JPH07283999A - 画像合成装置及び画像撮影装置 - Google Patents

画像合成装置及び画像撮影装置

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JPH07283999A
JPH07283999A JP6069390A JP6939094A JPH07283999A JP H07283999 A JPH07283999 A JP H07283999A JP 6069390 A JP6069390 A JP 6069390A JP 6939094 A JP6939094 A JP 6939094A JP H07283999 A JPH07283999 A JP H07283999A
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motion vector
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moved
movement
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JP6069390A
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English (en)
Inventor
Kyoko Fukuda
京子 福田
Takao Takahashi
孝夫 高橋
Tadafusa Tomitaka
忠房 富高
Naohisa Arai
尚久 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アクティブプリズム1が移動して撮影された
画像の動きベクトルが動きベクトル検出回路6で検出さ
れてマイクロコンピュータ8に送られる。上記マイクロ
コンピュータ8は上記検出された動きベクトルに基づい
て移動量を求め、上記求められた移動量分だけ上記移動
されて撮影された画像の画像情報がメモリコントローラ
9によって移動される。この画像情報は、高解像度静止
画像用メモリ7に記憶される、上記移動されて撮影され
た画像の元の画像の画像情報に加えられる。 【効果】 安価で、かつ、消費電力が低い回路構成で、
高解像度の画像の画像信号を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影された画像の映像
信号を用いて静止画像を合成する画像合成装置及び高解
像度撮影モードを備える画像撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、8ミリビデオなどのハンディータ
イプの撮像装置、即ちビデオカメラによって撮影された
通常の解像度の画像の映像信号を用いて、より高解像度
の画像の画像信号を得る方法として、画素間を補間して
高解像度の画像を合成する方法がある。この場合には、
複数のイメージセンサ、いわゆるイメージャを必要とす
る。このイメージセンサとしては、具体的に、固体撮像
素子であるCCD(Charge Coupled Device)が用いられ
ている。
【0003】画像の撮影時には、1つの画像を分割し
て、各分割領域をそれぞれ複数のCCDを用いて撮像
し、この撮像された複数の分割領域の画像の範囲を合わ
せることにより高解像度な1つの画像を合成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記複数の
CCDにより撮像された画像の範囲は分割領域の範囲と
は等しくなので、上述の方法において高解像度の画像を
合成する場合には、撮影された複数の画像の範囲を合わ
せるために、正確に画像の範囲を合わせるレンジ合わせ
の技術が必要である。また、撮影された画像の映像信号
の処理を高速に行うことも必要である。従って、通常の
解像度の画像の映像信号を用いて高解像度の画像を合成
するための回路は、高価で、消費電力が大きいものとな
っている。
【0005】そこで、本発明は上述の実情に鑑み、安価
で、かつ、消費電力が低い構成回路で、高解像度の画像
を合成することができる画像合成装置及びこの画像合成
装置に用いられる映像信号を撮影する画像撮影装置を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像合成装
置は、撮影される画像の位置が撮像素子の1画素よりも
小さい単位で移動されて撮影された画像の画像情報を、
上記移動量分だけ移動させ、この移動させた画像の画像
情報を元の撮像位置で撮影された画像の画像情報に加え
ることにより上述した課題を解決する。
【0007】ここで、上記元の撮像位置で撮影された画
像の画像情報を記憶する記憶手段と、上記画像情報を用
いてフィールド間又はフレーム間の動きベクトルを検出
する動きベクトル検出手段と、上記動きベクトル検出手
段からの動きベクトルを用いて移動量を求め、この移動
量に基づいて上記移動させて撮影した画像の画像情報を
上記元の画像の画像情報に加算するか否かを判別する判
別手段と、上記判別手段からの判別結果により、上記移
動させて撮影した画像の画像情報を上記元の画像の画像
情報に加算する場合には、上記判別手段からの移動量分
だけ上記移動して撮像した画像の画像情報を移動させ、
上記元の画像の画像情報に加える画像制御手段とを有す
ることを特徴とする。
【0008】また、映像信号の内の前フィールド又は前
フレームの画像信号の代表点を記憶する第1の記憶手段
と、上記第1の記憶手段に記憶された前フィールド又は
前フレームの画像信号の代表点と1画素よりも小さい単
位のずれを含む現在フィールド又は現在フレームの画像
信号との差分をとる算出手段と、上記算出手段からの差
分値を記憶する第2の記憶手段と、上記第2の記憶手段
からの差分値を用いてパラメータを求める演算手段と、
上記演算手段からのパラメータに基づいて動きベクトル
を検出する動きベクトル検出手段とにより上記前フィー
ルドと現在フィールドとの間、又は上記前フレームと現
在フレームとの間の動きベクトルを検出することを特徴
とする。
【0009】また、本発明に係る画像撮影装置は、画像
の位置が撮像素子の1画素よりも小さい単位で移動させ
て撮影する高解像度撮影モードを有し、この高解像度撮
影モードで撮影された画像の画像情報は上記移動量分だ
け移動させて元の撮像位置で撮影された画像の画像情報
に加えて高解像度の画像を合成する画像合成装置に送る
ことを特徴とすることにより上述した課題を解決する。
【0010】ここで、上記画像撮影装置は、上述したよ
うな画像合成装置を備えて、高解像度撮影モードである
ならば、撮影した画像を画像合成装置で信号処理して高
解像度の画像情報を出力することが望ましい。
【0011】また、上記高解像度撮影モードでは、撮影
された画像の撮像光の周波数成分を制限するオプティカ
ルローパスフィルタにより得られる周波数の範囲を高周
波成分まで広げることを特徴とする。
【0012】さらに、上記高解像度撮影モードでは、上
記撮像素子を駆動させて、上記移動されて撮影される画
像を1画素よりも小さい単位の移動量で移動制御するこ
とを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明においては、撮像素子の1画素よりも小
さい単位で移動されて撮影された画像の移動量を求め、
上記移動されて撮影された画像の画像情報を上記移動量
分だけ移動させて元の画像の画像情報に加算して画像を
合成する。
【0014】また、映像信号内の前フィールドの画像信
号の代表点とこの前フィールドの次フィールドである現
在フィールドの画像信号との差分、又は前フレームの画
像信号の代表点とこの前フレームの次フレームである現
在フレームの画像信号との差分をとり、この差分値から
パラメータを求め、このパラメータを用いて2フィール
ド間又は2フレーム間の動きベクトルを検出し、この動
きベクトルから上記移動量を算出する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照しながら説明する。図1には、本発明に係る画
像合成装置及び画像撮影装置の概略的な構成を示す。こ
の実施例に示す画像合成装置及び画像撮影装置は、画像
の撮像光を受光する撮像素子を1画素、即ちピクセル単
位より小さい単位であるサブピクセル単位で移動させて
画像を撮影し、このときの動き量を検出して高解像度の
静止画像の合成を行うものである。
【0016】ここで、本発明の画像合成装置及び画像撮
影装置における画像合成の原理について、以下に概略的
に説明する。撮影装置の手振れ等によるブレを利用した
り、上記撮像装置内の撮像素子を強制的に移動させたり
して画像を撮影する。画像の撮影時には、移動されずに
撮影された画像を初期状態の画像として用い、この後に
移動されて撮影された画像の画像情報を上記初期状態の
画像の画像情報に加えることにより、高解像度の画像を
合成する。
【0017】具体的には、通常の解像度のX倍の解像度
をもつ画像を合成する場合には、上記初期状態のフィー
ルド画像が、撮像素子の1/X画素分ずつ移動されて撮
影され、n枚分のフィールド画像の画像情報を用いて1
画素を構成する。このとき、2つのフィールド画像の内
の後のフィールド画像が、例えば撮像素子が左方向に移
動されて撮影されたならば、画像は画面内で右方向にず
れて撮影されることになる。例えば、図2のaに示すよ
うに、元の画像となる初期状態の前フィールド画像とし
て○で示されたフィールド画像Aが撮影され、また、こ
のフィールド画像Aが右方向にずれて、次のフィールド
画像が△で示されたフィールド画像Bとして撮影され
る。
【0018】例えば、上記値Xを2、値nを1として、
通常の画像の2倍の解像度をもつ画像の1画素を2つの
画像情報で合成する場合には、図2のaに示すフィール
ド画像Bはフィールド画像Aから1/2画素分ずらされ
て撮影され、上記フィールド画像Aは図2のbに示すよ
うな画素情報で構成され、上記フィールド画像Bは図2
のcに示すような画素情報で構成される。これらのフィ
ールド画像A及びフィールド画像Bのそれぞれの1画素
の画像情報を用いて1画素を構成することにより、図2
のdに示すような、通常の解像度の画像の2倍の解像度
をもつ画像を合成する。即ち、1/X画素分移動された
画像信号を求め、この画像信号を初期状態のフィールド
画像に加える操作を1/X〜1画素までについてそれぞ
れn回行うことにより、元の画像の横の解像度のX倍の
解像度をもつ画像を合成することができる。
【0019】次に、本発明の一実施例の構成について説
明する。画像からの撮像光が、図1の後述するアクティ
ブプリズム1を介して入射された後、固体撮像素子、い
わゆるCCD2によって受光され、電気信号に変換され
る。この電気信号は、カメラ信号処理回路3に送られて
信号処理され、輝度信号Y及び色差信号Cの映像信号に
変換される。この映像信号はA/D(アナログ/ディジ
タル)変換器4によってディジタル画像信号に変換され
る。
【0020】上記画像信号はフレーム毎にフレームメモ
リ5に記憶される。また、高解像度静止画像用メモリ7
には、上記フレームメモリ5に送られる画像信号の内の
初期状態のフレーム画像の画像信号のみが送られて記憶
される。さらに、動きベクトル検出回路6には、上記フ
レームメモリ5に送られるフレーム画像の画像信号が送
られる。この動きベクトル検出回路6では、上記送られ
たフレーム画像のフレーム間の動きベクトルが検出され
る。この検出された動きベクトルはマイクロコンピュー
タ8に送られる。マイクロコンピュータ8では、上記送
られた動きベクトルを用いて動き量を決定し、この動き
量をメモリコントローラ9に送る。このメモリコントロ
ーラ9の制御により、上記フレームメモリ5から画像合
成を行うためのフレーム画像の画像信号が読み出され
る。上記メモリコントローラ9は上記読み出したフレー
ム画像を上記動き量分だけ移動させて、上記高解像度静
止画像用メモリ7に記憶されている初期状態のフレーム
画像に加える。
【0021】ここで、上記アクティブプリズム1につい
て以下に説明する。上記アクティブプリズム1は、2枚
のガラスの間に高屈折率の液体を封入し、蛇腹で繋いだ
ものである。この2枚のガラスには、自由に動くように
縦と横とにそれぞれ回転軸が付けられている。通常、こ
のアクティブプリズム1は、カメラレンズの前に置いて
入射される撮像光の光軸を縦及び横に曲げ、撮影される
画像の手振れ等によるブレを補正するために使用される
ものであるが、この実施例においては、撮影される画像
を故意に移動させた画像を撮影するために用いている。
即ち、上記画像の撮影時には画像の初期状態を撮影した
後に上記アクティブプリズム1を動かすことにより、上
記CCD2に受光される撮像光が変化し、初期状態の画
像の位置が移動された画像が撮影されることになる。
【0022】また、撮影される元の画像を移動させる方
法としては、上記アクティブプリズム1を用いる他に、
手振れ等によるブレを画像位置の移動として利用した
り、機械的にレンズユニット自体を動かすジンバルメカ
方式、凸と凹との組合せのアフォーカルレンズを動かす
ABS方式、伸び縮みするピエゾ素子によりCCD本体
を動かすCCD駆動制御方式、CCDの前段に強誘電体
を貼り付けて光路を変化させる方式等を用いたり、液晶
によってCCDの位置を移動させる方法等を用いること
が考えられる。
【0023】尚、上述の画像の位置を移動させる方法の
内で、手振れ等によるブレを利用する方法以外の方法を
用いて画像の位置を移動させる場合には、ある程度の精
度の画像の動き量を予め予測することができる。具体的
には、例えば、図3のbの矢印で示す動きを画像に与え
たときに、この画像を複数に分割した各分割領域におい
て、図3のaの矢印で示すような動きベクトルが検出さ
れた場合には、この複数の分割領域において、図3のb
の矢印で示す動きと同じ方向を指示する矢印で示す動き
を容易に判別することができる。従って、この予測され
る動き量は上記マイクロコンピュータ8において画像の
動き量を検出するときに利用することができる。また、
上記CCD駆動制御方式及び液晶を用いてCCDの位置
を移動させる方法においては、上記CCD2を精度良く
制御することができるので、上記マイクロコンピュータ
8において動き量を検出する必要がない。
【0024】次に、高解像度の画像を合成する場合の動
作について以下に詳細に説明する。高解像度の画像を合
成する場合には、例えば高解像度静止画像選択スイッチ
等の図示しないスイッチから高解像度撮影モードのON
情報がモード情報入力端子14に入力されて上記マイク
ロコンピュータ8に送られる。上記マイクロコンピュー
タ8は、上記ON情報に基づいて、高解像度の画像合成
のための制御信号をメモリコントローラ9に送る。ま
た、上記マイクロコンピュータ8は、上記A/D変換器
4から出力される画像信号を高解像度静止画像用メモリ
7に送るために、信号切換スイッチ13に対して切換制
御信号を送る。これにより、上記信号切換スイッチ13
は端子a側に切り換えられる。
【0025】上記メモリコントローラ9は、上記マイク
ロコンピュータ8からの制御信号に基づいて、フレーム
メモリ5及び高解像度静止画像用メモリ7に対して、画
像合成されるべき画像の内の初期状態の画像、即ち元の
フレーム画像の画像信号を読み込むための制御信号を送
る。よって、上記A/D変換器4を介した元のフレーム
画像の画像信号は、上記フレームメモリ5及び高解像度
静止画像用メモリ7に記憶される。
【0026】ここで、上記フレームメモリ5はフレーム
画像の画像信号をフレーム毎に記憶するメモリである。
よって、このフレームメモリ5には、上記メモリコント
ローラ9の制御によって、上記元のフレーム画像の後に
サブピクセル単位で移動されたフレーム画像の画像信号
が順次記憶される。また、上記高解像度静止画像用メモ
リ7は高解像度の画像合成を行う際に用いられるメモリ
であり、例えば元のフレーム画像の解像度のX倍の解像
度をもつ画像を合成するために、図4に示すように、縦
方向はXv 個のサブピクセルが垂直方向有効画素数分だ
け書き込まれることが可能であり、横方向はXv 個のサ
ブピクセルが水平方向有効画素数分だけ書き込まれるこ
とが可能なメモリ容量を備えるメモリである。上記高解
像度静止画像用メモリ7への元のフレーム画像の画像信
号の書き込み時には、元の画像の各画像情報は図4の斜
線に示すように書き込まれる。
【0027】また、上記A/D変換器4を介した画像信
号は、動きベクトル検出回路6にも送られる。この動き
ベクトル検出回路6では、上記元のフレーム画像と上記
移動されたフレーム画像とを用いたフレームマッチング
が行われ、所定のパラメータが算出される。さらに、こ
のパラメータから動きベクトルが検出され、この動きベ
クトルは上記マイクロコンピュータ8に送られる。
【0028】このマイクロコンピュータ8では、上記送
られた動きベクトルを用いてサブピクセル単位の画素の
動き量を算出する。また、上記検出した動きベクトルに
基づいて、上記高解像度静止画像用メモリ7に記憶され
ている元のフレーム画像に移動されたフレーム画像を合
成するか否かを判別する。画像合成を行うならば、画像
合成を行うための制御信号及び動き量が上記マイクロコ
ンピュータ8からメモリコントローラ9に出力される。
さらに、上記マイクロコンピュータ8は、上記フレーム
メモリ5に記憶されている上記移動されたフレーム画像
を上記高解像度静止画像用メモリ7に送るために、上記
信号切換スイッチ13を端子b側に切り換える。
【0029】上記メモリコントローラ9は、上記移動さ
れたフレーム画像の画像信号を上記高解像度静止画像用
メモリ7に送るための制御信号を上記フレームメモリ5
に送る。これにより、上記フレームメモリ5から上記動
き量が求められたフレーム画像の画像信号が読み出さ
れ、この画像信号は上記信号切換スイッチ13を介して
上記高解像度静止画像用メモリ7に送られる。この高解
像度静止画像用メモリ7では、上記移動されたフレーム
画像の各画素は上記メモリコントローラ9によって上記
動き量分だけ移動されて上記元のフレーム画像に合成さ
れる。例えば、上記移動されたフレーム画像の各画像情
報は、図4の縦線で示すように、斜線で示される上記元
のフレーム画像の画像情報の隣に書き込まれる。このよ
うに、移動されたフレーム画像の動き量を求めて、この
動き量分だけ上記移動されたフレーム画像の各画素を移
動させて書き込む操作を、合成画像の各画素を構成する
サブピクセル情報が全て書き込まれるまで順次行う。こ
れにより、元のフレーム画像の解像度のX倍の解像度を
もつ画像が合成される。
【0030】次に、上記動きベクトルの検出方法につい
て図5を用いて詳細に説明する。上記A/D変換器4を
介したフレーム毎のディジタル画像信号は、動きベクト
ル検出回路6内においてフレーム内の画像信号の代表点
がとられ、この画像信号の代表点は代表点メモリ21に
書き込まれる。
【0031】この後、上記代表点の画像信号は読み出さ
れて図5の加算器22に送られる。この加算器22には
上記代表点がとられたフレームの次フレームの画像信号
が送られて、上記代表点の画像信号との差分がとられ
る。この差分値は残差メモリ23に格納される。この格
納された差分値は、パラメータ演算回路24に送られ
る。このパラメータ演算回路24では最小値、最小アド
レス、平均値等のパラメータが算出され、これらの算出
されたパラメータはマイクロコンピュータ25に送られ
る。このマイクロコンピュータ25では、上記送られた
パラメータを用いて動きベクトルを検出する。
【0032】また、上記マイクロコンピュータ8におい
て、高解像度の画像を合成を行わないと判定された場合
には、上記信号切換スイッチ12は端子a側に切り換え
られる。よって、上記フレームメモリ5に記憶された画
像信号は上記信号切換スイッチ12の端子aを介してD
/A(ディジタル/アナログ)変換器10に送られる。
このD/A変換器10でアナログ信号に変換された画像
信号は映像信号処理回路11で信号処理され、所定の映
像信号として外部の画像表示装置等に出力される。
【0033】尚、上記実施例においては、上記CCD2
の前段にオプティカルローパスフィルタ(OLF)をお
いて、上記アクティブプリズム1からの撮像光の内の画
像として再現できる周波数成分よりも高い周波数成分を
予め抑制している。よって、上記アクティブプリズム1
を動かしたときに得られる撮像光の高周波成分に関して
は解像度を上げることに限界がある。そこで、通常の画
像の画像信号を出力する場合と、高解像度の合成画像の
画像信号を出力する場合とにおいて、上記オプティカル
ローパスフィルタの周波数特性を切り換え、上記高解像
度の画像合成時には上記オプティカルローパスフィルタ
の周波数特性を高周波成分までのばすことが考えられ
る。具体的には、通常のオプティカルローパスフィルタ
の周波数特性は図6の線Aに示すようであるが、高解像
度の画像合成時には、例えば図6の線Bに示すように周
波数特性を高周波成分までのばす。
【0034】また、上記実施例では、動きベクトルを検
出する際にフレーム画像を用いてフレーム間の動きベク
トル検出を行う場合について説明しているが、このフレ
ーム画像の代わりにフィールド画像を用いてフィールド
間の動きベクトルを検出するようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る画像合成装置は、撮影される画像の位置が撮像
素子の1画素よりも小さい単位で移動されて撮影された
画像の画像情報を、上記移動量分だけ移動させ、この移
動させた画像の画像情報を元の撮像位置で撮影された画
像の画像情報に加えることにより、安価で、かつ、消費
電力の低い回路構成で高解像度の画像の画像信号を得る
ことができる。即ち、単板式のカラー撮像装置により撮
像された画像から高解像度の静止画像を得ることができ
る。
【0036】また、上記元の撮像位置で撮影された画像
の画像情報を記憶する記憶手段と、上記画像情報を用い
てフィールド間又はフレーム間の動きベクトルを検出す
る動きベクトル検出手段と、上記動きベクトル検出手段
からの動きベクトルを用いて移動量を求め、この移動量
に基づいて上記移動させて撮影した画像の画像情報を上
記元の画像の画像情報に加算するか否かを判別する判別
手段と、上記判別手段からの判別結果により、上記移動
させて撮影した画像の画像情報を上記元の画像の画像情
報に加算する場合には、上記判別手段からの移動量分だ
け上記移動して撮像した画像の画像情報を移動させ、上
記元の画像の画像情報に加える画像制御手段とを有する
ことにより、手振れ等によるブレを含む映像信号が入力
される場合には、映像信号を入力するライン入力端子を
備える画像表示装置やプリンタ装置において、画像を高
解像度化して出力することが可能となる。
【0037】さらに、映像信号の内の前フィールド又は
前フレームの画像信号の代表点を記憶する第1の記憶手
段と、上記第1の記憶手段に記憶された前フィールド又
は前フレームの画像信号の代表点と1画素よりも小さい
単位のずれを含む現在フィールド又は現在フレームの画
像信号との差分をとる算出手段と、上記算出手段からの
差分値を記憶する第2の記憶手段と、上記第2の記憶手
段からの差分値を用いてパラメータを求める演算手段
と、上記演算手段からのパラメータに基づいて動きベク
トルを検出する動きベクトル検出手段とにより上記前フ
ィールドと現在フィールドとの間、又は上記前フレーム
と現在フレームとの間の動きベクトルを検出することに
より、フィールド間又はフレーム間の動きベクトルを容
易に検出することができる。
【0038】また、本発明に係る画像撮影装置は、画像
の位置が撮像素子の1画素よりも小さい単位で移動させ
て撮影する高解像度撮影モードを有し、この高解像度撮
影モードで撮影された画像の画像情報は上記移動量分だ
け移動させて元の撮像位置で撮影された画像の画像情報
に加えて高解像度の画像を合成する画像合成装置に送る
ことにより、上記画像合成装置では画像情報を容易に得
ることができる。
【0039】ここで、上記高解像度撮影モードでは、撮
影された画像の撮像光の周波数成分を制限するオプティ
カルローパスフィルタにより得られる周波数の範囲を高
周波成分まで広げることにより、高周波成分においてよ
り高い精度の高解像度画像を合成することができる。
【0040】また、上記高解像度撮影モードでは、上記
撮像素子を駆動させて、上記移動されて撮影される画像
を1画素よりも小さい単位の移動量で移動制御すること
により、手振れ等のズレを利用して高解像度の画像を合
成する場合よりも、より高い精度で高解像度画像を合成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像撮影装置及び画像合成装置の
概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】高解像度の画像の合成の原理を説明するための
図である。
【図3】動きベクトルを説明するための図である。
【図4】高解像度の画像の画素情報の状態を示す図であ
る。
【図5】動きベクトル検出を説明するための図である。
【図6】オプティカルローパスフィルタの周波数特性図
である。
【符号の説明】
1 アクティブプリズム 2 CCD 3 カメラ信号処理回路 4 A/D変換器 5 フレームメモリ 6 動きベクトル検出回路 7 高解像度静止画像用メモリ 8 マイクロコンピュータ 9 メモリコントローラ 10 D/A変換器 11 映像信号処理回路 12、13 信号切換スイッチ 14 モード情報入力端子
フロントページの続き (72)発明者 荒井 尚久 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影された画像の映像信号から静止画像
    を合成する画像合成装置において、 上記撮影される画像の位置が撮像素子の1画素よりも小
    さい単位で移動されて撮影された画像の画像情報を、上
    記移動量分だけ移動させ、この移動させた画像の画像情
    報を元の撮像位置で撮影された画像の画像情報に加える
    ことを特徴とする画像合成装置。
  2. 【請求項2】 上記元の撮像位置で撮影された画像の画
    像情報を記憶する記憶手段と、 上記画像情報を用いてフィールド間又はフレーム間の動
    きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、 上記動きベクトル検出手段からの動きベクトルを用いて
    移動量を求め、この移動量に基づいて上記移動させて撮
    影した画像の画像情報を上記元の画像の画像情報に加算
    するか否かを判別する判別手段と、 上記判別手段からの判別結果により、上記移動させて撮
    影した画像の画像情報を上記元の画像の画像情報に加算
    する場合には、上記判別手段からの移動量分だけ上記移
    動して撮像した画像の画像情報を移動させ、上記元の画
    像の画像情報に加える画像制御手段とを有することを特
    徴とする請求項1記載の画像合成装置。
  3. 【請求項3】 映像信号の内の前フィールド又は前フレ
    ームの画像信号の代表点を記憶する第1の記憶手段と、 上記第1の記憶手段に記憶された前フィールド又は前フ
    レームの画像信号の代表点と1画素よりも小さい単位の
    ずれを含む現在フィールド又は現在フレームの画像信号
    との差分をとる算出手段と、 上記算出手段からの差分値を記憶する第2の記憶手段
    と、上記第2の記憶手段からの差分値を用いてパラメー
    タを求める演算手段と、 上記演算手段からのパラメータに基づいて動きベクトル
    を検出する動きベクトル検出手段とにより上記前フィー
    ルドと現在フィールドとの間、又は上記前フレームと現
    在フレームとの間の動きベクトルを検出することを特徴
    とする請求項1記載の画像合成装置。
  4. 【請求項4】 画像の位置が撮像素子の1画素よりも小
    さい単位で移動させて撮影する高解像度撮影モードを有
    し、この高解像度撮影モードで撮影された画像の画像情
    報は上記移動量分だけ移動させて元の撮像位置で撮影さ
    れた画像の画像情報に加えて高解像度の画像を合成する
    画像合成装置に送ることを特徴とする画像撮影装置。
  5. 【請求項5】 上記高解像度撮影モードでは、撮影され
    た画像の撮像光の周波数成分を制限するオプティカルロ
    ーパスフィルタにより得られる周波数の範囲を高周波成
    分まで広げることを特徴とする請求項4記載の画像撮影
    装置。
  6. 【請求項6】 上記高解像度撮影モードでは、上記撮像
    素子を駆動させて、上記移動されて撮影される画像を1
    画素よりも小さい単位の移動量で移動制御することを特
    徴とする請求項4又は5記載の画像撮影装置。
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