JPH07280569A - 測量機器用三脚 - Google Patents
測量機器用三脚Info
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- JPH07280569A JPH07280569A JP8807694A JP8807694A JPH07280569A JP H07280569 A JPH07280569 A JP H07280569A JP 8807694 A JP8807694 A JP 8807694A JP 8807694 A JP8807694 A JP 8807694A JP H07280569 A JPH07280569 A JP H07280569A
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- tripod
- surveying instrument
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 測量機器設置時における脚の伸縮による水平
調整作業の作業性及び精度を向上し得る測量機器用三脚
を提供する。 【構成】 測量機器を取り付ける脚頭に上端が枢着され
た第１脚部２４と、第１脚部と摺動可能に連結され下端
に接地部が設けられた第２脚部２７と、第１・第２脚部
を互いに固定させる固定手段とを備えた測量機器用三脚
において、第１・第２脚部を所望の伸縮長さに相対摺動
させる脚伸縮調整手段１を装着するものとする。特に、
脚伸縮調整手段は、第１脚部に装着して手動操作ハンド
ル等の回転操作手段２により回転駆動されるウオーム等
の回転部材１８と、第２脚部に一端が係合して当該脚部
を直線摺動させるラックが刻設されたシャフト等の直線
移動部材３と、直線移動部材及び回転部材間に介在され
て回転運動を直線運動に変換するピニオン等の運動伝達
手段とで構成するものとする。
調整作業の作業性及び精度を向上し得る測量機器用三脚
を提供する。 【構成】 測量機器を取り付ける脚頭に上端が枢着され
た第１脚部２４と、第１脚部と摺動可能に連結され下端
に接地部が設けられた第２脚部２７と、第１・第２脚部
を互いに固定させる固定手段とを備えた測量機器用三脚
において、第１・第２脚部を所望の伸縮長さに相対摺動
させる脚伸縮調整手段１を装着するものとする。特に、
脚伸縮調整手段は、第１脚部に装着して手動操作ハンド
ル等の回転操作手段２により回転駆動されるウオーム等
の回転部材１８と、第２脚部に一端が係合して当該脚部
を直線摺動させるラックが刻設されたシャフト等の直線
移動部材３と、直線移動部材及び回転部材間に介在され
て回転運動を直線運動に変換するピニオン等の運動伝達
手段とで構成するものとする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は角度、水準或いは距離等
を測定する測量機器を支持する三脚に関し、特に伸縮脚
を有する三脚に関するものである。
を測定する測量機器を支持する三脚に関し、特に伸縮脚
を有する三脚に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】トランシット、セオドライド、トータル
ステイション或いは測距儀等の測量機器を用いて角度、
水準或いは距離等を測定するには、まず、この測量機器
の基点を地上の測点上に正確に合わせると共に、測量機
器を正確に水平に設置しなければならない。
ステイション或いは測距儀等の測量機器を用いて角度、
水準或いは距離等を測定するには、まず、この測量機器
の基点を地上の測点上に正確に合わせると共に、測量機
器を正確に水平に設置しなければならない。
【０００３】このように測量機器を支持するため、図６
に示されるように構成された三脚が一般に使用されてい
る。この三脚は、図示されない測量機器が載置される脚
頭２１と、３本の脚２２とからなっている。脚頭２１の
中心に設けられた孔２１ａ内には、上部に測量機器の底
板に設けられためねじに対応するおねじが設けられた定
心かん２３が、水平移動可能なように支持されている。
に示されるように構成された三脚が一般に使用されてい
る。この三脚は、図示されない測量機器が載置される脚
頭２１と、３本の脚２２とからなっている。脚頭２１の
中心に設けられた孔２１ａ内には、上部に測量機器の底
板に設けられためねじに対応するおねじが設けられた定
心かん２３が、水平移動可能なように支持されている。
【０００４】これらの脚２２は、脚頭２１に枢支された
部材に各上端が接続した１対の側棒２４と、下端に石突
き２５とステップ２６が取付けられ、両側棒２４間に挿
嵌される中棒２７と、側棒２４の下端部に装着されたク
ランプ２８とからなっている。これによれば、接地され
た中棒２７と側棒２４とを相対摺動させることで、脚２
２が全体として伸縮し、クランプ２８を締めることで両
側棒２４と中棒２７とが固定され、測量機器を適当な高
さに設定することができる。
部材に各上端が接続した１対の側棒２４と、下端に石突
き２５とステップ２６が取付けられ、両側棒２４間に挿
嵌される中棒２７と、側棒２４の下端部に装着されたク
ランプ２８とからなっている。これによれば、接地され
た中棒２７と側棒２４とを相対摺動させることで、脚２
２が全体として伸縮し、クランプ２８を締めることで両
側棒２４と中棒２７とが固定され、測量機器を適当な高
さに設定することができる。
【０００５】従来、このような伸縮脚を有する三脚を用
いて、例えば、求心望遠鏡等の求心装置及び円形水管
（気泡管）等の予備水平器を備えたトランシット（図示
せず）を設置するには、次のような作業を行っていた。
いて、例えば、求心望遠鏡等の求心装置及び円形水管
（気泡管）等の予備水平器を備えたトランシット（図示
せず）を設置するには、次のような作業を行っていた。
【０００６】まず、三脚を略側点上に配置し、３つの脚
２２を伸縮して脚頭２１が適当な高さになるよう調整
し、各クランプ２８を締める。このとき、脚頭２１が目
測で水平になるようにする。そして、脚頭２１にトラン
シットを載置し、定心かん２３を締める。
２２を伸縮して脚頭２１が適当な高さになるよう調整
し、各クランプ２８を締める。このとき、脚頭２１が目
測で水平になるようにする。そして、脚頭２１にトラン
シットを載置し、定心かん２３を締める。
【０００７】次に、トランシットの基点と測点との水平
方向位置を合致させる求心作業を行う。すなわち、定心
かんを僅かに緩め、トランシットの求心望遠鏡を視準し
ながらトランシットを移動させて、側点と基点とを整合
させる。整合したならば、定心かん２３を締めて、トラ
ンシットを三脚に確実に固定する。
方向位置を合致させる求心作業を行う。すなわち、定心
かんを僅かに緩め、トランシットの求心望遠鏡を視準し
ながらトランシットを移動させて、側点と基点とを整合
させる。整合したならば、定心かん２３を締めて、トラ
ンシットを三脚に確実に固定する。
【０００８】次に、トランシットを水平にする水平調整
作業を行う。まず、円形水管等の予備水平器を見ながら
脚２２を伸縮してトランシットが略水平になるように調
整する。脚の伸縮による水平調整作業が完了したなら
ば、次に、主水平器としての縦横水管（気泡管）を見な
がら整準ねじで正確に水平調整する。この水平調整作業
で基点と測点とがずれることがあるが、これは、トラン
シットの水平移動機構で調整する。
作業を行う。まず、円形水管等の予備水平器を見ながら
脚２２を伸縮してトランシットが略水平になるように調
整する。脚の伸縮による水平調整作業が完了したなら
ば、次に、主水平器としての縦横水管（気泡管）を見な
がら整準ねじで正確に水平調整する。この水平調整作業
で基点と測点とがずれることがあるが、これは、トラン
シットの水平移動機構で調整する。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
脚の伸縮による水平調整作業においては、脚２２の伸
縮、クランプ２８の固定及び水平器の確認の各作業を繰
り返しながら調整することを要するが、従来形式の三脚
では、このクランプ２８を緩めて脚２２を伸縮させる作
業が非常に不安定で作業しにくいため、熟練と作業時間
を要するといった不都合があった。
脚の伸縮による水平調整作業においては、脚２２の伸
縮、クランプ２８の固定及び水平器の確認の各作業を繰
り返しながら調整することを要するが、従来形式の三脚
では、このクランプ２８を緩めて脚２２を伸縮させる作
業が非常に不安定で作業しにくいため、熟練と作業時間
を要するといった不都合があった。
【００１０】さらに、このような厄介な脚の伸縮による
水平調整作業中に水平方向に大きくずれることがある
と、整準ねじによる水平調整を行った後に水平移動機構
を用いて基点と測点とのずれを修正する際に、移動範囲
に限界があるため、場合よっては修正不可能となり、作
業を最初からやり直さなければならないといった不都合
があった。
水平調整作業中に水平方向に大きくずれることがある
と、整準ねじによる水平調整を行った後に水平移動機構
を用いて基点と測点とのずれを修正する際に、移動範囲
に限界があるため、場合よっては修正不可能となり、作
業を最初からやり直さなければならないといった不都合
があった。
【００１１】本発明は、このような従来技術の不都合を
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
測量機器設置時における脚の伸縮による水平調整作業の
作業性及び精度を向上し得る測量機器用三脚を提供する
ことにある。
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
測量機器設置時における脚の伸縮による水平調整作業の
作業性及び精度を向上し得る測量機器用三脚を提供する
ことにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】上述した目的は、本発明
によれば、測量機器を取り付ける脚頭に上端が枢着され
た第１脚部と、この第１脚部と摺動可能に連結され下端
に接地部が設けられた第２脚部と、この第１・第２脚部
を互いに固定させる固定手段とを備えた測量機器用三脚
において、前記三脚の少なくとも２脚には、前記第１脚
部と前記第２脚部との間に介在し、前記固定手段の解放
時に操作して、当該第１・第２脚部を所望の伸縮長さに
相対摺動させる脚伸縮調整手段を装着したことを特徴と
する測量機器用三脚を提供することにより達成される。
によれば、測量機器を取り付ける脚頭に上端が枢着され
た第１脚部と、この第１脚部と摺動可能に連結され下端
に接地部が設けられた第２脚部と、この第１・第２脚部
を互いに固定させる固定手段とを備えた測量機器用三脚
において、前記三脚の少なくとも２脚には、前記第１脚
部と前記第２脚部との間に介在し、前記固定手段の解放
時に操作して、当該第１・第２脚部を所望の伸縮長さに
相対摺動させる脚伸縮調整手段を装着したことを特徴と
する測量機器用三脚を提供することにより達成される。
【００１３】特に、前記脚伸縮調整手段は、前記第１・
第２脚部のいずれか一方側の脚部に装着して回転操作手
段により回転駆動される回転部材と、前記第１・第２脚
部のいずれか他方側の脚部に一端が係合して当該脚部を
直線摺動させる直線移動部材と、この直線移動部材及び
前記回転部材間に介在されて回転運動を直線運動に変換
する運動伝達手段とで構成すると好ましい。
第２脚部のいずれか一方側の脚部に装着して回転操作手
段により回転駆動される回転部材と、前記第１・第２脚
部のいずれか他方側の脚部に一端が係合して当該脚部を
直線摺動させる直線移動部材と、この直線移動部材及び
前記回転部材間に介在されて回転運動を直線運動に変換
する運動伝達手段とで構成すると好ましい。
【００１４】その上、前記脚伸縮調整手段は、前記第１
脚部側に装着された前記回転操作手段である手動操作ハ
ンドルと、この手動操作ハンドルに装着された前記回転
部材であるウォームと、前記第２脚部側に下端が係止さ
れた前記直線移動部材であるシャフトと、このシャフト
に刻設されたラック及び前記ウォームにそれぞれ噛合す
る前記運動伝達手段であるピニオンとで構成するとよ
い。
脚部側に装着された前記回転操作手段である手動操作ハ
ンドルと、この手動操作ハンドルに装着された前記回転
部材であるウォームと、前記第２脚部側に下端が係止さ
れた前記直線移動部材であるシャフトと、このシャフト
に刻設されたラック及び前記ウォームにそれぞれ噛合す
る前記運動伝達手段であるピニオンとで構成するとよ
い。
【００１５】
【作用】このように第１・第２脚部を所望の伸縮長さに
相対摺動させる脚伸縮調整手段を設ければ、脚の伸縮が
容易になり、脚の伸縮による水平調整作業の作業性が向
上する。特に、手動操作ハンドル等の回転操作手段を操
作することで、回転部材、運動伝達手段及び直線移動部
材を介して脚を伸縮するようにすると、手動操作ハンド
ル等を回転させるだけで、脚を伸縮し得るため、水平器
の確認と脚伸縮作業とを同時に行うことができ、水平調
整作業の作業性がより一層向上する。さらに、運動伝達
手段の減速比を適切に設定すれば、伸縮量の微調整が可
能になる。
相対摺動させる脚伸縮調整手段を設ければ、脚の伸縮が
容易になり、脚の伸縮による水平調整作業の作業性が向
上する。特に、手動操作ハンドル等の回転操作手段を操
作することで、回転部材、運動伝達手段及び直線移動部
材を介して脚を伸縮するようにすると、手動操作ハンド
ル等を回転させるだけで、脚を伸縮し得るため、水平器
の確認と脚伸縮作業とを同時に行うことができ、水平調
整作業の作業性がより一層向上する。さらに、運動伝達
手段の減速比を適切に設定すれば、伸縮量の微調整が可
能になる。
【００１６】その上、回転操作手段、回転部材、直線移
動部材並びに運動伝達手段をそれぞれ手動操作ハンド
ル、ウォーム、シャフト並びにピニオンとして構成する
と、脚の伸縮が円滑化し、伸縮量の微調整をより一層精
度良く行い得る。
動部材並びに運動伝達手段をそれぞれ手動操作ハンド
ル、ウォーム、シャフト並びにピニオンとして構成する
と、脚の伸縮が円滑化し、伸縮量の微調整をより一層精
度良く行い得る。
【００１７】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
いて詳しく説明する。
【００１８】図１は、本発明に基づき構成された三脚用
脚伸縮調整装置１を、図６に示される従来形式の三脚の
脚２２に装着した状況を示している。この伸縮調整装置
１は、前面に配設されたクランクハンドル２を回転させ
ることで円柱状シャフト３が上下動するものであり、２
つの脚２２にそれぞれ１基ずつ装着され、本体４の側面
に螺着された押さえボルト５によって側棒の一方２４ａ
に固定される。
脚伸縮調整装置１を、図６に示される従来形式の三脚の
脚２２に装着した状況を示している。この伸縮調整装置
１は、前面に配設されたクランクハンドル２を回転させ
ることで円柱状シャフト３が上下動するものであり、２
つの脚２２にそれぞれ１基ずつ装着され、本体４の側面
に螺着された押さえボルト５によって側棒の一方２４ａ
に固定される。
【００１９】このクランクハンドル２は、後述するウォ
ーム回転軸６に嵌装されたハンドル基部７と、ウォーム
回転軸６と直交する向きにスプリングピン８を介してハ
ンドル基部７に展開自在に枢支されアーム９と、アーム
９の遊端部に回転自在に取着された握り１０とからなっ
ている。このアーム９の基端部は、図２に示されるよう
に、回転軸６の端部に嵌装されたスプリング１１によ
り、押し板１２を介して常時弾発付勢されており、これ
によってアーム９は回転軸６と直交する状態に保持され
る。
ーム回転軸６に嵌装されたハンドル基部７と、ウォーム
回転軸６と直交する向きにスプリングピン８を介してハ
ンドル基部７に展開自在に枢支されアーム９と、アーム
９の遊端部に回転自在に取着された握り１０とからなっ
ている。このアーム９の基端部は、図２に示されるよう
に、回転軸６の端部に嵌装されたスプリング１１によ
り、押し板１２を介して常時弾発付勢されており、これ
によってアーム９は回転軸６と直交する状態に保持され
る。
【００２０】押さえボルト５の先端と側棒２４ａ間に
は、押さえ部材１３が配設されている。この押さえ部材
１３には、図３に示されるように、本体４からの脱落を
防止するために、本体４側に固定される係止ピン１４が
嵌入する孔１３ａが設けられている。
は、押さえ部材１３が配設されている。この押さえ部材
１３には、図３に示されるように、本体４からの脱落を
防止するために、本体４側に固定される係止ピン１４が
嵌入する孔１３ａが設けられている。
【００２１】シャフト３には、後述するピニオン１５に
噛合するラック３ａが刻設されており、そのラック３ａ
と離反する側には、シャフト３の回転を規制するため、
本体４にボルト止めされたキー部材１６が係合するキー
溝３ｂが、軸線方向の全長に渡って形成されている。ま
た、このキー部材１６は、キー溝３ｂの上下両端部に固
定されたストッパピン１７と係合することで、シャフト
３の抜け出しを防止する。
噛合するラック３ａが刻設されており、そのラック３ａ
と離反する側には、シャフト３の回転を規制するため、
本体４にボルト止めされたキー部材１６が係合するキー
溝３ｂが、軸線方向の全長に渡って形成されている。ま
た、このキー部材１６は、キー溝３ｂの上下両端部に固
定されたストッパピン１７と係合することで、シャフト
３の抜け出しを防止する。
【００２２】この伸縮調整装置１の内部には、図２に示
されるように、シャフト３のラック３ａに噛合するピニ
オン１５と、このピニオン１５に噛合し、回転軸６によ
ってクランクハンドル２のハンドル基部７に連結された
ウォーム１８とがそれぞれ配設されている。これによ
り、クランクハンドル２の回転運動が、シャフト３の軸
線方向運動に変換される。
されるように、シャフト３のラック３ａに噛合するピニ
オン１５と、このピニオン１５に噛合し、回転軸６によ
ってクランクハンドル２のハンドル基部７に連結された
ウォーム１８とがそれぞれ配設されている。これによ
り、クランクハンドル２の回転運動が、シャフト３の軸
線方向運動に変換される。
【００２３】このような伸縮調整装置１を有する三脚に
おいて、脚の伸縮による水平調整を行うには、まず、伸
縮調整装置１の押さえボルト５を締めてから、クランプ
２８を緩める。そして、脚頭２１に載置された測量機器
の円形気泡管等の予備水平器を見ながら、クランクハン
ドル２を回転する。例えばクランクハンドル２を左回り
に回転させると、伸縮調整装置１に対してシャフト３が
下方向に移動する、すなわち、下端が接地された中棒２
７及びこの上端に装着された端面カバー１９に下端を支
持されたシャフト３に対して、伸縮調整装置１及びこれ
に固定された側棒２４が上昇し、全体として脚２２が伸
長する。反対にハンドルを右回りに回転させると、伸縮
調整装置１は下降し、脚２２は短縮する。このようにし
て、伸縮調整装置１が装着された２つの脚２２を交互に
伸縮して水平調整を行い、調整が完了したならば、クラ
ンプ２８を締め、整準ねじによる水平調整作業に移る。
なお、他の作業は従来形式のものと同一なので省略す
る。
おいて、脚の伸縮による水平調整を行うには、まず、伸
縮調整装置１の押さえボルト５を締めてから、クランプ
２８を緩める。そして、脚頭２１に載置された測量機器
の円形気泡管等の予備水平器を見ながら、クランクハン
ドル２を回転する。例えばクランクハンドル２を左回り
に回転させると、伸縮調整装置１に対してシャフト３が
下方向に移動する、すなわち、下端が接地された中棒２
７及びこの上端に装着された端面カバー１９に下端を支
持されたシャフト３に対して、伸縮調整装置１及びこれ
に固定された側棒２４が上昇し、全体として脚２２が伸
長する。反対にハンドルを右回りに回転させると、伸縮
調整装置１は下降し、脚２２は短縮する。このようにし
て、伸縮調整装置１が装着された２つの脚２２を交互に
伸縮して水平調整を行い、調整が完了したならば、クラ
ンプ２８を締め、整準ねじによる水平調整作業に移る。
なお、他の作業は従来形式のものと同一なので省略す
る。
【００２４】なお、本実施例においては、シャフト３の
下端は、端面カバー１９に当接した状態であったが、例
えば、図４に示すように、シャフト３の下端にボルト止
めされたＬ型板材２０を中棒２７の上端にボルト止めす
るようにしてもよい。このようにすると、脚の伸縮作業
時において、中棒２７のがたつきを防止して伸縮調整装
置１を円滑に作動させ得る。
下端は、端面カバー１９に当接した状態であったが、例
えば、図４に示すように、シャフト３の下端にボルト止
めされたＬ型板材２０を中棒２７の上端にボルト止めす
るようにしてもよい。このようにすると、脚の伸縮作業
時において、中棒２７のがたつきを防止して伸縮調整装
置１を円滑に作動させ得る。
【００２５】また、ウォーム１８を回転させるためにク
ランクハンドル２を用いたが、例えば、球形あるいは星
形等の握りを回転軸６と同軸的に取付けるようにしても
良い。
ランクハンドル２を用いたが、例えば、球形あるいは星
形等の握りを回転軸６と同軸的に取付けるようにしても
良い。
【００２６】さらに、クランクハンドル２の回転をウォ
ーム１８及びピニオン１５を介してシャフト３を上下動
させるようにしたが、本発明はこのような伝達機構に限
らない。例えば、図５に示されるように、伸縮調整装置
１内に互いに噛合した２枚のかさ歯車３１・３２を配設
し、これらにそれぞれクランクハンドル２並びにシャフ
ト３に代わるねじ棒３３を連結すると共に、このねじ棒
３３が嵌入するめねじ部３４を中棒２７の端面カバー１
９に設けると、クランクハンドル２の回転によりねじ棒
３３が回転し、これに伴って中棒２７に対して伸縮調整
装置１が上下動するようになり、本実施例と同様に脚の
伸縮を行うことができる。
ーム１８及びピニオン１５を介してシャフト３を上下動
させるようにしたが、本発明はこのような伝達機構に限
らない。例えば、図５に示されるように、伸縮調整装置
１内に互いに噛合した２枚のかさ歯車３１・３２を配設
し、これらにそれぞれクランクハンドル２並びにシャフ
ト３に代わるねじ棒３３を連結すると共に、このねじ棒
３３が嵌入するめねじ部３４を中棒２７の端面カバー１
９に設けると、クランクハンドル２の回転によりねじ棒
３３が回転し、これに伴って中棒２７に対して伸縮調整
装置１が上下動するようになり、本実施例と同様に脚の
伸縮を行うことができる。
【００２７】さらにまた、本実施例では、伸縮調整装置
１を側棒２４側に固定するようにしたが、これに限定さ
れない。本発明は側棒２４と中棒２７とを相対摺動させ
るような脚伸縮調整手段を設けるものであり、例えば、
伸縮調整装置１と同様な脚伸縮調整手段を中棒２７側に
固定し、シャフト３の上端に係合する係合部材を側棒２
４側に設けるようにすることも可能である。
１を側棒２４側に固定するようにしたが、これに限定さ
れない。本発明は側棒２４と中棒２７とを相対摺動させ
るような脚伸縮調整手段を設けるものであり、例えば、
伸縮調整装置１と同様な脚伸縮調整手段を中棒２７側に
固定し、シャフト３の上端に係合する係合部材を側棒２
４側に設けるようにすることも可能である。
【００２８】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による測量機器用三脚によれば、操作ハンドル等を回
転させるといった単純な操作で円滑に脚を伸縮させ得る
ため、水平器を見ながら同時に脚の伸縮調整作業を行い
得る。このため、水平調整作業の作業性を著しく向上さ
せることができる。その上、伸縮量の微調整が可能とな
り、水平調整作業の精度を著しく向上し得る。
明による測量機器用三脚によれば、操作ハンドル等を回
転させるといった単純な操作で円滑に脚を伸縮させ得る
ため、水平器を見ながら同時に脚の伸縮調整作業を行い
得る。このため、水平調整作業の作業性を著しく向上さ
せることができる。その上、伸縮量の微調整が可能とな
り、水平調整作業の精度を著しく向上し得る。
【図１】本発明が適用された三脚用脚伸縮調整装置が従
来形式の三脚の脚に装着された状況を示す斜視図。
来形式の三脚の脚に装着された状況を示す斜視図。
【図２】図１に示される三脚の脚に装着された伸縮調整
装置の縦断面図。
装置の縦断面図。
【図３】図２における矢印III−III線に沿って分断して
示す横断面図。
示す横断面図。
【図４】Ｌ型板材の装着例を示す斜視図。
【図５】本発明が適用された三脚用脚伸縮調整装置が従
来形式の三脚の脚に装着された状況を示す図２と同様な
縦断面図。
来形式の三脚の脚に装着された状況を示す図２と同様な
縦断面図。
【図６】従来の三脚を示す斜視図。
１ 伸縮調整装置 ２ クランクハンドル ３ シャフト ３ａ ラック ３ｂ キー溝 ４ 本体 ５ 押さえボルト ６ 回転軸 ７ ハンドル基部 ８ スプリングピン ９ アーム １０ 握り １１ スプリング １２ 押さえ板 １３ 押さえ部材 １４ 係止ピン １５ ピニオン １６ キー部材 １７ ストッパピン １８ ウォーム １９ 端面カバー ２０ Ｌ型板材 ２１ 脚頭 ２２ 脚 ２３ 定心かん ２４ 側棒 ２５ 石突き ２６ ステップ ２７ 中棒 ２８ クランプ ３１・３２ かさ歯車 ３３ ねじ棒 ３４ めねじ部
Claims (3)
- 【請求項１】 測量機器を取り付ける脚頭に上端が枢
着された第１脚部と、この第１脚部と摺動可能に連結さ
れ下端に接地部が設けられた第２脚部と、この第１・第
２脚部を互いに固定させる固定手段とを備えた測量機器
用三脚において、 前記三脚の少なくとも２脚には、前記第１脚部と前記第
２脚部との間に介在し、前記固定手段の解放時に操作し
て、当該第１・第２脚部を所望の伸縮長さに相対摺動さ
せる脚伸縮調整手段を装着したことを特徴とする測量機
器用三脚。 - 【請求項２】 前記脚伸縮調整手段は、前記第１・第
２脚部のいずれか一方側の脚部に装着して回転操作手段
により回転駆動される回転部材と、前記第１・第２脚部
のいずれか他方側の脚部に一端が係合して当該脚部を直
線摺動させる直線移動部材と、この直線移動部材及び前
記回転部材間に介在されて回転運動を直線運動に変換す
る運動伝達手段とで構成した請求項１に記載した測量機
器用三脚。 - 【請求項３】 前記脚伸縮調整手段は、前記第１脚部
側に装着された前記回転操作手段である手動操作ハンド
ルと、この手動操作ハンドルに装着された前記回転部材
であるウォームと、前記第２脚部側に下端が係止された
前記直線移動部材であるシャフトと、このシャフトに刻
設されたラック及び前記ウォームにそれぞれ噛合する前
記運動伝達手段であるピニオンとで構成した請求項２に
記載した測量機器用三脚。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8807694A JPH07280569A (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | 測量機器用三脚 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8807694A JPH07280569A (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | 測量機器用三脚 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07280569A true JPH07280569A (ja) | 1995-10-27 |
Family
ID=13932779
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8807694A Pending JPH07280569A (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | 測量機器用三脚 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07280569A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1994
- 1994-04-01 JP JP8807694A patent/JPH07280569A/ja active Pending
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