JPH07280457A - 溶融金属用耐火物の補修装置及び補修方法 - Google Patents

溶融金属用耐火物の補修装置及び補修方法

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JPH07280457A
JPH07280457A JP8523494A JP8523494A JPH07280457A JP H07280457 A JPH07280457 A JP H07280457A JP 8523494 A JP8523494 A JP 8523494A JP 8523494 A JP8523494 A JP 8523494A JP H07280457 A JPH07280457 A JP H07280457A
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JP
Japan
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repair
refractory
molten metal
tip
spray nozzle
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JP8523494A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Anami
靖彦 阿波
Takehiro Nakayama
武広 中山
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業員の重筋労働や悪環境下での作業を排除
することができる溶融金属用耐火物の補修装置及び補修
方法を提供する。 【構成】 補修対象部上方に位置される装置本体1a
と、この装置本体1aに進退自在に装備された伸縮ロッ
ド7と、この伸縮ロッド7の先端部に具備され、上記補
修対象部の損耗プロフィルを測定する光波式プロフィル
メータ8とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属等が通過する
ことによって損耗した耐火物の補修装置及び補修方法に
係り、特に高炉の羽口点検デッキ上から出銑口周辺及び
出銑樋内面を補修する溶融金属用耐火物の補修装置及び
補修方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、高炉の湯溜まりに降下した熔銑
・熔滓を出銑口から炉外へ抽出する鋳床設備は、出銑
口、出銑口を開孔する開孔機、出銑口を閉塞するマッド
ガン及び熔銑・熔滓を流す出銑樋等によって構成されて
いる。出銑口は、高炉内部での溶融が十分に進行して所
定量の出銑が可能となった時間の後に開孔され、又、所
定量の出銑が完了した後に閉塞される。このような開孔
・閉塞の繰り返しの過程において、或いは通常の高炉内
での溶融進行過程において、出銑口周辺のガス圧上昇や
閉塞に伴う大きな圧力変動等のために出銑口面に亀裂、
面荒れ及び面形成材料の部分的脱落等の損耗が生じ、出
銑口閉塞作業の際にマッドガンの筒先面と出銑口面との
間から充填材の漏れが生ずる。また、出銑口面に対して
マッドガンを繰り返し圧着するため、出銑口面に窪みが
生ずる。
【0003】従来、このように出銑口が損耗した場合、
回転刃式面取り装置、或いはブレーカで出銑口を解体
し、同部に補修用の耐火物を手塗りしたり、同部に型枠
を形成しその内部に耐火物を流し込み、所要時間の乾燥
工程を経て、出銑口を形成している。しかし、この出銑
口損耗部の補修作業は、出銑口近傍での作業であるの
で、高温やガスに人体が晒され、危険かつ重筋労働であ
る。従って、このような悪環境下での作業条件を改善す
べく、特開昭57−9809号公報に開示されているよ
うな高炉出銑口枠部成形方法が提案されている。この技
術は、マッドガンの先端部に型枠をセットし、出銑口前
に臨ませて出銑口周辺の壁面と型枠との間に空間を形成
し、この空間に流動性不定形耐火物を流し込み、所要時
間の乾燥工程を経て固化する方法である。
【0004】一方、出銑口から抽出された熔銑・熔滓
は、長さ約20mの出銑樋を通過するが、その際に出銑
樋の内面に施工した耐火物が磨耗したり、化学的劣化を
起こす。また、出銑口の切り替えによる冷却の繰り返し
等によっても、出銑樋の内面に施工した耐火物が著しく
損耗する。
【0005】従来、出銑樋の熱間補修作業は、作業者が
出銑樋の樋縁に立って、測定治具を用いて損耗部の寸法
を計測した後、肉眼で損耗部の位置や形態を判断しなが
ら、その形態に応じて不定形耐火物吹付け用ノズルを水
平や鉛直方向等に振り動かし、足元斜め下方の損耗部の
吹き付け補修を行っていた。しかし、この出銑樋損耗部
の補修作業は、高温・粉塵環境下での重筋作業であり、
作業者に多大の労力と苦痛を強いていた。従って、この
ような悪環境下での作業条件を改善すべく、特公昭60
−53275号,特開昭63−230809,特開平1
−176014公報等に開示されているようなコーティ
ング方法や装置等が提案されている。この技術は、砲身
を有する発射装置を用いた補修材打ち込みによる熱間補
修方法によるコーティング方法や装置等であり、悪環境
下での高温、粉塵、重筋作業から作業者を解放し、労力
と苦痛を軽減するなどの多くの効果がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の出銑
口損耗部の補修技術にあっては、出銑口周辺の壁面を覆
うように型枠をセットする必要があり、型枠内に流動性
耐火物を流し込む作業があることなどから、これらの作
業に伴う重筋労働が依然として存在するという問題があ
った。
【0007】一方、従来の出銑樋損耗部の補修技術にあ
っては、いずれの補修装置も固定設置方式或いは固定軌
道上を移動する方式によるものである。従って、出銑樋
の樋縁周辺の鋳床が堆積粉塵や高圧出銑に伴う出銑時の
飛散銑滓に晒された場合、これらにより補修装置が動作
機能阻害や機体損傷・汚損を被る慮れがあるという問題
があった。そして、このように鋳床面が不整となる条件
下で、補修範囲が約5mに及ぶ出銑樋に対し、周辺監視
の障害となることなく、簡易かつコンパクトに機動的な
補修を行えることが要求されているが、既存の補修装置
ではかかる要求に対応し得ないという問題があった。
【0008】また、補修作業に際して、損耗部の寸法・
形態や補修状況等を作業員が直接観察するか、或いは測
定治具を使用しながら行っているのが実情であり、該測
定治具や上記補修装置を使用しても、悪環境下での作業
を排除することはできないという問題があった。
【0009】本発明の目的は、上記課題に鑑み、作業員
の重筋労働や悪環境下での作業を排除することができる
溶融金属用耐火物の補修装置及び補修方法を提供するこ
とにある。また、堆積粉塵等により動作機能阻害や機体
損傷・汚損を被ることがなく、簡易かつコンパクトに機
動的な補修を行うことができる溶融金属用耐火物の補修
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明に係る溶融金属用耐火物の補修装置は、補修対象部
上方に位置される装置本体と、この装置本体に進退自在
に装備された伸縮ロッドと、この伸縮ロッドの先端部に
具備され、上記補修対象部の損耗プロフィルを測定する
光波式プロフィルメータとを有するものである。
【0011】上記補修装置の構成において、好ましく
は、上記光波式プロフィルメータが、上記伸縮ロッドの
先端部に旋回・傾動自在に具備されているものである。
【0012】また、好ましくは、上記装置本体に、旋回
・進退自在なアームを装備するロボットと、このアーム
の先端部に具備された吹付けノズルと、この吹付けノズ
ルへ不定形耐火物を供給する材料供給装置と、上記ロボ
ットを動作教示すると共に上記材料供給装置の供給量を
制御する制御装置とが搭載されているものである。
【0013】さらに、好ましくは、上記光波式プロフィ
ルメータが上記制御装置に接続され、その測定値が該制
御装置に入力されるものである。
【0014】そして、好ましくは、上記吹付けノズル
に、これによって形成された施工体にガス抜き孔を開孔
するための開孔機が具備されているものである。
【0015】またさらに、好ましくは、上記装置本体
に、走行手段が具備されているものである。
【0016】加えて、好ましくは、上記装置本体に搭載
された機器がフードにより覆われているものである。
【0017】一方、本発明に係る溶融金属用耐火物の補
修方法は、補修対象部を補修するに際し、その上方に補
修装置を位置させ、この補修装置から伸縮ロッドを進出
させてその先端部に具備された光波式プロフィルメータ
により補修対象部の損耗プロフィルを測定するようにし
たものである。
【0018】また、本発明に係る他の溶融金属用耐火物
の補修方法は、補修対象部上方に補修装置を位置させ、
この補修装置に搭載したロボットに装備されたアームの
動作によりその先端部に具備された吹付けノズルを上記
補修対象部に臨ませて対向位置決めし、制御装置により
損耗プロフィルに対応させて上記ロボットを動作教示す
ると共に材料供給装置の供給量を制御することにより上
記補修対象部を吹き付け補修するようにしたものであ
る。
【0019】さらに、本発明に係る別の溶融金属用耐火
物の補修方法は、補修対象部を補修するに際し、その上
方に補修装置を位置させ、この補修装置から伸縮ロッド
を進出させてその先端部に具備された光波式プロフィル
メータにより補修対象部の損耗プロフィルを測定した
後、上記補修装置に搭載したロボットに装備されたアー
ムの動作によりその先端部に具備された吹付けノズルを
上記補修対象部に臨ませて対向位置決めし、上記光波式
プロフィルメータの測定値に基づいて制御装置に予め入
力された補修パターンを選択し、この選択補修パターン
に沿って上記ロボットを動作教示すると共に材料供給装
置の供給量を制御することにより、上記補修対象部を自
動的に吹き付け補修するようにしたものである。
【0020】
【作用】上記溶融金属用耐火物の補修装置の構成によれ
ば、その装置本体には伸縮ロッドが進退自在に装備さ
れ、この伸縮ロッドの先端部には光波式プロフィルメー
タが具備されている。従って、耐火物が損耗している補
修対象部の上方にこの装置本体を位置させて、上記伸縮
ロッドを進出させることにより上記光波式プロフィルメ
ータを補修対象部に臨ませれば、補修を行うに際しての
補修対象部の損耗プロフィルを光波で容易に測定するこ
とができ、又、補修状況を簡単に把握することができる
ので、作業員の悪環境下での測定作業が排除されるもの
である。
【0021】また、上記伸縮ロッドの先端部に、上記光
波式プロフィルメータを旋回自在かつ傾動自在に具備す
れば、補修対象部の損耗プロフィルが複雑であっても、
正確に測定されるものである。
【0022】さらに、上記装置本体に、旋回自在かつ進
退自在なアームを装備するロボットを搭載し、このアー
ムの先端部に吹付けノズルを具備すると共に、この吹付
けノズルへ不定形耐火物を供給する材料供給装置を搭載
すれば、補修対象部の上方に装置本体を位置させて、上
記ロボットからアームを旋回・進出させることにより上
記吹付けノズルを補修対象部へ向けて臨ませ、この吹付
けノズルに材料供給装置より適量の不定形耐火物を供給
すれば、補修作業における作業者の重筋労働が排除され
るものである。特に、上記装置本体に制御装置を搭載し
て上記ロボットの動作を教示すると共に上記材料供給装
置の供給量を制御すれば、簡易かつコンパクトに機動的
な補修が行われるものである。
【0023】そして、上記光波式プロフィルメータを上
記制御装置に接続し、その測定値を該制御装置に入力す
れば、補修対象部の損耗プロフィルに応じた適格な補修
を自動的に行うことができるものである。具体的には、
上記制御装置に予め数種の補修パターンを入力してお
き、上記光波式プロフィルメータの測定値に基づいて適
切な補修パターンを選択し、この選択補修パターンに沿
って上記ロボットを動作教示すると共に材料供給装置の
供給量を制御することにより、上記補修対象部が自動的
に吹き付け補修されるものである。
【0024】またさらに、上記吹付けノズルに、ガス抜
き孔を開孔するための開孔機を具備すれば、例えば、高
炉の出銑口の損耗部を吹付けノズルで吹き付け補修し、
所要時間の乾燥工程を経てこれを固化させ、その後、上
記開孔機により施工体にガス抜き孔を開孔することによ
り、不定形耐火物に含まれる水分が出銑口周辺の保有熱
で蒸発してガス化しても、そのガスがガス抜き孔から大
気圧開放され、施工体に内圧が掛からず、その亀裂・剥
落・爆裂が防止される。また、従来、悪環境下で行われ
ていた出銑口の補修作業における作業者の重筋労働が排
除されるものである。
【0025】加えて、上記装置本体に、走行手段を具備
すれば、補修装置の機動性が更に高まるものである。従
って、補修作業に必要な時のみ補修装置を補修対象部の
上方に位置させることができるので、該補修装置が周辺
監視の障害にならない。
【0026】また、上記装置本体に搭載された機器をフ
ードで覆うようにすれば、例えば、出銑樋の樋縁周辺の
鋳床が堆積粉塵や高圧出銑に伴う出銑時の飛散銑滓に晒
された場合でも、これらにより補修装置が動作機能阻害
や機体損傷・汚損を被ることはない。
【0027】一方、上記溶融金属用耐火物の補修方法の
構成によれば、耐火物が損耗している補修対象部を補修
するに際し、先ず、その補修対象部の上方に補修装置の
装置本体を位置させる。次に、装置本体からこれに装備
された伸縮ロッドを進出させる。そして、この伸縮ロッ
ドの先端部に具備された光波式プロフィルメータにより
補修対象部の損耗プロフィルを測定している。従って、
補修を行うに際しての補修対象部の損耗プロフィルを光
波で容易に測定することができ、又、補修状況を簡単に
把握することができる方法であるので、作業員の悪環境
下での測定作業が排除されるものである。
【0028】また、本発明に係る他の溶融金属用耐火物
の補修方法の構成によれば、先ず、補修対象部の上方に
補修装置を位置させる。次に、この補修装置に搭載した
ロボットに装備されたアームを操作して、その動作によ
りアームの先端部に具備された吹付けノズルを上記補修
対象部に臨ませて対向位置決めする。そして、制御装置
によって損耗プロフィルに対応させて上記ロボットを動
作教示すると共に材料供給装置の供給量を制御すること
により、上記補修対象部を吹き付け補修している。従っ
て、簡易かつコンパクトに機動的な補修を行うことがで
き、補修作業における作業者の重筋労働が排除されるも
のである。
【0029】さらに、本発明に係る別の溶融金属用耐火
物の補修方法の構成によれば、補修対象部を補修するに
際し、先ず、補修対象部の上方に補修装置の装置本体を
位置させる。次に、装置本体からこれに装備された伸縮
ロッドを進出させる。そして、この伸縮ロッドの先端部
に具備された光波式プロフィルメータにより補修対象部
の損耗プロフィルを測定する。この光波式プロフィルメ
ータの測定値は、制御装置に入力される。その後、上記
装置本体に搭載したロボットに装備されたアームを操作
して、その動作によりアームの先端部に具備された吹付
けノズルを上記補修対象部に臨ませて対向位置決めす
る。上記制御装置には、予め数種の補修パターンが入力
されており、上記光波式プロフィルメータの測定値に基
づいて適切な補修パターンを選択し、この選択補修パタ
ーンに沿って上記ロボットを動作教示すると共に材料供
給装置の供給量を制御する。このようにして、上記補修
対象部の損耗プロフィルに応じた適格な吹き付け補修が
自動的に行われ、悪環境下での作業者の重筋作業が排除
されるものである。
【0030】
【実施例】以下、本発明に係る溶融金属用耐火物の補修
装置及び補修方法の好適な実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明に係る溶融金属用耐火物
の補修装置の一実施例を示す正面図であり、図2はその
側面図である。図示するように、本実施例の溶融金属用
耐火物の補修装置1は、耐火物が損耗している補修対象
部、例えば、高炉2の出銑口3の周辺損耗部や、出銑樋
4の内壁損耗部の上方に位置される。具体的には、当該
補修装置1は、出銑口3の上方に構築されている羽口点
検デッキ5上に位置されている。この補修装置1は羽口
点検デッキ5の出銑口3上方部分である作業位置に固定
設置しても良いが、本実施例にあっては、補修装置1の
装置本体1aが走行手段を具備しており、その格納位置
と作業位置との間に移動自在に設けられている。即ち、
補修装置1の装置本体1aは台車にて構成され、これが
羽口点検デッキ5上に設置されたレール等の走行軌道6
上を走行移動するように構成されている。尚、図1中、
1bは台車を走行移動させるための駆動装置である。
【0031】また、図3に示すように、上記装置本体1
aには、伸縮ロッド7が進退自在に装備されており、こ
の伸縮ロッド7の先端部には補修対象部の損耗プロフィ
ルを測定する光波式プロフィルメータ8が具備されてい
る。具体的には、上記伸縮ロッド7は、上記装置本体1
aに固定された固定ガイド7aと、該固定ガイド7aに
支持されたシリンダ装置7bと、該シリンダ装置7bの
ピストンロッド7cの先端部に取り付けられたガイドパ
イプ7dとから構成されている。そして、このガイドパ
イプ7dの先端部には、上記光波式プロフィルメータ8
が旋回自在かつ傾動自在に具備されている。この光波式
プロフィルメータ8は、図5に示すように、補修対象部
に光波を所定の角度で照射し、その反射波によって損耗
部の寸法・形態や補修状況等を把握する装置である。図
6は光波式プロフィルメータの概略図であり、上記ガイ
ドパイプ7dの先端部に固定された旋回台座8aと、該
旋回台座8aに垂下された支持枠8bと、該支持枠8b
に傾動自在に支持されたプロフィルメータ本体8cと、
該プロフィルメータ本体8cに設けられたレンズ8d等
から構成されている。
【0032】さらに、図1及び図2に示したように、上
記装置本体1a上にはロボット9が搭載されており、こ
のロボット9にはアーム10が旋回自在かつ進退自在に
装備されている。具体的には、ロボット9自体が旋回軸
9aにて装置本体1a上に旋回自在に搭載されることに
より、アーム10は水平方向に旋回可能に構成されてい
る。また、このアーム10は、その基端部10aを支点
として、上下方向に旋回可能に構成されている。さら
に、アーム10の中間部に位置されたエルボ部10b及
びアーム10の先端部に装備されたハンド11をそれぞ
れ屈伸することにより、アーム10は進退可能に構成さ
れている。そして、このアーム10の各軸動作は、その
リンク機構を油圧シリンダ装置(図示せず)で操作して
成されるものである。
【0033】そして、上記アーム9の先端部に装備され
たハンド11には、不定形耐火物を噴出するための吹付
けノズル12が把持されている。具体的には、この吹付
けノズル12は、このハンド11に対し所定の角度傾け
て枢着されている。この吹付けノズル12には、これへ
不定形耐火物を供給する材料供給装置13が供給ホース
(図示せず)により接続されている。この材料供給装置
13は、上記装置本体1a上に搭載されている。尚、吹
付けノズル12の先端部の吹出し口は、補修対象部の損
耗窪み部分に正対して吹付け方向を設定可能とするため
に、ノズル軸線に対して所定角度だけ傾けて形成されて
いる。このことより、圧送供給されてくる不定形耐火物
の衝突によってノズル屈曲部内壁面が磨耗して破孔する
のを防止すべく、ノズル屈曲部の屈曲起点顎部には適宜
の緩衝材を充填した盲管がノズル本体より分岐させて設
けられている。
【0034】この吹付けノズル12には、耐火物を穿孔
するための開孔機14が具備されている。この開孔機1
4は上記吹付けノズル12により吹付け補修した出銑口
3のガス抜き孔を開孔するためのものであり、該吹付け
ノズル12による不定形耐火物の噴射に妨げにならない
ように、これと異軸上に設けられている。
【0035】また、上記装置本体1a上には、上記ロボ
ット9を動作教示すると共に上記材料供給装置13の供
給量を制御するための制御装置15が搭載されている。
この制御装置15には上記光波式プロフィルメータ8が
接続されおり、該制御装置15に光波式プロフィルメー
タ8の測定値が入力されるように成っている。
【0036】さらに、上記装置本体1a上に搭載された
機器、即ち、ロボット9、材料供給装置13等はフード
16にて覆われている。このフード16は、上記上記光
波式プロフィルメータ8をその先端部に具備する伸縮ロ
ッド7や上記ロボット9のアーム10の動作の妨げとな
らないように、各機器を囲繞している。
【0037】尚、本実施例にあっては、上記光波式プロ
フィルメータ8を具備する伸縮ロッド7と、上記吹付け
ノズル12及び開孔機14をそのアーム10に具備する
ロボット9とを同一の装置本体1a上に搭載し、これら
の兼用装置として補修装置1を構成したが、これらを別
個の装置として構成しても良い。或いは、光波式プロフ
ィルメータ8と吹付けノズル12とを、ツールチェンジ
ャにより上記ロボット9のハンド11に交換把持させる
ように構成しても良い。
【0038】一方、羽口点検デッキ5には、図1及び図
2に示したように、上記出銑口3に対応する位置に作業
用の開口部17が設けられており、通常、該開口部17
は開口蓋18にて閉成されている。この開口蓋18は、
補修作業時等に必要に応じて開放される。この開口蓋1
8を開放することにより、開口部17から上記ロボット
9のアーム10及び吹付けノズル12を羽口点検デッキ
5上から挿入降下させ、吹付け補修作業を行うものであ
る。従って、装置本体1a側の対応する部分、正確には
フード16の底部分にも、アーム挿入用の開口部16a
が形成されている。
【0039】また、上記開口蓋18の開閉機構は、上方
の架構19に取り付けた開閉用モータ20と、該モータ
20の出力軸に固定されたスプロケット21と、一対の
中間スプロケット22と、開口蓋18の開閉駆動軸18
aに取り付けられたスプロケット23と、これらスプロ
ケット21,22,23間に掛け渡されたチェーン24
とによって構成されている。この場合、開閉用モータ2
0の出力軸と開口蓋18の開閉駆動軸18aとは軸方向
が90度相違しているが、この向きの相違は一対の中間
スプロケット22とチェーン24との働きによって、吸
収されることになる。
【0040】次に、上記実施例における作用を、本発明
に係る溶融金属用耐火物の補修方法を説明しながら述べ
る。即ち、本実施例の補修方法は、耐火物が損耗してい
る補修対象部、例えば、高炉2の出銑口3の周辺損耗部
や、出銑樋4の内壁損耗部を補修するに際し、先ず、そ
の補修対象部の上方に上記補修装置1を位置させる。具
体的には、この補修装置1の装置本体1aを出銑口3の
上方に構築された羽口点検デッキ5上に位置させる。本
実施例にあっては、上記羽口点検デッキ5上に設置され
た走行軌道6上を、装置本体1aとしての台車が走行移
動することにより、当該補修装置1がその格納位置から
作業位置へと移動することになる。このように装置本体
1aが台車にて構成されているので、補修装置1の機動
性が高く、補修作業に必要な時のみ補修装置1を補修対
象部の上方に位置させることができるので、該補修装置
1が周辺監視の障害にならない。
【0041】そして、上記開口蓋18の開閉機構によ
り、該開口蓋18を開放操作し(図1中、A方向)、羽
口点検デッキ5に開口部17を形成する。
【0042】次に、上記装置本体1aからこれに装備さ
れた伸縮ロッド7を進出させる。具体的には、その固定
ガイド7aに支持されたシリンダ装置7bからピストン
ロッド7cを進出させることにより、伸縮ロッド7を伸
長させる。上述したように、この伸縮ロッド7の先端部
には、補修対象部の損耗プロフィルを測定するための光
波式プロフィルメータ8が具備されており、該光波式プ
ロフィルメータ8が出銑樋4の上方に移動することにな
る。
【0043】そして、上記光波式プロフィルメータ8の
旋回及び傾動操作を行い、出銑口3の周辺損耗部や、出
銑樋4の内壁損耗部の損耗プロフィルを測定する。ここ
で、上記伸縮ロッド7の先端部に光波式プロフィルメー
タ8を旋回自在かつ傾動自在に具備したのは、補修対象
部の損耗プロフィルが複雑であっても、これを正確に測
定できるようにするためである。即ち、図5に示したよ
うに、この光波式プロフィルメータ8から補修対象部へ
光波を所定の角度で照射し、その反射波によって損耗部
の寸法・形態や補修状況等を把握するものである。
【0044】このように本実施例にあっては、補修対象
部の上方に装置本体1aを位置させて、上記伸縮ロッド
7を進出させることにより光波式プロフィルメータ8を
補修対象部に臨ませれば、補修を行うに際しての補修対
象部の損耗プロフィルを光波で容易かつ正確に測定する
ことができる。また、後述する補修作業における補修状
況を簡単に把握することができるので、無駄のない正確
な補修を行うことができる。従って、作業員が高熱に晒
されることがなく、悪環境下での測定作業を排除するこ
とができるものである。
【0045】光波式プロフィルメータ8による損耗プロ
フィルの測定作業が完了すると、図4に示す如く上記シ
リンダ装置7b内へピストンロッド7cを後退させるこ
とにより、伸縮ロッド7を縮長させる。尚、補修作業中
も必要に応じて伸縮ロッド7を伸長させ、適宜補修状況
を観察することになる。
【0046】その後、上記装置本体1aに搭載されてい
るロボット9の動作により、出銑口3の周辺損耗部や出
銑樋4の内壁損耗部へ向けて、アーム10を羽口点検デ
ッキ5の開口部17または端部越しに突き出させ、その
先端部に具備された吹付けノズル12の位置や姿勢を設
定する。
【0047】次に、上述した制御装置15によって、損
耗プロフィルに対応させて上記ロボット9を動作教示す
ると共に材料供給装置13の供給量を制御することによ
り、上記吹付けノズル12から不定形耐火物を補修対象
部の窪みへ向けて吹き付ける。この制御装置15には、
前述した光波式プロフィルメータ8の測定値が入力さ
れ、又、予め数種の補修パターンが入力されている。従
って、制御装置15は、上記光波式プロフィルメータ8
の測定値に基づいて適切な補修パターンを選択し、この
選択補修パターンに沿って上記ロボット9を動作教示す
ると共に材料供給装置13の供給量を制御することにな
る。
【0048】かくして、上記補修対象部の損耗プロフィ
ルに応じた適格な吹き付け充填補修が自動的に行われ、
悪環境下での作業者の重筋作業を排除することができ
る。そして、制御装置14により上記ロボット9の動作
を教示すると共に上記材料供給装置13の供給量を制御
するので、簡易かつコンパクトに機動的な補修を行うこ
とができるものである。尚、材料供給装置13から吹付
けノズル12へと供給された不定形耐火物は、該吹付け
ノズル12内で水分混合され、補修対象部に吹き付けら
れた後、出銑樋4の熱により乾燥されることになる。
【0049】また、出銑口3の補修作業を行う場合に
は、その損耗部に吹付けノズル12で不定形耐火物を余
分に吹き付け充填し、これをマッドガンで圧密する。こ
れは、吹き付けたままの不定形耐火物は多孔質だからで
ある。そして、所要時間の乾燥工程を経てこれを固化さ
せ、その後、上記吹付けノズル12に具備した開孔機1
4により施工体にガス抜き孔を開孔することになる。よ
って、施工体の内部ガスがガス抜き孔から大気圧開放さ
れ、その亀裂・剥落・爆裂を防止することができる。さ
らに、従来、悪環境下で行われていた出銑口の補修作業
における作業者の重筋労働を排除することができるもの
である。
【0050】以上の補修作業を複数の補修対象部につい
て繰り返し行い、全ての作業が完了した後、上記ロボッ
ト9の動作によりアーム10を後退させ、上記走行軌道
6上を装置本体1aとしての台車が走行移動することに
より、当該補修装置1がその作業位置から格納位置へと
移動される。そして、上記開口蓋18の開閉機構によ
り、該開口蓋18を閉成操作し(図1中、B方向)、羽
口点検デッキ5の開口部17を閉成する。尚、装置本体
1aを親子台車やターンテーブル付き台車で構成すれ
ば、補修装置1の移動性が極めて高まるものである。
【0051】尚、本実施例の補修装置1の装置本体1a
に搭載されている機器はフード16によって覆われてい
る。従って、例えば、出銑樋4の樋縁周辺の鋳床が堆積
粉塵や高圧出銑に伴う出銑時の飛散銑滓に晒されても、
これらにより補修装置1の動作機能阻害や機体損傷・汚
損を防止することができるものである。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る溶融金
属用耐火物の補修装置及び補修方法によれば、作業員の
重筋労働や悪環境下での作業を排除することができ、補
修作業の快適化・省力化を達成することができるという
優れた効果を発揮する。
【0053】また、本発明に係る溶融金属用耐火物の補
修装置によれば、堆積粉塵等により動作機能阻害や機体
損傷・汚損を被ることがなく、簡易かつコンパクトに機
動的な補修を行うことができるという優れた効果を発揮
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る溶融金属用耐火物の補修装置の一
実施例を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】本実施例における伸縮ロッド及びその先端部に
具備した光波式プロフィルメータを示す斜視図である。
【図4】本実施例における伸縮ロッドの縮長状態を示す
側面図である。
【図5】光波式プロフィルメータによる補修対象部の損
耗プロフィルの測定状況を示す説明図である。
【図6】本実施例における光波式プロフィルメータを示
す概略図である。
【符号の説明】
1 溶融金属用耐火物の補修装置 1a 装置本体 7 伸縮ロッド 8 光波式プロフィルメータ 9 ロボット 10 アーム 12 吹付けノズル 13 材料供給装置 14 開孔機 15 制御装置 16 フード

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】補修対象部上方に位置される装置本体と、
    該装置本体に進退自在に装備された伸縮ロッドと、該伸
    縮ロッドの先端部に具備され、上記補修対象部の損耗プ
    ロフィルを測定する光波式プロフィルメータとを有する
    ことを特徴とする溶融金属用耐火物の補修装置。
  2. 【請求項2】前記光波式プロフィルメータが、上記伸縮
    ロッドの先端部に旋回・傾動自在に具備されている請求
    項1に記載の溶融金属用耐火物の補修装置。
  3. 【請求項3】前記装置本体に、旋回・進退自在なアーム
    を装備するロボットと、該アームの先端部に具備された
    吹付けノズルと、該吹付けノズルへ不定形耐火物を供給
    する材料供給装置と、上記ロボットを動作教示すると共
    に上記材料供給装置の供給量を制御する制御装置とが搭
    載されている請求項1または請求項2に記載の溶融金属
    用耐火物の補修装置。
  4. 【請求項4】前記光波式プロフィルメータが上記制御装
    置に接続され、その測定値が該制御装置に入力される請
    求項1乃至請求項3のいずれかに記載の溶融金属用耐火
    物の補修装置。
  5. 【請求項5】前記吹付けノズルに、これによって形成さ
    れた施工体にガス抜き孔を開孔するための開孔機が具備
    されている請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の溶
    融金属用耐火物の補修装置。
  6. 【請求項6】前記装置本体に、走行手段が具備されてい
    る請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の溶融金属用
    耐火物の補修装置。
  7. 【請求項7】前記装置本体に搭載された機器がフードに
    より覆われている請求項1乃至請求項6のいずれかに記
    載の溶融金属用耐火物の補修装置。
  8. 【請求項8】補修対象部を補修するに際し、その上方に
    補修装置を位置させ、該補修装置から伸縮ロッドを進出
    させてその先端部に具備された光波式プロフィルメータ
    により補修対象部の損耗プロフィルを測定するようにし
    たことを特徴とする溶融金属用耐火物の補修方法。
  9. 【請求項9】補修対象部上方に補修装置を位置させ、該
    補修装置に搭載したロボットに装備されたアームの動作
    によりその先端部に具備された吹付けノズルを上記補修
    対象部に臨ませて対向位置決めし、制御装置により損耗
    プロフィルに対応させて上記ロボットを動作教示すると
    共に材料供給装置の供給量を制御することにより上記補
    修対象部を吹き付け補修するようにしたことを特徴とす
    る溶融金属用耐火物の補修方法。
  10. 【請求項10】補修対象部を補修するに際し、その上方
    に補修装置を位置させ、該補修装置から伸縮ロッドを進
    出させてその先端部に具備された光波式プロフィルメー
    タにより補修対象部の損耗プロフィルを測定した後、上
    記補修装置に搭載したロボットに装備されたアームの動
    作によりその先端部に具備された吹付けノズルを上記補
    修対象部に臨ませて対向位置決めし、上記光波式プロフ
    ィルメータの測定値に基づいて制御装置に予め入力され
    た補修パターンを選択し、該選択補修パターンに沿って
    上記ロボットを動作教示すると共に材料供給装置の供給
    量を制御することにより、上記補修対象部を自動的に吹
    き付け補修するようにしたことを特徴とする溶融金属用
    耐火物の補修方法。
JP8523494A 1994-04-01 1994-04-01 溶融金属用耐火物の補修装置及び補修方法 Withdrawn JPH07280457A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102113472B1 (ko) * 2018-12-19 2020-05-21 주식회사 포스코 고로 경주통 침식 복원 설비 및 이를 사용한 고로 경주통 침식 복원 방법

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