JPH072795Y2 - 既設トンネルの内張構造 - Google Patents
既設トンネルの内張構造Info
- Publication number
- JPH072795Y2 JPH072795Y2 JP2281991U JP2281991U JPH072795Y2 JP H072795 Y2 JPH072795 Y2 JP H072795Y2 JP 2281991 U JP2281991 U JP 2281991U JP 2281991 U JP2281991 U JP 2281991U JP H072795 Y2 JPH072795 Y2 JP H072795Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- existing tunnel
- repair material
- lining repair
- steel
- steel lining
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば上水道、工業用
水道、農業用水道、水力発電用水道、下水道等の水路と
して用いられている馬蹄形の既設トンネルが老朽化した
場合、その既設トンネルを補修する内張構造に関するも
のである。
水道、農業用水道、水力発電用水道、下水道等の水路と
して用いられている馬蹄形の既設トンネルが老朽化した
場合、その既設トンネルを補修する内張構造に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】従来、老朽化した例えば水路用の既設ト
ンネルを補修する手段として、既設トンネルの内周面に
沿い、鋼製底部内張補修材と鋼製上部内張補修材とを組
立てて、各内張補修材相互を溶接接合し、既設トンネル
と内張補修材との間隙にモルタルあるいはコンクリート
等のグラウト材を充填するようにしたものが、特開平１
-97724号公報に開示されている。
ンネルを補修する手段として、既設トンネルの内周面に
沿い、鋼製底部内張補修材と鋼製上部内張補修材とを組
立てて、各内張補修材相互を溶接接合し、既設トンネル
と内張補修材との間隙にモルタルあるいはコンクリート
等のグラウト材を充填するようにしたものが、特開平１
-97724号公報に開示されている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記内張補
修材の外面は無塗装か、あるいは塗装されていても溶接
部の近傍は無塗装であったり、または外面が全面塗装さ
れていても、溶接部近傍の塗膜は溶接熱により焼損した
状態になっていること、およびグラウト材を充填して
も、内張補修材の外面を均一に被覆することは困難であ
ることから、内張補修材に局部的な腐食を生じ、内張補
修材の寿命を短くする問題がある。
修材の外面は無塗装か、あるいは塗装されていても溶接
部の近傍は無塗装であったり、または外面が全面塗装さ
れていても、溶接部近傍の塗膜は溶接熱により焼損した
状態になっていること、およびグラウト材を充填して
も、内張補修材の外面を均一に被覆することは困難であ
ることから、内張補修材に局部的な腐食を生じ、内張補
修材の寿命を短くする問題がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記従来の問
題を解決すべくなしたものであって、その要旨とすると
ころは、既設トンネルの内周面に沿って設置される鋼製
内張補修材の外面に、予め所要数の流電陽極を取付けて
おき、この鋼製内張補修材を既設トンネル内に組立てて
溶接接合し、既設トンネルと鋼製内張補修材との間隙に
グラウト材を充填した既設トンネルの内張構造にある。
題を解決すべくなしたものであって、その要旨とすると
ころは、既設トンネルの内周面に沿って設置される鋼製
内張補修材の外面に、予め所要数の流電陽極を取付けて
おき、この鋼製内張補修材を既設トンネル内に組立てて
溶接接合し、既設トンネルと鋼製内張補修材との間隙に
グラウト材を充填した既設トンネルの内張構造にある。
【０００５】
【作用】前記本考案の如く、既設トンネルの内周面に沿
って設置される鋼製内張補修材の外面に、予め所要数の
流電陽極を取付けておくことにより、流電陽極から流出
した防食電流が、電解質としての水またはグラウト材を
介して鋼製内張補修材外面の無塗装部あるいは塗膜の欠
陥部へ流入するので、鋼製内張補修材外面の無塗装部あ
るいは塗膜の欠陥部等における局部的腐食を防止するこ
とができる。
って設置される鋼製内張補修材の外面に、予め所要数の
流電陽極を取付けておくことにより、流電陽極から流出
した防食電流が、電解質としての水またはグラウト材を
介して鋼製内張補修材外面の無塗装部あるいは塗膜の欠
陥部へ流入するので、鋼製内張補修材外面の無塗装部あ
るいは塗膜の欠陥部等における局部的腐食を防止するこ
とができる。
【０００６】
【実施例】図１、図２において、１は、補修すべき馬蹄
形の水路用既設トンネル、２は、上記既設トンネル１の
内周面に沿って設置された鋼製内張補修材であり、この
内張補修材２は、底部内張補修材2aと上部内張補修材2b
とからなり、両者は溶接線2cにおいて溶接接合されてい
る。
形の水路用既設トンネル、２は、上記既設トンネル１の
内周面に沿って設置された鋼製内張補修材であり、この
内張補修材２は、底部内張補修材2aと上部内張補修材2b
とからなり、両者は溶接線2cにおいて溶接接合されてい
る。
【０００７】前記鋼製内張補修材２の外面には、予め所
要数の流電陽極３が取付けられており、前記既設トンネ
ル１と鋼製内張補修材２との間隙にはモルタルあるいは
コンクリート等のグラウト材４が充填されている。
要数の流電陽極３が取付けられており、前記既設トンネ
ル１と鋼製内張補修材２との間隙にはモルタルあるいは
コンクリート等のグラウト材４が充填されている。
【０００８】
【考案の効果】前記本考案の如く、既設トンネルの内周
面に沿って、外面に所要数の流電陽極を取付けた鋼製内
張補修材を設置し、既設トンネルと鋼製内張補修材との
間隙にグラウト材を充填したので、流電陽極から流出し
た防食電流が、電解質としての水またはグラウト材を介
して鋼製内張補修材外面の無塗装部あるいは塗膜の欠陥
部へ流入し、鋼製内張補修材外面の無塗装部あるいは塗
膜の欠陥部等における局部的腐食を防止することがで
き、従って鋼製内張補修材の寿命を著しく延長すること
ができる。
面に沿って、外面に所要数の流電陽極を取付けた鋼製内
張補修材を設置し、既設トンネルと鋼製内張補修材との
間隙にグラウト材を充填したので、流電陽極から流出し
た防食電流が、電解質としての水またはグラウト材を介
して鋼製内張補修材外面の無塗装部あるいは塗膜の欠陥
部へ流入し、鋼製内張補修材外面の無塗装部あるいは塗
膜の欠陥部等における局部的腐食を防止することがで
き、従って鋼製内張補修材の寿命を著しく延長すること
ができる。
【図１】本考案の実施例を示す切欠き斜視図である。
【図２】図１における端面図である。
１ 馬蹄形の水路用既設トンネル ２ 鋼製内張補修材 2a 底部内張補修材 2b 上部内張補修材 2c 溶接線 ３ 流電陽極 ４ グラウト材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｅ２１Ｄ 11/00 Ａ 7635−2Ｄ Ｆ１６Ｌ 1/00 Ｐ (56)参考文献 特開 平１−97724（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−263395（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−31599（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−201297（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】 既設トンネルの内周面に沿って設置され
る鋼製内張補修材の外面に、予め所要数の流電陽極を取
付けておき、この鋼製内張補修材を既設トンネル内に組
立てて溶接接合し、既設トンネルと鋼製内張補修材との
間隙にグラウト材を充填して成る既設トンネルの内張構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2281991U JPH072795Y2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 既設トンネルの内張構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2281991U JPH072795Y2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 既設トンネルの内張構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04113000U JPH04113000U (ja) | 1992-10-01 |
| JPH072795Y2 true JPH072795Y2 (ja) | 1995-01-25 |
Family
ID=31908230
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2281991U Expired - Lifetime JPH072795Y2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 既設トンネルの内張構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH072795Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-14 JP JP2281991U patent/JPH072795Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04113000U (ja) | 1992-10-01 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19950718 |
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| EXPY | Cancellation because of completion of term |