JPH0727791A - 自動車用計器の零戻り機構 - Google Patents

自動車用計器の零戻り機構

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JPH0727791A
JPH0727791A JP17172793A JP17172793A JPH0727791A JP H0727791 A JPH0727791 A JP H0727791A JP 17172793 A JP17172793 A JP 17172793A JP 17172793 A JP17172793 A JP 17172793A JP H0727791 A JPH0727791 A JP H0727791A
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JP
Japan
Prior art keywords
zero
magnet
pointer shaft
torque
returning
Prior art date
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Pending
Application number
JP17172793A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Ogawa
直人 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
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Publication of JPH0727791A publication Critical patent/JPH0727791A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 指針軸に作用する駆動トルクの直線性を確保
することにより、目盛板のデザインを良好なものにする
ことができる自動車用計器の零戻り機構を提供するこ
と。 【構成】 交差コイル式ムーブメント3を備えた自動車
用計器1の零戻り機構である。第1の帰零用マグネット
11は、指針軸4に固定された樹脂部品10に配設され
ている。第2の帰零用マグネット9は、第1の帰零用マ
グネット11と対向してボデー2の底面2aに固定配置
されている。第1、第2の帰零用マグネット11,9に
より指針軸4に帰零トルクTb が作用する。この帰零ト
ルクTb は、第1、第2の帰零用マグネット11,9間
の間隔を指針軸4の回転角に対し徐変して構成すること
により、指針軸4の回転角に対し直線性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用計器の零戻り
機構、詳しくは、交差コイル式ムーブメントを備えた自
動車用計器(例えば、速度計、回転計、燃料計、温度
計、油圧計)の零戻り機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、交差コイル式ムーブメントを備え
た自動車用計器の零戻り機構として、実開昭62−69
167号公報に記載されるものがある。この公報記載の
零戻り機構は、交差コイル式ムーブメントの磁気シール
ドケースに凹部を設け、この凹部に帰零用マグネットを
装着して構成されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によると、帰零用マグネットを設けたことに伴
い、可動マグネットに作用する駆動トルク(指針軸の回
転角を保持する力)が非直線性を示すようになり、指示
の直線性が悪化して目盛板のデザイン性が悪化するとい
う問題が生じた。以下、この問題について具体的に説明
する。
【0004】一般に、帰零用マグネットを有していない
交差コイル式ムーブメントは、図7に示すように、指針
軸4に固定された可動マグネット5と、この可動マグネ
ット5を包囲し互いに直交するよう巻回されたCOS巻
線6及びSIN巻線7とを、磁気シールドケース8内に
配設して構成される。そのため、可動マグネット5とC
OS巻線6とSIN巻線7との磁気的位置関係は、等価
的に図8に示すことができる。そして、COS巻線6に
対し図9(A) に示すような電流ic を、また、SIN巻
線7に対し図9(B) に示すような電流is を供給するこ
とによって、可動マグネット5の回転角即ち指針軸4の
回転角を定めている。ここで、可動マグネット5に作用
する駆動トルクTについて考察すると、可動マグネット
5に対し、COS巻線6によるトルクTc (=ic ×n
c ここで、nc はCOS巻線6の巻数である。)とS
IN巻線7によるトルクTs (=is ×ns ここで、
ns はSIN巻線7の巻数である。)との合成トルクT
o が作用し(図10参照)、この合成トルクTo は可動
マグネット5の回転角に対して一定値となる(図11参
照)。
【0005】一方、上記従来例のように帰零用マグネッ
トを付加した交差コイル式ムーブメントの場合、可動マ
グネット5に作用する駆動トルクTとしては、上記合成
トルクTo の他に、帰零用マグネットによる帰零トルク
Tb がある(図12参照)。この帰零トルクTb は、可
動マグネット5の回転角に対して一定値ではなく変化値
となる(図13参照)。このため、最終的に可動マグネ
ット5に作用する駆動トルクTは、合成トルクTo と帰
零トルクTb とを合成したものとなり(図14参照)、
可動マグネット5の回転角に対し一定値とはならず非直
線性を示すようになる(図15参照)。従って、可動マ
グネット5の回転角(換言すると、例えば車速)に対
し、目盛板の角度を非直線的に設定しなければならず、
目盛板のデザインが悪化することになる(図16参
照)。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、指針軸に作用する駆動トルクの直線性を確保す
ることにより、目盛板のデザインを良好なものにするこ
とができる自動車用計器の零戻り機構を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る自動車用計器の零戻り機構は、交差コ
イル式ムーブメントを備えた自動車用計器の零戻り機構
であって、指針軸に固定された樹脂部品に配設された第
1の帰零用マグネットと、該第1の帰零用マグネットと
対向して静止側に配置された第2の帰零用マグネット
と、を設け、前記第1、第2の帰零用マグネットにより
前記指針軸に作用する帰零トルクが、前記指針軸の回転
角に対し直線性をもつよう、前記第1、第2の帰零用マ
グネット間の間隔を前記指針軸の回転角に対し徐変して
構成されることを特徴とする。
【0008】
【発明の作用効果】指針軸に対し作用する駆動トルク
は、交差コイル式ムーブメントによる合成トルクと、第
2の帰零用マグネットが第1の帰零用マグネットに作用
する帰零トルクとを合成したトルクとなる。ここで、交
差コイル式ムーブメントによる合成トルクは上述したよ
うに一定値であり、一方、帰零トルクは、指針軸の回転
角に対し直線性を有している。従って、指針軸に対して
全体として作用する駆動トルクは、指針軸の回転角に対
して直線性を有するものとなる。このため、目盛板のデ
ザイン性を良好なものにすることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0010】図1は、本発明が適用される自動車用速度
計の部分断面を含む側面図、図2は、その一部を切欠き
概略的に表わした正面図、図3は、その主要部の斜視図
をそれぞれ示している。
【0011】図1乃至図3に示すように、自動車用速度
計1は、断面H字状のボデー2の下側凹部に配設された
交差コイル式ムーブメント3を有する。交差コイル式ム
ーブメント3は、公知のように、例えば、指針軸4に固
定された可動マグネット5と、この可動マグネット5を
包囲し互いに直交するよう巻回されたCOS巻線6及び
SIN巻線7とを備えて構成されている。そして、可動
マグネット5、COS巻線6及びSIN巻線7は、磁気
シールドケース8内に収容されている。
【0012】ボデー2の上側凹部の底面2aには、上面
9aが螺旋状に形成された円板状の第2の帰零用マグネ
ット9が固着されている。この第2の帰零用マグネット
9の中央部には、指針軸4の回転を妨げないよう指針軸
4を通す上下方向の貫通孔9bが形成されている。
【0013】第2の帰零用マグネット9の上面9aは、
指針軸4に圧入等により固定された円板状の樹脂部品1
0の下面10aと対向している。樹脂部品10の下面1
0aには、小円板状の第1の帰零用マグネット11が固
定されている。第1の帰零用マグネット11と第2の帰
零用マグネット9の位置関係は、指針12が零位置を指
示するとき、第1の帰零用マグネット11が第2の帰零
用マグネット9の段差部9cの略真上に位置するよう設
定されている(図2及び図3参照)。
【0014】なお、図1乃至図3に示した他の符号13
は、樹脂部品10の下面10aに配設されたバランサ、
14は目盛板、15はストッパをそれぞれ表わしてい
る。
【0015】本実施例に係る自動車用速度計1は上記の
ように構成されているため、指針軸4に対し作用する駆
動トルクTは、交差コイル式ムーブメント3において可
動マグネット5に作用する合成トルクTo と、第2の帰
零用マグネット9が第1の帰零用マグネット11に作用
する帰零トルクTb とを合成したトルクとなる。
【0016】ここで、可動マグネット5に作用する合成
トルクTo は、図4に直線To で示すように、指針軸4
の回転角に対し一定値となる。一方、帰零トルクTb に
ついては、図5に示すように、第1、第2の帰零用マグ
ネット11,9の極性を互いに吸引しあうよう設定し且
つ第2の帰零用マグネット9の上面9aを指針軸4の回
転角が増加するに従って略直線的に低くなるよう形成し
た場合、図4に直線Tb で示すように、指針軸4の回転
角に対し直線的に減少するような特性を与えることがで
きる。従って、指針軸4に作用する全体的な駆動トルク
Tは、図4に直線Tで示すように、指針軸4の回転角に
対し直線的に変化する。よって、車速に対し目盛板14
の目盛角度を図6に示すように設定することができ、目
盛板14のデザインを良好なものにすることができる。
【0017】なお、上記実施例は本発明が適用された自
動車用速度計であるが、本発明は、自動車用速度計のみ
に限って適用されるものではなく、その他、回転計、燃
料計、温度計、油圧計等に幅広く適用できることは言う
までもない。また、第1、第2の帰零用マグネット9,
11は、互いに吸引しあうように配置されるものに限定
されるものではなく、互いに反発しあうように配置する
ようにしたものであってもよく、この場合においても同
様の作用効果を発揮し得る。また、本発明は、COS巻
線、SIN巻線からなる2つの巻線を有するタイプの交
差コイル式ムーブメントのみに適用対象が限定されるも
のではなく、本発明は、複数の巻線からなるタイプに幅
広く適用し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される自動車用速度計の部分断面
を含む側面図
【図2】その一部を切欠き概略的に表わした正面図
【図3】その主要部の斜視図
【図4】指針軸に作用する駆動トルク等のグラフ
【図5】第2に帰零用トルクの上面の高さ位置等を示す
ための説明図
【図6】目盛板の目盛角度のグラフ
【図7】従来からの交差コイル式ムーブメントの正面図
【図8】可動マグネットとCOS巻線及びSIN巻線と
の磁気的位置関係を示した説明図
【図9】COS巻線及びSIN巻線に供給する電流の波
形図
【図10】COS巻線及びSIN巻線により可動マグネ
ットに作用する合成トルクを説明するためのベクトル図
【図11】上記合成トルクのグラフ
【図12】帰零用マグネットと可動マグネットの位置関
係を概略的に示した正面図
【図13】帰零用マグネットにより可動マグネットに作
用する帰零トルクのグラフ
【図14】指針軸に作用する駆動トルクを説明するため
のベクトル図
【図15】駆動トルクのグラフ
【図16】目盛板の目盛角度のグラフ
【符号の説明】
1 自動車用速度計(自動車用計器) 3 交差コイル式ムーブメント 4 指針軸 9 第2の帰零用マグネット 10 樹脂部品 11 第1の帰零用マグネット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交差コイル式ムーブメントを備えた自動
    車用計器の零戻り機構であって、 指針軸に固定された樹脂部品に配設された第1の帰零用
    マグネットと、 該第1の帰零用マグネットと対向して静止側に配置され
    た第2の帰零用マグネットと、 を設け、 前記第1、第2の帰零用マグネットにより前記指針軸に
    作用する帰零トルクが、前記指針軸の回転角に対し直線
    性をもつよう、前記第1、第2の帰零用マグネット間の
    間隔を前記指針軸の回転角に対し徐変して構成されるこ
    とを特徴とする自動車用計器の零戻り機構。
JP17172793A 1993-07-12 1993-07-12 自動車用計器の零戻り機構 Pending JPH0727791A (ja)

Priority Applications (1)

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JP17172793A JPH0727791A (ja) 1993-07-12 1993-07-12 自動車用計器の零戻り機構

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JP17172793A JPH0727791A (ja) 1993-07-12 1993-07-12 自動車用計器の零戻り機構

Publications (1)

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JPH0727791A true JPH0727791A (ja) 1995-01-31

Family

ID=15928562

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17172793A Pending JPH0727791A (ja) 1993-07-12 1993-07-12 自動車用計器の零戻り機構

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JP (1) JPH0727791A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102221377A (zh) * 2010-04-14 2011-10-19 士燿国际股份有限公司 驱动装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102221377A (zh) * 2010-04-14 2011-10-19 士燿国际股份有限公司 驱动装置

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