JPH0727736Y2 - インライン型カラ−受像管の画像補正装置 - Google Patents
インライン型カラ−受像管の画像補正装置Info
- Publication number
- JPH0727736Y2 JPH0727736Y2 JP1984175508U JP17550884U JPH0727736Y2 JP H0727736 Y2 JPH0727736 Y2 JP H0727736Y2 JP 1984175508 U JP1984175508 U JP 1984175508U JP 17550884 U JP17550884 U JP 17550884U JP H0727736 Y2 JPH0727736 Y2 JP H0727736Y2
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- deflection
- magnetic field
- horizontal
- vertical
- vertical deflection
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Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はインライン型カラー受像管の画像補正装置に関
する。
する。
従来技術 一般に、カラーテレビジヨン受像機に使用するカラー受
像管においては、３つの電子銃から個々に出射された電
子ビームが蛍光面において集束するだけでなく、集中
（コンバーゼンス）することが必要である。
像管においては、３つの電子銃から個々に出射された電
子ビームが蛍光面において集束するだけでなく、集中
（コンバーゼンス）することが必要である。
このため、従来の３電子銃インライン型カラー受像管に
おいては、３電子ビームの蛍光面上における良好な集中
を得るために、偏向ヨークの水平偏向磁界を強いピンク
ツシヨン形（糸巻形）、垂直偏向磁界を強いバレル形
（ビール樽形）にし、良好なコンバーゼンスを得るよう
にしている。
おいては、３電子ビームの蛍光面上における良好な集中
を得るために、偏向ヨークの水平偏向磁界を強いピンク
ツシヨン形（糸巻形）、垂直偏向磁界を強いバレル形
（ビール樽形）にし、良好なコンバーゼンスを得るよう
にしている。
ところが、カラー受像管の偏向角が90°位の12インチ又
は14インチの小型管においては、上下糸巻形歪を最適に
した場合、種々のミスコンバーゼンスパターンが表われ
る。例えば、第６図に示すように、画面全体に亘つてず
れ量が同程度の正クロスパターンのミスコンバーゼンス
が表われることが予想される。
は14インチの小型管においては、上下糸巻形歪を最適に
した場合、種々のミスコンバーゼンスパターンが表われ
る。例えば、第６図に示すように、画面全体に亘つてず
れ量が同程度の正クロスパターンのミスコンバーゼンス
が表われることが予想される。
このミスコンバーゼンスを補正する手段として、本出願
人は、先に特願昭56-111650号「カラー受像管偏向装
置」において、磁芯に巻回され、各水平偏向コイルに直
列に接続され且つ磁気バイアスを付与されたコイル（可
飽和リアクタ）を、偏向ヨークの磁芯より外部に放出さ
れ垂直偏向周期で変化する磁束が作用する位置に設け、
各々の水平偏向コイルの回路インピーダンスを垂直偏向
周期で差動的に変化させて、水平偏向磁界分布の様相を
時間とともに変化させる構成とした装置を提案した。こ
の構成の装置によれば、上記の単純なパターンのミスコ
ンバーゼンスは補正出来る。
人は、先に特願昭56-111650号「カラー受像管偏向装
置」において、磁芯に巻回され、各水平偏向コイルに直
列に接続され且つ磁気バイアスを付与されたコイル（可
飽和リアクタ）を、偏向ヨークの磁芯より外部に放出さ
れ垂直偏向周期で変化する磁束が作用する位置に設け、
各々の水平偏向コイルの回路インピーダンスを垂直偏向
周期で差動的に変化させて、水平偏向磁界分布の様相を
時間とともに変化させる構成とした装置を提案した。こ
の構成の装置によれば、上記の単純なパターンのミスコ
ンバーゼンスは補正出来る。
しかし、実際には、第７図に示すように、ずれ量が画面
の中央部でＡで示すように大きく上下部でＢで示すよう
に小さい、正クロスパターンのミスコンバーゼンスが表
われる。このようなパターンのミスコンバーゼンスを上
記の装置で補正しようとすると、補正量が画面の中央部
と上下部とで同じであるため、上下部のミスコンバーゼ
ンスが零となるように補正すると中央部のミスコンバー
ゼンスが完全には補正されずに残り、逆に中央部のミス
コンバーゼンスが零となるように補正すると、上下部に
ついてはオーバ補正となつて逆クロスのミスコンバーゼ
ンスが表われてしまい、画面全体に亘つてミスコンバー
ゼンスを補正することは困難であつた。
の中央部でＡで示すように大きく上下部でＢで示すよう
に小さい、正クロスパターンのミスコンバーゼンスが表
われる。このようなパターンのミスコンバーゼンスを上
記の装置で補正しようとすると、補正量が画面の中央部
と上下部とで同じであるため、上下部のミスコンバーゼ
ンスが零となるように補正すると中央部のミスコンバー
ゼンスが完全には補正されずに残り、逆に中央部のミス
コンバーゼンスが零となるように補正すると、上下部に
ついてはオーバ補正となつて逆クロスのミスコンバーゼ
ンスが表われてしまい、画面全体に亘つてミスコンバー
ゼンスを補正することは困難であつた。
そこで本出願人は、上記の実際に表わされるパターンの
ミスコンバーゼンスに対応すべく、特願昭58-234024号
「インライン型カラー受像管の画像補正装置」を提案し
た。この装置は、偏向ヨークの磁芯より外部に放出され
垂直偏向周期で変化する磁束が作用する位置に設けられ
た可飽和リアクタに、垂直偏向周期の鋸歯状波電流を供
給されて、該偏向ヨークより外部に放出される磁界の方
向と同じ方向の補助磁界を形成する補助磁界形成コイル
を設けた構成である。
ミスコンバーゼンスに対応すべく、特願昭58-234024号
「インライン型カラー受像管の画像補正装置」を提案し
た。この装置は、偏向ヨークの磁芯より外部に放出され
垂直偏向周期で変化する磁束が作用する位置に設けられ
た可飽和リアクタに、垂直偏向周期の鋸歯状波電流を供
給されて、該偏向ヨークより外部に放出される磁界の方
向と同じ方向の補助磁界を形成する補助磁界形成コイル
を設けた構成である。
この装置の特徴は、付加した補助磁界形成コイルによつ
て、第８図に示すように、可飽和リアクタの動作範囲を
従来より広くして、インダクタンスの飽和領域を利用し
ている点である。第８図中、グラフ線1,2は夫々偏向ヨ
ークに取付けてある左右一対の可飽和リアクタのインダ
クタンスの一般的な特性を示し、３は特願昭56-111650
号の装置の動作範囲、４は特願昭58-234024号の装置の
動作範囲である。この結果、垂直偏向電流とミスコンバ
ーゼンス補正量の関係は、第９図中グラフ線５で示すよ
うに、垂直偏向電流が増加するにつれてミスコンバーゼ
ンス補正量が飽和する傾向となる。（なおグラフ線６
は、特願昭56-111650号の装置における垂直偏向電流と
ミスコンバーゼンス補正量との関係を示す。）グラフ線
5,6の傾斜角がミスコンバーゼンス補正量を表わす。従
つてこの装置によれば、ミスコンバーゼンス補正量が画
面の中央部で大きく、上部（下部でも同じ）で小とな
る。この結果、第７図に示すようなパータンのミスコン
バーゼンスを画面の各部分において良好に、即ち画面全
体に亘つて良好に補正することが出来ることになる。
て、第８図に示すように、可飽和リアクタの動作範囲を
従来より広くして、インダクタンスの飽和領域を利用し
ている点である。第８図中、グラフ線1,2は夫々偏向ヨ
ークに取付けてある左右一対の可飽和リアクタのインダ
クタンスの一般的な特性を示し、３は特願昭56-111650
号の装置の動作範囲、４は特願昭58-234024号の装置の
動作範囲である。この結果、垂直偏向電流とミスコンバ
ーゼンス補正量の関係は、第９図中グラフ線５で示すよ
うに、垂直偏向電流が増加するにつれてミスコンバーゼ
ンス補正量が飽和する傾向となる。（なおグラフ線６
は、特願昭56-111650号の装置における垂直偏向電流と
ミスコンバーゼンス補正量との関係を示す。）グラフ線
5,6の傾斜角がミスコンバーゼンス補正量を表わす。従
つてこの装置によれば、ミスコンバーゼンス補正量が画
面の中央部で大きく、上部（下部でも同じ）で小とな
る。この結果、第７図に示すようなパータンのミスコン
バーゼンスを画面の各部分において良好に、即ち画面全
体に亘つて良好に補正することが出来ることになる。
考案が解決しようとする問題点 ところで、組立てた個々のカラー受像管の画面に表われ
るミスコンバーゼンスのパターンは、第７図に示すよう
にずれ量が画面の中央部で大きく画面の上下部で小とな
るという傾向は変わらないが、ずれ量は個々のカラー受
像管によつて相違する、即ちばらつく。
るミスコンバーゼンスのパターンは、第７図に示すよう
にずれ量が画面の中央部で大きく画面の上下部で小とな
るという傾向は変わらないが、ずれ量は個々のカラー受
像管によつて相違する、即ちばらつく。
上記の装置では、補助磁界形成コイルに流れる電流を調
整出来ない関係上、ミスコンバーゼンスの補正量を可変
調整することは困難であつた。従つてミスコンバーゼン
スをそのときのコンバーゼンスのずれ量に応じて最適に
補正するということが実際上困難となり、ミスコンバー
ゼンス補正機能は十分でなかつた。
整出来ない関係上、ミスコンバーゼンスの補正量を可変
調整することは困難であつた。従つてミスコンバーゼン
スをそのときのコンバーゼンスのずれ量に応じて最適に
補正するということが実際上困難となり、ミスコンバー
ゼンス補正機能は十分でなかつた。
本考案は上記問題点を解決したインライン型カラー受像
管の画像補正装置を提供することを目的とする。
管の画像補正装置を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本考案は、偏向ヨークの磁芯より外部に放出され垂直偏
向周期で変化する磁束が作用する位置に設けられた可飽
和リアクタに、垂直偏向周期の鋸歯状波電流を供給され
て、偏向ヨークより外部に放出される磁界の方向と同じ
方向の補助磁界を形成する補助磁界形成コイルを設け、
且つ該補助磁界形成コイルに流れる電流を可変しうる調
整部材を設けた構成としたものである。
向周期で変化する磁束が作用する位置に設けられた可飽
和リアクタに、垂直偏向周期の鋸歯状波電流を供給され
て、偏向ヨークより外部に放出される磁界の方向と同じ
方向の補助磁界を形成する補助磁界形成コイルを設け、
且つ該補助磁界形成コイルに流れる電流を可変しうる調
整部材を設けた構成としたものである。
実施例 次に本考案の一実施例について説明する。なお、本実施
例は画像補正装置をカラー受像管の偏向ヨークの一部に
組付けてなる構成としてある。
例は画像補正装置をカラー受像管の偏向ヨークの一部に
組付けてなる構成としてある。
第１図は画像補正装置の回路図であり、第２図，第３図
は夫々その機械的構造を示す。各図中、LH1，LH2は対の
鞍型水平偏向コイル,Lvはトロイダル巻垂直偏向コイル
であり、偏向ヨーク10を構成する。11-1，11-2，11-3，
11-4は被制御コイル，12-1，12-2は補助磁界形成コイ
ル，13-1，13-2は本考案の要部をなす可変抵抗である。
被制御コイル11-1と11-2とは巻方向が互いに逆方向とな
るように直列に接続してあり、これが水平偏向コイルL
H1と直列に接続してある。別の被制御コイル11-3と11-4
とは巻方向が互いに逆方向となるように直列に接続して
あり、これが水平偏向コイルLH2と直列に接続してあ
る。補助磁界形成コイル12-1，12-2は並列に接続してあ
り、この並列接続回路が垂直偏向コイルLvと直列に接続
してある。可変抵抗13-1，13-2は夫々補助磁界形成コイ
ル12-1，12-2に対して並列に接続してあり、コイル12
-1，12-2に流れる電流を可変する。被制御コイル11-1〜
11-4及び補助磁界形成コイル12-1，12-2等が可飽和リア
クタ14-1，14-2を構成する。
は夫々その機械的構造を示す。各図中、LH1，LH2は対の
鞍型水平偏向コイル,Lvはトロイダル巻垂直偏向コイル
であり、偏向ヨーク10を構成する。11-1，11-2，11-3，
11-4は被制御コイル，12-1，12-2は補助磁界形成コイ
ル，13-1，13-2は本考案の要部をなす可変抵抗である。
被制御コイル11-1と11-2とは巻方向が互いに逆方向とな
るように直列に接続してあり、これが水平偏向コイルL
H1と直列に接続してある。別の被制御コイル11-3と11-4
とは巻方向が互いに逆方向となるように直列に接続して
あり、これが水平偏向コイルLH2と直列に接続してあ
る。補助磁界形成コイル12-1，12-2は並列に接続してあ
り、この並列接続回路が垂直偏向コイルLvと直列に接続
してある。可変抵抗13-1，13-2は夫々補助磁界形成コイ
ル12-1，12-2に対して並列に接続してあり、コイル12
-1，12-2に流れる電流を可変する。被制御コイル11-1〜
11-4及び補助磁界形成コイル12-1，12-2等が可飽和リア
クタ14-1，14-2を構成する。
第２図及び第３図に示すように、垂直偏向コイルLvが巻
線されている一対のコア15-1，15-2は突き合わされ、水
平偏向コイルLH1，LH2が組込まれたプラスチツク等の絶
縁材料製のセパレータ16の上から組込ませた状態で、ク
ランパ17により固定してある。更には可飽和リアクタ14
-1，14-2が夫々突き合わせ部18-1，18-2の近傍に取付け
られている。
線されている一対のコア15-1，15-2は突き合わされ、水
平偏向コイルLH1，LH2が組込まれたプラスチツク等の絶
縁材料製のセパレータ16の上から組込ませた状態で、ク
ランパ17により固定してある。更には可飽和リアクタ14
-1，14-2が夫々突き合わせ部18-1，18-2の近傍に取付け
られている。
第４図は一の可飽和リアクタ14-1を取り出して示す。こ
の可飽和リアクタ14-1は、第５図に示すドラム型コア19
-1，19-2にマグネツトワイヤを巻回してなる被制御コイ
ル11-1，11-2を有するコイル体20-1，20-2と、一の直流
磁気バイアス用永久磁石21-1とが、同図に示す配置関係
で、合成樹脂製のケース22-1内に組込まれ、且つ補助磁
界形成コイル12-1がケース22-1の外周に嵌合固定された
構成である。可飽和リアクタ14-1は、第２図に示すよう
に、ケース22-1と一体の端子板23をセパレータ16の円筒
状鍔部24に固定されて取付けられている。
の可飽和リアクタ14-1は、第５図に示すドラム型コア19
-1，19-2にマグネツトワイヤを巻回してなる被制御コイ
ル11-1，11-2を有するコイル体20-1，20-2と、一の直流
磁気バイアス用永久磁石21-1とが、同図に示す配置関係
で、合成樹脂製のケース22-1内に組込まれ、且つ補助磁
界形成コイル12-1がケース22-1の外周に嵌合固定された
構成である。可飽和リアクタ14-1は、第２図に示すよう
に、ケース22-1と一体の端子板23をセパレータ16の円筒
状鍔部24に固定されて取付けられている。
第４図に示すように、補助磁界形成コイル12-1の両端の
リード線25は、端子板23の端子26a,26bに接続されてお
り、被制御コイル11-1，11-2の両端のリード線27は端子
28a,28bに接続されている。可変抵抗13-1は端子板23上
の外部より調整操作しうる位置に取付けてあり、これよ
り引き出されているリード線29は端子26a,26bに接続し
てある。
リード線25は、端子板23の端子26a,26bに接続されてお
り、被制御コイル11-1，11-2の両端のリード線27は端子
28a,28bに接続されている。可変抵抗13-1は端子板23上
の外部より調整操作しうる位置に取付けてあり、これよ
り引き出されているリード線29は端子26a,26bに接続し
てある。
他の可飽和リアクタ14-2は、上記の可飽和リアクタ14-1
と同様の構成であり、ドラム型コア19-3，19-4に形成さ
れた被制御コイル11-3，11-4を有するコイル体20-3，20
-4と直流磁気バイアス用永久磁石21-2と、補助磁界形成
コイル12-2とよりなる。
と同様の構成であり、ドラム型コア19-3，19-4に形成さ
れた被制御コイル11-3，11-4を有するコイル体20-3，20
-4と直流磁気バイアス用永久磁石21-2と、補助磁界形成
コイル12-2とよりなる。
なお、補助磁界形成コイル12-1，12-2の巻き方向は、コ
ア15-1，15-2から外部に放出される磁界Hv′,Hv″と同
極性の補助磁界Hcが発生するように定めてある。
ア15-1，15-2から外部に放出される磁界Hv′,Hv″と同
極性の補助磁界Hcが発生するように定めてある。
また永久磁石21-1，21-2は径方向幅広凹溝を有する円板
であり、外部より手動操作により回動させうるように取
付けてあり、回動させることにより直流バイアス磁界が
可変調整される。
であり、外部より手動操作により回動させうるように取
付けてあり、回動させることにより直流バイアス磁界が
可変調整される。
上記構成の可飽和リアクタ14-1には、第３図に示すよう
に、コア外に垂直偏向周期で放出される磁界Hv′及び永
久磁石21-1による直流バイアス磁界HDCに加えて、補助
磁界形成コイル12-1に流れる垂直偏向電流による補助制
御磁界Hcとが作用し、Hv′＋Hcの制御磁界の変化に応じ
て被制御コイル11-1，11-2の両端間、即ち端子ａ〜ａ′
（28a,28b）間のインダクタンスが変化する。同様に、
他の可飽和リアクタ14-2は、コア外に放出される磁界H
v″＋補助磁界形成コイル12-2による補助制御磁界Hcの
制御磁界により、被制御コイル11-3，11-4の両端間、即
ち端子ｂ〜ｂ′間のインダクタンスが変化する。
に、コア外に垂直偏向周期で放出される磁界Hv′及び永
久磁石21-1による直流バイアス磁界HDCに加えて、補助
磁界形成コイル12-1に流れる垂直偏向電流による補助制
御磁界Hcとが作用し、Hv′＋Hcの制御磁界の変化に応じ
て被制御コイル11-1，11-2の両端間、即ち端子ａ〜ａ′
（28a,28b）間のインダクタンスが変化する。同様に、
他の可飽和リアクタ14-2は、コア外に放出される磁界H
v″＋補助磁界形成コイル12-2による補助制御磁界Hcの
制御磁界により、被制御コイル11-3，11-4の両端間、即
ち端子ｂ〜ｂ′間のインダクタンスが変化する。
上記のように、上記の装置は、基本的には、水平偏向コ
イルLH1とLH2との回路インピーダンスを垂直偏向周期で
変化する制御磁界Hv′＋HcとHv″＋Hc及び被制御コイル
11-1〜11-4に流れる水平偏向電流によつて発生する磁界
Hhによつて変化させるようにして、第７図に示すパター
ンのミスコンバーゼンスが補正される。
イルLH1とLH2との回路インピーダンスを垂直偏向周期で
変化する制御磁界Hv′＋HcとHv″＋Hc及び被制御コイル
11-1〜11-4に流れる水平偏向電流によつて発生する磁界
Hhによつて変化させるようにして、第７図に示すパター
ンのミスコンバーゼンスが補正される。
次に実際の生産上表われるカラー受像管毎のミスコンバ
ーゼンスのばらつきに対応する手段について説明する。
ーゼンスのばらつきに対応する手段について説明する。
ミスコンバーゼンスのばらつきに対応するためには、上
記の可変抵抗13-1，13-2を操作する。
記の可変抵抗13-1，13-2を操作する。
可変抵抗13-1，13-2の抵抗値を減らすと、補助磁界形成
コイル12-1，12-2に流れる電流が減少し、補助制御磁界
Hcが減る。これにより可飽和リアクタの動作範囲が動作
範囲４（第８図参照）により狭まり、ミスコンバーゼン
ス補正量特性は例えば第９図中グラフ線７で示す如くに
なり、グラフ線５より変化する。
コイル12-1，12-2に流れる電流が減少し、補助制御磁界
Hcが減る。これにより可飽和リアクタの動作範囲が動作
範囲４（第８図参照）により狭まり、ミスコンバーゼン
ス補正量特性は例えば第９図中グラフ線７で示す如くに
なり、グラフ線５より変化する。
これにより、例えば第７図に比べて画面の中央部におけ
るコンバーゼンスのずれ量Ａが減つてずれ量A,Bの差が
減少したようなパターンが表われた場合には、可変抵抗
13-1，13-2を抵抗値が減る方向に調整することにより、
ミスコンバーゼンスが最良に補正される。
るコンバーゼンスのずれ量Ａが減つてずれ量A,Bの差が
減少したようなパターンが表われた場合には、可変抵抗
13-1，13-2を抵抗値が減る方向に調整することにより、
ミスコンバーゼンスが最良に補正される。
このように、画面に表われたミスコンバーゼンスの状況
に応じて可変抵抗13-1，13-2を適宜調整することによ
り、ミスコンバーゼンスが最良に補正される。即ち偏向
ヨーク10の各個所をボンデイング固定して完成品となつ
た後でも、可変抵抗13-1，13-2によりミスコンバーゼン
スが補正できるので、任意の受像管と組合わせたとき、
受像管のばらつきも吸収できる。
に応じて可変抵抗13-1，13-2を適宜調整することによ
り、ミスコンバーゼンスが最良に補正される。即ち偏向
ヨーク10の各個所をボンデイング固定して完成品となつ
た後でも、可変抵抗13-1，13-2によりミスコンバーゼン
スが補正できるので、任意の受像管と組合わせたとき、
受像管のばらつきも吸収できる。
また、偏向ヨーク10の実際の製造においては垂直偏向コ
イルLv及び水平偏向コイルLH1，LH2に多少のばらつきが
生ずるが、このばらつきも上記の可変抵抗13-1，13-2を
調整することにより吸収出来、偏向ヨークの品質が向上
する。
イルLv及び水平偏向コイルLH1，LH2に多少のばらつきが
生ずるが、このばらつきも上記の可変抵抗13-1，13-2を
調整することにより吸収出来、偏向ヨークの品質が向上
する。
また、上記の装置は、補助磁界形成コイルに流れる電流
を可変調整する手段として可変抵抗13-1，13-2を使用し
ているため、構成は簡単であり、コスト的にも安価とな
る。
を可変調整する手段として可変抵抗13-1，13-2を使用し
ているため、構成は簡単であり、コスト的にも安価とな
る。
考案の効果 上述の如く、本考案のインライン型カラー受像管の画像
補正装置は、偏向ヨークを構成している一対の水平偏向
コイルと一対の垂直偏向コイルとにおいて前記一対の水
平偏向コイルによる水平偏向磁界をピンクツシヨン形と
し、また、前記一対の垂直偏向コイルによる垂直偏向磁
界をバレル形として、インライン配置の３本の電子銃か
らの３本の電子ビームの動集中が前記水平垂直偏向磁界
により自動的に行なわれるようなセルフコンバーゼンス
方式カラー受像管に適用されており、該偏向ヨークの該
一対の水平偏向コイルに流れる水平偏向電流を垂直偏向
周期と水平偏向電流とで差動的に変化させることによつ
て、水平偏向磁界の分布の態様を時間とともに変化させ
て横線のコンバーゼンスのズレを補正する可飽和リアク
タを用いた画像補正装置において、該偏向ヨークの磁芯
より外部に放出され垂直偏向周期で変化する磁束が作用
する位置に設けられた該可飽和リアクタに、垂直偏向周
期の鋸歯状波電流を供給されて、該偏向ヨークより外部
に放出される磁界の方向と同じ方向の補助磁界を形成す
る補助磁界形成コイルを設け、且つ該補助磁界形成コイ
ルに流れる電流を可変しうる調整部材を設けてなる構成
であるため、以下に挙げる特長を有する。
補正装置は、偏向ヨークを構成している一対の水平偏向
コイルと一対の垂直偏向コイルとにおいて前記一対の水
平偏向コイルによる水平偏向磁界をピンクツシヨン形と
し、また、前記一対の垂直偏向コイルによる垂直偏向磁
界をバレル形として、インライン配置の３本の電子銃か
らの３本の電子ビームの動集中が前記水平垂直偏向磁界
により自動的に行なわれるようなセルフコンバーゼンス
方式カラー受像管に適用されており、該偏向ヨークの該
一対の水平偏向コイルに流れる水平偏向電流を垂直偏向
周期と水平偏向電流とで差動的に変化させることによつ
て、水平偏向磁界の分布の態様を時間とともに変化させ
て横線のコンバーゼンスのズレを補正する可飽和リアク
タを用いた画像補正装置において、該偏向ヨークの磁芯
より外部に放出され垂直偏向周期で変化する磁束が作用
する位置に設けられた該可飽和リアクタに、垂直偏向周
期の鋸歯状波電流を供給されて、該偏向ヨークより外部
に放出される磁界の方向と同じ方向の補助磁界を形成す
る補助磁界形成コイルを設け、且つ該補助磁界形成コイ
ルに流れる電流を可変しうる調整部材を設けてなる構成
であるため、以下に挙げる特長を有する。
Ｉミスコンバーゼンスの補正量を可変しうるため、受像
管のミスコンバーゼンスに関するばらつきを吸収するこ
とが出来、然して実際に表われたミスコンバーゼンスを
最良に補正することが出来る。
管のミスコンバーゼンスに関するばらつきを吸収するこ
とが出来、然して実際に表われたミスコンバーゼンスを
最良に補正することが出来る。
II偏向ヨークの水平偏向コイル及び垂直偏向イルのばら
つきを吸収することが出来る。
つきを吸収することが出来る。
III簡単に且つ安価に構成し得る。
第１図及び第２図は夫々本考案の画像補正装置の一実施
例の回路図及び斜視図、第３図は第２図中III-III線を
含む水平面で切断して示す断面図、第４図は第２図中よ
り可飽和リアクタを取り出して示す斜視図、第５図は可
飽和リアクタ内に組込まれている永久磁石とコイル体と
を対応させて示す斜視図、第６図，第７図は夫々ミスコ
ンバーゼンスパターンを示す図、第８図は垂直偏向磁界
と可飽和リアクタのコイルのインダクタンスとの関係を
示す図、第９図はミスコンバーゼンス補正量を示す図で
ある。 ７……本考案装置によるミスコンバーゼンス補正量のグ
ラフ線、10……偏向ヨーク、11-1〜11-4……被制御コイ
ル、12-1，12-2……補正磁界形成コイル、13-1，13-2…
…可変抵抗、14-1，14-2……可飽和リアクタ、15-1，15
-2……コア、19-1，19-2，19-3，19-4……コア、20-1，
20-2，20-3，20-4……コイル体、21-1，21-2……永久磁
石、23……端子板。
例の回路図及び斜視図、第３図は第２図中III-III線を
含む水平面で切断して示す断面図、第４図は第２図中よ
り可飽和リアクタを取り出して示す斜視図、第５図は可
飽和リアクタ内に組込まれている永久磁石とコイル体と
を対応させて示す斜視図、第６図，第７図は夫々ミスコ
ンバーゼンスパターンを示す図、第８図は垂直偏向磁界
と可飽和リアクタのコイルのインダクタンスとの関係を
示す図、第９図はミスコンバーゼンス補正量を示す図で
ある。 ７……本考案装置によるミスコンバーゼンス補正量のグ
ラフ線、10……偏向ヨーク、11-1〜11-4……被制御コイ
ル、12-1，12-2……補正磁界形成コイル、13-1，13-2…
…可変抵抗、14-1，14-2……可飽和リアクタ、15-1，15
-2……コア、19-1，19-2，19-3，19-4……コア、20-1，
20-2，20-3，20-4……コイル体、21-1，21-2……永久磁
石、23……端子板。
Claims (1)
- 【請求項１】偏向ヨークを構成している一対の水平偏向
コイルと一対の垂直偏向コイルとにおいて前記一対の水
平偏向コイルによる水平偏向磁界をピンクツシヨン形と
し、また、前記一対の垂直偏向コイルによる垂直偏向磁
界をバレル形として、インライン配置の３本の電子銃か
らの３本の電子ビームの動集中が前記水平垂直偏向磁界
により自動的に行なわれるようなセルフコンバーゼンス
方式カラー受像管に適用されており、該偏向ヨークの該
一対の水平偏向コイルに流れる水平偏向電流を垂直偏向
周期と水平偏向電流とで差動的に変化させることによつ
て、水平偏向磁界の分布の態様を時間とともに変化させ
て横線のコンバーゼンスのズレを補正する可飽和リアク
タを用いた画像補正装置において、該偏向ヨークの磁芯
より外部に放出され垂直偏向周期で変化する磁束が作用
する位置に設けられた該可飽和リアクタに、垂直偏向周
期の鋸歯状波電流を供給されて、該偏向ヨークより外部
に放出される磁界の方向と同じ方向の補助磁界を形成す
る補助磁界形成コイルを設け、且つ該補助磁界形成コイ
ルに流れる電流を可変しうる調整部材を設けてなる構成
のインライン型カラー受像管の画像補正装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1984175508U JPH0727736Y2 (ja) | 1984-11-19 | 1984-11-19 | インライン型カラ−受像管の画像補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1984175508U JPH0727736Y2 (ja) | 1984-11-19 | 1984-11-19 | インライン型カラ−受像管の画像補正装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6190377U JPS6190377U (ja) | 1986-06-12 |
| JPH0727736Y2 true JPH0727736Y2 (ja) | 1995-06-21 |
Family
ID=30733109
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1984175508U Expired - Lifetime JPH0727736Y2 (ja) | 1984-11-19 | 1984-11-19 | インライン型カラ−受像管の画像補正装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0727736Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4731317U (ja) * | 1971-04-30 | 1972-12-08 | ||
| JPS57206184A (en) * | 1981-06-14 | 1982-12-17 | Victor Co Of Japan Ltd | Picture correcting device for in-line type color picture tube |
| JPS5965461U (ja) * | 1982-10-25 | 1984-05-01 | 松下電器産業株式会社 | 偏向ヨ−ク |
-
1984
- 1984-11-19 JP JP1984175508U patent/JPH0727736Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6190377U (ja) | 1986-06-12 |
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