JPH07276998A - トラック荷台テント - Google Patents

トラック荷台テント

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JPH07276998A
JPH07276998A JP9687894A JP9687894A JPH07276998A JP H07276998 A JPH07276998 A JP H07276998A JP 9687894 A JP9687894 A JP 9687894A JP 9687894 A JP9687894 A JP 9687894A JP H07276998 A JPH07276998 A JP H07276998A
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JP
Japan
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tent
moving device
truck
carrier
sheet
Prior art date
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Application number
JP9687894A
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English (en)
Inventor
Yoshisada Inaba
良貞 稲葉
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Shinsei KK
Shinsei Co Ltd
Original Assignee
Shinsei KK
Shinsei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 荷台テントの開閉を容易に行えると共に、荷
役時に、クレーンやリフトトラックなどを使用すること
が可能なトラック荷台テントを提供する。 【構成】 荷台10の前側両端部に立設された回転自在
の垂直円柱部材21Aおよび21Bと、垂直円柱部材2
1Aおよび21Bの上端に取り付けられた継ぎ手部材2
2Aおよび22Bと、継ぎ手部材22Aおよび22Bを
介して垂直円柱部材21Aおよび21Bに連結される回
転自在の水平円柱部材23と、を含んで構成される巻き
取り装置2と、荷台10の後側に移動可能に設置された
移動装置3と、巻き取り装置2と移動装置3に設置され
且つ荷台10を覆うシート4と、を含んで構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラック荷台テントの
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、雨や風などの外部環境からトラッ
クの荷台に積載した積み荷を保護する必要がある場合に
は、前記荷台の前側に配設された前部枠体と、当該荷台
の後側に配設された後部枠体に、当該荷台を覆うシート
を被せて、荷台テントを設置している。この荷台にシー
トを被せる作業は、重労働であると共に手間がかかり、
特に一人で作業を行う際や、大型トラックにシートを被
せる場合には、荷台テントの設置に長時間を要してい
た。
【0003】そこで、近年では、トラックの荷台をアル
ミ板で包囲したアルミバンや、荷台の前後に配設した枠
体の上部にシートを装架して、荷台の上方を屋根のよう
に覆った構造のものや、荷台の前後に配設した枠体上部
にシートを装架すると共に、荷台の側面をシートや板材
等で覆い、荷物の積み下ろしを行う際には、荷台の側面
を覆っているシートや板材を鳥の羽根のように開く、い
わゆるウイング方式の荷台テント等、あらかじめ荷台テ
ントが設置されたトラックの使用が主流となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ア
ルミバンや、荷台の上方をシートで覆った構造のもの
は、荷台側面の後部扉から荷役を行うため、荷役時にク
レーンやリフトトラックが使用できず、過酷な労働を強
いられると共に、荷役に時間がかかるという問題があ
る。
【0005】また、前記ウイング方式の荷台テントは、
荷役時にクレーンやリフトトラックが使用できないこと
に加え、側面のシートや板材を開いた状態では、通常の
建物や倉庫の出入口サイズ(たとえば、幅5m、高さ4
m)を通過することができないという問題がある。
【0006】最近では、荷役時間の短縮化の要求がます
ます高まってきており、また人手不足などの理由から、
この問題はさらに深刻となっている。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、荷台テントの開閉を
容易に行えると共に、荷役時に、クレーンやリフトトラ
ックを使用することが可能な荷台テントを提供すること
を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、荷台の前後方向の一端に配設された巻き
取り装置と、他端に配設された移動装置に、前記荷台を
覆うシートが取り付けられてなるトラックの荷台テント
であって、前記巻き取り装置は、前記荷台の両側に立設
された回転自在の垂直円柱部材と、前記垂直円柱部材に
連結された円弧形状の円筒部材からなる継ぎ手部材と、
前記継ぎ手部材を介して前記両垂直円柱部材の上部に両
端が連結されかつ当該垂直円柱部材と同一の回転を行う
水平円柱部材と、を備え、前記移動装置は、前記荷台の
前後方向に移動自在な枠体を備え、前記シートは、荷台
前後方向の一方の端部が前記巻き取り装置に固定され、
他方の端部が前記移動装置に固定されてなることを特徴
とするトラック荷台テントを提供するものである。
【0009】そして、本発明に係る荷台テントは、前記
継ぎ手部材の少なくとも外周部分が弾性部材からなるこ
とが望ましい。また、前記継ぎ手部材は、前記垂直円柱
部材の回転に連動させて前記水平円柱部材を回転させる
ユニバーサルジョイントを内設してなることが望まし
い。
【0010】そしてまた、前記巻き取り装置には、前記
垂直円柱部材の回転を行う回転駆動装置を接続すること
が望ましい。さらに、前記荷台に、前記移動装置を誘導
するガイドを設置し、該ガイド上に前記移動装置を設置
することが望ましい。また、前記荷台の各々の側面扉上
に前記ガイドを設置することが望ましい。さらにまた、
前記移動装置には、該移動装置の移動を行う移動駆動装
置を接続することが望ましい。また、前記シートは、前
記荷台の前後方向にわたって前記継ぎ手部材と対応する
部分が伸縮性部材からなり、前記荷台の前後方向にわた
って前記垂直円柱部材および水平円柱部材と対応する部
分が非伸縮性部材からなることが望ましい。そして、前
記巻き取り装置と移動装置との間に、前記シートを支持
しかつ移動自在な複数の移動枠体を配設し、前記巻き取
り装置と移動枠体と移動装置とを、各々の間の距離を変
更自在な連結部材により連結することが望ましい。
【0011】
【作用】本発明に係るトラック荷台テントによれば、前
記シートは、両垂直円柱部材および水平円柱部材の回転
に伴って、該両垂直円柱部材、継ぎ手部材および水平円
柱部材に巻き取られる。すなわち、前記シートは、荷台
テントの上部に対応する部分および両側面に対応する部
分が同時に巻き取られる。この巻き取りにより、移動装
置は、前記シートに引っ張られて巻き取り装置側に移動
される。このため、荷台テントは、短時間かつ容易に開
けられる。さらに、前記荷台テントが開けられた荷台部
分は、当該荷台テントが除去された状態となるため、当
該荷台テントが荷役の邪魔になることがない。従って、
荷役時にクレーンやリフトトラックを使用することが可
能となる。
【0012】また、前記垂直円柱部材と水平円柱部材と
を連結する部分、すなわち、巻き取り装置のコーナー部
分は、円弧形状の円筒部材からなる継ぎ手部材により構
成されているため、シートは、このコーナー部分に絡ま
ることなくスムーズかつ均等に巻き取られる。
【0013】一方、前記移動装置が巻き取り装置から離
れる方向に移動すると、前記垂直円柱部材、継ぎ手部材
および水平円柱部材に巻き取られていたシートは、巻き
戻されて荷台を覆う。このとき、前記垂直円柱部材、継
ぎ手部材および水平円柱部材は、シートを巻き戻す方向
に回転するため、当該シートは、スムーズかつ均等に巻
き戻される。従って、荷台テントは、短時間かつ容易に
閉められる。この場合も、前記継ぎ手部材の存在によ
り、シートは、スムーズに巻き戻される。
【0014】そして、前記巻き取り装置が、荷台の前側
に配設されている際には、荷台テントは、荷台の後側か
ら前側に向けて開けられ、前記巻き取り装置が、荷台の
後側に配設されている際には、荷台テントは、荷台の前
側から後側に向けて開けられる。
【0015】そしてまた、前記継ぎ手部材の少なくとも
外周が弾性部材からなることで、継ぎ手部材が回転する
際に、当該継ぎ手部材の内径側と外径側とのR差により
当該継ぎ手部材に生じるたるみや引っ張り力が、この部
分に効率よく吸収される。従って、前記作用に加え、継
ぎ手部材の形状を保持したまま当該継ぎ手部材の回転を
行うことが可能となる。このため、前記シートは、一層
スムーズに巻き取りおよび巻き戻され、荷台テントの開
閉がより短時間かつ容易に行われる。
【0016】また、前記継ぎ手部材が、ユニバーサルジ
ョイントを内設してなることで、両垂直円柱部材の回転
は、当該ユニバーサルジョイントにより水平円柱部材に
伝達される。従って、前記水平円柱部材は、垂直円柱部
材の回転に連動して回転するため、当該垂直円柱部材と
水平円柱部材は、同一の回転が行われる。このため、前
記作用に加え、前記垂直円柱部材の回転と水平円柱部材
の回転とを同一にするための制御装置を設置する必要が
なく、荷台テントの構造が簡略化され、荷台テントの設
置コストが削減される。
【0017】そしてまた、前記巻き取り装置に、前記垂
直円柱部材の回転を行う回転駆動装置を接続すること
で、当該回転駆動装置により垂直円柱部材の回転が自動
的に行われる。従って、前記作用に加え、荷台テントを
開閉する作業者に負担をかけることなく、荷台テントの
開閉が短時間かつ容易に行われる。
【0018】また、前記荷台に、前記移動装置を誘導す
るガイドを設置し、該ガイド上に前記移動装置を設置す
ることで、当該移動装置は、ガイドにより支持・誘導さ
れた状態で移動する。このため、前記作用に加え、当該
移動装置は、より安定した状態で移動される。
【0019】そして、前記荷台の各々の側面扉上に前記
ガイドを設置することで、側面扉を開けて荷役を行う際
に、当該ガイドが邪魔になることがない。従って、前記
作用に加え、さらに荷役が効率よく行われると共に、荷
台が有効に使用される。
【0020】さらにまた、前記移動装置に、該移動装置
の移動を行う移動駆動装置を接続することで、当該移動
装置は、前記移動駆動装置により自動的に移動される。
従って、前記作用に加え、荷台テントを開閉する作業者
に負担をかけることなく、荷台テントの開閉が短時間か
つ容易に行われる。
【0021】そしてまた、前記シートは、前記継ぎ手部
材に巻き取られる部分が伸縮性部材からなることで、当
該継ぎ手部材の内径側と外径側とのR差により、シート
が巻き取られる際および巻き戻される際に生じるたるみ
や引っ張りが、この伸縮性部材に効率よく吸収される。
従って、前記作用に加え、前記シートは、一層スムーズ
に巻き取りおよび巻き戻され、荷台テントの開閉がより
短時間かつ容易に行われる。
【0022】また、前記両垂直円柱部材および水平円柱
部材に巻き取られる部分が非伸縮性部材からなること
で、荷台テントとして必要な形状が充分に保持される。
【0023】さらに、前記巻き取り装置と移動装置との
間に、移動自在な複数の移動枠体を配設することで、前
記シートは複数の位置で支持される。従って、前記シー
トが垂れ下がる等、荷台テントとしての形状を崩すこと
が防止される。また、前記巻き取り装置と移動枠体と移
動装置とを、各々の間の距離を変更自在な連結部材によ
り連結することで、前記シートの巻き取りおよび巻き戻
しに応じて、前記移動枠体を所定位置まで簡単に移動す
ることができる。
【0024】
【実施例】次に、本発明に係る実施例について、図面を
参照して説明する。
【0025】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
係るトラック荷台テントを示す構成図、図2は、図1に
示すトラック荷台テントの巻き取り装置を示す前側正面
図、図3は、図1に示すトラック荷台テントの移動装置
を示す後側正面図、図4は、図3に示す移動装置の一部
を示す側面図である。
【0026】図1ないし図4に示すトラック荷台テント
1は、荷台10の前側に配設された巻き取り装置2と、
荷台10の後側に配設された移動装置3と、巻き取り装
置2および移動装置3に取り付けられかつ荷台10を覆
うシート4と、を含んで構成されている。
【0027】前記巻き取り装置2は、荷台10の前側両
端部(各々の角部)に立設された垂直円柱部材21Aお
よび21Bと、垂直円柱部材21Aおよび21Bの上端
部に連結される円弧形状を備えた継ぎ手部材22Aおよ
び22Bと、継ぎ手部材22Aおよび22Bを介して垂
直円柱部材21Aおよび21Bの上部に連結される水平
円柱部材23と、を含んで構成されている。
【0028】前記垂直円柱部材21Aおよび21Bは、
その軸を中心として回転自在に設置されたパイプから構
成されている。垂直円柱部材21Aの下部には、これを
回転自在に支持する支持部材25Aが取り付けられてお
り、この支持部材25Aの下端は、複式スライドベアリ
ング60を介して車体の所定位置に回転自在に設置され
ている。また、この支持部材25Aの所定位置には、ピ
ロブロック62および55が配設されており、支持部材
25Aは、このピロブロック62および55を介して車
体の所定位置に回転自在に支持されている。
【0029】一方、垂直円柱部材21Bの下部には、支
持部材25Aと同一の支持部材25Bが取り付けられて
おり、この支持部材25Bの下端は、複式ベアリング6
1を介して車体の所定位置に回転自在に配設されてい
る。また、この支持部材25Bの所定位置には、ピロブ
ロック63および59が配設されており、支持部材25
Bは、このピロブロック63および59を介して車体の
所定位置に回転自在に支持されている。
【0030】垂直円柱部材21Aおよび21Bには、該
垂直円柱部材21Aおよび21Bの回転を行う回転駆動
装置50が接続されている。この回転駆動装置50は、
垂直円柱部材21Aおよび21Bに回転を伝えるシャフ
ト52と、シャフト52を回転させる駆動モータ51
と、を含んで構成されている。前記駆動モータ51は、
シャフト52の略中央部に配設されており、駆動モータ
51の両側から延出したシャフト52には、ピロブロッ
ク53、54、57および58が配設され、このピロブ
ロック53、54、57および58を介して車体の所定
位置に回転自在に支持されている。
【0031】前記シャフト52の支持部材25A側端部
と、支持部材25Aのシャフト52と近接した位置に
は、ベベルギア64が配設されている。このベベルギア
64は、支持部材25Aに配設された横向き(水平)の
ギアが、シャフト52に配設された縦向き(垂直)のギ
アの下側で係合するようになっている。すなわち、シャ
フト52の回転は、ベベルギア64を介して支持部材2
5Aに伝えられるようになっている。一方、シャフト5
2の支持部材25B側端部と、支持部材25Bのシャフ
ト52と近接した位置には、ベベルギア65が配設され
ている。このベベルギア65は、支持部材25Bに配設
された横向き(水平)のギアが、シャフト52に配設さ
れた縦向き(垂直)のギアの上側で係合するようになっ
ている。シャフト52の回転もベベルギア65を介して
支持部材25Bに伝えられるが、このとき、ベベルギア
64とベベルギア65とは、横向きのギアと縦向きのギ
アとが反対の位置に配設されているため、支持部材25
Bは、常に支持部材25Aと逆方向に回転される。
【0032】なお、本実施例では、駆動モータ51は、
後に詳細するシート4を巻き取る際には、シャフト52
をシート4を巻き取る方向に積極的に回転させる。ま
た、シート4を巻き戻す際には、シャフト52の回転を
フリーな状態にするが、シート4を巻き戻す方向に積極
的に回転させない構造となっている。前記回転駆動装置
50には、駆動モータ51の作動および停止を行う図示
しないスイッチが接続されており、さらにこのスイッチ
は、後に詳細するシート4を巻き取る方向に垂直円柱部
材21Aおよび21Bを回転させる巻き取り用スイッチ
と、垂直円柱部材21Aおよび21Bの回転をフリーな
状態にする巻き戻し用スイッチと、垂直円柱部材21A
および21Bの回転を停止させる停止スイッチとから構
成されている。
【0033】前記継ぎ手部材22Aおよび22Bは、そ
の外周が弾性部材であるガイドスプリングから構成され
ており、垂直円柱部材21Aおよび21Bと水平円柱部
材23とを滑らかな円弧で連結している。この継ぎ手部
材22Aおよび22Bには、それぞれユニバーサルジョ
イント24Aおよび24Bが内設されており、これらの
下端は、それぞれ垂直円柱部材21Aおよび21Bに接
続されている。
【0034】水平円柱部材23は、垂直円柱部材21A
および21Bと同一の径を備えたパイプから構成されて
おり、その軸を中心として回転自在に、継ぎ手部材22
Aおよび22Bを介して垂直円柱部材21Aおよび21
Bの上部に連結されている。この水平円柱部材23の両
端部には、ユニバーサルジョイント24Aおよび24B
が接続されており、このユニバーサルジョイント24A
および24Bを介して垂直円柱部材21Aおよび21B
の回転が伝達されるようになっている。
【0035】この巻き取り装置2の後側には、巻き取り
装置2を支持すると共に、後に詳細するシート4の巻き
取りを助けかつシート4の垂れ下がり等を防止する門型
ガイド26が配設されている。
【0036】前記移動装置3は、荷台10の床6上の両
側に配設された側面扉5Aおよび5B上に設置されたガ
イドレール8Aおよび8B上に、移動自在に設置された
門型パイプ31を備えている。このガイドレール8Aお
よび8Bには、後に詳細するが、門型パイプ31の下端
に設置されている車輪83Aおよび83Bに設けられた
歯とかみ合うラックが設けられている。門型パイプ31
は、その上部のコーナー部分が継ぎ手部材22Aおよび
22Bと同様の緩やかなカーブを備えた円弧形状となっ
ている。門型パイプ31の下部には、門型パイプ31の
転倒を防止するための支持部材32が設置されている。
そして、門型パイプ31の下端には、ガイドレール8A
および8B上を走行する車輪83Aおよび83Bが設置
されている。この車輪83Aおよび83Bは、平歯車を
兼ねており、ガイドレール8Aおよび8Bに設けられて
いるラックとかみ合うようになっている。
【0037】また、門型パイプ31には、車輪83Aお
よび83Bを回転駆動させて門型パイプ31を移動する
移動駆動装置80が接続されている。この移動駆動装置
80は、車輪83Aおよび83Bに回転を伝えるシャフ
ト91と、シャフト91を回転させる駆動モータ82
と、を含んで構成されている。前記駆動モータ82は、
シャフト91の略中央部に配設されており、駆動モータ
82の両側から延出したシャフト91には、ピロブロッ
ク85、86、87、88、89および90が配設され
ており、このピロブロック85、86、87、88、8
9および90を介して車体の所定位置に回転自在に支持
されている。
【0038】前記シャフト91の両端部には、スプロケ
ット84Aおよび84Bが設置されている。スプロケッ
ト84Aと車輪83Aとの間には、チェーン81Aが架
け渡されており、このスプロケット84Aおよびチェー
ン81Aを介してシャフト91の回転が車輪83Aに伝
達され、車輪83Aを回転させるようになっている。一
方、スプロケット84Bと車輪83Bとの間には、チェ
ーン81Bが架け渡されており、前記と同様にシャフト
91の回転が車輪83Bに伝達され、車輪83Bを回転
させるようになっている。
【0039】なお、前記側面扉5Aおよび5Bは、前後
方向に二分割されており、それぞれ独立して開閉される
ようになっている。そして、ガイドレール8Aおよび8
Bは、この側面扉5Aおよび5B上にそれぞれ分割され
た状態で配設されている。
【0040】また、実施例1では、駆動モータ82は、
シート4を巻き戻す際、すなわち、移動装置3を荷台1
0の後側に移動させる際には、シャフト91をその方向
に積極的に回転させるように構成されている。また、シ
ート4を巻き取る際には、シャフト91の回転をフリー
な状態にするが、移動装置3を荷台10の前側に移動さ
せる方向に積極的に回転させない構造となっている。前
記移動駆動装置80には、駆動モータ82の作動および
停止を行う図示しないスイッチが接続されており、さら
にこのスイッチは、移動装置3を荷台10の後側に移動
させる後進用スイッチと、シャフト91の回転をフリー
な状態にする前進用スイッチと、シャフト91の回転を
停止させ、移動装置3の移動を停止にさせる停止スイッ
チとから構成されている。
【0041】前記シート4は、荷台10を全面にわたっ
て覆うことが可能な大きさを有している。そして、荷台
10の前側端部が、垂直円柱部材21ABおよび21
B、継ぎ手部材22Aおよび22B、水平円柱部材23
に固定されており、後側端部が、門型パイプ31に固定
されている。このシート4は、荷台10の前後方向にわ
たって継ぎ手部材22Aおよび22Bと対応する部分、
すなわち、継ぎ手部材22Aおよび22Bに巻き取られ
る部分が、ゴム編みなどが施された伸縮性の布41から
構成され、それ以外の部分が、平織りなどの非伸縮性の
布42から構成されている。このシート4は必要に応じ
て、荷台10の両側に設置されている紐架けフック7
に、紐を介して固定される。
【0042】なお、駆動モータ51および駆動モータ8
2の駆動源としては、たとえば、トラックのエンジンを
使用してもよく、また、他の駆動源を使用してもよい。
【0043】次に、実施例1に係るトラック荷台テント
1の具体的動作について説明する。トラック荷台テント
1を開ける際には、回転駆動装置50の駆動モータ51
を作動させる図示しない巻き取り用スイッチを入れる。
また、移動駆動装置80の図示しない前進用スイッチを
入れる。
【0044】駆動モータ51が作動すると、シャフト5
2はシート4を巻き取る方向に回転する。このシャフト
52の回転は、ベベルギア64を介して支持部材25A
に、ベベルギア65を介して支持部材25Bに伝達さ
れ、さらに垂直円柱部材21Aおよび21Bをシート4
を巻き取る方向に回転させる。この垂直円柱部材21A
および21Bの回転は、ユニバーサルジョイント24A
および24Bを介して水平円柱部材23に伝達され、水
平円柱部材23をシート4を巻き取る方向に回転させ
る。ここで、継ぎ手部材22Aおよび22Bの外周部分
には、スプリングが周設されているため、継ぎ手部材2
2Aおよび22Bが回転する際に、継ぎ手部材22Aお
よび22Bの内径側と外径側とのR差により、当該継ぎ
手部材22Aおよび22Bに生じるたるみや引っ張り力
が、このスプリング部分に効率よく吸収される。従っ
て、継ぎ手部材22Aおよび22Bは、その形状を崩す
ことなく回転できる。また、水平円柱部材23は、垂直
円柱部材21Aおよび21Bの回転に連動して回転する
ため、水平円柱部材23の回転を制御するための装置を
接続する必要がないため、巻き取り装置2の構造を簡略
化することができる。
【0045】垂直円柱部材21Aおよび21B、水平円
柱部材23の回転に伴って、シート4がこれらに巻き取
られ始めると、シート4が移動装置3を巻き取り装置2
側に引き寄せる。このとき、移動装置3は、ガイドレー
ル8Aおよび8Bに支持・誘導されるため、安定した状
態で引き寄せられる。また、継ぎ手部材22Aおよび2
2Bの外周がガイドスプリングから構成され、さらに、
シート4の継ぎ手部材22Aおよび22Bに巻き取られ
る部分が、伸縮性の布41から構成されているため、継
ぎ手部材22Aおよび22Bの内径側と外径側とのR差
により、シート4が巻き取られる際に、シート4に生じ
るたるみや引っ張りを、これらの部分に効率よく吸収さ
せることができる。従って、シート4をスムーズに巻き
取ることができ、トラック荷台テント1を短時間かつ容
易に開けることができる。
【0046】さらにまた、移動装置3は、シート4が巻
き取られる際に生じる引っ張り力により移動するため、
シート4の巻き取り状態と移動装置3の移動状態との調
整を行うことなくトラック荷台テント1を開けることが
できる。この時、移動装置3は、車輪83Aおよび83
Bに設けられた歯と、ガイドレール8Aおよび8Bに設
けられたラックとがかみ合った状態で移動するため、安
定した移動が行える。
【0047】このようにして、シート4を巻き取りなが
ら移動装置3を巻き取り装置2に近接させ、トラック荷
台テント1を開けた状態にする。その後、回転駆動装置
50の図示しない停止スイッチおよび移動駆動装置80
の図示しない停止スイッチを入れる。通常では、この状
態で荷役を行うが、このとき、ガイドレール8Aおよび
8Bは、側面扉5Aおよび5B上に設置されているた
め、側面扉5Aおよび5Bを開けて荷役を行う際に、ガ
イドレール8Aおよび8Bが邪魔になることがない。従
って、荷役を効率よく行えると共に、荷台10を有効に
使用することができる。
【0048】なお、トラック荷台テント1を閉める際に
は、回転駆動装置50の図示しない巻き戻し用スイッチ
と、移動駆動装置80の駆動モータ82を駆動する図示
しない後進用スイッチを入れる。駆動モータ82が作動
すると、シャフト91は移動装置3を荷台10の後側に
移動させる方向に回転する。このシャフト91の回転
は、スプロケット84Aおよび84Bと、チェーン81
Aおよび81Bを介して車輪83Aおよび83Bに伝達
される。そして、この動作に伴って、移動装置3が荷台
10の後側に移動する。
【0049】この移動装置3の移動に伴って、垂直円柱
部材21Aおよび21B、継ぎ手部材22Aおよび22
B、水平円柱部材23が、シート4を巻き戻す方向に回
転するため、シート4が巻き取り装置2からスムーズに
巻き戻される。この時も前記と同様に、継ぎ手部材22
Aおよび22Bは、その形状を崩すことなく良好に回転
し、移動装置3は、前記と同様に安定した状態で移動す
る。このため、シート4をスムーズに巻き戻すことがで
き、トラック荷台テント1を短時間かつ容易に閉めるこ
とができる。
【0050】さらにまた、シート4の巻き戻しは、移動
装置3の移動により生じる引っ張り力により行われるた
め、シート4の巻き戻し状態と移動装置3の移動状態と
の調整を行うことなくトラック荷台テント1を閉めるこ
とができる。
【0051】このようにして、シート4を巻き戻しなが
ら移動装置3を荷台10の最後部まで移動させトラック
荷台テント1を閉めた状態にする。その後、回転駆動装
置50の図示しない停止スイッチおよび移動駆動装置8
0の図示しない停止スイッチを入れる。ここで、シート
4は、垂直円柱部材21Aおよび21B、水平円柱部材
23に巻き取られる部分が非伸縮性部材からなるため、
トラック荷台テント1として必要な形状を充分に保持す
ることができる。
【0052】(実施例2)次に、本発明に係る実施例2
について図面を参照して説明する。図5は、本発明の実
施例2に係るトラック荷台テントを示す構成図である。
なお、この実施例2では、実施例1に係るトラック荷台
テントと同様の部材には同一の符号を付し、その説明は
省略する。
【0053】実施例2に係るトラック荷台テントの実施
例1と異なる点は、巻き取り装置2と移動装置3との間
に、移動枠体である三本の移動自在な門型パイプ71
A、71Bおよび71Cを配設し、巻き取り装置2と門
型パイプ71Aとの間、隣接する門型パイプ71A〜7
1Cとの間、および門型パイプ71Cと移動装置3との
間を、各々の間の距離を変更自在な連結部材であるチェ
ーン72で連結した点である。
【0054】具体的には、図5に示すように、巻き取り
装置2と移動装置3との間であって、ガイドレール8A
および8B上には、巻き取り装置2側から順に、門型パ
イプ31と同様の形状を備えた門型パイプ71A、71
Bおよび71Cが配設されている。この門型パイプ71
A、71Bおよび71Cの下端には、ガイドレール8A
および8B上を走行する車輪73がそれぞれ設置されて
おり、ガイドレール8Aおよび8B上を移動自在に構成
されている。巻き取り装置2と門型パイプ71A、門型
パイプ71Aと門型パイプ71B、門型パイプ71Bと
門型パイプ71C、および門型パイプ71Cと移動装置
3は、それぞれチェーン72により連結されている。
【0055】次に、実施例2に係るトラック荷台テント
の具体的動作について説明する。トラック荷台テント1
を開ける際には、実施例1と同様の方法で駆動モータ5
1を作動し、巻き取り装置2によりシート4を巻き取る
と、シート4が移動装置3を巻き取り装置2側に引き寄
せる。そして、さらにシート4を巻き取ると、移動装置
3は、門型パイプ71Cを巻き取り装置2側に押しなが
ら、門型パイプ71Cとともに巻き取り装置2側に引き
寄せられる。そして、さらにシート4を巻き取ると、移
動装置3は、門型パイプ71C、71Bおよび71Aを
押しながら、巻き取り装置2側に移動し、トラック荷台
テント1が開けられる。このとき、シート4は、三本の
門型パイプ71A、71Bおよび71Cにより下から支
持された状態で巻き取り装置2に徐々に巻き取られてい
くため、シート4が下に垂れ下がったり、よじれたりす
ることを防止できる。従って、トラック荷台テント1と
して最適な形状を常に保持することができる。また、テ
ントを荷台10の中央など、任意の位置まで開ける場合
には、この位置に移動装置3が来るまでシート4を巻き
取ればよい。
【0056】一方、トラック荷台テント1を閉める際に
は、実施例1と同様の方法で、駆動モータ82を作動さ
せ、移動装置3を荷台10の後側に移動させればよい。
このとき、シート4は、三本の門型パイプ71A、71
Bおよび71Cにより下から支持された状態で移動装置
3により徐々に巻き戻されていくため、シート4が下に
垂れ下がったり、よじれたりすることを防止できる。従
って、トラック荷台テント1として最適な形状を常に保
持することができる。また、テントを荷台10の中央な
ど、任意の位置まで閉めたい場合には、この位置に移動
装置3が来るまでシート4を巻き戻せばよい。そして、
テントを全閉した場合にも、シート4は、三本の門型パ
イプ71A、71Bおよび71Cにより下から支持され
た状態となっているため、シート4が下に垂れ下がった
り、よじれたりすることを防止できる。従って、トラッ
ク荷台テント1として最適な形状が常に保持できる。
【0057】なお、実施例2では、連結部材としてチェ
ーン72を使用したが、これに限らず、例えば、図6に
示すように、X形リンクからなる連結部材78Aや、図
7に示すように、入れ子式の連結部材78Bなどを使用
してもよい。そして、この場合には、トラック荷台テン
ト1を開けた際に、連結部材が邪魔になったり、絡まっ
たりすることを防止できる。また、トラック荷台テント
1の両側面の強度も向上することができる。そしてま
た、本発明に係る連結部材は、巻き取り装置2と移動枠
体(門型パイプ71A〜71C)と移動装置3とを、各
々の距離を変更自在に連結可能な部材であれば、他の形
状を備えていてもよい。
【0058】なお、実施例1および2では、巻き取り装
置2を荷台10の前側に、移動装置3を荷台10の後側
に設置した構造について説明したが、これに限らず、本
発明に係るトラック荷台テントは、巻き取り装置2を荷
台10の後側に、移動装置3を荷台10の前側に設置し
た構造としてもよい。
【0059】また、実施例1および2では、継ぎ手部材
22Aおよび22Bの外周をガイドスプリングで構成し
たが、これに限らず、継ぎ手部材22Aおよび22Bの
外周は、たとえば、ゴムや樹脂などの弾性部材から構成
してもよい。
【0060】そして、実施例1および2では、継ぎ手部
材22Aおよび22Bとして、ユニバーサルジョイント
24Aおよび24Bを内設し、これを介して垂直円柱部
材21Aおよび21Bと、水平円柱部材23とを連結し
た構造としたが、これに限らず、例えば、図8に示す構
造としてもよい。
【0061】すなわち、図8に示す構造は、垂直円柱部
材21A、水平円柱部材23および垂直円柱部材21B
の中心に、両端がトラックのボディーに固定された門型
の円柱部材96を貫通し、垂直円柱部材21Aおよび2
1Bと、水平円柱部材23が、この円柱部材96の回り
を回転する構造となっており、円柱部材96の前記ユニ
バーサルジョイント24Aおよび24Bに対応する位置
にスプリング98Aおよび98Bを周設し、このスプリ
ング98Aの両端と、水平円柱部材23の一端および垂
直円柱部材21Aの上端を連結し、スプリング98Bの
両端と水平円柱部材23の他端および垂直円柱部材21
Bの上端を連結した構造となっている。このため、垂直
円柱部材21Aおよび21Bが回転すると、スプリング
98Aおよび98Bが、円柱水部材96のに外周に沿っ
て回転し、これにともなって水平円柱部材23が回転す
る。
【0062】なお、前記垂直円柱部材21Aおよび21
Bと円柱部材96、および水平円柱部材23と円柱部材
96との間には、フランジベアリング97が配設されて
おり、このフランジベアリング97を介して垂直円柱部
材21Aおよび21B、水平円柱部材23が、円柱部材
96の回りを回転するようになっている。また、図示し
ないが、垂直円柱部材21Aおよび21Bの下部にも、
同様のフランジベアリングが配設されており、このフラ
ンジベアリングを介して、垂直円柱部材21Aおよび2
1Bは回転する。この場合に、垂直円柱部材21Aおよ
び21Bと駆動モータ51とを接続する機構、すなわ
ち、垂直円柱部材21Aおよび21Bに、回転力を伝達
する機構は、特に限定されず、例えば、チェーンベルト
などでもよい。そして、前記スプリング98Aおよび9
8Bは、右巻きのスプリングと左巻きのスプリングとを
組み合わせて周設してもよい。
【0063】また、前記垂直円柱部材21Aおよび21
Bと、水平円柱部材23との連結は、垂直円柱部材21
Aおよび21Bの回転に連動して水平円柱部材23を回
転させることが可能な部材であれば、他の部材を使用し
てもよい。
【0064】そしてまた、実施例1および2では、垂直
円柱部材21Aおよび21Bを回転させる回転駆動装置
50を設置した構造について説明したが、これに限ら
ず、水平円柱部材23を回転させる回転駆動装置を設置
し、水平円柱部材23の回転に連動して垂直円柱部材2
1Aおよび21Bを回転させる構造としてもよい。そし
てまた、垂直円柱部材21Aおよび21Bと、水平円柱
部材23は、互いにその回転が同一となるように回転す
ることが可能であれば、別々の回転駆動装置で回転させ
てもよい。さらにまた、垂直円柱部材21Aおよび21
Bと、水平円柱部材23は、所望により、手動で回転さ
せてもよい。
【0065】そしてまた、実施例1および2では、ベベ
ルギア64および65により、垂直円柱部材21Aと垂
直円柱部材21Bとの回転方向が反対となるようにした
が、これに限らず、垂直円柱部材21Aと垂直円柱部材
21Bとの回転方向は、たとえば、別々のシャフトを使
用してそれぞれ制御したり、別々のギアとチェーンを使
用して制御するなど、他の方法により行ってもよい。
【0066】また、実施例1および2では、回転駆動装
置50は、シート4を巻き取る際にシャフト52を積極
的に回転し、シート4を巻き戻す際には、シャフト52
をフリーな状態にする構造としたが、これに限らず、回
転駆動装置50は、シート4を巻き戻す際にも、シャフ
ト52をその方向に積極的に回転させる構造としてもよ
い。また、回転駆動装置50は、必ずしも設置しなくて
もよく、巻き取り装置2の回転は、手動で行ってもよ
い。
【0067】そしてまた、実施例1および2では、シー
ト4を巻き戻す際に、シャフト91を積極的に回転し、
シート4を巻き取る際には、シャフト91をフリーな状
態にする構造の移動駆動装置80を設置したが、これに
限らず、移動駆動装置80は、シート4を巻き取る際に
も、シャフト91をその方向に積極的に回転させる構造
としてもよい。そしてまた、移動駆動装置80は、必ず
しも設置しなくてもよく、移動装置3は、所望により、
手動で移動させてもよい。
【0068】そして、実施例2では、巻き取り装置2と
移動装置3との間に三本の門型パイプ71A〜71Cを
配設した構造について説明したが、これに限らず、巻き
取り装置2と移動装置3との間に配設する移動枠体とし
ての門型パイプの数は、所望により任意に決定してよ
い。
【0069】そして、実施例1および2では、スプロケ
ット84Aおよび84Bと、チェーン81Aおよび81
Bにより、車輪83Aおよび83Bを回転させて移動装
置3を移動させる構造としたが、これに限らず、車輪8
3Aおよび83Bの回転は、たとえば、シャフトやギア
などを使用して行ってもよい。また、移動装置3の移動
は、車輪83Aおよび83Bを用いる他、ガイドレール
8Aおよび8B側に、転動部材などを配設する等、他の
移動手段を配設してもよい。
【0070】また、実施例1および2では、側面扉5A
および5B上に、ガイドレール8Aおよび8Bを設置し
た構造について説明したが、これに限らず、ガイドレー
ル8Aおよび8Bは、たとえば、荷台10の床6上に設
置してもよい。また、ガイドレール8Aおよび8Bは、
必ずしも設置しなくてもよい。
【0071】そしてまた、実施例1および2では、シー
ト4を伸縮性の布41と非伸縮性の布42から構成した
が、これに限らず、シート4は、布の代わりにビニール
シート等、他の素材から構成してもよく、また、必ずし
も伸縮性部材と非伸縮性部材とから構成しなくてもよ
い。
【0072】さらに、巻き取り装置2側のシート4の端
部は、垂直円柱部材21Aおよび21B、水平円柱部材
23に固定されていればよく、継ぎ手部材22Aおよび
22Bに対応する部分は、例えば、紐等により軽く止め
ておいてもよい。
【0073】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
トラック荷台テントは、前述した巻き取り装置と、移動
装置と、これらに固定されたシートとを含んで構成され
ているため、前記巻き取り装置により、前記シートを巻
き取りながら前記移動装置を当該巻き取り装置側に移動
することができる。また、前記移動装置を巻き取り装置
から離れる方向に移動して、前記シートを巻き戻すこと
ができる。また、前記垂直円柱部材と水平円柱部材とを
連結する部分は、前述した形状の継ぎ手部材から構成さ
れているため、前記シートをスムーズかつ均等に巻き取
るまたは巻き戻すことができる。この結果、荷台テント
を短時間かつ容易に開閉することができるという効果を
得ることができる。
【0074】さらに、前記荷台テントが開けられた荷台
部分は、当該荷台テントが除去された状態となるため、
荷役時にクレーンやリフトトラックなどを使用すること
ができ、作業者に負担をかけることなく荷役作業を効率
よく行うことができる。そしてまた、前記継ぎ手部材の
少なくとも外周部分が弾性部材からなることで、前記効
果に加え、さらにシートをスムーズに巻き取りかつ巻き
戻すことができる。そして、前記継ぎ手部材にユニバー
サルジョイントを内設することで、前記垂直円柱部材の
回転と水平円柱部材の回転とを同一にするための制御装
置を設置する必要がなくなり、荷台テントの構造が簡略
化され、荷台テントの設置コストを削減することができ
る。
【0075】そしてまた、前記巻き取り装置に、前記垂
直円柱部材の回転を行う回転駆動装置を接続すること
で、前記効果に加え、荷台テントを開閉する作業者に負
担をかけることなく、荷台テントの開閉を短時間かつ容
易に行うことができる。また、前記荷台に、前記移動装
置を誘導するガイドを設置し、該ガイド上に前記移動装
置を設置することで、前記効果に加え、より安定した状
態で移動装置を移動することができる。
【0076】そして、前記ガイドを荷台の側面扉上に設
置することで、側面扉を開けて荷役を行う際に、当該ガ
イドが邪魔になることがなく、さらに効率よく荷役を行
うことができると共に、荷台を有効に使用することがで
きる。さらにまた、前記移動装置に、該移動装置の移動
を行う移動駆動装置を接続することで、当該移動装置を
自動的に移動することができ、荷台テントを開閉する作
業者に負担をかけることなく、荷台テントの開閉を短時
間かつ容易に行うことができる。
【0077】そしてまた、前記継ぎ手部材に巻き取られ
る部分が伸縮性部材からなり、他の部分が非伸縮性部材
からなるシートを使用することで、前記シートを一層ス
ムーズに巻き取りおよび巻き戻すことができ、荷台テン
トの開閉をより短時間かつ容易に行うことができる。ま
た、前記両垂直円柱部材および水平円柱部材に巻き取ら
れる部分が、非伸縮性部材からなることで、荷台テント
として必要な形状を充分に保持することができる。
【0078】また、前記巻き取り装置と移動装置との間
に移動枠体を配設し、前記巻き取り装置と移動枠体と移
動装置とを、各々の距離を変更自在な連結部材により連
結することで、前記シートは前記移動枠体に支持される
ため、荷台テントとしての形状をさらに良好に保持でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るトラック荷台テントを
示す構成図である。
【図2】図1に示すトラック荷台テントの巻き取り装置
を示す前側正面図である。
【図3】図1に示すトラック荷台テントの移動装置を示
す後側正面図である。
【図4】図3に示す移動装置の一部を示す側面図であ
る。
【図5】本発明の実施例2に係るトラック荷台テントを
示す構成図である。
【図6】本発明の他の実施例に係るトラック荷台テント
を示す部分拡大図である。
【図7】本発明の他の実施例に係るトラック荷台テント
を示す部分拡大図である。
【図8】本発明の他の実施例に係るトラック荷台テント
を示す部分拡大図である。
【符号の説明】
1 トラック荷台テント 2 巻き取り装置 3 移動装置 4 シート 5A 側面扉 5B 側面扉 8A ガイドレール 8B ガイドレール 10 荷台 21A 垂直円柱部材 21B 垂直円柱部材 22A 継ぎ手部材 22B 継ぎ手部材 23 水平円柱部材 24A ユニバーサルジョイント 24B ユニバーサルジョイント 41 伸縮性の布 42 非伸縮性の布 50 回転駆動装置 80 移動駆動装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台の前後方向の一端に配設された巻き
    取り装置と、他端に配設された移動装置に、前記荷台を
    覆うシートが取り付けられてなるトラックの荷台テント
    であって、前記巻き取り装置は、前記荷台の両側に立設
    された回転自在の垂直円柱部材と、前記垂直円柱部材に
    連結された円弧形状の円筒部材からなる継ぎ手部材と、
    前記継ぎ手部材を介して前記両垂直円柱部材の上部に両
    端が連結されかつ当該垂直円柱部材と同一の回転を行う
    水平円柱部材と、を備え、前記移動装置は、前記荷台の
    前後方向に移動自在な枠体を備え、前記シートは、荷台
    前後方向の一方の端部が前記巻き取り装置に固定され、
    他方の端部が前記移動装置に固定されてなることを特徴
    とするトラック荷台テント。
  2. 【請求項2】 前記継ぎ手部材の少なくとも外周部分
    が、弾性部材からなることを特徴とする請求項1記載の
    トラック荷台テント。
  3. 【請求項3】 前記継ぎ手部材が、前記垂直円柱部材の
    回転に連動させて前記水平円柱部材を回転させるユニバ
    ーサルジョイントを内設してなることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載のトラック荷台テント。
  4. 【請求項4】 前記巻き取り装置に、前記垂直円柱部材
    の回転を行う回転駆動装置を接続したことを特徴とする
    請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のトラッ
    ク荷台テント。
  5. 【請求項5】 前記荷台に、前記移動装置を誘導するガ
    イドを設置し、該ガイド上に前記移動装置を設置したこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項
    に記載のトラック荷台テント。
  6. 【請求項6】 前記荷台の各々の側面扉上に前記ガイド
    を設置したことを特徴とする請求項1ないし請求項5の
    いずれか一項に記載のトラック荷台テント。
  7. 【請求項7】 前記移動装置に、該移動装置の移動を行
    う移動駆動装置を接続したことを特徴とする請求項1な
    いし請求項6のいずれか一項に記載のトラック荷台テン
    ト。
  8. 【請求項8】 前記シートは、前記荷台の前後方向にわ
    たって前記継ぎ手部材と対応する部分が伸縮性部材から
    なり、前記荷台の前後方向にわたって前記垂直円柱部材
    および水平円柱部材と対応する部分が非伸縮性部材から
    なることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれ
    か一項に記載のトラック荷台テント。
  9. 【請求項9】 前記巻き取り装置と移動装置との間に、
    前記シートを支持しかつ移動自在な複数の移動枠体を配
    設し、前記巻き取り装置と移動枠体と移動装置とを、各
    々の距離を変更自在な連結部材により連結したことを特
    徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載
    の荷台テント。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010269782A (ja) * 2009-04-23 2010-12-02 Oshima-Jiko Co Ltd 貨物自動車用幌掛装置

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