JPH07276619A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH07276619A
JPH07276619A JP7600494A JP7600494A JPH07276619A JP H07276619 A JPH07276619 A JP H07276619A JP 7600494 A JP7600494 A JP 7600494A JP 7600494 A JP7600494 A JP 7600494A JP H07276619 A JPH07276619 A JP H07276619A
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JP
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line head
line
nozzle
printing
nozzles
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JP7600494A
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English (en)
Inventor
Koichiro Oshiumi
幸一郎 鴛海
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ライン方式を採用して迅速に印字するとと
もに、インクジェットのノズルの数を従来のライン方式
に比べ少なくしたインクジェットプリンタを提供する。 【構成】 主走査方向に沿って複数のノズルを形成した
ラインヘッド1と、同ラインヘッドを主走査方向に往復
動させる円板カム10と、ラインヘッドの位置を検出す
るポテンショメータと、ポテンショメータの検出信号に
基づいてノズルにインクを噴射させる中央処理装置とに
より構成される。これにより、ノズルの数を減らすこと
ができるため、ラインヘッドの機構を簡略化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、インクを噴射して記
録紙上に印字するようにしたインクジェット記録装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】 記録紙上に印字する記録方式としてイ
ンクジェットのノズルより粒子状のインクを噴射するイ
ンクジェット記録方式がある。このインクジェット記録
方式におけるノズルの配列形式として、いわゆるシリア
ル方式とライン方式の二種類がある。シリアル方式では
ノズルはヘッドの副走査方向に一列或いは千鳥に配置さ
れ、主走査方向へヘッドを移動させて印字していくよう
になっている。このシリアル方式ではノズルの数は一般
に50〜64個とされ,200〜360dpi(ドット
パーインチ)程度のピッチで配置されている。
【0003】また、ライン方式では記録紙の幅方向、す
なわち主走査方向に長く形成されたラインヘッドの主走
査方向に多数のノズルが一列に配置され、副走査方向へ
記録紙を移動させて印字していくようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、シリアル
方式では印字の際にヘッドを主走査方向へ数ライン分走
査させ、印字後再び原位置に復帰させるようになってい
る。従って、印字速度が遅くなるというという課題が生
じていた。また、ライン方式では、シリアル方式のよう
な主走査方向への往復移動がないため印字速度は速くな
り、速度の点では非常に好ましい方式である。しかし、
ラインヘッドにドット数と対応する数だけのノズルを設
けることが必要となり、ラインヘッドを製造するのが大
変面倒であるとともに機構が複雑化するためラインヘッ
ドの高コスト化を招来していた。更に、ノズルに目詰ま
りが発生した場合、修復できなければラインヘッド自体
を交換しなければならなくなる。ノズルの数が多いとい
うことは、それだけノズルが目詰まりを起こす確率も高
いということである。そこで、印字速度の早いライン方
式を採用する一方で同方式におけるノズルの数を減らす
技術が望まれていた。
【0005】本発明は上記課題を解決するためのもので
ある。その目的は、ライン方式を採用して迅速に印字す
るとともに、ノズルの配置ピッチよりも細かい印字ピッ
チで印字することができるインクジェットプリンタを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決する
ために、請求項1の発明では主走査方向に沿って複数の
ノズルを形成したラインヘッドと、同ラインヘッドを主
走査方向に往復動させるラインヘッド移動手段と、ライ
ンヘッドの位置を検出するラインヘッド位置検出手段
と、同ラインヘッド位置検出手段の検出信号に基づいて
ノズルにインクを噴射させるノズル作動手段とを有する
ことをその要旨とするまた、請求項2の発明では前記請
求項1の発明において、ラインヘッド移動手段をカム機
構で構成したことを要旨とする。請求項3の発明では、
前記請求項1の発明において、ラインヘッド移動手段を
ボイスコイルモータで構成したことを要旨とする。
【0007】
【作用】 上記の構成とすれば、請求項1の発明では、
ラインヘッド移動手段によりラインヘッドが主走査方向
に往復動すると、ラインヘッドの移動した位置をライン
ヘッド位置検出手段が検出する。すなわちノズルが所定
位置に配設されたことが検出されると、ノズル作動手段
はノズルからインクを噴射させ記録紙上に印字する。請
求項2の発明では前記請求項1の発明の作用に加え、カ
ムが回転軸を中心に回転すると、従節たるラインヘッド
を往復動させる。請求項3の発明では前記請求項1の発
明の作用に加え、ボイスコイルモータのコイルに所定の
周波数の電流が流れるとその電流に応答してコイルが進
出、後退しラインヘッドを往復動させる。
【0008】
【実施例】 以下、本発明のインクジェット記録装置の
実施例について図1〜図14に基づいて説明する。 (実施例1)図1〜図7に示すように、断面ほぼ方形の
主走査方向に延びる長尺状のインクジェット記録装置の
ラインヘッド1は、互いに平行な2本の案内部材たるガ
イドロッド2に支承されている。ラインヘッド1の長さ
は300mmとされており、A4サイズの記録紙の長手
幅に対応するように形成されている。ラインヘッド1は
ガイドロッド2に沿って主走査方向に移動可能となって
いる。図1〜図6及び図8に示すようにラインヘッド1
内上部には主走査方向に沿って延びるインクタンク3が
形成されている。インクタンク3の下方には複数のノズ
ル4が形成されている。各ノズル4はインクキャビティ
5、オリフィス部6及びインク吐出口7等より構成され
ている。
【0009】インクキャビティ5の一側壁はピエゾ素子
8により構成されている。各インク吐出口7は主走査線
方向に沿って100dpiの間隔で配設されている。イ
ンクはインクキャビティ5及びインクタンク3内に満た
されており、更にオリフィス部6にも毛管現象によって
充填されている。そして、図示しない電源からピエゾ素
子8に電圧が印加されると、ピエゾ素子8は変形し、イ
ンクキャビティ5の体積が減少する。すなわち、インク
キャビティ5内のインクは加圧されて、インク吐出口7
より噴射され、記録紙P上に印字するようになってい
る。
【0010】ラインヘッド1の図1〜図7において左側
方にはカム機構たる円板カム10が配設されている。円
板カム10は回転軸11に偏心状態で固着されている。
図7に示すように回転軸11は回転軸用モータ12に軸
着されている。その結果、ラインヘッド1はモータ12
の駆動に基づく円板カム10の回動により、所定ストロ
ークで主走査方向へ往復動されるようになっている。回
転軸11にはラインヘッド位置検出手段たるポテンショ
メータ13が配設されており、回転軸11の回転量を検
出するようになっている。ラインヘッド1はコイルスプ
リング15の付勢力により円板カム10と係合されてい
る。
【0011】次に、本実施例1のインクジェット記録装
置の主要部における電気的構成について図9に基づいて
説明する。ノズル作動手段たる中央処理装置(以下CP
Uという)20にはメモリ21、ポテンショメータ1
3、操作部22が接続されており、更にピエゾ素子8、
回転軸用モータ12、記録紙Pを送る記録紙用モータ2
3がドライバ24a〜cを介して接続されている。CP
U20はメモリ21に記憶された各種プログラムに基づ
いて装置全体の動作を制御する。メモリ21には印字デ
ータ等が一時的に記憶される。また、操作部22は電源
の入切や印字の「開始」、「中止」或いは「終了」の指
示、更に各種モードを指示する操作スイッチを備えてい
る。
【0012】CPU20は回転軸用モータ12のドライ
バ24aに駆動信号を出力する。回転軸用モータ12の
回転に伴いポテンショメータ13は回転軸11の回転量
に応じた位置検出信号をCPU20に出力するようにな
っている。CPU20は、ポテンショメータ13からの
位置検出信号と印字データに基づいて、ピエゾ素子8の
ドライバ24cにノズル作動信号を出力するようになっ
ている。そして、ノズル作動信号に基づいてノズル4内
のピエゾ素子8に電圧が印加される。また、記録紙用駆
動源作動手段たるCPU20はノズル作動信号をカウン
トし、所定数のカウント後に記録紙用モータ23のドラ
イバ24bに駆動信号を出力する。記録紙用モータ23
はその駆動信号に基づいて記録紙Pを1ライン分進出さ
せるように回転する。
【0013】次に、実施例1のインクジェット記録装置
の作用について説明する。図1は、円板カム10のカム
底面がラインヘッド1と当接した基準位置である。この
状態でCPU20はノズル4に往路1度目のノズル作動
信号を出力し、インク吐出口7より記録紙P上にインク
を噴射させて1ドットの印字を行う。この印字位置をラ
インL1上のA1、B1、C1・・・とする。次いで、
CPU20が回転軸用モータ12のドライバ24aに駆
動信号を出力して、回転軸用モータ12が回転すると、
図1の状態から円板カム10が図上時計回り方向に回動
されていく。すると、ラインヘッド1は図上右方(往
路)へと移動する。
【0014】図2に示すように、円板カム10が90度
回動した状態でポテンショメータ13からの位置検出信
号が出力され、CPU20は往路2度目のノズル作動信
号を出力し、インク吐出口7より記録紙P上にインクを
噴射させて1ドットの印字を行う。この印字位置をA
2、B2、C2・・・とし、前記A1、B1、C1・・
・にそれぞれ隣接した位置に印字される。更に、図3に
おいて図2の状態から更に円板カム10が90度回動し
た状態でポテンショメータ13からの位置検出信号が出
力され、CPU20は往路3度目のノズル作動信号を出
力し、インク吐出口7より記録紙P上にインクを噴射さ
せて1ドットの印字を行う。この印字位置をA3、B
3、C3・・・とし、前記A2、B2、C2・・・にそ
れぞれ隣接したドットに印字される。以上のように動作
して、1ライン分の印字データが印字されることとな
る。そして、各ノズル4はドット3個分の領域を担当
し、円板カム10が180度回動する間に1つのライン
分の印字が3回に分けて行われることとなる。
【0015】次いでCPU20は3回のノズル作動信号
をカウントして1ラインL1分の印字が終了したことを
検出すると、回転軸用モータ12を停止させる。そし
て、CPU20は記録紙用モータ23のドライバ24b
に駆動信号を出力して、記録紙用モータ23は記録紙P
を1ライン分進出させる。
【0016】図4に示すように、記録紙Pの進出後、次
のラインL2に対して、CPU20は復路1度目のノズ
ル作動信号を出力して1ドットの印字を行う。この印字
位置をラインL1上のA4、B4、C4・・・とする。
そして、再びCPU20は回転軸用モータ12のドライ
バ24aに駆動信号を出力して、回転軸用モータ12を
前記と同方向に回転させる。すると、ラインヘッド1は
前記とは逆に左方へと移動(復路)する。
【0017】そして、図5に示すように、図3又は図4
の状態から円板カム10が更に時計回り方向に90度回
動した状態でポテンショメータ13からの位置検出信号
が出力され、CPU20は復路2度目のノズル作動信号
を出力して1ドットの印字を行う。この印字位置をA
5、B5、C5・・・とし、前記A4、B4、C4・・
・にそれぞれ隣接したドットに印字される。更に、図5
の状態から円板カム10が90度回動した状態でポテン
ショメータ13からの位置検出信号が出力され、CPU
20は復路3度目のノズル作動信号を出力し、インク吐
出口7より記録紙P上にインクを噴射させて1ドットの
印字を行う。この印字位置をA6、B6、C6・・・と
し、前記A5、B5、C5・・・にそれぞれ隣接したド
ットに印字される。
【0018】このように、復路では往路と逆方向に3回
の印字で1ライン分の印字データの印字が行われること
となる。以上のように、円板カム10が半回転するうち
に1ライン分の印字が行われ、次の半回転で後続の1ラ
インに印字が行われる。
【0019】このように構成することで、実施例1のイ
ンクジェット記録装置は次のような効果を奏する。 (1)1つのノズル4が各ラインにおいて3ドットずつ
印字するため、従来のライン方式のインクジェット記録
装置に比べノズル4の数が1/3で済むこととなる。ま
たノズル4の数が減少して実際には減少しない場合と同
じドット数の印字が行われるため低解像度のラインヘッ
ドでも高解像度の印字が可能となった。また、ノズル4
の数が1/3に減ったため、ラインヘッド1の機構が簡
略化し、ラインヘッドのコストダウンとなる。また、ノ
ズル4に目詰まりが発生する確率も従来の1/3の確率
となり、目詰まりに基づく印字不良が生じにくくなる。
【0020】(2)円板カム10とスプリング15とい
う簡単な機構でラインヘッド1の往復動を行うことがで
きるため、ラインヘッド1の移動のための構成が簡単に
なった。また、ラインヘッド1はガイドロッド2により
案内されているため、主走査方向に平行にスムーズに往
復動することができる。
【0021】(3)円板カム10の回動位置とノズル4
の作動とは同期する必要があるが、ポテンショメータ1
3を使用して円板カム10の回動位置を検出するように
しているため、確実に所定のタイミングでノズル4を作
動させることができる。また、安価なポテンショメータ
13を使用しているため、コストダウンとなる。
【0022】(4)円板カム10の一回転により2ライ
ン6ドット分を印字することができ、極めて効率よい印
字が可能となっている。また、1つのノズル4で1ライ
ン3ドット分以上を印字することができる。
【0023】(5)ポテンショメータ13から出力され
る位置検出信号のカウントタイミングをCPU20が変
更することで、印字のタイミングも自由に変更すること
ができる。より細かくポテンショメータ13からの位置
検出信号をカウントした場合では次のようになる。例え
ば、円板カム10が90度回動した段階で3ドット分の
印字をさせ、記録紙Pを1ライン進出させ、次の90度
回動で新たなラインに3ドット分を印字させるようにす
る。こうすれば、円板カム10の一回転で4ライン12
ドットの印字が可能となる。また、逆に円板カム10の
一回転で1ライン3ドットの印字とすることも可能であ
る。
【0024】(6)円板カム10の駆動にステッピング
モータを使用すると、ポテンショメータ13を使用しな
くとも、円板カム10の回動位置を検出することが可能
となる。
【0025】(実施例2)次に本発明の実施例2につい
て説明する。実施例2のインクジェット記録装置は基本
的にラインヘッド1及び内部のノズル4若しくはガイド
ロッド2に関しては実施例1と同様であるためこれらの
構成の詳しい説明は省略する。図10〜図12に示すよ
うに、ラインヘッド1の図上左側方には移動ロッド26
が水平に延設されている。移動ロッド26の先端にはコ
イル支持用のブラケット27が形成されている。ブラケ
ット27の外周にはコイル28が巻回されている。ドラ
イバ24cは交流電源Qを有しており、交流電源Qはコ
イル28に三角波交流を与えている。
【0026】図13に三角波の位相とヘッド1の位置と
の相関関係について示す。T1はマイナスの最大値であ
り、図10においてコイル28が最も左方に移動するタ
イミングに相当する。T3はプラスの最大値であり、図
12においてコイル28が最も右方に移動するタイミン
グに相当する。T2は電圧値0となる点である。T2は
図11においてコイル28が図10と図12の中点位置
にくるタイミングに相当する。ブラケット27に巻回さ
れたコイル28と永久磁石29とにより、ボイスコイル
モータ30が構成されている。ボイスコイルモータ30
はコイル28に流れる一定の周波数の電流と永久磁石2
9による磁界との作用によりコイル自体が移動ものであ
る。
【0027】図14に示すようにCPU20は、ノズル
作動手段及びラインヘッド位置検出手段を構成してい
る。CPU20にはメモリ21、操作部22が接続され
ており、コイル28、記録紙Pを送る記録紙用モータ2
3、ピエゾ素子8がドライバ24b〜dを介して接続さ
れている。CPU20、メモリ21、操作部22等につ
いては実施例1と同様であるため詳しい説明は省略す
る。
【0028】CPU20はボイスコイルモータ30のコ
イル28にドライバ24dを介して駆動信号を出力す
る。すると、コイル28に三角波形の交流電流が流れ
る。交流電流の1周期毎にヘッド1は往復動するが、C
PU20は図12に示す三角波の周期をカウントし、T
1〜T3のいずれかのタイミングにおいて、CPU20
はピエゾ素子8のドライバ24cにノズル作動信号を出
力する。そして、ノズル作動信号に基づいてノズル4内
のピエゾ素子6に電圧が印加され、インクがインク吐出
口7より噴射されるようになっている。また、CPU2
0はノズル作動信号をカウントし、所定数のカウント後
に記録紙用モータ23のドライバ24bに駆動信号を出
力する。記録紙用モータ23はその駆動信号に基づいて
記録紙Pを1ライン分送り出すように回転する。
【0029】次に、実施例2のインクジェット装置の作
用を説明する。CPU20は図10に示すヘッド1の位
置、すなわち、T1に対応する位置において、ノズル4
に1度目のノズル作動信号を出力し、1ドットの印字を
行う。この印字位置をラインL1上のA1、B1、C1
・・・とする。次いで、ボイスコイルモータ30のコイ
ル28が図11におけるT2の位置に来ると、CPU2
0は2度目のノズル作動信号を出力し1ドットの印字を
行う。この印字位置をA2、B2、C2・・・とし、前
記A1、B1、C1・・・にそれぞれ隣接したドットに
印字される。
【0030】更に、図12におけるT3の位置に来ると
CPU20は3度目のノズル作動信号を出力し、インク
吐出口7より記録紙P上にインクを噴射させて1ドット
の印字を行う。この印字位置は前記A2〜C2に隣接す
るA3〜C3である。以上のような動作により、1ライ
ン分の印字データが印字されることとなる。すなわち、
コイル28に流れる交流電流の1周期内で1つのノズル
4により3回に分けて印字が行われることとなる。そし
て、CPU20は3回のノズル作動信号を出力したこと
をカウントして1ラインの印字が終了したことを検出す
ると、記録紙用モータ23のドライバ24bに駆動信号
を出力して、記録紙用モータ23に記録紙Pを1ライン
分進出させる。
【0031】このように構成することで、実施例2のイ
ンクジェット記録装置は次のような効果を奏する。 (1)ボイスコイルモータ30が三角波電流によって移
動させられるようになっているため、ラインヘッド1の
移動速度がリニアとなり、正確に印字タイミングを取る
ことができる。
【0032】(2)コイル28の位置を検出するために
三角波の周期をカウントしているので、ポテンショメー
タやロータリーエンコーダ等が不要となり装置の軽量
化、コンパクト化し、更にコストダウンとなる。
【0033】(3)ボイスコイルモータ30という簡単
な機構でラインヘッド1の往復動を行うことができるた
め、構成が簡単となった。また、ラインヘッド1はガイ
ドロッド2により挿通されているため、主走査方向に平
行にスムーズに往復動することができる。また、コイル
28の移動によりヘッド1を往復動させるため実施例1
のようなコイルスプリング15も必ずしも必要とされ
ず、更に軽量化、コンパクト化し、コストダウンとな
る。
【0034】(4)図12で示すCPU20のカウント
タイミングT1〜T3を変更することで、印字のタイミ
ングも自由に変更することができる。より細かくカウン
トタイミングを取れば、例えばコイル28に流れる電流
の一周期で1つのノズル4で6ドット分の印字をするこ
とも可能となる。
【0035】(5)実施例1の(1)の効果は勿論実施
例2においても奏される。以上、本発明の実施例1及び
2について説明したが、本発明は上記実施例に限定され
ることはなく、次のように変更して実施することも可能
である。
【0036】(イ)実施例1ではノズル4は往路のみで
3ドット分の印字を行ったが、往復で3ドットとしても
勿論構わない。 (ロ)実施例1及び2では1ラインのドットを3分割し
て1つのノズル4に3ドット分を割り当てたが、必ずし
も3ドットでなくともよい。例えば、2ドットとしたり
4ドット以上とすることも可能である。例えば、従来の
機種では200dpi(1mm間隔に8個のノズル)程
度であったが、25dpi(1mm毎に1個のノズル)
程度までは可能と考えられる。
【0037】(ハ)例えば、実施例1及び2では1ライ
ンのドットを3分割して3回にわけて1つのノズル4で
印字するようにしていた。しかし、このうちの1回を印
字せずにパスするようにしてもよい。例えば、位置検出
信号パス手段たるCPU20は2回めのポテンショメー
タ13からの位置検出信号或いは図12におけるT1の
タイミングをパスしてノズル作動信号を出力しないこと
とする。そうすれば、すべてのドットを印字する場合に
比べ解像度が低下する。あまり重要でない情報を印字す
る場合には操作部22のモードスイッチを操作してこの
ように解像度を下げるようにしてもよい。勿論、1ライ
ンのドットを3分割以外に分割した場合であっても応用
することは可能であり、その場合パスする回数を増やす
ことも自由である。
【0038】(ニ)上記実施例1及び2のノズル4はピ
エゾ素子8を応用したインパルスジェット方式によるイ
ンクの噴射方式であった。しかし、他の方式を応用した
ノズルであってもよい。例えば、インクキャビティを加
熱して気泡を発生させてその圧力でインクを放出させる
方式でもよい。また、静電加速方式や加圧方式を応用す
ることも自由である。
【0039】(ホ)上記実施例1では円弧カムである円
板カム10を用いた。しかし、他のカムを使用してもよ
い。カムの概念には板カム、立体カムの両者が含まれ、
例えば、接線カム、円筒カム、球面カム、エンドカム等
が挙げられる。
【0040】(ヘ)本発明を複写機やプリンタ等、印字
を必要とする機器に広く応用すること。 (ト)上記実施例1におけるポテンショメータ13の代
わりに、ロータリーエンコーダとすること。その他本発
明はその主旨を逸脱しない範囲において変更して実施す
ることは自由である。
【0041】また、以上の実施例によって把握されるそ
の他の技術的思想について、その効果とともに以下に記
載する。 (1)請求項1の構成に更に、所定回数のノズルの作動
に基づいて記録紙を1ライン進出させる記録紙用駆動源
作動手段(例えばCPU20)を追加すること。こうす
れば、ラインヘッドが移動して1ライン分の印字が終了
した場合、確実に次のラインに続けて印字することがで
きる。
【0042】(2)請求項2のカム機構にラインヘッド
位置検出手段たるポテンショメータを追加すること。こ
れにより、安価にかつ簡単にラインヘッドの位置が検出
できる。
【0043】(3)請求項1の構成、請求項2又は請求
項3の構成にラインヘッドの案内部材(例えば、ガイド
ロッド2)を追加すること。これにより、ヘッドの主走
査方向への移動が正確となり、印字精度が増す。
【0044】(4)請求項1の構成に更に、位置検出信
号パス手段(例えば,CPU20)を追加すること。そ
うすれば、分割した1ラインのドットのうち、所定間隔
で印字しないドットができて解像度を調節することがが
できる。
【0045】
【発明の効果】 以上詳述したように、請求項1の発明
では、ノズルの数を減らすことができるため、ラインヘ
ッドの機構を簡略化できる。請求項2の発明では請求項
1の発明に加え、カム機構によりラインヘッドを移動さ
せるため、機構が簡単となる。請求項3の発明では請求
項1の発明に加え、ボイスコイルモータでによりライン
ヘッドを移動させるため、ポテンショメータ等の別段の
位置検出手段が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェット装置の実施例1を説
明する一部破断側断面図である。
【図2】 同じく実施例1を説明する一部破断側断面図
である。
【図3】 同じく実施例1を説明する一部破断側断面図
である。
【図4】 同じく実施例1を説明する一部破断側断面図
である。
【図5】 同じく実施例1を説明する一部破断側断面図
である。
【図6】 同じく実施例1を説明する一部破断側断面図
である。
【図7】 同じ実施例1の平面図である。
【図8】 同じ実施例1のインクジェット装置の要部を
説明する横断面図である。
【図9】 同じ実施例1の主要な電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図10】 本発明のインクジェット装置の実施例2を
説明する一部破断側断面図である。
【図11】 同じく実施例2を説明する一部破断側断面
図である。
【図12】 同じく実施例2を説明する一部破断側断面
図である。
【図13】 同じ実施例2における三角波の波形であ
り、ラインヘッドの位置と位相との関係を示すグラフで
ある。
【図14】 同じ実施例2の主要な電気的構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1…ラインヘッド、10…カム機構(ラインヘッド移動
手段)たる円板カム、13…ラインヘッド位置検出手段
たるポテンショメータ、20…ラインヘッド位置検出手
段又はノズル作動手段たるCPU、30…ボイスコイル
モータ(ラインヘッド移動手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 25/28 Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向に沿って複数のノズルを形成
    したラインヘッドと、同ラインヘッドを主走査方向に往
    復動させるラインヘッド移動手段と、ラインヘッドの位
    置を検出するラインヘッド位置検出手段と、同ラインヘ
    ッド位置検出手段の検出信号に基づいてノズルにインク
    を噴射させるノズル作動手段とを有することを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1のラインヘッド移動手段は
    カム機構であるインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1のラインヘッド移動手段は
    ボイスコイルモータであるインクジェット記録装置。
JP7600494A 1994-04-14 1994-04-14 インクジェット記録装置 Pending JPH07276619A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006263971A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Konica Minolta Holdings Inc 画像記録装置
JP2008062457A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Seiko Epson Corp ラインインクジェットプリンタ
JP2009262540A (ja) * 2008-04-01 2009-11-12 Olympus Corp 記録ヘッドの位置調整機構及びその位置調整機構を搭載する画像記録装置
JP2011025582A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Nidec Sankyo Corp 媒体処理装置

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