JPH07274007A - カラーイメージを圧縮、パレット化、伝送、受信する方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラー値のパレット化および圧縮化を同時に
行う装置を提供する。 【構成】 入力カラー値がカラーパレット圧縮記号テー
ブルに存在しない場合（ステップ４４）、N-ビット周期
性のオリジナルピクセルデータを有しカラー値に対応す
るパレットカラーがカラーパレット圧縮記号テーブルに
付与され、圧縮記号が割当られ（ステップ４８）、受像
機に伝送される（ステップ５０）。カラー値がすでにカ
ラーパレット圧縮記号テーブルに既に存在する場合（ス
テップ４４）、記号が伝送される（ステップ５０）。カ
ラーパレット圧縮記号テーブルが満たされている場合、
最も近いパレットカラーを選択し（ステップ５２）、対
応する記号を伝送する（ステップ５０）。イメージ伝送
の最後に伝送機はカラーパレット圧縮記号テーブルを受
像機に伝送し、受像機はカラーパレット圧縮記号テーブ
ルを用いて、イメージをテーブル参照動作時に記号から
再生する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルカラーイメ
ージを伝送、記憶および表示するためのイメージ圧縮な
らびにイメージ計数化に関し、特に、ｎビット／ピクセ
ルのカラーディジタルイメージをｍビット／ピクセルイ
メージ（ｍ＜ｎ）に変換することによって、圧縮および
計数化を同時に行う方法および装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】イメージ圧縮の重要性はこれまでに認め
られており、無損失圧縮および損失圧縮するために多く
のアルゴリズムが過去数年間に渡って開発されてきた
（D.G. Dayt and D.Zhao (1990), 「Simplified DPCM
algorithm for image data compression」, Proc.SPIE
Digital Image Processing Appplications (1244), pp.
100-210 、P.Melynchuck and M.Rabbani (1989) 「Sure
vey of lossless image coding techniques 」、Proc.S
PIE Digital Image Processing Applications, 1075,p
p.92-100 、J.Sullivan (1989) 「A new ADPCM image c
ompression algorithm and the effect of fixed-patte
rn sensor noise」, Proc.SPIE Digital Image Process
ing Applications, 1075, pp.129-138 、G.S.Yovanof a
nd J.Sullivan(1992) 「Lossless predictive coding o
f color graphics」, Proc.SPIE Image Processing Alg
orithms and Techniques III, 1657, pp.68-82を参照の
こと）。無損失技術によって、オリジナルイメージは受
像機で完全に再生されるが、損失技術ではオリジナルイ
メージに近似させて再構成するので高圧縮率が達成され
る場合が多い。通常、画質を考慮してこの２つの技術の
うち１つを選択しなければならない。

【０００３】ディジタルカラーイメージのパレット化
は、高質ディジタルカラーイメージの普及と、そのよう
なイメージをビデオディスプレイ装置やカラープリンタ
などの低コストのカラー出力装置上で再生すなわち表示
したいとの要望によって推進されてきた。このような低
コスト装置は、通常 8ビット／ピクセルのフレームバッ
ファを有するが、高質イメージは通常24ビット／ピクセ
ルで構成される。「パレット化」とは、例えば24ビット
／ピクセルが必要なイメージなどのオリジナル高質カラ
ーイメージを撮像し、 256色あるいは 8ビット／ピクセ
ルなどの小型のカラーパレットを選択しその選択パレッ
トを用いてオリジナルイメージを表現する一方でオリジ
ナルイメージの劣化を最低限にする処理を言う。パレッ
ト化は、すべてのイメージに使用される汎用パレットま
たは各個別イメージに使用されるカスタム化パレットを
設計することによって実行される。汎用パレットを設計
してパレット化するには、一度にパレットを設計する必
要があり、従ってコンピュータ操作上割安の費用になる
が、イメージの質は悪くなる。最近では、イメージのカ
ラー分布に関する統計的特性を利用し、カラーイメージ
をイメージ毎の個別パレットに基づいてパレット化する
技術が複数提案されている（R.Balasubramanian, C.A.B
ouman, and J.P. Allebach (1992) 「Sequential scale
r quantizationof color imagesd 」, Journal of Elec
tronic Imaging, Proc. of IS&T's 46th Annual Confer
ance, pp.97-101, 1993年 5月、G.Braudway (1987) 「A
Procedure for optimum choice of a small number of
colors from a large color palette for color imagi
mg 」, Electronic Imagimg '87、R.S. Gentile, J.P.
Allebach, and E.Wallowit (1990)「Quantization of c
olor images based on uniform color spaces」、Journ
al of Imaging Technology, 16 (1), pp.297-307、P.He
ckbert (1982) 「Color images based on uniform colo
r spaces」、Journal of Imaging Technology, 16(1),
pp.297-307、M.T.Orchard and C.A. Bouman (1991)「Co
lor quantization for images 」、IEEE Trans. Signal
Processing, 39 (12), pp.2677-2690、S.J. Wan, P.Pr
usinkiewicz and S.K.M. Wong (1990)「Variance-based
color image quantization for frame buffer displa
y」,COLOR research and application, 15(1), pp.52-5
8を参照のこと） 。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】いくつかのイメージ処
理アプリケーションでは、本文の発明者らによって、圧
縮とパレット化を同じ処理に併用することが所望されか
つ効果があることが明らかにされている。イメージ処理
チェーン（image processing chain）が圧縮イメージの
記憶または伝達を必要として、さらに、そのようなイメ
ージをオリジナルイメージよりもピクセルあたりのビッ
ト数を少なくして出力装置に表示する必要がある場合に
必要であり、それに伴う効果が得られる。これまでに、
圧縮とパレット化という２つの処理が互いに独立して連
続して行われてきた。これを行う順序は２つある。すな
わち、（１）圧縮後にパレット化するか、（２）パレッ
ト化して圧縮するかである。（１）の方法では、無損失
圧縮を行う必要があるが、これは、引続くパレット化に
はオリジナルイメージに関する統計がすべて揃わなけれ
ば、十分なパレット化を行うことができないからであ
る。さらに、無損失圧縮がある手段を通じてイメージ伝
送をさせて行われる場合、受像機側でパレット化を行う
責任がある。これは、各受像機ごとにこのタスクを行う
ことができる計算能力を備えなければならないこと、さ
らには、各受像機がパレット化アルゴリズムのコピーを
有する必要があることを意味する。（２）の方法では、
パレット化後に圧縮が行われるが、この場合、パレット
化処理によってオリジナルイメージの統計が変更される
ため、圧縮効率が悪くなるという問題がある。しかし、
24ビット／ピクセルのイメージが 8ビット／ピクセルの
イメージにパレット化されたこのような装置では、圧縮
比を２：１にすることができるので、圧縮とパレット化
の全体の比は６：１にまでなり、最近の圧縮アルゴリズ
ムによって達成される標準圧縮比にくらべはるかに小さ
くなる（W.B. Pennebacker and J.L.Mitchell(1993), J
PEG Still Image Data Compression Stndard, Van Nost
rand Reinhold,NY.を参照のこと）。このため、パレッ
ト化および圧縮を同時に行うシステムが必要である。

【０００５】従って、本発明の目的は、パレット化と圧
縮を同時に行う装置を提供することにある。本発明の別
の目的は、カラーパレットと受像機に伝送される記号テ
ーブルとを効率良く生成することにある。

【０００６】本発明の他の目的は、カラーパレットと記
号テーブルを最適化することができる装置を提供するこ
とにある。

【０００７】本発明のさらに別の目的は、オリジナルカ
ラーデータの周期性を保持し画質を維持することにあ
る。

【０００８】本発明のさらに他の目的は、パレットのサ
イズを前送りして圧縮アルゴリズムによってデータのパ
ーシングに影響を与えることにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段および作用】以上の目的
は、入力カラー値がパレットに存在するか否かが判定す
るために得られ、入力カラー値を調べる装置によって達
成される。入力カラー値がパレットに存在しない場合、
入力カラー値に対応するパレットカラーがパレットに入
力され、パレットカラーに対するカラー圧縮記号または
カラー圧縮コードが受像機に伝送される。オリジナルデ
ータの周期性はパレットカラー値をパレットに入力する
ことによって維持されるので、イメージカラーの完全性
が維持される。入力値が既にパレットに存在する場合、
パレットカラーに対する記号は受像機に伝送される。パ
レットが満たされている場合、本発明に係る装置は入力
値に最も近いパレットカラーを選択し対応信号を受像機
に伝送する。イメージ伝送の最後に、送信機はパレット
を受像機に伝送し、受像機はパレットを用いてテーブル
参照動作時にイメージを再生するが、この動作におい
て、伝送信号がテーブルに対する指標であり、パレット
カラーは表示される出力である。

【００１０】これらは他の目的および効果と一緒に、前
述で請求し後述で説明するように、同様の部分には同様
の参照番号を付した本発明の一部を構成する図面を参照
して、本発明に係る構成および動作の詳細な説明におい
て明らかになる。

【００１１】

【実施例】本発明は、伝送時間を短縮し必要メモリサイ
ズを低減する一方、ピクセルあたりの少ないビット数で
イメージを再生する方法、便宜上、本文でクロムパクシ
ョンと呼ぶ方法で、ディジタルカラーイメージの圧縮お
よびパレット化を同時に行う装置ならびに方法で構成さ
れている。本発明に係る装置は、ｎビット／ピクセルの
カラーディジタルイメージを、例えば、輝度成分および
色成分を有する好ましい色空間に伝送し、このようなチ
ャネルを圧縮する一方、相当少ない数の異なる色（ｍビ
ット／ピクセル、但しｍ＜ｎ）を利用してイメージを表
現し、圧縮されパレット化されたカラーディジタルイメ
ージを記憶または伝送することができる送信機を含む。
本発明に係る装置は、圧縮されパレット化されたイメー
ジ（クロムパクト化イメージ）を受けとり、ｍビットの
ピクセルイメージを圧縮解除（すなわちクロムパクト解
除（dechrompacting））することができる受信機と、オ
リジナルカラーイメージからの視覚的歪および色の歪を
最低限にしてイメージを視覚的に表示するかハードコピ
ーを生成する表示装置または出力装置も有する。

【００１２】図１に示されているように、本発明に係る
典型的なハードウェア構成要素は、デスクトップ型コン
ピュータなど、従来のコンピュータ１０を有する。コン
ピュータ１０はカラーイメージソース１２からカラー値
を受けとる。カラーイメージソース１２としては、イメ
ージコンパクトディスクのようなイメージ記憶装置やビ
デオカメラのようなリアルタイムイメージソースなど、
異なる種々のソースが可能である。コンピュータ１０
は、カラーイメージソース１２からのカラー値を任意選
択した色空間内のカラー値に変換することができる。次
に、カラー値は図２に関して説明される処理方法に従っ
て処理され、パレットメモリ１４に記憶されるカラーパ
レット（またはクロムパクションテーブル（chrompacti
on table））を作成するのに使用される。イメージがク
ロムパクト化すなわち圧縮されパレット化された時、イ
メージは従来の光記憶装置、磁気記憶装置、半導体記憶
装置などの記憶装置１６に記憶されるか、または、イメ
ージ通信装置などのイメージ伝送装置１８によって伝送
される。クロムパクト化すなわち圧縮されパレット化さ
れたイメージは、従来の受像装置２０によって受けとら
れ、従来のコンピュータ２２に供給される。コンピュー
タ２２は、受けとられたイメージデータを磁気記憶装
置、光記憶装置、半導体記憶装置などの記憶装置２４に
記憶する。コンピュータ２２が、コンピュータ１０から
伝送されたパレットまたはクロムパクションテーブルを
受けとった後、パレットメモリ２６にパレットを記憶し
た後、コンピュータ２２はパレットを用いてイメージを
圧縮解除（クロムパクト解除（dechrompact ））し、イ
メージをディスプレイやプリンタなどの出力装置２８に
出力する。受像装置２０、コンピュータ２２、パレット
メモリ２６、記憶装置２４を一括して出力装置２８に組
込んで、コンピュータ１０が自局側か遠隔対向局側のプ
リンタと通信するようにさせることもできることは言う
までもない。

【００１３】本発明は、ｎビット／ピクセルのカラーイ
メージを撮像し、効率的なコードブックまたは記号テー
ブルをそれらカラーイメージ用に作成し、せいぜいでｍ
＜ｎのｍビット／ピクセルのカラーイメージを利用して
表現することによって、ディジタルカラーイメージを同
時に圧縮しパレット化する装置および方法を提供する。
任意のサイズのイメージセグメントによってコード化す
ることができる従来の圧縮技術とは異なり、イメージの
パレット化／圧縮処理では、オリジナルデータのｎビッ
トの周期性を維持しなければならない。ディジタルカラ
ーイメージのための効果的な戦略には、ｎビットの倍数
であるサイズを有するブロックから成るコードブックを
使用し、これらのｎビット単位がオリジナルピクセルカ
ラーを表現するようにしなければならない。処理中にピ
クセルのビットが任意に分割された場合、復元されるイ
メージの質は劣化する。

【００１４】クロムパクトすなわち同時に圧縮しパレッ
ト化する方法を選択する際に役割を果たすさまざな因子
がある。主な因子は、その装置の計算力、実行速度、必
要メモリ、圧縮／パレット化イメージに関する伝送時
間、伝送媒体のバンド幅である。以下のパラグラフで
は、同時に圧縮しパレット化するいくつかの戦略の概要
を述べ、それらの主な利点や欠点を指摘する。

【００１５】Ziv-Lempelアルゴリズムなどの圧縮方法
（J.Ziv and A.Lempel (1978) 「Compression of indiv
idual sequences via variable-rate coding」,IEEE Tr
ans. Information Theory, Vol.24, No.5, pp.530-536
）では、自己パターンを繰り返すビットパターンに対
するコードブックを作成することによってイメージを圧
縮する。このようなアルゴリズムでは、イメージデータ
から成る長いブロックに反復配列が存在することを検知
することによって冗長な情報を除去し、これらの配列を
さらにコンパクトなコードワードに置換する。本発明で
は、イメージデータに生じる冗長なカラーに基づいたコ
ードワードを生成する。コードブックは、慎重に、出力
装置が処理できるコードワードよりも多いコードワード
を割当てないように、すなわち、 8ビット／ピクセルの
出力装置の場合は、 256を超えるコードワードを割当な
いように設計しなければならない。以下に説明する本発
明に係る第１の技術では、色統計学を利用するからでは
なく、イメージがデータストリームとして処理されるの
で、イメージを高速圧縮することができるが、最適下限
のパレットを生成する。したがって、少量のメモリを必
要年、急速に行う。

【００１６】コードブックタイプの圧縮を利用する一方
でパレット化する技術は、図２、３、および４で説明す
る。図２にはパレット化および圧縮を行っている間に行
われる処理が描かれ、図３には入力カラー値が記載さ
れ、図４には作成されるパレット／記号テーブル６２が
記載されている。入力カラー値ストリームとパレットテ
ーブルは、カラー値と圧縮記号は便宜上文字数字式の値
として示され、実際のカラー値はバイナリカラー座標で
あり、記号もバイナリであることに留意されたい。

【００１７】図２に示される本発明の処理方法は、入力
カラー値を得るステップ４０から開始するが、この例で
は、入力カラー値は、図３の入力ストリーム６０の第１
の値（ｎｏ．１）ＡＡＢＡＣＡである。この装置では、
ステップ４２をカラー値の入力ストリーム６０の最後に
到達したか否かで判定し、達していなければ判定ステッ
プ４４で入力カラー値が既にパレット／記号テーブル６
２に存在するか否かについて判定する。これは第１のカ
ラー値であるので、また、パレット／記号テーブル６２
は空の状態になるので、第１のカラー値はパレット／記
号テーブル６２には認められない。次のステップは、パ
レット／記号テーブル６２が一杯であるか否かを判定す
るステップ４６であり、この場合、検査された第１のカ
ラー値であるので、パレット／記号テーブル６２は満た
されていない。本発明に係る装置は、従来のパレット化
技術を用いて、パレットカラーを割当るステップ４８を
行い、低減されたビット表現パレットカラーが選択され
る。この例では、カラー値ＡＡＢＡＣＡは、24ビットの
カラー値を 8ビットのカラー値として表現しているパレ
ットカラーＡＡとしてパレット化される。その後、パレ
ットカラーは記号値またはコードブック値に割当られ、
この場合、第１の記号Ｓ１は図４に示されるように割当
られる。

【００１８】パレット化レベルが24ビットブロックとし
て選択された場合、記号Ｓ１に対するパレットカラー
は、ＡＡＢＡＣＡになり、この結果、一回のステップで
圧縮およびパレット化が行われる。これは本発明に関わ
る処理方法で最も単純な方法である。

【００１９】本発明に係る装置は、記号を記憶装置に記
憶するか、ステップ５０で記号を受信機に伝送すること
ができる。本発明に係る装置は、この例では、ＡＡＢＡ
ＣＡの値を有する第２の値（No.2）である次のカラー値
を入手すなわち入力する。この入力カラー値は、パレッ
ト／記号テーブル６２の値とステップ４４で比較される
が、これらは番号１の値と同じであるので、その値はパ
レット記号テーブル６２で確認され、ステップ５０では
記号Ｓ１が伝送される。この比較方法では、パレット／
記号テーブル６２のカラー値程度のある種のカラー値
（または、一定差しきい値（fixed difference thresho
ld））を利用することができるのは当然であり、入力カ
ラー値がその範囲に含まれる場合は、パレット／記号テ
ーブル６２に対する記号を伝送することができる。第３
のすなわち番号３の入力カラー値ＡＢＡＡＤＡは、パレ
ット／記号テーブル６２には見られない新たなカラー値
であるので、ステップ４８でパレットカラー値ＡＢと記
号値Ｓ２が割当られる。記号値Ｓ２は、第３のカラー値
に送られ、次の入力カラー値（No.4）がパレット／記号
テーブル６２で検出された後、ステップ５０では記号Ｓ
１が再度伝送される。番号５の値もパレット／記号テー
ブル６２で検出され、ステップ５０では記号Ｓ２が伝送
される。この処理をパレット／記号テーブル６２が満た
されまで続けると、記号２５６が入力カラー値ＡＺＡＢ
ＡＡに対するカラーパレットに割当られることになる。
パレット／記号テーブル内の最終エントリが指定された
後、本発明に係る処理方法が図３の入力ストリーム６０
の番号９に示されるようなカラー値ＡＣＡＤＡＢなどの
割当がないカラー値に遭遇すると、ステップ４６は、従
来の探索技術および比較技術を用いて、入力カラー値に
最も近いテーブルカラー値を求めてその色に対する記号
をステップ５０で受像機に伝送するステップ５２に制御
を移行する。この場合、ステップ５０では記号Ｓ３が伝
送される。最後のカラー値に達すると、ステップ５４で
カラーパレットが受像機に伝送される。このステップ５
４では、パレット／記号テーブル６２のパレットカラー
リストを送ることができ、あるいは、パレット／記号テ
ーブル６２の対応記号と一緒にパレットカラーリストを
伝送することができる。

【００２０】この例では、パレット／記号テーブル６２
は記号をそれぞれ 8ビットにすることができる 256のエ
ントリを含んでいた。この例では、パレットカラーは各
々 8ビットであるので、パレットカラーを記号として伝
送することができる。但し、パレットカラーが16ビット
と 8ビットによる記号で表現されている場合は、パレッ
ト化の間に記号は２：１に圧縮され、パレット化によっ
て送られるビットにおいては３：１に圧縮される。上述
のZip-Lempel方法などの従来の圧縮処理を用いれば、ス
テップ４８で行われる記号の割当で24ビットの倍数の複
数のカラー値を表す記号を割当ることができ、繰返し可
能な長いカラー値の連続がそれらに割当られた記号を有
することができるようになり、さらに、繰返記号パター
ンの連続の繰返しがそれらに割当られた記号を有するこ
とができるようになる。例えば、図３のために作成され
た記号ストリームの連続Ｓ１、Ｓ２は、その列に割当ら
れたＳ２２などの記号を有することができるであろう。
別の例としては、入力カラー値番号２−５に対応する記
号ストリームＳ１、Ｓ２、Ｓ１、Ｓ２は、Ｓ２３などの
単一の記号として送られることができる。

【００２１】受像機側では、本発明に係る装置は、記号
を受けとり、記号が受けとられた場合にそれを記憶す
る。最後の記号を受けとり、パレットを受けとった場合
は、入手したパレットテーブルの指標とテーブル参照動
作の出力はパレットテーブルの対応エントリであるの
で、受信機は従来のテーブル参照動作を入手した記号を
用いて行う。図３および図４の例では、パレットが 8ビ
ットである場合には、出力の順番は、ＡＡ、ＡＡ、Ａ
Ｂ、ＡＡ、ＡＢ、ＡＣ、ＡＤ……ＡＺ……ＡＣである。
ディザ法など従来のカラー処理は、この出力ストリーム
に応用して、視聴者によって知覚さりるカライメージを
改善することができる。上述の24ビットのパレット化が
行われる場合、カラー値番号９がオリジナル入力ストリ
ーム６０で検出される値ＡＣＡＤＡＢの代わりに出力値
ＡＣＡＤＡＡを有する以外は、出力ストリームは入力ス
トリームに一致する。

【００２２】図５は、本発明に係る別の実施例を示す図
である。この実施例では、パレットプロセッサ７０は、
コンピュータ１０の圧縮装置７２と相互作用し、カラー
イメージソース１２のデータから圧縮パレット７４を生
成する。カラーイメージソース１２は、カラーイメージ
データをパレットプロセッサ７０に供給し、圧縮装置７
２からのフィードバックに基づいて入力データをパレッ
ト化する方法に関する決定を行う。圧縮パレット７４
は、パレットカラーに対する記号の集合である。もしパ
レットがある２文字のシンボルに制限されるなら、先の
例のように、全てが文字Ａで始まるシンボルで表示され
る。例えば、黒色はＡＧで、白色はＡＨで表される。圧
縮パレット７４は、付加的な記号を有して文字Ａに始ま
り「二次」カラーと呼ばれるパレットカラーの組合わせ
を表現することができる。例えば、灰色に対する記号
は、白色と黒色の組合わせである複合記号ＡＧＡＨを表
現するＢＡとして記憶される。これによって、圧縮パレ
ット７４で検出されるパレットカラーの集合に限られる
ことなく各色を、新たな色を必要としないというよりは
むしろ２つのパレットカラーの単なる混合色で正確な色
として保持することができる。さらに、これによって、
圧縮を強化し、色の質を維持することができる。

【００２３】さらに、上述の技術に加えて、周波数の高
い色に対してパレットテーブルエントリの一部を予め割
当ることができる。デザイナが確認したい問題の指定色
は、正確に受像機によって再生されるが、これも予め割
当ることができる。例えば、本発明に係る装置が人物画
を主に伝送する場合、パレットテーブルを予め指定され
た肌色調カラーに予め割当てた部分を取っておくことが
できる。パレットテーブルの部分を予め割当る同じ技術
は、予め指定した内容が伝送されるべきタイプのイメー
ジに対応するカラー空間部分に用いられるカラー空間に
対して行うことができる。

【００２４】カラー空間のターゲット面で解像度を高め
るには、入力カラーがステップ４４において新たな色で
あるか否かを判定するのに使用される色差範囲がカラー
空間の位置に応じて異なれば良い。例えば肌色が存在す
るカラー空間の領域では、比較に使用される色差が、カ
ラー空間の他の領域よりも小さいと思われる。その結
果、肌色領域の解像度がより高くなると考えられる。新
しく入力された色は、ほとんど色差のない状態で表す必
要があるからである。

【００２５】パレットの量子化されたブロックや色のサ
イズもまた、カラー空間の領域に応じて変化できる。し
かし、画素のＮ−ビットの周期性は維持される必要があ
る。例えば、肌色調範囲では、他のすべての領域で16ビ
ットである場合、24ビットに量子化することができる。

【００２６】パレットテーブルに使用される色をある程
度またはある他の基準に基づいて制限することもでき
る。

【００２７】例えば、受像機が色を半階調化し出力イメ
ージを改善しようとする場合、伝送機はテーブル値を全
領域の境界色に制限することができる。

【００２８】

【発明の効果】本文に述べられる同時にディジタルカラ
ーイメージを圧縮しパレット化するすなわちクロムパク
トする方法では、記憶に必要なメモリ量を圧縮しイメー
ジ伝送する時間を短縮するだけでなく、イメージを再生
するのに必要なピクセルあたりのビット数を低減しつつ
イメージの質を保つことができることにある。したがっ
て、本発明の方法は、情報理論アプローチに基づいてイ
メージを圧縮するだけではなく、色空間に相関関係を利
用して、イメージをさらに圧縮し低質装置上でイメージ
を容易に表現するタスクを容易に行うことができる。

【００２９】同時に圧縮およびパレット化を行うこの能
力によって、いくつかの目的は達成される。これによっ
て、圧縮とパレット化を別々に行うよりも相当高い圧縮
率にすることができる。圧縮の前後にパレット化を行う
とパレット化に利用できる情報が利用できないので、あ
る種の処理および計算が重複するため、装置全体の速度
は遅くなる。

【００３０】圧縮前にパレット化を行う場合、達成され
る圧縮率は２：１程度であり、パレット化および圧縮の
総合圧縮率は６：１になる。２つのタスクを同時に行う
こととによって、より高い圧縮率が得られる。圧縮をパ
レット化の前に行う場合は、受信終了時に、イメージが
圧縮解除された場合に限りパレット化を実行できるが、
受信機にはメモリと計算が負担となる。

【００３１】本発明に係る特徴および利益は、詳細な説
明から明らかであり、各請求項はこのような本発明の係
る特徴および利益をすべて網羅するよう意図されている
ので、本発明に係る真の精神および範囲を逸脱すること
はない。さらに、種々の修正および変更は当業者らによ
って容易に行われるので、上述に説明され図示された正
確な構成および動作を限定する必要はなく、従って、す
べての適切な修正およびそれに相当するものは、本発明
に係る範囲を逸脱せずに行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る構成要素を示す図である。

【図２】 本発明に係る工程を示す図である。

【図３】 パレット化され圧縮されるカラー値入力スト
リームを描いた図である。

【図４】 図３のカラー値入力ストリームに基づき図２
の工程によって作成された可能なパレットテーブルを示
す図である。

【図５】 本発明に係る別の実施例である。

【符号の説明】

１，２，３，４，５，６，７，８，９ カラー値、１
０，２２ コンピュータ、１２ カラーソース、１４，
２６ パレットメモリ、１６，２４ 記憶装置、１８
伝送装置、２０ 受像装置、４０，４２，４６，４８，
５０，５２，５４ステップ、６０ 入力カラー値ストリ
ーム、６２ パレット／記号テーブル、７０ パレット
プロセッサ、７２ 圧縮装置、７４ 圧縮パレット。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームズ アール スリバン アメリカ合衆国 ニューヨーク州 スペン サーポート ウェブスター ロード 64

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 処理方法であって、 ａ．カラー値を入力するステップ、 ｂ．カラー値が入力された時に前記カラー値にパレット
   ／圧縮記号を割当てるステップと、 ｃ．前記パレット／圧縮記号を出力するステップと、 ｄ．該割当内容を出力するステップと、 を有することを特徴とする処理方法。
2. 【請求項２】 前記ステップｂは前記カラー値に対する
   パレットカラーを割当て、圧縮記号をパレットカラーに
   割当てることを含むことを特徴とする請求項１記載の処
   理方法。
3. 【請求項３】 ｅ．記号および割当内容を受けとるステ
   ップと、 ｆ．割当内容を用いて該記号をカラー値に変換するステ
   ップと、 を更に有することを特徴とする請求項１記載の処理方
   法。
4. 【請求項４】 前記ステップｂが、該記号を組合わせ２
   つのカラー値の混合を表す置換記号を生成することを含
   むことを特徴とする請求項１記載の方法。
5. 【請求項５】 処理方法であって、 カラー値のパレット化を圧縮と同時に行い、パレット圧
   縮テーブルを作成するステップと、 パレット化され圧縮されたカラー値と前記パレット圧縮
   テーブルを伝送するステップと、 前記パレット化され圧縮されたカラー値および前記パレ
   ット圧縮テーブルを受けとり、カラー値を前記パレット
   化され圧縮されたカラー値および前記パレット圧縮から
   再生するステップと、 を有することを特徴とする方法。
6. 【請求項６】 前記パレット化され圧縮されたカラー値
   がカラー値のビット周期性を維持することを特徴とする
   請求項４記載の処理方法。
7. 【請求項７】 装置であって、 カラー値を受けとり、パレット／圧縮記号を前記カラー
   値に割当て、該記号を伝送し、該割当内容を伝送する送
   信機と、 前記送信機に接続され、該記号および前記割当内容を受
   けとり、該記号を割当内容に対応してカラー値に変換す
   る受像機と、 を有することを特徴とする装置。
8. 【請求項８】 処理方法であって、 ａ．イメージカラー値を入力するステップと、 ｂ．前記イメージカラー値をクロムパクト（chrompact
   ）し、クロムパクト化されたカラー値（chrompacted c
   olor value ）を出力し、クロムパクション（chrompact
   ion）テーブルを作成するステップと、 ｃ．前記クロムパクションテーブルを出力するステップ
   と、を有することを特徴とする処理方法。
9. 【請求項９】 ｄ．前記クロムパクト化されたカラー値
   を受けとるステップと、 ｅ．前記クロムパクションテーブルを受けとるステップ
   と、 ｆ．前記イメージカラー値を前記クロムパクションテー
   ブルを前記クロムパクト化されたカラー値から再生する
   ステップと、 を更に有することを特徴とする請求項８記載の処理方
   法。