JPH07273092A - プラズマ処理装置及びそのクリーニング方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及びそのクリーニング方法

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JPH07273092A
JPH07273092A JP6230794A JP6230794A JPH07273092A JP H07273092 A JPH07273092 A JP H07273092A JP 6230794 A JP6230794 A JP 6230794A JP 6230794 A JP6230794 A JP 6230794A JP H07273092 A JPH07273092 A JP H07273092A
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Takashi Akahori
孝 赤堀
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 プラズマクリーニングによって反応室内のパ
ーティクル、堆積物等の除去を行なうプラズマ処理装置
のクリーニング方法において、前記反応室前段のローデ
ィング室に、処理すべき正規試料に加えてプラズマクリ
ーニング時に試料台上に載置するための前記正規試料と
同一形状のクリーニング用試料を装備しておくプラズマ
処理装置のクリーニング方法。 【効果】 正規処理試料のプラズマ処理後、反応室に供
給するガスを成膜用のガスから腐食性のクリーニング用
のフッ素系ガスに変更し、フッ素系ガスにより反応室の
プラズマクリーニングが行なわれても、ヒータが埋設さ
れた試料台表面がダメージを受けることはなく、容易に
クリーニングを行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラズマ処理装置及びそ
のクリーニング方法に関し、より詳細には試料にCVD
処理やエッチング処理を施すためのプラズマ処理装置、
及びプラズマエッチングによって反応室内のパーティク
ル、堆積物等の除去を行なうプラズマ処理装置のクリー
ニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、一般に薄膜の形成方法に使用す
る電子サイクロトロン共鳴(ECR:Electron Cycrotr
on Resonance)によりプラズマを発生させ、プラズマ処
理を行う装置(以下、ECR装置と記す)を模式的に示
した断面図である。
【0003】該ECR装置は、プラズマ生成室11と反
応室12とからなる装置本体13と、プラズマ生成室1
1の周囲に配設されて直流電源(図示せず)が接続され
た励磁コイル14と、マイクロ波発振器(図示せず)か
ら発振されたマイクロ波をプラズマ生成室11に導入す
る導波管15等とから構成されている。16はマイクロ
波導入窓、17はマイクロ波導入窓16に高周波(R
F)を印加する高周波発生源、18は試料19が載置さ
れる試料台、50は試料19を試料台18上に固定する
とともに、試料台18上に堆積物、パーティクル等が付
着するのを防止するための石英押さえリングをそれぞれ
表している。
【0004】プラズマ生成室11は略円筒形状に形成さ
れ、このプラズマ生成室11の上部壁の略中央部にはマ
イクロ波を導入するための第1の孔20が形成されてお
り、プラズマ生成室11の下方には、このプラズマ生成
室11よりも大口径を有する反応室12が一体的に形成
されている。また、この反応室12とプラズマ生成室1
1とは、仕切板21によって仕切られており、この仕切
板21の略中央部には第2の孔(プラズマ引出窓)22
が形成されている。
【0005】さらに、反応室12の側壁には第1の導入
配管23が接続され、反応室12の底部には排気系(図
示せず)に連通している排気配管24が接続されてい
る。また、プラズマ生成室11の上部壁には第2の導入
配管25が接続されている。
【0006】高周波発生源17は高周波発生器26とマ
ッチングボックス27とから構成され、マイクロ波導入
窓16と導波管15との間に挟着された平板電極28を
介してマイクロ波導入窓16に高周波が印加されるよう
になっている。
【0007】試料台18には試料19に高周波を印加す
るための高周波発振器31が、マッチングボックス30
を介して接続されている。この高周波発振器31により
試料19に所定の高周波を印加し、薄膜の形成を行なう
ことにより、試料19にかかるバイアス電圧により、試
料19表面の凹凸面が微細な場合でも段差被覆性の良好
な薄膜を形成できる。
【0008】図4(a)は試料台18近傍を模式的に示
した拡大平面図であり、(b)はその拡大正面断面図で
ある。石英押さえリング50はリング形状に形成されて
おり、リング内側には試料19を試料台18に圧接させ
るための石英押さえピン50aが3か所突出して形成さ
れており、石英押さえリング50の石英押さえピン50
aにより圧接させられた試料19が試料台18上に載置
されている。
【0009】上記装置を用いて例えばTiN薄膜を形成
するには、まず排気系を操作して装置本体13内を減圧
し、この後、TiCl4 を第1の導入配管23から反応
室12内に供給する。一方、Ar、H2 、N2 をプラズ
マ生成室11内に導入配管25から供給する。この後装
置本体13内を所定の圧力に設定する。
【0010】さらに高周波発生源17に通電してマイク
ロ波導入窓16に高周波を印加し、マイクロ波導入窓1
6に発生するバイアス電圧によるArイオンのスパッタ
効果により、TiN薄膜がマイクロ波導入窓16に付着
するのを防止する。一方、マイクロ波発振器から導波管
15を介してマイクロ波をプラズマ生成室11に導入す
ると共に、励磁コイル14に直流電流を流してプラズマ
生成室11内に磁場を生じさせる。そしてプラズマ生成
室11内で高エネルギ電子と原料ガスとを衝突させ、こ
の原料ガスを分解してイオン化し、プラズマを生成させ
る。
【0011】この生成されたプラズマは孔22を通過
し、発散磁界により図中矢印A方向に加速されて反応室
12内に導かれ、試料台18に載置された試料19の表
面にTiN薄膜を形成する。
【0012】次に、上記ECR装置を使用して試料19
に連続的にプラズマ処理を施す際の手順を説明する。図
5は図3に示した構成からなるECR装置が2台配設さ
れたプラズマ処理装置を模式的に示した平面図である。
カセットステージ40は、例えばプラズマ処理用の試料
19が25枚納められたカセットを置くための台であ
る。カセットステージ40にセットされたカセット内の
試料19は、搬送ロボット42aによってオリフラ合わ
せ機構41に移され、オリフラが合わせられる。その
後、試料19は再度ロボット42aによってローディン
グ室43内に搬送される。ローディング室43内には試
料保持用カセット(図示せず)が装備されており、ロボ
ット42aによりローディング室43の試料保持用カセ
ットに25枚の試料19が収納される。
【0013】次に、ローディング室43を真空排気し、
ロボット42bによってまずローディング室43内の試
料19のうち1枚がトランスファー室44を経て、プラ
ズマ処理装置45(又はプラズマ処理装置46)の試料
台18に搬送され、上記した方法によりプラズマ処理が
施される。前記プラズマ処理の間に、他の試料19がロ
ボット42bによってプラズマ処理が行われていないE
CR装置46(又はECR装置45)内の試料台18に
搬送され、同様にプラズマ処理が施される。ECR装置
45での前記プラズマ処理が終了すると、試料19はロ
ーディング室43の元の試料保持用カセットに移送さ
れ、新しい試料19がECR装置45に搬送される。こ
の後、同様の操作でECR装置45、又はECR装置4
6に次々に試料19が搬送され、プラズマ処理が施され
た後、元の試料保持用カセットに搬送される。25枚の
試料19につき、すべてプラズマ処理が終了し、すべて
の試料19が試料保持用カセットに収納された後、ロー
ディング室43はトランスファー室44から隔離され、
大気圧に戻された後、試料19はロボット42aにより
最初のカセットステージ40に搬送され一連の処理が完
了する。
【0014】ここで、ローディング室43、47、トラ
ンスファー室44及びECR装置45、46は、すべて
真空排気できる構造となっているので、試料19はロー
ディング室43(47)に搬送された後、プラズマ処理
が完了してローディング室43(47)から出るまでの
間、直接大気に触れることはない。
【0015】一方、前記工程が進行している間に、次の
カセットステージ48から25枚の未処理の試料19が
搬送ロボット42aによってオリフラ合わせ機構41に
移され、オリフラが合わせられ、もう一つのローディン
グ室47の試料保持用カセットに搬送される。そして、
上記工程でプラズマ処理を終えた試料19を全てローデ
ィング室43の試料保持用カセットに収納し終ると、別
のローディング室47からECR装置45、46への搬
送が可能になる。そこで、その後は上記方法と同様に試
料19がECR装置45、46に搬送され、プラズマ処
理が施され、処理済みの試料19がローディング室47
の元の試料保持用カセットに移送される。全ての試料1
9がロボット42bによりローディング室47に戻され
た後、ローディング室47は大気圧に戻され、今度は試
料19がロボット42aにより最初のカセットステージ
48に戻され、一連の処理が完了する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】通常、プラズマ処理を
施して試料19に薄膜を形成する場合、反応室12内に
も堆積物、パーティクル等が付着する。この反応室12
内の堆積物、パーティクル等を除去するために定期的に
プラズマクリーニングを行なっている。このプラズマク
リーニング方法として、腐食性の高いフッ素系のガスを
第1の導入配管23から導入し、約10分程度プラズマ
を照射し、クリーニングを行なう。このとき反応室12
の内壁等だけでなく、試料台18にもエッチング性のプ
ラズマが照射されるため、試料台18のエッチング、ス
パッタリング等が起こり、試料台18に埋設されている
ヒータ(図示せず)及び試料台18表面がダメージを受
ける。しかし、試料台18は取り外してクリーニングす
ることが困難なため、試料台18の表面モホロジーが悪
くなり、試料19との接触面積が変化し、プロセスの再
現性を失うことになるという課題があった。
【0017】さらに試料台18がエッチング、スパッタ
リングされるために、反応室12内壁に試料台18から
のエッチング物が堆積し、試料19への成膜処理の際、
重金属汚染等が発生し、又は処理した試料19上に残留
するパーティクルの数が増加するという課題もあった。
【0018】本発明は上記課題に鑑み発明されたもので
あって、試料台にダメージを与えることなく、反応室を
容易にクリーニングすることができ、その後にプラズマ
処理を施す試料の金属汚染やパーティクル数の増加を防
止することができるプラズマ処理装置及びそのクリーニ
ング方法を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るプラズマ処理装置は、試料が載置される
試料台を備えたプラズマ処理を行うための反応室と、該
反応室にあるいは該反応室から搬送される試料を真空状
態に継時待機させるためのローディング室とを備えたプ
ラズマ処理装置において、前記ローディング室内に正規
試料と共に、予備試料を保持する試料保持手段を備えて
いることを特徴としている(1)。
【0020】また本発明に係るプラズマ処理装置のクリ
ーニング方法は、上記(1)記載のプラズマ処理装置の
クリーニング方法において、前記ローディング室内の予
備試料分の試料保持手段部分に正規試料と同一形状のク
リーニング用試料を装備し、該クリーニング用試料を前
記反応室内の試料台上に搬送し、前記クリーニング用試
料を前記試料台上に載置した状態でプラズマを発生させ
て前記反応室内をプラズマクリーニングし、その後前記
クリーニング用試料を前記ローディング室内の予備試料
分の前記試料保持手段部分に戻すことを特徴としている
(2)。
【0021】さらに本発明に係るプラズマ処理装置のク
リーニング方法は、上記(2)記載のプラズマ処理装置
のクリーニング方法において、前記ローディング室内の
予備試料分の試料保持手段部分に正規試料と同一形状の
クリーニング用試料に代えて、正規試料より小さい形状
のクリーニング用試料を装備することを特徴としている
(3)。
【0022】
【作用】上記(1)記載のプラズマ処理装置によれば、
試料が載置される試料台を備えたプラズマ処理を行うた
めの反応室と、該反応室にあるいは該反応室から搬送さ
れる試料を真空状態に継時待機させるためのローディン
グ室とを備えたプラズマ処理装置において、前記ローデ
ィング室内に正規試料と共に、予備試料を保持する試料
保持手段を備えているので、前記プラズマ処理装置を使
用して上記(2)又は(3)記載のプラズマ処理装置の
クリーニング方法を実施することができ、クリーニング
時のプラズマによる腐食等から、前記試料台が保護され
ることとなる。
【0023】上記(2)記載の方法によれば、上記
(1)記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法にお
いて、前記ローディング室内の予備試料分の試料保持手
段部分に正規試料と同一形状のクリーニング用試料を装
備し、該クリーニング用試料を前記反応室内の試料台上
に搬送し、前記クリーニング用試料を前記試料台上に載
置した状態でプラズマを発生させて前記反応室内をプラ
ズマクリーニングし、その後前記クリーニング用試料を
前記ローディング室内の予備試料分の前記試料保持手段
部分に戻すので、前記正規試料のプラズマ処理後の装置
のクリーニング時には、前記クリーニング用試料が前記
試料台上に載置され、クリーニング時におけるプラズマ
から前記試料台が保護されることとなり、該試料台にダ
メージを与えることなく、プラズマ処理装置をクリーニ
ングすることが可能となる。
【0024】また上記(3)記載の方法によれば、上記
(2)記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法にお
いて、前記ローディング室内の予備試料分の試料保持手
段部分に正規試料と同一形状のクリーニング用試料に代
えて、正規試料より小さい形状のクリーニング用試料を
装備しているので、前記正規試料のプラズマ処理により
前記正規試料と石英押さえリングとの間に付着した前記
試料台上のパーティクル及び堆積物を、前記試料台にダ
メージを与えることなくクリーニングすることが可能と
なる。
【0025】
【実施例】以下、本発明に係るプラズマ処理装置及びそ
のクリーニング方法の実施例について説明する。なお実
施例に係るプラズマ処理装置の構成は、試料保持用カセ
ットを除いて図3及び図5に示した従来のものと同様で
ある。従って、ここでは試料保持用カセットのみについ
て説明し、他の装置の構成についての説明は省略するこ
ととする。図1(a)は、本発明の実施例に係る試料保
持用カセットを模式的に示した平面図であり、(b)は
その正面図である。
【0026】Ti製の試料保持用カセット35には、2
6段の試料載置用棚36が形成されており、試料載置用
棚36の上方には試料より若干大きめの平板状部材より
なる上部試料保護用部材37が配設されている。また、
試料保持用カセット35の下部にはカセット昇降用部材
38が取り付けられるようになっており、試料19をロ
ボットが搬送する際、このカセット昇降用部材38によ
って試料保持用カセット35が適切な高さに調整され
る。従来は、プラズマ処理を施す正規処理試料19のみ
を載置すればよかったので、試料載置用棚は25段であ
ったが、本実施例においては正規処理試料19に加えて
クリーニング専用試料を載置する必要があり、そのため
に試料載置用棚36が26段形成されている。このよう
な構成の試料保持用カセット35を使用するので、以下
に説明するプラズマ処理装置のクリーニングを実施する
ことができる。
【0027】実施例に係るプラズマ処理装置のクリーニ
ング方法では、まず初めに前もってクリーニング専用の
試料を一枚づつ、ローディング室43、47内の試料保
持用カセット35にそれぞれ載置しておく。次に、カセ
ットステージ40にセットされたカセット内の25枚の
正規処理試料19は、搬送ロボット42aによってオリ
フラ合わせ機構41に移され、オリフラが合わせられ
る。その後、再度ロボット42aによって試料19はロ
ーディング室43内の試料保持用カセット35に搬送さ
れ、25枚の正規処理試料19が収納される。この操作
により試料保持用カセット35には25枚の正規処理試
料19と1枚のクリーニング専用の試料が納められたこ
とになる。
【0028】次に、ローディング室43を真空排気し、
ロボット42bによってまずローディング室43内の正
規処理試料19のうち1枚がトランスファー室44を経
て、ECR装置45の試料台18に搬送され、プラズマ
処理が施される。前記プラズマ処理の間に、他の正規処
理試料19がロボット42bによってプラズマ処理が行
われていないECR装置46内に搬送され、同様にプラ
ズマ処理が施される。ECR装置45での前記処理が終
了すると、正規処理試料19はローディング室43の元
の試料保持用カセット35に搬送され、新しい正規処理
試料19がECR装置45の試料台18に搬送される。
この後、同様の操作でECR装置45、又はECR装置
46に次々に正規処理試料19が搬送され、プラズマ処
理が施された後、元の試料保持用カセット35に搬送さ
れる。25枚の正規処理試料19について全てプラズマ
処理が終了し、全ての正規処理試料19が試料保持用カ
セットに収納された後、今度はクリーニング専用の試料
がトランスファー室44を経て、ECR装置45の試料
台18に載置され、供給するガスが成膜用のガスからク
リーニング用の腐食性のフッ素系ガスに変更され、フッ
素系ガスが第1の導入配管23から反応室12に導入さ
れて、プラズマクリーニングが行なわれる。このように
してクリーニング専用の試料が試料台18に載置された
状態でプラズマクリーニングが行なわれた後、クリーニ
ング専用の試料は元の試料保持用カセット35に戻され
る。この後、ローディング室43はトランスファー室4
4から隔離され、大気圧に戻され、その後25枚の正規
処理試料19はロボット42aにより最初のカセットス
テージ40に搬送され一連の処理が完了する。このと
き、クリーニング専用の試料は、そのまま試料保持用カ
セット35に残され、再びECR装置45、46のクリ
ーニングを行う際には、同じクリーニング専用の試料が
使用されることとなる。このクリーニング専用の試料
は、新しいものと変える必要が生じるまで同じものを使
用することができる。
【0029】一方、前記工程が進行している間に、次の
カセットステージ48から25枚の未処理の正規処理試
料19が搬送ロボット42aによってオリフラ合わせ機
構41に移され、オリフラが合わせられ、別のローディ
ング室47の試料保持用カセット35に搬送される。そ
して、前記工程でプラズマ処理を終えた正規処理試料1
9を全てローディング室43の試料保持用カセット35
に搬送し終ると、別のローディング室47からECR装
置45、46への搬送が可能になる。そこで、その後は
前記工程と同様に正規処理試料19がECR装置45、
46に搬送され、プラズマ処理が施され、処理済みの正
規処理試料19がローディング室47の元の試料保持用
カセット35に搬送される。全ての正規処理試料19が
ロボット42bによりローディング室47の試料保持用
カセット35に収納された後、上記の場合と同様にして
クリーニング専用の試料が試料台18に搬送され、フッ
素系のガスが導入されてクリーニングが行われる。クリ
ーニングが終わった後、クリーニング専用の試料を残し
て、他の25枚の正規処理試料19はロボット42aに
より最初のカセットステージ48に戻され、一連の処理
が完了する。なお、前記クリーニング処理は、25枚の
正規処理試料19をプラズマ処理し終った後、必ず行わ
なければならないものではなく、50枚毎や100枚毎
に一回だけ行ってもよい。
【0030】次に、別の実施例に係るプラズマ処理装置
のクリーニング方法について説明する。別の実施例に係
るプラズマ処理装置のクリーニング方法では、ローディ
ング室43、47に装備された試料保持用カセット35
に、それぞれ予め正規処理試料19よりも小さな形状を
有するクリーニング専用の試料を一枚収納しておく以外
は、上記した実施例と全く同様の工程を繰り返す。従っ
て、ここではこの実施例についての詳しい説明は省略す
ることにする。
【0031】[実施例1及び比較例1]次に、具体的な
実施例及び比較例として、上記方法によりクリーニング
を行う際にクリーニング専用の試料を試料台18に載置
した場合(実施例1)と、クリーニング専用の試料を試
料台18に載置せずにクリーニングを行った場合(比較
例1)とで、クリーニング後の試料(シリコンウエハ)
19の金属汚染の程度がどの程度異なるかについて実験
を行った。
【0032】その方法は、上記した2つの異なる条件で
プラズマ処理装置のクリーニング処理を行った後、直ち
に「従来の技術」に記載した方法と同様にしてシリコン
ウエハ上に前記TiN薄膜を形成し、シリコンウエハ表
面にFeがどの程度存在するかを蛍光X線分析法により
測定した。
【0033】クリーニング処理は、クリーニング用のガ
スとしてNF3 を使用し、クリーニング圧を1mTor
r、マイクロ波導入窓に印加する高周波(13.56M
Hz)を150W、試料台に印加する高周波(13.5
6MHz)を500W、マイクロ波(2.45GHz)
を2.8kW、試料台の温度を500℃に設定して10
分間マイクロ波を印加する条件で行った。また、その後
のTiN薄膜は、導入する混合ガスとしてTiCl4
2 :H2 :Arの流量比を15sccm:10scc
m:50sccm:43sccmに設定し、さらに反応
時の圧力を1mTorr、マイクロ波導入窓に印加する
高周波(13.56MHz)を150W、マイクロ波
(2.45GHz)を2.8kW、試料台の温度を50
0℃に設定して5分間マイクロ波を印加する条件で行っ
た。
【0034】上記処理により得られたシリコンウエハ表
面のFeの存在量を蛍光X線分析法により測定したとこ
ろ、実施例1に係るシリコンウエハ表面のFeの存在量
が12×1010個/cm2 であったのに対し、比較例1
に係るシリコンウエハ表面のFeの存在量は150×1
10個/cm2 と著しく多いことがわかり、クリーニン
グ専用試料を試料台に載置してクリーニングすることに
より、シリコンウエハの金属汚染を防止できることがわ
かった。
【0035】[実施例2〜3及び比較例2]次に、試料
19へのパーティクルの付着の程度が、クリーニングを
行った場合と行わない場合でどのように異なるかを調べ
るための連続実験を行った。すなわち、クリーニングを
行わない以外は上記実施例で説明した方法と同様の方法
で正規処理試料(シリコンウエハ)19を処理した場合
(比較例2)、クリーニング専用試料としてシリコンウ
エハと同じ大きさの試料を使用した場合(実施例2)、
及びクリーニング専用試料としてシリコンウエハより少
し小さい形状の試料を使用した場合(実施例3)でシリ
コンウエハ上のパーティクルの数がどのように異なるか
を調べた。
【0036】まず実施例(実施例2、3)についてはシ
リコンウエハ上へのCVD処理(TiN薄膜の形成)を
100枚のシリコンウエハについて行った後、1回クリ
ーニング処理を施す割合で行った他は、上記実施例で説
明した方法と同様の方法により800枚処理し、比較例
2についてはクリーニング処理を行わずに400枚処理
し、それぞれ50枚毎にシリコンウエハ上のパーティク
ル数を測定した。
【0037】クリーニング処理の条件及びTiN薄膜の
形成条件は上記実施例1及び比較例1の場合と同様であ
る。図2は前記測定の結果を示したグラフであり、縦軸
は6インチシリコンウエハ上に存在する0.3μm径以
上のパーティクルの数、横軸はCVD処理を施したシリ
コンウエハの数を示している。
【0038】図2に示した結果より明らかなように、ク
リーニング処理を施さない場合(比較例2)は、200
枚を処理した時点よりパーティクルの数が急激に上昇し
ており、クリーニング処理を施さないと、プラズマ処理
装置にパーティクルの原因となる種々の堆積物が累積的
に増加していくことがわかる。一方、実施例の場合の結
果よりわかるように、定期的にクリーニング処理を施す
とパーティクルの原因となる堆積物を取り除くことがで
きるため、パーティクルの増加は少ないが、クリーニン
グ専用の試料がシリコンウエハと同じ大きさの場合(実
施例2)では、試料台18のシリコンウエハを載置して
いる部分に堆積物が徐々に増加していくため、450枚
処理を行った以降、徐々にパーティクルが増加してい
る。一方、クリーニング専用の試料としてシリコンウエ
ハよりも少し小さい試料を使用した場合(実施例3)に
は、試料台の堆積物がクリーニング処理により殆ど除去
されるため、パーティクルは全く増加していない。
【0039】以上説明したように、実施例に係るプラズ
マ処理装置のクリーニング方法にあっては、試料保持用
カセット35に予め処理すべき正規処理試料19に加え
てプラズマクリーニング時に試料台18上に載置するた
めの正規処理試料19と同一形状のクリーニング用の試
料を装備しておくので、正規処理試料19のプラズマ処
理終了後、反応室12に供給するガスを成膜用のガスか
ら腐食性のクリーニング用のフッ素系ガスに変更し、こ
のフッ素系ガスにより反応室12のプラズマクリーニン
グが行なわれても、ヒータが埋設された試料台18表面
にダメージを与えることなく、容易にクリーニングを行
なうことができる。
【0040】また、試料保持用カセット35に予め処理
すべき正規処理試料19に加え、プラズマクリーニング
時に試料台18上に載置するための正規処理試料19よ
り小さい形状の試料を装備しておいた場合には、正規処
理試料19のプラズマ処理終了後、反応室12に供給す
るガスを成膜用のガスから腐食性のクリーニング用フッ
素系ガスに変更し、反応室12のプラズマクリーニング
を行なう際、試料台18表面にダメージを与えることな
く、正規処理試料19のプラズマ処理時に正規処理試料
19と石英押さえリング50との隙間に付着したパーテ
ィクル及び堆積物をも除去することができる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように本発明
に係るプラズマ処理装置にあっては、試料が載置される
試料台を備えたプラズマ処理を行うための反応室と、該
反応室にあるいは該反応室から搬送される試料を真空状
態に継時待機させるためのローディング室とを備えたプ
ラズマ処理装置において、前記ローディング室内に正規
試料と共に、予備試料を保持する試料保持手段を備えて
いるので、前記プラズマ処理装置を使用して上記(2)
又は(3)記載のプラズマ処理装置のクリーニング方法
を実施することができ、クリーニング時のプラズマによ
る腐食等から、前記試料台を保護することができる。
【0042】また本発明に係るプラズマ処理装置のクリ
ーニング方法にあっては、上記(1)記載のプラズマ処
理装置のクリーニング方法において、前記ローディング
室内の予備試料分の試料保持手段部分に正規試料と同一
形状のクリーニング用試料を装備し、該クリーニング用
試料を前記反応室内の試料台上に搬送し、前記クリーニ
ング用試料を前記試料台上に載置した状態でプラズマを
発生させて前記反応室内をプラズマクリーニングし、そ
の後前記クリーニング用試料を前記ローディング室内の
予備試料分の前記試料保持手段部分に戻すので、前記正
規試料のプラズマ処理後、前記反応室に供給するガスを
成膜用のガスから腐食性のクリーニング用のフッ素系ガ
スに変更し、該フッ素系ガスにより前記反応室のプラズ
マクリーニングが行なわれても、ヒータが埋設された前
記試料台表面にダメージを与えることなく、容易にクリ
ーニングを行なうことができる。
【0043】また、上記(2)記載のプラズマ処理装置
のクリーニング方法において、前記ローディング室内の
予備試料分の試料保持手段部分に正規試料と同一形状の
クリーニング用試料に代えて、正規試料より小さい形状
のクリーニング用試料を装備した場合、前記正規試料の
プラズマ処理後、前記反応室に供給するガスを成膜用の
ガスから腐食性のクリーニング用のフッ素系ガスに変更
し、前記反応室のプラズマクリーニングを行なう際、前
記試料台表面にダメージを与えることなく、前記正規試
料と石英押さえリングとの間に付着したパーティクル及
び堆積物もクリーニングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施例に係る試料保持用カ
セットを模式的に示した平面図であり、(b)はその正
面図である。
【図2】実施例に係るプラズマ処理装置のクリーニング
方法を実施した場合(実施例2〜3)及び前記クリーニ
ング方法を実施しない場合(比較例2)の処理したシリ
コンウエハの数とパーティクルの数との関係を示したグ
ラフである。
【図3】ECR装置の一例を示す模式的断面図である。
【図4】(a)はECR装置の試料台近傍を模式的に示
した拡大平面図であり、(b)はその拡大正面断面図で
ある。
【図5】ECR装置が2台配設されたプラズマ処理装置
を模式的に示した平面図である。
【符号の説明】
12 反応室 18 試料台 19 試料(正規処理試料) 43、47 ローディング室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料が載置される試料台を備えたプラズ
    マ処理を行うための反応室と、該反応室にあるいは該反
    応室から搬送される試料を真空状態に継時待機させるた
    めのローディング室とを備えたプラズマ処理装置におい
    て、前記ローディング室内に正規試料と共に、予備試料
    を保持する試料保持手段を備えていることを特徴とする
    プラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ローディング室内の予備試料分の試
    料保持手段部分に正規試料と同一形状のクリーニング用
    試料を装備し、該クリーニング用試料を前記反応室内の
    試料台上に搬送し、前記クリーニング用試料を前記試料
    台上に載置した状態でプラズマを発生させて前記反応室
    内をプラズマクリーニングし、その後前記クリーニング
    用試料を前記ローディング室内の予備試料分の前記試料
    保持手段部分に戻すことを特徴とする請求項1記載のプ
    ラズマ処理装置のクリーニング方法。
  3. 【請求項3】 前記ローディング室内の予備試料分の試
    料保持手段部分に正規試料と同一形状のクリーニング用
    試料に代えて、正規試料より小さい形状のクリーニング
    用試料を装備することを特徴とする請求項2記載のプラ
    ズマ処理装置のクリーニング方法。
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