JPH072720Y2 - 漂砂摩耗防止被覆を有する水底地盤打込部材 - Google Patents

漂砂摩耗防止被覆を有する水底地盤打込部材

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JPH072720Y2
JPH072720Y2 JP1989071636U JP7163689U JPH072720Y2 JP H072720 Y2 JPH072720 Y2 JP H072720Y2 JP 1989071636 U JP1989071636 U JP 1989071636U JP 7163689 U JP7163689 U JP 7163689U JP H072720 Y2 JPH072720 Y2 JP H072720Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、底質砂の動きの激しい海岸,港湾あるいは
河川等の水域に使用される漂砂摩耗防止被覆を有する水
底地盤打込部材に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、防食構造物としては、特開昭59-48529号公報に示
されたものが知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記従来の防食構造物は、被防食構造物の表面に、ペト
ロラタムを主成分とする防食被覆材を被覆した後、その
上に、金属と合成樹脂または合成ゴムの積層複合体を保
護被覆材として被覆させるものであるが、ペトロラタム
は『滑材』的な性状を示すため、この防食構造を鋼管杭
や鋼矢板などの打込部材に実施した場合には、打込み時
の衝撃力で『ずれ』たり、また、その鋼管杭や鋼矢板が
地盤の抵抗を受けて、保護被覆材が『ずれ』たり『剥
離』するという欠点がある。
この考案は、前記従来技術の欠点を解決する漂砂摩耗防
止被覆を有する水底地盤打込部材を提供することを目的
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕 前記目的を達成するために、この考案の漂砂摩耗防止被
覆を有する水底地盤打込部材においては、水底地盤打込
部材1の外表面における漂砂衝突擦過位置に、ポリオレ
フィン系あるいはポリウレタン系の合成樹脂系材料から
なる漂砂摩耗防止被覆2が接着剤により一体に固着さ
れ、その漂砂摩耗防止被覆2の下端部に位置する鋼製保
護用円環体14が、前記水底地盤打込部材1に溶接等の手
段により予め固着されている。
〔作用〕
漂砂摩耗防止被覆水底地盤打込部材9を水底地盤に打込
むとき、漂砂摩耗防止被覆2は接着剤により一体的に水
底地盤打込部材1の外表面に固着されているので、『ず
れ』が生じない。また鋼製保護用円環体14により、地盤
の抵抗を受けても『ずれ』たり『剥離』したりすること
がない。
〔実施例〕
次にこの考案を図示の例によって詳細に説明する。
第1図および第2図はこの考案の第1実施例に係る漂砂
摩耗防止被覆水底地盤打込部材9を示すものであって、
鋼管杭からなる水底地盤打込部材1における漂砂が衝突
あるいは擦過する位置すなわち漂砂衝突擦過位置の外表
面に、ポリオレフィン系あるいはポリウレタン系の合成
樹脂系材料からなる漂砂摩耗防止被覆2が接着剤により
一体に固着されている。
また水底地盤打込部材1の外表面における漂砂摩耗防止
被覆2の下部に、その漂砂摩耗防止被覆2の外径よりも
僅かに大きい外径を有する短円筒状の鋼製保護用円環体
14が嵌合されて溶接等の手段により固着され、その鋼製
保護用円環体14の上端面と漂砂摩耗防止被覆2の下端面
との間に間隙が形成されている。
第1実施例に係る漂砂摩耗防止被覆水底地盤打込部材9
の場合は、これを水底地盤に打込むとき、漂砂摩耗防止
被覆2は接着剤により一体に水底地盤打込部材1の外表
面に固着されているので、『ずれ』が生じない。また鋼
製保護用円環体14の存在により、漂砂摩耗防止被覆2の
下端面に水底地盤の抵抗が作用しないので、漂砂摩耗防
止被覆2が水底地盤打込部材1から剥離したりずれたり
するのを防止することができ、また漂砂摩耗防止被覆2
と水底地盤との摩擦を低減させることができる。
第3図および第4図はこの考案の第2実施例に係る漂砂
摩耗防止被覆水底地盤打込部材9を示すものであって、
短円筒状の鋼製保護用円環体14が漂砂摩耗防止被覆2の
下端部外表面とその下部の水底地盤打込部材1の外表面
とにわたって配置され、かつ前記鋼製保護用円環体14の
下端部は水底地盤打込部材1に対し溶接等の手段により
固着されているが、その他の構成は第1実施例の場合と
同様である。
第5図および第6図はこの考案の第3実施例に係る漂砂
摩耗防止被覆水底地盤打込部材9を示すものであって、
上部大径内面15および下部小径内面16を有する鋼製保護
用円環体14における上部大径内面15が、漂砂摩耗防止被
覆2の下端部外表面に嵌設されると共に、前記下部小径
内面16が漂砂摩耗防止被覆2の下部において水底地盤打
込部材1の外表面に嵌設され、かつ前記鋼製保護用円環
体14の下端部が水底地盤打込部材1に対し溶接等の手段
により固着され、さらに鋼製保護用円環体14における内
側段部と漂砂摩耗防止被覆2の下端面との間に間隙が形
成されているが、その他の構成は第1実施例の場合と同
様である。
ポリオレフィン系あるいはポリウレタン系の合成樹脂系
材料は漂砂摩耗量が極めて少ないので、これらの材料か
らなる漂砂摩耗防止被覆2を水底地盤打込部材1におけ
る漂砂衝突擦過位置に設ければ、漂砂摩耗防止被覆2を
有する水底地盤打込部材1の漂砂摩耗に対する耐久性を
著しく延長することができる。
またポリオレフィン系あるいはポリウレタン系の合成樹
脂は耐海水性にも優れているので、鋼製水底地盤打込部
材1における海水接触位置の外表面にも、ポリオレフィ
ン系あるいはポリウレタン系の合成樹脂被覆を設けれ
ば、鋼製水底地盤打込部材の腐食劣化をも防止すること
ができる。
次にこの考案の漂砂摩耗防止被覆を有する水底地盤打込
部材の効果を確認するために行なった試験結果について
説明する。
第7図および第8図に示すように、横流路21とその両端
に連設された縦流路22,23とからなる倒コ字状流路24に
おける一方の縦流路22の上端部と、ピストン式空気吹込
装置25とが送気管26を介して接続され、かつ前記横流路
21の長手方向の中央部に円形断面の試験体27を固定する
と共に、前記横流路21の下側に平均粒径3.5mmの砂(小
石)28を敷設し、前記空気吹込装置25を運転して、振動
流の周期=8.6sec,振動流の流速振幅≒3m/secの反復流
を1カ月間発生させて、試験体の周囲に漂砂流を発生さ
せた。
試験体27として裸鋼管を使用したところ、漂砂摩耗量は
約1.5mmという大きな値であった。また試験体27とし
て、ポリオレフィン系合成樹脂からなる漂砂摩耗防止被
覆2を有する鋼管およびポリウレタンからなる漂砂摩耗
防止被覆2を有する鋼管を使用したところ、漂砂摩耗量
は約0.1mmという小さな値であった。
この考案を実施する場合、水底地盤打込部材としては鋼
矢板あるいは鋼管矢板を使用してもよい。
鋼管杭を使用した漂砂摩耗防止被覆を有する水底地盤打
込部材は、空港における航空機進入灯支持部材,沿岸域
における離岸堤や突堤等の海岸構造支持部材,導流堤支
持部材あるいは波浪や潮流による底質砂の移動が激しい
場所に設置される構造物の支持部材として用いられる。
〔考案の効果〕
この考案によれば、水底地盤打込部材1の外表面におけ
る漂砂衝突擦過位置に、ポリオレフィン系あるいはポリ
ウレタン系の合成樹脂系材料からなる漂砂摩耗防止被覆
2が接着剤により予め一体に固着され、その漂砂摩耗防
止被覆2の下端部に位置する鋼製保護用円環体14が、前
記水底地盤打込部材1に固着されているので、漂砂摩耗
防止被覆水底地盤打込部材9の場合は、これを水底地盤
に打込むとき、接着剤により一体に水底地盤打込部材1
の外表面に固着されているので、『ずれ』が生じない。
また鋼製保護用円環体14の存在により、漂砂摩耗防止被
覆2の下端面に水底地盤の抵抗が作用しないので、漂砂
摩耗防止被覆2が水底地盤打込部材1から剥離するのを
防止することができ、かつ漂砂摩耗防止被覆2と水底地
盤との摩擦を低減させることができる。また、防食効果
もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例に係る漂砂摩耗防止被覆
を有する水底地盤打込部材の一部切欠側面図、第2図は
その拡大縦断側面図、第3図はこの考案の第2実施例に
係る水底地盤打込部材の一部を示す側面図、第4図はそ
の拡大縦断側面図、第5図はこの考案の第3実施例に係
る水底地盤打込部材を示す側面図、第6図はその拡大縦
断側面図、第7図は漂砂摩耗試験装置の縦断側面図、第
8図は第7図のB−B線断面図である。 図において、1は水底地盤打込部材、2は漂砂摩耗防止
被覆、9は漂砂摩耗防止被覆水底地盤打込部材、14は鋼
製保護用円環体である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水底地盤打込部材1の外表面における漂砂
    衝突擦過位置に、ポリオレフィン系あるいはポリウレタ
    ン系の合成樹脂系材料からなる漂砂摩耗防止被覆2が接
    着剤により一体に固着され、その漂砂摩耗防止被覆2の
    下端部に位置する鋼製保護用円環体14が、前記水底地盤
    打込部材1に溶接等の手段により予め固着されている漂
    砂摩耗防止被覆を有する水底地盤打込部材。
JP1989071636U 1989-06-21 1989-06-21 漂砂摩耗防止被覆を有する水底地盤打込部材 Expired - Lifetime JPH072720Y2 (ja)

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