JPH07271265A

JPH07271265A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH07271265A
Application number: JP6059046A
Authority: JP
Inventors: Nobuyuki Nakayama; 信行中山; Kenichi Kobayashi; 健一小林; Kenji Kanzaki; 健治神崎; Katsumi Sakamaki; 克己坂巻; Satoshi Usui; 聡臼井; Noribumi Sato; 紀文佐藤; Takeshi Noguchi; 武史野口; Minoru Kasama; 稔笠間; Kiichiro Iijima; 喜一郎飯島
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1994-03-29
Filing date: 1994-03-29
Publication date: 1995-10-20

Abstract

(57)【要約】【目的】特にレジストマークが搬送部材と同系色の場
合であってもレジストマークを確実に検出することがで
き、ひいては位置ずれが極めて少ない高品質の画像形成
が可能な画像形成装置を提供する。【構成】画像形成装置に装備するレジストレーション
補正装置におけるマーク検出手段を、レジストマークが
転写形成された搬送部材の領域面に対して斜め方向から
光を照射する照明手段と、その照射光による搬送部材又
はレジストマークからの反射光をその到達位置に応じて
識別受光する走査型光検出器と、その各走査ごとの出力
信号について基準信号位置から所定電圧に達するまでの
所要時間を計測する計測手段と、その各所要時間に応じ
た電圧を経時的に出力する電圧変換手段と、その電圧情
報のうち所定電圧を越える範囲の電圧情報に基づいてレ
ジストマークの位置情報を算出する演算手段とで構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、位置（色）ずれが極め
て少ない高画質の画像形成ができる画像形成装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】多重転写式の画像形成装置は、一般的
に、画像情報に応じた画像を感光体ドラム等からなる像
担持体上に形成する複数の画像形成部と、各画像形成部
における像担持体上で形成された画像を１つの記録紙上
に順次転写して搬送する転写搬送部とを備えたものであ
り、例えば、各画像形成部において色別に画像をそれぞ
れ形成し、その各色の画像を順次転写して重ね合わせる
ことによりカラー画像を形成できるようになっている。

【０００３】そして、この種の画像形成装置において
は、各ドラムの速度誤差、転写搬送部の速度誤差、画像
書き込みタイミング誤差等の要因をはじめ、外力や環境
変化による初期設定条件の変化等の要因により、各色の
画像の転写形成位置が正確に一致せず、得られるカラー
画像に微妙な色ずれが生じるという特有の問題がある。
そのため、かかる色ずれの問題を解消すべく、各種の要
因によって発生する位置ずれに応じて画像形成位置を本
来の位置に正確に補正制御する、いわゆるレジストレー
ション装置（以下、レジコン装置とも略称する）が装備
がされている。

【０００４】ところで、従来のレジコン装置は、主とし
て転写搬送部のベルト形態の転写搬送部材上に各画像形
成部によりレジストマーク（位置合わせマーク）を形成
し、そのレジストマークを撮像素子等の光検出器により
検出してマークの位置情報を得、その位置情報に基づい
て信号処理手段により位置ずれ量を算出した後、その位
置ずれ量に応じて補正手段にて各画像形成部における画
像形成位置等を補正することにより、色ずれを抑制する
ようになっている。しかしながら、このようなレジコン
装置を備えた画像形成装置は、転写搬送部材の色がその
材質等の関係から一般的に黒色やオレンジ色等であるた
め、特にブラックや、イエロー又はマゼンタ等の同系色
（同色を含む）のレジストマークを検出する際には、光
量差や色差が少なくその検出が極めて困難であるという
不具合があった。その結果、マーク検出情報に基づく画
像形成位置の補正が適切になさず、色ずれの抑制が十分
できないことがあった。このような問題は、上記転写搬
送部の搬送部材を中間転写体として構成した場合におい
ても、その中間転写体の色が一般的に黒色やピンク色、
オレンジ色であるため、同様に発生していた。

【０００５】そこで、上述のような不具合を解消すべ
く、即ち、レジストマークを転写搬送部材のマーク形成
領域から容易に識別することができるようにするため、
転写搬送部材として、そのマーク形成領域に相当する部
分を白色系の無彩色としたり或いは透明体としたものを
使用するという画像形成装置が提案されている（特開昭
６３−３００２５９号、特開昭６３−３００２６２号等
の公報）。しかし、上記のような解決手段は、少なくと
もマーク形成領域に相当する一部を異なった構成とした
搬送部材を使用しなければならないため、搬送部材が制
約されてしまうという問題があり、改良の余地を残すも
のであった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、搬送部材の条件に左右されることなく、特にレジス
トマークが搬送部材と同系色の場合であってもレジスト
マークを確実に検出することができ、ひいては位置ずれ
が極めて少ない高品質の画像形成が可能な画像形成装置
を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の画像形成装置は、画像情報に応じて画像が
形成される像担持体と、その像担持体の回動と同期して
移動しながら該担持体上の画像を転写搬送する搬送部材
と、その搬送部材上に転写形成されるレジストマークを
検知して該マークの位置情報を出力するマーク検出手
段、そのレジストマークの位置情報に基づき位置ずれ情
報を出力する信号処理手段及びその位置ずれ情報に基づ
き画像形成位置を補正する補正手段からなるレジストレ
ーション補正装置とを備えた画像形成装置において、上
記レジストレーション補正装置におけるマーク検出手段
が、レジストマークが転写形成された搬送部材の領域面
に対して斜め方向から光を照射する照明手段と、その照
明手段の照射光による搬送部材又はレジストマークから
の反射光をその到達位置に応じて識別受光する走査型光
検出器と、その走査型光検出器にて得られる各走査ごと
の出力信号について基準信号位置から所定電圧に達する
までの所要時間を計測する計測手段と、その計測手段に
て得られる各所要時間に応じた電圧を経時的に出力する
電圧変換手段と、その電圧変換手段にて得られる電圧情
報のうち所定電圧を越える範囲の電圧情報に基づいてレ
ジストマークの位置情報を算出する演算手段とで構成さ
れていることを特徴とするものである。

【０００８】

【作用】本発明によれば、搬送部材上に転写形成するレ
ジストマークの検出（識別）を、搬送部材又はレジスト
マークからの各反射光の光検出器への到達位置の違い、
即ち反射面の高さの差異に応じた反射光の到達位置の変
化を利用して行っているため、特にレジストマークが搬
送部材と同系色の場合であっても、マーク検出を反射光
や透過光の光量の差異に基づいて行っていた従来技術と
は異なり、そのマークを確実に検出することができる。
因みに、従来は、レジストマークが搬送部材と同系色で
あると、光量差が得られにくいためにそのマーク検出が
困難であった。従って、このようなマーク検出を行うレ
ジコン装置を備えた本発明装置によれば、位置ずれの極
めて少ない高画質の画像形成が可能となる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図１は、本発明の一実施例に係る画像
形成装置を概略的に示すものである。図中、１ａ、１
ｂ、１ｃ、１ｄは並設された像担持体としての感光体ド
ラムを示し、各感光体ドラム１ａ〜ｄの周囲には同様に
して帯電器１０、画像露光装置１１、トナー現像器１
２、転写用帯電器１３、クリーニング装置１４が順次配
置されている。そして、この各感光体ドラム１ａ〜ｄ表
面には、電子写真方式によりイエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの単色トナー画像がドラム別に形成され
る。

【００１０】２は、搬送部材としての用紙搬送ベルトを
示す。この用紙搬送ベルト２は、駆動ロール２０、従動
ロール２１に張架されて上記各感光体ドラム１ａ〜ｄの
回転と同期して回動すると共に、そのベルト表面に記録
用紙３を吸着用帯電器２２により静電的に吸着して各感
光体ドラム１ａ〜ｄと転写用帯電器１３が対向する転写
位置を通過させるようになっている。また、用紙搬送ベ
ルト２の所定位置には除電器２３、クリーニング装置２
４等が配設されている。

【００１１】４は、レジストレーション装置を示し、こ
のレジコン装置４は、用紙搬送ベルト２に近接配置され
るマーク検出手段５と、マーク検出手段５にて得られる
レジストマークの位置情報に基づき位置ずれ情報を出力
する信号処理手段４０と、信号処理手段４０にて得られ
る位置ずれ情報に基づき画像形成位置を補正する補正手
段４１とでその主要部が構成されている。

【００１２】なお、このレジコン装置４で使用するレジ
ストマーク６は、図１や図２に示すように、マーク形成
指示手段４２から所定パターンのマーク画像信号が各画
像露光装置１１ａ〜ｄに送られ、各感光体ドラム１ａ〜
ｄ上に形成したマークトナー像を用紙搬送ベルト２の所
定領域に適宜転写することによって形成されるようにな
っている。

【００１３】上記のマーク検出手段５は、図３に示すよ
うに、照明手段５０、走査型光検出器５１、計測手段５
２、電圧変換手段５３及び演算手段５４にてその主要部
が形成されている。図中、５５は上記各構成手段におけ
る動作タイミング等を総括してコントロールする制御装
置である。本実施例ではこのマーク検出手段５を搬送ベ
ルト２の一端部に１つ設けているが、ベルトの両端部に
それぞれ１つずつ設置してもよく、その設置位置や数等
は必要に応じて適宜選定される。

【００１４】照明手段５０は、ＬＥＤ（発光ダイオー
ド）、ＬＤ（レーザーダイオード）等の光源を備え、そ
の光源からの光を不図示のレンズ等の光学系により整
形、集光し、その光をレジストマークを形成した搬送ベ
ルト２の領域面に対して斜め方向から照射するようにな
っている。この照射光は、レジストマークのサイズより
も狭いスポット形状になるよう光学系により集光して照
射することが好ましく、これにより、より精度の高いマ
ーク検出が可能になる。また、照射角度は、効率のよい
反射光の取り出しができる角度の範囲内で適宜設定され
る。

【００１５】走査型光検出器５１は、照明手段５０の照
射光による搬送ベルト２又は該搬送ベルト上のレジスト
マーク６からの反射光の到達位置を識別して受光できる
撮像素子等であり、本実施例では所望の画素数からなる
ＣＣＤラインセンサ５１ａを使用している。このＣＣＤ
ラインセンサ５１ａは、照明手段５０の照射光により搬
送ベルト２又はレジストマーク６から得られる各種の反
射光を的確に受光できる位置及び向きに設置されるもの
で、本実施例では受光面が搬送ベルト２面と平行状態で
かつ画素ラインが搬送ベルト２の移動方向に沿った状態
になるよう設置されている（図１、２参照）。

【００１６】計測手段５２は、走査型光検出器５１から
得られる各走査ごとの出力信号について基準信号位置か
ら所定電圧に達するまでの所要時間を計測するものであ
る（図６参照）。ここで、各走査ごととは、走査型光検
出器５１のＣＣＤラインセンサ５１ａにおける画素１ラ
インが受光（走査）する結果を順次取り出すことをい
う。また、基準信号とは、ＣＣＤラインセンサ５１ａに
おける画素１ライン分の受光結果を、これに同期させて
取り出すための一定周波数のパルス信号であり、必要と
する分解能、センサの感度等に応じて適当な周波数に設
定したものである。更に、所定電圧とは、出力信号から
ノイズ成分等を排除しつつ、搬送ベルト又はレジストマ
ークからの反射光の受光結果のみを的確に抽出するため
に適宜設定した閾値電圧である。

【００１７】電圧変換手段５３は、計測手段５２にて得
られる各所要時間に対応させた電圧を経時的に出力する
ものである（図７参照）。ここで、経時的に出力すると
は、計測手段５２から送られる所要時間データを随時所
定の電圧値に変換して出力することである。この各所要
時間に対応させた電圧の値は、任意に設定される。

【００１８】演算手段５４は、電圧変換手段５３にて得
られる電圧情報（電圧出力波形）のうち所定電圧を越え
る電圧情報（部分）に基づいてレジストマークの位置情
報を算出するものである（図７参照）。ここで、所定電
圧とは、電圧情報としての電圧出力波形において電圧値
の高めになっている部分がレジストマークに相当するた
め、その高電圧部分をノイズ成分等を排除しつつ抽出す
るために適宜設定した閾値電圧である。

【００１９】所定電圧を越える電圧情報に基づいてレジ
ストマークの位置情報を算出する手法は、本実施例では
以下のような手法を採用しているが、特にこれに限定さ
れない。すなわち、電圧出力波形において所定電圧を越
える部分（範囲）の最初と最後の時間をそれぞれ計測
し、その両時間の単純平均をとる等の演算を行ってその
平均値をマークの検知位置（代表値）として求めた後、
そのマーク検知位置のデータに搬送ベルト等のプロセス
速度を乗じ、その結果をレジストマークの位置情報とす
る。

【００２０】このようにして得られるレジストマークの
位置情報（信号）は、信号処理手段４０に送られる。信
号処理手段４０では、公知の手法に準じてレジストマー
クの位置情報と初期設定されている所定値とを比較し、
その差分を位置ずれ情報として補正手段４１に送る。補
正手段４１では、その位置ずれ情報を公知の手法に準じ
て補正量に換算し、その補正量に基づいて画像形成位置
を補正する。画像形成位置の補正は、例えば、画像露光
装置の移動、画像書き込みタイミングの変更、感光体ド
ラムの駆動速度の変更、搬送ベルトの送り速度の変更等
により行われる。

【００２１】なお、レジストマークの形成は、通常の画
像形成を行わない時期（例えば、通常の画像を形成する
前又は画像形成の中間）等に行われ、使用後はクリーニ
ング装置等により消去される。また、レジストマーク
は、搬送ベルトに対して各感光体ドラム１ａ〜ｄにより
順次若しくは同時に転写形成される。更に、レジストマ
ークのパターンは適宜設定され、特に限定されない。

【００２２】次に、このような構成からなる本実施例の
画像記録装置の動作について具体的に説明する。

【００２３】まず、この画像記録装置による画像形成は
以下のようにして行われる。すなわち、各感光体ドラム
１ａ〜ｄにおいて、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックの４色の単色トナー画像が個別に形成される一方、
この画像形成プロセスと同期して用紙搬送ベルト２によ
り記録用紙３が給紙搬送される。そして、記録用紙３上
には、各感光体ドラム１ａ〜ｄと転写用帯電器１３ａ〜
ｄとが対向する転写部において各単色画像が順次転写さ
れて重ね合わせられ、これによりフルカラー画像が形成
される。

【００２４】なお、本実施例の用紙搬送ベルト２は、厚
さ１５０μｍのポリカーボネート基材からなる黒色のベ
ルトであり、約５ｋｇｆの張力で駆動ロール２０及び従
動ロール２１に張架されている。

【００２５】一方、レジコン装置４による位置合わせは
以下のようにして行われる。最初に、用紙搬送ベルト２
上にレジストマーク６が形成される。すなわち、マーク
形成指示手段４２から画像露光装置１１ａ〜ｄにマーク
画像信号が送られると、各画像露光装置１１ａ〜ｄによ
って各感光体ドラム１ａ〜ｄに信号情報に基づくマーク
トナー像がそれぞれ形成され、その感光体ドラム１（ａ
〜ｄ）を所定のタイミングで作動させることによって、
例えば、図２に示すように、感光体ドラムの回転軸の方
向と平行でありかつ等間隔で感光体ドラムの回転方向に
連続して配列する線幅が数１００μｍの線パターンから
なるレジストマーク６を用紙搬送ベルト２の端部領域に
転写形成する。

【００２６】次いで、マーク検出手段５によりマーク検
出が行われる。すなわち、レジストマーク６は、用紙搬
送ベルト２の回動によりマーク検出手段５の直下に順次
移動し、照明手段５０からの照射光（スポット径：約５
０μｍ、照射角度：搬送ベルト面の垂直方向から３０〜
６０°程度傾斜した角度）が照射され、まず、そのとき
の搬送ベルト２又はレジストマーク６からの各反射光が
その到達位置に応じて走査型光検出器５１に識別受光さ
れる。

【００２７】ここで、照明手段５０の照射光によって発
生する反射光の走査型光検出器５１（受光面）への到達
（入射）位置が異なる原理について説明する。つまり、
図４に示すように、照明手段５０からの照射光ｓは、レ
ジストマーク６がない場合には搬送ベルト２の表面２ａ
のＡ点で反射して反射光ｒ₁となり、レジストマーク６
がある場合にはそのマーク表面６ａのＢ点で反射して反
射光ｒ ₂となることから、その反射光ｒ₁、ｒ₂は走査型
光検出器５１の異なる受光面（画素部）にそれぞれ到達
する。即ち、反射光ｒ₁は、走査型光検出器５１の基準
位置５１ｂから（ｎ）ポイント離れた画素部に入射し、
反射光ｒ₂は基準位置５１ｂから（ｎ＋ｍ）ポイント離
れた画素部に入射する。また、レジストマーク６におい
て、その表面の高さが異なる場合、例えば表面６ａより
も高い表面部分６ｂがあるときには、照射光ｓは表面６
ｂのＣ点で反射して反射光ｒ₃となり、その反射面の高
さに対応した走査型光検出器５１の所定位置に到達す
る。即ち、反射光ｒ₃は基準位置５１ｂから（ｎ＋ｍ＋
ｌ）ポイント離れた画素に入射する。

【００２８】このように、照射光ｓの反射する面の高さ
によって、その反射光の走査型光検出器５１への到達位
置が変化する。これにより、搬送ベルトと同系色のレジ
ストマーク（本例ではブラックのレジストマーク）であ
っても、そのマークの反射光は搬送ベルト表面での反射
光とは異なる光検出器位置に到達するため、そのマーク
の確実な識別と検出が可能になる。なお仮に、搬送ベル
ト２が光透過性のものである場合には、照明手段５０か
らの照射光ｓが図４中の点線で示すようにベルト２をそ
のまま透過してしまうため、搬送ベルトからの反射光は
なく、レジストマークからの反射光のみとなる。

【００２９】本実施例では、マーク検出時における搬送
ベルト２の上下方向の変動を防止するため、図２に示す
ようにマーク検出手段５の近傍領域で搬送ベルト２の表
裏面に同時に接触する揺動防止用ロール支持部材４３を
設けている。これにより、ベルトの上下方向の変動によ
るマーク検知誤差の発生を防止できる。

【００３０】このように検出されたレジストマークの検
出データは、その後、計測手段５２へ送られる。この計
測手段５２の動作について、図５に示すように高さの異
なる表面部分６ａ、６ｂ、６ｃを有するレジストマーク
６を検出する場合に基づき、図６を参照しながら説明す
る。

【００３１】図６は、図５（ａ〜ｅ）に示すような検出
時点（ｔ＝ｔ₁〜ｔ₅）に対応して走査型光検出器５１の
走査１〜５として得られる各出力信号の信号波形を示す
ものである。すなわち、走査１の出力信号は図５ａに示
すようにマーク６の検出直前時（ｔ＝ｔ₁）のもので、
走査２の出力信号は同図ｂに示すようにマーク６の表面
６ａの検出時（ｔ＝ｔ₂）のもので、走査３の出力信号
は同図ｃに示すようにマーク６の表面６ｂの検出時（ｔ
＝ｔ₃）のもので、走査４の出力信号は同図ｄに示すよ
うにマーク６の表面６ｃの検出時（ｔ＝ｔ₄）のもの
で、走査５の出力信号は同図ｅに示すようにマーク６の
検出直後（ｔ＝ｔ₄）のものである。また、図６中の一
点鎖線は電圧ｖ₀に設定された基準電圧を示す。

【００３２】つまり、この計測手段５２においては、図
６に示すように各走査ごとの電圧信号について、基準信
号の位置（図中の縦軸部分）から基準電圧ｖ₀に達する
までの所要時間（Δｔ）がそれぞれ計測される。

【００３３】次いで、計測手段５２にて得られた所要時
間（Δｔ）のデータは、電圧変換手段５３により所定の
電圧に経時的に変換され、図７に示すような電圧情報と
しての信号波形が得られる。なお、図７には図６で示さ
れる所要時間Δｔ₁〜Δｔ₅について書き入れているが、
これは便宜的なものであり、従って図７の信号波形は図
６に示す内容と対応したものではない。

【００３４】次いで、電圧変換手段５３にて得られた電
圧情報は演算手段５４へ送られ、演算手段５４により、
図７に示すように基準電圧ｖ₁となる時間Ｔ₁、Ｔ₂が計
測され、その両時間Ｔ₁、Ｔ₂の単純平均をとってその平
均値がマークの検知位置として求められた後、そのマー
ク検知位置のデータに搬送ベルト等のプロセス速度を乗
じ、その結果がレジストマークの位置情報として信号処
理手段４０へ出力される。

【００３５】最後に、信号処理手段４０からレジストマ
ークの位置情報に基づいて得た位置ずれ情報が補正手段
４１に送られ、補正手段４１によりその位置ずれ情報に
応じた画像形成位置の補正が実行される。この補正完了
後は、クリーニング装置２４によりレジストマーク６が
消去される。

【００３６】このような位置合わせを行うことにより、
前記したごとき画像形成を位置ずれが発生することなく
良好に行うことが可能となる。

【００３７】なお、前記実施例では、搬送部材２として
用紙搬送ベルトを例示したが、本発明はその搬送部材を
図８に示すように中間転写体２ａとして構成した場合で
あっても同様の作用効果が得られる。搬送部材が中間転
写体２ａの場合、各感光体ドラム１ａ〜ｄからの各画像
はすべて一旦中間転写体２ａ上に転写された後、バック
アップロール２５と中間転写体２ａの間を通過する記録
用紙３に一括転写される。

【００３８】また、前記実施例ではフルカラー画像形成
装置を例示したが、本発明は単色画像形成装置であって
もよい。更に、像担持体への画像形成方式も電子写真方
式に限定されず、本発明においては搬送部材を用いる方
式のものであれば如何なる方式のものも適用可能であ
り、例えばインクジェット、感熱転写等の記録方式であ
ってもよい。

【００３９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
搬送部材の条件に左右されることなく、特にレジストマ
ークが搬送部材と同系色の場合であってもマーク検出を
確実に行うことができ、このように確実でかつ安定して
レジストマークの検出情報が求められることにより位置
ずれが極めて少ない高品質の画像形成が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る画像形成装置を示す
概略構成図である。

【図２】マーク検出手段の周辺の構成を示す要部斜視
図である。

【図３】マーク検出手段の構成を示す説明図である。

【図４】マーク検出手段による検出原理を示す説明図
である。

【図５】マーク検出状態を示す説明図である。

【図６】計測手段の機能を説明するための走査型光検
出器からの出力信号波形図である。

【図７】演算手段の機能を説明するための電圧変換手
段からの電圧波形図である。

【図８】本発明の他の実施例に係る画像形成装置を示
す概略構成図である。

【符号の説明】１ａ〜ｄ…感光体ドラム、２…用紙搬送ベルト、２ａ…
中間転写体、４…レジストレーション装置、５…マーク
検出手段、６…レジストマーク、４０…信号処理手段、
４１…補正手段、５０…照明手段、５１…走査型光検出
器、５２…計測手段、５３…電圧変換手段、５４…演算
手段。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者坂巻克己神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者臼井聡神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者佐藤紀文神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者野口武史神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者笠間稔神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者飯島喜一郎神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロックス株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】画像情報に応じて画像が形成される像担
持体と、その像担持体の回動と同期して移動しながら該
担持体上の画像を転写搬送する搬送部材と、その搬送部
材上に転写形成されるレジストマークを検知して該マー
クの位置情報を出力するマーク検出手段、そのレジスト
マークの位置情報に基づき位置ずれ情報を出力する信号
処理手段及びその位置ずれ情報に基づき画像形成位置を
補正する補正手段からなるレジストレーション補正装置
とを備えた画像形成装置において、上記レジストレーション補正装置におけるマーク検出手
段が、レジストマークが転写形成された搬送部材の領域
面に対して斜め方向から光を照射する照明手段と、その
照明手段の照射光による搬送部材又はレジストマークか
らの反射光をその到達位置に応じて識別受光する走査型
光検出器と、その走査型光検出器にて得られる各走査ご
との出力信号について基準信号位置から所定電圧に達す
るまでの所要時間を計測する計測手段と、その計測手段
にて得られる各所要時間に応じた電圧を経時的に出力す
る電圧変換手段と、その電圧変換手段にて得られる電圧
情報のうち所定電圧を越える範囲の電圧情報に基づいて
レジストマークの位置情報を算出する演算手段とで構成
されていることを特徴とする画像形成装置。