JPH07270674A - 合焦検出装置 - Google Patents

合焦検出装置

Info

Publication number
JPH07270674A
JPH07270674A JP6082374A JP8237494A JPH07270674A JP H07270674 A JPH07270674 A JP H07270674A JP 6082374 A JP6082374 A JP 6082374A JP 8237494 A JP8237494 A JP 8237494A JP H07270674 A JPH07270674 A JP H07270674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focus
focusing
image
image pickup
sharpness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6082374A
Other languages
English (en)
Inventor
Taro Murakami
太郎 村上
Yoshiyuki Mizoguchi
芳之 溝口
Takashi Fujii
孝史 藤井
Toshinobu Yamaguchi
敏信 山口
Hiroshi Saruwatari
浩 猿渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP6082374A priority Critical patent/JPH07270674A/ja
Publication of JPH07270674A publication Critical patent/JPH07270674A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速で、しかも高精度なオートフォーカスを
行なうことができる合焦検出装置を得ること。 【構成】 複数の開口部を有する絞り1−2により撮影
系1−1の瞳を複数の領域に分割し、該分割した複数の
領域を通過した光束に基づく複数の画像情報を撮像手段
3面上に形成し、該撮像手段からの画像信号を用いて複
数の合焦手段で該撮影系の合焦状態を検出する際、該複
数の合焦手段のうち、まず第1の合焦手段1−14で該
撮影系の合焦位置を検出した後、合焦検出方式選択手段
1−16により該第1の合焦手段とは異なる他の第2の
合焦手段1−15を用いて合焦を行なうか又は該第1の
合焦手段で合焦を行なうか選択して、該撮影系の合焦状
態を検出するようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合焦検出装置に関し、特
にCCD等の撮像素子を用いてオートフォーカスを行な
う、例えばスチルカメラやビデオカメラ等に好適な合焦
検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりスチルカメラやビデオカメラ等
の撮影装置におけるオートフォーカスの方式として山登
り方式と呼ばれる合焦検出方式が知られている。この山
登り方式は画像(被写体像)の鮮鋭度を直接評価してフ
ォーカスレンズ(合焦レンズ)を駆動して焦点を変化さ
せながら画像の鮮鋭度が最大になる点を探し、その点を
合焦位置として撮影系の合焦状態を得ている。
【0003】このような画像の鮮鋭度の評価方法を利用
した合焦検出装置が、例えば特開昭62−103616
号公報で提案されている。
【0004】同公報においては被写体像(物体像)のエ
ッジ部分の幅を検出する検出手段と該幅の大きさに基づ
いて合焦状態を判別する判別手段とを具備する合焦検出
装置であって、該検出手段が該被写体像のエッジ部分の
輝度変化の勾配とそのエッジ部分における輝度差との比
を検出することによりエッジ部分の幅を検出し、そのエ
ッジ部分の幅の大きさが小さいほど画像が鮮鋭であるこ
とを利用して撮影系の合焦状態を得ている。
【0005】図8は山登り方式における評価値のグラフ
の例を示した説明図である。同図において横軸がフォー
カスレンズのレンズ位置で、縦軸が鮮鋭度評価値であ
る。
【0006】同図に示すようにフォーカスレンズのレン
ズ位置を矢印7−3に示す如く∞点からN点(近点)側
へ変移させていくと鮮鋭度評価値は山のような波形Aと
なる。この波形Aの頂点、即ち合焦位置7−1のときは
どちらの方向にフォーカスレンズを変移させても評価値
は下がる。又波形Aの位置7−2ではN点側で評価値が
増加し、∞点側で評価値が減少するので合焦位置7−1
の方向が分かる。
【0007】しかしながらこの合焦検出方式では、合焦
位置に到達するまでにフォーカスレンズを駆動させなが
ら何フレームもサンプリングして鮮鋭度評価値を求める
必要がある為、合焦検出に時間がかかり、又合焦位置を
予想することも難しいという問題点があった。
【0008】又、画像の鮮鋭度の評価方法を利用した合
焦検出装置が、例えば米国特許418591号で提案さ
れている。同号では撮影レンズの複数の一部分を通した
光束から結像される複数の像の鮮鋭度を比べて合焦情報
を得る方式において、ハーフミラー等を用いて撮影レン
ズの瞳面上の異なった2つの領域を通過した光束に基づ
く2つの被写体像を該ハーフミラーで反射させて撮像素
子(センサー)面上にそれぞれ入射させ位相差を測定す
ることにより撮影系の合焦状態を得ている。
【0009】しかしながらこの合焦検出方式では、装置
内にハーフミラー等の光学部材を用いている為、装置全
体が複雑化かつ大型化になり、しかも合焦検出用の撮像
素子と撮像手段の結像面との間の関係を同一条件にする
為、その位置精度を出すのに製造コストがかかるという
問題点があった。又その位置精度の経時変化や温度変化
等における信頼性等にも問題点があった。
【0010】そこで従来は上記の問題点を解決する為に
複数の開口部を有する絞りを用いて撮影系の瞳を複数の
領域(瞳領域)に分割し、該分割した複数の領域を通過
した光束に基づく複数の画像情報を撮像手段面上に形成
し、該撮像手段で得られる画像信号(画像情報)を用い
て相関演算することにより撮影系の合焦状態を検出して
いる。これにより合焦検出用に特別な撮像素子を用いる
ことなく合焦検出を行なっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述したスチルカメラ
やビデオカメラ等に用いられるオートフォーカスの方式
としての山登り方式は撮像素子からの映像信号(画像情
報)を直接評価して行なう為、合焦精度が高く、又特別
なセンサーが不要である等の長所がある。しかしながら
その反面前述の如く合焦位置に到達するまでには多くの
フレームをサンプリングして鮮鋭度の評価値を求める必
要がある為に時間がかかり、又合焦位置を予想すること
も困難であるという問題点があった。
【0012】又、複数の開口部を有する絞りを用いて画
像信号の相関演算の結果から合焦情報を得るようにした
従来の合焦検出方式においては、サンプリングが1フレ
ームですむという長所がある。しかしながらその反面デ
ィフォーカス量が小さいとき合焦位置のピークの検出が
困難であり、このため微調整をして検出精度を出さなけ
ればならなかった。又動画の被写体などに追従して合焦
状態を保ったりすることが困難であるという問題点もあ
った。
【0013】本発明は撮像手段からの画像信号を用いて
複数の合焦手段(合焦検出方式)で撮影系の合焦状態を
検出することにより、合焦検出の為の特別な撮像素子を
用いることなく正確なるオートフォーカスを高速で、し
かも高精度で行なうことができる合焦検出装置の提供を
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の合焦検出装置
は、複数の開口部を有する絞りにより撮影系の瞳を複数
の領域に分割し、該分割した複数の領域を通過した光束
に基づく複数の画像情報を撮像手段面上に形成し、該撮
像手段からの画像信号を用いて複数の合焦手段で該撮影
系の合焦状態を検出する際、該複数の合焦手段のうち、
まず第1の合焦手段で該撮影系の合焦位置を検出した
後、合焦検出方式選択手段により該第1の合焦手段とは
異なる他の第2の合焦手段を用いて合焦を行なうか又は
該第1の合焦手段で合焦を行なうか選択して、該撮影系
の合焦状態を検出するようにしたことを特徴としてい
る。
【0015】特に前記第1の合焦手段は前記絞りによっ
て生じる前記撮像手段面上に形成した複数の被写体像の
信号から相関演算により合焦位置を検出しており、前記
第2の合焦手段は前記撮像手段面上に形成した被写体像
の鮮鋭度を評価値として取りだして合焦位置を検出して
いることを特徴としている。
【0016】
【実施例】図1は本発明の実施例1の要部構成図であ
る。
【0017】同図において1−1は撮影系(撮影レン
ズ)である。1−2は絞りであり、後述する図2(A)
に示すように面積が互いに異なる2つの開口部1−6,
1−7を有しており、撮影レンズ1−1の瞳(射出瞳)
を2つの領域に分割している。本実施例では開口部1−
7の面積の方が広くなるように形成している。3は撮像
手段であり、CCD等の撮像素子(センサ)より成って
いる。
【0018】1−3は撮影系1−1が合焦状態にあると
きの撮像手段3の位置を示しており、1−4は撮影系1
−1が後ピン状態にあるときの撮像手段3の位置を示し
ており、1−5は撮影系1−1が前ピン状態にあるとき
の撮像手段3の位置を示している。
【0019】1−13は駆動手段であり、後述する合焦
検出方式選択手段1−16からの合焦信号に基づいて撮
影系1−1を構成するフォーカスレンズ(合焦レンズ)
を駆動させて合焦を行なっている。
【0020】1−14,1−15は各々第1、第2の合
焦手段(合焦情報検出手段)であり、撮像手段3からの
画像信号(画像情報)を利用して撮影系の合焦状態をそ
れぞれ検出している。
【0021】本実施例における第1の合焦手段1−14
は絞り1−2により生じる撮像手段3の撮像面上に形成
した複数の被写体像(画像)の信号から相関演算により
合焦位置を検出している。第2の合焦手段1−15は撮
像手段3面上に形成した被写体像の信号を用いて該被写
体像の鮮鋭度を評価値として取り出すことにより合焦位
置を検出している。
【0022】1−16は合焦検出方式選択手段であり、
第1,第2の合焦手段1−14,1−15からの信号を
用いてその信頼性を判断し、その判断結果から合焦手段
(オートフォーカスモード)を選択して撮影系の合焦検
出を行なっている。
【0023】尚、上記の各手段1−14,1−15,1
−16はソフトウエア的に構成されていても良く、又合
焦手段の選択は片方の合焦手段のみが選択されるもので
なく双方を同時に選択しても良い。
【0024】本実施例において撮影系1−1が合焦状態
にあるとき(撮像手段3が位置1−13にあるとき)、
絞り1−2の2つの開口部1−6,1−7を通過した光
束に基づく2つの画像情報は撮像手段3面上の同じ位置
1−8に結像する。又撮影系1−1が合焦状態でないと
き、例えば撮影系1−1が後ピン状態にあるとき(撮像
手段3が位置1−4にあるとき)開口部1−6を通過し
た光束は撮像手段3面上の位置1−9に、開口部1−7
を通過した光束は撮像手段3面上の位置1−10にやや
ボケた状態で結像する。
【0025】又、撮影系3が前ピン状態にあるとき(撮
像手段3が位置1−5にあるとき)開口部1−6を通過
した光束は撮像手段3面上の位置1−12に、開口部1
−7を通過した光束は撮像手段3面上の位置1−11に
ややボケた状態で結像する。
【0026】図2(A)は図1に示した絞り1−2の2
つの開口部1−6.1−7の大きさの形状を示した説明
図であり、図2(B)はこの絞り1−2を用いたときの
後ピンでの画像の例を示した説明図である。図2(B)
において2−4が開口部1−6を通過したときの像であ
り、2−5が開口部1−7を通過したときの像である。
【0027】非合焦状態であるときの結像面上における
像の明るさは前述の如く開口部1−7の方が開口部1−
6より面積が広くなっている為、撮像手段3面上におけ
る位置1−10,1−11での像の明るさはそれぞれ撮
像手段3面上における位置1−9,1−12での像より
も明るくボケた像になる。
【0028】この2つの像2−4,2−5の明るさか、
あるいは像のボケ具合を合焦検出手段で演算することに
より、撮影系の合焦位置の方向を判定することができ
る。尚、この判定に用いる情報としては像の明るさとボ
ケ具合の両方を用いて判定するようにしても良い。
【0029】このように非合焦状態のとき、撮像面に結
像する像はボケて多重に重なった像になる。この状態で
の撮像手段3からの画像信号の自己相関を演算すること
により、重なった2つの像のズレ量を求めることがで
き、又そのズレ量からディフォーカス量の情報を得るこ
とができる。
【0030】次にこの自己相関演算を用いる第1の合焦
手段(第1のオートフォーカスモード)について説明す
る。
【0031】撮像手段3面上に結像した被写体像に基づ
く信号は時間軸tを変数とする電気信号として出力され
る。この信号(元信号)をf(t)とすると、自己相関
関数C(τ)は次の式で表わされる。
【0032】
【数1】 ここでTは測距に用いるデータの範囲を示す。
【0033】実際の計算は撮像手段3から出力される離
散的なデータに対して行なわれる為、元信号f(t)は
撮像面における座標を用いてX(i,j)と表現でき
る。ここでiは水平方向の座標、jは垂直方向の座標を
表わす。座標X(i,j)を用いると自己相関関数C
(m,n)は次の式で表わされる。
【0034】
【数2】 (2)式においてIは測距枠の水平方向の画素数、Jは
測距枠の垂直方向の画素数を表わす。座標X(i,j)
と座標X(i+m,j+n)との関係を図3に示す。
(2)式におけるmとnとが一定の関係にあり、又mと
nとがKの関数として表わされる場合は座標C(m,
n)は1つの変数の関数としてC(k)と表わすことが
できる。
【0035】又、nが零の場合について関数C(k)を
求めると(1)式の連続変数τを離散的な変数kで置き
換えたものと等しくなる。
【0036】一般に図2(B)に示した2線ボケの画像
では、その画像信号から相関関数C(m)を求めると図
4(A)に示すようになる。mが重なった画像のズレ量
に等しいとき、図4(A)に示すようにピーク4−1が
発生する。これによりmが0以外で関数C(m)がピー
クになるときの値mpが、撮像手段面上のズレ画像の間
隔(画素間隔)となる。
【0037】この値からディフォーカス量を求めること
ができる。又ディフォーカスの方向はこの自己相関のピ
ークを与える値mpを用いて、この画素分ズレた2つの
像の明るさの大小を各画素の輝度の差分の平均の正負か
ら求めることができる。
【0038】この合焦検出方式では図2(A)に示した
直線(2つの開口部1−6,1−7の中心を結んだ線)
2−3と平行な方向に画像のズレが起こる為、絞りを設
置するときに、この開口部1−6,1−7の並び方向が
撮像手段の走査線方向と平行にならないように取り付け
ることにより、従来の合焦検出方式では苦手であった横
縞模様の被写体でも良好に合焦検出を行なうことができ
る。
【0039】尚、絞りの開口部の数を3つ以上に増や
し、瞳を複数に分割して3つ以上の画像情報を得るよう
にしても良い。この場合も上記の如く複数の開口部の並
び方向が撮像手段の走査線方向と平行にならないように
配置すれば良い。
【0040】又、本実施例においては図4(A)からも
分かるようにmが0のときは自己相関関数の値が最大に
なり、それに比べてピントのズレ量に対応するピークは
小さい。よってこのズレ量mpが0に近い。
【0041】即ち、ディフォーカス量がかなり小さいと
きは第2のピークの相関値はmが0のときのピークに隠
れる為に検出が困難となってくる。又周期パターンの被
写体などのように相関演算のデータの波形が図4(B)
の各ピーク4−2,4−3,4−4,4−5で示すよう
にmが0以外でも複数のピークをもつ波形となる場合が
ある。このようなときには正確な合焦判定が困難となっ
てくる。
【0042】そこで本実施例においてはこのような場合
には後述するようにまず1フレームの画像信号から相関
演算によりおおよその合焦位置を求めた後、合焦検出方
式選択手段により精度の高い鮮鋭度評価を用いた第2の
合焦手段(第2のオートフォーカスモード)に切替えて
いる。
【0043】次にこの画像の鮮鋭度を評価する第2の合
焦手段(第2のオートフォーカスモード)について説明
する。
【0044】複数の開口部を有する絞りにより光路を分
割していても合焦時にはボケ具合が最小になり、非合焦
時には重なっている各像でのボケ具合が大きくなること
は前記した図1からも明らかである。これを前述した従
来の合焦検出方式で鮮鋭度の評価値として数値化するこ
とにより、従来と同様の山登り方式の合焦検出を行なう
こともできる。
【0045】又、複数の開口部を有する絞りを用いた場
合でも1つの開口部を有する絞りと全く同様に、鮮鋭度
の評価値は合焦状態で最大となり、又非合焦状態では合
焦位置から離れるほど小さくなる。
【0046】この画像の鮮鋭度を評価する方式の苦手の
被写体の例として、例えば高輝度の被写体がある場合に
は鮮鋭度を評価する山登り方式では高輝度の被写体のあ
るところで疑似ピークが発生して正しい合焦位置が得ら
れないという問題点がある。
【0047】しかしながら一定のしきい値以上の高輝度
の被写体がある場合には、自己相関演算で合焦位置を求
めるようにすれば高輝度の被写体の場合でも像のズレ量
から合焦位置を求めることができる為、誤動作を防止す
ることができる。
【0048】又、画像の鮮鋭度を評価する合焦検出方式
において、特に処理をアナログ回路で行なっている場合
には走査線と垂直方向のエッジが評価の対象となる為、
走査線方向に平行なエッジしかない横縞模様の被写体に
対しては鮮鋭度の評価による合焦検出は困難となってく
るという問題点がある。
【0049】そこで本実施例では後述するように上記に
示した複数の合焦検出方式を各合焦検出手段から得られ
る合焦情報に応じて使い分けることにより、各方式での
苦手な被写体を互いに補い合うようにしている。これに
より誤動作の少ない正確なるオートフォーカスを行なっ
ている。
【0050】図7に本発明の実施例1の具体的なブロッ
ク図を示す。
【0051】本実施例においてはまず自己相関演算を行
なう際には輝度信号分離回路6−8で撮像手段(CC
D)6−3からの信号のうち輝度信号を取り出し、A/
D変換器6−9でデジタル信号に変換して各画素の信号
X(i,j)をメモリ6−10に記憶する。
【0052】次いでその信号X(i,j)をマイクロプ
ロセッサ6−7で読み込んで、前記した(2)式のmの
値を変えながら自己相関演算を行ない、その演算結果を
基にモータドライバ6−8を介してモータ6−4により
撮影系6−1を構成するフォーカスレンズを駆動させて
合焦を行なっている。
【0053】本実施例ではディフォーカス方向はピーク
を見つけてから1回調べれば良い。又1フレームをサン
プリングした後の合焦位置の情報を得る時間はマイクロ
プロセッサ6−7の処理能力に依存する。
【0054】次に画像の鮮鋭度の評価による演算方法に
ついて説明する。本実施例では鮮鋭度の評価方法の1つ
として画像の輪郭のエッジ幅を評価するES法を使用し
ている。
【0055】即ち、輝度信号分離回路6−8からの輝度
信号を用いて差分回路6−11と微分回路6−12等に
よりエッジ部分の輝度差と微分値を求め、これらの値の
比からエッジ幅の逆数を除算回路6−13で求め、積算
回路6−14によりある所定の測距範囲内で積算する。
そしてこの積算した値をA/D変換器6−15でデジタ
ル値に変換した後、マイクロプロセッサ6−7で読み込
んで最大値となる位置にモータドライバ6−8を介して
モータ6−4によりフォーカスレンズを駆動させながら
サンプリングすることにより合焦を行なっている。
【0056】図5、図6は本発明の実施例1のフローチ
ャートである。次にこのフローチャートに従って本実施
例の動作を説明する。
【0057】まずステップ5−1でスイッチをONする
と自己相関演算による第1のオートフォーカスモードに
なる。次いでステップ5−2で一画面(1フレーム)分
の像データをメモリーに取り込んだ後、ステップ5−3
でその自己相関演算を行ないフォーカスレンズの移動量
と方向とを決定する。
【0058】次いでステップ5−4で自己相関の苦手の
被写体かどうかを判定し、もし苦手な被写体や前述した
ように合焦点に近くてピークが見つからないと判定され
た場合にはステップ5−9に進み鮮鋭度の評価による第
2のオートフォーカスモードに移行し、又自己相関の苦
手の被写体でないと判定された場合にはステップ5−5
でステップ5−3で求めた移動量分だけフォーカスレン
ズを駆動する。
【0059】次いでステップ5−6で鮮鋭度の評価の苦
手の被写体かどうかを判定し、もし例えば被写体が高輝
度のものを含んでいる等の理由から正確なピークの検出
が困難と判定された場合には自己相関位置で求めた合焦
点でフォーカスレンズを停止させステップ5−7に進
み、そうでない場合はステップ5−9に進み鮮鋭度の評
価による第2のオートフォーカスモードに切替えて正確
な合焦点を探す。
【0060】このステップ5−6での判定方法としては
高輝度の被写体の場合、予め高輝度の被写体を撮影した
データからしきい値を定め、メモリーに読み込んだ1フ
レームのデータにその値を越える値があるか否かをソフ
トウエア等で調べることで実現することができる。
【0061】次いでステップ5−7で再度1フレームを
サンプリングして上記に示したステップ5−2、5−3
と同様な処理を行ない本当に相関関数の値mpのピーク
が消えているかどうかを判定し、消えていればステップ
5−8に進み合焦状態とし、消えていなければステップ
5−2に戻り、上記に示したステップを繰り返す。
【0062】一方、ステップ5−9以降では画像の鮮鋭
度の評価による第2のオートフォーカスモードに入る。
画像の鮮鋭度を評価する合焦検出方式はレンズを駆動し
ながら何フレームもサンプリングする必要がある為時間
がかかるが、本実施例においては自己相関演算で合焦点
が予め分かっているので、この合焦点前後でのみ鮮鋭度
の評価を行なえば良い。
【0063】尚、図6においてESは画像のエッジ幅の
大きさを使用して求めた鮮鋭度の評価値を表わしてお
り、以下「評価値ES」と称す。
【0064】まずステップ5−9で評価値ESを求める
計算を開始し、次いでステップ5−10でフォーカスレ
ンズを駆動しながら引続き評価値ESのサンプリングを
続ける。駆動方向はまずその点からある所定量往復させ
る。次いでステップ5−11でこの駆動中にピークがあ
る場合には、そのピークESpの値を記憶して、その点
にフォーカスレンズを移動させて合焦状態を得る。
【0065】ピークが無い場合には前記した図8に示す
波形Aの位置7−2のように評価値ESの変化が片側で
は増加、もう片側では減少となるので、これによりピー
クの方向を判定すればそのピークを探すことができる。
【0066】次いでステップ5−12、5−13で合焦
状態に達してからは評価値ESの値がピークESpの値
より小さくなるまで常に評価値ESの変化を監視しなが
ら繰り返す。
【0067】尚、鮮鋭度の評価をせずに合焦状態に達し
た場合には、ある一定時間おきに前述したステップ5−
7、5−8を繰り返してメモリーに1フレームのデータ
を取り込み、自己相関演算による結果を監視するように
すれば良い。
【0068】又、並列処理の可能なマイクロプロセッサ
を使用するなどして、上述した2つの合焦検出方式で撮
影系の合焦状態の変化の監視を同時に行なうようにして
も良い。
【0069】次いでステップ5−14で撮影系の合焦状
態が変化した場合にはオートフォーカスの再起動をかけ
る。このときしきい値ESoを、例えば合焦時のピーク
ESpの値の半分とするなど、そのときの条件に応じて
任意に設定する。
【0070】次いでステップ5−15で評価値ESとし
きい値ESoとを比較し、変化した評価値ESがしきい
値ESoより小さい場合は合焦点位置が大きく変化した
と判断しステップ5−16に進み、鮮鋭度の評価値ES
の算出を停止しステップ5−2に戻り自己相関演算によ
る第1のオートフォーカスモードに戻り上記に示したス
テップを繰り返す。
【0071】逆に評価値ESがしきい値ESoより大き
い場合には合焦位置が少ししか動いていないと判断し、
鮮鋭度の評価の第2のオートフォーカスモードのままで
ステップ5−10に戻り上記に示したステップを繰り返
し合焦位置を探す。
【0072】このように本実施例においては前述の如く
合焦状態を維持するように各手段を適切に制御すること
により、従来の合焦検出方式に比べてサンプリングのフ
レーム数を少なくでき、又誤動作の原因となる苦手な被
写体を複数の合焦検出方式で互いに補い合うことによっ
て速く正確に合焦検出を行なっている。
【0073】尚、静止画撮影など高精細な画像信号の記
録を望む場合は、図7に示すように開口部数が切替え可
能な絞り6−2と絞り切替器6−6等を用いて撮影時の
み絞りを単数の開口部を持つ絞りと切替えるようにすれ
ば良い。これにより背景等がズレた像の重なりになるこ
とを防止することができる。
【0074】又、本実施例においては画像の鮮鋭度の評
価方法の1つとしてES法を用いたが、他の評価方法を
用いて合焦検出を行なっても本発明は前述の実施例と同
様に適用することができる。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く1フレーム分
の映像信号から相関演算を用いて合焦位置を求めた後
に、合焦情報に応じて精度の高い鮮鋭度の評価方式のオ
ートフォーカスモードに切替えることができる為、従来
の合焦検出方式に比べサンプリングするフレーム数を少
なくでき、速く合焦位置に達することができ、しかも同
じ複数の開口部を有する絞りを用いて2つの合焦検出方
式(オートフォーカスモード)を絞りの切替えなしで使
用することができるので瞬時に合焦検出方式を切替えた
り、あるいは2つの合焦検出方式で相関演算と鮮鋭度評
価値の計算を同時に行なうこともできる合焦検出装置を
達成することができる。
【0076】更に本発明によれば複数の合焦検出方式を
合焦情報に応じて使い分けることにより、各方式での苦
手な被写体を互いに補い合うことができ、これにより誤
動作の少ない正確なるオートフォーカスを行なうことが
できる合焦検出装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の要部構成図
【図2】 本発明の実施例1の絞り形状とそれを用いた
ときの像の例を示す説明図
【図3】 本発明の実施例1の撮像手段面上の画素の関
係を示す説明図
【図4】 本発明の実施例1の自己相関関数の計算結果
をグラフに示した説明図
【図5】 本発明の実施例1のフローチャート
【図6】 本発明の実施例1のフローチャート
【図7】 本発明の実施例1の要部ブロック図
【図8】 本発明の実施例1の鮮鋭度の評価値をグラフ
に示した説明図
【符号の説明】
1−1 撮影系 1−2 絞り 3 撮像手段 1−13 駆動手段 1−14 合焦情報検出手段 1−15 合焦情報検出手段 1−16 合焦検出方式選択手段 2−1,2−2 開口部
フロントページの続き (72)発明者 山口 敏信 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 猿渡 浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の開口部を有する絞りにより撮影系
    の瞳を複数の領域に分割し、該分割した複数の領域を通
    過した光束に基づく複数の画像情報を撮像手段面上に形
    成し、該撮像手段からの画像信号を用いて複数の合焦手
    段で該撮影系の合焦状態を検出する際、 該複数の合焦手段のうち、まず第1の合焦手段で該撮影
    系の合焦位置を検出した後、合焦検出方式選択手段によ
    り該第1の合焦手段とは異なる他の第2の合焦手段を用
    いて合焦を行なうか又は該第1の合焦手段で合焦を行な
    うか選択して、該撮影系の合焦状態を検出するようにし
    たことを特徴とする合焦検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の合焦手段は前記絞りによって
    生じる前記撮像手段面上に形成した複数の被写体像の信
    号から相関演算により合焦位置を検出しており、前記第
    2の合焦手段は前記撮像手段面上に形成した被写体像の
    鮮鋭度を評価値として取りだして合焦位置を検出してい
    ることを特徴とする請求項1の合焦検出装置。
JP6082374A 1994-03-29 1994-03-29 合焦検出装置 Pending JPH07270674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6082374A JPH07270674A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 合焦検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6082374A JPH07270674A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 合焦検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07270674A true JPH07270674A (ja) 1995-10-20

Family

ID=13772819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6082374A Pending JPH07270674A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 合焦検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07270674A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6144805A (en) * 1994-07-26 2000-11-07 Canon Kabushiki Kaisha Optical apparatus for correcting focus detection caused by environmental variation
JP2001174696A (ja) * 1999-12-15 2001-06-29 Olympus Optical Co Ltd カラー撮像装置
US6268885B1 (en) 1996-01-31 2001-07-31 Canon Kabushiki Kaisha Optical apparatus for correcting focus based on temperature and humidity
JP2001305415A (ja) * 2000-04-19 2001-10-31 Canon Inc 焦点検出装置
JP2009267523A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Nikon Corp 画像復元装置及び撮像装置
JP2011091602A (ja) * 2009-10-22 2011-05-06 Canon Inc 画像表示装置、撮像装置、及び画像表示方法
JP2011154385A (ja) * 2004-07-12 2011-08-11 Canon Inc 光学機器
JP2012203314A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Fujifilm Corp 撮像装置及び撮像装置の制御方法
JP2012226247A (ja) * 2011-04-22 2012-11-15 Nikon Corp 焦点検出装置および撮像装置
JP2015014802A (ja) * 2014-09-01 2015-01-22 キヤノン株式会社 オートフォーカス装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6144805A (en) * 1994-07-26 2000-11-07 Canon Kabushiki Kaisha Optical apparatus for correcting focus detection caused by environmental variation
US6268885B1 (en) 1996-01-31 2001-07-31 Canon Kabushiki Kaisha Optical apparatus for correcting focus based on temperature and humidity
US6822688B2 (en) 1996-01-31 2004-11-23 Canon Kabushiki Kaisha Movable-lens position control apparatus
JP2001174696A (ja) * 1999-12-15 2001-06-29 Olympus Optical Co Ltd カラー撮像装置
JP2001305415A (ja) * 2000-04-19 2001-10-31 Canon Inc 焦点検出装置
JP2011154385A (ja) * 2004-07-12 2011-08-11 Canon Inc 光学機器
JP2009267523A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Nikon Corp 画像復元装置及び撮像装置
JP2011091602A (ja) * 2009-10-22 2011-05-06 Canon Inc 画像表示装置、撮像装置、及び画像表示方法
JP2012203314A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Fujifilm Corp 撮像装置及び撮像装置の制御方法
JP2012226247A (ja) * 2011-04-22 2012-11-15 Nikon Corp 焦点検出装置および撮像装置
JP2015014802A (ja) * 2014-09-01 2015-01-22 キヤノン株式会社 オートフォーカス装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7778539B2 (en) Optical apparatus
US7095443B2 (en) Focusing state determining apparatus
US8254773B2 (en) Image tracking apparatus and tracking evaluation method
US20040223073A1 (en) Focal length detecting method and focusing device
JPH02135311A (ja) 焦点検出装置
JP2001330769A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2003029135A (ja) カメラ、カメラシステムおよび撮影レンズ装置
JPH07270674A (ja) 合焦検出装置
US7570298B2 (en) Image-taking apparatus with first focus control such that in-focus position is searched for based on first signal and second focus control such that one of in-focus position and drive amount is determined based on second signal
JP2007133301A (ja) オートフォーカスカメラ
JP2001174696A (ja) カラー撮像装置
JPH07298120A (ja) 自動焦点調節装置
JP4011738B2 (ja) 光学装置
JPH07287162A (ja) 自動焦点調節手段を有した画像入力装置
JP4085720B2 (ja) デジタルカメラ
JP3412915B2 (ja) 自動焦点調節装置
JPH07143388A (ja) ビデオカメラ
JP3382321B2 (ja) 光学機器
JP2868834B2 (ja) オートフォーカス装置
JP2004258085A (ja) オートフォーカスシステム
JP3302132B2 (ja) 撮像装置
JP2810403B2 (ja) 自動焦点整合装置
JPH07159685A (ja) 自動焦点調節装置
JPH07318787A (ja) 自動ズーム装置
JPH0769513B2 (ja) 焦点調節信号形成装置