JPH07266310A - 木造建築材のほぞ加工装置 - Google Patents

木造建築材のほぞ加工装置

Info

Publication number
JPH07266310A
JPH07266310A JP8410894A JP8410894A JPH07266310A JP H07266310 A JPH07266310 A JP H07266310A JP 8410894 A JP8410894 A JP 8410894A JP 8410894 A JP8410894 A JP 8410894A JP H07266310 A JPH07266310 A JP H07266310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
horizontal
blade
movement
cutting head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8410894A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Tanaka
武 田中
Hitoshi Hanamura
仁 花村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinx Ltd
Original Assignee
Shinx Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinx Ltd filed Critical Shinx Ltd
Priority to JP8410894A priority Critical patent/JPH07266310A/ja
Publication of JPH07266310A publication Critical patent/JPH07266310A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率的に両端木口部と中間側面部にほぞ加工
を行うことができる加工装置を提供する。 【構成】 空所3を隔てて前後に加工材Wの載置用テー
ブル4a、4bを配設し、それぞれのテーブル4a、4
bにクランプ手段Ba、Bbを設ける。上記空所3の側
方に、水平面で旋回動作する旋回移動ベース52を設
け、この旋回移動ベース52の上部に水平方向で制御移
動する水平移動ベース9と、上下方向で制御移動する昇
降移動ベース14とを設ける。そして、これら移動ベー
ス9、14によって放射状に刃物a〜fを突出したタレ
ット式切削ヘッドEを移動自在とする。上記の刃物a〜
fのうち水平方向に突出する両端のものを切換的に回転
駆動する。旋回移動ベース52の旋回動作によって、刃
物a〜fの制御移動方向と突出方向を同時に前後方向と
左右方向に変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、加工材の両端木口部
と中間側面部とに効率的にほぞ加工を行うことができる
木造建築材のほぞ加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】在来の軸組建築工法では、構造材として
用いる横架材、柱材などに各種のほぞ加工を行う必要が
ある。例えば、横架材としての土台、はりなどの両端木
口部、中間側面部には、図11〜図15に示す雌ほぞ及
び雄ほぞを削成するものであり、これらのほぞ加工は、
特開平5−154807号に「プレカット加工機」と題
して提案された加工機械などによって行う。
【0003】図11〜図14の両端木口部へほぞ加工を
行う場合は、刃物を加工材Wの長手方向(前後方向)に
向け、この刃物を少なくとも上下方向と左右方向に制御
移動する必要がある。また図15の中間側面部へ雌ほぞ
加工を行う場合は、刃物を左右方向に向け、この刃物を
少なくとも上下方向と前後方向に制御移動する必要があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の加工条件を満た
すために、従来のほぞ加工機はタレット式切削ヘッドに
備えた刃物の向きを前後と左右に換向する旋回手段と、
刃物を前後、左右及び上下の三軸方向に制御移動する各
駆動手段を備えたものであり、結果として構成の複雑
化、大型化を招き、このため、一般普及機械として提供
するには余りにもコストが嵩みすぎるという問題があっ
た。
【0005】また、加工材を長手方向で反転操作しない
で両端加工する場合は、刃物を一方及び他方に換向して
対応する必要がある。ここにおいて従来のものは、特定
位置の一軸しか回転駆動することができないので、上記
の両端加工に当たっては、この特定軸の位置変更を要
し、機能性が悪いという問題があった。すなわち従来の
ものは、特定軸の換向操作と刃物の選択操作のための旋
回動作を必要とした。
【0006】本発明は、上記した従来技術の問題点に着
目してなされたものであり、構成を合理化することによ
り、低コストで提供することができると共に機能性に優
れる木造建築材のほぞ加工装置を提供しようとする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るほぞ加工装置は次のように構成した
ものである。すなわち、その要旨とするところは、空所
を隔てて前後に加工材の載置用テーブルを配設し、これ
らテーブルにそれぞれクランプ手段を設けると共に、上
記空所の側方に水平面で旋回動作する旋回移動ベースを
設けて、この旋回移動ベースの上部に水平方向に制御移
動する水平移動ベースと、上下方向に制御移動する昇降
移動ベースを備え、
【0008】両移動ベースによってタレット式切削ヘッ
ドを移動自在に設けるようにし、かつ、このタレット式
切削ヘッドに多数の刃物を放射状に備えて、そのうち水
平方向の一方と他方へ向く刃物を切換的に回転駆動し、
さらに前記旋回移動ベースの旋回動作によって水平移動
ベースの制御移動方向と刃物の突出方向を同時に変換し
たことにある。
【0009】また、本発明に係る木造建築材のほぞ加工
装置の第2の発明は、前記の要件に加えてタレット式切
削ヘッドを水平面又は垂直面で旋回動作すると共に、水
平移動ベースが前後方向に制御移動するとき、刃物が左
右方向に向くように設定し、水平移動ベースが左右方向
に制御移動するとき、刃物が前後方向に向くように設定
したことを要旨とする。
【0010】
【作用】旋回移動ベースの旋回動作によって、水平移動
ベースの制御移動方向と刃物の向きを左右方向と前後方
向に切換的に設定することができる。水平移動ベースが
左右方向に移動するとき、刃物は左右、上下の制御移動
を行ない、また水平移動ベースが前後方向に移動すると
き、刃物は前後、上下の制御移動を行う。
【0011】刃物が左右、上下に制御移動するとき、前
向きの刃物が前側のテーブルに取りつけた加工材の一端
に対応する。この場合、この前向きの刃物を回転駆動し
て移動制御することにより、一端木口部へほぞ加工を行
うことができる。また上記の場合、後向きの刃物が後側
のテーブルに取りつけた加工材の他端に対応する。従っ
て、刃物を切り換えて回転駆動することにより、他端木
口部へほぞ加工を行うことができる。
【0012】また、刃物が前後、上下に制御移動すると
き、横向きの刃物が前側及び後側のテーブルの間におい
て取りつけた加工材の側面部に対応する。この場合、刃
物を回転駆動して移動制御することにより、中間側面部
へほぞ加工を行うことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る木造建築材のほぞ加工装
置を一実施例について具体的に説明する。図1は全体構
成を示す側面図 図2は同じく正面図であり、1はベー
スフレーム 2a、2bは適宜の間隔(空所3)を隔て
てベースフレーム1の前側及び後側に設けたベッド 4
a、4bはベッド2a、2b上に配設したコロ式のテー
ブル このテーブル4a、4bの上面には、長手方向に
供給した加工材Wを載置する。
【0014】Ba及びBbは前部と後部のテーブル4
a、4bの両側に配設した加工材Wのクランプ手段 こ
のクランプ手段Ba、Bbは両側一対のバイス片5、5
と、バイス片5、5を求心的に開閉する送りねじ軸6、
送りねじ軸6を回転する操作ハンドル7によって構成す
る。加工材Wはその幅方向の中心を基準位置にして求心
的にクランプ固定される。
【0015】61は空所3の側方(図2の左方位置)に
してベースフレーム1に固定して設けた垂直支軸 62
はベアリングを介して垂直支軸61に係合した円盤状の
旋回移動ベース この旋回移動ベース62は水平面で旋
回動作する。Rは旋回移動ベース62を90度の単位で
旋回する旋回作動手段で、旋回移動ベース62の外周部
に設けた受動ギヤ63、受動ギヤ63に噛み合う駆動ギ
ヤ64、駆動ギヤ64を回転するブレーキ付モータ65
によって構成する。
【0016】8は旋回移動ベース62上に配設した水平
方向のガイドレール このガイドレール8は、上記の旋
回作動手段Rによって図1及び図2に示す左右方向と図
3に示す前後方向に切換的に換向される。 9はスライ
ドベアリングを介してガイドレール8に配設したコラム
状の水平移動ベース Cは水平移動ベース9をガイド方
向に移動制御する水平移動手段で、送りねじ軸10、サ
ーボモータ11、送りねじ軸10に螺合する受動ナット
12によって構成する。
【0017】13は水平移動ベース9の側面部に配設し
た上下方向のガイドレール 14はガイドレール13に
配設した昇降移動ベース Dは昇降移動ベース14を移
動制御する昇降移動手段で、ガイドレール13方向の送
りねじ軸15、送りねじ軸15を回転駆動するサーボモ
ータ16、送りねじ軸15に螺合する昇降移動ベース1
4側の受動ナット17によって構成する。上記の昇降移
動ベース14は、水平移動ベース9から水平方向へ突出
して設ける。
【0018】20は昇降移動ベース14に固定して設け
たヘッドベースで、このベース20に以下のタレット式
切削ヘッドEを搭載する。図4はその横断平面図、図5
は同じく縦断側面図を示し、21はヘッドベース20の
先端部(図4の下端部)に形成したベアリングケース
22はベアリングケース21内のベアリング23により
旋回自在とした旋回体 この旋回体22の外周部には多
数(実施例では6個)の軸受筒24a〜24fを放射状
に設ける。上記の旋回体22は垂直面で旋回動作する。
【0019】25a〜25fは、ベアリングを介して軸
受筒24a〜24fに回転自在に保持した回転軸 この
回転軸25a〜25fは、旋回中心に対して放射状に配
置するもので、直径方向に二本づつ(図6の例では25
aと25d、25bと25e、25cと25f)を配設
する。a〜fはチャック26を介して回転軸25a〜2
5fの突出端に取りつけた刃物 27a〜27fは回転
軸25a〜25fの反対端に設けた受動クラッチ片であ
る。
【0020】30はベアリングケース21内に位置し、
ヘッドベース20側に固定して設けた取付ステイ 31
は取付ステイ30に配設した水平方向のスライドガイド
32はベアリングを介してスライドガイド31に配設
した移動台 33は移動台32に備えたベアリングによ
って回転自在とした駆動軸 34は駆動軸33に取りつ
けた受動プーリ 35a及び35bは駆動軸33の一端
及び他端(前端及び後端)に取りつけた駆動クラッチ片
である。
【0021】Fは駆動軸33を一方の移動位置と他方の
移動位置及び中間位置に移動設定する切換手段で、二本
の空圧シリンダ36a、36bを直列に接続し、そのピ
ストンロッドを移動体32に固定して構成する。両方の
空圧シリンダ36a、36bのピストンロッドが収縮作
動するとき、駆動軸33は一方の移動位置に設定され、
同じく両方のピストンロッドが伸長作動するとき、駆動
軸33は他方の移動位置に設定される。また両方のうち
何れか一方が伸長作動するとき、中間位置に設定され
る。
【0022】上記の駆動軸33は、一方の位置において
図4で示す前向きの回転軸25aに対応し、クラッチ片
35aと27aを係合する。また他方の位置において後
向きの回転軸25dに対応し、クラッチ片35bと27
dを係合する。Gは旋回体22を旋回移動する旋回手段
で、旋回体22の端部に設けたギヤ37、このギヤ37
に噛み合うピニオンギヤ38、ピニオンギヤ38を駆動
する減速機付モータ39によって構成する。
【0023】Hは旋回体22の旋回停止手段で、旋回体
22の外周部に間隔的に穿設した受孔40と、この受孔
40に嵌合する係止片41及び係止片41を作動する空
圧シリンダ42によって構成する。上記の旋回停止手段
Hは、回転軸25a〜25fが水平向き(図4では前向
きまたは後向き)になった位置で係合作動し、旋回体2
2の動きを固定する。図の例において、受孔40は刃物
a〜fと同じ6個を設ける。
【0024】Jは駆動軸33に動力を伝達する回転駆動
手段で、図5に示すように中間軸43の中継プーリ4
4、45を介してモータ軸の駆動プーリ46を前記受動
プーリ34に連係する。上記の駆動プーリ46は駆動モ
ータMの回転軸に取りつける。なお中継プーリ44は、
水平方向に移動する受動プーリ34に対応するように幅
広に構成する。
【0025】47はスライド筒48を上下方向のガイド
レール13に係合して昇降自在としたカバー体 このカ
バー体47の自由な垂下動作は、昇降移動ベース14の
上端への当接によって停止する。またカバー体47は、
前後に二つのカバー室47a、47bを形成するもの
で、それぞれ一方に向く刃物aと他方に向く刃物dを外
套する。外套位置においてカバー体47の下端は刃物
a、dの刃先下端より僅かに下方に位置する。49はカ
バー室47a、47bに接続した集塵口である。
【0026】50は水平移動ベース9の上端部に横向き
に取りつけた空圧シリンダ 51はピストンロッドの端
部に設けた係合突起 52は係合突起51に対応してカ
バー体47に設けた受孔で、両者が係合するときカバー
体47をそこの位置に保持する。両者の係合は、カバー
体47が上端位置にあるときだけ行うことができる。上
記の係合突起51などの各部材は、カバー体の退避手段
Kを構成する。
【0027】LSは取付ステイ53により昇降移動ベー
ス14側に取りつけたリミットスイッチで、カバー体4
7に取りつけたスイッチ作動片54との組合わせによっ
て加工材Wの上面を検出する検出手段Lを構成する。
(図7参照)この検出手段Lは、タレット式切削ヘッド
Eの下降動作によって、カバー体47が加工材Wの上面
に当接して停止し、引き続いての切削ヘッドEの下降に
よって、両者が相対運動するとき検出信号を出力する。
【0028】上記の検出信号を基点として、水平移動ベ
ース9のサーボモータ11と昇降移動ベース14のサー
ボモータ16は、所定のNCプログラムに沿って駆動制
御される。運転プログラムは、加工対象によって種々用
意するもので、図示省略のセレクトスイッチなどにより
適宜に選択する。一例として木口部の雌ほぞ加工の場合
は、図8のプログラム運転がなされ、また木口部の雄ほ
ぞ加工の場合は、図9のプログラム運転がなされる。ま
た側面部の雌ほぞ加工の場合は図10のプログラム運転
がなされる。
【0029】図8〜図10において、P1は刃物b、
d、eの原点位置 P2は検出信号の出力位置 P3は
刃物の切込位置である。P1〜P2は、ほぞの種類、加
工材Wの高さ寸法などによって一定ではないが、P2〜
P3は常に一定である。この条件から、ほぞ加工の開始
点を加工材Wの上面を基準として設定するのが良くい。
なお、P1〜P2の区間は刃物b〜eを早送りし、P2
〜P3の区間及びそれ以降は切削送りする。また切削終
了後においては、刃物を原点位置P1に早戻しする。
【0030】次に55は、空所3内の下側にしてベース
フレーム1上に配設した左右方向のガイドレール 56
はスライドベアリングを介してガイドレール55に配設
したコンベヤフレーム 57はコンベヤフレーム56の
上端部に配列して設けたコロ式の中継コンベヤ この中
継コンベヤ57は、空所3内にあるとき、前後のテーブ
ル4a、4bを連係する。この中継コンベヤ57は、図
示しない空圧シリンダによって空所3から退避作動す
る。
【0031】58はコンベヤフレーム55に設けた回動
アーム 60a及び60bは回動アーム58の自由端部
に取りつけた前後一対のワーク当接片 上記のワーク当
接片60a、60bは図示省略の空圧シリンダによって
中継コンベヤ57の送材面に対し出没動作する。
【0032】一実施例に係るほぞ加工装置の構成は上記
の通りであり、次のようにしてほぞの切削加工を行う。
一例として、両端木口部のうち前端へ図12の雄ほぞ
を、後端へ図11の雌ほぞをそれぞれ加工し、続いて中
間の側面部に図15の雌ほぞを加工する場合について説
明する。それにはまず、タレット式切削ヘッドEに装着
した刃物a〜fの種類と向きを確認する。図1及び図2
では、刃物が前後に向いていて問題ないが、最初に使う
位置の前向きの刃物aが雄ほぞ加工用であり、所要のも
のと違うので入れ換えを要する。
【0033】刃物の交換操作は、旋回体22の旋回移動
によって行う。この操作に当たっては、駆動軸33を中
間位置に設定し、旋回用の減速機付モータ39を駆動す
る。この旋回動作によって、所要の刃物eを前向きの位
置に設定したならば、旋回停止手段Hを作動し、旋回体
22を固定する。このようにしたならば、次に加工材W
を前側のテーブル4a上に供給し、前端をワーク当接片
60aに当接して設定する。停止後はクランプ手段Ba
によってクランプ固定する。
【0034】初期の状態において、刃物eは上方の原点
位置P1にあり、中継コンベヤ57が前後のテーブル4
a、4bを連係する位置にあるので、加工材Wの供給及
び位置設定はスムーズにできる。以上のようにしてワー
クセットが終了したならば、図示省略のセレクトスイッ
チによって前端木口部の雄ほぞ加工に適合する運転プロ
グラムを選択し、切削加工を実行する。この運転開始時
において、切換手段Fにより駆動軸33が前方位置へ移
動し、駆動クラッチ片35aを受動クラッチ片27eに
係合する。
【0035】刃物eは図9のパターンに沿って原点位置
P1から側方に早送りされる。この動作によって加工材
Wの求心位置に対して刃物eが所定値に達して側方への
送りが終わると、次に刃物eが下方に早送りされる。こ
の早送りは昇降移動ベース14の下降動作によって行わ
れるものであり、下降途中にカバー体47の下端が加工
材Wの上面に当接する。上記の当接位置が図9における
P2の検出信号の出力位置であり、早送りが停止する。
【0036】そして、この位置を基点として所定のNC
プログラムによる切削送りが開始される。切削送りによ
り、加工材Wの前端木口部には所要のほぞが加工され
る。切削加工が終了すると、刃物eは原点位置P1に早
戻しされる。加工材Wの上面のカバー体47もこの戻り
動作に連動して上昇する。なお、中継コンベヤ57は切
削加工中において連係位置から退避位置に移動し、また
切削加工が終了すると連係位置に設定される。
【0037】前端木口部への雄ほぞ加工が終了したなら
ば、クランプ手段Baを開放し、加工材Wを後部のテー
ブル4bへ供給する。原点戻しによって空所3内に中継
コンベヤ57があり、一連のテーブル面を形成している
ので、移送はスムーズである。加工材Wの終端が後部の
テーブル4bに至ったならば、ワーク当接片60bをテ
ーブル面上に突出し、加工材Wを前方へ戻して後端を当
接する。そして、その位置でクランプ手段Bbによりク
ランプ固定する。
【0038】一方、タレット式切削ヘッドE側において
は、前記の旋回動作によって、雌ほぞ加工用の刃物bが
後向きになっているので、この後端木口部の加工に当た
っては、刃物の変換操作を要しない。従って、この場合
はセレクトスイッチにより適合するプログラムを選択
し、運転をそのまま実行する。運転開始時に駆動軸33
が後方へ移動し、後向きの刃物bが高速回転して切削加
工を開始する。この雌ほぞ加工の動作要領は、図8の加
工パターンに示す通りである。
【0039】次に、加工材Wにおける長手方向の中間側
面部に雌ほぞ加工を行う場合について説明する。それに
は、まず旋回移動ベース52を90度旋回して、刃物の
向きを左右方向に変換する。そして、旋回体22により
刃物位置を変更し、図3のように加工材Wに向くものを
雌ほぞ用の刃物dに設定する。刃物交換が終了したなら
ば、連係位置にある中継コンベヤ57上に加工材Wを供
給し、所定位置にセットする。
【0040】加工材Wの位置決めは、図示しないレザー
マーキング式の光線表示器を使用して行うもので、光線
の照射位置に加工材Wに付した墨付線(図示しない)を
合わせるようにする。上記の光線は、原点位置にある刃
物の前後方向における中心位置を示すものである。この
ようにして位置決めが終了したならば、加工材Wを両ク
ランプ手段Ba、Bbによってクランプ固定する。な
お、クランプ完了後において中継コンベヤ57は退避位
置に移動する。
【0041】以上の各操作が済んだならば、図示しない
セレクトスイッチによって側面部の雌ほぞ加工に適合す
る運転プログラムを選択し、切削加工を実行する。刃物
dは図10のように最初に下方へ早送りされる。この動
作は、昇降移動ベース14の下降によってなされ、その
下降途中にカバー体47の下端が加工材Wの上面に当接
する。
【0042】上記の当接位置がP2で示す検出位置であ
り、早送りが停止する。そして、この位置を基点として
NCプログラムによる切削送りが開始する。刃物dの上
下方向の制御移動により加工材Wの側面部には所要の雌
ほぞ加工が行われる。なお、加工材Wの幅寸法(左右方
向の寸法)が変わったときは、これに応じて刃物の左右
方向の切削位置を調整する必要がある。実施例の構造で
は、刃物位置が左右方向で固定になるので、加工材W側
を左右に移動して対応する。
【0043】上記の具体的手段としては、両クランプ手
段Ba、Bbを同時に左右調整できるように変更すると
か、或はスペーサ部材を介して加工材Wをクランプする
などの措置が採られる。以上のようにして、側面部への
雌ほぞ加工が終了したならば、クランプ手段Ba、Bb
を開放してテーブル4a、4b上から加工材Wを搬出す
る。
【0044】なお上記の一実施例では、タレット式切削
ヘッドEを垂直面で旋回して刃物の選択操作を行ったも
のである。しかし、垂直軸を中心として水平面で旋回動
作しても良い。この水平面回動方式の場合は、旋回時に
おける刃物の上下方向の突出がないので、カバー体47
の退避量を可及的に小さくすることができるという構成
上のメリットがある。
【0045】また一実施例では、コラム状の水平移動ベ
ース9に昇降移動ベース14を備えることでタレット式
切削ヘッドEを水平及び上下方向に移動制御したが、水
平面で旋回する固定コラムを設けて、これに昇降移動ベ
ースを配設し、この昇降移動ベースに水平移動ベースを
備えて切削ヘッドを両方向に移動制御するようにしても
良い。この場合でも、水平面で回動するタレット式切削
ヘッドを用いることができるのは前記と同じである。
【0046】また一実施例では、両端木口部をほぞ加工
するに当たって、中継コンベヤ57側にワーク規制片6
0a、60bを設けたが、例えば昇降移動ベース14側
に設けたり、或はベッド2a、2b側に設けることは設
計上容易である。なお、周知のレーザマーキング式光線
表示器を用いれば、機械的な当接方式を排除することも
可能である。また加工材Wに付した墨付線を機械側、例
えばクランプ手段の指標に合わせる手法によっても加工
材の位置決めを行うことができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明に係るほぞ加工装置
は、水平移動ベースを旋回することによって、刃物の制
御移動方向を左右と前後に切換的に設定したものであ
る。このため、従来のように両方向の移動制御手段を個
別に備えたものと比較して構成を著しく簡素化できると
いう優れた効果を発揮する。また、左右に制御移動する
とき刃物を前後に設定することができ、また前後に制御
移動するとき刃物を左右に向けることができるので、両
端木口部と中間側面部のほぞ加工を効率的に行うことが
できるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るほぞ加工装置の全体構成を示す
側面図である。
【図2】同じく、正面図である。
【図3】同じく、旋回作動状態を示す正面図である。
【図4】タレット式切削ヘッドの構成を示す横断平面図
である。
【図5】同じく、縦断側面図である。
【図6】同じく、正面図である。
【図7】タレット式切削ヘッドとカバー体との構成を示
す正面図である。
【図8】木口部へ雌ほぞ加工を行う場合の刃物の動作を
示す説明図である。
【図9】同じく、木口部へ雄ほぞ加工を行う場合の刃物
の動作説明図である。
【図10】側面部へ雌ほぞ加工を行う場合の刃物の動作
を示す説明図である。
【図11】木口部における雌ほぞの形状を示す斜視図で
ある。
【図12】木口部における雄ほぞの形状を示す斜視図で
ある。
【図13】木口部における雌ほぞの形状を示す斜視図で
ある。
【図14】木口部における雄ほぞの形状を示す斜視図で
ある。
【図15】側面部における雌ほぞの形状を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
3 空所 4a 前部のテーブル 4b 後部のテーブル Ba 前側のクランプ手段 Bb 後側のクランプ手段 9 水平移動ベース C 水平作動手段 14 昇降移動ベース D 昇降移動手段 E タレット式切削ヘッド 22 旋回体 a〜f 刃物 33 駆動軸 F 切換手段 G 旋回手段 P1 原点位置 P2 検出位置 P3 切込み位置 52 旋回移動ベース R 旋回作動手段 57 中継コンベヤ 25a〜25f 回転軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空所を隔てて前後に加工材の載置用テー
    ブルを配設し、これらテーブルにそれぞれクランプ手段
    を設けると共に、上記空所の側方に水平面で旋回動作す
    る旋回移動ベースを設けて、この旋回移動ベースの上部
    に水平方向に制御移動する水平移動ベースと、上下方向
    に制御移動する昇降移動ベースを備え、両移動ベースに
    よってタレット式切削ヘッドを移動自在に設けるように
    し、 かつ、このタレット式切削ヘッドに多数の刃物を放射状
    に備えて、そのうち水平方向の一方と他方へ向く刃物を
    切換的に回転駆動できるようにし、前記旋回移動ベース
    の旋回動作によって水平移動ベースの制御移動方向と刃
    物の突出方向を同時に変換したことを特徴とする木造建
    築材のほぞ加工装置。
  2. 【請求項2】 タレット式切削ヘッドを水平面又は垂直
    面で旋回動作すると共に、水平移動ベースが前後方向に
    制御移動するとき、刃物が左右方向に向くように設定
    し、水平移動ベースが左右方向に制御移動するとき、刃
    物が前後方向に向くように設定した請求項1の木造建築
    材のほぞ加工装置。
JP8410894A 1994-03-30 1994-03-30 木造建築材のほぞ加工装置 Pending JPH07266310A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8410894A JPH07266310A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 木造建築材のほぞ加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8410894A JPH07266310A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 木造建築材のほぞ加工装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07266310A true JPH07266310A (ja) 1995-10-17

Family

ID=13821336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8410894A Pending JPH07266310A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 木造建築材のほぞ加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07266310A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5690390B1 (ja) * 2013-10-21 2015-03-25 宮川工機株式会社 タレット式木口加工装置及び木材プレカット加工設備
CN107009442A (zh) * 2017-06-05 2017-08-04 东莞市野马机械有限公司 一种用于木材加工的加工设备及方法
CN107160223A (zh) * 2017-07-14 2017-09-15 浙江世融机电科技有限公司 一种多轴联动式加工中心
CN107685368A (zh) * 2017-09-11 2018-02-13 重庆茂竖林业开发有限公司 一种板材加工用辅助设备
CN108247775A (zh) * 2018-02-26 2018-07-06 冯俊文 木工榫头数控加工机床

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5690390B1 (ja) * 2013-10-21 2015-03-25 宮川工機株式会社 タレット式木口加工装置及び木材プレカット加工設備
CN107009442A (zh) * 2017-06-05 2017-08-04 东莞市野马机械有限公司 一种用于木材加工的加工设备及方法
CN107160223A (zh) * 2017-07-14 2017-09-15 浙江世融机电科技有限公司 一种多轴联动式加工中心
CN107685368A (zh) * 2017-09-11 2018-02-13 重庆茂竖林业开发有限公司 一种板材加工用辅助设备
CN108247775A (zh) * 2018-02-26 2018-07-06 冯俊文 木工榫头数控加工机床

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108202246B (zh) 与加工中心配套的玻璃模具雕铣用的工装夹具
JP2002321119A (ja) 角鋼管などの切断開先加工装置
JPH07266310A (ja) 木造建築材のほぞ加工装置
EP1050387A1 (en) A machine for machining the ends of parts for furniture and the like
KR940002203B1 (ko) 수동이송핸들을 구비한 공작기계
JPH03149146A (ja) 自動彫刻盤
CN111300613A (zh) 一种陶瓷修胚装置
JP2000153502A (ja) 木造建築用のほぞ加工装置
JPH10217204A (ja) 木造建築材のほぞ加工装置
JPH07241814A (ja) 木造建築材のほぞ加工装置
JPH07266308A (ja) 木材加工機に使用するタレット式切削ヘッド
JP3160045B2 (ja) 曲げ・レーザ複合加工装置
JPH01316112A (ja) V字形状溝加工機
JPH07266309A (ja) 木造建築材のほぞ加工装置
US6095727A (en) Working head for numeric-control machine tools
JPH07241812A (ja) 木造建築材のほぞ加工装置
JPH071231A (ja) 面取り兼シェービング装置
CN112388403B (zh) 一种数控磨床开齿机
CN216503463U (zh) 精铣四侧物料移动总成
JP2002331433A (ja) 切削加工ユニット
JPH1015906A (ja) 木造建築材のほぞ加工装置
JPH04267104A (ja) タレット式木材加工機の切削装置
JPH0632323Y2 (ja) 木材用接合部加工装置
JPH11333805A (ja) 木造建築用のほぞ加工装置
JP2531486Y2 (ja) 金属製型材用切断加工装置