JPH07265327A - トロカール管 - Google Patents

トロカール管

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JPH07265327A
JPH07265327A JP6082280A JP8228094A JPH07265327A JP H07265327 A JPH07265327 A JP H07265327A JP 6082280 A JP6082280 A JP 6082280A JP 8228094 A JP8228094 A JP 8228094A JP H07265327 A JPH07265327 A JP H07265327A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明のトロカール管1Aは、腹壁を貫通して
設置され腹腔と体外とを連通する管状部材2と、管状部
材2を腹壁に対し腹腔側で固定する内側固定手段3とを
有する。内側固定手段3は、管状部材2の先端に回動可
能に設置された3個の円弧状の内側固定部材31〜33
と、これらを回動操作する軸部材34〜36とで構成さ
れている。軸部材34〜36は、管状部材2の管壁の内
部に挿通されている。各内側固定部材31〜33は、管
状部材2の先端部の外周面に沿い、管状部材2の横断面
に近似する円環を構成する図示の第1の姿勢と、その一
端部を中心に回動してその他端部が外方へ突出する第2
の姿勢とをとり得る。 【効果】生体組織への円滑な穿刺および確実な固定がで
き、観察や外科的処置の可能な領域を広く確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に腹腔鏡下手術に用
いられるトロカール管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば虫垂や胆嚢の切除術等にお
いて、従来の開腹手術に代わり、非開腹で行う腹腔鏡下
手術が注目されている。この腹腔鏡下手術は、複数本の
トロカール管と呼ばれる連通管を腹壁を貫通して腹腔内
に挿入し、一本のトロカール管から挿入した小型カメラ
(内視鏡)によって腹腔内をモニター画像で観察しつ
つ、他のトロカール管から挿入された鉗子、鋏、メス、
持針器等の器具によって、前記モニター画像を見ながら
腹腔内で種々の外科的処置を行うものである。
【0003】ところで、このような腹腔鏡下手術におい
て、トロカール管を腹壁に固定するには、トロカール管
が抜けないようにその先端を少なくとも2cm程度腹腔内
に突出させた状態で、針と糸を用いて結紮することによ
り行っていたが、固定に手間と時間がかかり、また、ト
ロカール管の固定角度や挿入深度の微妙な調節が難し
く、熟練を要することから、近年、トロカール管自体に
腹壁へ固定する機能を持たせたものが開発されている
(実公昭58−54083号公報、米国特許第5147
316号等)。
【0004】このうち、実公昭58−54083号公報
に示されているトロカールは、トロカール管の外周面に
管軸方向に摺動可能な鉗子を設け、この鉗子により腹壁
を体外側から挟持してトロカール管を腹壁に固定するも
のであるが、トロカール管を体外側でのみ固定するもの
であるため、その固定が不安定であり、特に、トロカー
ル管先端部の腹腔内への突出長さが変動し易いという欠
点がある。
【0005】また、米国特許第5147316号に示さ
れているトロカールは、トロカール管の先端部に、気体
の注入により膨張するバルーンを設けるとともに、トロ
カール管の基端側に、トロカール管外周に沿って摺動可
能な当接部材を設け、前記バルーンと前記当接部材と
で、それぞれ、腹腔内側と体外側とから腹壁を挟み、ト
ロカール管を固定するものである。しかしながら、この
トロカールでは、バルーンを設置した部分がトロカール
管の外周面より***し、段差が形成されているため、こ
の段差がトロカール管を腹壁に穿刺する際や抜去する際
の抵抗を増大させ、円滑な穿刺や抜去ができない他、ト
ロカール管穿刺の際のバルーンの通過により腹壁の穿刺
孔が広げられるため、強固な固定ができないという欠点
がある。
【0006】さらに、上記各トロカールでは、トロカー
ル管を腹壁へ固定した際、その先端部が腹腔内へ所定長
さ(2cm以上)突出するため、内視鏡を挿入した場合に
は、この突出部分の存在により死角が生じて視野が狭く
なり、また、鉗子等の器具を挿入した場合には、この突
出部分に当たって、外科的処置が可能な領域が限定され
るという欠点がある。
【0007】また、腹壁の真下にある大網(腹膜が伸び
て体内組織に絡まり、さらに数重になって腹腔内を伸び
たもの)が、トロカール管の先端開口付近を覆い、内視
鏡の視野の妨げとなったり、鉗子等の器具の挿入や操作
の邪魔となったりすることがあるが、このような場合、
上記各トロカールでは、トロカール管の先端開口付近か
ら大網を排除することができず、よって、内視鏡の良好
な視野を確保することができず、また、鉗子等の器具の
操作性が低下するという欠点もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、生体
組織への円滑な穿刺および確実な固定ができ、観察や外
科的処置の可能な領域を広く確保し得るトロカール管を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(11)の本発明により達成される。
【0010】(1) 生体組織を貫通して体腔内と体外
とを連通させる管状部材と、該管状部材を体腔内側で固
定する内側固定手段とを有するトロカール管であって、
前記内側固定手段は、前記管状部材の先端に前記管状部
材に対し回動可能に設置された複数の内側固定部材と、
前記各内側固定部材を回動させる操作部材とを有し、前
記操作部材の操作により、前記各内側固定部材が、前記
管状部材の先端部の周面に沿う第1の姿勢と、その一端
部を中心に回動してその他端部が前記周面の外方へ突出
する第2の姿勢とをとり得るよう構成したことを特徴と
するトロカール管。
【0011】(2) 前記各内側固定部材は、それぞれ
独立して回動するよう構成されている上記(1)に記載
のトロカール管。
【0012】(3) 前記各内側固定部材は、前記管状
部材の軸方向に移動し得るよう設置されている上記
(1)または(2)に記載のトロカール管。
【0013】(4) 前記各内側固定部材は、それぞれ
独立して移動するよう構成されている上記(3)に記載
のトロカール管。
【0014】(5) 前記各内側固定部材の前記管状部
材に対する少なくとも1方向の移動を規制する移動規制
手段を有する上記(3)または(4)に記載のトロカー
ル管。
【0015】(6) 前記操作部材は、前記管状部材の
軸方向に沿って前記管状部材の管壁内部に設置され、そ
の先端に前記内側固定部材の一端部が固着された軸部材
である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のトロ
カール管。
【0016】(7) 前記管状部材を体外側で固定する
外側固定手段を有する上記(1)ないし(6)のいずれ
かに記載のトロカール管。
【0017】(8) 前記管状部材を体外側で固定する
外側固定手段を有し、該外側固定手段は、前記軸部材を
挟持する挟持部材と、該挟持部材に挟持力を与える挟持
操作手段と、前記挟持部材に連結され、体表に当接する
当接部材とで構成される上記(6)に記載のトロカール
管。
【0018】(9) 前記当接部材は、前記挟持部材に
対し回動可能に連結されている上記(8)に記載のトロ
カール管。
【0019】(10) 前記各内側固定部材は、前記第1
の姿勢のとき、前記管状部材の横断面に近似する円環を
構成する形状をなしている上記(1)ないし(9)のい
ずれかに記載のトロカール管。
【0020】(11) 前記管状部材の長さは、貫通する
生体組織の厚さにほぼ等しい上記(1)ないし(10)の
いずれかに記載のトロカール管。
【0021】
【実施例】以下、本発明のトロカール管を添付図面に示
す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明のトロカール管の実施例の
全体構成を示す斜視図、図2は、図1に示すトロカール
管の先端部の構成を示す斜視図、図3は、図1中のX−
X線断面図である。なお、以下の説明では、図1〜図3
中の上側を「基端」、下側を「先端」といい、先端側へ
移動することを「前進」、基端側へ移動することを「後
退」という。
【0023】図示のトロカール管1Aは、腹腔鏡下手術
に用いられるトロカール管であって、腹壁7を貫通して
設置され、腹腔8と体外9とをその内腔23を介して連
通させる管状部材2と、管状部材2を腹壁7に対し腹腔
8側で固定する内側固定手段3とを有している。
【0024】管状部材2は、その外径が例えば、20〜
30mm程度、その内径が例えば、5〜10mm程度であ
り、穿刺、固定する腹壁7の厚さ程度の長さを有してい
る。この場合、管状部材2の長さは、対応できる幅が広
がるように、腹壁7の厚さより若干短くするのが好まし
い。
【0025】管状部材2の構成材料としては、例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂等の硬質
樹脂、各種セラミックス、ステンレス鋼、アルミニウム
等の金属材料等の硬質材料が挙げられる。なお、図示の
構成では、管状部材2は直管であるが、予め所望に湾曲
しているものであってもよい。
【0026】また、管状部材2を例えば軟質ポリ塩化ビ
ニル、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、ポ
リテトラフルオロエチレン、ポリアミド、エチレン−酢
酸ビニル共重合体(EVA)、シリコーンゴム、ラテッ
クスゴム等の各種合成ゴム、超弾性合金等の可撓性(柔
軟性)を有する材料で構成し、管状部材2を湾曲変形可
能なものとすることもできる。
【0027】管状部材2を可撓性材料で構成したとき
は、管状部材2の内腔23に挿入する器具の杆を超弾性
合金、比較的剛性の高いゴム材料等の管状部材2の湾曲
に沿って湾曲可能なもので構成すればよく、これによ
り、そのような器具を管状部材2の内腔23に容易に挿
通することができ、好ましい。
【0028】内側固定手段3は、管状部材2の先端に管
状部材2に対し回動可能に設置された複数(図示では3
個)の内側固定部材31、32および33と、これらを
回動させるための操作部材である軸部材34、35およ
び36とで構成されている。
【0029】図3に示すように、軸部材34、35およ
び36は、管状部材2の管壁21の内部に好ましくは等
間隔で管状部材2の軸方向に挿通されている。そして、
軸部材34、35および36の先端に、対応する内側固
定部材31、32および33の一端部がそれぞれ固着さ
れている。軸部材34〜36の基端部は、それぞれ、管
状部材2の基端より所定長さ突出しており、これらを回
転操作すると、対応する内側固定部材31〜33が回動
する。
【0030】各内側固定部材31〜33は、管状部材2
の先端部の外周面に沿う第1の姿勢(図1に示す状態)
と、その一端部(軸部材34〜36)を中心に回動して
その他端部が前記外周面の外方へ向けて突出する第2の
姿勢(図2に示す状態)とをとり得る。この場合、各内
側固定部材31〜33は、円弧状をなしており、それら
が前記第1の姿勢のとき、管状部材2の横断面に近似す
る円環を構成する。これにより、トロカール管2の腹壁
7への穿刺操作や、管状部材2の内腔23への内視鏡、
鉗子、鋏、メス、持針器等の器具の挿通を円滑に行うこ
とができる。また、各内側固定部材31〜33が第2の
姿勢を取るときは、後述するように、各内側固定部材3
1〜33が腹壁7の内面10に当接して、トロカール管
1Aを腹腔8の内側で固定することができる。
【0031】なお、各内側固定部材31〜33は、第1
の姿勢と第2の姿勢との中間の姿勢とすること、すなわ
ち、管状部材2の半径に対し任意の角度に回動すること
ができる。
【0032】また、軸部材34〜36を管状部材2に対
し前進、後退させることにより、各内側固定部材31〜
33をその姿勢にかかわらず管状部材2の軸方向に移動
させることができる。この場合、各内側固定部材31〜
33の回動および軸方向の移動は、それぞれ、独立して
行う構成、連動して行う構成のいずれでもよいが、本実
施例の場合、固定姿勢等に関する調整の自由度を広く取
るために、各内側固定部材31〜33の回動および軸方
向の移動は、それぞれ、独立して行うことができるよう
に構成されている。図2に示す例では、第2の姿勢にあ
る内側固定部材31〜33のうちの内側固定部材33
は、前進して管状部材2の先端面22から離間し、他の
内側固定部材31、32は、先端面22に接触してい
る。
【0033】このような内側固定部材31〜33の回動
や軸方向の移動は、後述するように、管状部材3を腹壁
7に対し腹腔8側から固定するために行う他、腹壁7の
内面10付近にある大網を押し退けて排除し、それによ
る弊害を除去するために行う。
【0034】なお、内側固定部材31〜33および軸部
材34〜36の設置数は、図示のごとき3個に限定され
ない。また、内側固定部材の数と軸部材の数とが異なっ
ていてもよい。例えば、回動中心部が互いに歯車連結さ
れた4個の内側固定部材を1本の軸部材により同時に回
動するような構成であってもよい。
【0035】図4は、本発明のトロカール管の他の実施
例の全体構成を示す斜視図、図5は、図4に示すトロカ
ール管の基端部の構成であって、外側固定手段を作動し
ていない状態を示す斜視図、図6は、外側固定手段の構
成を示す分解斜視図、図7は、外側固定手段の構成を示
す斜視図である。なお、以下の説明では、図4および図
5中の上側を「基端」、下側を「先端」といい、先端側
へ移動することを「前進」、基端側へ移動することを
「後退」という。
【0036】トロカール管1Bは、管状部材2を体外9
側で固定する外側固定手段4を有する以外は、前記トロ
カール管1Aと同様である。以下、この外側固定手段4
の構成について説明する。
【0037】外側固定手段4は、主に、軸部材34、3
5および36をそれぞれ挟持する挟持部材41、42お
よび43と、これらの挟持部材41〜43にそれぞれ挟
持力を与える挟持操作手段44、45および46と、各
挟持部材41〜43にそれぞれ連結され、体表11に当
接する当接部材47、48および49とで構成されてい
る。なお、各軸部材34〜36に対応する挟持部材41
〜43、挟持操作手段44〜46および当接部材47〜
49は、それぞれ同様の構成であるため、以下、挟持部
材41、挟持操作手段44および当接部材47について
代表的に説明する。
【0038】図6および図7に示すように、挟持部材4
1は、基部50と、該基部50より立設され、軸部材3
4を挟持する一対の挟持片51と、両挟持片51の外側
に位置する一対の外枠52とで構成されている。この場
合、挟持片51と外枠52とは、楔状をなす間隙を隔て
て設置されている。また、基部50には、後述する頭部
58が挿通し得る一対の開口53が形成されている。
【0039】図5および図7に示すように、当接部材4
7は、板状の部材であり、蝶番(ヒンジ)60により挟
持部材41の基部50に対し回動可能に連結されてい
る。なお、図6では蝶番60はその記載が省略されてい
る。
【0040】挟持操作手段44は、コの字状に折り曲げ
られた押圧棒54と、その内側に位置するねじ付軸55
とで構成されている。押圧棒54は、当接部材47の一
端から他端まで貫通し、当接部材47から突出した両端
部には、それぞれ、頭部58が形成されている。
【0041】また、ねじ付軸55は、外周に螺旋状のね
じが形成されたねじ部56を有し、該ねじ部56に隣接
する部分において、押圧棒54の中央部に回転可能に支
持されているとともに、ねじ部56が、当接部材47に
形成されたねじ孔59に螺入されている。ねじ付軸55
のねじ部56と反対側の端部には、ねじ付軸55を回転
操作するためのノブ57が固着されている。
【0042】次に、外側固定手段4の作用について説明
する。外側固定手段4の非作動時には、図5に示すよう
に、蝶番60の回動により当接部材47を挟持部材41
に対し折り曲げておく。この場合、挟持部材41の両挟
持片51は、軸部材34を挟持しないかまたは緩く挟持
するため、挟持部材41は、軸部材34の外周面を軸方
向に沿って容易に摺動し得る。このように、当接部材4
7を折り曲げておくことにより、トロカール管1の操作
の邪魔となることが防止され、また、コンパクトな収納
が可能となる。
【0043】トロカール管1を体外9側から腹壁7に固
定する場合には、図4、図6および図7に示すように、
まず、折り曲げられていた当接部材47を回動して水平
状態に伸ばすとともに、挟持部材41を軸部材34に対
し摺動させて、先端方向へ移動し、当接部材47を体表
11に当接させる。
【0044】次に、ノブ57を操作してねじ付軸55を
所定方向に回転する。これにより、ねじ付軸55が、ね
じ孔59の奥部に螺入されて行き、押圧棒54がノブ5
7に押圧されて挟持部材41側へ移動する。この移動に
より、開口53内を通過した両頭部58は、挟持片51
と外枠52との間隙に挿入される。この間隙は、頭部5
8が前進する方向に、徐々に狭くなっているため、頭部
58の前進に伴い、頭部58が挟持片51の外面と外枠
52の内面とに当接し、それらの間隙を広げようとす
る。これにより、両挟持片51は、両頭部58により挟
持片51同士が接近する方向へ押圧され、軸部材34を
挟持する。また、この状態では、押圧棒54が開口53
内に挿通されているため、当接部材47は、体表11か
らの反力を受けても、挟持部材41に対し折り曲がるこ
とはできず、水平状態(体表11とほぼ平行な状態)が
維持される。
【0045】このような操作により、図8に示すよう
に、腹壁7に穿刺されたトロカール管1は、第2の姿勢
の各内側固定部材31〜33と水平状態の各当接部材4
7〜49とにより、それぞれ、腹壁7の内面10と体表
11とから腹壁7を挟むようにして固定される。従っ
て、トロカール管1Bの腹壁7への固定は、確実かつ強
固になされる。
【0046】挟持部材41が軸部材34を挟持した状態
では、挟持部材41が管状部材2の基端面24に当接す
ると、内側固定部材31は、それ以上前進できなくな
る。これにより、内側固定部材31が必要以上に前進し
て、腹腔8側での固定が解除または緩和されることが防
止される。このように、挟持部材41〜43は、各内側
固定部材31〜33の管状部材2に対する少なくとも1
方向の移動を規制する移動規制手段を構成している。
【0047】また、外側固定手段4を有さないトロカー
ル管1Aの場合等では、前記移動規制手段として、例え
ば、軸部材34〜36の外周面に、摺動抵抗を与えるよ
うな凹凸、ラチェット機構または係止部材を設ける構成
が挙げられる。このような移動規制手段は、各内側固定
部材31〜33の管状部材2に対する前進および後退の
双方を規制するものであってもよい。
【0048】なお、図示しないが、当接部材47を図5
に示すような折り曲げる方向に付勢する付勢手段を設け
てもよい。この付勢手段としては、例えば、蝶番60の
近傍に設置されたコイルバネ、トーションバネのような
バネが挙げられる。
【0049】また、図示しないが、軸部材34から挟持
部材41が容易に抜けないようにするために、軸部材3
4等にストッパーを設けることもできる。このストッパ
ーとしては、例えば、軸部材34の外周に突出する突起
が挙げられる。
【0050】また、外側固定手段4を構成する挟持部
材、当接部材等の設置数は、図示のごとき3個に限定さ
れず、特に、軸部材の数と異なっていてもよい。また、
腹壁7の厚さより長い管状部材2を用いる場合、外側固
定手段4は、管状部材2の外周に装着される構成のもの
であってもよい。
【0051】次に、本発明のトロカール管1Bの使用方
法および作用について説明する。
【0052】[1] 内側固定手段3の各内側固定部材
31〜33を図1に示す第1の姿勢とするとともに、外
側固定手段4の当接部材47〜49を折り曲げて、図5
に示す状態としておく。
【0053】[2] 体表11の所定部位を切開する。
【0054】[3] 管状部材2の内腔に内筒針(図示
せず)を挿入し、内筒針の先端を管状部材2の先端開口
より突出させた状態で、これらを前記切開部より、腹壁
7に対しほぼ垂直方向に穿刺し、腹壁7の内部を徐々に
前進させる。このとき、各内側固定部材31〜33は、
第1の姿勢であり、管状部材2の外周面に沿っている
(段差のないほぼ同一面である)ため、穿刺抵抗を増大
することなく円滑に穿刺することができるとともに、穿
刺孔が広げられたり、穿刺孔の内面等が損傷を受けたり
することもない。
【0055】[4] 管状部材2の先端面22が、腹壁
7の内部、すなわち皮下脂肪組織、結合組織、筋膜、筋
層および腹膜を順次通過して、腹壁7の内面10とほぼ
一致する位置に到達したら、トロカール管1の前進を停
止し、内筒針を抜き取る。
【0056】[5] トロカール管1の先端に大網(図
示せず)の一部が重なり、内視鏡の視野を妨げたり、鉗
子等の器具の挿入や操作を妨げたりすることがある。こ
の場合には、軸部材34〜36のうちの少なくとも1つ
を操作し、対応する内側固定部材31〜33を回動およ
び/または前進させ、トロカール管1の先端に重なった
大網を押し退ける。
【0057】[6] 軸部材34〜36を回転操作し
て、内側固定手段3の各内側固定部材31〜33を図2
および図8に示す第2の姿勢とする。これにより、図8
に示すように、各内側固定部材31〜33が腹壁7の内
面10に係止し、トロカール管1Bは、腹腔8側で固定
される。各内側固定部材31〜33が腹壁7の内面10
に係止しているため、従来のトロカール管のように管状
部材2の先端が突出していなくても、管状部材2の先端
が腹壁7を構成する腹膜や筋層等に埋没することはな
い。
【0058】[7] 前述したように、外側固定手段4
の各当接部材47〜49を回動して水平状態としつつ、
それらを前進させて体表11に押し当てる。このとき、
各当接部材47〜49の体表11への押圧の程度をそれ
ぞれ調整して、トロカール管1Bの腹壁7に対する角度
を調整し、トロカール管1Bを腹腔8内の目的とする術
野に向けることもできる。
【0059】[8] 前述したように、挟持操作手段4
を操作して、各挟持部材41〜43で対応する軸部材3
4〜36を挟持する。これにより、図8に示すように、
各当接部材47〜49が軸部材34〜36に対し固定さ
れ、トロカール管1Bは、体外9側でも固定される。
【0060】この状態で、管状部材2の内腔23に体外
9側から内視鏡(図示せず)を挿入し、観察する場合、
前方のみならず、側方における視野が広い。すなわち、
管状部材2の先端面22は、腹壁7の内面10とほぼ同
一平面にあり、内側固定部材31〜33の隣接する回動
中心同士の間(各々120°弱の開き角度を有する)か
ら、内面10に沿った視野が確保できる。また、管状部
材2の内腔23に鉗子等の器具を挿入して、術野に対し
外科的処置を行う場合にも、同様に、その移動可能な範
囲が広く、外科的処置を行える領域を広く確保できる。
【0061】[9] 手術終了後、挟持操作手段4を逆
方向に操作して各挟持部材41〜43の挟持を解除する
とともに、各当接部材47〜49を再び折り曲げて、外
側固定手段4による固定を解除する。さらに、軸部材3
4〜36を前記と逆方向に回転操作して第1の姿勢に戻
す。
【0062】[10] トロカール管1Bを体外9側へ抜
き取る。この際にも、各内側固定部材31〜33は、第
1の姿勢であるため、抜去抵抗を増大することなく円滑
に抜き取ることができるとともに、穿刺孔の内面等を損
傷することもない。
【0063】[11] なお、図9に示すように、管状部
材2を腹壁7に対し斜めに穿刺する場合には、管状部材
2の先端面22を腹壁7の内面10より腹腔8側に突出
させず、内側固定部材31〜33のうちの一部(図示の
場合、内側固定部材31)を前進させて腹壁7の内面1
0に当接し、固定する。このように、トロカール管を腹
壁7に対し斜めに穿刺する場合でも、確実かつ強固に固
定することができる。
【0064】以上、本発明のトロカール管を図示の各構
成例に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定さ
れず、例えば、管状部材、内側固定手段、外側固定手段
等の構成は、それぞれ、同様の機能を持つ任意のものに
置換することができる。例えば、管状部材2の長さは、
腹壁7の厚さより長いもの(例えば4〜6cm程度)であ
ってもよい。
【0065】また、本発明においては、外側固定手段の
設置、非設置は問わないが、外側固定手段を設置しない
場合、前述したような移動規制手段、例えば、各軸部材
34〜36を管状部材2に対し固定する挟持部材41〜
43のようなクリップを設けるのが好ましい。
【0066】また、腹壁7の厚さより長い管状部材2
に、図示のごとき外側固定手段4を設ける場合、管状部
材2の管壁21に、軸方向に沿って伸びる溝またはスリ
ット(図示せず)を形成して、各軸部材34〜36を露
出させ、前記溝またはスリットの内部を挟持部材41〜
43が移動し得るように構成することができる。また、
本発明において、操作部材は、図示のような軸部材に限
らず、例えば、各内側固定部材を回動させるため牽引操
作されるワイヤであってもよい。
【0067】なお、図示の各実施例では、吊り上げ法に
よる腹腔鏡下手術を想定したものであるが、本発明のト
ロカール管は、これに限らず、気腹法による腹腔鏡下手
術に用いるものでもよい。この場合、管状部材2の基端
部に、内腔23を封止し得る逆止弁等(図示せず)を設
置して、腹腔8内に注入した気体が排出されないように
構成することができる。
【0068】また、本発明のトロカール管は、腹腔鏡下
手術に用いられるものに限定されず、例えば、胸腔鏡下
手術、脳外科手術や、その他の手術に適用することがで
きる。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のトロカール
管によれば、生体組織を貫通する管状部材を体腔内側
で、さらには体腔内側と体外側とから固定することがで
き、その固定が確実かつ強固になされる。特に、各内側
固定部材をそれぞれ独立して軸方向に移動し得るよう構
成した場合には、生体組織に対するトロカール管の穿刺
角度に応じてその固定を確実かつ強固に行うことができ
る。
【0070】さらに、管状部材の先端部外周面に段差等
の***部を有さないため、トロカール管の穿刺および抜
去の際に抵抗が増大せず、円滑に行える。また、トロカ
ール管の腹壁等への固定に際し、その先端部を腹腔内へ
突出させずに固定することができるので、内視鏡を挿入
した場合には、視野を広く確保し、また、鉗子等の器具
を挿入した場合には、外科的処置が可能な領域を広く確
保することができる。
【0071】そして、内側固定手段を用いて、腹壁の内
面付近にある大網をトロカール管の先端開口より排除す
ることができるので、内視鏡の視野を良好にし、また、
鉗子等の器具の挿入や操作を円滑に行うことができる。
また、各内側固定部材をそれぞれ独立して回動および/
または移動し得るよう構成した場合には、トロカール管
の姿勢等の固定条件をより細かく設定することができ、
大網の排除操作もより一層し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトロカール管の実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1に示すトロカール管の先端部の構成を示す
斜視図である。
【図3】図1中のX−X線断面図である。
【図4】本発明のトロカール管の他の実施例を示す斜視
図である。
【図5】図4に示すトロカール管の先端部の構成を示す
斜視図である。
【図6】外側固定手段の構成を示す分解斜視図である。
【図7】外側固定手段の構成を示す斜視図である
【図8】本発明のトロカール管を腹壁に固定した状態を
示す縦断面図である。
【図9】本発明のトロカール管を腹壁に固定した状態を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1A、1B トロカール管 2 管状部材 21 管壁 22 先端面 23 内腔 24 基端面 3 内側固定手段 31、32、33 内側固定部材 34、35、36 軸部材 4 外側固定手段 41、42、43 挟持部材 44、45、46 挟持操作手段 47、48、49 当接部材 50 基部 51 挟持片 52 外枠 53 開口 54 押圧棒 55 ねじ付軸 56 ねじ部 57 ノブ 58 頭部 59 ねじ孔 60 蝶番 7 腹壁 8 腹腔 9 体外 10 内面 11 体表

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体組織を貫通して体腔内と体外とを連
    通させる管状部材と、該管状部材を体腔内側で固定する
    内側固定手段とを有するトロカール管であって、 前記内側固定手段は、前記管状部材の先端に前記管状部
    材に対し回動可能に設置された複数の内側固定部材と、
    前記各内側固定部材を回動させる操作部材とを有し、 前記操作部材の操作により、前記各内側固定部材が、前
    記管状部材の先端部の周面に沿う第1の姿勢と、その一
    端部を中心に回動してその他端部が前記周面の外方へ突
    出する第2の姿勢とをとり得るよう構成したことを特徴
    とするトロカール管。
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