JPH07264197A - セル交換装置 - Google Patents

セル交換装置

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JPH07264197A
JPH07264197A JP4914194A JP4914194A JPH07264197A JP H07264197 A JPH07264197 A JP H07264197A JP 4914194 A JP4914194 A JP 4914194A JP 4914194 A JP4914194 A JP 4914194A JP H07264197 A JPH07264197 A JP H07264197A
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JP
Japan
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cell
switch
cells
common buffer
circuit
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Pending
Application number
JP4914194A
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English (en)
Inventor
Hideaki Yamanaka
秀昭 山中
Munenori Tsuzuki
宗徳 都築
Yasutaka Saito
泰孝 斉藤
Hirotoshi Yamada
浩利 山田
Kazuyoshi Oshima
一能 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ATM(非同期転送モード)通信や高速パケ
ット通信におけるセルまたはパケットの交換を行う共通
バッファ形スイッチにおいて、高価な共通バッファメモ
リを増やすことなく、セルの廃棄率を低く抑える。 【構成】 ふくそう判定回路20が共通バッファメモリ
11内のセル保留数を監視し、ふくそう状態を検出する
と、入線11 〜1n に対応して設けられたセル退避回路
221 〜22n にふくそう状態を通知し、セルが共通バ
ッファ形スイッチ9に入力されるのを制限するようにし
た。 【効果】 共通バッファメモリを増やさず、安価な退避
バッファを多数設置することで、共通バッファ形スイッ
チ内の共通バッファメモリの容量を超えることで生じる
セルの廃棄率を下げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、情報通信分野で、パ
ーソナルコンピュータやワークステーションのデータ、
電話の音声、マルチメディアの画像情報等の種々の情報
をセルまたはパケットと呼ばれるブロック単位に分割
し、高速で伝送・交換を行うためのATM(Asynchrono
us Transfer Mode,非同期転送モード)通信または高速
パケット通信におけるセルまたはパケット交換装置に関
するものであり、特に、ATMにおけるセルを交換し、
また一時的に記憶し、データ交換を行うことを目的とす
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例1.図20は、例えば文献International Confer
ence on Communications, 1987、セッション22、論文
番号2、Jean-Pierre Coudreuse, Michel Servel, ■PR
ELUDE:An Asynchronous Time-Division Switched Netwo
rk,■ の高速パケットスイッチを、説明のためやや変形
して示したものである。この文献は、回線交換データや
パケット交換データを効率よく多重および伝送する非同
期転送モード(ATM)通信方式における高速パケット
スイッチに係るものある。
【0003】ATM通信方式では、例えば回線信号や音
声のような連続的な信号、およびデータや動画像のよう
なバースト的な信号をすべて固定の長さに分割して、そ
れに宛先情報等を示したヘッダを付加してパケットをつ
くり、同一形式のパケットで情報を転送するものであ
る。このパケットは、国際的に標準化がなされ、セルと
呼ばれている。以下では、このパケットをセルと呼ぶ
が、意味は同一である。端末と伝送路とはフレーム等の
同期が不要となり、また、端末と伝送路との速度とは独
立でよいため、いかなる端末に対しても対応することが
できる。しかし、高速セルスイッチには、ランダムにセ
ルが到着するため、ある瞬間には、1つの宛先に、多数
のセルが殺到することがあり、情報の欠落を防ぐため
に、セルの待ち合わせをする必要が生じる。
【0004】この問題に対し、たとえば前記文献Fig.5
およびFig.6には高速セルスイッチが提案されている。
図20にその一例のブロック図を示す。11 〜1n はデ
ータが入力されるn(n≧2)本の入線であり、ここに
到着するセルは固定長である。21 〜2m はセルが出力
されるm(m≧2)本の出線である。7は入力したセル
を多重するセル多重回路である。11は指定したアドレ
スに、データを書き込むことが可能で、かつアドレスを
指定することで、書き込み順とは無関係にデータを読み
出すことのできる共通バッファメモリである。8は読み
だしたセルを分離するセル分離回路である。15はセル
の交換を制御する制御回路である。
【0005】この高速セルスイッチの複数の入線11
n に到着したセルは、セル多重回路7で多重化され、
共通バッファメモリ11に書き込まれる。また、到着セ
ルの宛先情報を含むヘッダは、バッファ制御回路15に
送られ、宛先出線21 〜2mが判定される。同時に、共
通バッファメモリ11内の空いているアドレスが割り振
られ、このアドレスが宛先出線21 〜2m 対応に行列さ
れる。また、共通バッファメモリ11内のこのアドレス
に、到着セルが書き込まれる。
【0006】一方、バッファ制御回路15内では、宛先
出線21 〜2m 対応につくられたアドレス行列の最前に
もしアドレスがあれば、アドレスを取り出す。その読み
出されたアドレスに従って、共通バッファメモリ11か
らセルを読み出し、セル分離回路8で分離されて、セル
が所定の出線21 〜2m に出力される。以上、セルスイ
ッチの動作により、入線11 〜1n 上のセルが所望の出
線21 〜2m に出力され、セルの交換が実現される。
【0007】従来例2.図21は、従来のマルチメディ
アサービスを効率的にバッファ容量拡張可能なATMス
イッチの構成を示す図である。図21に示すATMスイ
ッチは、「電子情報通信学会技術研究報告(信学技報V
ol.93 No.11,SSE93−1〜6)199
3年4月23日、p31〜p36」に掲載された「バッ
ファ容量拡張可能なATMスイッチ:XATOM」に示
されたATMスイッチの構成図である。この構成では、
入力バッファ方式と出力バッファ方式の利点を組み合
せ、大容量の低速バッファでセルを蓄積し、小量の出力
バッファを用いることにより、スケジューリングを各入
力ポートで独立、かつ、低速に行うものである。このシ
ステムにおいては、入力バッファが独立に動作できるよ
うに、出力バッファの空きが入線数(n)セル分以上あ
るときに、出力バッファにセルが受け付け可能であると
いうことを入力バッファに通知する。図21において、
1 ,1n は入線、21 ,2n は出線である。9001
〜900n は入力用制御ユニット、9011 〜901n
は入力バッファ、9101 〜910n は出力用制御ユニ
ット、9111 〜911n は出力バッファ、920は時
分割バスである。
【0008】図22は、入力用制御ユニット9001
構成を示す図である。入力用制御ユニット901は、セ
ルの出力先別、かつ、到着順にセルを管理するメモリ9
31〜930nを備えている。入力用制御ユニット到着
したパケットの宛先を検出し、対応するメモリ9301
〜930n のいずれかのメモリに振り分ける。
【0009】次に、図21および図22を用いて動作に
ついて説明する。出力バッファ9111 〜911n がそ
れぞれふくそう状態にない場合には、入力用制御ユニッ
トは入線から到着したセルを入力バッファから出力し続
ける。もし、出力バッファ9111 に蓄積されたセルの
数が増加し、出力バッファ9111 がふくそう状態にな
った場合には、入力用制御ユニット9001 〜900n
は、出力バッファ9111 を宛先とするセルの出力を行
わないように入力バッファ9011 〜901nに対し
て、セルの蓄積制御を行う。従って、入力バッファ90
1 〜901n からは、出力バッファ9111 に対する
セルが出力されず、この間に出力バッファ9111 は、
ふくそう状態を解消することが可能になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来例1に示したデー
タ待ち行列装置は以上のように構成されているので、例
えば、複数の入線に、時間的にセルが連続するトラヒッ
ク、すなわちバースト性の高いトラヒックが入力し、か
つそれらが単一の出線を宛先とすると、共通バッファメ
モリ11が一杯になり、セルの廃棄が起きるという問題
があった。セルの廃棄率を低く抑えるためには、この共
通バッファメモリの容量を拡張すればよい。しかし、前
記共通バッファメモリ11は、セルの多重後に動作する
必要があり、高速動作が必要なため、非常に高価であ
り、技術的にも容量を大きくとれない。また、容量の増
加は、バッファ制御回路の規模も増加させるので、共通
バッファメモリの容量拡張には限界がある。
【0011】従来例2に示したATMスイッチにおいて
は、入力バッファに容量拡張可能で、かつ、大容量の低
速バッファを実装することにより、小量の出力バッファ
で効率良くセル交換を行うことが可能であるが、入力用
制御ユニットは、入線から到着するセルの宛先を検出
し、出線毎に振り分ける必要がある。これは、出力バッ
ファが各出線に対応して設けられているため、ふくそう
状態がそれぞれの出力バッファに別個に発生するためで
ある。ふくそう状態が発生した出力バッファに対して、
セルの供給を停止させるために、入力バッファ側で到着
したセルがどの出力バッファに蓄積されるべきものであ
るかを予め判断しなければならず、入力バッファの制御
が複雑になるという問題点があった。
【0012】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたものであり、高価で、かつ技術的にも
拡張に限界がある共通バッファメモリはそのままで、あ
らたに動作速度の低いバッファを追加することで、バー
ストトラヒックの入力によるセルの廃棄を低く抑えるこ
とが可能なセル交換装置を得ることを目的とする。
【0013】また、この発明は、さらに、動作速度の低
いバッファを追加する場合であっても、そのバッファの
制御が容易に行えるセル交換装置を得ることを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るセル交換装置は、ふくそう判定回路が、共通バッファ
メモリ内のセル保留数を監視し、ふくそう状態を検出
し、入線に対応して設けられたセル退避回路にふくそう
状態を通知し、セルが共通バッファ形スイッチに入力さ
れるのを制限することで、共通バッファ形スイッチ内の
共通バッファメモリの容量を超えることで生じるセルの
廃棄率を下げるようにしたものである。
【0015】請求項2に記載の発明に係るセル交換装置
は、共通バッファメモリが全体として1つのバッファメ
モリから構成されている場合である。
【0016】請求項3に記載の発明に係るセル交換装置
は、共通バッファメモリが複数個の共通バッファメモリ
から構成されている場合である。
【0017】請求項4に記載の発明に係るセル交換装置
は、共通バッファメモリのセル保留数を監視し、予め定
められたしきい値を超えた場合ふくそう状態と判定す
る。
【0018】請求項5に記載の発明に係るセル交換装置
は、入線に到着したセルを書き込み、書き込んだセルを
読み出してスイッチ出力線に出力する退避バッファと、
ふくそう状態と判定された場合には、退避バッファにセ
ルを保留させ続け、ふくそう状態でない場合には、退避
バッファに保留したセルを読み出す制御を行う退避バッ
ファ制御回路を備えたものである。
【0019】請求項6記載の発明に係るセル交換装置
は、ふくそう判定回路において、ふくそうを判定するた
めのしきい値が、動的に変化できるようにしたため、入
力トラヒックの変動等に対応した制御が可能になるよう
にしたものである。
【0020】請求項7記載の発明に係るセル交換装置
は、ふくそうを判定するためのしきい値が、ふくそうで
ない状態からふくそう状態を検出するときと、ふくそう
でない状態からふくそう状態を検出するときとで異なっ
てもよいようにしたため、ふくそう状態にヒステリシス
をもたせ、共通バッファメモリ内のセル保留数がしきい
値付近で変動し、頻繁にふくそう状態の判定が変化し、
不安定な動作をすることを防ぐようにしたものである。
【0021】請求項8記載の発明に係るセル交換装置
は、前記共通バッファ形スイッチ内の共通バッファメモ
リのセル保留数の過去の履歴を予め定められた数だけ保
存または更新し、前記履歴からふくそうを判定すること
により、瞬間的な変動により過敏なふくそう状態の判定
が変化するのを防ぐようにしたものである。
【0022】請求項9記載の発明に係るセル交換装置
は、前記退避バッファを迂回する回路を備えることで、
セル退避回路においてふくそう状態でない場合のセルの
遅延時間を少なくするようにしたものである。
【0023】請求項10記載の発明に係るセル交換装置
は、入力セルの遅延に関する優先度を検出し、遅延に対
して敏感なセルと鈍感なセルとで処理を分け、遅延に対
して敏感なセルは遅延時間が少なくなるようにしたもの
である。
【0024】請求項11記載の発明に係るセル交換装置
は、ふくそう判定回路がふくそう状態を検出すると、前
記出線に制御セルを混入し、前記セル退避回路は出線か
ら前記制御セルを抽出することでふくそう状態を感知す
るため、ふくそう判定回路とセル退避回路との間の信号
線の本数を減らすようにしたものである。
【0025】
【作用】請求項1記載の発明に係るセル交換装置は、共
通バッファメモリ内のセル保留状態からふくそう状態を
検出し、入線に対応して設けられたセル退避回路にふく
そう状態を通知し、セルが共通バッファ形スイッチに入
力されるのを制限し、高価な共通バッファメモリを増加
することなく、共通バッファ形スイッチ内の共通バッフ
ァメモリの容量を超えることで生じるセルの廃棄率を下
げることができるセル交換装置を実現する。
【0026】請求項2に記載の発明に係るセル交換装置
は、全体として1つの共通バッファメモリが用意されて
いる場合においても、ふくそう判定回路がふくそう状態
を検出し、セル退避回路がセルを退避させることによ
り、セルの廃棄率を下げることができる。
【0027】請求項3に記載の発明に係るセル交換装置
は、複数の共通バッファメモリが用意されている場合で
も、ふくそう判定回路がふくそう状態を検出し、セル退
避回路がセルを退避させることにより、セルの廃棄率を
下げることができる。
【0028】請求項4に記載の発明に係るセル交換装置
は、ふくそう判定回路が共通バッファメモリ内のセル保
留数と、予め定められたしきい値を比較することにより
ふくそう状態を検出するため、簡単な回路によりふくそ
う状態を判定することができる。
【0029】請求項5に記載の発明に係るセル交換装置
は、セル退避回路がふくそう状態の場合にセルを保留さ
せ、ふくそう状態でない場合に保留したセルを出力する
ようにしたので、退避バッファには高価なメモリを使用
する必要がなく、また、退避バッファ制御回路も特別な
制御を必要とすることなく、セルの保留を行うことがで
きる。
【0030】請求項6記載の発明に係るセル交換装置
は、ふくそう判定回路のふくそうを判定するためのしき
い値が、動的に変化できるようにしたため、入力トラヒ
ックの変動等に対応した制御が可能であるセル交換装置
を実現する。
【0031】請求項7記載の発明に係るセル交換装置
は、ふくそうを判定するためのしきい値が、ふくそうで
ない状態からふくそう状態を検出するときと、ふくそう
でない状態からふくそう状態を検出するときとで異なる
値を設定できるので、ふくそう状態にヒステリシスをも
たせることができ、共通バッファメモリ内のセル保留数
がしきい値付近で変動し、頻繁にふくそう状態の判定が
変化しても、不安定な動作をすることを防ぐようにした
セル交換装置を実現する。
【0032】請求項8記載の発明に係るセル交換装置
は、前記共通バッファ形スイッチ内の共通バッファメモ
リのセル保留数の過去の履歴を予め定められた数だけ保
存または更新し、前記履歴からふくそうを判定するた
め、瞬間的な変動があったも、過敏なふくそう状態の判
定が変化するのを防ぐようにしたセル交換装置を実現す
る。
【0033】請求項9記載の発明に係るセル交換装置
は、前記退避バッファを迂回する回路を備えるので、セ
ル退避回路においてふくそう状態でない場合、セルを退
避バッファに書き込みまた読み出す遅延時間を少なくす
るようにしたセル交換装置を実現する。
【0034】請求項10記載の発明に係るセル交換装置
は、入力セルの遅延に関する優先度を検出し、遅延に対
して敏感なセルと鈍感なセルとで処理を分け、遅延に対
して敏感なセルは退避バッファを迂回し、遅延時間が少
なくなるようにしたセル交換装置を実現する。
【0035】請求項11記載の発明に係るセル交換装置
は、ふくそう判定回路がふくそう状態を検出すると、前
記出線に制御セルを混入し、前記セル退避回路は出線か
ら前記制御セルを抽出することでふくそう状態を感知す
るため、ふくそう判定回路とセル退避回路との信号線本
数が減らすようにしたセル交換装置を実現する。
【0036】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図に基づいて説
明する。図1,図2は、この発明の一実施例を示す図で
ある。図において、図20と同一符号は同図の各部と同
一または相当部分を示している。
【0037】図1において、11 〜1n は宛先情報とし
ての出線番号を含むヘッダ部とデータ部よりなるATM
セルが入力するn本の入線、21 〜2m は前記セルがそ
のヘッダ部にて指定された宛先に応じて出力されるm本
の出線であり、これらは従来のそれら(図20)と同等
である。
【0038】31 〜3n は、入線11 〜1n に対応して
設けられ入力するセルを共通バッファ形スイッチに転送
するスイッチ入力線、41 〜4m は出線21 〜2m に対
応して設けられ共通バッファ形スイッチからセルが出力
するスイッチ出力線、9は入力したセルの宛先情報に基
づきセルを出線21 〜2m に振り分け、また、内部に出
線21 〜2m 間で共有して使用されるバッファメモリを
備え、待ち合わせの必要なセルはそのバッファメモリに
書き込み、セルの交換を行う共通バッファ形スイッチで
ある。
【0039】20は、共通バッファ形スイッチ9のバッ
ファメモリの使用状態よりふくそう状態か否かを判定す
るふくそう判定回路、21は共通バッファ形スイッチ9
のバッファメモリをモニタし、ふくそう判定回路に通知
するスイッチ内部モニタである。31はふくそう判定回
路の判定結果を後述のセル退避回路221 〜22n に通
知するふくそう判定出力線である。
【0040】また、221 〜22n は、入線11 〜1n
に対応して設けられ、ふくそう判定回路20がふくそう
状態と判定すると入線11 〜1n に入力したセルを蓄積
し共通バッファ形スイッチ9にセルの入力を抑制するセ
ル退避回路である。セル退避回路22は、退避バッファ
23と退避バッファ制御回路24から構成される。23
1 〜23n はそれぞれセル退避回路221 〜22n の内
部に設けられ、入力セルを実際に記憶する退避バッファ
であり、241 〜24n もそれぞれセル退避回路221
〜22n の内部に設けられ、退避バッファ231 〜23
n のセルの書き込みと読み出しを制御する退避バッファ
制御回路である。
【0041】図2は、図1における共通バッファ形スイ
ッチ9の一実施例を詳細に示している。図2において
は、9a等の添え字aは本実施例の共通バッファ形スイ
ッチの一形態であることを示している。31 〜3n ,4
1 〜4m ,9a,21aは、それぞれ図1における31
〜3n ,41 〜4m ,9,21と同一部分を示してい
る。
【0042】101 〜10n は、前記スイッチ入力線の
各々に対応して設けられ、スイッチ入力線31 〜3n
り入力されるセルのヘッダ部より宛先の出力線41 〜4
m を検出するヘッダ処理回路である。
【0043】また、11は指定されたアドレスに前記セ
ルを蓄積し、アドレスを指定することによって書き込み
の際の順序とは無関係に、蓄積されたアドレスを読み出
すことができる共通バッファメモリで、この1つの共通
バッファメモリ11で複数個のセルを蓄積できる。
【0044】12は、この共通バッファメモリ11に対
応して設けられ、例えばFIFOタイプのメモリを用い
て空きアドレスの管理を行い、対応付けられた共通バッ
ファメモリ11に読み込みアドレスおよび書き込みアド
レスを与える空きアドレス管理回路である。
【0045】7は、前記ヘッダ処理回路101 〜10n
と共通バッファメモリ11とを接続し、入力したセルを
セル単位または決められたビット単位に多重し、高速化
または多ビット並列化することで、共通バッファメモリ
11が入力した全セルを書き込むのを可能にするセル多
重回路である。8は前記共通バッファメモリ11とスイ
ッチ出力線41 〜4m とを接続し、共通バッファメモリ
から高速あるいは多ビット並列で読み出されたセルを、
セル単位または決められたビット単位に分離し、スイッ
チ出力線41 〜4m にセルを振り分けるセル分離回路で
ある。
【0046】15aは、前記共通バッファメモリ11に
蓄積されたセルのアドレスを各セルの宛先別に管理し
て、当該宛先別に管理しているアドレスに基づいて共通
バッファメモリ11の読み出しを制御して、前記セルを
そのヘッダ部で指定される前記スイッチ出力線41 〜4
m に所定の順番で出力させるバッファ制御回路である。
【0047】また、前記バッファ制御回路15a内にお
いて、16aは、スイッチ入力線31 〜3n にセルが到
着すると、そのスイッチ入力線31 〜3n に対応付けら
れたヘッダ処理回路101 〜10n によって検出された
当該セルの出線21 〜2m またはスイッチ出力線41
m の番号を受け、また空きアドレス管理回路12より
当該セルの共通バッファメモリ11への書き込みアドレ
スを受け、そして、各スイッチ入力線31 〜3n へのセ
ルの到着の有無、その宛先、共通バッファメモリ11へ
の書き込みアドレスを組みにして、後述のアドレス交換
回路17へ通知する書き込みバッファ選択回路である。
【0048】17は、この書き込みバッファ選択回路1
6aの検出した出線21 〜2m またはスイッチ出力線4
1 〜4m の番号を参照して到着したセルの宛先のスイッ
チ出力線41 〜4m 別に分け、当該セルが書き込まれた
バッファメモリ11上の書き込みアドレスを後述するア
ドレス待ち行列181 〜18m に書き込むアドレス交換
回路である。
【0049】181 〜18m は、そのアドレス待ち行列
であり、FIFO(先入れ先出し)タイプのメモリによ
って構成されて、前記スイッチ出力線41 〜4m の各々
に対応して設けられている。このアドレス待ち行列18
1 〜18m には、それが対応付けられたスイッチ出力線
1 〜4m 毎に、当該スイッチ出力線41 〜4m を宛先
とするセルの蓄積されたバッファメモリ11上の書き込
みアドレスが、到着した順番に前記アドレス交換回路1
7によって書き込まれる。
【0050】19aは、このアドレス待ち行列181
18m を参照してバッファメモリ11から読み出すセル
を決定し、そのアドレス待ち行列181 〜18m から読
み出したアドレスを読み込みアドレスとして、バッファ
メモリ11に対応した空きアドレス管理回路12へ送る
読み出しバッファ選択回路である。
【0051】21aは、共通バッファメモリ11の蓄積
しているセルの個数を監視して、ふくそう判定回路20
に通知するスイッチ内部モニタである。
【0052】次に動作について説明する。ここで説明す
るセルは固定長で、ランダムまたはバーストトラヒック
として到着するものであり、入線11 〜1n に入力され
る前にセル入力位相が調整されて、全入線からのセル入
力は同一の位相で供給されるものとする。
【0053】まず、共通バッファ形スイッチ9について
述べる。スイッチ入力線31 〜3nにセルが到着する
と、そのヘッダ内部に書き込まれた宛先情報がヘッダ処
理回路101 〜10n により読み取られ、バッファ制御
回路15a内部の書き込みバッファ選択回路16aに通
知される。
【0054】空きアドレス管理回路12は、共通バッフ
ァメモリ11の使用されていない空きアドレスを記憶・
保持する。スイッチ入力線31 〜3n はn本あるが、n
本のスイッチ入力線全てにセルが到着する可能性がある
ので、空きアドレス管理回路12はn個の空きアドレス
を書き込みバッファ選択回路16aに提供できるように
なっている。
【0055】スイッチ入力線31 〜3n に入力され、次
いでヘッダ処理回路101 〜10nを通過したセルは、
セル多重回路7に入力される。セル多重回路7は、複数
のヘッダ処理回路101 〜10n の出力を、ひとつの共
通バッファメモリ11に入力できるように高速処理を行
うものである。また、共通バッファメモリ11の限界動
作速度が低い場合は、多ビットに展開し並列処理をする
場合もある。セル多重回路7での、セルが多重される方
法は、種々考えられる。例えば、セル単位に並べかえて
高速にする方法がある。また、バイト多重方法のよう
に、決められたビット単位に並べ変えられる方法もあ
る。
【0056】セル多重回路7で多重されたセルは、共通
バッファメモリ11に入力され、空きアドレス管理回路
12が指定するアドレスに書き込まれる。もし、空きア
ドレスが存在しない場合は、この入力セルは廃棄され
る。
【0057】バッファ制御回路15a内部にある書き込
みバッファ選択回路16aは、前記ヘッダ処理回路10
1 〜10n からセル到着の有無および当該セルの宛先出
線21 〜2m または宛先スイッチ出力線41 〜4m の番
号を受け、また空きアドレス管理回路12より当該セル
の共通バッファメモリ11への書き込みアドレスを受け
る。アドレス交換回路17へ、到着セル単位に、その宛
先とその共通バッファメモリ11への書き込みアドレス
を組みにして、通知する。
【0058】アドレス交換回路17は、前記書き込みバ
ッファ選択回路16aの検出した宛先出線21 〜2m
たは宛先スイッチ出力線41 〜4m の番号を参照して、
到着したセルのが書き込まれた共通バッファメモリ11
上の書き込みアドレスを、宛先のスイッチ出力線41
m 別に振り分ける。そして、前記書き込みアドレスを
アドレス待ち行列181 〜18m に書き込む。
【0059】アドレス待ち行列181 〜18m は、前記
スイッチ出力線41 〜4m の各々に対応して設けられ、
それぞれFIFOタイプのメモリによって構成されてい
る。このアドレス待ち行列181 〜18m は、それが対
応付けられたスイッチ出力線41 〜4m 毎に、当該スイ
ッチ出力線41 〜4m を宛先とするセルの蓄積された共
通バッファメモリ11上の書き込みアドレスの待ち行列
をつくることができる。
【0060】ここでは、アドレス待ち行列181 〜18
m は、前記スイッチ出力線41 〜4m の各々に対応して
設けられている例を示しているが、扱う遅延要求クラス
によって、優先制御を行う共通バッファ形スイッチ9の
場合、ひとつのスイッチ出力線41 〜4m に対して複数
個のアドレス待ち行列を設けることも可能である。
【0061】アドレス待ち行列181 〜18m 内部に行
列した前記書き込みアドレスは、順番がくるのを待つ。
読み出しバッファ選択回路19aは、このアドレス待ち
行列181 〜18m の最前列を参照してバッファメモリ
11から読み出すセルを決定し、そのアドレス待ち行列
181 〜18m から読み出したアドレスを読み出しアド
レスとして、バッファメモリ11に対応した空きアドレ
ス管理回路12へ送る。
【0062】空きアドレス管理回路12は、読み出しバ
ッファ選択回路19から次に読み出すアドレスを受信す
る。読み出しアドレスは、スイッチ出力線41 〜4m
それぞれに対応して存在するため、1セルスロットで最
大でm個通知される。また、空きアドレス管理回路12
は、共通バッファメモリ11に前記読み出しアドレスを
指示し、セルを読み出す。共通バッファメモリ11から
読み出されたセルは、セル分離回路8に送信される。ま
た、読み出しに使用された読み出しアドレスは、開放さ
れ、空きアドレス管理回路12内部の空きアドレスを蓄
積する回路に保存され、循環して使用される。
【0063】セル分離回路8は、共通バッファメモリ1
1から高速に読み出された複数個のセルをスイッチ出力
線41 〜4m 対応に分離する。もし、読み出された信号
がバイト多重のように決められたビット単位に並べられ
ていたら、セル単位または他の決められたビット単位に
変換する機能も有する。
【0064】以上のように、共通バッファ形スイッチ9
aは、入力したセルをひとつの共通バッファメモリ11
に書き込み、そのアドレスをスイッチ出力線41 〜4m
単位に行列させることで、セルの交換を行う。また、使
用したアドレスは循環して使用することが可能である。
【0065】次に、ふくそう判定回路20について動作
を説明する。ふくそう判定回路20はスイッチ内部モニ
タ21により共通バッファ形スイッチ9a内部の共通バ
ッファメモリ11に蓄積したセルの個数を監視してお
り、その個数と予め設定してあるしきい値との比較でふ
くそう状態を判定する。
【0066】図3は、スイッチ内部モニタ21が共通バ
ッファメモリ11に蓄積したセルの個数を監視する方式
を示す図である。図3においては、(a),(b),
(c)の3つの方式を示している。(a)の方式におい
ては、スイッチ内部モニタ21aがセル蓄積数をライト
パルス数とリードパルス数によりカウントする場合を示
している。空きアドレス管理回路12は、共通バッファ
メモリ11に対してセルを書き込む場合と読み出す場合
に、ライトパルスとライトアドレスおよびリードパルス
とリードアドレスを共通バッファメモリ11に与える。
ライトパルスおよびリードパルスは、書き込みおよび読
み出しのタイミングを示すパルスであり、このパルスを
モニタすることにより、共通バッファメモリ11に書き
込まれたセルの数、および読み出されたセルの数を知る
ことができる。従って、 セル蓄積数=ライトパルス数−リードパルス数 という計算式を用いることにより、共通バッファメモリ
11に蓄積されたセル蓄積数を検出することができる。
【0067】次に、(b)の方式について説明する。空
きアドレス管理回路は、空きアドレスを管理する。この
空きアドレスの個数からセル蓄積数を計算するようにし
ても構わない。すなわち、共通バッファメモリ11に蓄
積できる数を全蓄積数とし、空きアドレスの個数を空き
数とすると、 セル蓄積数=全蓄積数−空き数 という計算式により、共通バッファメモリ11に蓄積さ
れたセルの蓄積数を検出することができる。
【0068】次に、(c)の方式について説明する。前
記(a),(b)の方式は、セル蓄積数を直接算出する
場合について説明しているが、この(c)の方式は、共
通バッファメモリの各アドレスに対してセルが存在して
いるか否かを示すフラグを有しており、このフラグシー
ケンスを出力する。このフラグの位置は、共通バッファ
メモリ11内部でも構わないし、空きアドレス管理回路
12の内部であっても構わない。図3に示す例において
は、共通バッファメモリ11が全部で12のセルを蓄積
できる場合において、6個のアドレスが既にセルで専有
されており、残りの6個が空きになっている状態を示し
ている。このフラグをふくそう判定回路20に伝え、ふ
くそう判定回路20は、フラグがオンになっている数を
カウントすることにより、セル蓄積数を検出することが
できる。
【0069】図4および図5にふくそう判定回路20の
手順を示す。ふくそう判定に使用されるしきい値Tは、
初期時に設定する。図4に示すふくそう判定回路20の
手順は、図5に示すようにセルスロット単位に、スイッ
チ内部モニタから共通バッファ形スイッチ9a内のセル
蓄積数を読み込み、先に設定したしきい値と比較するこ
とによりふくそう状態の判定を行う。
【0070】次に、セル退避回路22の動作について説
明する。セル退避回路22は、退避バッファ23と退避
バッファ制御回路24から構成される。退避バッファ2
3は、例えばFIFO(先入れ先出し)タイプのメモリ
で構成が可能である。退避バッファ制御回路24は退避
バッファ23の書き込みおよび読み出しを制御する回路
である。退避バッファ23がFIFOタイプのメモリの
場合、退避バッファ制御回路24は書き込みパルスと読
み出しパルスを発生する。
【0071】それとは別に、退避バッファ23がRAM
(ランダムアクセスタイプのメモリ)の場合、退避バッ
ファ制御回路24は書き込みアドレスと読み出しアドレ
スを管理し、アドレスを循環させて使用する制御を行
う。すなわち、セルの書き込みを行ったら書き込みアド
レスに1を加え、セルの読み出しを行ったら読み出しア
ドレスに1を加える。この場合、退避バッファ制御回路
24は、書き込みアドレスと書き込みパルス、読み出し
アドレスと読み出しパルスを退避バッファ23に与え
る。
【0072】ここで図6はセル退避回路22の流れ図で
あり、主に退避バッファ制御回路24の制御手順を示し
ている。退避バッファ制御回路24は、入線1にセルが
到着すると内部の退避バッファ23に前記セルを書き込
む制御を行う。ただし、この退避バッファ23が一杯な
らば、入力した前記セルは廃棄する。一方、退避バッフ
ァ制御回路24は、ふくそう判定回路20をモニタして
おり、ふくそう状態でなければ、退避バッファ23内に
蓄積されているセルを読み出す。もし、ふくそう状態で
あれば、退避バッファ23からはセルを読み出さない。
【0073】図7は、退避バッファの具体的動作を示す
図である。図7は、図5に示した入線11 に対してセル
A,セルC,セルE,セルHが入力された場合の退避バ
ッファの動作を示している。ここでは、セルスロット1
とセルスロット4においては、ふくそう判定回路20が
ふくをう状態でないと判定をし、セルスロット2とセル
スロット3においては、ふくそう状態であることを検出
した場合を示している。まず、セルスロット1において
は、セルAが退避バッファに蓄積される。
【0074】次に、セルスロット2においては、セルA
が退避バッファより出力されるとともに、セルCが蓄積
される。セルスロット1においては、ふくそう判定回路
がふくそう状態でない場合を検出しているため、退避バ
ッファからセルAが出力される。
【0075】次に、セルスロット3においては、セルス
ロット2においてふくそう判定回路20がふくそう状態
を検出したため、セルCは退避バッファに蓄積されたま
まとなる。また、セルスロット3においては、セルEが
入力され退避バッファに蓄積される。
【0076】次に、セルスロット4においては、セルス
ロット3においてふくそう判定回路20がふくそう状態
を検出しているため、セルCおよびセルEは退避バッフ
ァに蓄積されたままとなる。また、セルスロット4にお
いて、セルHが新たに蓄積される。
【0077】次に、セルスロット5においては、セルス
ロット4においてふくそう判定回路20がふくそう状態
でない場合を検出しているため、退避バッファからセル
Cが出力される。
【0078】以上のように、この実施例で特徴となる点
は、共通バッファ形スイッチ9に対してセル退避回路を
設けることにより、共通バッファ形スイッチ内の共通バ
ッファメモリのセルの廃棄率を下げるようにした点であ
る。特に、セル退避回路はふくそう判定回路からのふく
そう状態の報告により、セルの蓄積を制御するだけで良
く、セル退避回路を簡単に構成することができる。
【0079】従来の技術で説明した従来例2の場合は、
バッファが出線に対応して設けられている。いわゆる出
力バッファ形スイッチにそれぞれ対応してセルを一時的
に蓄積する回路を設けており、出線に対応した出力バッ
ファがふくそう状態であることをそれぞれ判定し、その
出力バッファに対応するセルかどうかを判定した上で、
セルを事前に蓄積するべきか否かを判定しなければなら
ず、複雑な構成を取らなければならなかった。それに対
し、この実施例に示すように共通バッファ形スイッチの
場合は、出線に対して共通の1つのバッファが設けられ
ているため、その共通のバッファがふくそう状態を起こ
しているか否かという単純な判断に基づいて、しかも、
セル退避回路が到着するセルの宛先を個別に判断するこ
となくセルの蓄積制御を行うものである。
【0080】次に、図8は図1に示したセル交換装置の
実装形態の一例を示す図である。図8において、100
は、共通バッファ形スイッチ9とふくそう判定回路20
を搭載した共通バッファ形スイッチ基板である。200
1 〜200n は、インタフェース基板である。それぞれ
のインタフェース基板は、1つの入線と1つの出線に対
応して設けられており、この一対の入線と出線を共通バ
ッファ形スイッチ9に接続するためのインタフェース回
路を搭載している。例えば、入線および出線が光ファイ
バにより構成されている場合には、光電変換回路および
電光変換回路を搭載している。また、同期をとるため
や、エラーチェックを行うためのインタフェース回路が
搭載されている。さらに、前述したセル退避回路が入線
側に設けられる。各インタフェース基板と共通バッファ
形スイッチ基板は、スイッチ入力線とスイッチ出力線に
より接続される。また、ふくそう判定回路20からのふ
くそう判定出力線31は、共通バッファ形スイッチ基板
100からそれぞれのインタフェース基板2001 〜2
00n のセル退避回路に接続される。
【0081】実施例2.次に、この発明の他の実施例を
図に基づいて説明する。図1,図9は、この発明の一実
施例によるセル交換装置の構成を示すブロック図であ
る。図において、前述した実施例1によるセル交換装置
(図1,図2)と同一または相当部分には同一符号を付
している。
【0082】図1において、11 〜1n は、宛先情報と
しての出線番号を含むヘッダ部とデータ部よりなるAT
Mセルが入力するn本の入線、21 〜2m は、前記セル
がそのヘッダ部にて指定された宛先に応じて出力される
m本の出線である。
【0083】31 〜3n は、入線11 〜1n に対応して
設けられ入力するセルを共通バッファ形スイッチに転送
するスイッチ入力線、41 〜4m は、出線21 〜2m
対応して設けられ共通バッファ形スイッチからセルが出
力するスイッチ出力線、9は入力したセルの宛先情報に
基づきセルを出線21 〜2m に振り分け、また、内部に
出線21 〜2m 間で共有して使用されるバッファメモリ
を備え、待ち合わせの必要なセルはそのバッファメモリ
に書き込み、セルの交換を行う共通バッファ形スイッチ
である。
【0084】20は、共通バッファ形スイッチ9のバッ
ファメモリの使用状態よりふくそう状態か否かを判定す
るふくそう判定回路、21は、共通バッファ形スイッチ
9のバッファメモリをモニタし、ふくそう判定回路に通
知するスイッチ内部モニタである。31は、ふくそう判
定回路の判定結果を後述のセル退避回路221 〜22n
に通知するふくそう判定出力線である。
【0085】また、221 〜22n は、入線11 〜1n
に対応して設けられ、ふくそう判定回路20がふくそう
状態と判定すると入線11 〜1n に入力したセルを蓄積
し共通バッファ形スイッチ9にセルの入力を抑制するセ
ル退避回路である。セル退避回路22は、退避バッファ
23と退避バッファ制御24から構成される。231
23n は、それぞれセル退避回路221 〜22n の内部
に設けられ、入力セルを実際に記憶する退避バッファで
あり、241 〜24n もそれぞれセル退避回路221
22n の内部に設けられ、退避バッファ231 〜23n
のセルの書き込みと読み出しを制御する退避バッファ制
御回路である。
【0086】図9は、図1における共通バッファ形スイ
ッチ9の一実施例を詳細に示す図である。図9において
は、9b等の添え字bは本実施例の共通バッファ形スイ
ッチの一形態であることを示している。31 〜3n ,4
1 〜4m ,9b,21bは、それぞれ図1における31
〜3n ,41 〜4m ,9,21と同一部分を示してい
る。
【0087】101 〜10n は、前記スイッチ入力線の
各々に対応して設けられ、スイッチ入力線31 〜3n
り入力されるセルのヘッダ部より宛先の出力線41 〜4
m を検出するヘッダ処理回路である。
【0088】また、111 〜11p は、指定されたアド
レスに前記セルを蓄積し、アドレスを指定することによ
って書き込みの際の順序とは無関係に、蓄積されたアド
レスを読み出すことができるp個の共通バッファメモリ
で、この共通バッファメモリ111〜11pの1つでも複
数個のセルを蓄積できる。
【0089】121 〜12p は、この共通バッファメモ
リ111 〜11p の各々に対応して設けられ、例えばF
IFOタイプのメモリを用いて空きアドレスの管理を行
い、対応付けられたバッファメモリ111 〜11p に読
み出しアドレスおよび書き込みアドレスを与える空きア
ドレス管理回路である。
【0090】13は、前記ヘッダ処理回路101 〜10
n を所定の共通バッファメモリ111 〜11p に選択的
に接続する入線側クロスポイントスイッチである。14
は、前記共通バッファメモリ111 〜11p を所定のス
イッチ出力線41 〜4m に選択的に接続する出線側クロ
スポイントスイッチである。
【0091】15bは、前記入線側クロスポイントスイ
ッチのスイッチングを制御してセルが蓄積される共通バ
ッファメモリ111 〜11p の選択を行うとともに、共
通バッファメモリ111 〜11p に蓄積されたセルのア
ドレスを各セルの宛先別に管理して、当該宛先別に管理
しているアドレスに基づいて共通バッファメモリ111
〜11p の読み出しを制御して、前記セルをそのヘッダ
部で指定される前記スイッチ出力線41 〜4m に所定の
順番で出力させるバッファ制御回路である。
【0092】また、前記バッファ制御回路15b内にお
いて、16bは、スイッチ入力線31 〜3n にセルが到
着すると、そのスイッチ入力線31 〜3n に対応付けら
れたヘッダ処理回路101 〜10n によって検出された
当該セルの出線21 〜2m 、またはスイッチ出力線41
〜4m の番号を受け、そのセルを蓄積する共通バッファ
メモリ111 〜11p を選択してそれを当該するヘッダ
処理回路101 〜10n に接続するため、前記入線側ク
ロスポイントスイッチ13のスイッチングを制御する書
き込みバッファ選択回路である。また、書き込みバッフ
ァ選択回路16bは、空きアドレス管理回路121 〜1
p より共通バッファメモリ111 〜11p への書き込
みアドレスを受ける。そして、各スイッチ入力線31
n へのセルの到着の有無、その宛先、共通バッファメ
モリ111 〜11p の番号とその書き込みアドレスを組
みにして、後述のアドレス交換回路17へ通知する。
【0093】17は、この書き込みバッファ選択回路1
6bの検出した出線21 〜2m またはスイッチ出力線4
1 〜4m の番号を参照して到着したセルの宛先のスイッ
チ出力線41 〜4m 別に分け、当該セルが書き込まれた
バッファメモリ111 〜11p の番号とその書き込みア
ドレスを後述するアドレス待ち行列181 〜18m に書
き込むアドレス交換回路である。
【0094】181 〜18m は、そのアドレス待ち行列
であり、FIFO(先入れ先出し)タイプのメモリによ
って構成されて、前記スイッチ出力線41 〜4m の各々
に対応して設けられている。このアドレス待ち行列18
1 〜18m には、それが対応付けられたスイッチ出力線
1 〜4m 毎に、当該スイッチ出力線41 〜4m を宛先
とするセルの蓄積されたバッファメモリ111 〜11p
の番号とその書き込みアドレスが、到着した順番に前記
アドレス交換回路17によって書き込まれる。
【0095】19bは、このアドレス待ち行列181
18m を参照してバッファメモリ111 〜11p から読
み出すセルを決定し、そのアドレス待ち行列181 〜1
mから読み出したアドレスを読み込みアドレスとし
て、該当するバッファメモリ111 〜11p に対応付け
られた空きアドレス管理回路121 〜12p へ送るとと
もに、出線側クロスポイントスイッチ14のスイッチン
グを制御して、前記共通バッファメモリ111 〜11p
を該当するスイッチ出力線41 〜4m に接続する読み出
しバッファ選択回路である。
【0096】21bは、共通バッファメモリ111 〜1
p の蓄積しているセルの合計個数を監視して、ふくそ
う判定回路20に通知するスイッチ内部モニタである。
【0097】次に動作について説明する。ここで説明す
るセルは固定長で、ランダムまたはバーストトラヒック
として到着するものであり、入線11〜1nに入力される
前にセル入力位相が調整されて、全入線からのセル入力
は同一の位相で供給されるものとする。
【0098】まず、共通バッファ形スイッチ9について
述べる。スイッチ入力線31 〜3nにセルが到着する
と、そのヘッダ内部に書き込まれた宛先情報がヘッダ処
理回路101 〜10n により読み取られ、バッファ制御
回路15b内部の書き込みバッファ選択回路16bに通
知される。
【0099】空きアドレス管理回路121 〜12p は、
共通バッファメモリ111 〜11pの使用されていない
空きアドレスを記憶・保持する。スイッチ入力線31
nはn本あるが、n本のスイッチ入力線全てにセルが
到着する可能性があるので、空きアドレス管理回路12
1 〜12p は、合計してn個の空きアドレスを書き込み
バッファ選択回路16bに提供できるようになってい
る。
【0100】スイッチ入力線31 〜3n に入力され、次
いでヘッダ処理回路101 〜10nを通過したセルは、
入線側クロスポイントスイッチ13に入力される。入線
側クロスポイントスイッチ13は、書き込みバッファ選
択回路16bの指示に従って、セルスロット単位にスイ
ッチングを変え、セル単位に、前記ヘッダ処理回路10
1 〜10n を所定の共通バッファメモリ111 〜11p
に選択的に接続する。
【0101】前記入線側クロスポイントスイッチ13に
より共通バッファメモリ111 〜11p に接続されたセ
ルは、それぞれ共通バッファメモリ111 〜11p に入
力され、空きアドレス管理回路121 〜12p が指定す
るアドレスに書き込まれる。もし、空きアドレスが存在
しない場合は、この入力セルは廃棄される。
【0102】バッファ制御回路15b内部にある書き込
みバッファ選択回路16bは、前記ヘッダ処理回路10
1 〜10n からセル到着の有無および当該セルの宛先出
線21 〜2m または宛先スイッチ出力線41 〜4m の番
号を受け、また空きアドレス管理回路121 〜12p
り当該セルの共通バッファメモリ111 〜11p への書
き込みアドレスを受ける。アドレス交換回路17へ、到
着セル単位に、その宛先とその共通バッファメモリ11
1 〜11p の番号とその書き込みアドレスを組みにし
て、通知する。
【0103】また、バッファ制御回路15bは、入線側
クロスポイントスイッチ13のスイッチングも制御し、
セルの到着したヘッダ処理回路101 〜10n とセルを
記憶するため選択された共通バッファメモリ111 〜1
p を個々に接続するように指示する。
【0104】ここで、入線側クロスポイントスイッチ1
3の接続の仕方は種々考えられるが、セルが共通バッフ
ァメモリ111 〜11p に記憶され、後に読み出される
時に同じバッファメモリ111 〜11p 内に、読み出し
たいセルが2個以上あることは望ましくないため、これ
を防ぐようにセルを多数の共通バッファメモリ111
11p に分散させる方法がよい。
【0105】そのためには、バッファメモリ111 〜1
p は、スイッチ入力線31 〜3nと同じ数だけでは不
十分で、前記問題を解決するためには、なるべく多くの
共通バッファメモリ111 〜11p がある方が制御が簡
単になる。
【0106】あるいはそれとは別に、セルを多数の共通
バッファメモリ111 〜11p に分散させる方法とし
て、順番に選択する方法がある。あるセルスロットにn
本のスイッチ入力線31 〜3n のうち同時にx個にセル
が到着したとすると、共通バッファメモリ111 〜11
x を選択し、次のセルスロットにy個のセルが到着した
とすると、共通バッファメモリ11x+1 〜11x+y を選
択する方法である。
【0107】また、さらに別の方法として、各共通バッ
ファメモリ111 〜11p 内のセル保留残量を記録し、
セル保留残量の最も少ない共通バッファメモリ111
11p を選択してセルを書き込む方法も考えられる。即
ち、あるセルスロットに同時にx個のセルが到着した時
には、セル保留残量の最も少ないx個の共通バッファメ
モリ111 〜11p を選択する方法である。これによ
り、複数個の共通バッファメモリ111 〜11p は、ひ
とつの大きな共通バッファメモリとみなすことが出来
る。
【0108】アドレス交換回路17は、前記書き込みバ
ッファ選択回路16bの検出した宛先出線21 〜2m
たは宛先スイッチ出力線41 〜4m の番号を参照して、
到着したセルのが書き込まれたバッファメモリ111
11p の番号とその書き込みアドレスを、宛先のスイッ
チ出力線41 〜4m 別に振り分ける。そして、それらを
アドレス待ち行列181 〜18m に書き込む。
【0109】アドレス待ち行列181 〜18m は、前記
スイッチ出力線41 〜4m の各々に対応して設けられ、
それぞれFIFOタイプのメモリによって構成されてい
る。このアドレス待ち行列181 〜18m は、それが対
応付けられたスイッチ出力線41 〜4m 毎に、当該スイ
ッチ出力線41 〜4m を宛先とするセルの蓄積されたバ
ッファメモリ111 〜11p とその書き込みアドレスの
待ち行列をつくることができる。
【0110】ここでは、アドレス待ち行列181 〜18
m は、前記スイッチ出力線41 〜4m の各々に対応して
設けられている例を示しているが、扱う遅延要求クラス
によって、優先制御を行う共通バッファ形スイッチ9の
場合、ひとつのスイッチ出力線41 〜4m に対して複数
個のアドレス待ち行列を設けることも可能である。
【0111】アドレス待ち行列181 〜18m 内部に行
列した前記書き込みアドレスは、順番がくるのを待つ。
読み出しバッファ選択回路19bは、このアドレス待ち
行列181 〜18m の最前列を参照してバッファメモリ
111 〜11p から読み出すセルを決定し、そのアドレ
ス待ち行列181 〜18m から読み出したアドレスを読
み出しアドレスとして、バッファメモリ111 〜11p
に対応した空きアドレス管理回路121 〜12p へ送
る。
【0112】また、読み出しバッファ選択回路19b
は、共通バッファメモリ111 〜11p から読み出され
るセルが所定の宛先であるスイッチ出力線41 〜4m
出力されるように、出線側クロスポイントスイッチ14
のスイッチングを制御する。この切り替えは、セルスロ
ット単位に、共通バッファメモリ111 〜11p とスイ
ッチ出力線41 〜4m の個々の接続形態を示すものであ
る。
【0113】空きアドレス管理回路121 〜12p は、
読み出しバッファ選択回路19から次に読み出すアドレ
スを受信する。読み出しアドレスは、スイッチ出力線4
1 〜4m のそれぞれに対応して存在するため、1セルス
ロットで合計最大でm個通知される。また、空きアドレ
ス管理回路121 〜12p は、共通バッファメモリ11
1 〜11p に前記読み出しアドレスを指示し、セルを読
み出す。共通バッファメモリ111 〜11p から読み出
されたセルは、前記出線側クロスポイントスイッチ14
に送信される。また、読み出しに使用された読み出しア
ドレスは、開放され、空きアドレス管理回路121 〜1
p 内部の空きアドレスを蓄積する回路に保存され、循
環して使用される。
【0114】以上のように、共通バッファ形スイッチ9
bは、入力したセルをp個の共通バッファメモリ111
〜11p に書き込み、そのアドレスをスイッチ出力線4
1 〜4m 単位に行列させることで、セルの交換を行う。
また、使用したアドレスは循環して使用することが可能
である。
【0115】次に、ふくそう判定回路20について動作
を説明する。ふくそう判定回路20は、スイッチ内部モ
ニタ21により共通バッファ形スイッチ9b内部の共通
バッファメモリ11に蓄積したセルの個数を監視してお
り、その個数と予め設定してあるしきい値との比較でふ
くそう状態を判定する。
【0116】図4および図5にふくそう判定回路20の
手順を示す。ふくそう判定に使用されるしきい値Tは、
初期時に設定する。セルスロット単位に、スイッチ内部
モニタから共通バッファ形スイッチ9b内のセル蓄積数
を読み込み、先に設定したしきい値と比較することによ
りふくそう状態の判定を行う。
【0117】ここで、前述した実施例1と異なる点は、
共通バッファメモリが複数のメモリから構成されている
点である。従って、スイッチ内部モニタ21bには、そ
れぞれの共通バッファメモリのセル蓄積数が与えられ
る。セル退避回路は、それぞれの共通バッファメモリか
ら送られてくるセル蓄積数を加算することにより、全体
のセル蓄積数を検出する。それぞれの共通バッファメモ
リのセル蓄積数の検出方式は、図3に示したような方式
がそれぞれ考えられる。あるいは、バッファ制御回路1
5b内にある書き込みバッファ選択回路16bおよび読
み出しバッファ選択回路19bのバッファ選択回数を用
いて、セル蓄積数を算出するようにしても構わない。す
なわち、書き込みバッファ選択回路16bは、セルを蓄
積する共通バッファメモリを選択するものであり、共通
バッファメモリを選択する度に、セルがいずれかの共通
バッファメモリに記録される。従って、書き込みバッフ
ァ選択回路の共通バッファメモリ選択回数をカウントす
ることにより、共通バッファに入力されたセル数を知る
ことができる。同様に読み出しバッファ選択回路19b
の共通バッファメモリ選択回数をカウントすることによ
り、共通バッファメモリから出力されたセル数を検出す
ることができる。従って、 セル蓄積数=書き込みバッファ選択回路の共通バッファ
メモリ選択数−読み出しバッファ選択回路の共通バッフ
ァメモリ選択数 という計算式により、セル蓄積数を算出し、スイッチ内
部モニタ21bに与えるようにしても構わない。
【0118】次に、セル退避回路22の動作について説
明する。セル退避回路22は、退避バッファ23と退避
バッファ制御24から構成される。退避バッファ23
は、例えばFIFO(先入れ先出し)タイプのメモリで
構成が可能である。退避バッファ制御24は退避バッフ
ァ23の書き込みおよび読み出しを制御する回路であ
る。退避バッファ23がFIFOタイプのメモリの場
合、退避バッファ制御回路24は書き込みパルスと読み
出しパルスを発生する。
【0119】それとは別に、退避バッファ23がRAM
(ランダムアクセスタイプのメモリ)の場合、退避バッ
ファ制御回路24は書き込みアドレスと読み出しアドレ
スを管理し、アドレスを循環させて使用する制御を行
う。すなわち、セルの書き込みを行ったら書き込みアド
レスに1を加え、セルの読み出しを行ったら読み出しア
ドレスに1を加える。この場合、退避バッファ制御回路
24は、書き込みアドレスと書き込みパルス、読み出し
アドレスと読み出しパルスを退避バッファ23に与え
る。
【0120】ここで、図6はセル退避回路22の流れ図
でり、主に退避バッファ制御回路24の制御手順を示し
ている。退避バッファ制御回路24は、入線1にセルが
到着すると内部の退避バッファ23に前記セルを書き込
む制御を行う。ただし、この退避バッファ23が一杯な
らば、入力した前記セルは廃棄する。一方、退避バッフ
ァ制御24は、ふくそう判定回路20をモニタしてお
り、ふくそう状態でなければ、退避バッファ23内に蓄
積されているセルを読み出す。もし、ふくそう状態であ
れば、退避バッファ23からはセルを読み出さない。
【0121】以上のように、この実施例においては、共
通バッファメモリが複数のメモリから構成されている場
合においても、実施例1と同様にセル退避回路を設け、
共通バッファメモリにおけるセル廃棄率を低下させるこ
とができる。この共通バッファメモリは複数存在してい
るが、出線に対応しているものではなく、セル退避回路
は、出線毎に到着したセルを退避するという複雑な制御
をする必要がない。すなわち、共通バッファメモリが複
数のメモリから構成されている場合でも、ふくそう判定
回路は、複数の共通バッファメモリ全体としてふくそう
状態が発生しているかどうかを判定し、その判定結果に
基づいてセル退避回路が到着したセルを蓄積制御すると
いう簡単な構成を取ることができる。
【0122】実施例3.次に、この発明の一実施例を図
に基づいて説明する。図10は、この発明の一実施例に
よるセル交換装置のふくそう判定回路20の手順を示す
流れ図である。前述した実施例1によるセル交換装置
(図1,図2,図4,図6)、および前述した実施例2
によるセル交換装置(図1,図4,図6,図9)と同一
または相当部分には同一符号を付して、説明を省略す
る。
【0123】図10は、ふくそう判定回路20の動作を
説明したものである。ふくそう判定回路20は,スイッ
チ内部モニタ21により共通バッファ形スイッチ9内部
の共通バッファメモリ11に蓄積したセルの個数を監視
しており、その個数と予め設定してあるしきい値との比
較でふくそう状態を判定する。
【0124】同図では、しきい値Tがセルスロット毎に
設定しなおされることが示されている。これにより、呼
の設定変化やシステム条件の変化に対して、ふくそう状
態の判定条件変更がすばやく対応できる。例えば、回線
に故障が発生し、あるルートが使用できない場合には、
他の回線を用いてセルを転送する方法が一般に用いられ
るが、そのような場合には、通常の場合よりも迂回され
るべき回線にセルが集中する場合が発生する。そのよう
な場合には、しきい値Tを大きい値に設定することによ
り、通常はふくそう状態と判定される場合であっても、
ふくそう状態を故意にふくそう状態とは見なさないよう
にすることが考えられる。あるいは、別な例として特定
の回線を検査する場合、あるいは、特定の交換装置の能
力を検査する場合には、故意にセルの退避を行わない
で、検査や調査を行いたい場合が存在する。そのような
場合には、しきい値Tを大きく設定したり、最大値に設
定することによりふくそう状態と判定する機会を少なく
することができる。しきい値Tを最大値にすることによ
り、すなわち、 しきい値T=共通バッファメモリが蓄積できる最大蓄積
数 とすることにより共通バッファメモリが満杯になるま
で、セルの退避を行わないようにすることができる。
【0125】実施例4.次に、この発明の他の実施例を
図に基づいて説明する。図11は、この発明の一実施例
によるセル交換装置のふくそう判定回路20の手順を示
す流れ図である。前述した実施例1によるセル交換装置
(図1,図2,図4,図6)、および前述した実施例2
によるセル交換装置(図1,図4,図6,図9)と同一
または相当部分には同一符号を付して、説明を省略す
る。
【0126】図11は、ふくそう判定回路20の動作を
説明したものである。ふくそう判定回路20は、スイッ
チ内部モニタ21により共通バッファ形スイッチ9内部
の共通バッファメモリ11に蓄積したセルの個数を監視
しており、その個数と予め設定してあるしきい値との比
較でふくそう状態を判定する。
【0127】設定したしきい値付近で蓄積個数がひんぱ
んに変動すると、ふくそう状態判定が不安定になるの
で、ふくそう状態の判定のためのしきい値と非ふくそう
状態の判定のためのしきい値を設ける。この時には、2
つのしきい値を設定し、ヒステリシスをもたせたことよ
り、安定したふくそう判定を得ることができる。
【0128】実施例5.次に、この発明の他の実施例を
図に基づいて説明する。図12は、この発明の一実施例
によるセル交換装置のふくそう判定回路20の詳細なブ
ロック図、図13は、その動作手順を示す流れ図であ
る。前述した実施例1によるセル交換装置(図1,図
2,図4,図6)、および前述した実施例2によるセル
交換装置(図1,図4,図6,図9)と同一または相当
部分には同一符号を付して、説明を省略する。
【0129】図12において、20はふくそう判定回
路、21は、共通バッファ形スイッチ9からその内部の
セル蓄積数を通知するスイッチ内部モニタ、31は、セ
ル退避回路22へふくそう状態の有無を通知するふくそ
う判定出力線である。32〜34は、ふくそう判定回路
20内部のブロックで、32は、kセルスロット前まで
の過去のセル蓄積数を保存できる履歴保存プール、33
は、前記履歴保存プールの情報より所定の演算を行い、
セル蓄積指数を算出する履歴演算回路、34は、前記履
歴演算回路の出力するセル蓄積指数と予め設定されたし
きい値との大小を比較する比較回路である。
【0130】図13は、ふくそう判定回路20の動作を
説明したものである。より安定かつ信頼できる判定のた
め、過去数スロット分の履歴を残し、定められた基準を
超えたことでふくそう状態を判定することを特長とす
る。ふくそう判定回路20は、スイッチ内部モニタ21
により共通バッファ形スイッチ9内部の共通バッファメ
モリ11に蓄積したセルの個数を監視している。初期状
態では、ふくそう判定しきい値Tと、履歴保存スロット
数kを設定する。
【0131】履歴保存プール32は、過去kセルスロッ
トにおける、セル蓄積個数を保持している。これは、F
IFOベースのメモリで実現することができる。過去k
セルスロット分の情報を使用し、履歴演算回路33がセ
ル蓄積指数を算出する。
【0132】ここで、履歴演算回路33がセル蓄積指数
を演算する方法は種々考えられる。例えば、単純に過去
kセルスロット分の平均をとる方法がある。kの値を大
きくとるほど、より安定した判定が得られる。また、蓄
積されたセルの個数が急激に増加することも考慮にいれ
る、すなわち蓄積個数の増加率も重み付けする方法も考
えられる。さらに、別の方法で、過去の数セルスロット
蓄積されたセルの個数の増加パタンが予め設定されたパ
タンと一致したときにふくそう状態を判定してもよい。
あるいは、kセルスロットのセル蓄積個数を、予め設定
したセル蓄積個数の基準値と比較し、k個のうち何個が
基準値を超えたかでセル蓄積指数を算出する方法もあ
る。
【0133】演算されたセル蓄積指数は、比較回路34
により、予め設定されたしきい値Tとの大小が比較さ
れ、ふくそう状態が判定される。ふくそう状態は、ふく
そう判定出力線31により、セル退避回路22へ通知さ
れる。
【0134】実施例6.次に、この発明の他の実施例を
図に基づいて説明する。図14は、この発明の一実施例
によるセル交換装置のブロック図、図15は、セル退避
回路22の動作手順を示す流れ図である。前述した実施
例1によるセル交換装置(図1,図2,図4,図6)、
および前述した実施例2によるセル交換装置(図1,図
4,図6,図9)と同一または相当部分には同一符号を
付して、説明を省略する。
【0135】図14において、251 〜25n は、退避
バッファ制御回路241 〜24n の切り替え指示に従っ
て、入線11 〜1n から入力したセルを後述のバイパス
リンク271 〜27n または退避バッファ231 〜23
n に振り分ける退避用入力セレクタである。261 〜2
n は、退避バッファ制御回路241 〜24n の切り替
え指示に従って、後述のバイパスリンク271 〜27n
または退避バッファ231 〜23n のどちらかを選択
し、スイッチ入力線31 〜3n に接続する退避用出力セ
レクタである。
【0136】次に、動作について説明する。ここで、図
15は、セル退避回路221 〜22n の動作を流れ図を
用いて説明したものである。セル退避回路221 〜22
n は、ふくそう判定出力線31を通して、ふくそう判定
回路20のふくそう判定の有無をモニタしている。も
し、ふくそう状態であれば、退避用入力セレクタ251
〜25n は、退避バッファ制御回路241 〜24n の指
示に従い入線11 〜1nを退避バッファ231 〜23n
に接続し、入力したセルを退避バッファ231 〜23n
に保留させる。
【0137】一方、ふくそう状態でなければ、セル退避
回路221 〜22n は、共通バッファ形スイッチ9にセ
ルを出力することができる。そのため、FIFOの規
則、すなわち最も時間的に早く到着したセルから出力す
る。もし、退避バッファ231〜23n の内部にセルが
蓄積されていたら、そのセルから出力するため、退避用
入力セレクタ251 〜25n は、退避バッファ制御回路
241 〜24n の指示に従い入線11 〜1n を退避バッ
ファ231 〜23n に接続し、入力したセルを退避バッ
ファ231 〜23n に保留させると同時に、退避用出力
セレクタ261 〜26n は、同じく退避バッファ制御回
路241〜24nの指示に従い退避バッファ231 〜23
n をスイッチ入力線31 〜3n に接続し、前記セルを退
避バッファ231 〜23n から出力させる。もし、退避
バッファ231 〜23n の内部にセルが蓄積されていな
いのならば、退避用入力セレクタ251 〜25n と退避
用出力セレクタ261 〜26n は、前記と逆の接続形
態、すなわちバイパスリンク271 〜27n 側に接続さ
れ、入力セルを直接スイッチ入力線31 〜3n に出力さ
せる。
【0138】実施例7.次に、この発明の他の実施例を
図に基づいて説明する。図16は、この発明の一実施例
によるセル交換装置のブロック図、図17は、セル退避
回路22の動作手順を示す流れ図である。前述した実施
例1によるセル交換装置(図1,図2,図4,図6)、
および前述した実施例2によるセル交換装置(図1,図
4,図6,図9)と同一または相当部分には同一符号を
付して、説明を省略する。
【0139】図16において、251 〜25n は、退避
バッファ制御回路241 〜24n の切り替え指示に従っ
て、入線11 〜1n から入力したセルを後述のバイパス
リンク271 〜27n または退避バッファ231 〜23
n に振り分ける退避用入力セレクタである。261 〜2
n は、退避バッファ制御回路241 〜24n の切り替
え指示に従って、後述のバイパスリンク271 〜27n
または退避バッファ231 〜23n のどちらかを選択
し、スイッチ入力線31 〜3n に接続する退避用出力セ
レクタである。281 〜28n は、入力セルのヘッダ内
に付いている遅延等の優先度を表わす符号等を読み取
り、退避バッファ制御回路241 〜24n に前記優先度
を通知する優先セル判別回路である。
【0140】次に、動作について説明する。ここで、図
17は、セル退避回路221 〜22n の動作を流れ図を
用いて説明したものである。本実施例では、セルの遅延
に関する優先度は2クラスとして、以下では遅延敏感セ
ルと遅延鈍感セルとよぶことにする。ただし、この優先
度は2クラス以上であってもよい。
【0141】優先セル判別回路281 〜28n は、到着
セルのヘッダを監視しており、前記セルのヘッダ等の中
に付与された遅延等に関する優先度を検出している。優
先度は、直接ビット形式でヘッダ中に与えられる場合も
ありうるし、VPI/VCI(チャネル識別子等)で判
断する場合もあるが、1つのセルは必ずいずれかの優先
度クラスに所属している。
【0142】優先セル判別回路281 〜28n により識
別された到着セルが遅延敏感セルであったときには、た
とえふくそう判定回路20がふくそう状態を検出してい
ても、セル退避回路221 〜22n は、到着セルをその
まま出力する。
【0143】逆に、優先セル判別回路281 〜28n
遅延鈍感セルを検出したときは、セル退避回路221
22n は、ふくそう判定回路20のふくそう判定の有無
により処理がことなってくる。もし、ふくそう状態であ
れば、退避用入力セレクタ251 〜25n は、退避バッ
ファ制御回路241 〜24n の指示に従い入線11 〜1
n を退避バッファ231 〜23n に接続し、入力したセ
ルを退避バッファ231 〜23n に保留させる。
【0144】一方、ふくそう状態でなければ、セル退避
回路221 〜22n は、共通バッファ形スイッチ9にセ
ルを出力することができる。そのため、FIFOの規
則、すなわち最も時間的に早く到着したセルから出力す
る。もし、退避バッファ231〜23n の内部にセルが
蓄積されていたら、そのセルから出力するため、退避用
入力セレクタ251 〜25n は、退避バッファ制御回路
241 〜24n の指示に従い入線11 〜1n を退避バッ
ファ231 〜23n に接続し、入力したセルを退避バッ
ファ231 〜23n に保留させると同時に、退避用出力
セレクタ261 〜26n は、同じく退避バッファ制御回
路241 〜24n の指示に従い退避バッファ231 〜2
n をスイッチ入力線31 〜3n に接続し、前記セルを
退避バッファ231 〜23n から出力させる。もし、退
避バッファ231 〜23n の内部にセルが蓄積されてい
ないのならば、退避用入力セレクタ251 〜25n と退
避用出力セレクタ261 〜26n は、前記と逆の接続形
態、すなわちバイパスリンク271 〜27n 側に接続さ
れ、入力セルを直接スイッチ入力線31 〜3n に出力さ
せる。
【0145】実施例8.次に、この発明の他の実施例を
図に基づいて説明する。図18は、この発明の一実施例
によるセル交換装置のブロック図である。前述した実施
例1によるセル交換装置(図1,図2,図4,図6)、
および前述した実施例2によるセル交換装置(図1,図
4,図6,図9)と同一または相当部分には同一符号を
付して、説明を省略する。
【0146】図18において、291 〜29n は、ふく
そう判定回路20の指示に従って、ふくそう状態が検出
されるとふくそうを通知するセル、すなわち制御セルを
スイッチ出力線41 〜4n に多重する制御セル多重回路
である。301 〜30n は、セル退避回路221 〜22
n に対応して設けられ、前記制御セル多重回路291
29n の出力から制御セルを分離し、制御情報をセル退
避回路221 〜22nに通知する制御セル分離回路であ
る。
【0147】次に、動作について説明する。ふくそう検
出回路20が共通バッファ形スイッチ9のふくそう状態
を検出すると、制御セル多重回路291 〜29n に通知
し、ここで、あらかじめ定められた形式の制御セルが生
成される。制御セルはスイッチ出力線41 〜4n におい
て、アイドルセル等のタイミングで多重化され、制御セ
ル分離回路301 〜30n に到着する。制御セル分離回
路301 〜30n では、制御セルのみを抽出し、他のデ
ータは、出線21 〜2n に送出する。一方、抽出された
制御セルは、解釈され、ふくそう状態が判別すると、セ
ル退避回路221 〜22n に通知される。
【0148】図19は、図18に示したセル交換装置の
実装形態を示す図である。制御セル多重回路は、共通バ
ッファ形スイッチ基板100に実装される。ふくそう判
定回路20は、ふくそう判定出力線31を制御セル多重
回路291 〜29n に対して接続している。また、制御
セル分離回路301 〜30n は、インタフェース基板に
それぞれ設けられている。図19に示すような実装形態
を取る場合には、ふくそう判定回路20からのふくそう
判定出力線31が共通バッファ形スイッチ基板100内
部だけに存在し、図8に示したようにふくそう判定出力
線31をそれぞれのインタフェース基板に接続する必要
がない。従って、インタフェース基板と共通バッファ形
スイッチ基板との間の信号線本数減らすことができる。
【0149】実施例9.なお、前記実施例1〜8では、
単体のセル交換装置を示したが、この装置をリンク接続
し、順次多段に接続してもよい。
【0150】実施例10.また、前記実施例1〜8で
は、単体のセル交換装置を示したが、この装置を格子状
に接続し、順次マトリクス状に接続してもよい。
【0151】実施例11.また、前記実施例1および2
では、共通バッファ形スイッチ9は、宛先情報として、
セルのヘッダ部分を直接参照する例を示したが、共通バ
ッファ形スイッチ9の前段で、セルの前または後ろに宛
先を示す専用のタグを付加し、これを参照して宛先情報
を検出してもよい。また、その宛先情報は、宛先を直接
示しておらず、コード化してあってもよい。
【0152】実施例12.また、前記実施例1〜8で
は、1つのセルは1つの宛先出線21 〜2m だけに出力
される場合について説明したが、宛先の指定の仕方によ
っては、複数の出線21 〜2m に出力するように設定し
ておくことも可能であり、同報機能があってもよい。
【0153】実施例13.また、前記実施例1および2
では、共通バッファ形スイッチ9は、ひとつのセルをま
とめて処理していたが、セルの構造上ヘッダ部分とデー
タ部分を分離してそれぞれ異なる速度の回路を用いてセ
ル交換を行ってもよい。
【0154】実施例14.加えて、前記実施例1〜8で
は、入線11 〜1n の速度と出線21 〜2m の速度を同
一としたが、出線21 〜2m の速度を速くすればトラヒ
ック集束が可能であり、逆に入線11 〜1n の速度を速
くすることも可能である。また、セル交換装置をリンク
接続した時、段間の速度を入線の速度よりも、高速にす
ることにより、段間でのセル廃棄率を低くすることも出
来る。
【0155】実施例15.また、前記実施例1〜8で
は、セルの廃棄に対する優先クラスは単一としたが、セ
ル単位あるいはバーチャルパスまたはバーチャルチャネ
ル単位に優先度クラスを定義し、重要でないセルから先
に廃棄することで、端末への影響を最小限にすることが
出来る。また、バースト単位に廃棄優先を定義してもよ
い。
【0156】実施例16.さらに、前記実施例1〜8で
は、動作速度の制約はないとしたが、動作速度の制約が
ある場合には、このセル交換装置の前段および後段に、
直列/並列変換回路および並列/直列変換回路をつけ
て、並列信号として、動作速度を下げてもよい。
【0157】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、複数
の入線にバースト性の高いトラヒックが入力し、かつそ
れらが単一の出線を宛先とするときでも、高価な共通バ
ッファメモリの拡張をすることなく、セルの廃棄率を低
く抑えることが可能なセル交換装置が得られる効果があ
る。
【0158】また、この発明によれば、共通バッファメ
モリが1つしか存在しない場合にもセルの廃棄率を低く
抑えることができる。
【0159】また、この発明によれば、共通バッファメ
モリが複数存在する場合にもセルの廃棄率を低く抑える
ことができる。
【0160】また、この発明によれば、共通バッファメ
モリのセル保留数としきい値との比較という簡単な判定
により、ふくそう状態を判定することができる。
【0161】また、この発明によれば、ふくそう状態と
判定された場合に、セルを退避するという簡単な制御に
より、セルを退避するため退避バッファ制御手段の構成
が簡単になる。
【0162】また、この発明によれば、しきい値を動的
に変化させるため、システムに対応してふくそう状態を
判定することができる。
【0163】また、この発明によれば、ふくそう状態を
判定するために2つのしきい値を備えているため、ふく
そう状態とふくそう状態でない場合の急激な状態変化を
抑えることができる。
【0164】また、この発明によれば、ふくそう状態を
判定するために履歴を用いるので、ふくそうの判定がよ
り正確に求められる。
【0165】また、この発明によれば、遅延時間に関し
て、要求の厳しいセルに対しては、この退避バッファを
迂回する回路を設け、退避バッファに書き込みまた読み
出す遅延時間を短縮するため、遅延時間の増加を避ける
ことができる。
【0166】また、この発明によれば、優先度の高いセ
ルに対して退避バッファを迂回するようにしたので、退
避バッファを用いる場合でも優先処理を行うことができ
る。
【0167】また、この発明によれば、制御セルを用い
てふくそう状態を検出するようにしたので、特別な信号
線を用いることなくふくそう状態を検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるセル交換装置を示す
ブロック図である。
【図2】この発明の一実施例によるセル交換装置のう
ち、図1における共通バッファ形スイッチ9の詳細を示
すブロック図である。
【図3】この発明の一実施例によるセル蓄積数のカウン
ト方式を示す図である。
【図4】この発明の一実施例によるセル交換装置におけ
るふくそう判定回路20の手順を示す流れ図である。
【図5】この発明の一実施例によるセルの入力状態を示
す図である。
【図6】この発明の一実施例によるセル交換装置におけ
るセル退避回路22の手順を示す流れ図である。
【図7】この発明の一実施例による退避バッファの動作
を示す図である。
【図8】この発明の一実施例によるセル交換装置の実装
形態を示す図である。
【図9】この発明の一実施例によるセル交換装置のう
ち、図1における共通バッファ形スイッチ9の詳細を示
すブロック図である。
【図10】この発明の一実施例によるセル交換装置にお
けるふくそう判定回路20の手順を示す流れ図である。
【図11】この発明の一実施例によるセル交換装置にお
けるふくそう判定回路20の手順を示す流れ図である。
【図12】この発明の一実施例によるセル交換装置にお
けるふくそう判定回路20の詳細を示すブロック図であ
る。
【図13】この発明の一実施例によるセル交換装置にお
けるふくそう判定回路20の手順を示す流れ図である。
【図14】この発明の一実施例によるセル交換装置を示
すブロック図である。
【図15】この発明の一実施例によるセル交換装置にお
けるセル退避回路22の手順を示す流れ図である。
【図16】この発明の一実施例によるセル交換装置を示
すブロック図である。
【図17】この発明の一実施例によるセル交換装置にお
けるセル退避回路22の手順を示す流れ図である。
【図18】この発明の一実施例によるセル交換装置を示
すブロック図である。
【図19】この発明の一実施例によるセル交換装置の実
装形態を示す図である。
【図20】従来のセル交換装置を示すブロック図であ
る。
【図21】従来のATMスイッチを示すブロック図であ
る。
【図22】従来の入力用制御ユニットの構成図である。
【符号の説明】
1 〜1n 入線 21 〜2m 出線 31 〜3n スイッチ入力線 41 〜4m スイッチ出力線 7 セル多重回路 8 セル分離回路 9a 共通バッファ形スイッチ 9b 共通バッファ形スイッチ 10 ヘッダ処理回路 11 共通バッファメモリ 111 〜11p 共通バッファメモリ 12 空きアドレス管理回路 121 〜12p 空きアドレス管理回路 13 入線側クロスポイントスイッチ 14 出線側クロスポイントスイッチ 15a バッファ制御回路 15b バッファ制御回路 16a 書き込みバッファ選択回路 16b 書き込みバッファ選択回路 17 アドレス交換回路 181 〜18m アドレス待ち行列 19a 読み出しバッファ選択回路 19b 読み出しバッファ選択回路 20 ふくそう判定回路 21a スイッチ内部モニタ 21b スイッチ内部モニタ 221 〜22n セル退避回路 231 〜23n 退避バッファ 241 〜24n 退避バッファ制御回路 251 〜25n 退避用入力セレクタ 261 〜26n 退避用出力セレクタ 271 〜27n バイパスリンク 281 〜28n 優先セル判別回路 291 〜29n 制御セル多重回路 301 〜30n 制御セル分離回路 31 ふくそう判定出力線 32 履歴保存プール 33 履歴演算回路 34 比較回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 浩利 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社通信システム研究所内 (72)発明者 大島 一能 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社通信システム研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要素を有するセル交換装置 (a)データ部とその宛先情報を含むヘッダ部よりなる
    セルを入力する複数の入線、 (b)前記セルのヘッダ部に指定された宛先情報に応じ
    てセルが出力される複数の出線、 (c)各出線に対して共通に設けられた共通バッファメ
    モリを備え、前記セルを入力し共通バッファメモリに記
    憶し、記憶したセルをそのヘッダ部で指定された出線に
    出力する共通バッファ形スイッチ、 (d)前記共通バッファ形スイッチの共通バッファメモ
    リのセル保留状態を監視し、ふくそう状態を判定するふ
    くそう判定手段、 (e)前記入線と前記共通バッファ形スイッチの間に前
    記入線の各々に対応して設けられ、前記入線に到着した
    セルを一時的に記憶するセル退避手段。
  2. 【請求項2】 前記共通バッファ形スイッチは、 セルが入力するスイッチ入力線と、 前記セルがそのヘッダ部にて指定された宛先に応じて出
    力される複数のスイッチ出力線と、 前記スイッチ入力線より入力された前記セルのヘッダ部
    より宛先のスイッチ出力線を検出するヘッダ処理回路
    と、 アドレスを指定することによって前記セルが書き込ま
    れ、また、アドレスを指定することによって、前記書き
    込みの順序とは関係なく前記セルの読み出しが可能な共
    通バッファメモリと、 前記ヘッダ処理回路の出力をセル単位に多重し前記共通
    バッファメモリに接続するセル多重回路と、 前記共通バッファメモリの出力をセル単位に分離し、前
    記スイッチ出力線にセルを振り分けるセル分離回路と、 前記セルが書き込まれる共通バッファメモリ内のアドレ
    スを前記セルの宛先別に管理し、それに基づいて共通バ
    ッファメモリに読み出しアドレスを指示して、前記セル
    をそのヘッダ部で指定される前記スイッチ出力線に所定
    の順番で出力させるバッファ制御回路とを備えたことを
    特徴とする請求項1記載のセル交換装置。
  3. 【請求項3】 前記共通バッファ形スイッチは、 セルが入力するスイッチ入力線と、 前記セルがそのヘッダ部にて指定された宛先に応じて出
    力される複数のスイッチ出力線と、 前記スイッチ入力線より入力された前記セルのヘッダ部
    より宛先のスイッチ出力線を検出するヘッダ処理回路
    と、 アドレスを指定することによって前記セルが書き込ま
    れ、また、アドレスを指定することによって、前記書き
    込みの順序とは関係なく前記セルの読み出しが可能な複
    数の共通バッファメモリと、 前記ヘッダ処理回路の出力を所定の前記共通バッファメ
    モリに選択的に接続する入線側クロスポイントスイッチ
    と、 前記共通バッファメモリを所定の前記スイッチ出力線に
    選択的に接続する出線側クロスポイントスイッチと、 前記入線側クロスポイントスイッチを制御して、前記セ
    ルが書き込まれる共通バッファメモリを選択するととも
    に、前記書き込まれたセルの前記バッファメモリ内のア
    ドレスを前記セルの宛先別に管理し、それに基づいて前
    記出線側クロスポイントスイッチを制御して、前記セル
    をそのヘッダ部で指定される前記スイッチ出力線に所定
    の順番で出力させるバッファ制御回路とを備えたことを
    特徴とする請求項1記載のセル交換装置。
  4. 【請求項4】 前記ふくそう判定手段は、前記共通バッ
    ファ形スイッチ内の共通バッファメモリのセル保留数を
    監視し、セル保留数が予め定められたしきい値を超えた
    場合、ふくそう状態と判定することを特徴とする請求項
    1、2又は3記載のセル交換装置。
  5. 【請求項5】 前記セル退避手段は、入線に到着したセ
    ルを書き込み、前記書き込みセルを読み出し前記スイッ
    チ出力線に出力する退避バッファと、 前記ふくそう判定手段がふくそう状態と判定すると、前
    記退避バッファには、入線に入力したセルを保留させ、
    また何も読み出さずスイッチ入力線には何も出力させな
    い制御を行い、また、前記ふくそう判定回路がふくそう
    状態と判定しない場合には、前記退避バッファには、入
    線に入力したセルを保留させ、また前記書き込みセルを
    読み出させる制御を行う退避バッファ制御回路とを備え
    たことを特徴とする請求項2、3又は4記載のセル交換
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ふくそう判定手段は、ふくそうを判
    定するためのしきい値を、動的に変化させることを特徴
    とする請求項4又は5記載のセル交換装置。
  7. 【請求項7】 前記ふくそう判定手段は、ふくそうを判
    定するためのしきい値として、ふくそうでない状態から
    ふくそう状態を検出する第1のしきい値と、ふくそうで
    ない状態からふくそう状態を検出する第2のしきい値を
    備えたことを特徴とする請求項4又は5記載のセル交換
    装置。
  8. 【請求項8】 前記ふくそう判定手段は、前記共通バッ
    ファ形スイッチ内の共通バッファメモリのセル保留数の
    過去の履歴を採取し、前記履歴からふくそう状態を判定
    することを特徴とする請求項4又は5記載のセル交換装
    置。
  9. 【請求項9】 前記セル退避手段は、前記退避バッファ
    を迂回するバイパス手段を備えることを特徴とする請求
    項4又は5記載のセル交換装置。
  10. 【請求項10】 前記セル退避手段は、入力セルの遅延
    に関する優先度を検出し、遅延に対して敏感なセルと鈍
    感なセルとで処理が異なることを特徴とする請求項9記
    載のセル交換装置。
  11. 【請求項11】 前記ふくそう判定手段は、ふくそう状
    態を検出すると前記出線に制御セルを混入し、前記セル
    退避手段は、出線から前記制御セルを抽出することでふ
    くそう状態を感知することを特徴とする請求項1、2又
    は3記載のセル交換装置。
JP4914194A 1994-03-18 1994-03-18 セル交換装置 Pending JPH07264197A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012530439A (ja) * 2009-06-18 2012-11-29 アルカテル−ルーセント 輻輳制御方法および装置

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