JPH0726251B2 - 水溶性繊維 - Google Patents

水溶性繊維

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JPH0726251B2
JPH0726251B2 JP3101971A JP10197191A JPH0726251B2 JP H0726251 B2 JPH0726251 B2 JP H0726251B2 JP 3101971 A JP3101971 A JP 3101971A JP 10197191 A JP10197191 A JP 10197191A JP H0726251 B2 JPH0726251 B2 JP H0726251B2
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JP
Japan
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water
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spinning
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武志 藤田
忠三 磯田
世進 夫
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DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
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  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水溶性繊維に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】水溶性繊維としてはポリビニルアルコ−
ル繊維があり、撚糸、織物、不織布等に加工されて種々
の用途に使用されている。例えば、各種工程における接
着、また一時的な補強などである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリビ
ニルアルコ−ル繊維は水に対する溶解性が低く、約80
℃以上の熱水で溶解することが必要であり、作業性が悪
い。また100℃以上の温度に接触すると、架橋が生じ
て再溶解性が問題になることが多い。従って、常温で簡
単に溶解し、熱処理しても十分な再溶解性のある繊維が
必要である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解決し、強度が十分にありながら柔軟性に富み、常温で
溶解速度の大きなポリマ−を紡糸した繊維を提供するこ
とを目的とする。
【0005】すなわち活性水素基を2個有する有機化合
物にエチレンオキシドを含有するアルキレンオキシドを
付加重合せしめたポリアルキレンオキシド化合物と多価
カルボン酸、その無水物あるいはその低級アルキルエス
テルまたはジイソシアネ−トとを、反応させて得られる
重量平均分子量1万以上の高分子量化合物からなる水溶
性繊維である。
【0006】本発明に使用するポリアルキレンオキシド
化合物において重量平均分子量が100以上であること
が好ましく、その構成する化合物としては、活性水素を
2個有するもの例えばエチレングリコ−ル、プロピレン
グリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレン
グリコ−ル、ポリテトラメチレングリコ−ル、1,6−
ヘキサンジオ−ル、アニリン等が挙げられ、さらにこれ
にアルキレンオキシドを付加する。
【0007】アルキレンオキシドとしては例えばエチレ
ンオキシド単独あるいはエチレンオキシドとプロピレン
オキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキシド、α−
オレフィンエポキシドやグリシジルエ−テル類等が挙げ
られる。
【0008】アルキレンオキシドの付加重合は公知の方
法で行われるが、エチレンオキシドと他のアルキレンオ
キシドの付加方法は混合によるもの、ブロックで重合す
るものなど適宜選択できる。
【0009】このポリアルキレンオキシド化合物と反応
させる多価カルボン酸、その無水物またはその低級アル
キルエステルとしては例えばフタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸、セバシン酸、ダイマ−酸、ピロメリット
酸等のカルボン酸が挙げられる。低級アルキルエステル
としてはメチルエステル、ジメチルエステル、ジエチル
エステル等が挙げられる。最も好ましい具体例として
は、ジメチルテレフタレ−ト、ジメチルフタレ−ト、ジ
メチルイソフタレ−ト、ジメチルセバケ−ト、無水ピロ
メリット酸である。
【0010】このポリエステル化反応は120〜250
℃、1/10000〜10Torrの条件で行うのが好
ましい。
【0011】ジイソシアネ−トとしては、トリレンジイ
ソシアネ−ト、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、ヘ
キサメチレンジイソシアネ−ト、イソホロンジイソシア
ネ−ト、キシリレンジイソシアネ−ト、4,4’−メチ
レン−ビス−(シクロヘキシルイソシアネ−ト)等が挙
げられる。
【0012】このウレタン化反応は例えばNCO/OH
当量比1.5〜0.5の範囲で混合し、80〜150
℃、1〜5時間行うことにより得られる。該高分子量化
合物は重量平均分子量が10,000以上であることが
好ましく、10,000未満の場合は機械強度が低く紡
糸時の糸切れが起こり、好ましくない。
【0013】繊維化の手段としては、溶融紡糸、乾式紡
糸、湿式紡糸などすべて可能であるが、経済的にも溶融
防止法が好ましい。溶融紡糸は本発明においては50〜
200℃窒素雰囲気で溶解し、通常の口金を用いて行
う。この際に、可塑剤、滑剤、安定剤、着色剤、充填剤
等が添加することができる。また場合によっては香料、
殺菌剤、農薬、肥料なども配合が可能である。
【0014】紡糸後には、炭化水素系の集束剤で処理す
ることもあり、また通常通り延伸をかけることもある。
さらに得られたフィラメントは撚糸や裁断などの種々の
加工に供せられたり、他の繊維との混紡も十分に行え
る。
【0015】
【作用】本発明の水溶性繊維は、吸湿性が低く、引裂き
強度が高く、水への溶解速度が大きく、再溶解性が良好
である。従って、糸状および編織物にした場合には使用
時には強固でありながら、除去する場合などには速く、
そして完全に行うことができる。又、紡糸された水溶性
繊維は5〜30倍ほどの大きな伸びを示す。これにより
引張り強度は飛躍的に向上する。
【0016】
【実施例】実施例1. ポリエチレングリコ−ル(重量平均分子量10,00
0)100部にジメチルテレフタレ−ト2.2部を配合
し、ポリエステル化反応して重量平均分子量130,0
00の化合物(以下高分子量化合物Aという)を得た。
この高分子量化合物Aを溶融紡糸装置に入れ、120
℃、窒素中にて溶融し紡糸口金から50m/minにて
急冷、延伸しながら巻き取った。さらに10本束ねた糸
状のものを用い、平織物とした。この平織物は水中に投
入することにより15秒で消失した。またこの平織物を
一部分ヒートシール(120℃、1.5秒)して部分的
に強固な接着面を作った。そして同様に水中へ投下する
と18秒で消失した。
【0017】実施例2. ビスフェノ−ルAにエチレンオキシド85%、プロピレ
ンオキシド15%のブロック付加重合させて得たポリア
ルキレンオキシド化合物(重量平均分子量20,00
0)の100部にヘキサメチレンジイソシアネ−ト0.
84部と少量のジブチルチンジラウレ−トを配合し、1
00℃においてウレタン化して重量平均分子量250,
000のポリマ−を得た。これを実施例1と同様に紡糸
を行い、さらに紡糸後2〜3mmの長さに裁断したもの
は不織布として加工され、使用済の真空ポンプ用オイル
(水分0.5%含む)を用いて該不織布をフィルタ−と
して使用したところ、水分は0.02%となり、透明な
オイルに精製することができ、十分に使用できた。
【0018】比較例1 ポリビニルアルコールの平織物を80℃の熱水中に投下
すると約10秒で消失した。しかし25℃の水中では表
面は水に濡れて膨潤してきたが、1時間経過しても完全
に溶解はできなかった。またヒートシールして部分的な
接着面を作ったものは80℃の熱水中でもその接着面で
溶解しない部分が発生した。
【0019】実施例3 実施例1で得られた高分子量化合物Aを溶融紡糸装置に
入れ、120℃で溶融し、1mmφのノズルから30m
/minの巻き取りスピードで紡糸した。得られた糸は
単繊維で、直径40μm、引張り強度200kg/cm
2 であった。この糸は20℃で13倍に延伸でき、延伸
したものは直径が12μmで、引張り強度は390kg
/cm2 であった。同様に50℃では20倍に延伸で
き、直径9μmのフィラメントを製造することができ
た。このものの引張り強度は550kg/cm2 であっ
た。
【0020】比較例2 ポリビニルアルコールを湿式で紡糸した直径40μmの
フィラメントを20℃で延伸すると、2倍までしか延伸
できなかった。そのときの直径は28μmであり、引張
り強度は500kg/cm2 であった。
【0021】
【発明の効果】本発明の水溶性繊維は伸び率が大きいた
め、紡糸時にそれほど細くないフィラメントを製造して
も、延伸により細番手の繊維を得ることができ、糸切れ
などの紡糸時のトラブルを防ぐことができる。又、十分
な強度と水溶解性を持つため、各種の用途に適用されう
るものと言える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/70 A 7199−3B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性水素基を2個有する有機化合物にエ
    チレンオキシドを含有するアルキレンオキシドを付加重
    合せしめたポリアルキレンオキシド化合物と多価カルボ
    ン酸、その無水物あるいはその低級アルキルエステルま
    たはジイソシアネ−トとを、反応させて得られる重量平
    均分子量1万以上の高分子量化合物からなる水溶性繊
    維。
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JP9808790 1990-04-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5833916A (ja) * 1981-08-19 1983-02-28 日立電線株式会社 バスダクトの温度上昇抑制化方法
JPS58179227A (ja) * 1982-04-13 1983-10-20 Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd 高分子量化合物を製造する方法
JPS58173121A (ja) * 1982-04-02 1983-10-12 Toyobo Co Ltd 共重合ポリエステル
JP2809640B2 (ja) * 1988-04-25 1998-10-15 株式会社クラレ ポリエステル繊維およびその製造方法

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