JPH07262374A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH07262374A
JPH07262374A JP6053694A JP5369494A JPH07262374A JP H07262374 A JPH07262374 A JP H07262374A JP 6053694 A JP6053694 A JP 6053694A JP 5369494 A JP5369494 A JP 5369494A JP H07262374 A JPH07262374 A JP H07262374A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/40062Discrimination between different image types, e.g. two-tone, continuous tone

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Abstract

(57)【要約】 【目的】文書画像の網点写真と文字との分離精度を高め
る。 【構成】入力装置で読取られた入力画像は2値化部2に
より2値化される。ラン長算出部3は、2値化された画
像中の連続する黒画素の長さであるラン長を算出する。
ラン膨脹部4は、2値化された画像の黒画素を対象とし
て膨脹処理を行う。最大ラン長算出部5は、原画像中
の、膨脹画像中で黒画素が連続する部分に対応する範囲
における黒画素のラン長の最大値を求める。ラン長算出
部6は、膨脹画像の黒画素のラン長である膨脹ラン長を
算出する。ラン差分算出部7は、この膨脹ラン長と最大
ラン長との差であるラン差分を求める。画像種別判定部
8は、ラン差分を予め設定された閾値と比較し、この比
較結果を基に入力画像の種別を膨脹ランの単位で判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は文書画像を対象として、
画像中の文字、写真、網点写真の各領域を像域分離し
て、文字は解像度良く、写真及び網点写真は階調良く処
理を行うことができる画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コード情報だけでなくイメージ
情報をも扱える文書画像処理装置においては、スキャナ
などの読み取り手段で読み取った原稿に対して文字や線
図などのコントラストのある画像情報は固定閾値により
単純2値化を行い、写真などの階調を有する画像情報
は、誤差拡散法などの疑似階調化手段によって2値化を
行っている。これは、読み取った画像情報を固定閾値に
より単純2値化処理を行うと、文字、線画像の領域は解
像性が保存されるため画質劣化は生じないが、写真画像
の領域では階調性が保存されないために画質劣化が生じ
た画像となってしまう。また一方、読み取った画像情報
を誤差拡散法などで階調化処理を行うと、写真画像の領
域は階調性が保存されるため画質劣化は生じないが、文
字、線画像の領域では解像性が低下するため画質の劣化
した画像となってしまう。すなわち、読み取った画像情
報に対して、単純に単一の2値化処理を行うと特徴の異
なるそれぞれの領域の画質を同時に満足することは不可
能である。したがって、文字や写真が混在する文書画像
を文字の解像性と写真の階調性とを同時に満足する2値
化を行うためには、文書画像から文字、写真、網点等の
領域を像域分離し、それぞれの領域に適した2値化を行
うか、あるいはそれぞれの領域に適した空間フィルタ処
理(例えば、文字領域は高域強調フィルタ、写真領域は
フィルタ無し、網点領域はローパスフィルタ)を行い特
定の疑似階調化手段によりに2値化を行う必要がある。
【0003】以上の問題に対し、文字、写真、網点写真
の3領域を分離する方法として、文献「網点写真の識別
処理方法」(電子情報通信学会論文誌’87/2 Vo
l.J70−B No.2)において、「ブロック分離
変換法」(Block Separate Trans
formation Method:BSET法)が提
案されている。
【0004】この方法は、対象画像をブロックに分割
し、ブロック内の濃度変化により3領域を分離する方法
である、その際、 ・写真はブロック内の濃度変化が小さい ・文字及び網点写真はブロック内の濃度変化が大きい ・文字は濃度変化の周期が大きい ・網点写真は濃度変化の周期が小さい といった濃度変化の性質を利用する。以下に、その詳細
を説明する。
【0005】(1)対象画像を(m×n)画素のブロッ
クに分割する。
【0006】(2)ブロック内の次第濃度信号Dmax
と最小濃度信号Dminを求め、ブロック内最大濃度差
信号ΔDmaxを算出する。
【0007】(3)あらかじめ設定した閾値Th1とΔ
Dmaxとを比較し、以下の条件で写真領域と非写真領
域(文字および網点写真領域)とを分離する。
【0008】ΔDmax≦Th1 ・・・写真領域 ΔDmax>Th2 ・・・非写真領域 (4)ブロック内信号の平均信号Daでブロック内各画
素を2値化(0/1)する。
【0009】(5)ブロック内主走査方向に連続する画
素間の0/1変化回数Khを求める。同様に副走査方向
についても変化回数Kvを求める。
【0010】(6)あらかじめ設定した閾値Th2とK
h、Kvとを比較し、以下の条件で文字領域と網点写真
領域を分離する。
【0011】 Kh≧Th2 かつ Kv≧Th2 ・・・ 網点写
真領域 Kh<Th2 または Kv<Th2 ・・・ 文字領
域 以上の手順で、文字、写真、網点写真領域を分離でき、
各領域に対し適切な2値化処理を施すことが可能とな
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上で説明した像域分
離方式を含め、一般的に像域分離方式は次に揚げる問題
点がある。
【0013】(1)網点写真画像は65〜200線にわ
たる多種の線数がある。従来技術は高い線数の網点写真
については有効であるが、低い線数の網点写真の場合は
文字と特徴が類似しているため分離が困難である。
【0014】(2)対象網点写真画像の線数が低くなる
とともに分離に要するブロックサイズが大きくなるた
め、ハードウェアの負担が大となる。また、ラインメモ
リ等のメモリが必要となるため、ハードウェアの構成が
複雑となる。
【0015】本発明は、文字、網点写真および写真の分
離精度が向上し、ハードウェアの負担が軽減される画像
処理装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、入
力画像信号を2値化する2値化手段と、2値化した画像
信号から注目画素の連続する長さを示す2値化ラン長を
算出するラン長算出手段と、2値化した画像信号を膨脹
し、この膨脹した画像信号での上記注目画素の連続であ
る膨脹ランを出力するラン膨脹手段と、求めた膨脹ラン
の範囲で、上記ラン長算出手段により算出された2値化
ラン長のうち、上記膨脹ランの範囲で最大の長さである
最大ラン長を算出する最大ラン長算出手段と、上記ラン
膨脹手段により求めた膨脹ランのラン長である膨脹ラン
長を算出する膨脹ラン長算出手段と、この膨脹ラン長と
上記最大ラン長算出手段により算出された上記最大ラン
長とに基づいて、上記入力画像信号の画像の種別を判定
する判定手段とを設けた構成としたことを特徴とする。
【0017】ここで、ラン長とは、2値化画像において
黒あるいは白の画素が主走査線方向に続く長さのこと、
つまり、同一色の画素の連続する長さのことである。
【0018】上記した構成において、スキャナ等の入力
装置で読み取られた入力画像信号は、2値化手段におい
て2値化される。ラン長算出手段では2値化された画像
信号を基に画像のラン長を算出する。一方、ラン膨脹手
段では2値化された画像信号を基に、注目する色を有す
る画素(黒画素)の膨脹処理が行われる。最大ラン長算
出手段では、膨脹ランが黒画素の範囲における入力画像
のラン長の最大値を求められる。つまり、最大ラン長算
出手段は、膨脹した画像で黒画素が連続している範囲に
対応する入力画像のラン長の最大値を求める。
【0019】ラン長算出手段は、膨脹ランのラン長を算
出する。判定手段は、この膨脹ランのラン長と最大ラン
長算出手段により求められた最大ラン長とに基づいて、
入力画像の種別を判定する。
【0020】上記した構成において、膨脹ランの範囲内
(所定数の画素範囲内)で最大の長さを持つラン(注目
画素ラン)と、この膨脹ランとに基づいて画像の種別の
判定を行ようにしたことにより、画像の種別を正確に判
定することができる。
【0021】つまり、画像の種別毎に、入力画像の膨脹
前後で注目する色を有する画素(黒画素)のラン長が顕
著にを異なるので、膨脹前後のラン長をそれぞれ比較す
ることにより、画像の種別(例えば、網点写真か文字
か)を正確に判定することができる。
【0022】また、膨脹したラン(膨脹した画像におい
て注目する色を有する画素のラン)の単位で画像の種別
を判定することにより、従来のように画素毎に画像の種
別を判定する場合と比較して、ノイズなどの影響による
誤判定を抑えることができる。
【0023】また、本発明は、入力画像信号を2値化す
る2値化手段と、2値化した画像信号から注目画素の連
続する長さを示す2値化ラン長を算出するラン長算出手
段と、2値化した画像信号を膨脹し、この膨脹した画像
信号での前記注目画素の連続である膨脹ランを出力する
ラン膨脹手段と、求めた膨脹ランの範囲で、上記ラン長
算出手段により算出された2値化ラン長のうち、上記膨
脹ランの範囲で最大の長さである最大ラン長を算出する
最大ラン長算出手段と、上記ラン膨脹手段により求めた
膨脹ランのラン長である膨脹ラン長を算出する膨脹ラン
長算出手段と、この膨脹ラン長と上記最大ラン長算出手
段により算出された最大ラン長との比であるラン比率に
基づいて、上記入力画像信号の画像の種別を判定する判
定手段とを設けた構成としたことを特徴とする。
【0024】上記した構成において、膨脹ランと、この
膨脹ランの範囲内(所定数の画素範囲内)で最大の長さ
を持つラン(注目する色を有する画素の連続するラン)
との比(ラン比率)を求め、このラン比率を基に画像の
種別の判定を行うようにしたことにより、画像の種別を
正確に判定することができる。
【0025】また、膨脹したランの単位で画像の種別を
判定することにより、画素毎に画像の種別を判定する場
合と比較して、ノイズなどの影響による誤判定を抑える
ことができる。
【0026】さらに本発明は、入力画像信号を2値化す
る2値化手段と、2値化した画像信号から注目画素の連
続する長さを示す2値化ラン長を算出するラン長算出手
段と、2値化した画像信号を膨脹し、この膨脹した画像
信号での前記注目画素の連続である膨脹ランを出力する
ラン膨脹手段と、求めた膨脹ランの範囲で、上記ラン長
算出手段により算出された2値化ラン長のうち、上記膨
脹ランの範囲で最大の長さである最大ラン長を算出する
最大ラン長算出手段と、上記ラン膨脹手段により求めた
膨脹ランのラン長である膨脹ラン長を算出する膨脹ラン
長算出手段と、この膨脹ラン長と上記最大ラン長算出手
段により算出された上記最大ラン長とに基づいて上記入
力画像信号の画像の種別を判定し、この判定結果を示す
第1の判定信号を出力する第1の判定手段と、少なくと
も前記第1の判定信号を保存する記憶手段と、上記第1
の判定信号の上記記憶手段への入出力を制御する記憶制
御手段と、注目画素を含むあらかじめ設定された大きさ
の領域における最大濃度の画素と最小濃度の画素との間
の濃度差を示す最大濃度差信号を前記入力画像信号を基
に算出し、この最大濃度差信号に基づいて上記入力画像
信号の画像の種別を判定し、この判定結果を示す第3の
判定信号を出力する第3の判定手段と、この第3の判定
信号と、上記記憶制御手段の制御により上記第3の判定
信号に同期させて出力された第1の判定信号とを基に上
記入力画像信号の画像の種別を総合的に判定する総合判
定手段とを設けた構成とすることを特徴とする。
【0027】上記した構成において、膨脹ランを利用し
ての画像の種別を判定した場合(画像の膨脹前後でのラ
ン長の違いを基に画像の種別を判定した場合)の判定結
果と、最大濃度差算出手段により入力画像の画像濃度差
を基に画像の種別の判定をした場合の判定結果とを基
に、画像の種別を総合的に判定することにより、さらに
正確な判定が行える。
【0028】また、本発明は、入力画像信号を2値化す
る2値化手段と、2値化された画像信号から画素を間引
く画素間引き手段と、画素が間引きされた画像信号から
注目画素の連続する長さを示す2値化ラン長を算出する
ラン長算出手段と、上記2値化手段により2値化した前
記画像信号を膨脹し、上記注目画素の連続である膨脹ラ
ンを出力するラン膨脹手段と、求めた膨脹ランの範囲
で、上記ラン長算出手段により算出された2値化ラン長
の最大ラン長を算出する最大ラン長算出手段と、上記ラ
ン膨脹手段により膨脹された膨脹ランのラン長である膨
脹ラン長を算出する膨脹ラン長算出手段と、この膨脹ラ
ン長と上記最大ラン長算出手段により算出された上記最
大ラン長とに基づいて、上記入力画像信号の画像の種別
を判定する判定手段とを設けた構成とすることを特徴と
する。
【0029】上記した構成において、画素間引き手段に
より入力信号から画素を間引くようにしたことにより、
メモリを削減することができる。このため、コストを低
減することができる。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0031】(第1実施例)図1は本発明の第1実施例
に係わる画像処理装置の概略構成図である。図1におい
て、1は入力画像信号、2は入力信号を2値化する2値
化部、21は2値化画像信号、3はラン長算出部、31
はラン長信号、4はラン膨脹部、41は膨脹ラン信号、
5は最大ラン長算出部、51は最大ラン長信号、6はラ
ン長算出部、61はラン長信号、7はラン差分算出部、
71はラン差分信号、8は画像種別判定部、90は判定
信号である。
【0032】図示しないスキャナ等の入力装置で読み取
られた入力画像信号1は、2値化部2において、2値化
閾値Thと比較処理されて2値化されて、2値化画像信
号21(白画素:“0”、黒画素:“1”)として出力
される。
【0033】ラン長算出部3は、2値化画像信号21を
基に入力画像のラン長信号31を算出する。一方、ラン
膨脹部4は、2値化画像信号21を基に黒画素の膨脹処
理を行い膨脹ラン信号41を出力する。
【0034】最大ラン長算出部5は、前記膨脹ラン信号
41が黒画素の範囲における前記ラン長信号31の最大
値を求め最大ラン長信号51を出力する。
【0035】ラン長算出部6は、膨脹ラン信号41から
膨脹ランのラン長信号61を算出する。
【0036】ラン差分算出部7は、前記最大ラン長信号
51および膨脹ランのラン長信号61の差を求めラン差
分信号71を出力する。
【0037】画像種別判定部8は、ラン差分信号71と
図示しない閾値とを比較することにより画像の種別を判
定し、この判定結果を示す判定信号90を出力する。
【0038】さて、本実施例の画像処理装置は一般の文
書原稿をイメージ・スキャナ等の読み取り装置にて読み
取り入力し、例えば1画素当り8ビットのデジタルデー
タとして入力し、この原稿種類を判定して出力するもの
である。
【0039】以下本実施例の画像処理装置の動作につい
て詳細に説明する。
【0040】図1において、まず、入力された画像信号
である入力画像信号1(f)は、2値化部2で所定の閾
値Thと比較されて2値化処理されて、2値化画像信号
21(g)として出力される。2値化部2は、2値化閾
値Thを記憶する閾値メモリ(図示せず)、および入力
画像信号1(f)と閾値Thとを比較する比較器で構成
される。2値化部2は、入力画像信号1が閾値Thより
小さければ2値化画像信号21(g)として“0”を出
力し、大きければ“1”を出力する。この比較処理に用
いる条件式を(1)式に示す。
【0041】g=0 : f < Th g=1 : f ≧ Th ・・・(1) 図2に2値化部2の構成を示す。2値化部2は8ビット
の比較器で構成される。2値化部2は、8ビットの入力
画像信号1と予め設定された8ビットの閾値Thとを比
較し、この比較の結果、(1)式に示した条件に従って
2値化画像信号21を出力する。
【0042】次に、ラン長算出部3において2値化画像
信号21からラン長が算出される。図3はラン長算出部
3におけるラン長算出方法を説明するための図であり、
以下同図を用いてラン長算出方法を詳細に説明する。図
3(a)は原画像を示す。図3(b)は図3(a)の原
画像をビットマップ表現したものである。同図において
は、各マス目が画素に対応し、斜線部が黒(1)画素、
それ以外が白(0)画素を表している。図3(b)にお
いて、最初の黒画素は座標(2,1)にあり、さらに黒
画素は右方向(主走査方向)に座標(4,1)迄連結し
ている。また、座標(1,6)の画素(黒画素)は座標
(5,6)迄連結している。このように画素の連結状態
を、図3(c)に示すように右方向に連結している画素
をひとまとめにした情報(ラン)に置き換える。そして
これらのランを、ランの長さの情報として出力する。例
えば、第1番目のランは、(1画素を単位とすると)長
さ3、第2番目のランは、長さ1・・・という具合であ
る。このようにラン長算出部3では2値化画像信号21
からランの長さを算出し、この算出したランの長さをラ
ン長信号31として出力する。
【0043】図4にラン長算出部3の構成を示す。ラン
長算出部3では、まず、2値化画像信号21により第1
のクロックで1番目の画素がラッチ300にストアされ
る。続いて第2のクロックでANDゲート310では1
画素目が白、2画素目が黒の場合“1”、それ以外では
“0”が出力される。つまり、ANDゲート310の出
力(ラン開始信号)311は黒ランの開始を示す信号で
ある。一方、ANDゲート320では1画素目が黒、2
画素目が白の場合“1”、それ以外では“0”が出力さ
れる。つまり、ANDゲート320の出力(ラン終了信
号)321は黒ランの終了を示す信号である。カウンタ
330は前述のラン開始信号311によりリセットさ
れ、画像クロック(CLK)22によりカウントされ
る。カウンタ330の出力信号331は前述のラン終了
信号321によりラッチ360にストアされる。つまり
ラッチ360にはラン長がストアされることとなる。こ
のラッチ360に格納されたラン長がラン長信号31と
して出力される。
【0044】図1のラン長算出部3でのラン長算出処理
と並行して、ラン膨脹部4では2値化画像信号2を基に
画像の膨脹処理(ラン膨脹処理)が行われる。ここで、
ラン膨脹処理とは、入力された画像の注目画素(黒画
素)を対象として、主走査方向にある画素範囲内に黒画
素がある場合、注目画素とその画素までの間の画素をす
べて黒画素に置き換える処理である。
【0045】次に図3および図5を基にラン膨脹処理方
法を説明する。ここではその範囲(膨脹の対象とする範
囲)を4画素として説明する。まず、図3(a)の座標
(1,2)の黒画素についてみると、主走査方向に4画
素右(座標1,5)に黒画素が存在する。従って座標
(1,2)から座標(1,5)までの全ての画素を置き
換え出力する。次に座標(2,1)の黒画素についてみ
ると、座標(4,1)まで黒画素が連続しているがそれ
より右には黒画素が存在しない。したがって、ラン膨脹
部4は、これらの画素には変更を加えず入力信号をその
まま出力する。図3(a)中の他の画素についても同様
であり、ラン膨脹部4は、4画素の範囲内に黒画素があ
る画素はないため、入力信号をそのまま出力する。以上
の処理による出力は図5(a)に示す様になる。
【0046】図6にラン膨脹部4の回路構成を示す。図
6では膨脹の範囲が8画素の場合の例を示す。同図にお
いて410、412、414、416、418、42
0、422、424はラッチであり、ラン膨脹部4に入
力された2値化画像信号21が図示しない画像クロック
で1番目の画素から順次ラッチ410〜424にストア
される。ここでは画像信号425を注目画素の画像信号
とする。したがって、ORゲート430には注目画素の
次の画素から8番目の画素の2値化画像信号が入力され
る。そして、ORゲート430は、それらの画素の中に
黒画素が1つでも存在すれば“1”を、全て白画素のと
きは“0”を条件信号431として出力する。つまり、
この条件信号431は、注目画素から8画素の範囲内に
黒画素があるかどうかを意味する信号である。まず、A
NDゲート440は、注目画素が白画素の場合にその画
素が8画素の範囲内の2つの黒画素の間に位置するかど
うかを判定する。ANDゲート440には、注目画素信
号425(BIN)、条件信号431(FLAG1)お
よび後で説明する1画素前の膨脹画像信号461(EX
0)が入力される。ANDゲート440は、これら入力
された信号および以下に示す判定条件式(2)により、
「注目画素が白画素の場合にその画素が8画素の範囲内
の2つの黒画素の間に位置するかどうか」判定し、この
判定結果を示す条件信号441(FLAG2)を出力す
る。
【0047】 FLAG2=1 : BIN=0かつFLAG1=1かつEX0=1 FLAG2=0 : 上記条件(BIN=0かつFLAG1=1かつEX0 =1)以外 ・・・(2) ORゲート450は、膨脹ラン信号41(EX)を出力
するものであり、注目画素信号425(BIN)および
条件信号441(FLAG2)から次式(3)の判定条
件で出力する。
【0048】 EX=1 : BIN=1またはFLAG=1 EX=0 : BIN=0かつFLAG2=0 ・・・(3) ここで、前述の1画素前の膨脹ラン信号461は、上記
の手順で求めた膨脹ラン信号41をラッチ460により
図示しない画像クロックにより1画素分遅延させた画像
信号である。
【0049】最大ラン長算出部5は、前述のラン長算出
部3が出力するラン長信号31の中で、上記ラン膨脹部
4の出力(膨脹ラン信号)41が“1”の範囲、つまり
膨脹した2値化画像信号が黒画素である範囲内で最大の
ランを出力するものである。以下図7により本処理内容
を説明する。図7はある画像の特定の1ラインにおける
2値化画像とそのラン膨脹画像の一例を示すものであ
る。同図においては、斜線部が黒画素、非斜線部は白画
素を意味する。この例では、2値化画像のラン長は
“2”、“1”、“5”、“1”と続いており、ラン膨
脹範囲、つまりラン膨脹画像が黒画素の範囲において2
値化画像の最大のラン長は“5”である。したがって、
最大ラン長算出部5は、最大ラン長51として“5”を
出力する。
【0050】図8は最大ラン長算出部5の回路構成の一
例である。以下同図を用いて最大ラン長算出部5での処
理について説明する。
【0051】最大ラン長算出部5にはラン長信号31お
よび膨脹ラン信号41が入力される。すると、まず、最
大ラン長算出部5内の比較器510はラン長信号31お
よび後述する処理により格納された最大ラン信号421
とを比較し、この比較の結果、大きい方の信号を出力す
る。この比較器510から出力された信号511は、ラ
ッチ520に図示しない画像クロックで格納される。こ
こで、ラッチ520は後述する信号561によってあら
かじめ“0”にクリアされている。ラッチ520に格納
された信号521は、後述する信号561によりさらに
ラッチ530に格納され、最大ラン長信号51として出
力される。
【0052】一方、膨脹ラン信号41は、第1のクロッ
クで1番目の画素がラッチ540にストアされる。続い
て第2のクロックでANDゲート550では1画素目が
白、2画素目が黒の場合“1”、それ以外では“0”が
出力される。つまり、ANDゲート550の出力(ラン
開始信号)551は黒ランの開始を示す信号である。一
方、ANDゲート560では1画素目が黒、2画素目が
白の場合“1”、それ以外では“0”が出力される。つ
まり、ANDゲート560の出力(ラン終了信号)56
1は黒ランの終了を示す信号である。
【0053】したがって、前記ラッチ520は黒ランの
開始信号551により“0”にクリアされる。また、ラ
ッチ530には、最大ラン信号521が黒ランの終了信
号561により格納されることを意味する。
【0054】次に、ラン長算出部6では膨脹ランのラン
長が算出される。同算出部6での処理は、前述したラン
長算出部3と入力信号が異なる以外は全く同一の処理で
あり、ラン長算出部6は、算出した膨脹ランのラン長信
号61を出力する。
【0055】以上の処理で算出した最大ラン長信号51
(BR)および膨脹ランのラン長信号61(ER)よ
り、ラン差分算出部7ではその差を計算する。ラン差分
信号71(DF)は以下の式(4)で算出する。
【0056】 DF=ER−BR ・・・(4) 図9にラン差分算出部7の回路構成を示す。図に示すよ
うにラン差分算出部7は減算器で構成されている。ラン
差分算出部7では、最大ラン長信号51と膨脹ランのラ
ン長信号61との減算処理が行われ、その処理結果がラ
ン差分信号71として出力される。
【0057】ラン差分信号71を基に画像種別判定部8
では画像の種別が判定される。ここでは、画像種別判定
部8は、ラン差分信号71(DF)とあらかじめ設定し
た閾値Thとを比較し、この比較結果と以下の判定式
(5)とを基に画像の種別の判定を行い、この判定結果
を示す判定信号90(DSC)を出力する。
【0058】 DSC=1(文字) : DF < Th DSC=0(網点) : DF ≧ Th ・・・(5) この判定の原理を以下に説明する。
【0059】図11は判定の原理を示す図である。図1
1(a)および図11(b)は網点画像の2値化および
膨脹画像の一例を示したものである。図11(a)から
明らかなように網点は文字と比べ非常に細かい点が一定
の周期で並んでいる。したがって、網点画像を膨脹する
と図11(b)のように画素が大きく膨脹する。つまり
膨脹の前後でラン長が大きく変化する。一方、図11
(c)および図11(d)に示す文字画像の例では、膨
脹の前後でラン長に大きな変化はない。本判定アルゴリ
ズムは、2値化画像の膨脹前後でのラン長の大きさの比
較により文字と網点を判定するものであり、ラン長の変
化が大きいときは[網点]、小さいときは[文字]と判
定するものである。
【0060】図10は画像種別判定部8の回路構成の一
例である。画像種別判定部8は、図に示すように比較器
で構成されている。画像種別判定部8は、入力されたラ
ン差分信号71(DF)とあらかじめ設定した閾値Th
とを比較し、この比較結果と以下の判定式(5)とを基
に画像の種別の判定を行い、この判定結果を示す判定信
号90(DSC)を出力する。
【0061】以上で本発明の第1実施例について説明し
たが、次に第2実施例について説明する。
【0062】図12は本発明の第2実施例に係わる画像
処理装置の概略構成図である。図12において、1は入
力画像信号、2は入力信号を2値化する2値化部、21
は2値化画像信号、3はラン長算出部、31はラン長信
号、4ラン膨脹部、41は膨脹ラン信号、5は最大ラン
長算出部、51は最大ラン長信号、6はラン長算出部、
61はラン長信号、75はラン比率算出部、76はラン
比率信号、8は画像種別判定部、90は判定信号であ
る。
【0063】本実施例において、入力画像信号1、2値
化部2、ラン長算出部3、ラン膨脹部4、最大ラン長算
出部5、ラン長算出部6、および画像種別判定部8は、
第1実施例と同一であるのでその説明を省略し、異なる
部分についてのみ説明する。
【0064】ラン比率算出部75は、最大ラン算出部5
によって求められた最大ラン長信号51(BR)および
膨脹ランのラン長算出部6によって求められた膨脹ラン
のラン長信号61(ER)を基に、最大ラン長と膨脹ラ
ンのラン長との比であるラン比率を計算する。ラン比率
を示す信号ラン比率信号76(RA)は以下の式で算出
される。
【0065】 RA=BR/ER ・・・(6) 図13にラン比率算出部75の回路構成を示す。図に示
すようにラン比率算出部75は除算器で構成されてい
る。ラン比率算出部75は、最大ラン長信号51と膨脹
ランのラン長信号61との除算処理を行い、その処理結
果をラン比率信号76として出力する。
【0066】画像種別判定部8は、ラン比率信号76を
基に(5)式により画像の種別を判定する。
【0067】以上の実施例(第1実施例および第2実施
例)では、画像の種別を膨脹したランの単位で判定して
いる。このように膨脹したランの単位で画像の種別を判
定することにより、画素毎に画像の種別を判定する場合
と比較してノイズなどの影響による誤判定を抑えること
が可能となる。
【0068】(第3実施例)以上では文字と網点画像を
識別分離する実施例を説明したが、以下では文字、網
点、写真を含む画像を対象とする第3実施例について説
明する。
【0069】図14は本実施例に係わる文字、網点、写
真を含む画像を対象とした画像処理装置の概略構成図で
ある。図14において、1は入力画像信号、2は入力信
号を2値化する2値化部、21は2値化画像信号、3は
ラン長算出部、31はラン長信号、4ラン膨脹部、41
は膨脹ラン信号、5は最大ラン長算出部、51は最大ラ
ン長信号、6はラン長算出部、61はラン長信号、7は
ラン差分算出部、71はラン差分信号、8は第1の画像
種別判定部、81は第1の画像判定信号、9はランメモ
リ制御部、10はランメモリ、11は総合判定部、12
は最大濃度差算出部、13は第2の画像種別判定部、1
31は第2の画像判定信号、90は判定信号である。
【0070】本実施例において、入力画像信号1、2値
化部2、ラン長算出部3、ラン膨脹部4、最大ラン長算
出部5、ラン長算出部6、ラン差分算出部7、および第
1の画像種別判定部8は、第1実施例と同一であるので
説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0071】ランメモリ制御部9は、第1の画像判定信
号81およびラン長信号61のランメモリ10への書き
込み/読み込みを制御する。
【0072】最大濃度差算出部12は、入力された画像
信号の局所領域における画像濃度の最大濃度差信号12
1を算出する。
【0073】第2の画像種別判定部13は、この最大濃
度差信号121から画像の種別の判定を行い、この判定
結果を示す第2の画像判定信号131を出力する。
【0074】総合判定部11は、第1の画像判定信号8
1および第2の画像判定信号131から画像の種別を総
合的に判定し、この判定結果を示す総合判定信号90を
出力する。
【0075】以下本実施例の動作について詳細に説明す
る。
【0076】ランメモリ制御部9は、ラン長算出部6よ
り出力されるラン長信号61およびその判定信号81、
図示しないラン種別信号(ランが白であるか黒である
か)をランメモリ10へ順次書き込む。
【0077】次に、最大濃度差算出部12は、処理対象
画像信号から、図15に示すように斜線で示す注目画素
を含む(4×4)の領域内の最大濃度信号Dmaxおよ
び最小濃度信号Dminを算出する。次に、以下に示す
式(7)により(4×4)の領域内の最大濃度差信号Δ
Dmaxを求める。
【0078】 ΔDmax=Dmax−Dmin ・・・(7) 第2の画像種別判定部13では、ΔDmaxとあらかじ
め設定した第1の閾値Th1とを比較し、次に示す式
(8)により写真領域と文字および網点写真領域を判定
し、この判定結果を示す第2の画像判定信号131(I
D)を出力する。
【0079】 ΔDmax≧Th1 ・・・写真領域 ID:0 ΔDmax<Th1 ・・・文字/網点写真領域 ID:1 ・・・(8) さて、この写真領域と文字および網点写真領域の判定原
理を以下に説明する。
【0080】図17は写真領域、文字領域および網点写
真領域のそれぞれの画像信号レベルの変化を表す図であ
る。文字領域および網点写真領域での濃度変化は図17
における(A)の様になっており、これらの領域での濃
度変化が激しい。一方、写真領域での濃度変化は図17
における(B)の様になっており、この領域での濃度変
化は比較的緩やかである。つまり、局所領域における最
大濃度差は文字および網点写真領域では大きく、写真領
域では小さい。前述した、写真領域と文字および網点写
真領域の判定は以上の原理に基づいて行われる。
【0081】次に、最大濃度差算出部12の構成につい
て説明する。図16は最大濃度差算出部12の回路構成
の一例を示すものである。この最大濃度差算出部12
は、処理対象画像中の画素に対して、図15に示すよう
にその注目画素(斜線で示す画素)を含む(4×4)画
素の領域内における濃度の最大値と最小値とをそれぞれ
求め、それらを減算して最大濃度差を求めるものであ
る。
【0082】まず、最大濃度差算出部12は、入力画像
信号1をクロックCLKに同期して、列方向に4画素単
位で順次入力される画像情報(8bit/画素)をセレ
クタ12aを介して比較器12b、12c、12d、1
2eに順次分配している。なお、この列単位に入力され
る画像情報の上記セレクタ12aによる比較器12b、
12c、12d、12eへの分配は、クロックCLKを
受けて動作する2bitカウンタ12iからの選択信号
SE1、SE2により動作制御されて行われる。
【0083】これらの比較器12b、12c、12d、
12eによって画像情報が4画素単位でそれぞれ列方向
に比較され、その列における最大濃度と最小濃度とがそ
れぞれ求められる。
【0084】次段の比較器12f、12gには、上記比
較器12b、12c、12d、12eからの信号が入力
される。比較器12f、12gは、入力された信号を基
に、列方向に最大値(最大濃度)と最小値(最小濃度)
とをそれぞれ求めるものである。以上の比較処理によっ
て図4に示す(4×4)画素の領域内における濃度の最
大値Dmaxと最小値Dminとがそれぞれ求められそ
れぞれ出力される。
【0085】減算器12hはこのようにして求められた
濃度の最大値Dmaxと最小値Dminとの差である最
大濃度差信号121を求めるものである。
【0086】前述の第2の画像種別判定部13は、図1
0に示した画像種別判定部8と同等の比較回路で構成さ
れる。
【0087】総合判定部11は、ランメモリ制御部9に
よりランメモリ10から読み出された第1の画像判定信
号91と画像種別判定部13から出力された第2の画像
判定信号131とにより画像(入力画像)の種別を総合
的に判定する。
【0088】ここで、第1の画像判定信号91をランメ
モリ10に格納する理由を簡単に説明する。第1の判定
処理では2値化ランと膨脹ランとから判定するため、画
像の判定はランの単位出行われる。つまり、ランの終端
位置ではじめて画像の種別の判定が行われるわけであ
る。一方、第2の画像判定処理では4×4のウィンドウ
を1画素づつ移動させて判定するため、画像の種別の判
定は画素単位で行われる。したがって、本実施例におけ
る画像処理装置の構成で第1の画像判定と第2の画像判
定との同期をとるためには、ラン単位の判定(第1の画
像判定)を第2の画像判定より1つ前のライン、つまり
注目画素より1ライン前に対して行って、この判定結果
を一端メモリ10に格納しておき、総合判定部11にお
いてランメモリ10から第1の画像判定信号を読み取っ
て第2の画像判定信号との処理を行うことが必要とな
る。この結果、画素単位に画像の判定を行うことができ
る。
【0089】総合判定部11ではランメモリ10より入
力した第1の画像判定信号91(DSC)と第2の画像
判定信号131(ID)により以下の式で判定し、この
判定結果を示す総合判定信号90(DIS)を出力す
る。
【0090】 DIS=0(写真) : ID=0 DIS=1(文字) : ID=1 かつ DSC=1 DIS=2(網点) : ID=1 かつ DSC=0 ・・・(9) なお、総合判定部11は、簡単な論理回路またはメモリ
(テーブル)で構成することができる。
【0091】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、最大濃度差信号を抽出するための
参照範囲の領域は、(4×4)画素に限定されるもので
はなく、適宜範囲を自由に変更してもよい。
【0092】また、最大濃度差算出部12において、Δ
Dmaxを(最大濃度差)/(平均濃度)あるいは画像
の2次微分値であるラプラシアン値等の文字/網点部分
と写真部分とで異なる性質を持つ特微量で置き換えても
よい。
【0093】(第4実施例)これまでに説明した実施例
(第1実施例乃至第3実施例)は、膨脹ランを利用して
画像の種別を判定することを特徴としている。第4実施
例は、画素を間引く間引き部を持つことにより膨脹ラン
を利用した画像処理装置でメモリを削減することを目的
とする。以下、第4実施例について説明する。
【0094】図18は、本発明の第4実施例に係わる画
像処理装置の概略構成図である。図18において、1は
入力画像信号、2は入力信号を2値化する2値化部、2
1は2値化画像信号、25は画像間引き部、26は間引
き2値化信号、3はラン長算出部、31はラン長信号、
4ラン膨脹部、41は膨脹ラン信号、5は最大ラン長算
出部、51は最大ラン長信号、6はラン長算出部、61
はラン長信号、75はラン比率算出部、76はラン比率
信号、8は画像種別判定部、90は判定信号である。
【0095】本実施例において、入力画像信号1、2値
化部2、ラン長算出部3、ラン膨脹部4、最大ラン長算
出部5、ラン長算出部6、および画像種別判定部8は、
第1実施例と同一であるのでその説明を省略し、異なる
部分についてのみ説明する。
【0096】画素間引き部25は、入力された画像から
画素の間引きを行うものである。つまり、画素数を減少
させることにより後段での処理におけるメモリの削減お
よび処理の高速化を図るものである。この間引き処理で
は、注目画素およびその前の画素の2画素を参照し、そ
のどちらかが黒画素であれば黒が出力される。ただし、
画素間引き部25からの出力は、画素間引き部25への
入力の1/2の画像クロックで行われる。図19に画素
間引き部25の回路構成の一例を示す。画素間引き部2
5はラッチ250およびORゲート252で構成され、
間引き画像信号26を出力する。ランを膨脹した情報を
用いる画像処理装置では、単純に画素を間引くと1ドッ
トの細線など情報が失われる場合があるが、上記実施例
では情報が失われることなく画像処理を行うことが可能
であり、かつ処理コストの低減も可能となる。
【0097】また、上記実施例では画素間引き部25が
2画素単位で間引く例を示したが、ORゲートの拡大に
より4画素あるいはそれ以上の間引きも可能である。
【0098】
【発明の効果】本発明によれば、文字領域と網点写真領
域さらには写真領域が混在する文書画像であっても、正
確に画像の種別を判定、つまり文字領域、網点領域およ
び写真領域をそれぞれ正確に判定することができる。特
に従来困難であった低線数網点領域の判定は、その精度
が向上し、さらに、ラインメモリ等も不要となるので簡
単なハードウェアで構成することができる。さらに適当
な2値化/階調処理方式を用いれば、文字領域について
は解像性良く2値化することができ、また写真領域およ
び網点写真領域については階調性良く2値化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる画像処理装置の概
略的な構成を示すブロック図。
【図2】図1の2値化部2の回路構成の一例を示す図。
【図3】図1のラン長算出部3でのラン長算出処理を説
明するための図。
【図4】図1のラン長算出部3の回路構成の一例を示す
図。
【図5】図1のラン膨脹部4でのラン膨脹処理を説明す
るための図。
【図6】図1のラン膨脹部4の回路構成の一例を示す
図。
【図7】図1の最大ラン長算出部5での最大ラン長算出
処理を説明するための図。
【図8】図1の最大ラン長算出部5の回路構成の一例を
示す図。
【図9】図1のラン差分算出部7の回路構成の一例を示
す図。
【図10】図1の画像種別判定部8の回路構成の一例を
示す図。
【図11】図1の画像種別判定部8での画像の種別の判
定アルゴリズムを説明するための図。
【図12】本発明の第2実施例に係わる画像処理装置の
構成を示すブロック図。
【図13】図12のラン比率算出部75の回路構成の一
例を示す図。
【図14】本発明の第3実施例に係わる画像処理装置の
構成を示すブロック図。
【図15】図14の最大濃度差算出部12での最大濃度
差算出時の参照ウィンドウ範囲を示す図。
【図16】図14の最大濃度差算出部12の回路構成の
一例を示す図。
【図17】図14の最大濃度差算出部12での最大濃度
差算出による画像の種別の判定の原理を説明するための
図。
【図18】本発明の第4実施例に係わる画像処理装置の
構成を示すブロック図。
【図19】図18の画素間引き部25の回路構成の一例
を示す図。
【符号の説明】
1…入力画像信号、2…2値化部、3…ラン長算出部、
4…ラン膨脹部、5…最大ラン長算出部、6…ラン長算
出部(膨脹ラン長算出手段)、7…ラン差分算出部、
8,13…画像種別判定部、9…ランメモリ制御部(記
憶制御手段)、10…ランメモリ(記憶手段)、11…
総合判定部(第3の判定手段)、12…最大濃度差算出
部、25…画素間引き部、75…ラン比率算出部、21
…2値化画像信号、31…ラン長信号、41…膨脹ラン
信号、51…最大ラン長信号、61…ラン長信号、71
…ラン差分信号、76…ラン比率信号、81,91…第
1の画像判定信号、121…最大濃度差信号、131…
第2の画像判定信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/40 101 E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字、写真および網点写真を含む画像の
    各領域毎の画像の種別を判別して像域分離する画像処理
    装置において、 入力画像信号を2値化する2値化手段と、 前記2値化手段により2値化された前記画像信号から注
    目画素の連続する長さを示す2値化ラン長を算出するラ
    ン長算出手段と、 前記2値化手段により2値化された前記画像信号を膨脹
    し、この膨脹した画像信号での前記注目画素の連続であ
    る膨脹ランを出力するラン膨脹手段と、 前記ラン膨脹手段により求められた前記膨脹ランの範囲
    で、前記ラン長算出手段により算出された2値化ラン長
    の最大ラン長を算出する最大ラン長算出手段と、 前記ラン膨脹手段により求められた前記膨脹ランのラン
    長である膨脹ラン長を算出する膨脹ラン長算出手段と、 前記膨脹ラン長算出手段により算出された前記膨脹ラン
    長と、前記最大ラン長算出手段により算出された前記最
    大ラン長とに基づいて、前記入力画像信号の画像の種別
    を判定する判定手段と、 を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 文字、写真および網点写真を含む画像の
    各領域毎の画像の種別を判別して像域分離する画像処理
    装置において、 入力画像信号を2値化する2値化手段と、 前記2値化手段により2値化された前記画像信号から注
    目画素の連続する長さを示す2値化ラン長を算出するラ
    ン長算出手段と、 前記2値化手段により2値化された前記画像信号を膨脹
    し、この膨脹した画像信号での前記注目画素の連続であ
    る膨脹ランを出力するラン膨脹手段と、 前記ラン膨脹手段により求めた膨脹ランの範囲で、前記
    ラン長算出手段により算出された2値化ラン長の最大ラ
    ン長を算出する最大ラン長算出手段と、 前記ラン膨脹手段により膨脹された膨脹ランのラン長で
    ある膨脹ラン長を算出する膨脹ラン長算出手段と、 前記最大ラン長算出手段により算出された前記最大ラン
    長と、前記膨脹ラン長算出手段により算出された前記膨
    脹ラン長との比であるラン比率に基づいて、前記入力画
    像信号の画像の種別を判定する判定手段と、 を具備することを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 文字、写真および網点写真を含む画像の
    各領域毎の画像の種別を判別して像域分離する画像処理
    装置において、 入力画像信号を2値化する2値化手段と、 前記2値化手段により2値化された前記画像信号から注
    目画素の連続する長さを示す2値化ラン長を算出するラ
    ン長算出手段と、 前記2値化手段により2値化された前記画像信号を膨脹
    し、この膨脹した画像信号での前記注目画素の連続であ
    る膨脹ランを出力するラン膨脹手段と、 前記ラン膨脹手段により求められた前記膨脹ランの範囲
    で、前記ラン長算出手段により算出された2値化ラン長
    の最大ラン長を算出する最大ラン長算出手段と、 前記ラン膨脹手段により求められた前記膨脹ランのラン
    長である膨脹ラン長を算出する膨脹ラン長算出手段と、 前記膨脹ラン長算出手段により算出された前記膨脹ラン
    長と、最大ラン長算出手段により算出された前記最大ラ
    ン長とに基づいて、前記入力画像信号の画像の種別を判
    定し、この判定結果を示す第1の判定信号を出力する第
    1の判定手段と、 少なくとも前記第1の判定信号を保存する記憶手段と、 少なくとも前記第1の判定信号の前記記憶手段への入出
    力を制御する記憶制御手段と、 注目画素を含むあらかじめ設定された大きさの領域にお
    ける最大濃度の画素と最小濃度の画素との間の濃度差を
    示す最大濃度差信号を前記入力画像信号を基に算出し、
    この最大濃度差信号に基づいて前記入力画像信号の画像
    の種別を判定し、この判定結果を示す第3の判定信号を
    出力する第3の判定手段と、 前記第3の判定手段から出力される第3の判定信号と、
    前記記憶制御手段の制御により前記第3の判定信号に同
    期させて出力された第1の判定信号とを基に前記入力画
    像信号の画像の種別を総合的に判定する総合判定手段
    と、 を具備することを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 文字、写真および網点写真を含む画像の
    各領域毎の画像の種別を判別して像域分離する画像処理
    装置において、 入力画像信号を2値化する2値化手段と、 前記2値化手段により2値化された画像信号から画素を
    間引く画素間引き手段と、 前記画素間引き手段により画素が間引きされた画像信号
    から注目画素の連続する長さを示す2値化ラン長を算出
    するラン長算出手段と、 前記2値化手段により2値化された前記画像信号を膨脹
    し、この膨脹した画像信号での前記注目画素の連続であ
    る膨脹ランを出力するラン膨脹手段と、 前記ラン膨脹手段により求められた前記膨脹ランの範囲
    で、前記ラン長算出手段により算出された2値化ラン長
    の最大ラン長を算出する最大ラン長算出手段と、 前記ラン膨脹手段により膨脹された膨脹ランのラン長で
    ある膨脹ラン長を算出する膨脹ラン長算出手段と、 前記膨脹ラン長算出手段により算出された前記膨脹ラン
    長と、前記最大ラン長算出手段により算出された前記最
    大ラン長とに基づいて、前記入力画像信号の画像の種別
    を判定する判定手段と、 を具備することを特徴とする画像処理装置。
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