JPH0726061B2 - コーテイング用組成物の製造方法 - Google Patents

コーテイング用組成物の製造方法

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JPH0726061B2
JPH0726061B2 JP63221409A JP22140988A JPH0726061B2 JP H0726061 B2 JPH0726061 B2 JP H0726061B2 JP 63221409 A JP63221409 A JP 63221409A JP 22140988 A JP22140988 A JP 22140988A JP H0726061 B2 JPH0726061 B2 JP H0726061B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特にポリアミド系樹脂に対して、耐擦傷性,
耐摩耗性および染色性に優れ、かつ密着性の良好なコー
テイング用組成物の調製方法に関する。
〔従来技術および発明が解決しようとする問題点〕
一般にプラスチック成形品やアルミニウム,亜鉛などの
金属成形品は、表面硬度が低いために傷つきやすい、摩
耗しやすいなどの欠点を有する。このため、これら成形
品の表面に硬化性物質のコート膜を形成する方法が行わ
れ、該コート膜を形成する種々のコーテイング用組成物
が提案されている。
例えば、特開昭53−78273号,特開昭48−55884号,米国
特許第4027073号には、アルキルトリアルコキシシラン
のあるいはこれにテトラアルコキシシランやコロイドシ
リカを混合させたコーテイング用組成物が開示されてい
る。しかしながら、これらコーテイング組成物を加水分
解後、これを加熱硬化させて得られるコート膜は、耐擦
傷性はすぐれているものの成型品表面との接着性あるい
はコート膜自体の可撓性が悪いため、密着性に劣り、熱
水中ではがれ、ひび割れを生ずる。そこで、これらコー
テイング用組成物のコーテイングに際し、下塗り層(ア
ミノアクリレート系)を設ける方法が開示されている
(特開昭53−138476)が、この方法により密着性は改良
されるものの得られるコート膜は平滑性に欠け、例えば
分散染料による均一な染色が困難である。一方、エポキ
シ基を含有するオルガノアルコキシシランやエポキシ樹
脂を主体とするコーテイング用組成物は密着性,染色性
にすぐれているが表面硬度が低く、これを高めるために
硬化剤,架橋剤の混合割合を増加すると元来良好であっ
た染色性,密着性が不良となる。
これに対して、本出願人は、プラスチック成形品の表面
に耐擦傷性,耐摩耗性および染色性に優れたコート膜を
高い密着性をもって形成可能なコーテイング用組成物を
開発し、 で示されるカーボネート基を含有するジシラン化合物
(式中、Aはカーボネート基を含有し、主鎖が直鎖状に
少なくとも7個以上の原子から成る2価の官能基、R1
びR2は同一または異種のアルキル基またはアルコキシア
ルキル基、R3及びR4は同一または異種のアルキル基で、
l及びmは0または1である)を構成成分とするコーテ
イング用組成物として、既に提案した(特開昭58−1229
71,同59−102964)。これらカーボネート基を有するジ
シラン化合物を構成成分とするコーテイング用組成物
は、上記した特許公報に記載の実施例から明らかなよう
に、ポリジエチレングリコールビスアリルカーボネー
ト,ポリメチルメタクリレートなどのプラスチック成形
品に対して極めて良好な耐擦傷性,耐熱性,耐温水性,
染色性,密着性を示すが、例えばナイロンレンズなどポ
リアミド系樹脂の成形品に対しては密着性がなお不充分
であることが確認された。即ち、上記のカーボネート基
を有するジシラン化合物を成分として調製したコーテイ
ング用組成物は、ポリアミド系樹脂の成形品に対して、
いわゆるポットライフ(可使時間)が短かく、初期密着
性および保存寿命に実用的な問題があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記した問題に鑑み、ポリアミド系樹脂
の成形品に対するカーボネート基を有するジシラン化合
物を成分とするコーテイング用組成物における問題点の
解決に鋭意研究した。その結果、カーボネート基を有す
るジシラン化合物を含有成分とするコーテイング用組成
物の調製において、添加される水分を可及的に減少させ
ることが、ポリアミド系樹脂の成形品に対して、コート
膜の初期密着性およびコーテイング液の保存寿命を向上
させる効果の知見に基づき、本発明を完成するに至った
ものである。即ち、本発明は、 一般式 で表されるカーボネート基を含有するジシラン化合物
(1) (但し、Aはカーボネート基を含有し、アルキレン基及
び/又はアルキレンエーテル基よりなる主鎖が直鎖状に
7個以上の原子からなる2価の官能基、R1及びR2は同一
又は異種のアルキル基またはアルコキシ基、R3及びR4
同一又は異種のアルキル基、lおよびmは0または1) を、該化合物(I)の理論加水分解量以下の水の存在下
に調製することを特徴とするポリアミド系樹脂のコーテ
ィング用組成物の製造方法である。
従来、シラン化合物を成分とするコーテイング用組成物
は、コーテイングにおいて該シラン化合物を加水分解す
ることが好ましく、その加水分解あるいは部分的に重縮
合した形態で使用することによって、良好なコート効果
が得られている。このようなシラン化合物の加水分解に
は、一般に塩酸,硫酸などの無機酸、あるいは蟻酸,酢
酸などの有機酸を含む酸水溶液が添加されている。しか
して、本発明のカーボネート基を有するジシラン化合物
を成分とするコーテイング用組成物においても、該ジシ
ラン化合物を加水分解して調製することが好ましいが、
ポリアミド系樹脂の成形品にコートする場合には、加水
分解に必要な水を理論量以下、好ましくは理論量の1/2
以下に維持して調製することが、密着性の良好なコート
効果を得るために極めて重要である。即ち、本発明のコ
ーテイング用組成物において、塩酸など酸水溶液を添加
してシラン化合物の加水分解に必要な水が理論量以上の
場合には、ポリアミド系樹脂の成形品に対して密着性の
良好なコート効果が発揮されない。
したがって、本発明のコーテイング用組成物は、塩酸な
どの酸水溶液を添加することなく、シラン化合物を加水
分解に必要な水を理論量以下に維持して、有機溶媒に溶
解して調製する方法が推奨される。即ち、本発明におい
ては、カーボネート基を有するジシラン化合物などの成
分を有機溶剤に溶解させて調製する場合に、一般に該有
機溶剤に同伴する微量の水分などによってシラン化合物
の加水分解が達成されると推測される。使用する好適な
有機溶媒としては、例えば炭素数1〜4のメタノール,
エタノール,プロパノール,ブタノール等の低級アルコ
ール類;酢酸,酢酸メチル等の低級カルボン酸類あるい
はそのアルキルエステル;セルソルブ等のエーテル類;
アセトン等のケトン類;メチレンクロライド等のハロゲ
ン化炭化水素類;ベンゼン,トルエン等の芳香族炭化水
素類等の15種あるいは2種以上である。
なお、本発明のコーテイング用組成物は、カーボネート
基を有するジシラン化合物が加水分解して重縮合した状
態で換算した濃度で、一般に20〜40重量%.に調整すれ
ばよい。
本発明に用いるカーボネート基を有するジシラン化合物
は、一般式(I)におけるAは、2価の有機基であり、
その中に少なくとも1個のカーボネート基を有し、且つ
その余はアルキレン基及び/又は、アルキレンエーテル
基であって、全体で7個以上の原子からなる直鎖を有す
ることを特徴とする。ここでアルキレンエーテル基と
は、アルキレン基とアルキレン基との間に酸素が結合し
た1単位よりなる2価の基又は、その繰返し単位を有す
る2価の基の総称である。Aについての例を示すと、 として示される化合物である。
本発明は、上記したようなカーボネート基を有するジシ
ラン化合物に、さらに必要に応じて下記する一般式
(2),(3)のシラン化合物、およびコロイドシリカ
などを添加して調製することにより、得られるコート膜
の表面硬度を向上させるコーテイング組成物を得ること
が出来る。
一般式 で示されるオルガノアルコキシシラン化合物(ただし、
R5はビニル基,メタクリロキシ基,メルカプト基,エポ
キシ基及びアミノ基のうちひとつを官能基として有する
炭化水素基あるいはアルキル基またはアリール基、R6
アルキル基で、nは0または1、R7はアルキル基または
アルコキシアルキル基である) 一般式 Si(OR8 ……(3) で示されるテトラアルコキシシラン化合物(ただし、R8
はアルキル基またはアルコキシアルキル基である)、コ
ロイドシリカ,エポキシ化合物及びメラミン誘導体より
選ばれた少なくとも一種の添加剤とを構成成分とするコ
ーテイング用組成物である。
上記添加剤のうち、一般式(2)で示されるオルガノア
ルコキシシラン化合物は、特にR6の炭素数が1〜4,R7
炭素数が1〜4のものが一般に使用される。具体的に
は、メチルトリメトキシシラン,ジメチルジメトキシシ
ラン,メチルトリエトキシシラン,エチルトリメトキシ
シラン,フエニルトリメトキシシラン,エチルトリエト
キシシラン,ビニルトリメトキシシラン,ビニルトリエ
トキシシラン,ビニルトリアセトキシシラン,ビニルト
リスメトキシエトキシシラン,γ−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン,γ−グリシドキシプロピルメチ
ルジメトキシシラン,γ−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン,γ−メルカプトプロピルトリメトキシ
シラン,β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシラン,γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン等が挙げられる。また、一般式(3)で示される
テトラアルコキシシラン化合物はR8の炭素数が1〜4の
ものが一般に使用される。具体的には、テトラメトキシ
シラン,テトラエトキシシラン,テトラプロポキシシラ
ン,テトラブトキシシラン等が挙げられる。上記一般式
(2)及び(3)で示されるアルコキシシラン化合物
は、ジシラン化合物と同様の方法(この場合、無溶媒で
加水分解することも可能である)で加水分解して使用す
る態様が推奨される。例えば、該アルコキシシラン化合
物は加水分解した後にジシラン化合物の加水分解物溶液
に加えても良いし、ジシラン化合物と共に同時に加水分
解させても良い。
コロイドシリカは、従来公知の種々の方法で製造されて
いる粒径1〜100mμのシリカ微粉体をそのままあるいは
これを極性溶媒に分散させたコロイド溶液の状態で使用
可能である。本発明の組成物としては、該コロイドシリ
カを極性溶媒、例えば水やイソプロパノール度のアルコ
ール系溶媒に分散させたコロイド溶液は、弱酸性に調整
したものが好ましい。
エポキシ化合物は、従来公知の種々の方法で製造されて
いるポリオレフイン系エポキシ樹脂,脂環式エポキシ樹
脂,エポキシノポラック樹脂,多価アルコールのポリグ
リシジルエーテルなどが挙げられる。
メラミン誘導体は、市販されているヘキサメトキシメチ
ルメラミンなどのアルキルエーテル化メチロールメラミ
ンの硝化綿との混合物、あるいは1,4−ブタンジオール
などの多価アルコールとの予備縮合物が従来公知の方法
により調製され使用できる。
上記の添加剤は、その総量が換算濃度比でジシラン化合
物100重量部に対して10〜900重量部、好ましくは50〜20
0重量部の範囲とすることが好適である。
本発明のコーテイング用組成物は、硬化温度の低下や硬
化時間の短縮を図るため、硬化触媒として公知の化合
物、例えば塩酸,硫酸,酢酸/酢酸ナトリウム混合物,
塩化錫,過塩素酸,過塩素酸アンモニウム,アルミニウ
ムアセチルアセトナート,ナフテン酸金属塩,p−トルエ
ンスルホン酸,安息香酸,リン酸アルカリ金属塩,チオ
シアン酸ナトリウム等を使用することが好ましい。その
使用量は、コーテイング用組成物中の重縮合可能な成分
が完全に重縮合した状態に換算した量(以下換算量とい
う)に対して0.01〜5重量パーセントが好ましい。勿
論、硬化触媒の使用は必須ではない。
また、本発明のコーテイング用組成物にはコート膜の平
滑性をより向上させる目的で、シリコン系やフッ素系の
界面活性剤を加えることが可能である。また、その他の
各種添加剤、例えば紫外線吸収剤,酸化防止剤,染料や
顔料あるいはゲル防止剤として蟻酸,酢酸等の有機カル
ボン酸類も使用可能である。
本発明により得られるコーテイング用組成物をポリアミ
ド系樹脂の成形品にコートする方法は特に制限されない
が、予め塩酸,水酸化ナトリウム水溶液,重クロム酸カ
リウム/硫酸溶液等による試薬処理,プラズマ等による
放電処理,あるいはプライマー塗装等の公知の方法がプ
ラスチック成形品とコート膜との密着性を向上させるの
が効果的である。
コーテイング(塗布)方法としては、例えば成形品をコ
ーテイング用組成物の溶液中に浸漬する方法、該溶液を
スプレー,スピンコーテイング,ハケ,ローラー等で塗
布する方法等が一般に採用される。塗布を行った後、乾
燥空気あるいは空気中で風乾して通常の加熱処理するこ
とによって硬化しコート膜が形成される。加熱温度は成
形品によって異なるが、50℃以上、好ましくは70℃以上
ないしは成形品が熱変化を生じない温度、一般には150
℃以下が好適である。硬化時間は、加熱温度が130℃で
約1時間、70〜80℃で約2〜4時間が一応の目安とな
る。硬化して形成されるコート膜は0.1μ〜50μ程度の
厚みとすることが可能であるが、1μ〜20μの厚みが特
に好適である。
このようにして本発明のコーテイング用組成物から形成
されるコート膜は、耐擦傷性,耐摩耗性,染色性,耐温
水性,耐熱性等の表面特性にすぐれている。
〔実施例〕
以下、本発明を具体的に説明するため代表的な実施例を
示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。なお、コート膜の性能評価は下記の方法によって
実施した。
(1) 密着性試験 先端が鋭利なカッターナイフで試料表面に1mm×1mmのマ
ス目を100個つけた後、市販のセロテープを貼り付け、
すばやくはがした時に残ったマスメ目の数で表示した。
(2) 耐擦傷性試験 福田機械工業(株)製の耐擦傷性試験器に#0000のスチ
ールウールを取り付け、1kgの荷重下で試験片表面を10
回往復させた後の表面の傷つき度合を目視により観察
し、全く傷つかなかった状態をA、そしてポリメチルメ
タクリレート生地の非常に傷つき易い状態をEとしてA
〜Eの5段階で評価した。
(3) 耐熱水性 100℃の熱水に30分浸漬させた後に密着性テスト (4) 染色性試験 分散染料(日本化薬社製;カヤロン−ポリエステル、ブ
ラウンAF)0.5重量部を水100重量部に分散溶解させた染
色浴を80℃に保ち、10分間染色した。好染色性を示すポ
リジエチレングリコールビスアリルカーボネートと同程
度あるいはそれ以上に良く染色される場合をA、そして
染色性に乏しいポリメチルメタクリレートと同程度ある
いはそれ以下に染色されない場合をCとして、A〜Cの
3段階で評価した。
実施例 1 プラスチック成形品として、市販の透明ナイロン板(三
菱化成工業(株)GRILAMID TR−55)を用い、充分に純
水で洗浄、風乾し清澄な状態とした後、第1表に示す組
成から成るコーテイング用組成物に浸漬し、室温で充分
風乾後、80℃で3時間加熱して硬化させコート膜を得
た。
コーテイング用組成物は、第1表に示す組成物を換算濃
度が30重量パーセントになるように溶媒のイソプロピル
アルコールに各相当量を混合溶解し、次いで上記組成の
アルコキシ基の加水分解に必要な当量の0.05規定塩酸水
溶液を室温で添加して、1日放置熟成した後、硬化触媒
として、酢酸ナトリウム/酢酸(1/10重量比)を換算量
に対して2重量パーセント加えて調整した。
なお、コロイドシリカは、触媒化成製OSCAL(商品名:Si
O2 30重量パーセント,粒径10〜20mμ,溶媒イソプロピ
ルアルコール)を使用した。
各コーテイング液から得たコート膜の評価結果を第1表
に併せて示す。
いずれの場合もコート膜厚は約5〜10μであった(但
し、コーテイング液は調合後、1日経過した液を使
用)。
実施例 2 実施例1で使用した透明ナイロン板を用いて、5規定の
塩酸水溶液に50℃で5分間浸漬し、充分に水洗して再び
風乾した。
上記処理した板状体を実施例1の1〜8においてアルコ
キシ基の加水分解に必要な当量の0.05規定の塩酸水溶液
を添加しなかった以外は、全く同様にして調整したコー
テイング用組成物に夫々浸した後、室温で充分風乾し、
130℃で1時間加熱硬化させコート膜を得た。
各コーテイング用組成物から得たコート膜の評価結果を
第2表に示す。
いずれの場合もコート膜厚は、約5〜10μであった。
尚、使用したコーテイング液は調合後、1日経過の液を
用いた。
比較例としてNo.9の組成はNo.8と同組成である。
実施例 3 実施例1で使用した透明ナイロン板を用いて、5規定の
塩酸水溶液に50℃で5分間浸漬し、充分に水洗して再び
風乾した。
上記処理した板状体をNo.7,8においてアルコキシ基の加
水分解に必要な0.05規定の塩酸水溶液量を変化させて添
加した以外は全く同様にして調整したコーテイング用組
成物に夫々浸した後、室温で充分風乾し、130℃で1時
間加熱硬化させてコート膜を得た。
各コーテイング用組成物から得たコート膜の評価結果を
第3表に示す。
いずれの場合もコート膜厚は約5〜10μであった。又、
上記コーテイング用組成物を20℃の恒温槽で保存し、1
日ごとに透明ナイロン板にコーテイングしてコート膜と
基材との密着性の評価を行なった結果を併記した。
(可使時間) 〔効 果〕 以上、詳述したように、加水分解に必要な0.05規定塩酸
水溶液の添加量を調整することにより、シラノール基同
志の脱水縮合反応を抑え、ポリアミド系樹脂に対する塗
液寿命を長くすることが可能となった。このコーテイン
グ用組成物を塗布硬化し、表面を硬度化することによ
り、従来、傷つき易く耐薬品性が劣るポリアミド系樹脂
材料に使用する機会が拡大される事は云うまでもない。
また、現在、使用されているUV硬化型ハードコートに比
べて後染色が可能なため、その産業的価値は大きいと思
われる。
即ち、サングラスレンズや建材部門としての効果は大き
い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 で表されるカーボネート基を含有するジシラン化合物
    (1) (但し、Aはカーボネート基を含有し、アルキレン基及
    び/又はアルキレンエーテル基よりなる主鎖が直鎖状に
    7個以上の原子からなる2価の官能基、R1及びR2は同一
    又は異種のアルキル基またはアルコキシ基、R3及びR4
    同一又は異種のアルキル基、lおよびmは0または1) を、該化合物(I)の理論加水分解量以下の水の存在下
    に調製することを特徴とするポリアミド系樹脂のコーテ
    ィグ用組成物の製造方法。
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