JPH07258876A - 洗浄装置 - Google Patents
洗浄装置Info
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- JPH07258876A JPH07258876A JP4867994A JP4867994A JPH07258876A JP H07258876 A JPH07258876 A JP H07258876A JP 4867994 A JP4867994 A JP 4867994A JP 4867994 A JP4867994 A JP 4867994A JP H07258876 A JPH07258876 A JP H07258876A
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- cleaning
- oil
- liquid
- washing
- tank
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ＮＭＰ／水系洗浄剤などの水系洗浄剤を循環
使用する洗浄装置において、非水溶性液体と洗浄液を効
率良く分離し、洗浄の作業性を高め、洗浄効率を向上さ
せる。 【構成】 非水溶性液体の付着した部品等から該非水溶
性液体を除去する手段を保有する洗浄槽、該洗浄槽から
水系の洗浄液の一部を抜き出す手段および洗浄液を循環
供給する手段を具備する洗浄装置であって、該非水溶性
液体を伴う洗浄液から大部分の非水溶性液体を分離する
油分離槽とエマルション化した洗浄液から非水溶性液体
を分離するフィルターを備えた洗浄装置。
使用する洗浄装置において、非水溶性液体と洗浄液を効
率良く分離し、洗浄の作業性を高め、洗浄効率を向上さ
せる。 【構成】 非水溶性液体の付着した部品等から該非水溶
性液体を除去する手段を保有する洗浄槽、該洗浄槽から
水系の洗浄液の一部を抜き出す手段および洗浄液を循環
供給する手段を具備する洗浄装置であって、該非水溶性
液体を伴う洗浄液から大部分の非水溶性液体を分離する
油分離槽とエマルション化した洗浄液から非水溶性液体
を分離するフィルターを備えた洗浄装置。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、水系洗浄剤、特にＮ−
メチル−２−ピロリドン（以下「ＮＭＰ」という。）／
水系洗浄剤を用いて電気部品、精密部品等の金属部品表
面に付着した油脂、機械油、切削油等の非水溶性液体を
除去する洗浄装置に関する。
メチル−２−ピロリドン（以下「ＮＭＰ」という。）／
水系洗浄剤を用いて電気部品、精密部品等の金属部品表
面に付着した油脂、機械油、切削油等の非水溶性液体を
除去する洗浄装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＮＭＰ／水系洗浄剤は１，１，１−トリ
クロロエタンの代替洗浄剤として金属脱脂洗浄用途等に
提案されているが、その洗浄機構においては、１，１，
１−トリクロロエタンが溶解洗浄であるのに対してＮＭ
Ｐ／水系洗浄剤は超音波、流体衝突等の物理力により油
汚れを被洗浄物表面から剥離することを主とする機構を
取ると考えられる。そこで、ＮＭＰ／水系洗浄剤自体は
通常非水溶性の油では溶解力は低く、油分の大部分は液
体または液滴として、一部はエマルション化した洗浄液
として洗浄系外へ分離除去される必要がある。したがっ
て、一旦形成されたエマルションから洗浄液と油がいか
に効率良く分離できるかが直接洗浄装置の効率に関与し
てくるため、洗浄液と油分を速やかに分離する技術は重
要である。
クロロエタンの代替洗浄剤として金属脱脂洗浄用途等に
提案されているが、その洗浄機構においては、１，１，
１−トリクロロエタンが溶解洗浄であるのに対してＮＭ
Ｐ／水系洗浄剤は超音波、流体衝突等の物理力により油
汚れを被洗浄物表面から剥離することを主とする機構を
取ると考えられる。そこで、ＮＭＰ／水系洗浄剤自体は
通常非水溶性の油では溶解力は低く、油分の大部分は液
体または液滴として、一部はエマルション化した洗浄液
として洗浄系外へ分離除去される必要がある。したがっ
て、一旦形成されたエマルションから洗浄液と油がいか
に効率良く分離できるかが直接洗浄装置の効率に関与し
てくるため、洗浄液と油分を速やかに分離する技術は重
要である。
【０００３】従来、ＮＭＰ／水系洗浄剤を使用し、被洗
浄物の油汚れ等を除去した場合、洗浄槽内に油分、不純
物等がエマルションの状態で滞留するため、繰り返し洗
浄すると本来有する洗浄効率を維持できず被洗浄物の一
定バッチ数又は一定量を処理した後、洗浄液の更新を行
うことが必要であった。更新方法としては全量または一
部洗浄液を抜き出し新たな洗浄液を再充填するか、一時
的に補助タンク等に洗浄液の全量または一部を抜き出
し、洗浄液中の油分を分離するため外部に取り付けた金
属フィルター、ポンプ等からなる大掛かりな油水分離装
置を使用する必要があった。
浄物の油汚れ等を除去した場合、洗浄槽内に油分、不純
物等がエマルションの状態で滞留するため、繰り返し洗
浄すると本来有する洗浄効率を維持できず被洗浄物の一
定バッチ数又は一定量を処理した後、洗浄液の更新を行
うことが必要であった。更新方法としては全量または一
部洗浄液を抜き出し新たな洗浄液を再充填するか、一時
的に補助タンク等に洗浄液の全量または一部を抜き出
し、洗浄液中の油分を分離するため外部に取り付けた金
属フィルター、ポンプ等からなる大掛かりな油水分離装
置を使用する必要があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
方法は、前者では作業効率に劣る、また後者では充分な
油分離性が得られないという問題があった。そこで、本
発明はＮＭＰ／水系洗浄剤を循環使用する洗浄装置にお
いて、非水溶性液体と洗浄液を効率良く分離し、洗浄の
作業性を高め、洗浄効率を向上させることを目的とする
ものである。
方法は、前者では作業効率に劣る、また後者では充分な
油分離性が得られないという問題があった。そこで、本
発明はＮＭＰ／水系洗浄剤を循環使用する洗浄装置にお
いて、非水溶性液体と洗浄液を効率良く分離し、洗浄の
作業性を高め、洗浄効率を向上させることを目的とする
ものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、洗浄剤を用いた洗浄装置において、洗浄
槽から流出する汚染洗浄液を直接油分離槽に導入して大
部分の油を分離し、さらに油分離槽の後段に設けたフィ
ルターによってエマルション化し分離槽で分離しきれな
かった油を分離し、洗浄液を洗浄槽へ還流する仕組みを
採用することにより連続的な洗浄作業を可能とし、著し
く作業効率が向上することを見出し、本発明に到達した
ものである。
を解決すべく、洗浄剤を用いた洗浄装置において、洗浄
槽から流出する汚染洗浄液を直接油分離槽に導入して大
部分の油を分離し、さらに油分離槽の後段に設けたフィ
ルターによってエマルション化し分離槽で分離しきれな
かった油を分離し、洗浄液を洗浄槽へ還流する仕組みを
採用することにより連続的な洗浄作業を可能とし、著し
く作業効率が向上することを見出し、本発明に到達した
ものである。
【０００６】すなわち、本発明は非水溶性液体の付着し
た部品等から該非水溶性液体を除去する手段を保有する
洗浄槽、該洗浄槽から水系の洗浄液の一部を抜き出す手
段および洗浄液を循環供給する手段を具備する洗浄装置
であって、該非水溶性液体を伴う洗浄液から大部分の非
水溶性液体を分離する油分離槽とエマルション化した洗
浄液から非水溶性液体を分離するフィルターを備えたこ
とを特徴とする洗浄装置である。
た部品等から該非水溶性液体を除去する手段を保有する
洗浄槽、該洗浄槽から水系の洗浄液の一部を抜き出す手
段および洗浄液を循環供給する手段を具備する洗浄装置
であって、該非水溶性液体を伴う洗浄液から大部分の非
水溶性液体を分離する油分離槽とエマルション化した洗
浄液から非水溶性液体を分離するフィルターを備えたこ
とを特徴とする洗浄装置である。
【０００７】
【作用】非水溶性の油の付着した金属部品などの被洗浄
物を本発明の洗浄装置で洗浄する場合、洗浄槽で剥離除
去された油はＮＭＰ／水系洗浄剤などの水系洗浄液にお
いては液滴またはエマルションとして混入し、そのまま
新たな被洗浄物を洗浄槽に投入するとついには汚染が除
去されず残存したり、洗浄槽に油が分離滞留することと
なる。そこでこのエマルションまたは液滴を含んだ洗浄
液は油分離槽に移液し、所定時間滞留させて重力による
作用で大部分の油を浮上させ、分離した油は油分離槽の
洗浄液上層から溢流させ洗浄装置外へ除去する。油分離
層においてなお分離しきれない油を含むエマルション化
した洗浄液は、さらに親水性表面を有するフィルターハ
ウスに導入して水溶液のみを透過し油分を阻止すること
で、油分を含有しない透明な洗浄液を得ることができ
る。フィルターハウスで分離された油は連続的または断
続的に洗浄装置外へ排出する。このようにして油分を除
去された洗浄液は再び洗浄槽に循環されるため、洗浄装
置は洗浄液の取り替えを行うことなく洗浄操作が可能と
なる。
物を本発明の洗浄装置で洗浄する場合、洗浄槽で剥離除
去された油はＮＭＰ／水系洗浄剤などの水系洗浄液にお
いては液滴またはエマルションとして混入し、そのまま
新たな被洗浄物を洗浄槽に投入するとついには汚染が除
去されず残存したり、洗浄槽に油が分離滞留することと
なる。そこでこのエマルションまたは液滴を含んだ洗浄
液は油分離槽に移液し、所定時間滞留させて重力による
作用で大部分の油を浮上させ、分離した油は油分離槽の
洗浄液上層から溢流させ洗浄装置外へ除去する。油分離
層においてなお分離しきれない油を含むエマルション化
した洗浄液は、さらに親水性表面を有するフィルターハ
ウスに導入して水溶液のみを透過し油分を阻止すること
で、油分を含有しない透明な洗浄液を得ることができ
る。フィルターハウスで分離された油は連続的または断
続的に洗浄装置外へ排出する。このようにして油分を除
去された洗浄液は再び洗浄槽に循環されるため、洗浄装
置は洗浄液の取り替えを行うことなく洗浄操作が可能と
なる。
【０００８】
【実施例】本発明を図１と図２に図示した実施例に基づ
いて詳細に説明するが、本発明はこの実施例のみに限定
されるものではない。
いて詳細に説明するが、本発明はこの実施例のみに限定
されるものではない。
【０００９】洗浄装置１に載置された洗浄槽２は洗浄液
１３が洗浄槽２の外周部上辺まで充填されている。洗浄
液は水系洗浄剤であり、ＮＭＰ／水系洗浄剤が好まし
い。また、ＮＭＰ／水系洗浄剤は、水を含まないかまた
は３０重量％以下の水を含むＮＭＰであり、また油分離
促進剤および／または酸化防止剤を添加したものであっ
てもよい。油分離促進剤は脂肪族カルボン酸のアルカリ
金属塩であり、例えば、酢酸カリウム、酢酸ナトリウ
ム、乳酸ナトリウム等の脂肪族のアルカリ金属塩等が使
用できる。酸化防止剤は洗浄液の長期安定性を得るため
にＮＭＰ／水系洗浄剤に添加するものであり、例えば、
脂肪酸金属せっけん、フェノール系酸化防止剤、硫黄系
酸化防止剤、リン系酸化防止剤等が使用されるが、具体
的には、ジンクステアレート、ジンクラウレートなどの
亜鉛系せっけん、バリウムステアレートなどのバリウム
系せっけん、２，６−ジ−ｔ−ブチル−ｐ−クレゾー
ル、ブチル化ヒドロキシアニソール、２，６−ジ−ｔ−
ブチル−４−エチルフェノール、ステアリル−β−
（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニル）
プロピオネートなどのモノフェノール系、２，２’−メ
チレン−ビス−（４−メチル−６−ｔ−ブチルフェノー
ル）、２，２’−メチレン−ビス−（４−エチル−６−
ｔ−ブチルフェノール）、４，４’−チオビス−（３−
メチル−６−ｔ−ブチルフェノール）、４，４’−ブチ
リデン−（３−メチル−６−ｔ−ブチルフェノール）な
どのビスフェノール系、ジラウリルチオプロピオネー
ト、ジミリスチルチオジプロピオネート、ジステアリル
チオプロピオネートなどの硫黄系、トリフェニルホスフ
ァイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、フェニル
ジイソデシルホファイトなどのリン系の酸化防止剤を例
示できる。
１３が洗浄槽２の外周部上辺まで充填されている。洗浄
液は水系洗浄剤であり、ＮＭＰ／水系洗浄剤が好まし
い。また、ＮＭＰ／水系洗浄剤は、水を含まないかまた
は３０重量％以下の水を含むＮＭＰであり、また油分離
促進剤および／または酸化防止剤を添加したものであっ
てもよい。油分離促進剤は脂肪族カルボン酸のアルカリ
金属塩であり、例えば、酢酸カリウム、酢酸ナトリウ
ム、乳酸ナトリウム等の脂肪族のアルカリ金属塩等が使
用できる。酸化防止剤は洗浄液の長期安定性を得るため
にＮＭＰ／水系洗浄剤に添加するものであり、例えば、
脂肪酸金属せっけん、フェノール系酸化防止剤、硫黄系
酸化防止剤、リン系酸化防止剤等が使用されるが、具体
的には、ジンクステアレート、ジンクラウレートなどの
亜鉛系せっけん、バリウムステアレートなどのバリウム
系せっけん、２，６−ジ−ｔ−ブチル−ｐ−クレゾー
ル、ブチル化ヒドロキシアニソール、２，６−ジ−ｔ−
ブチル−４−エチルフェノール、ステアリル−β−
（３，５−ジ−ｔ−ブチル−４−ヒドロキシフェニル）
プロピオネートなどのモノフェノール系、２，２’−メ
チレン−ビス−（４−メチル−６−ｔ−ブチルフェノー
ル）、２，２’−メチレン−ビス−（４−エチル−６−
ｔ−ブチルフェノール）、４，４’−チオビス−（３−
メチル−６−ｔ−ブチルフェノール）、４，４’−ブチ
リデン−（３−メチル−６−ｔ−ブチルフェノール）な
どのビスフェノール系、ジラウリルチオプロピオネー
ト、ジミリスチルチオジプロピオネート、ジステアリル
チオプロピオネートなどの硫黄系、トリフェニルホスフ
ァイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、フェニル
ジイソデシルホファイトなどのリン系の酸化防止剤を例
示できる。
【００１０】洗浄液１３は洗浄槽２の下底部に設けたヒ
ーター９により洗浄温度まで加温され保たれる。洗浄温
度は特に限定されず、０〜１００℃の範囲で可能である
が、通常２５〜７０℃で操作する。洗浄槽内の洗浄液を
冷却することにメリットはなく、余り高すぎるのは安全
性の点から避けるのが好ましい。また洗浄槽２の上部に
は冷却管１１を設け洗浄液の蒸発揮散を防止する。洗浄
槽２には、エアーシリンダー、オイルシリンダー、チェ
ーン装置等の機構（図示せず）に接続する事が可能で、
被洗浄物を上下左右方向に移動又は揺動自在に形成する
事を可能とする洗浄籠１２が浸漬される。洗浄籠１２に
は被洗浄物（図示せず。）が入れられている。被洗浄物
は特に限定されないが、金属、プラスチック、ガラス、
セラミックスおよびこれらの複合材質からなる機械部
品、精密部品、光学部品、電気・電子部品などである。
被洗浄物に付着した非水溶性液体は洗浄装置作動温度に
おいて液体であり、洗浄液に溶解しない油、油脂などで
あり、具体的に例示すると、スピンドル油、冷凍機油、
ダイナモ油、タービン油、マシン油、船用内燃機関潤滑
油、陸用内燃機関潤滑油、シリンダー油、マリンエンジ
ン油、ギヤー油、切削油、絶縁油、自動変速機油、圧縮
機油、油圧作動油、圧延油、すべり案内面用潤滑油など
が挙げられる。また、洗浄槽２は超音波発振機８を付属
し洗浄効果を向上させている。
ーター９により洗浄温度まで加温され保たれる。洗浄温
度は特に限定されず、０〜１００℃の範囲で可能である
が、通常２５〜７０℃で操作する。洗浄槽内の洗浄液を
冷却することにメリットはなく、余り高すぎるのは安全
性の点から避けるのが好ましい。また洗浄槽２の上部に
は冷却管１１を設け洗浄液の蒸発揮散を防止する。洗浄
槽２には、エアーシリンダー、オイルシリンダー、チェ
ーン装置等の機構（図示せず）に接続する事が可能で、
被洗浄物を上下左右方向に移動又は揺動自在に形成する
事を可能とする洗浄籠１２が浸漬される。洗浄籠１２に
は被洗浄物（図示せず。）が入れられている。被洗浄物
は特に限定されないが、金属、プラスチック、ガラス、
セラミックスおよびこれらの複合材質からなる機械部
品、精密部品、光学部品、電気・電子部品などである。
被洗浄物に付着した非水溶性液体は洗浄装置作動温度に
おいて液体であり、洗浄液に溶解しない油、油脂などで
あり、具体的に例示すると、スピンドル油、冷凍機油、
ダイナモ油、タービン油、マシン油、船用内燃機関潤滑
油、陸用内燃機関潤滑油、シリンダー油、マリンエンジ
ン油、ギヤー油、切削油、絶縁油、自動変速機油、圧縮
機油、油圧作動油、圧延油、すべり案内面用潤滑油など
が挙げられる。また、洗浄槽２は超音波発振機８を付属
し洗浄効果を向上させている。
【００１１】洗浄槽から溢流した油分を含んだ汚染洗浄
液１３は、連通管１４を通して油分離槽第１室１５ａに
導入される。油分離槽１５は図１および図２に示すよう
に３室からなり、その容積は洗浄槽と同程度であればよ
い。油分離槽第１室１５ａでは油分が上層、エマルショ
ン化した洗浄液が下層へ２相分離し、上層の油は、油分
離槽第１室１５ａ上部に設置された廃油管７により系外
に排出される。一方残存した油分によりエマルション化
している洗浄液は、下底部に設けられた開口部から油分
離槽第２室１５ｂへ導入され油分離槽第２室１５ｂの液
面から油分離槽第３室１５ｃへ溢流する。油分離槽第３
室１５ｃには、液面低下を感知する液面計１７を設置
し、ポンプ３の電源スイッチに連動させ、ポンプ３の空
運転を防止するとともに、警告音、警告ランプ等（図示
せず）により作業者に警告する装置を付随する。
液１３は、連通管１４を通して油分離槽第１室１５ａに
導入される。油分離槽１５は図１および図２に示すよう
に３室からなり、その容積は洗浄槽と同程度であればよ
い。油分離槽第１室１５ａでは油分が上層、エマルショ
ン化した洗浄液が下層へ２相分離し、上層の油は、油分
離槽第１室１５ａ上部に設置された廃油管７により系外
に排出される。一方残存した油分によりエマルション化
している洗浄液は、下底部に設けられた開口部から油分
離槽第２室１５ｂへ導入され油分離槽第２室１５ｂの液
面から油分離槽第３室１５ｃへ溢流する。油分離槽第３
室１５ｃには、液面低下を感知する液面計１７を設置
し、ポンプ３の電源スイッチに連動させ、ポンプ３の空
運転を防止するとともに、警告音、警告ランプ等（図示
せず）により作業者に警告する装置を付随する。
【００１２】油分離槽１５により大部分の汚染油分が除
去された洗浄液は、ポンプ３によってフィルターハウス
４に供給され、洗浄液中にエマルション化し同伴した油
分をフィルターカートリッジ５により分離除去する。使
用するフィルターは、親水性であるガラス繊維系、セル
ロース繊維系、アセチルセルロース系等の材質が好まし
く、その中でもセルロース繊維系の物は、性能がよく、
価格的にも安価である。フィルターの形状は限定されな
いが、織布または不織布であり、円筒形に成形された不
織布からなるカートリジが取扱易く好ましい。フィルタ
ーハウス４には、カートリッジを１本以上数本設置する
ことにより処理量を増加させることができる。フィルタ
ーハウス４の上部に手動又は自動で開閉する廃油弁６を
具え、連続的にまたは断続的に廃油を系外へ排出する。
ポンプ３とフィルターハウス４の間には圧力計１６を接
続し、その指示を監視することでフィルターカートリッ
ジ５の汚染状況を判断しフィルターの取り替えまたは洗
浄再生の必要性を知ることができる。圧力計１６は、廃
油弁６の開閉または開度に連動し、圧が一定圧力以上に
なると、廃油弁６が開放し、フィルターカートリッジ５
に付着した汚染物及び油を系外に排出することが可能で
ある。この様にすることでフィルターカートリッジ５の
長期連続使用が可能となる。フィルターハウス４を通過
した透明な洗浄液は、連通管１０および洗浄液戻り管１
８を通して洗浄槽２へ再供給される。
去された洗浄液は、ポンプ３によってフィルターハウス
４に供給され、洗浄液中にエマルション化し同伴した油
分をフィルターカートリッジ５により分離除去する。使
用するフィルターは、親水性であるガラス繊維系、セル
ロース繊維系、アセチルセルロース系等の材質が好まし
く、その中でもセルロース繊維系の物は、性能がよく、
価格的にも安価である。フィルターの形状は限定されな
いが、織布または不織布であり、円筒形に成形された不
織布からなるカートリジが取扱易く好ましい。フィルタ
ーハウス４には、カートリッジを１本以上数本設置する
ことにより処理量を増加させることができる。フィルタ
ーハウス４の上部に手動又は自動で開閉する廃油弁６を
具え、連続的にまたは断続的に廃油を系外へ排出する。
ポンプ３とフィルターハウス４の間には圧力計１６を接
続し、その指示を監視することでフィルターカートリッ
ジ５の汚染状況を判断しフィルターの取り替えまたは洗
浄再生の必要性を知ることができる。圧力計１６は、廃
油弁６の開閉または開度に連動し、圧が一定圧力以上に
なると、廃油弁６が開放し、フィルターカートリッジ５
に付着した汚染物及び油を系外に排出することが可能で
ある。この様にすることでフィルターカートリッジ５の
長期連続使用が可能となる。フィルターハウス４を通過
した透明な洗浄液は、連通管１０および洗浄液戻り管１
８を通して洗浄槽２へ再供給される。
【００１３】上述のごとく構成した洗浄装置は、洗浄液
の循環系内に油分離槽及びフィルターを設置し洗浄液の
再生循環を容易に行うことが可能となった。本洗浄装置
の前工程または後工程としてスプレー、シャワー洗浄装
置等、ならびに乾燥機を組合せることができる。
の循環系内に油分離槽及びフィルターを設置し洗浄液の
再生循環を容易に行うことが可能となった。本洗浄装置
の前工程または後工程としてスプレー、シャワー洗浄装
置等、ならびに乾燥機を組合せることができる。
【００１４】つぎに、図１および図２に示した洗浄装置
を用いて金属部品を洗浄した場合の洗浄液の汚染と再生
循環の様子を示す。ＮＭＰと水を８０／２０の重量比率
で混合した洗浄液を２０Ｌの洗浄槽に張り込み、切削油
（共同石油（株）製、ルブカットＢ−３５）を１枚当た
り約０．５ｇ正確に塗布したＳＵＳ製部品（５０×５０
×２ｍｍ）を洗浄籠に４０枚入れ洗浄槽に浸漬して６０
℃、３分間超音波洗浄を行った。被洗浄物に付着してい
た油が混入した汚染洗浄液は、洗浄槽外周部から油分離
槽に流入し、約９０％以上の油分は比重差により洗浄液
と分離した。洗浄液中でエマルション化し油分子槽で分
離しきれなかった油は、フィルター（アドバンテック東
洋（株）製、ＴＣ−１）に導入し、強制的に分離除去し
た。洗浄槽へ循環した洗浄液中の油分は、１重量％以下
（溶解度分に相当する。）であった。
を用いて金属部品を洗浄した場合の洗浄液の汚染と再生
循環の様子を示す。ＮＭＰと水を８０／２０の重量比率
で混合した洗浄液を２０Ｌの洗浄槽に張り込み、切削油
（共同石油（株）製、ルブカットＢ−３５）を１枚当た
り約０．５ｇ正確に塗布したＳＵＳ製部品（５０×５０
×２ｍｍ）を洗浄籠に４０枚入れ洗浄槽に浸漬して６０
℃、３分間超音波洗浄を行った。被洗浄物に付着してい
た油が混入した汚染洗浄液は、洗浄槽外周部から油分離
槽に流入し、約９０％以上の油分は比重差により洗浄液
と分離した。洗浄液中でエマルション化し油分子槽で分
離しきれなかった油は、フィルター（アドバンテック東
洋（株）製、ＴＣ−１）に導入し、強制的に分離除去し
た。洗浄槽へ循環した洗浄液中の油分は、１重量％以下
（溶解度分に相当する。）であった。
【００１５】洗浄を繰り返し、洗浄装置内に２０重量％
以上の油分が滞留した場合においても、洗浄槽へ循環し
た洗浄液中の油分は１重量％以下で、洗浄効果の低下は
認められなかった。この時の、洗浄装置内の油量の増加
と洗浄性能について示した。
以上の油分が滞留した場合においても、洗浄槽へ循環し
た洗浄液中の油分は１重量％以下で、洗浄効果の低下は
認められなかった。この時の、洗浄装置内の油量の増加
と洗浄性能について示した。
【００１６】
【表１】
【００１７】
【発明の効果】本発明の洗浄装置を使用すると、水系洗
浄剤、特にＮＭＰ／水系洗浄剤により洗浄を行う場合、
洗浄槽で洗浄除去された油分および油分を含んで形成さ
れたエマルションから、油分が油分離槽およびフィルタ
ーにおいて分離され、洗浄液を常に清浄な状態に保つこ
とができるので、常に安定した連続的洗浄作業が実施可
能となる。
浄剤、特にＮＭＰ／水系洗浄剤により洗浄を行う場合、
洗浄槽で洗浄除去された油分および油分を含んで形成さ
れたエマルションから、油分が油分離槽およびフィルタ
ーにおいて分離され、洗浄液を常に清浄な状態に保つこ
とができるので、常に安定した連続的洗浄作業が実施可
能となる。
【図１】 洗浄装置の上面図を示す。
【図２】 洗浄装置の側面図を示す。 １ 洗浄装置 ２ 洗浄槽 ３ ポンプ ４ フィルターハウス ５ フィルターカートリッジ ６ 廃油弁（フィルタ
ー） ７ 廃油管（油分離槽） ８ 超音波発振装置 ９ ヒーター １０ 連通管 １１ 冷却管 １２ 洗浄籠 １３ 洗浄液 １４ 連通管 １５ 油分離槽 １５ａ 油分離槽第
１室 １５ｂ 油分離槽第２室 １５ｃ 油分離槽第
３室 １６ 圧力計 １７ 液面計 １８ 洗浄液戻り管
ー） ７ 廃油管（油分離槽） ８ 超音波発振装置 ９ ヒーター １０ 連通管 １１ 冷却管 １２ 洗浄籠 １３ 洗浄液 １４ 連通管 １５ 油分離槽 １５ａ 油分離槽第
１室 １５ｂ 油分離槽第２室 １５ｃ 油分離槽第
３室 １６ 圧力計 １７ 液面計 １８ 洗浄液戻り管
Claims (5)
- 【請求項１】 非水溶性液体の付着した部品等から該非
水溶性液体を除去する手段を保有する洗浄槽、該洗浄槽
から水系の洗浄液の一部を抜き出す手段および洗浄液を
循環供給する手段を具備する洗浄装置であって、該非水
溶性液体を伴う洗浄液から大部分の非水溶性液体を分離
する油分離槽とエマルション化した洗浄液から非水溶性
液体を分離するフィルターを備えたことを特徴とする洗
浄装置。 - 【請求項２】 洗浄液が水０〜３０重量％を含むＮ−メ
チル−２−ピロリドンであることを特徴とする請求項１
記載の洗浄装置。 - 【請求項３】 洗浄液の一部を抜き出す手段が、洗浄槽
液面近傍から洗浄液が溢流するようにしたことである請
求項１記載の洗浄装置。 - 【請求項４】 フィルターが親水性表面を有する濾過材
であることを特徴とする請求項１記載の洗浄装置。 - 【請求項５】 非水溶性液体を除去する手段が洗浄液を
加温する手段および超音波発振装置からなることを特徴
とする請求項１記載の洗浄装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4867994A JPH07258876A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4867994A JPH07258876A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 洗浄装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07258876A true JPH07258876A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=12810013
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4867994A Pending JPH07258876A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 洗浄装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07258876A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011205145A (ja) * | 2011-07-15 | 2011-10-13 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 基板処理方法 |
| CN104475415A (zh) * | 2014-12-19 | 2015-04-01 | 苏州洛伊斯自动化科技有限公司 | 一种清洗装置的水循环*** |
| CN105013753A (zh) * | 2015-08-12 | 2015-11-04 | 昆山好烤克食品机械有限公司 | 滚筒式节约型清洗机 |
| CN114438509A (zh) * | 2022-01-14 | 2022-05-06 | 涂亮晶 | 一种具有除杂回流脱脂液功能的钢制件脱脂加工设备 |
-
1994
- 1994-03-18 JP JP4867994A patent/JPH07258876A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011205145A (ja) * | 2011-07-15 | 2011-10-13 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 基板処理方法 |
| CN104475415A (zh) * | 2014-12-19 | 2015-04-01 | 苏州洛伊斯自动化科技有限公司 | 一种清洗装置的水循环*** |
| CN105013753A (zh) * | 2015-08-12 | 2015-11-04 | 昆山好烤克食品机械有限公司 | 滚筒式节约型清洗机 |
| CN114438509A (zh) * | 2022-01-14 | 2022-05-06 | 涂亮晶 | 一种具有除杂回流脱脂液功能的钢制件脱脂加工设备 |
| CN114438509B (zh) * | 2022-01-14 | 2024-05-28 | 田野 | 一种具有除杂回流脱脂液功能的钢制件脱脂加工设备 |
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