JPH07258081A - 抗ガン剤及びgrpレセプター拮抗剤 - Google Patents

抗ガン剤及びgrpレセプター拮抗剤

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JPH07258081A
JPH07258081A JP6079809A JP7980994A JPH07258081A JP H07258081 A JPH07258081 A JP H07258081A JP 6079809 A JP6079809 A JP 6079809A JP 7980994 A JP7980994 A JP 7980994A JP H07258081 A JPH07258081 A JP H07258081A
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謙介 櫻井
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 強いGRPレセプター拮抗活性を有する非ペ
プチド系化合物を見いだし、またこの作用に基づき、従
来とは異なる作用機作の抗ガン剤やその他様々な医薬品
を創成する。 【構成】 下記式(I)に示すクワノンG又はクワノン
Hを有効成分として含有する抗ガン剤及びGRPレセプ
ター拮抗剤。 〔式中、Rは、水素又は3−メチル−2−ブテニルを表
す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、次の式(I)で表され
る化合物の新規用途に関する。
【0002】
【化3】
【0003】式中、Rは、水素又は3−メチル−2−ブ
テニルを表す。本発明に係る上記化合物は、ガストリン
リリージングペプチド(GRP)レセプターの拮抗活性
が、従来の非ペプチド性のGRPレセプター拮抗物質に
比べて極めて強いので、抗ガン剤やその他様々な医薬品
として有用である。
【0004】
【従来の技術】GRPは、哺乳類において強いガストリ
ン分泌刺激作用を持つペプチドとして見出され、ボンベ
シンファミリーに属するペプチドとして分類されている
(日本臨牀、第48巻、第5号、105頁以下、199
0年)。
【0005】GRPのレセプターは、脳、下垂体、膵腺
房細胞に存在し、消化管ホルモンの分泌促進、胃酸・膵
外分泌促進、胆嚢収縮、血圧上昇、抗利尿作用、黄体形
成ホルモン分泌刺激、甲状腺刺激ホルモン分泌抑制等様
々な生理活性に関与している。また、ヒトの肺ガンの約
25%を占める小細胞肺ガン(SCLC)のガン細胞に
もレセプターの存在が確認されており、GRPは、小細
胞肺ガン及び前立腺ガン等のガン細胞のオートクリン増
殖の増殖因子として作用することが示唆されている(ネ
イチャー(Nature)、第361巻、823−82
6頁、1985年)。GRPレセプター拮抗剤は、これ
らのガン細胞の増殖を抑制することにより医薬品として
の利用が期待されている(キャンサー リサーチ(Ca
ncerRes.)、第51巻、5980−5986
頁、1991年)。
【0006】GRPレセプター拮抗作用をもつ非ペプチ
ド性化合物の報告例は殆どなく、わずかにCP−700
30及びCP−75998が知られている程度であった
(バイオオーガニック アンド メディシナル ケミス
トリー レターズ(Bioorganic & Med
icinal Chemistry Letter
s)、第12巻、第4号、333−338頁、1992
年)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的の第一
は、強いGRPレセプター拮抗活性を有する非ペプチド
系化合物を発見する点にあった。また、第二の目的とし
て、この作用に基づき従来とは異なる作用機作の抗ガン
剤やその他様々な医薬品を創成するところにあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、栽培種のクワの地下部の抽出物に、GRPレセプ
ター拮抗活性を示す物質が含まれていることを発見し、
単離を行ったところ、このものが式(I)で示される化
合物であることが判った。式中、Rが水素のものはクワ
ノンG(Kuwanon G)、Rが3−メチル−2−
ブテニルのものはクワノンH(Kuwanon H)で
公知の物質である。その後、これらのものについてGR
Pレセプターの拮抗剤としての活性を調べたところ、上
記のCP−70030及びCP−75998等をはるか
に凌駕する優れた拮抗活性を有することを見出し、本発
明を完成した。
【0009】クワ科植物クワ(Morus bomby
cis)は、古くからその葉をカイコの餌とするため栽
培されてきたが、その根皮は生薬桑白皮として市販さ
れ、消炎、利尿、去痰等の目的に使用されてきた。上記
クワの根皮の抽出物には血圧降下作用が認められ、その
活性成分はクワノンG及びクワノンHを含むクワノン
類、マルベロフラン類であることが知られている。その
他フェノール成分、トリテルペン、アルカロイド等も単
離されており、特にフェノール成分はcAMPフォスフ
ォジエステラーゼ阻害作用を有することが知られてい
る。
【0010】従って、クワノンG及びクワノンHは、公
知の物質であるが、これまでGRPレセプター拮抗活性
を有することは全く知られていなかった。本発明者らの
研究によれば、従来知られている非ペプチド性GRPレ
セプター拮抗剤のCP−70030及びCP−7599
8のIC50が1.5〜3μMであると報告されているの
に対してクワノンG及びクワノンHはそれより3〜10
倍高い活性を有していた。
【0011】上記クワノンG及びクワノンHは、GRP
がオートクリン増殖の増殖因子として働くと考えられて
いる小細胞肺ガン、前立腺ガン等に有効である。また、
GRPがレセプターに結合することにより惹起される様
々な生理活性の調節物質としても作用しうる。従って、
クワノンG又はクワノンHを有効成分として含有する薬
剤は、例えば、胃酸分泌抑制剤、胆汁分泌抑制剤、整腸
剤、血圧降下剤、利尿剤、黄体形成ホルモン分泌抑制
剤、甲状腺刺激ホルモン分泌亢進剤等の用途にも使用す
ることができる。
【0012】クワノンG又はクワノンHはそのまま又は
医薬的に許容される無毒性かつ不活性の担体と共に、ヒ
トを含む動物に投与される。クワノンG及びクワノンH
はそれぞれ単独又は混合物として投与することができ
る。
【0013】担体としては、固形、半固形、又は液状の
希釈剤、充填剤、及びその他の処方用の助剤一種以上
が、例えば、0.1%〜99.5%、好ましくは0.5
〜90%の割合で用いられる。本発明抗ガン剤又はGR
Pレセプター拮抗剤は、経口的又は非経口的に安全に投
与することができる。非経口の投与形態として、例え
ば、組織内投与等の局所投与、皮下投与、筋肉内投与、
動・静脈内投与、経直腸投与等が挙げられる。周知慣用
の技術手段を用いてこれらの投与方法に適した製剤型を
調製すればよい。
【0014】抗ガン剤又はGRPレセプター拮抗剤とし
ての投与量は、患者の年齢、体重、投与経路、疾病の種
類や程度等を考慮した上で設定することが望ましいが、
ヒトへの投与の場合、通常は、成人に対して有効成分量
として、経口的に10〜2000mg/日、好ましくは
50〜1000mg/日で投与するのが一般的である。
また、非経口的には、投与経路により大きく異なるが、
通常、1〜200mg/日、好ましくは5〜100mg
/日の範囲で投与すればよい。場合によっては、これ以
下で充分であるし、また逆にこれ以上の投与量を必要と
することもある。また1日2〜4回に分割して投与する
こともできる。
【0015】経口投与は固形又は液状の用量単位、例え
ば、末剤、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、シロップ
剤、エリキシル剤又は懸濁剤その他の剤型によって行う
ことができる。
【0016】末剤は活性物質を適当な細かさにすること
により製造される。散剤は活性物質を適当な細かさと
し、ついで同様に細かくした医薬用担体、例えば澱粉、
マンニトールのような可食性炭水化物その他賦形剤と混
合することにより製造される。必要に応じ嬌味剤、保存
剤、分散剤、着色剤、香料その他のものを混じてもよ
い。
【0017】カプセル剤は、まず上述のようにして粉末
状にした末剤や散剤又は顆粒剤を、例えばゼラチンカプ
セルのようなカプセル外皮の中へ充填することにより製
造される。また、充填前に滑沢剤や流動化剤、例えばコ
ロイド状のシリカ、タルク、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸カルシウム、固形のポリエチレングリ
コール等を任意に混合しておいてもよい。崩壊剤や可溶
化剤、例えばカルボキシメチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースカルシウム、低置換度ヒドロキシプロ
ピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、カル
ボキシスターチナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸ナト
リウム等を添加すれば、カプセル剤が摂取されたときの
医薬の有効性を改善することができる。
【0018】また、本品の微粉末を植物油、ポリエチレ
ングリコール、グリセリン、界面活性剤中に懸濁分散
し、これをゼラチンシートで包んで軟カプセル剤とする
ことができる。
【0019】顆粒剤は、粉末状にした活性物質と上述の
賦形剤や崩壊剤を混合したものに、必要に応じ結合剤
(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、ゼラチン、ポリビニ
ルピロリドン、ポリビニルアルコール等)、及び、湿潤
剤(例えばシロップ、澱粉糊、アラビアゴム、セルロー
ス溶液又は高分子物質溶液等)を加えて練合し、ついで
篩を強制通過させて調製することができる。このように
粉末を顆粒化するかわりに、まず打錠機にかけたのち、
得られる不完全な形態のスラグを破砕して顆粒にするこ
ともできる。あらかじめ溶解遅延化剤(例えば、パラフ
ィン、ワックス、硬化ヒマシ油等)、再吸収剤(例え
ば、四級塩等)又は吸着剤(例えばベントナイト、カオ
リン、リン酸ジカルシウム等)等を混合しておいてもよ
い。
【0020】錠剤は、このようにして作られる顆粒剤
に、滑沢剤としてステアリン酸、ステアリン酸塩、タル
ク、ミネラルオイルその他を添加し打錠することにより
調製することができる。こうして製造した素錠に更にフ
ィルムコーティングや糖衣を施してもよい。
【0021】また活性物質は、上述のように顆粒化やス
ラグ化の工程を経ることなく、流動性の不活性担体と混
合した後直接打錠してもよい。シェラックの密閉被膜か
らなる透明又は半透明の保護被覆、糖や高分子材料の被
覆、及び、ワックスよりなる磨上被覆等も用いることが
できる。
【0022】他の経口投与剤型、例えばシロップ剤、エ
リキシル剤及び懸濁剤等もまたその一定量が活性物質の
一定量を含有するように用量単位形態にすることができ
る。シロップ剤は、活性物質を適当な香味水溶液に溶解
して製造され、またエリキシル剤は非毒性のアルコール
性担体を用いることにより製造される。懸濁剤は、活性
物質を非毒性担体中に分散させることにより処方され
る。懸濁化剤や乳化剤(例えば、エトキシ化されたイソ
ステアリルアルコール類、ポリオキシエチレンソルビト
ールエステル類)、保存剤、嬌味剤(例えば、ペパミン
ト油、サッカリン)その他もまた任意に添加することが
できる。
【0023】必要に応じて、経口投与のための用量単位
処方はマイクロカプセル化してもよい。この処方はまた
被覆をしたり、高分子・ワックス等の中に活性物質を埋
めこんだりすることにより作用時間の延長や持続放出を
もたらすこともできる。
【0024】皮下、筋肉内又は動・静脈内投与は、液状
用量単位形態、例えば溶液や懸濁液の形態の注射剤とす
ることによって行うことができる。これらのものは、活
性物質の一定量を、注射の目的に適合する非毒性の液状
担体、例えば水性や油性の溶剤に溶解又は懸濁し、つい
で該溶液又は懸濁液を滅菌することにより製造される。
また、粉末又は凍結乾燥した活性物質の一定量をバイア
ルにとり、その後バイアルとその内容物を滅菌し密閉し
てもよい。この場合、投与直前に溶解又は混合するため
に、予備的なバイアルや担体を準備しておいてもよい。
注射液を等張にするために非毒性の塩や塩溶液を添加し
てもよく、さらに安定化剤、保存剤、懸濁化剤及び乳化
剤等を併用することもできる。
【0025】経直腸投与剤型は、疎水性又は親水性の坐
剤基剤、例えばポリエチレングリコール、カカオ脂、高
級エステル類(例えばパルミチン酸ミリスチルエステ
ル)及びそれらの混合物に活性物質を練合することによ
って調製することができる。
【0026】
【実施例】以下に実施例、試験例及び製剤例を掲げて本
発明をさらに詳しく説明するが、本発明の範囲がこれら
により限定されるものではない。
【0027】実施例1クワノンG及びクワノンHの単離 栽培種のクワの地下部5kgをメチルアルコール15L
ずつで4日間2回冷浸し、抽出液を減圧乾固した。得ら
れたエキス150gのうち60gを酢酸エチルと水で分
配し、酢酸エチル層を減圧乾固してさらにn−ヘキサン
と90%メチルアルコールで分配した。90%メチルア
ルコール層を減圧乾固して得た残渣25.81gの半量
についてクロマトレックスODS(500g、富士デヴ
ィソン社製)のカラムを用い、分離しながらその溶出液
を高速液体クロマトグラフィー(デベロシルODS H
G−5、4.6×150mm、メチルアルコール−水の
7:3混合溶液で溶出)で分析した。メチルアルコール
−水の1:1混合溶液(1000ml)、2:1混合溶
液(900ml)で溶出した後、2:1混合溶液(25
0ml)、3:1混合溶液(200ml)で順に溶出し
たところ、保持時間16.2分のピークを示す分画が得
られた。この分画を回収後、更にメチルアルコール−水
の3:1混合溶液(450ml)で溶出すると、保持時
間23.7分のピークを示す分画が得られた。上記残り
半量の試料についても同様に処理し、保持時間16.2
分のピークを示す画分を合計2.33g、保持時間2
3.7分のピークを示す画分を合計2.68g得た。
【0028】保持時間16.2分のピークを示す分画の
うち1.44gを、更に遠心液液分配クロマトグラフィ
−(n−ヘキサン−塩化メチレン−メチルアルコール−
水の10:40:34:16混合溶液、下降法)により
分離し、539mgの分画を得た。そのうち105mg
を、高速液体クロマトグラフィー(デベロシルODSH
G−5、20×250mm、メチルアルコール−水の
4:1混合溶液で溶出、リサイクル3回)で精製して化
合物1を80mg得た。
【0029】また、保持時間23.7分のピークを示す
分画のうち2.28gを、高速液体クロマトグラフィー
(デベロシルODS HG−5、20×250mm、メ
チルアルコール−水の4:1混合溶液で溶出)、次いで
遠心液液分配クロマトグラフィー(n−ヘキサン−塩化
メチレン−メチルアルコール−水の10:40:34:
16の混合溶液、上昇法)により分離し、913mgの
分画を得た。そのうち103mgを高速液体クロマトグ
ラフィー(デベロシルODS HG−5、20×250
mm、メチルアルコール−水の4:1混合溶液で溶出、
リサイクル4回)で精製して化合物2を59mg得た。
【0030】上記保持時間16.2分のピークを有する
分画を精製して得た化合物1は、mp=199−204
℃、IR吸収ピーク(Nujol)のνmax (cm-1
=3292、2914、2848、1649、162
0、1456、[α]D =−491.2°(MeOH、
c=0.582)であり、既知のクワノンGの標品のデ
ータと一致した。また、HPLC、TLCのデータも既
知のクワノンGの標品のものと一致し、化合物1はクワ
ノンGと同定された。化合物1の400MHz 1H−
NMRスペクトルでは、シグナルが幅広となり、測定温
度を上昇させるといくつかのコンフォーマー(conf
ormer)の存在を示唆した。 1H−NMR δ(D
MSO−d6 ):1.43、1.51、1.60、1.
82、3.06、3.60、4.21、4.41、5.
08、5.11、5.88、5.91、5.93、5.
96、6.10、6.38、6.49、6.52、7.
04、7.25。
【0031】上記保持時間23.7分のピークを有する
分画を精製して得た化合物2は、mp=177−182
℃、IR吸収ピーク(Nujol)のνmax (cm-1
=3298、2914、2848、1648、162
6、1458、[α]D =−474.6°(MeOH、
c=0.539)であり、クワノンHの標品のデータと
一致した。また、HPLC、TLCのデータもクワノン
Hの標品のものと一致し、化合物2はクワノンHと同定
された。化合物2の400MHz 1H−NMRスペク
トルでは、シグナルが幅広となり、測定温度を上昇させ
るといくつかのコンフォーマー(conformer)
の存在を示した。 1H−NMR δ(DMSO−
6 ):1.42、1.50、1.55、1.60、
1.62、1.80、3.01、3.09、3.60、
4.21、4.41、4.99、5.07、5.91、
5.94、5.96、6.10、6.37、6.49、
7.04、7.12。
【0032】製剤例1 クワノンG 100mg 乳糖 109mg トウモロコシ澱粉 55mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 30mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース 4.5mg ステアリン酸マグネシウム 1.5mg 計 300mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びステアリン酸
マグネシウムを除く上記処方成分を均一に混合した後、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース5%(w/w)水
溶液を結合剤として湿式造粒法にて打錠用顆粒を製造し
た。これにステアリン酸マグネシウムを混合した後、打
錠機を用いて直径9mm、1錠重量300mgに成形
し、内服錠とした。
【0033】製剤例2 クワノンG 100mg 乳糖 442.5mg マンニトール 442.5mg ヒドロキシプロピルセルロース 15mg 計 1000mg ヒドロキシプロピルメチルセルロースを除く上記処方成
分を均一に混合した。これにヒドロキシプロピルセルロ
ース5%(w/w)水溶液を結合剤として湿式造粒を行
い、細粒剤とした。
【0034】製剤例3 クワノンH 100mg 乳糖 109mg トウモロコシ澱粉 55mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 30mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース 4.5mg ステアリン酸マグネシウム 1.5mg 計 300mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース及びステアリン酸
マグネシウムを除く上記処方成分を均一に混合した後、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース5%(w/w)水
溶液を結合剤として湿式造粒法にて打錠用顆粒を製造し
た。これにステアリン酸マグネシウムを混合した後、打
錠機を用いて直径9mm、1錠重量300mgに成形
し、内服錠とした。
【0035】製剤例4 クワノンH 100mg 乳糖 442.5mg マンニトール 442.5mg ヒドロキシプロピルセルロース 15mg 計 1000mg ヒドロキシプロピルメチルセルロースを除く上記処方成
分を均一に混合した。これにヒドロキシプロピルセルロ
ース5%(w/w)水溶液を結合剤として湿式造粒を行
い、細粒剤とした。
【0036】試験例1 125I−標識GRPのレセプターへの結合に対する阻害
作用 24穴培養プレートに培養したマウス繊維芽細胞を、各
種濃度のクワノンG又はクワノンHの存在下並びに非存
在下で、100pMの 125I−標識GRPとともに37
℃で1時間インキュベートした。反応終了後、細胞を充
分洗浄し、回収した細胞をガンマカウンターにかけて、
細胞に結合した 125I−標識GRPに基づく放射活性を
測定した。特異的結合は、非放射性GRPを10-6M含
む条件下で得た非特異的結合を差し引くことにより求め
た。細胞に対する 125I−標識GRPの特異的結合を5
0%阻害するクワノンG及びクワノンHの濃度(I
50)を表1に示した。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明に係るクワノンG及びクワノンH
は、数少ない非ペプチド性のGRPレセプター拮抗剤で
あり、従来の非ペプチド性拮抗物質に比べて極めて強い
作用を有するため、これらを有効成分として含有する薬
剤は、抗ガン剤及びGRPレセプター拮抗剤として有用
である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)で表される化合物を有効成分と
    して含有することを特徴とする抗ガン剤。 【化1】 式中、Rは、水素又は3−メチル−2−ブテニルを表
    す。
  2. 【請求項2】 抗ガン剤が抗肺ガン剤である請求項1記
    載の抗ガン剤。
  3. 【請求項3】 抗ガン剤が抗前立腺ガン剤である請求項
    1記載の抗ガン剤。
  4. 【請求項4】 式(I)で表される化合物を有効成分と
    して含有することを特徴とするGRPレセプター拮抗
    剤。 【化2】 式中、Rは、水素又は3−メチル−2−ブテニルを表
    す。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998002419A1 (fr) * 1996-07-12 1998-01-22 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Inhibiteurs de proliferation de cellules cancereuses
US8101580B2 (en) 2005-04-21 2012-01-24 Astellas Pharma Inc. Therapeutic agent for irritable bowel syndrome
CN113057955A (zh) * 2021-03-09 2021-07-02 江南大学 一种用于抑制硬脂酰辅酶a去饱和酶1的药物

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