JPH0725728A - 油性化粧料 - Google Patents
油性化粧料Info
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- JPH0725728A JPH0725728A JP17044993A JP17044993A JPH0725728A JP H0725728 A JPH0725728 A JP H0725728A JP 17044993 A JP17044993 A JP 17044993A JP 17044993 A JP17044993 A JP 17044993A JP H0725728 A JPH0725728 A JP H0725728A
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Abstract
ルキルグリセリルエーテル変性シリコーン、を含有する
油性化粧料。 【効果】 化粧もちに優れるとともに良好な使用感及び
仕上りを与える。
Description
に詳しくは良好な使用感及び仕上りをもたらすとともに
化粧もちに優れる油性化粧料に関する。
販されている口紅、アイシャドウ、アイライナー、油性
ファンデーション等の油性メイクアップ化粧料は、いず
れも、程度の差はあれ、肌への塗布後、化粧もちが悪
く、衣服に付着しやすく、また、にじみが生じやすいと
いった欠点が指摘されている。
剤を配合し、塗布後に色材及びワックスのみを残存せし
めることにより化粧もちを改善する試み、揮発性油剤中
にポリマーを配合し、塗布、乾燥後、皮膚又は唇上にポ
リマー皮膜を形成せしめることにより、化粧もち及び色
移りを改善する試み等がなされている。
艶が消失し、また、揮発性油剤の揮散により、とくに口
紅においては、いわゆる「やせ」が生じるといった欠点
を有していた。
使用感及び仕上りを与える油性化粧料の開発が望まれて
いた。
情に鑑み鋭意検討した結果、後述するポリオキシアルキ
レン変性シリコーンとアルキルグリセリルエーテル変性
シリコーンとを含有する油性化粧料が良好な使用感と仕
上りとをもたらすとともに化粧もちに優れることを見出
し、本発明を完成するに至った。
(B); (A)ポリオキシアルキレン変性シリコーン、(B)ア
ルキルグリセリルエーテル変性シリコーン、を含有する
ことを特徴とする油性化粧料を提供するものである。
しない、油中水型化粧料及び水中油型化粧料を除く油性
化粧料をいう。
シアルキレン変性シリコーンとしては、例えば下記一般
式(1)〜(4)で表わされる化合物が好ましいものと
して挙げられる。
て、それぞれ炭素数1〜32のアルキル基、水素原子又
はフェニル基を示し、R1′〜R8′は、同一又は異なっ
て、それぞれ炭素数1〜32のアルキル基又は水素原子
を示し、p、p1、p2及びp3は1〜18の数を示
し、x、x1、x2、x3、y、y1、y2、y3、
m、m1、m2、m3、n、n1及びtは、すべてが平
均数であって、それぞれ分子中のポリオキシアルキレン
基を1〜50重量%とする数を示す)
合物は、次の範囲のものが好ましい。 R1〜R26:炭素数1〜25のアルキル基(一部が水素
原子であってもよい)、R1′〜R8′:水素原子又は炭
素数1〜18のアルキル基、p〜p3:1〜20、x〜
x3:1〜50、y〜y3:0〜50、m〜m3:1〜
500、n〜n1:1〜100、t:1〜100。
化合物は、次の範囲のものがとくに好ましい。 R1〜R26:炭素数1〜22のアルキル基(一部が水素
原子であってもよい)、R1′〜R8′:水素原子、p〜
p3:1〜5、x〜x3:1〜50、y〜y3:0〜2
0、m〜m3:10〜300、n〜n1:1〜50、
t:1〜50。
ン(1)〜(4)の市販品としては、例えば日本ユニカ
ー(株)製、信越化学工業(株)製、東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン(株)製、東芝シリコーン(株)製の
ものが挙げられる。
リコーンは、ポリオキシアルキレン基が分子中に1〜5
0重量%(以下、単に「%」で示す)含まれていること
が、良好な仕上り感及び化粧もちを得るうえで、とくに
好ましい。
して使用してもよく、その本発明化粧料への配合量は、
0.1〜50%、とくに1〜20%であることが好まし
い。0.1%未満では化粧持ち等の効果が十分でなく、
一方、50%を超えると感触が悪化し、いずれも好まし
くない。
グリセリルエーテル変性シリコーンは、油状物を呈し得
るようなアルキルグリセリルエーテル変性度を有するも
の、すなわち該変性度が低いものが好ましい。具体例と
しては下記一般式(5)で表わされるものが挙げられ
る。
次の一般式(6)
水素基を示し、R39、R40は、同一又は異なって、水素
原子又は炭素数1〜32の直鎖若しくは分岐鎖の炭化水
素基を示す)で表わされるアルキルグリセリルエーテル
基を示し、残りは、同一又は異なって、それぞれ水素原
子、炭素数1〜32の直鎖若しくは分岐鎖の炭化水素基
又はフェニル基を示し、a、b及びcは、全て平均数で
あって、一般式(6)で示されるアルキルグリセリルエ
ーテル基の含量が1〜50%となる数を示す〕
一般式(7)〜(10)で表わされる。
a、bはそれぞれ前記と同義である。但し、同一分子内
に存在するR39、R40は、それぞれ同一でも異なるもの
であってもよい。)
いて、Qで示される炭素数3〜20の二価炭化水素基と
しては、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレ
ン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレ
ン、ノナメチレン、デカメチレン、ウンデカメチレン、
ドデカメチレン、テトラデカメチレン、ヘキサデカメチ
レン、オクタデカメチレン等の直鎖アルキレン基;プロ
ピレン、2−メチルトリメチレン、2−メチルテトラメ
チレン、2−メチルペンタメチレン、3−メチルペンタ
メチレン等の分岐鎖アルキレン基等が挙げられる。
2の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基としては、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチ
ル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、
オクタデシル、エイコシル、ドエイコシル、テトラエイ
コシル、ヘキサエイコシル、オクタエイコシル、トリア
コンチル等の直鎖アルキル基;イソプロピル、sec−
ブチル、tert−ブチル、ネオペンチル、1−エチル
プロピル、1−ヘプチルデシル等の分岐鎖アルキル基な
どが挙げられる。ここに、R27〜R38は炭素数1〜25
の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基(但し、一部が水素原子
であってもよい)が好ましく、とくに炭素数1〜22の
直鎖又は分岐鎖の炭化水素基(但し、一部が水素原子で
あってもよい)が好ましい。また、R39、R40は水素原
子又は炭素数1〜5の炭化水素基が好ましく、とくに水
素原子が好ましい。
優れた化粧もちを得るため、アルキルグリセリルエーテ
ル基(6)の含有量が1〜50%となるよう、原料とな
るオルガノポリシロキサンの入手のしやすさ、製造時の
操作性などの点から0〜2000の範囲とするのが好ま
しい。また、一般式(7)〜(10)においては、aは
1〜500、とくに10〜30の範囲が好ましく、一
方、bは1〜50、とくに1〜30の範囲が好ましい。
13号公報記載の方法に従って、少なくとも1個のケイ
素−水素結合を有するオルガノハイドロジェンポリシロ
キサンに、対応するアルケニルグリセリルエーテルを反
応させることにより製造することができる。
た二種以上を混合使用してもよく、その配合量は本発明
化粧料中、0.1〜50%、とくに1〜15%が好まし
い。0.1%未満では化粧もち等の効果が十分でなく、
一方、50%を超えると感触が悪化し、いずれも好まし
くない。
比は、1:9〜9:1、さらに3:7〜7:3であるこ
とが好ましい。とくに口紅においては、配合比が5:5
である場合に色移りが顕著に防止され好ましい。
存在しない系においては液状を呈するが、少量(1〜2
0%)の水が添加されると粘度が上昇する性質を有す
る。すなわち、本発明の油性化粧料は、調製時には、水
が存在しないため、粘度の低い状態にあり、該化粧料を
皮膚又は唇上に薄く、かつ均一に塗布できる。一方、塗
布後には、皮膚や吐息から水分が供給されるため、塗膜
が高粘度化するとともに塗膜と皮膚や唇との密着性が向
上し、化粧料中に含まれる色材、顔料等の脱離や移動が
著しく低減されることとなる。
及び(B)に加え、固体、半固体又は常温で液体の油性
原料を含有せしめることが、化粧もちをより良好なもの
とするため、好ましい。固体又は半固体の油性原料とし
ては、例えばモクロウ、硬化牛脂、カルナウバワック
ス、キャンデリラワックス、ライスワックス、ミツロ
ウ、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、硬化
ホホバ油、ラノリン、ワセリン等が挙げられる。また、
常温で液体の油性原料としては、例えば流動パラフィ
ン、流動イソパラフィン(流動ポリイソブチレン)、ス
クワラン等の炭化水素類;オリーブ油、ホホバ油等の天
然動植物油;ジメチルポリシロキサン等のシリコーン
油;イソプロピルミリステート等の合成エステル油等々
が挙げられる。
合使用してもよく、その配合量は、本発明の化粧料中に
1〜90%、とくに5〜70%であることが好ましい。
じ、通常化粧料に用いられる顔料を含有させることが好
ましい。具体例としては、タルク、セリサイト、マイ
カ、カオリン、シリカ、ナイロンパウダー、ポリエチレ
ンパウダー及びセルロースパウダー等の体質顔料;カー
ボンブラック、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、群青、
紺青、酸化クロム、有機タール系色素及びレーキ等の着
色剤;並びに雲母チタン及び酸化鉄コーテッド雲母等の
複合顔料が挙げられる。また、これらの化粧品顔料をシ
リコーン、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステ
ル、金属石鹸、アミノ酸又はアルキルホスフェート等に
より表面処理したものも用いることができる。
〜95%、とくに5〜70%であることが好ましい。
目的に応じて、本発明の効果を損なわない限りにおい
て、上記以外の油性原料、界面活性剤、薬効成分、防腐
剤、抗酸化剤、保湿剤、紫外線吸収剤、香料等を配合す
ることができる。
従って、加熱、混合、攪拌、必要に応じ成形等すること
により製造でき、口紅、ファンデーション、アイシャド
ウ、アイライナー等のメイクアップ化粧品とすることが
できる。
び仕上りを与えるとともに化粧もちに優れるものであ
り、とくに口紅に適用した場合には、色移りや色落ちを
著しく低減させることができる。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
に下記式
サン15g(4.4mmol)、10−ウンデセニルグリセ
リルエーテル8.1g(33mmol)、酢酸カリウムの1
0%エタノール溶液0.65g(0.66mmol)及びイ
ソプロピルアルコール50gを仕込み、これに塩化白金
酸の2%イソプロピルアルコール溶液0.17g(6.
6×10-3mmol)を加え、加熱し昇温した。内容物の温
度を40℃に保ち2.5時間攪拌した。溶媒を留去し活
性炭処理を行った後、減圧蒸留により、未反応の10−
ウンデセニルグリセリルエーテルを留去し褐色高粘稠物
を得た。得られた生成物はIR及び1H−NMRスペク
トルにより下記の式で示される化合物(B−1)である
ことが確認された。平均分子量5800(1H−NMR
より算出)、アルキルグリセリルエーテル基含有率17
%。
m)〕: 0.00 (s,約390H) Si-CH 3 0.35-0.50(m,8H) Si-CH 2 1.08-1.39(br,64H) -CH 2- 1.39-1.62(br,8H) CH 2-CH2-O 1.96-2.29(br,4H) CH2-OH 2.43-2.68(br,4H) CH-OH 3.38-3.50(m,16H) CH 2-O 3.50-3.70(m,8H) CH 2-OH 3.70-3.86(m,4H) CH-OH
に下記式
サン15g(4.4mmol)、アリルグリセリルエーテル
4.3g(33mmol)、酢酸カリウムの10%エタノー
ル溶液0.65g(0.66mmol)及びイソプロピルア
ルコール50gを仕込み、これに塩化白金酸の2%イソ
プロピルアルコール溶液0.17g(6.6×10-3mm
ol) を加え、加熱し昇温した。内容物の温度を40℃に
保ち、2.5時間攪拌した。溶媒を留去し、活性炭処理
を行った後、減圧蒸留により、未反応のアリルグリセリ
ルエーテルを減圧留去し、粘稠物を得た。得られた生成
物はIR及び1H−NMRスペクトルにより下式(B−
2)で示される化合物であることが確認された。平均分
子量4000(1H−NMRにより算出)、アルキルグ
リセリルエーテル含有率20%。
m)〕: 0.01 (s,約273H) Si-CH 3 0.38-0.58(m,10H) Si-CH 2- 1.10-1.41(br,8H) -CH 2- 1.44-1.86(m,10H) CH 2-CH2-O 3.30-3.55(m,20H) CH 2-O 3.55-3.77(m,10H) CH 2-OH 3.77-3.90(m,5H) CH-OH
し、成形用型に流し込み、冷却固化して口紅を製造し
た。得られた口紅のそれぞれにつき、10名のパネリス
トが、表1に示す試験項目について下記基準により評価
した。結果を併せて表1に示す。
明品(実施例1)は、比較品(比較例1〜2)に比べ、
化粧もちに優れるものであることがわかる。なお、本発
明品は、使用感及び仕上りにおいても比較品に比べ良好
なものであった。
て溶解し、これに顔料及び香料を加え混合、脱気した。
これを金型に流し込み、冷却成型後、容器に充填し、油
性ファンデーションを得た。これらのファンデーション
の化粧もちについて、実施例1の評価基準に従い評価し
た。総合評価結果を併せて表2に示す。
明品(実施例2)は比較品(比較例3及び4)に比し、
化粧もちにおいて優れるものであった。なお、本発明品
は、使用感及び仕上りにおいても、比較品に比し、良好
なものであった。
アイシャドウ) 表3に示す成分中、粉末部をブレンダーで攪拌混合し、
これに加熱溶解した油相部を吹きつけ、さらに攪拌し
た。その後、粉砕して成型機で圧縮成型し、固型パウダ
ーアイシャドウを得た。これらのパウダーアイシャドウ
の化粧もちについて実施例1の評価基準に従い評価し
た。結果を併せて表3に示す。
明品(実施例3)は比較品(比較例5〜6)に比し、化
粧もちに優れるものであった。なお、本発明品は、使用
感及び仕上りにおいても、比較品に比し、良好なもので
あった。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記成分(A)及び(B); (A)ポリオキシアルキレン変性シリコーン、(B)ア
ルキルグリセリルエーテル変性シリコーン、を含有する
ことを特徴とする油性化粧料。 - 【請求項2】 固体、半固体又は常温で液体の油性原料
を含有する請求項1記載の油性化粧料。
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---|---|---|---|
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