JPH07257166A - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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JPH07257166A
JPH07257166A JP6048297A JP4829794A JPH07257166A JP H07257166 A JPH07257166 A JP H07257166A JP 6048297 A JP6048297 A JP 6048297A JP 4829794 A JP4829794 A JP 4829794A JP H07257166 A JPH07257166 A JP H07257166A
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JP
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air
heat exchanger
heat
duct
blown
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JP6048297A
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Etsuji Miyata
悦次 宮田
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NipponDenso Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2321/00Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • F25B2321/02Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects using Peltier effects; using Nernst-Ettinghausen effects
    • F25B2321/021Control thereof
    • F25B2321/0212Control thereof of electric power, current or voltage

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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 室内全体の空調能力を確保しながら、電子冷
凍装置を用いて所定の空調ゾーンへの吹出空気温度を任
意に調節できる空調装置の提供。 【構成】 客席用吹出グリル10から吹出される空気温
度を低下させるときは、乗員は電子冷凍スイッチ15を
半時計周り方向に回転させれば良い。これによって、客
席用ダクト8内に設けられた第1熱交換器(電子冷凍装
置14の一部)が吸熱作用を施して客席用ダクト8内の
空気を冷却する。またグリル10からの吹出空気温度を
上昇させるときは、乗員はスイッチ15を時計周り方向
に回転させることによって、第2熱交換器は放熱作用を
施して客席用ダクト8内の空気を加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子冷凍装置を用いる
ことによって、室内の所定の空調ゾーンへの吹出空気温
度を任意に調節できる空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような空調装置としては例えば特
開平4−87830号公報に記載されたものが従来から
知られている。この従来技術によると、車両用空調装置
のベント吹出口へ通ずる第1のダクトと他の吹出口へ通
ずる第2のダクトとの境界の壁部分に電子冷凍装置を設
け、この電子冷凍装置への印加電圧の極性、大きさを調
節することによってベント吹出口から乗員の上半身(上
記でいう所定の空調ゾーン)へ吹出される空気温度を調
節していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来技術で
は、上記他の吹出口(ヒート吹出口およびデフロスタ吹
出口)の一部が車室外に導通しており、せっかく蒸発器
にて冷却した冷風の一部がここから車室外に放出されて
しまうので、車室内への吹出風量が下がり、その結果車
室内全体の冷房能力が下がってしまうという問題があっ
た。
【0004】そこで本発明は上記問題を解決するため
に、室内全体の空調能力を確保しながら、電子冷凍装置
を用いて所定の空調ゾーンへの吹出空気温度を任意に調
節することのできる空調装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明では、空気流を発生する
送風手段と、この送風手段からの空気を空調する空調手
段と、この空調手段によって空調された空気を、室内の
所定の空調ゾーンに対向した位置に形成された吹出口ま
で導通する第1空気通路と、前記送風手段からの空気を
前記室内のみに導通する第2空気通路と、第1熱交換器
と第2熱交換器とこれら両熱交換器に接続された熱電変
換ユニットとを有し、この熱電変換ユニットへの印加電
圧の極性が切り換わることによって、前記第1熱交換器
が吸熱側で前記第2熱交換器が放熱側となったり、前記
第1熱交換器が放熱側で前記第1熱交換器が吸熱側とな
り、また前記熱電変換ユニットへの印加電圧の大きさが
変わることによって前記第1熱交換器での吸熱量と前記
第2熱交換器での放熱量、あるいは前記第1熱交換器で
の放熱量と前記第2熱交換器での吸熱量がそれぞれ変わ
るように構成された電子冷凍装置と、前記熱電変換ユニ
ットへの印加電圧の極性の切換および前記印加電圧の大
きさの調節をそれぞれ行う設定手段とを備え、前記第1
熱交換器が前記第1空気通路内に、前記第2熱交換器が
前記第2空気通路内にそれぞれ配置された空調装置をそ
の要旨とする。
【0006】また、請求項1記載の空調装置において、
前記室内に前記所定の空調ゾーンを複数設け、これら複
数の空調ゾーンに対応して前記第1空気通路に前記吹出
口を複数設け、前記第1空気通路内のうちのこれら複数
の吹出口の上流側に前記電子冷凍装置をそれぞれ設け、
さらに前記設定手段をこれら複数の電子冷凍装置に対応
して複数設けても良い。
【0007】また、請求項1記載の空調装置において、
前記第2空気通路を流れる空気が、前記室内のうちの前
記所定の空調ゾーン以外の部位に吹出されるように構成
しても良い。また、請求項1記載の空調装置において、
前記第2空気通路が前記空調手段によって空調された空
気を前記室内に導通するようにしても良い。
【0008】
【発明の作用効果】請求項1記載の発明によれば、上記
技術的手段を有しているため、送風手段からの空気が空
調手段によって空調され、この空調空気が第1空気通路
の吹出口から室内の所定の空調ゾーンへ吹出される。ま
た前記送風手段からの空気は第2空気通路から前記室内
に吹出される。
【0009】ここで、設定手段を操作して、電子冷凍装
置の熱電変換ユニットへの印加電圧の極性を切り換えた
り大きさを調節することによって、前記吹出口から吹出
される空気温度が調節される。例えば、電子冷凍装置の
第1熱交換器が吸熱側で第2熱交換器が放熱側の場合、
前記設定手段を操作して熱電変換ユニットへの印加電圧
の大きさを調節することによって、第1熱交換器が第1
空気通路内の空気を冷却する度合いと、第2熱交換器が
第2空気通路内の空気を加熱する度合いとを調節でき
る。
【0010】また前記設定手段を操作して、第1熱交換
器が放熱側で第2熱交換器が吸熱側とした場合は、上記
と同様に設定手段の操作量に応じて、第1空気通路内の
空気の加熱度合いと第2空気通路内の空気の冷却度合い
を調節できる。このように請求項1記載の発明では、設
定手段を操作することによって吹出口から所定の空調ゾ
ーンに吹出される空気温度を任意に調節できる。またこ
のとき第2空気通路を流れる空気は室内のみに吹出さ
れ、室外へは放出されないので、室内全体の空調能力も
確保される。
【0011】また請求項2記載の発明のように構成すれ
ば、室内の複数の空調ゾーンへの吹出空気温度をそれぞ
れ任意に調節できるので、この発明を複数の被空調者が
存在するような室内の空調、例えばバス車室内の空調に
適用した場合には、それぞれの被空調者が満足できる吹
出空気温度制御ができる。また、前記空調ゾーンにいる
被空調者が吹出口からの吹出空気温度を低下させるため
に、第1熱交換器を吸熱側として第1空気通路内の空気
を冷却した場合、第2空気通路内の空気は第2熱交換器
の放熱作用によって加熱される。従ってこの第2空気通
路からの空気を空調ゾーンにいる被空調者に向けた場合
は、この被空調者は不快に感じるが、請求項3記載の発
明のようにすれば、第2空気通路からの空気が空調ゾー
ンに吹出されないので、被空調者に対して悪影響を及ぼ
すということを避けることができる。
【0012】またさらに請求項4記載の発明のようにす
れば、第2空気通路から室内へ吹出される空気も空調さ
れているので、前記空調ゾーン、前記空調ゾーン以外の
部位を含めた室内全体に対する空調効果が向上する。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。まず、本実施例の全体構成について図3を用いて
簡単に説明する。ここで図3は、空調装置およびその通
風用ダクトのバス車両への取付状態を概略的に示す図で
ある。
【0014】図3に示すように、バス車室内を空調する
ための空調装置41が車室内床下に配設されている。こ
の空調装置41内には、送風手段と、冷房用熱交換器,
暖房用熱交換器,温度調節手段等の空調手段とを収納す
る周知の空調ケースが搭載されている。上記冷房用熱交
換器は、具体的には圧縮機、凝縮器、受液器、および減
圧手段とともに周知の冷凍サイクルを構成する蒸発器で
ある。また上記暖房用熱交換器は、具体的にはエンジン
冷却水を熱源とするヒータコアである。また上記温度調
節手段は、具体的には上記空調ケースに回転自在に設け
られ、上記蒸発器からの冷風のうち上記ヒータコアを通
す量とヒータコアをバイパスする量とを調節するエアミ
ックスドアである。
【0015】空調装置41には通風用床下ダクト43が
接続されており、さらにこの床下ダクト43がそれぞ
れ、天井に沿って配設された天井ダクト42と床上に沿
って配設された床上ダクト12とに分岐している。また
上記ダクト内のうち、天井ダクト42と床上ダクト12
との分岐部分には、それぞれのダクト42,12の通路
を開閉する開閉手段、具体的には回転自在に設けられた
ドア(図示しない)が設けられている。
【0016】そして、天井ダクト42を開いて床上ダク
ト12を閉じるように上記ドアを作動させることによ
り、上記空調ケースから天井ダクト42に向かって主に
冷風が送られる。なお、後述するが、天井ダクト42の
内部は第1空気通路としての客席用ダクト8(図1)
と、第2空気通路としての荷棚用ダクト9(図1)とに
分割されている。従って天井ダクト42に送られた冷風
は、客席用ダクト8に形成された複数の冷房用吹出グリ
ル10から乗員の頭部に向かって吹き出され、さらに荷
棚用ダクト9に形成された複数の荷棚用グリル11(図
1)から荷棚に向かって吹き出される。
【0017】また、天井ダクト42を閉じて床上ダクト
12を開くように上記ドアを作動させることにより、上
記空調ケースから床上ダクト12に向かって主に温風が
送られる。そして床上ダクト12に送られた温風は、床
上ダクト12に形成された複数の暖房用吹出グリル13
から乗員の足元に向かって吹き出される。運転室内のイ
ンストルメントパネルに設けられたメインスイッチ22
(図4)、温度設定器等の各スイッチを操作することに
よって、これらの指示信号が制御装置25(図4)に送
られ、上記送風手段の送風量、蒸発器の駆動停止、温度
調節手段の温度調節量等の空調制御が行われる。
【0018】次に本実施例の要部について図1および図
2を用いて説明する。ここで図1は電子冷凍装置14の
バス車両への取付状態を示すためのバス車室内断面図、
図2は図1におけるA−A矢視断面図である。図1およ
び図2に示すように、天井ダクト42内は仕切り板16
によって客席用ダクト8と荷棚用ダクト9とに仕切られ
ており、これによって天井ダクト42は客席用ダクト8
と荷棚用ダクト9とに分割されている。仕切り板16に
は複数の孔17が形成されており、これらの孔17に電
子冷凍装置14がそれぞれ挿入固定されている。また、
これらの電子冷凍装置14は客席用吹出グリル10の上
流側直前に配置されている。
【0019】上記の電子冷凍装置14は、特開平5−6
3244号公報に開示される公知のものであり、具体的
には、熱電変換ユニット14cと第1熱交換器14a,
14bとで構成されている。ここで第1熱交換器14a
は客席用ダクト8内に面し、第2熱交換器14bは荷棚
用ダクト9内に面している。また電子冷凍装置14は、
熱電変換ユニット14cに対する電圧の印加方向を切り
換えることによって、第1熱交換器14aが吸熱側で第
2熱交換器14bが放熱側になったり、第1熱交換器1
4aが放熱側で第2熱交換器14bが吸熱側になるよう
に構成されている。また熱電変換ユニット14cへの印
加電圧の大きさを調節することによって上記吸熱量,放
熱量が調節されるように構成されている。なお、熱電変
換ユニット14cに供給される電力量は、座席5のひじ
かけ6に設けられた設定手段15(具体的には電子冷凍
スイッチ)を回転させることによって調節できるように
構成されている。
【0020】なお、図1において1は車両天井、2は車
両側窓、3は車両側板、4は車両床、7は荷棚である。
次に電子冷凍装置14への供給電力の制御系について図
4および図5を用いて説明する。なお、図4は本実施例
の制御系の電気回路図、図5は図4における18内の詳
細図である。
【0021】図4において22は上記したメインスイッ
チであり、上記空調手段の作動開始を指示する指示手段
を構成する。また23aはメインスイッチ22がオンさ
れることによって通電状態となるコイルであり、また2
3bはコイル23aが通電状態となったらオンする接点
である。また24は上記空調手段、具体的には上記送風
手段を駆動するファンモータ、各ドアを駆動するサ−ボ
モ−タ、圧縮機とエンジンとを連結,遮断するマグネッ
トクラッチ等のアクチュエータであり、25はこれらア
クチュエータを制御するための制御装置である。
【0022】また図4における18内は図5に示すよう
に構成されている。ここで31は電子冷凍スイッチ15
とともに連動する可動部であり、32は抵抗体よりなる
抵抗部、33は抵抗値が極めて小さい金属よりなる接
点、および34は絶縁体からなる絶縁部である。次に、
上記構成において本実施例の作動を説明する。
【0023】運転手がメインスイッチ22をオンすると
コイル23aが通電状態となって接点23bが閉じ、制
御装置25が通電状態となる。そして上記各空調手段が
自動制御され、天井ダクト42,床上ダクト12から吹
き出される空調空気の温度,風量が自動制御される。こ
のとき客席用吹出グリル10からの吹出空気温度に乗員
が満足していれば、電子冷凍スイッチ15を中央位置
(可動部31が図5(a)の位置)とすることによっ
て、熱電変換ユニット14cは非通電状態となる。従っ
て、客席用ダクト8内の空気および荷棚用ダクト9内の
空気は電子冷凍装置14によって冷却も加熱もされな
い。
【0024】ここで上記グリル10からの吹出空気温度
を低下させたい場合は、乗員は電子冷凍スイッチ15を
反時計回りに回せば良い。このとき、可動部31は例え
ば図5(b)の位置となり、+側から流れてきた電流は
抵抗部32→熱電変換ユニット14c→接点33→アー
スの順で流れる。そしてこのとき熱電変換ユニット14
cに電圧が印加され、第1熱交換器14aが吸熱作用、
第2熱交換器14bが放熱作用を施す。
【0025】その結果、客席用ダクト8内の空気が第1
熱交換器14aによって冷却され、客席用吹出グリル1
0からの吹出空気温度は低下する。また、荷棚用ダクト
9内の空気は第2熱交換器14bによって加熱され、荷
棚用グリル11からの吹出空気温度は上昇する。また、
電子冷凍スイッチ15を反時計回り方向に回す程、可動
部31は図5の反時計回り方向に回り、熱電変換ユニッ
ト14cに大きな電圧が印加され、第1熱交換器14a
の吸熱量および第2熱交換器14bの放熱量が多くな
る。従って、乗員は電子冷凍スイッチ15を反時計回り
方向に回す分だけ客席用吹出グリル10からの吹出空気
温度を低下させることができる。
【0026】なお、このとき荷棚用グリル11から荷棚
用ダクト9に向かって吹き出される空気温度は上昇する
が、この空気は天井へ吹き出されるため、乗員に対して
悪影響は及ぼさない。また逆に上記グリル10からの吹
出空気温度を低下させたい場合は、乗員は電子冷凍スイ
ッチ15を時計回りに回せば良い。このとき、可動部3
1は例えば図5(c)の位置となり、+側から流れてき
た電流は接点33→熱電変換ユニット14c→抵抗部3
2→アースの順で流れる。そしてこのとき、熱電変換ユ
ニット14cには図5(a)の場合とは極性が逆の電圧
が印加され、第1熱交換器14aが放熱作用、第2熱交
換器14bが吸熱作用を施す。
【0027】その結果、客席用ダクト8内の空気が第1
熱交換器14aによって加熱され、客席用吹出グリル1
0からの吹出空気温度は上昇する。また、荷棚用ダクト
9内の空気は第2熱交換器14bによって冷却され、荷
棚用グリル11からの吹出空気温度は低下する。また、
電子冷凍スイッチ15を時計回り方向に回す程、可動部
31は図5の時計回り方向に回り、熱電変換ユニット1
4cに大きな電圧が印加され、第1熱交換器14aの放
熱量および第2熱交換器14bの吸熱量が多くなる。従
って、乗員は電子冷凍スイッチ15を時計回り方向に回
す分だけ客席用吹出グリル10からの吹出空気温度を上
昇させることができる。
【0028】なお、このとき荷棚用グリル11から荷棚
用ダクト9に向かって吹き出される空気温度は低下する
が、上記したようにこの空気は天井へ吹き出されるた
め、乗員に対して悪影響は及ぼさない。以上詳述したよ
うに本実施例では、客席用ダクト8を流れる空気および
荷棚用ダクト9を流れる空気はともに車室内に吹き出さ
れるので、荷棚用ダクト9を流れる空気を車室外に排出
する場合に比べて、天井ダクト42から車室内に吹き出
される風量が確保でき、その結果、車両全体の冷房能力
を確保することができる。
【0029】また、冷凍サイクルの冷媒配管の取り廻
し、蒸発器,圧縮機,凝縮器の設置等の複雑な対応をす
ることなく、各座席に設けられたスイッチを調節するの
みで、大きな空間であるバス車室内の全体を空調しつ
つ、各乗員に対して各乗員の好みに合った吹出温度制御
を行える。また本実施例では、電子冷凍装置14の第1
熱交換器14aおよび第2熱交換器14bに常に風が当
たるので、上記両熱交換器14a,14bでの吸熱およ
び放熱が良好に行われる。
【0030】以上本発明の一実施例について説明した
が、以下に述べる実施例にも本発明を適用できる。例え
ば、各乗員が設定した電子冷凍スイッチ15の設定位置
を検出し、その設定位置の荷重平均を算出し、この算出
結果に応じて空調装置41から天井ダクト42に送られ
てくる空調空気の温度を補正しても良い。
【0031】すなわち、客席用吹出グリル10から吹き
出される空気の温度を低くするように電子冷凍スイッチ
15を調節する乗員が多い様な場合には、その分空調装
置41から天井ダクト42に送られてくる空調空気の温
度を低く補正する。逆に客席用吹出グリル10から吹き
出される空気の温度を低くするように電子冷凍スイッチ
15を調節する乗員が多い様な場合には、その分空調装
置41から天井ダクト42に送られてくる空調空気の温
度を低く補正する。これによって、電子冷凍装置14全
体としての電力消費量を軽減させることができる。
【0032】また上記実施例では、客席用吹出グリル1
0から吹き出される風量は各吹出グリル10の間で同じ
であったが、各吹出グリル10近辺にドア、ブロワ等の
風量調節手段を設け、かつこれらの風量調節手段を独立
に制御できるようにしても良い。このようにすれば、各
乗員に吹き出される空気を、各乗員の好みの温度,好み
の風量とすることができ、より一層大きな効果が出る。
【0033】また上記実施例ではバス車室内の各乗員に
対して空調制御するものについて説明したが、バス運転
手に対して空調制御するものに適用しても良い。また上
記実施例ではバス車両用空調装置について説明したが、
比較的大きな空間を持つ室内を空調する装置、例えばビ
ル空調装置等にも適用できる。また上記各実施例では、
天井ダクト42内を2つのダクトに分割し、それぞれの
ダクトにまたがるように電子冷凍装置14を設け、客席
用吹出グリル10からの吹出空気温度を調節できるもの
について説明したが、床上ダクト12内を2つのダクト
に分割し、それぞれのダクトにまたがるように電子冷凍
装置14を設け、暖房用吹出グリル13からの吹出空気
温度を調節できるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例に電子冷凍装置のバス車両へ
の取付状態を示す図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】上記第1実施例におけるダクトおよび空調装置
のバス車両への取付状態を概略的に示す図である。
【図4】上記第1実施例の制御系の電気回路図である。
【図5】図4における18内の詳細図であり、図5
(a)は電子冷凍装置が停止状態のときを示し、図5
(b)は第1熱交換器が吸熱側で第2熱交換器が放熱側
のときを示し、図5(c)は第1熱交換器が放熱側で第
2熱交換器が吸熱側のときをそれぞれ示す。
【符号の説明】
8 荷棚用ダクト(第1空気通路) 9 客席用ダクト(第2空気通路) 10 客席用吹出グリル(吹出口) 11 荷棚用グリル 14 電子冷凍装置 14a 第1熱交換器 14b 第2熱交換器 14c 熱電変換ユニット 15 電子冷凍スイッチ(設定手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流を発生する送風手段と、 この送風手段からの空気を空調する空調手段と、 この空調手段によって空調された空気を、室内の所定の
    空調ゾーンに対向した位置に形成された吹出口まで導通
    する第1空気通路と、 前記送風手段からの空気を前記室内のみに導通する第2
    空気通路と、 第1熱交換器と第2熱交換器とこれら両熱交換器に接続
    された熱電変換ユニットとを有し、この熱電変換ユニッ
    トへの印加電圧の極性が切り換わることによって、前記
    第1熱交換器が吸熱側で前記第2熱交換器が放熱側とな
    ったり、前記第1熱交換器が放熱側で前記第1熱交換器
    が吸熱側となり、また前記熱電変換ユニットへの印加電
    圧の大きさが変わることによって前記第1熱交換器での
    吸熱量と前記第2熱交換器での放熱量、あるいは前記第
    1熱交換器での放熱量と前記第2熱交換器での吸熱量が
    それぞれ変わるように構成された電子冷凍装置と、 前記熱電変換ユニットへの印加電圧の極性の切換および
    前記印加電圧の大きさの調節をそれぞれ行う設定手段と
    を備え、 前記第1熱交換器が前記第1空気通路内に、前記第2熱
    交換器が前記第2空気通路内にそれぞれ配置されたこと
    を特徴とする空調装置。
  2. 【請求項2】 前記室内に前記所定の空調ゾーンが複数
    設けられ、 これら複数の空調ゾーンに対応して前記第1空気通路に
    前記吹出口が複数設けられ、 前記第1空気通路内のうちのこれら複数の吹出口の上流
    側に前記電子冷凍装置がそれぞれ設けられ、 さらに前記設定手段がこれら複数の電子冷凍装置に対応
    して複数設けられたことを特徴とする請求項1記載の空
    調装置。
  3. 【請求項3】 前記第2空気通路を流れる空気が、前記
    室内のうちの前記所定の空調ゾーン以外の部位に吹出さ
    れることを特徴とする請求項1記載の空調装置。
  4. 【請求項4】 前記第2空気通路が前記空調手段によっ
    て空調された空気を前記室内に導通することを特徴とす
    る請求項1記載の空調装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220016956A1 (en) * 2007-05-25 2022-01-20 Gentherm Incorporated System and method for distributed thermoelectric heating and cooling

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US20220016956A1 (en) * 2007-05-25 2022-01-20 Gentherm Incorporated System and method for distributed thermoelectric heating and cooling

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