JPH07256194A - カップ回転式スピンコータ - Google Patents

カップ回転式スピンコータ

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Publication number
JPH07256194A
JPH07256194A JP4877594A JP4877594A JPH07256194A JP H07256194 A JPH07256194 A JP H07256194A JP 4877594 A JP4877594 A JP 4877594A JP 4877594 A JP4877594 A JP 4877594A JP H07256194 A JPH07256194 A JP H07256194A
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JP
Japan
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cup
inner cup
lid
spin coater
substrate
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Application number
JP4877594A
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English (en)
Inventor
Masasuke Miyamoto
昌祐 宮本
Haruo Yokota
晴男 横田
Hiroki Suzuta
広樹 鈴田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗膜が形成された基板を取出す場合に、浮遊
ミストが塗膜に付着する可能性を大幅に低減する。 【構成】 内カップ本体17の外周下部に外向きフラン
ジ部材17aを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はカップ回転式スピンコ
ータに関し、さらに詳細にいえば、IC基板となるウエ
ハー等にレジスト膜を形成する場合に使用されるカップ
回転式スピンコータに関し、特に、塗膜形成中に発生す
るミストを効率的に排除し、品質のよい塗膜を形成する
場合に好適なカップ回転式スピンコータに関する。
【0002】
【従来の技術】スピンコータは、水平に保持した基板の
中央部に塗布液を滴下し、この基板を高速回転させ、高
速回転に伴なう遠心力によって基板の外周側にまで塗布
液を拡張離散させて均一な塗膜を形成するものであり、
カップ固定式スピンコータとカップ回転式スピンコータ
とに大別される。
【0003】カップ固定式スピンコータ50は、図5に
示すように、上部が開放され、固定接地される塗布カッ
プ51と、塗布カップ51内にある基板保持台53を駆
動モータ54によって回転駆動させるスピナ52とから
構成されており、塗布カップ651の底部には、塗布カ
ップ51内の空気を排気するための排気ホース55が接
続されている。
【0004】したがって、ウエハー等の基板56を基板
保持台53にセットし、フォトレジスト等の塗布液を滴
下した後にスピナ52によって基板保持台53を高速回
転させれば、上述したように、遠心力により塗膜を形成
することができる。しかし、基板56の回転に伴なって
塗布カップ51内に乱気流が発生し、乱気流の影響を受
けて塗布液に含まれる溶剤の気化が不均一になってしま
い、ひいては塗膜の膜厚を均一にすることができないと
いう不都合がある。
【0005】カップ固定式スピンコータ50による上述
の不都合を解消するために、図6に示す構成のカップ回
転式スピンコータ60が提案されている。このカップ回
転式スピンコータ60は、スピナ62により回転駆動さ
れる基板保持台63が内カップ本体61aと開閉可能な
蓋61bとからなる内カップ61に収容されており、基
板66を基板保持台63に保持させた後、内カップ61
の蓋61bを閉じてスピナ62により基板66を回転さ
せた場合に、内カップ61も基板66と同期して回転す
るように構成されている。
【0006】したがって、カップ固定式スピンコータ5
0と異なり、基板66を回転させてもその周囲に乱気流
が発生することを効果的に防止することができ、ひいて
は均一な膜厚の塗膜を形成することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記カップ回転式スピ
ンコータにおいては、図6に示すように、基板66の回
転に伴なう遠心力によって基板66の周辺部に飛散した
余剰の塗布液が、内カップ本体61aに設けられた排出
ノズル64を介してその周囲を囲っている排気カップ6
5から排出されるようにしている。
【0008】しかし、このような構成では、飛散した余
剰の塗布液を完全には除去することができず、その一部
がミストとして内カップ61の上方に浮遊することにな
る。そして、塗膜形成後に内カップ61の蓋を開けて基
板66を取出す際に、若干負圧になった内カップ本体6
1a内に浮遊ミストが吸引され、基板66に形成された
塗膜の表面に付着して製品の品質低下を招くことにな
る。
【0009】また、余剰の塗布液の飛散を防止するため
に、内カップ61の周囲を固定配置される外カップ等で
囲うことも行なわれているが、この場合には、浮遊ミス
トが全て外カップ内に滞留することになるので、内カッ
プ61周辺の浮遊ミスト濃度が高くなり、製品の歩留ま
りが悪くなる。カップ回転式スピンコータの上述の不都
合を解消するために、本件発明者らは、少なくとも内カ
ップの回転中に、外カップ内にダウンフローを形成する
給排機機構を設け、ダウンフローによって内カップの上
方に存在する浮遊ミストを効率的に除去し、製品の歩留
まりを一層向上させるようにしたカップ回転式スピンコ
ータを考えた。
【0010】このような構成のカップ回転式スピンコー
タを採用すれば、ダウンフローにより浮遊ミストを舞い
上りにくくすることが可能になるが、内カップ61の回
転に随伴するミストの舞い上りを解消させることができ
ない。したがって、製品の歩留まりを十分には向上させ
ることができない。
【0011】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、浮遊ミストの除去を一層向上させ、ひい
ては製品の歩留まりを著しく高めることができるカップ
回転式スピンコータを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1のカップ回転式
スピンコータは、内カップの外側下部に外向きフランジ
部材を設けたものである。請求項2のカップ回転式スピ
ンコータは、外向きフランジ部材として水平方向に突出
したものを採用し、外向きフランジ部材の突出長さを、
内カップと外カップとの半径方向の間隙よりも長く設定
したものである。
【0013】請求項3のカップ回転式スピンコータは、
内カップの開閉可能な蓋の直径が内カップ本体の外径よ
りも大きく設定されたものである。請求項4のカップ回
転式スピンコータは、外カップの固定部分の上端が、内
カップの開閉可能な蓋の上端よりも上方に位置されたも
のである。請求項5のカップ回転式スピンコータは、内
カップの外側下部に外向きフランジ部材が設けられてあ
るとともに、内カップの開閉可能な蓋の直径が内カップ
本体の外径よりも大きく設定されたものである。
【0014】
【作用】請求項1のカップ回転式スピンコータであれ
ば、内カップが回転している場合に、内カップの回転に
随伴するミストが舞い上ることを外向きフランジ部材に
起因する遠心力により大幅に抑制することができる。請
求項2のカップ回転式スピンコータであれば、内カップ
が回転している場合に、内カップの回転に随伴するミス
トが舞い上ることを、内カップと外カップとの間隙より
も突出長さが長い外向きフランジ部材により一層大幅に
抑制することができる。
【0015】請求項3のカップ回転式スピンコータであ
れば、内カップが回転している場合に、内カップの回転
に随伴するミストが舞い上ることを、内カップ本体の外
径よりも大きい直径の蓋に起因する遠心力により大幅に
抑制することができる。請求項4のカップ回転式スピン
コータであれば、内カップが回転している場合に、内カ
ップの回転に随伴するミストが舞い上ることを、内カッ
プ本体の外径よりも大きい直径の蓋およびこの蓋よりも
上方に上端が位置する外カップの固定部分により一層大
幅に抑制することができる。
【0016】請求項5のカップ回転式スピンコータであ
れば、内カップが回転している場合に、内カップの回転
に随伴するミストが舞い上ることを外向きフランジ部材
に起因する遠心力、および内カップ本体の外径よりも大
きい直径の蓋に起因する遠心力により大幅に抑制するこ
とができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によってこの発
明を詳細に説明する。図1はこの発明のカップ回転式ス
ピンコータの一実施例を示す概略図であり、内カップ1
5、内カップ駆動部11および外カップ19からなるス
ピンコータ本体10と、強制排気機構30と、強制吸気
機構40とで構成されている。
【0018】内カップ駆動部11は、塗膜が形成される
べき基板を水平に保持した状態で内カップ15を高速回
転(例えば、毎分1500回転)させるものであり、D
Cサーボモータ12、回転軸13および軸受け14から
なる。そして、DCサーボモータ12は、軸受け14に
回転可能に指示された回転軸13を介して内カップ15
に連結されており、内カップ15を高精度で高速回転さ
せることができる。
【0019】内カップ15は基板保持台16と一体で回
転するものであり、この基板保持台16、内カップ本体
17および開閉可能な蓋18から構成されている。内カ
ップ本体16は、有底の短円筒状の容器であり、底部が
回転軸13に固定されている。また、この内カップ本体
17の下端外周部には外部と連通する小孔17aが数箇
所に形成されている。
【0020】内カップ本体17の蓋18は、中心部に開
閉用の駆動軸18aが支持されており、この駆動軸18
aを上下運動させることによって蓋18を開閉すること
ができる。外カップ19は、内カップ15を収容する外
カップ本体20および開閉可能な蓋21と、この蓋21
の駆動手段22とから構成されており、この外カップ1
9には、強制排気機構30および強制吸気機構40が接
続されている。
【0021】外カップ本体20は、内カップ15よりひ
と回り大きい有底の短円筒状の容器であり、底部の中心
を内カップ駆動部11の回転軸13が貫通している。但
し、外カップ本体20と回転軸13とは連結されていな
い。したがって、内カップ15および基板保持台15を
外カップ20内において自由に回転させることができ
る。また、外カップ本体20の底部は、周縁部が中心部
よりも低くなっている。
【0022】外カップ本体20の蓋21は、強制給排気
機構30の給気側と連通される給気チャンバ21aを有
しているとともに、下面のほぼ全範囲にわたって給気チ
ャンバ21a内の気体を吹出させるための、多数のパン
チング穴からなる吹出口を有している。駆動手段22は
昇降シリンダからなり、昇降シリンダのピストンロッド
に蓋21を連結し、ピストンロッドの出退に伴なって蓋
21を昇降させるようにしている。
【0023】蓋21の中央部に、内カップ本体17の蓋
18を開閉するための駆動軸18aが摺動可能に貫通さ
れており、蓋21と蓋18とをそれぞれ独立して開閉す
ることができる。蓋21が閉じた状態において、蓋21
と外カップ本体20とは非接触であり、ラビリンスシー
ル19a(図2をも参照)により封止性能を維持してい
る。したがって、蓋21と外カップ本体20との接触に
起因する塵芥の発生を未然に防止することができる。
【0024】また、外カップ19には図示しない塗布液
滴下用ノズルが設けられている。この塗布液滴下用ノズ
ルは、常時外カップ本体20と内カップ本体17との間
に退避しており、内カップ本体17の蓋18が開いた状
態において塗布液滴下用ノズルを内カップ15の回転中
心まで移動させ、基板上に塗布液を滴下することができ
る。
【0025】強制給排気機構30は、給気ファン31
a、給気ダクト32a、開閉バルブ33a、流量計34
aおよびフィルタ35aからなる給気手段30aと、排
気ファン31b、排気ダクト32bおよび給排気バラン
ス調整用の流量調整ダンパ33b、34bからなる排気
手段30bとで構成されており、外カップ19内にダウ
ンフローを形成することができる。
【0026】強制給気機構40は、給気ファン41、給
気ダクト42、開閉バルブ43、流量計44およびフィ
ルタ45から構成されており、給気ダクト42の終端
を、外カップ19の蓋21を貫通して内カップ本体17
の上端部近傍に位置させている。図2は内カップ15と
外カップ19との関係を示す要部拡大図であり、内カッ
プ本体17の外周所定位置、即ち、小孔17aよりも上
方で、かつ外カップ19のラビリンスシール19aより
も下方の所定位置、に外向きフランジ部材17bが設け
られてある。ここで、外向きフランジ部材17bの突出
長さは、2mm以上であればよいが、外カップ19と内
カップ本体17との半径方向の間隙cよりも長く設定し
ておくことが好ましい。具体的には、例えば、内カップ
本体17の外径が550〜600mmであり、外カップ
19と内カップ本体17との間隙が5mmである場合
に、外向きフランジ部材17bの突出長さを8mmに設
定する。このように外向きフランジ部材17bを設けて
おけば、内カップ15の下方に浮遊しているミスト等が
存在していても、内カップ15の回転時に外向きフラン
ジ部材17bの周辺部において生じる遠心力によりラビ
リンスシール19aよりも下方の空間に強制的に飛散さ
せられ、内カップ本体17と外カップ19との間隙を通
して上記ミストが内カップ15の上部、外カップ本体2
0の蓋21へ舞い上ることを効果的に防止することがで
きる。
【0027】上記の構成のカップ回転式スピンコータの
作用は次のとおりである。蓋18を開いて基板保持台1
6上に図示しない基板をセットし、図示しない塗布液滴
下用ノズルにより基板の中央部に塗布液を滴下し、次い
で、蓋18を閉じて内カップ15および基板保持台16
を高速回転させることにより、以下のようにして膜厚が
均一で、高品質な塗膜を基板上に形成することができ
る。
【0028】即ち、内カップ15および基板保持台16
を高速回転させれば、内カップ15の内部において乱気
流が発生しないので、膜厚が均一な塗膜を基板上に形成
することができる。また、塗膜形成時に塗布液の一部が
遠心力により基板から飛散させられるが、飛散させられ
た塗布液は内カップ本体17の下端外周部に形成された
小孔17aを通して外カップ19内に排出させられ、排
出させられた塗布液がミストになって浮遊する。そし
て、この浮遊ミストは、外カップ19内に強制的に給排
気されることにより生じるダウンフローにより、効果的
に外カップ19の下部に導かれ、さらに排気ダクト32
bを通して空気、窒素等の気体と共に排出される。した
がって、ダウンフローを形成しない場合に、内カップ1
5の上方に浮遊する微細なミストの数が1立方フィート
(0.028316m3)当り数万個であったのを、ダ
ウンフローを形成することにより、約2,000個程度
にまで低減することができる。そして、この実施例にお
いては、内カップ本体17に外向きフランジ部材17b
を設けてミストの舞い上りを防止しているので、浮遊ミ
ストの数を1立方フィート当り100〜200個程度に
まで低減することができる。これはクリーンルーム、ク
ラス100程度の清浄状態である。
【0029】したがって、塗膜形成処理が完了した後
に、内カップ本体17の蓋18を開いて基板を取り出す
場合に、浮遊ミストの付着が殆どなく、塗膜の品質を塗
膜形成時の状態に維持することができる。
【0030】
【実施例2】図3はこの発明のカップ回転式スピンコー
タの他の実施例の要部を示す概略図であり、図2の実施
例と異なる点は、外向きフランジ部材17bを省略し、
蓋18の直径を内カップ本体17の外径よりも大きく設
定した点のみである。ここで、蓋18の直径が内カップ
本体17の外径よりも4mm以上大きく設定されている
ことが好ましく、蓋18が外カップ19の固定部分(図
3においてはラビリンスシール19aの下部部材)の上
端よりも下方に位置されていることが好ましい。具体的
には、蓋18の直径を内カップ本体17の外径よりも1
5mmだけ大きく設定し、外カップ19の固定部分の上
端よりも5mmだけ下方に蓋18を位置させる。尚、外
カップ19の固定部分の上端と蓋18との上下方向の距
離を大きくすれば、浮遊ミストの舞い上り防止効果を高
めることができるが、基板ハンドリング部(図示せず)
との干渉が発生する可能性を考慮すれば、5〜10mm
程度に設定することが好ましい。
【0031】したがって、この実施例の場合には、外カ
ップ19と内カップ15との間隙を通って浮遊ミストが
舞い上ろうとする場合に、内カップ本体17と共に蓋が
回転することに起因する遠心力で、舞い上ろうとする浮
遊ミストの大部分を外カップ19の内面に向かって飛散
させ、ダウンフローにより効果的に外カップ19の下部
に導くことができる。もちろん、外カップ19の下部に
導かれた浮遊ミストは排気ダクト32bを通して空気、
窒素等の気体と共に排出される。この結果、内カップ1
5の上方における浮遊ミスト密度を低減することがで
き、ひいては基板取り出し時に塗膜に浮遊ミストが付着
して品質を低下させるという不都合の発生を著しく抑制
することができる。
【0032】
【実施例3】図4はこの発明のカップ回転式スピンコー
タのさらに他の実施例の要部を示す概略図であり、図2
の実施例と異なる点は、蓋18の直径を内カップ本体1
7の外径よりも大きく設定した点のみである。ここで、
蓋18の直径が内カップ本体17の外径よりも4mm以
上大きく設定されていることが好ましく、蓋18が外カ
ップ19の固定部分(図3においてはラビリンスシール
19aの下部部材)の上端よりも下方に位置されている
ことが好ましい。具体的には、蓋18の直径を内カップ
本体17の外径よりも15mmだけ大きく設定し、外カ
ップ19の固定部分の上端よりも5mmだけ下方に蓋1
8を位置させる。尚、外カップ19の固定部分の上端と
蓋18との上下方向の距離を大きくすれば、浮遊ミスト
の舞い上り防止効果を高めることができるが、基板ハン
ドリング部(図示せず)との干渉が発生する可能性を考
慮すれば、5〜10mm程度に設定することが好まし
い。
【0033】したがって、この実施例の場合には、外向
きフランジ部材17bと蓋18との相乗効果により内カ
ップ15の上方における浮遊ミストの密度を一層低減す
ることができ、ひいては基板取り出し時に塗膜に浮遊ミ
ストが付着して品質を低下させるという不都合の発生を
殆ど皆無にすることができる。尚、図2、図4の実施例
における外向きフランジ部材17bとしては、全周にわ
たって連続的に形成されたものであってもよいが、外付
けに便利なように、複数の部分に分割し、これら分割部
分の間に若干の間隙を持たせたものであってもよい。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明は、内カップが回転して
いる場合に、内カップの回転に随伴するミストが舞い上
ることを外向きフランジ部材に起因する遠心力により大
幅に抑制することができ、ひいては製品取り出し時に浮
遊ミストが付着する可能性を大幅に低減して製品の品質
を高く維持することができるという特有の効果を奏す
る。
【0035】請求項2の発明は、内カップが回転してい
る場合に、内カップの回転に随伴するミストが舞い上る
ことを、内カップと外カップとの間隙よりも突出長さが
長い外向きフランジ部材により一層大幅に抑制すること
ができ、ひいては製品取り出し時に浮遊ミストが付着す
る可能性を大幅に低減して製品の品質を高く維持するこ
とができるという特有の効果を奏する。
【0036】請求項3の発明は、内カップが回転してい
る場合に、内カップの回転に随伴するミストが舞い上る
ことを、内カップ本体の外径よりも大きい直径の蓋に起
因する遠心力により大幅に抑制することができ、ひいて
は製品取り出し時に浮遊ミストが付着する可能性を大幅
に低減して製品の品質を高く維持することができるでき
るという特有の効果を奏する。
【0037】請求項4の発明は、内カップが回転してい
る場合に、内カップの回転に随伴するミストが舞い上る
ことを、内カップ本体の外径よりも大きい直径の蓋およ
びこの蓋よりも上方に上端が位置する外カップの固定部
分により一層大幅に抑制することができ、ひいては製品
取り出し時に浮遊ミストが付着する可能性を大幅に低減
して製品の品質を高く維持することができるという特有
の効果を奏する。
【0038】請求項5の発明は、内カップが回転してい
る場合に、内カップの回転に随伴するミストが舞い上る
ことを外向きフランジ部材に起因する遠心力、および内
カップ本体の外径よりも大きい直径の蓋に起因する遠心
力により大幅に抑制することができるという特有の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカップ回転式スピンコータの一実施
例を示す概略図である。
【図2】内カップと外カップとの関係を示す要部拡大図
である。
【図3】この発明のカップ回転式スピンコータの他の実
施例の要部を示す概略図である。
【図4】この発明のカップ回転式スピンコータのさらに
他の実施例の要部を示す概略図である。
【図5】従来のカップ固定式スピンコータの構成を示す
概略図である。
【図6】従来のカップ回転式スピンコータの構成を示す
概略図である。
【符号の説明】
11 内カップ駆動部 15 内カップ 17 内カップ本体 17b 外向きフランジ部材 18 蓋 19 外カップ 21 蓋

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に塗膜形成板を収容してあるととも
    に、開閉可能な蓋(18)を有する内カップ(15)
    と、内カップ(15)を水平に保持して所定速度で回転
    させる内カップ駆動部(11)と、内カップ(15)を
    収容してあるとともに、開閉可能な蓋(21)を有する
    外カップ(19)とを備えたカップ回転式スピンコータ
    において、内カップ(15)の外側下部に外向きフラン
    ジ部材(17b)を設けてあることを特徴とするカップ
    回転式スピンコータ。
  2. 【請求項2】 外向きフランジ部材(17b)が水平方
    向に突出したものであり、外向きフランジ部材(17
    b)の突出長さが、内カップ(15)と外カップ(1
    9)との半径方向の間隙よりも長く設定されてある請求
    項1に記載のカップ回転式スピンコータ。
  3. 【請求項3】 内部に塗膜形成板を収容してあるととも
    に、開閉可能な蓋(18)を有する内カップ(15)
    と、内カップ(15)を水平に保持して所定速度で回転
    させる内カップ駆動部(11)と、内カップ(15)を
    収容してあるとともに、開閉可能な蓋(21)を有する
    外カップ(19)とを備えたカップ回転式スピンコータ
    において、内カップ(15)の開閉可能な蓋(18)の
    直径が内カップ本体(17)の外径よりも大きく設定さ
    れてあることを特徴とするカップ回転式スピンコータ。
  4. 【請求項4】 外カップ(19)の固定部分の上端が、
    内カップ(15)の開閉可能な蓋(18)の上端よりも
    上方に位置されてある請求項3に記載のカップ回転式ス
    ピンコータ。
  5. 【請求項5】 内部に塗膜形成板を収容してあるととも
    に、開閉可能な蓋(18)を有する内カップ(15)
    と、内カップ(15)を水平に保持して所定速度で回転
    させる内カップ駆動部(11)と、内カップ(15)を
    収容してあるとともに、開閉可能な蓋(21)を有する
    外カップ(19)とを備えたカップ回転式スピンコータ
    において、内カップ(15)の外側下部に外向きフラン
    ジ部材(17b)が設けられてあるとともに、内カップ
    (15)の開閉可能な蓋(18)の直径が内カップ本体
    (17)の外径よりも大きく設定されてあることを特徴
    とするカップ回転式スピンコータ。
JP4877594A 1994-03-18 1994-03-18 カップ回転式スピンコータ Pending JPH07256194A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002502309A (ja) * 1997-05-30 2002-01-22 カール・ジュース・ヴァイヒンゲン・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 化学薬品スピンコーテイングのための方法および装置

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JP2002502309A (ja) * 1997-05-30 2002-01-22 カール・ジュース・ヴァイヒンゲン・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 化学薬品スピンコーテイングのための方法および装置

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