JPH07256147A - 遠心機用モータの制御装置 - Google Patents

遠心機用モータの制御装置

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JPH07256147A
JPH07256147A JP6049204A JP4920494A JPH07256147A JP H07256147 A JPH07256147 A JP H07256147A JP 6049204 A JP6049204 A JP 6049204A JP 4920494 A JP4920494 A JP 4920494A JP H07256147 A JPH07256147 A JP H07256147A
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JP
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motor
control
switching element
voltage
signal
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Application number
JP6049204A
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English (en)
Inventor
Masahiro Inaba
雅裕 稲庭
Shinji Kido
伸治 城戸
Takahiro Fujimaki
貴弘 藤巻
Shinji Watabe
伸二 渡部
Noriyasu Matsufuji
徳康 松藤
Yoshinori Hida
芳則 飛田
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Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、交流電源に対して高調波電流含有
量を低下させるために昇圧コンバータを用いるものに於
て、交流位相制御素子を用い、モータの起動・停止を滑
らかにすることを目的とした、パルス幅変調方式インバ
ータによって駆動制御される遠心機用モータの制御装置
の改良に関するものである。 【構成】 交流電源21に対して高調波電流含有量を低
下させるように動作する昇圧コンバータ22と、昇圧コ
ンバータ22により充電される平滑用コンデンサ24
と、平滑用コンデンサ24を電源としてパルス幅変調に
より電圧制御を行なうインバータ装置26を備え、平滑
用コンデンサ24の充電電圧を制御するスイッチング素
子25を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルス幅変調方式イン
バータによって駆動制御される遠心機用モータの制御装
置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遠心機用インバータは、駆動するモータ
の回転数が速く、インバータ装置を構成するスイッチン
グ素子のPWM制御のためのオン・オフ制御パターンの
作成は、マイクロコンピュータによる逐次の演算処理で
は高速回転域で時間的に追いつかないため、あらかじめ
スイッチング素子のオン・オフ制御パターンを計算作成
し、これをROMに記憶させておき、クロックパルス等
で読み出す方式が用いられている。
【0003】また、上記のROMデータの読み出し方式
によるものでは例えばPWM制御の360度分を204
8コのデータで表現する場合モータを20万回転で回転
させるには6.9MHZ以上の周波数のクロックパルス
が必要であり、静止状態にあるモータを20万回転まで
加速・整定するには、クロックパルス発振器としては約
10KHZ〜6.9MHZの範囲で任意の周波数を出力
できるものが必要であり、フェイズロックドループ(P
LL)を用い、PLL内の電圧制御発振器の発振周波数
範囲を定めるコンデンサの容量を切り換えて用いてい
る。
【0004】また、インバータ装置を構成するスイッチ
ング素子の上アームのスイッチング素子にオン・オフ信
号を伝達するために共通な制御電源により動作するドラ
イブ回路を設け、このドライブ回路は制御電源からダイ
オード及び上アームに対向する下アームのスイッチング
素子を介して充電されるコンデンサによりエネルギーを
供給されるものでは、常に下アームのスイッチング素子
のオン・オフが必要なため、発振器のコンデンサ切換時
に過渡的に発振周波数が上昇するためROM内のオン・
オフ制御パターンに短絡防止のためのデットタイムを十
分長く設けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の遠心機
用モータの制御装置は、交流電源に対して高調波電流含
有量を低下させるために昇圧コンバータを用いると、こ
の昇圧コンバータにより充電される平滑用コンデンサは
電源電圧の波高値よりも高い充電電圧となるため特にモ
ータの起動時或いは減速停止時にPWM制御によるデュ
ーティが充分しぼり切れず、モータに対する印加電圧が
高く、滑らかな起動・停止が行なえないという欠点があ
った。
【0006】またPLL内の電圧制御発振器のひとつの
コンデンサの発振周波数範囲の境界が整定回転数となる
場合、モータの加速・整定或いは減速・整定の過程で発
生する回転数のオーバシュート、アンダーシュートのた
めひとつのコンデンサの発振周波数範囲外となるため他
のコンデンサに接続を切り換える必要があり、制御が複
雑になると共に速やかな整定が行なえないという問題が
あった。
【0007】また、上記コンデンサの切換時に発生する
過渡的な発振周波数の変動により、ROM内のオン・オ
フ制御パターンにスイッチング素子の上・下アーム短絡
防止が起きないようデットタイムを長く設けているた
め、PWM制御の電圧利用率が低くなりモータに充分な
電圧が印加できないという欠点があった。
【0008】本発明は、上記した従来技術の欠点を排除
するためになされたものであり、本発明の一つの目的
は、この種の遠心機用モータの制御装置に於てモータの
起動・停止特性を滑らかにした制御装置を提供すること
にある。
【0009】本発明の他の目的は、複数個のコンデンサ
を切り換え発振させるPLL発振器に於て、整定回転数
によらず、簡単な制御でかつ速やかな整定が期待できる
発振装置を提供することにある。
【0010】また本発明の他の目的は、コンデンサの切
換時に発生する周波数変動のためにデットタイムを延ば
すことなくPWM制御の電圧利用率を低下させない制御
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、交流電源に
対して高調波電流含有量を低下させるように動作する昇
圧コンバータと、この昇圧コンバータにより充電される
平滑用コンデンサと、この平滑用コンデンサを電源とし
てパルス幅変調により電圧制御を行なうインバータ装置
を備えると共に、この平滑用コンデンサの充電電圧を調
節する交流位相制御素子を設けることにより達成され
る。
【0012】また、上記目的は、モータを駆動するイン
バータ装置を構成するスイッチング素子のオン・オフ制
御パターンデータが書き込まれているROMと、このR
OMのデータを周期的に読み出すために設けられたカウ
ンタと、このカウンタに発振パルスを出力するPLLに
より任意の周波数の発振パルスを出力するものに於て、
このPLL内の電圧制御発振器の発振周波数範囲を定め
る複数個のコンデンサのうちの一つをこの電圧制御発振
器に切換接続するセレクタを設け、この複数個のコンデ
ンサによる発振周波数の範囲が互いにオーバラップする
ように各コンデンサの容量を定めることにより達成され
る。
【0013】また上記目的は、上記のスイッチング素子
の上アームの各スイッチング素子にオン・オフ信号を伝
達する共通な制御電源により動作するドライブ回路を設
け、このドライブ回路は、制御電源から対向する下アー
ムのスイッチング素子のオンにより充電されるコンデン
サのエネルギにより電源電圧を得るものに於て、下アー
ムのスイッチング素子にのみオン・オフ信号を与え、上
アームのスイッチング素子はオフ状態にならしめるオン
・オフ制御パターンをROM内に設けることにより達成
される。
【0014】
【作用】上記のように構成された遠心機用モータの制御
装置は、モータが起動・停止する際の低速回転領域で
は、昇圧コンバータの動作を停止し、パルス幅変調及び
交流位相制御素子による平滑用コンデンサの充電電圧の
調整により、モータに印加される電圧を抑制し、モータ
が高速回転領域にあるときは、交流位相制御素子を導通
状態にすると共に昇圧コンバータを動作し、パルス幅変
調によりモータに印加される電圧を抑制する。
【0015】また、本装置は整定回転数がPLL内の電
圧制御発振器の発振周波数範囲の十分内側の範囲内に加
速・整定回転数があるようなコンデンサを選択するよう
に動作する。
【0016】また、本制御装置は、セレクタが電圧制御
発振器の発振周波数範囲を定めるコンデンサの接続を切
り換える動作の前後に於て、所定時間下アームのスイッ
チング素子にのみオン・オフ信号を与え、上アームのス
イッチング素子はオフ状態にならしめるように動作す
る。
【0017】
【実施例】本発明の具体的実施例を以下図面に就き詳細
に説明する。本発明の具体的実施例となる図1に示すブ
ロック図に於て、21は交流電源、22は交流側はリア
クトル23を介して交流電源21に接続され、直流側は
平滑用コンデンサ24に接続される還流整流回路に、該
還流整流回路を構成する夫々の整流素子に逆方向並列に
バイポーラトランジスタIGBT、FET等のスイッチ
ング素子を接続した昇圧コンバータとなる電源用双方向
電力変換器であり、25はリアクトル23と平滑用コン
デンサの間に介して接続された平滑用コンデンサの充電
電圧を位相制御により調節するトライアック、サイリス
タ等の交流位相制御素子となるスイッチング素子であ
り、26は交流側は誘導モータ等の遠心分離用ロータ2
7を駆動するモータ28に接続され直流側は平滑用コン
デンサ24に接続される還流整流回路に、該還流整流回
路を構成する夫々の整流素子に電源用双方向電力変換器
22と同様の種類のスイッチング素子を接続したインバ
ータ装置となるモータ用双方向電力変換器である。
【0018】モータ用双方向電力変換器26のスイッチ
ング素子のPWMインバータコントロールに於て、29
は上記スイッチング素子のオン・オフのパルスパターン
を記憶しているROMであり、ROM29のデータ出力
ラインの出力データの「1」「0」の論理値がパルスパ
ターンとなっており、これらのデータはそのアドレスラ
インに接続されたカウンタ30の出力により逐次読み出
され、カウンタ30のクロックは、発振器となるPLL
パルスジェネレータ31のクロック出力により印加され
るようになっており、タイマLSI32によりPLLパ
ルスジェネレータ31のクロック出力周波数が制御され
る。33はROM29から読み出されるデータの時間不
揃いを防止し同期をかけるラッチであり、34はラッチ
33の出力論理に対応してフォトカプラ35をドライブ
するゲート・ドライバであり、フォトカプラの信号出力
によりモータ用双方向電力変換器26の6コのスイッチ
ング素子のオン・オフが制御される。平滑用コンデンサ
24の陽極制のラインを24a、陰極側のラインを24
bで示す。電源用双方向電力変換器22のスイッチング
素子のコントロールに於て、36は力率改善制御用IC
であり、このICのパルス幅制御出力は、パターン切換
器37を介してゲート・ドライバ38で増幅されフォト
カプラ39をドライブする。フォトカプラ39の信号出
力により電源用双方向電力変換器22の4コのスイッチ
ング素子のオン・オフが制御される。力率改善制御用I
C36は、電源用相方向電力変換器22がリアクトル2
3と協同して交流電源21の電圧波形に相似な高調波電
流含有量が低い電流で、モータ28が力行中に平滑用コ
ンデンサ24を一定の電圧に充電する昇圧コンバータと
なる順方向運転及び、モータ28が回生中に平滑用コン
デンサ24を放電し一定の電圧に保つ降圧コンバータと
なる逆方向運転が行なえるよう絶縁トランス等によるV
センサ40により電源電圧波形を、ホールカレントセン
サ等によるIセンサ41により電源電流波形を、更に例
えばフォトカプラ等で絶縁されたV−F,F−Vコンバ
ータの組合わせによるCVセンサ42により平滑用コン
デンサ24の充電電圧信号がセンサ入力信号として入力
されるようになっている。43はアナログスイッチであ
り、電源用双方向電力変換器22の上記の順方向運転、
逆方向運転が力率改善制御用ICの同一の制御作用によ
り行なえるよう、Iセンサ41の信号出力は、減衰器4
4により信号の大きさの切換選択ができ、CVセンサ4
2の信号出力は差動増幅器45により基準電圧源46を
基準にした引算信号との切換選択が可能となるように設
けられており、I/O LSI47の信号出力により、
パターン切換器37と連動して切換えが行なわれる。
【0019】48は交流電源21の正・負のサイクル状
態を検出し、論理信号をパターン切換器37に出力する
電源の正・負サイクル検出器であり、49はその信号出
力をI/O LSI47に出力する交流位相制御素子2
5の位相制御のため、交流電源21の0クロス信号を出
力する0クロス回路であり、51はその信号出力をタイ
マLSI32に出力するPLLパルスジェネレータ31
等の基準クロック源となる発振器である。交流位相制御
素子25は、フォトカプラ50を介してタイマLSI3
2の信号出力によって制御される。電源コントロール回
路52は、ゲート・ドライバ34、38にドライブ電力
を供給する回路であり、双方向電力変換器22、26の
過電流、アーム短絡等の異常発生時、或いは交流電源2
1の電源投入後制御装置全体の動作準備が完了するま
で、また、その他運転中のコントロール状態の切換時に
双方向電力変換器22、26のスイッチング素子にオン
信号が加えられるのを防止するために設けてある。
【0020】53はロータ27の回転数を検知する回転
センサ、54はロータ27の回転数を計測するためのカ
ウンタ回路であり、55はタイマLSI32,I/O
LSI47、カウンタ回路54を制御する遠心機制御用
CPUである。双方向電力変換器22、26のスイッチ
ング素子のオン・オフ制御を行なう制御手段を100で
示す。
【0021】なお、上述の如く、Vセンサ40、Iセン
サ41、CVセンサ42、フォトカプラ35、39、5
0の絶縁信号伝達手段により、電力回路となる双方向電
力変換器22、26と制御手段100の間には基準電の
絶縁が図られており、交流位相制御素子25或いは双方
向電力変換器22、26内のスイッチング素子の高速ス
イッチング動作に伴い発生するノイズにより制御手段1
00が誤動作等の影響を受けるのを防止している。更
に、交流電源21に接続される他の機器に悪影響を与え
るのを防止するため、本発明の部分的な他の実施例を示
す図2に於て、図1と同一の機能の部分には同一の番号
が符してあり、交流電源1にこれらのノイズが伝達され
るのを防止するため、リアクトル23を交流電源21の
両ラインに設け、また、コモンモードチョークコイルの
低周波用フィルタ56、同じ高周波用フィルタ57と共
通接続端を接地60に接続されたコモンモードノイズバ
イパス用コンデンサ58a、58bとノルマルモードノ
イズパイバス用コンデンサ59a、59bを用いてもよ
い。87は直列に接続された抵抗器、コンデンサから成
る交流位相制御素子のスナバ回路である。
【0022】続いて本発明の動作について、図3〜図1
5を参照して説明する。なお図3〜図15に於ては、図
1と同一の機能の部分には同一の番号が符してある。
【0023】図5は、本発明になる遠心機用モータの制
御装置に好適なロータ27の回転数、すなわちモータ2
8の回転数の時間経過を表したグラフであり、モードI
は、ロータ27を静止状態からスローアクセルにて徐々
に加速する過程であり、このスローアクセルに対応する
ため、PWM制御のみでは滑らかな起動が行なえないた
め、PAM制御を併用する。すなわちモータ28は、交
流位相制御素子25により平滑用コンデンサ24の充電
電圧を調節するPAM制御及び双方向電力変換器26の
PWM制御により、遠心機制御用CPU55はモータ2
8を図5の曲線に沿うよう制御する。PAM制御は図6
に動作状況図を模擬的に示すように遠心機制御用CPU
55が、I/O LSI47を介して0クロス回路49
の0クロス信号60の立上がり点60aを基準信号とし
タイマLSI32に時間t1の遅延トリガ動作を行なわ
せ、更に必要に応じて時間t1を変化させ、所望の導通
角にて交流位相制御素子25にトリガ信号61を与えそ
の結果、交流電源21の電圧波形62に対して位相制御
された電流63が流れ平滑用コンデンサ24の充電電圧
が調節される。なお、トリガ信号61は、0クロス信号
60の立下がり点60bでオフする。PWM制御は、図
7の三相PWMインバータの波形の例に示すように、三
角搬送波64と正弦波信号波65から6コのスイッチン
グ素子26u、v、w、x、y、zのオン・オフパター
ンをあらかじめ求め、ROM29に記憶してあり、Eu
n66、Evn67、Ewn68は夫々スイッチング素
子26u、v、wのオン信号、逆に上下に対応するスイ
ッチング素子x,y,zのオフ信号となり、eUV6
9、eVW70、eWU71は夫々モータ28に接続さ
れる線UV、VW、WV相間に出力される電圧波形を表
わす。図7では、三角搬送波64と正弦波信号波65の
組み合わせに於て21キャリアデューティ50%の場合
を例示する。
【0024】図3を用いてPWM制御に関する制御装置
100の動作を説明すると、ROM29に記憶されてい
るデータは、ラッチ・ゲートドライバ33、34となる
例えば74HC374等のDタイプスリップフロップで
PLLパルスジェネレータ31の出力信号の反転信号7
2でCK端子で同期ラッチされフォトカプラ35をドラ
イブし、双方向電力変換器26の各スイッチング素子
u、v、w、x、y、zをオン・オフする。ROM29
のデータ出力端子O1〜O6が、図示の如くラッチ・ゲ
ートドライバ33、34の1D〜6Dに対応し更に1Q
〜6Qに対しそれらはu〜zに対応しており例えばRO
M29のO1端子が論理の「0」レベルになると、ラッ
チ・ゲートドライバ33、34の1Q端子も論理「0」
になり抵抗器80を介してLED35がオンし、スイッ
チングトランジスタuがオンする。ラッチ・ゲートドラ
イバ33、34のOC端子は、その0出力をハイインピ
ーダンスに切り換えるものであり、I/O LSI47
の出力制御線85が「Hi」の場合、ハイインピーダン
スとなり、フォトカプラは全てオフする。一例としてス
イッチング素子26uと該トランジスタのフォトカプラ
35uの間のドライブ回路は図8に示すように、スイッ
チング素子226uのエミッタEを基準電位GNDUと
する適当な電源VCCUが設けられ、フォトカプラ35
uの発光ダイオード35uに電流が流れると対向するホ
トトランジスタがオンし、ノットゲート75は抵抗器7
4のバイアスが無くなり、その出力が「Hi」レベルに
なり抵抗器76を介してトランジスタ77にベース電流
が流れ、制動抵抗78を介してスイッチング素子26u
のゲートGに電圧バイアスが加えられ該素子がオンし、
一方発光ダイオード35uの電流が消失すると、同様に
してノットゲート75の出力は「LO」レベルに反転し
トランジスタ79を介してゲートGの電荷が放電されオ
フする。ドライブ回路の部分を132で示す。ROM2
9のデータの読み出しは、例えば74HC193を3コ
カスケード接続したカウンタ30がPLLパルスジェネ
レータ31のパルス出力信号73の立ち上がりでカウン
トアップし、Q0〜Q10のカウント端子の信号出力をR
OM29のA0〜A10のアドレスラインに出力すること
によりなされ、この場合、図7で360度分のオン・オ
フパターンを2048分割し駆動するため11本のアド
レスラインを使用しており、上記のようにラッチ・ゲー
トドライバ33、34でPLLパルスジェネレータ31
のパルス信号73の立ち下がり信号72でラッチ動作を
加えるのは、ROM29のO1〜O6のPLLパルスジ
ェネレータ31のパルス信号73の立ち上がりで読み出
されるデータ読み出し出力の微妙なタイミングのずれに
より、オン・オフパターンがくずれ双方向電力変力素子
25の同一アームのスイッチング素子、例えばuとxが
同時にオンするようないわゆるアーム短絡現象が起きる
のを避けるためである。カウンタ30のCLR端子はR
OM29のデータをアドレス0から読み出すためのカウ
ントクリア端子であり、I/O LSI47の制御線8
6が「Hi」の場合、クリアされる。PLLパルスジェ
ネレータ31のパルス出力信号73は、74HC404
6等のPLL素子69によりVCOOUT端子から出力
され、UPD8253等のタイマLSI32が発振器5
1の発振出力を分周機能32aにより分周し、基準信号
70としてPLL素子69のSIN端子に出力し、一方
PLLパルスジェネレータ31のパルス出力信号73を
タイマLSI32が分周機能を32bにより分周し比較
信号71としてPLL素子69のCIN端子に出力し、
フェイズコンパレータによりエラーシグナルをPC端子
から出力し、抵抗器、コンデンサの組み合わせから成る
ローパスフィルタ81を介してVCOIN端子に電圧バ
イアスが与えられVCO82(ボルテイジコントロール
オシレータ)により発振出力として得られるようになっ
ており、基準信号70の周波数に分周機能32bの分周
比の逆数を掛けた周波数の発振出力となる。VCO82
の発振出力は、超遠心機の場合0〜200Kmin~1
範囲でモータを回転させる必要があり、望ましくは10
KHZから6.9MHZの広い範囲をカバーする必要が
あり、PLL素子69の外付けコンデンサ容量も数種類
切り換えて用い、この目的のために例えば74HC40
51等のセレクタとなるアナログマルチプレクサ83に
よりX1〜X5端子に夫々一端を接続された全体を15
1で示すコンデンサC1、C2、C3、C4、C5のう
ちの一つをX端子から選択し、PLL素子69に接続す
る。なお、コンデンサC0は、上記コンデンサの接続切
換途上でPLL素子69の発振出力が大きく変動しない
よう常時接続されるものである。
【0025】モードIの場合には、モータ28の回転数
は低いからパルスジェネレータ31のパルス出力信号の
周波数も低く、I/OLSI47からコンデンサ接続切
換線信号84を介してアナログマルチプレクサ83のC
SEL端子に選択信号が与えられ、最も容量の小さいコ
ンデンサC1が選択される。
【0026】以上の説明のように、モードIに於ては、
交流位相制御素子25によるPAM制御とROM29に
記憶されたパルスパターンによるPWM制御によりモー
タ28への供給電力が調節されると共に、PLLパルス
ジェネレータ31により適切なすべり周波数f1がモー
タ28へ与えられ滑らかにロータ27がスローアクセル
にて徐々に加速される。なお、このモードIでは、位相
制御された電流63が流れるが、電流値が小さいため、
高調波電流の含有量は小さく他の機器への影響は問題無
い。モードIのロータ27の回転数の時間経過にモータ
28の実際の回転数を合わせるには、あらかじめ定めら
れた回転数の時間経過と現在のモータ28の回転数の差
をPID演算等で行ない、その結果から上記のタイマL
SI32の時間t1の遅延トリガ動作とPLLパルスジ
ェネレータ31によるすべり周波数f1を決める周知の
方法による。
【0027】次に図5のモードIIは、ロータ27を目
標整定回転数N0まで急速に加速する過程であり、図4
に示す電源用双方向電力変換器22のスイッチング素子
u、v、x、yはモードIに於ては全てオフ状態であっ
たのに対し、交流電源21に系統連係し該電源の電圧波
形に相似な電流が流れるよう昇圧コンバータとして動作
し平滑用コンデンサ24を一定の電圧に充電する順方向
運転を行なうため、以下に説明の如くオン・オフ動作と
なる。
【0028】図4を用いて上記の制御に関する制御装置
100の動作を説明すると、力率改善制御用IC36の
O端子から昇圧コンバータとして動作するためのPWM
制御信号88がパターン切換器37に出力され、該信号
88と電源正・負サイクル検出器48の正サイクル時論
理「1」となるP端子と負サイクル時論理「1」となる
N端子の信号出力をアンドゲート89、90、91、9
2で論理積を取った信号が例えば74HC158等のデ
ータセレクタ93に出力されI/O LSI47のセレ
クト信号線94はこの場合「0」レベルに保たれるので
入力端Aの信号がY端子から論理反転して出力され、ゲ
ートドライバ38はドライブ電流制限用抵抗器95を介
してフォトカプラ39をドライブする。パターン切換器
37から電源用双方向電力変換器22のスイッチング素
子U、V、X、Yに出力されるパルスパターンを図9に
示しフォトカプラ39と該スイッチング素子のドライブ
回路は図8と同様なものとなる。なお、正サイクルは図
1に於て、交流電源のa端が高電位、b端が低電位とな
る場合を言う。
【0029】次にPWM制御信号88の生成について説
明すると、力率改善制御用IC36のコントロールIC
96は、例えば富士電機製のFA5331等を用いる例
を示すと、図10の機能ブロック図に示すように、同図
に於て同じ機能の部分には同一の番号が符してあり、V
センサ40の出力を全波整流回路97を通してV端子に
基準となる交流電源21の電圧波形が与えられ、一方I
センサ41からは全波整流回路98を通し、更に抵抗器
99、101の分圧出力となる分圧器102で分圧され
た電流フィードバック信号が例えば74HC4053等
のアナログスイッチ43のXA端子に入力されX出力端
子から出力され、CVセンサ42から平滑用コンデンサ
24の充電電圧信号がフィードバック信号としてアナロ
グスイッチ43のYA端子に入力され、Y出力端子から
出力される。CVセンサ42は抵抗器103、123に
よる平滑用コンデンサ24の分圧出力をV/Fコンバー
タ104により電圧に比例した周波数のパルス出力に変
換し、この信号をホトカプラ105で信号のグランドレ
ベルを絶縁し、V/Fコンバータ105により周波数に
比例した電圧信号に戻し、絶縁を保ちながら平滑用コン
デンサ24の電圧をアナログスイッチ43のYA端子に
出力するものである。アナログスイッチ43は上記のセ
レクト信号線94の論理レベルが「0」であるため信号
XA入力がXに信号YA入力がYに伝達される。平滑用
コンデンサ24の充電電圧が抵抗器106、107フィ
ルタコンデンサ108とOPAMP109により基準電
圧110と比較増幅され、平滑用コンデンサ24の充電
電圧が例えば交流電源21の電圧が100Vの場合17
0〜180Vに一定に保たれ、その時の電源電流は電源
電圧に相似になる。すなわち、OPAMP109による
誤差信号出力VFBが電源電圧Vと乗算器MUL111
により掛算され、この掛算出力IINに電源電流Iが等
しくなるよう抵抗器112、113コンデンサ114、
115とOPAMP116による増幅作用によりその出
力IFBが抵抗器117、コンデンサ118から成る発
振器119の鋸歯状波信号とPWM比較器120により
比較されるO端子よりPWM制御信号として出力され
る。従って、例えば交流電源21が正サイクルの場合、
電源用双方向電力変器22のスイッチング素子XがO端
子より出力されるPWM制御信号88に対応してオン・
オフすることにより、リアクトル23と平滑用コンデン
サ24を含む回路に於て昇圧コンバータが形成され、平
滑用コンデンサ24の充電電圧は、電源電圧、モータ2
6の駆動力となる負荷の大小にかかわらず一定に保た
れ、しかも電源電流は交流電源21の電源電圧と相似に
なり、高調波電流の含有量はほとんど無い。分圧器10
2によりIセンサの信号出力を分圧するのは、モータ2
8の損失により力行電流よりも回生電流の方が小さいた
め、特に回生時にコントロールIC96のI入力を大き
く取り微小な回生電流に対して電源電流波形の歪みを少
なくするためである。
【0030】なお、121はノットゲートであり、I/
O LSI47の制御信号線122の論理出力「0」に
よりデータセレクタの出力及びコントロールIC96の
動作がイネーブルとなる。
【0031】この図5のモードIIに於ては、上記の説
明の通り平滑用コンデンサ24の充電電圧は一定に保た
れるので、モータ28に対するV/f制御は図7の三相
PWMインバータの波形の例に示すように、正弦波信号
波65の振幅すなわちモータに印加される電圧のデュー
ティを段階的に換え、ROM29にブロックごとに記憶
してあるパターンの読み出しブロックを変えることによ
りV/fのVの制御を行ない、fの制御はタイマLSI
32の分周機能32bの分周比を逐次増加させると共に
PLL素子69に接続されるコンデンサC1〜C5を選
択切り換えモータ28にその回転数に対応した適切なす
べり周波数が与え目標整定回転数NOまで加速する。
【0032】図11は、ROM29に記憶してあるブロ
ックの内容を示したものであり、小ブトックn0PWM
Oが最小のデューティとなりn0PWM31最大のデュ
ーティとなる32段階のVの制御を行なう例であり、一
方中ブロックn0PWMとn1PWMの違いは図7の三
角搬送波64のキャリア数の違いであり、モータ28の
回転数が上昇すつに従い双方向電力変換器26のスイッ
チング素子のスイッチング回数が不適当に大きくなり過
ぎ、スイッチング損失に伴う素子の温度上昇を適切に管
理する必要があり、モータ28の回転数が上昇すつに従
い、三角搬送波64のキャリア数を減少させn0に対し
てn3のキャリア数は小さく設定されている。なお、n
0に対してn3は高速回転域で使用するため、デューテ
ィPWM0〜PWM31の範囲も高い部分の分割内容と
なる。小ブロックの読み出しブロックの変更は、図3の
I/O LSI47からROM29のアドレスラインの
A11〜A15ラインVSELに接続されている制御線
124により選択され、同様にして中ブロックの読み出
しブロックの変更は、アドレスラインのA16〜A18
ラインFSELに接続されている制御線125により選
択されるようになっている。
【0033】図12は、fの制御に関しPLLパルスジ
ェネレータ31内のPLL素子69に接続される各コン
デンサC1〜C5をパラメータとしてリニアスケールの
電圧バイアスVCOINに対してVCOOUT73から
出力される周波数を対数スケールで示したものであり、
モータを静止状態から最高回転数まで加速・整定するに
は、コンデンサをC1から順にC2、C3、C4、C5
と選択・切り換えて用い、PLLパルスジェネレータ3
1の発振周波数を増加させる。また、この場合、各コン
デンサの発振周波数範囲は互いに十分オーバラップさせ
てあり、例えば、上記の最高回転数まで加速・整定する
際、C1からC3からC5の飛び飛びのコンデンサの選
択・切り換えでも可能である。例えばモータ28の制御
回転数がNaとNbの間にあればコンデンサC2を選択
しf制御に必要な周波数を出力する様子を表わしたもの
であり、例えば制御整定回転数がちょうどNbの場合に
は加速整定の際、若干の回転数のオーバシユートを伴い
目標回転数Nbに落ち着くことを考慮し、コンデンサC
2の実際にカバー可能な回転数範囲Na´〜Nb´より
もNa〜Nbが内側になるように使用範囲を限ると共
に、選択するコンデンサの接続切換時安定した周波数の
発振出力が速やかに得られるようVCOINの変化をな
るべく抑制するため互いのコンデンサのカバー可能な回
転数範囲は十分にオーバラップさせてある。コンデンサ
の選択は、I/O LSI47のコンデンサ接続切換信
号84により行なうことは前述の通りである。
【0034】次に図5のモードIIIは、ロータ27を
目標整定回転数N0に一定に維持する過程であり、モー
ドIIIと同様電源用双方向電力変換器22は交流電源
21に系統連係し該電源の電圧波形に相似な電流が流れ
るよう昇圧コンバータとして動作し平滑用コンデンサ2
4を一定の電圧に充電する順方向運転を行ない、例えば
N0が本遠心機の最高運転回転数であればROM29の
小ブロックは最小キャリア数最大デューティのn3PW
M31が選択されると共に、PLL素子69に接続され
るコンデンサC5が選択され高周波のfが与えられ、目
標整定回転数N0に一定にモータ28の回転数が保持さ
れるよう目標回転数N0とモータ28の現在の回転数の
差を遠心機制御用CPU55がPID演算し、その結果
からモータ28のすべり周波数f1を決定しこれに対応
したタイマLSI32の分周機能32bに分周比を指令
して制御する。
【0035】次に図5のモードIVは、ロータ27を急
速に回生制動により急速に減速する過程であり、図4に
示す電源用双方向電力変換器22は交流電源21に系統
連係し、該電源の電圧波形に相似な電流が電源に戻るよ
う降圧コンバータとして動作し、モータ28の発電によ
る平滑用コンデンサ24の充電電圧の上昇を抑え一定の
電圧に保つ逆方向運転を行なう。図4を用いて上記の制
御に関する制御装置100の動作を説明すると、I/O
LSI47のセレクト信号線94はこの場合「1」レ
ベルに保たれるので、データセレクタ93の入力端Bの
信号がY端子から論理反転して出力されパターン切換器
37から電源用双方向電力変換器22のスイッチング素
子u、v、x、yに図13に示すパターンの信号が出力
される。
【0036】PWM制御信号88の生成について説明す
ると、アナログスイッチ43のS入力端も「1」レベル
であるからIセンサ41からは全波整流回路98を通っ
て直接XB端子に入力された信号がX出力端子から出力
され、CVセンサ42からは平滑用コンデンサ24の充
電電圧信号を差動増幅器45により基準電圧126から
引算した信号がアナログスイッチ43のYB端子に入力
されY端子から平滑用コンデンサ24の充電電圧のフィ
ードバック信号として力率改善制御用IC36に入力さ
れ、127は差動増幅器45の中のOPAMP、12
8、129、130、131は差動増幅用抵抗器であ
り、平滑用コンデンサ24の充電電圧が上昇すると差動
増幅器45の出力電圧は低下し、図10に於て、CVセ
ンサ42の出力をここでは上記の出力と入れ換えると、
OPAMP109により基準電圧110と比較増幅さ
れ、平滑用コンデンサ24の充電電圧が例えば交流電源
21の電圧が100Vの場合、160V〜170Vに一
定に保たれ、その時の電源に戻る電流は前述と同様のコ
ントロールIC96の制御作用によりPWM制御信号8
8が出力され、従って例えば交流電源21が正サイクル
の場合、電源用双方向電力変換器22のスイッチング素
子YがコンロトールIC96のO端子から出力されるP
WM制御信号88に対応してオン・オフし、この極性の
サイクルではスイッチング素子Uがオン状態を保つか
ら、リアクトル23と平滑用コンデンサ24を含む回路
に於て降圧コンバータが形成され、平滑用コンデンサの
充電電圧は電源電圧、モータ26のロータ27を減速す
るための発電量にかかわらず一定に保たれ、しかも交流
電源21に回生される電流は電源電圧と相似になり、高
調波電流の含有量はほとんど無い。この図5のモードI
IIに於ては上記の説明の通り、平滑用コンデンサ24
の充電電圧まで双方向電力変換器26によりモータ26
の発電電圧を上昇させるためモードIIの場合と同様の
V/f制御であって負のすべり周波数f1を与え減速す
る。
【0037】次にモードVは、モードIVのロータ27
の急減速過程のあとロータ27を回転状態から静止状態
へスローデクセルにて徐々に減速する過程であり、モー
タ26の回転数が低いため、モータ26に発電制動では
なく、直流制動により減速力を与え滑らかに停止させる
制御を行なう。従って電源用双方向電力変換器22は上
述の如くの昇圧コンバータとして動作し順方向運転を行
なっても良いし、或いは直流制動に要する電力が小さい
場合にはスイッチング素子U、V、X、Yを全てオフし
単なる前波整流器として動作させることも可能であり、
更に交流位相制御素子25により平滑用コンデンサ24
の充電電圧を調節し、ROM制御直流制動と組み合わ
せ、広範囲な制動制御を選択する。直流制動のために双
方向電力変換器26のスイッチング素子に出力されるオ
ン・オフパターンの一例を図14に示す。制動力を調節
するため三角搬送波145と比較信号146との対応を
変え適切なPWMデューティのものが任意に選択可能に
なっており、図11に於て、ROM29に記憶されてい
るBPWM0〜BPWM31の中ブロックが直流制動の
部分に当たり、32段階のデューティが選択できる。図
14では、キャリア数16、デューティ40%の場合の
例を示す。
【0038】なお、モードVに於ては、遠心分離する試
料の種類、分離条件によっては、図15に示すように自
然減速による減速よりも更に緩和なデクセルパターンA
のような減速曲線により減速する場合があり、この時は
前述のモードIと同様の交流位相制御素子25により平
滑用コンデンサ24の充電電圧を調節し、双方向電力変
換器26によりモータ26を駆動し、滑らかに徐々に減
速する運転方法を用いる。
【0039】本発明の実施例の説明では、電源用双方向
電力変換器22は単相の場合を例に取って説明したが、
三相交流の場合も同様の構成によりその機能が実現可能
なことは当業者に於ては容易に理解できよう。また、本
発明の実施例の説明では、交流位相制御素子25の場所
は、図1の132で示す位置にあっても同一の機能が実
現可能であり、また種類もトランジスタ或いはGTO等
の自己消弧能力を有する素子でも使用可能である。一
方、電源用双方向電力変換器22及び双方向電力変換器
26の還流整流回路は既変換器を構成するスイッチング
素子に構造上寄生して、或いは意図的に内蔵して設けら
れているものでも使用可能であるし、上記と同様GTO
等の自己消弧能力を有する素子でも本発明の思想の内で
使用可能であることは明らかである。
【0040】本発明に於て、電源用双方向電力変換器2
2及び双方向電力変換器26の上アームのスイッチング
素子U、V、u、v、wのスイッチング制御のための電
源の供給を、下アームのスイッチング素子X、Y、x、
y、zのスイッチング制御のための電源と基準電位を共
用して用いる実施例を図16に示す。図16は、双方向
電力変換器26の場合について示したものであり、図1
及び図8と同一の機能の部分には同一の番号が符してあ
り、スイッチング素子26uのドライブ回路132を例
に取り説明すると、133は平滑用コンデンサ24の陰
極ライン24bを基準電位とするドライブ回路132及
び134、135、136、137、138の共通な制
御電源となる共通電源であり、逆阻止用ダイオード13
9及びドライブ回路132の駆動電気エネルギを蓄積す
る例えばアルミ電解のコンデンサ140が直列に接続さ
れ該コンデンサ140の他端はスイッチング素子26u
のエミッタEに接続されており、ドライブ回路132の
電源VCCU、GNDUはコンデンサ140の両端に並
列に接続されている。従って、スイッチング素子26x
のオンに伴い、共通電源133からダイオード139、
コンデンサ140、スイッチング素子26xのルートで
コンデンサ140が充電され、スイッチング素子26x
のオフに従い、コンデンサ140の陰極側はフローティ
ング状態となり、スイッチング素子26xとコンプリメ
ンタリペアで動作するスイッチング素子26uのドライ
ブ回路132の駆動電気エネルギがコンデンサ140に
蓄積される。スイッチング素子26yと26v、26z
と26wについても同様であり、夫々逆阻止ダイオード
141、142、コンデンサ143、149が図示のよ
うに接続され、構成されている。なお、上記の説明の通
り、上アームのドライブ回路132、134、135は
夫々コンデンサ140、143、144の充電電荷で駆
動されるものであるから、下アームのスイッチングそ素
子6x、26y、26zが休止することなく頻繁にスイ
ッチング動作を繰り返す必要があり、図14に示した直
流制動のオン・オフパターンは上記の制約条件を満たす
工夫が加えられている。
【0041】更に、本発明に於ては、モータ28にすべ
りを与えるfの制御に関し、PLLパルスジェネレータ
31内のPLL素子69に接続されるコンデンサC1〜
C5を選択切り換える際に、過渡的にローパスフィルタ
81の時定数等によりパルス出力信号73の周波数が変
動するため、双方向電力変換器26内の例えば上アーム
のスイッチング素子26uに対向する下アームのスイッ
チング素子26xのオン・オフに関し、通常の周波数で
はアーム短絡を起こさないよう設定されたデットタイム
に不足が生じ、アーム短絡現象を起こす場合があるた
め、図17に示すようにコンデンサを切り換える際は、
切り換え直前から切り換え後のパルス出力信号73の周
波数が安定する間所定時間約200msec程度にわた
り、上アームのスイッチング素子26u、26v、26
wは全てオフ状態とし、下アームのスイッチング素子2
6x、26y、26zは休止することなく頻繁にスイッ
チング動作を繰り返すパターンにより双方向電力変換器
26を一時に駆動制御する。なお、このスイッチングパ
ターンは図11のROM29の記憶内容を示した説明図
のARMPAT150で示す位置の中ブロックに書き込
まれている。電源用双方向電力変換器22に関しても同
様であり、本実施例によれば、上アームのドライブ回路
の電源を互いに独立させた基準電位とする電源を夫々に
設ける必要が無くなり、制御部を簡素化できるため、ひ
いては機器の小形化に効果がある。
【0042】図18は、本発明になるその他の具体的実
施例を示したブロック図であり、図1及び図2と同一の
部分には同一の番号が符してあり、主に昇圧コンバータ
22の構成及びモータ28の回生作用により平滑用コン
デンサ24に充電されたエネルギを放電するために放電
ユニット151が設けてある点に特徴があり、同図の昇
圧コンバータ22に於て、152は整流ブリッジ、15
3、154は夫々トランジスタ、FET,IGBT等の
昇圧用スイッチング素子、該スイッチング素子にオン・
オフ信号を伝達するフォトカプラ、155はダイオード
であり、放電ユニット151に於て156は放電用電力
抵抗器、157は放電を制御するスイッチング素子15
3と同様のスイッチング素子であり、スイッチング素子
157にオン・オフ信号を伝達するフォトカプラであ
る。昇圧コンバータ22は、この構成の場合、交流電源
21から流れ込む電流の高調波成分を低減させるように
は動作するが、平滑用コンデンサ24の充電電荷を交流
電源21に返す機能は無いため、上述の如く放電ユニッ
ト151により、平滑用コンデンサ24の充電電荷を放
電する。昇圧コンバータ22のスイッチング素子153
にオン・オフ信号を伝達するフォトカプラ154は、交
流電源の正・負のサイクルに依存することなく動作して
良いので、データセレクタ93から出力される図1に示
す昇圧コンバータ22のスイッチング素子X、Yに対す
る信号をオアゲート159で論理和を取った信号により
駆動させる。
【0043】また、放電ユニット151のスイッチング
素子157にオン・オフ信号を伝達するフォトカプラ1
58はI/O LSI47によりコントロールし、遠心
機制御用CPU55がCVセンサ42により平滑用コン
デンサ24の充電電圧を検知したものをA/D変換器1
60、I/O LSI47を介して取り込み、所定電圧
を超えるとスイッチング素子157をオンし平滑用コン
デンサの充電電荷を抵抗器156を通して放電するよう
に働く。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、交流電源に対して高調
波電流含有量を低下させるように動作する昇圧コンバー
タと、この昇圧コンバータにより充電される平滑用コン
デンサと、この平滑用コンデンサを電源としてパルス幅
変調により電圧制御を行なうインバータ装置を備えたも
のに平滑用コンデンサの充電電圧を調節する交流位相制
御素子を設けたもので、モータの起動・停止特性を滑ら
かにすることができる。また本発明によれば、モータを
駆動するインバータ装置を構成するスイッチング素子の
オン・オフ制御パターンデータが書き込まれているRO
Mのデータを周期的に読み出すために設けられたカウン
タに対し、カウンタに発振パルスを出力するPLL内の
電圧制御発振器の発振周波数範囲を定める複数個のコン
デンサの発振周波数範囲が互いにオーバラップするよう
に容量を定めたので、整定回転数に依らず、制御を複雑
にせず、かつ速やかな目標回転数への整定が可能とな
る。更に本発明によれば、上記のスイッチング素子の上
アームの各スイッチング素子にオン・オフ信号を伝達す
るための共通な制御電源により動作するドライブ回路を
設け、このドライブ回路は制御電源から対向する下アー
ムのスイッチング素子のオンにより充電されるコンデン
サのエネルギにより電源電圧を得るものに於て、下アー
ムのスイッチング素子にのみオン・オフ信号を与え、上
アームのスイッチング素子はオフ状態にならしめるオン
・オフ制御パターンをROM内に設け、セレクタが電圧
制御発振器の発振周波数範囲を定めるコンデンサの接続
を切り換える動作の前後に於て、所定時間上記のオン・
オフ制御パターンによりスイッチング素子をオン・オフ
するようにしたので、コンデンサの切換時に発生する周
波数変動のためにデッドタイムを延ばすことは不要とな
りPWM制御の電圧利用率を低下させない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の具体的実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】 図1の部分的な他の実施例を示す電気回路図
である。
【図3】 図1の詳細な実施例を示すブロック図であ
る。
【図4】 図1の詳細な実施例を示すブロック図であ
る。
【図5】 モータの回転数の時間経過を示す説明図であ
る。
【図6】 PAM制御の動作状況図を示す説明図であ
る。
【図7】 三相PWMインバータの波形の例を示す説明
図である。
【図8】 スイッチング素子のドライブ回路図である。
【図9】 電源用双方向電力変換器の力行動作時のスイ
ッチング素子のオン・オフパターン説明図である。
【図10】 コントロールICの機能ブロック図であ
る。
【図11】 ROMの記憶内容を示した説明図である。
【図12】 コンデンサの容量をパラメータとしたVC
Oの入力バイアス電圧に対する出力周波数の関係を示し
た説明図である。
【図13】 電源用双方向電力変換器の回生動作時のス
イッチング素子のオン・オフパターンの説明図である。
【図14】 三相PWMインバータの直流制動のオン・
オフパターン説明図である。
【図15】 減速パターンの説明図である。
【図16】 ドライブ回路の電源供給回路を示す実施例
である。
【図17】 コンデンサ切換時のオン・オフ制御パター
ン図である。
【図18】 本発明のその他の具体的実施例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
21は交流電源、22は昇圧コンバータ、24は平滑用
コンデンサ、26はインバータ装置、25はスイッチン
グ素子、26はインバータ装置、28はモータ、29は
ROM、30はカウンタ、31は発振器、151はコン
デンサ、83はセレクタ、132はドライブ回路、13
3は制御電源、139、141、142はダイオード、
140、143、144はコンデンサ、150はパター
ンである。
フロントページの続き (72)発明者 渡部 伸二 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株式 会社内 (72)発明者 松藤 徳康 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株式 会社内 (72)発明者 飛田 芳則 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源に対して高調波電流含有量を低
    下させるように動作する昇圧コンバータと、該昇圧コン
    バータにより充電される平滑用コンデンサと、該平滑用
    コンデンサを電源としてパルス幅変調により電圧制御を
    行なうインバータ装置を備えたものに於て、前記平滑用
    コンデンサの充電電圧を制御する交流位相制御素子等の
    スイッチング素子を設け、モータが低速回転領域では前
    記昇圧コンバータの動作を停止しパルス幅変調及び前記
    スイッチング素子による前記平滑用コンデンサの充電電
    圧制御によりモータの印加電圧を制御し、モータが高速
    回転領域では前記スイッチング素子は導通状態に維持さ
    れると共に前記昇圧コンバータを動作させパルス幅変調
    によりモータの印加電圧を制御するようにしたことを特
    徴とする遠心機用モータの制御装置。
  2. 【請求項2】 モータを駆動するインバータ装置を構成
    するスイッチング素子のオン・オフ制御パターンデータ
    が書き込まれているROMと、該ROMのデータを周期
    的に読み出すために設けられたカウンタと、該カウンタ
    に発振パルスを出力する発振器を備え、該発振器はフェ
    イズロックドループにより任意の周波数の発振パルスを
    出力するものに於て、前記フェイズロックループ内の電
    圧制御発振器の発振周波数範囲を定める複数個のコンデ
    ンサと、該コンデンサのうちの一つを前記電圧制御発振
    器に切換接続するセレクタを設け、前記複数個のコンデ
    ンサによる発振周波数範囲が互いにオーバラップするよ
    うに各コンデンサの容量を定めたことを特徴とする遠心
    機用モータの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記上アームの各スイッチング素子にオ
    ン・オフを信号を伝達する共通な制御電源により動作す
    るドライブ回路を設け、該ドライブ回路は前記制御電源
    からダイオード及び上アームに対向する下アームのスイ
    ッチング素子を介して充電されるコンデンサによりエネ
    ルギーを供給されるものに於て、前記セレクタが接続を
    切り換える動作の前後に於て所定時間前記下アームのス
    イッチング素子にのみオン・オフ信号を与え、前記上ア
    ームのスイッチング素子はオフ状態にならしめるオン・
    オフ制御パターンを前記ROMから読み出す制御手段を
    設けたことを特徴とする請求項2記載の遠心機用モータ
    の制御装置。
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