JPH07256120A - 分液ロート - Google Patents

分液ロート

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Publication number
JPH07256120A
JPH07256120A JP7671594A JP7671594A JPH07256120A JP H07256120 A JPH07256120 A JP H07256120A JP 7671594 A JP7671594 A JP 7671594A JP 7671594 A JP7671594 A JP 7671594A JP H07256120 A JPH07256120 A JP H07256120A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
separating funnel
separating
small
cock
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7671594A
Other languages
English (en)
Inventor
Shingo Ishimaru
信吾 石丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nuclear Fuel Industries Ltd
Original Assignee
Nuclear Fuel Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nuclear Fuel Industries Ltd filed Critical Nuclear Fuel Industries Ltd
Priority to JP7671594A priority Critical patent/JPH07256120A/ja
Publication of JPH07256120A publication Critical patent/JPH07256120A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分液ロートで複数回の分液を行う場合に、複
数の分液ロートを使うことなく、また試料の移し残しを
なくして分析等を正確に行わしめる。 【構成】 液体を投入または排出する閉塞可能な開口部
1を有し且つ一端が漸次細径となる1対の液溜室A,B
を、これら細径部2同士を突合せて連通自在に連結する
と共に、上記細径部を開閉するコック3を上記連結した
部分に介設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば分析等において、
比重の差を利用し、互いに溶解し合わない2相の液体を
分離する際に使用する分液ロートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば原子燃料等の分析においては、互
いに溶解し合わない2相の液体をこれらの比重の差を利
用して分離する際に、分液ロートと呼ばれる器具を使用
している。
【0003】この分液ロートは図3に示すように、上部
に液体を投入するための蓋4′の付いた開口部1′を有
し、かつ下部が漸次細径となる液溜室A′と、この液溜
室A′の細径部2′から連続して垂下し下部が排出口と
なる排出管5と、この排出管5と上記細径部2′の連結
部に介設され細径部2′の開閉を行うコック3′とを備
えている。
【0004】その使用方法は、まず分液ロートの液溜室
A′内に混合液を入れ前述の如く比重を利用して液を2
相に充分分離させる。次いで、コック3′を開き、液溜
室A′の下部に溜まった比重の大きい方の相6を排出管
5より排出する。そして、2相の界面7がコック3′の
ところに達したときにコック3′を閉じる。
【0005】このようにして上記分液ロートでは、混合
液を2相に分離するが、通常は目的物質が移行した相の
液に対して上記操作を繰り返し、分離抽出度合を高めて
行く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の分液ロートにおいては、比重の大きい液相に対して
上述の如く2回以上繰り返し分液する必要がある場合
は、次々と重い液相を受容するために複数の分液ロート
を用意する必要があり、洗浄等の手間が増えるという問
題がある。
【0007】また、排出口から液を移し替える都度に、
排出口内に多少の試料が取り残しとして残り、これが分
析誤差の要因となることがある(上部に比重の小さい相
が残っているため、上から上記取り残しを洗い落とすこ
とはできない)。
【0008】なお、上記各問題に鑑みて、コックを開け
ずに液溜室の開口部から比重の少ない液相を吸い出すこ
とも考えられるが、この場合は上記比重の小さい液相を
完全に吸い出すことができず、分離精度が悪くなるとい
う別問題が生じてしまう。
【0009】本発明は叙上の如き実状に対処し、2つの
液溜室をコックを介して継げた新規な分液ロートを見出
すことにより、上記各問題点を解決することを目的とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明の分液ロートの特徴は、液体を投入または排出
する閉塞可能な開口部を有し且つ一端が漸次細径となる
1対の液溜室を、これら細径部同士を突合せて連通自在
に連結すると共に、上記細径部を開閉するコックを上記
連結した部分に介設したところにある。
【0011】
【作用】上記本発明分液ロートの使用方法を説明する
と、先ず一方の液溜室に混合液を入れ、コック側を下に
向けた状態で液を2相に分離させる。次いで、その状態
からコックを開き、上の液相との界面がくるまで、下の
液相を下側のもう一方の液溜室に移す。
【0012】そして、分液ロートを上下逆に反転させて
上記最初の液溜室に残った小さい比重の液相を開口部か
ら排出し、その後、大きい比重の液相を移したもう一方
の液溜室に新たに抽出用分離液を入れ、再び混合された
液を2相に分離させる。以下これらの手順を繰り返すこ
とによって、物質の抽出度合が高まることになる。
【0013】
【実施例】以下、さらに添付図面を参照して、本発明の
実施例を説明する。
【0014】図1は本発明実施例の分液ロートを示す正
面図であり、この分液ロートは、液体を投入または排出
する開口部1を上端部に有し且つ下端が漸次細径となる
液溜室Aと、同じく液体を投入または排出する開口部1
を下端部に有し且つ上端が漸次細径となる液溜室Bと
を、これらの細径部2同士を突き合わせて連通自在に連
結すると共に、上記細径部2を開閉するコック3を上記
連結した部分に介設した構成を有している。
【0015】上記各開口部1にはゴム栓等の、この開口
部を液密に閉塞しうる栓体4が夫々設けられているが、
開口部を閉塞させる手段としてはこれに限らず例えば前
記したコック等によるものでもよい。また分液ロートの
形状としては、図1に示す如きひようたん型のものの
他、図2に示すような略円筒形状の2つの液溜室A,B
を突き合わせたようなものでもよい。
【0016】但し、分液する液体がある程度の粘度を有
し、ロートを上下に逆転させたときに下部の空気層と上
部の液相との交換に不自由が発生することが想定される
場合には、液溜室等に空気抜き等の工夫が生じる。
【0017】この解決策としては、液溜室A,Bの側面
に手動で開閉自在の弁を設けたり、あるいは液溜室A,
Bを透明でかつ変形容易な弾力のあるプラスチック等で
構成し、上記ロートを逆転した際に、液相が残った方の
液溜室の下部を押圧して空気を上方へ出し、この押圧に
よる差圧を利用して上記液相を液溜室の下部に移動させ
る等の手段が考えられる。
【0018】次に上記本発明実施例の分液ロートの使用
方法を説明する。
【0019】(1)先ず、図1に示すように、上側とな
っている一方の液溜室Aにその開口部1から混合液を入
れ、同図の如く閉じてあるコック3を下に向けた状態で
液を2相に充分分離させる。 (2)上記の状態からコック3を開いて、比重の大きい
下の液相を上の液相との界面がくるまで下側のもう一方
の液溜室Bに移す。 (3)そして、分液ロートを図1の状態から上下逆に反
転させて、上記最初の液溜室Aに残った小比重の液相を
その開口部1から排出する。 (4)さらに、今度は上側の位置となって前記大比重の
液相が移されている液溜室Bに、その開口部1から新た
に別の抽出用分離液を入れ、上記(1)に記したよう
に、再び混合された液を2相に充分分離させる。 (5)以下、(2)乃至(4)の手順を繰り返すことに
よって、物質の抽出度合を高めて行くことができる。
【0020】このように本発明実施例の分液ロートで
は、複数回にわたり分液を行う場合でも1つのロートを
上下逆に反転させながら繰り返し使えるものであり、従
来の如く複数のロートを洗浄しながら使用する手間を省
略し作業効率を向上させるという効果がある。
【0021】また、従来では1つの分液ロートから他の
分液ロートに移し替える都度に排出口に試料が取り残し
として残ったが、上記本発明のロートでは他のロートへ
の液の移し替えがないことから上記取り残しを無くすこ
とが可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の分液ロー
トは、液体を投入または排出する閉塞可能な開口部を有
し且つ一端が漸次細径となる1対の液溜室を、これら細
径部同士を突合せて連通自在に連結すると共に、上記細
径部を開閉するコックを上記連結した部分に介設したも
のであり、複数回にわたり分液を行う場合でも1つのロ
ートを上下逆に反転させながら繰り返し分液を行えるこ
とから、従来の如く複数のロートを洗浄しながら使用す
る手間を省略し作業効率を向上させるという効果を有す
るものである。
【0023】そしてさらに、従来では1つの分液ロート
から他の分液ロートに移し替える都度に排出口に試料が
取り残しとして残ったが、上記本発明のロートでは他の
ロートへの液の移し替えがないことから上記取り残しを
無くし、分析等を正確に行わしめるとの効果も奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の分液ロートを示す正面図であ
る。
【図2】本発明他の実施例の分液ロートを示す正面図で
ある。
【図3】従来の分液ロートを示す正面図である。
【符号の説明】
A,B 液溜室 1 開口部 2 細径部 3 コック 4 栓体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を投入または排出する閉塞可能な開
    口部を有し且つ一端が漸次細径となる1対の液溜室を、
    これら細径部同士を突合せて連通自在に連結すると共
    に、上記細径部を開閉するコックを上記連結した部分に
    介設したことを特徴とする分液ロート。
JP7671594A 1994-03-22 1994-03-22 分液ロート Withdrawn JPH07256120A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7671594A JPH07256120A (ja) 1994-03-22 1994-03-22 分液ロート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7671594A JPH07256120A (ja) 1994-03-22 1994-03-22 分液ロート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07256120A true JPH07256120A (ja) 1995-10-09

Family

ID=13613260

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7671594A Withdrawn JPH07256120A (ja) 1994-03-22 1994-03-22 分液ロート

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JP (1) JPH07256120A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009014439A (ja) * 2007-07-03 2009-01-22 Fujirebio Inc 物質移動制御デバイス
CN103191793A (zh) * 2013-04-22 2013-07-10 陈浩达 一种分液漏斗
CN106475159A (zh) * 2016-10-25 2017-03-08 福建紫金矿冶测试技术有限公司 一种用于萃取过程的u型分液漏斗
CN114964995A (zh) * 2022-07-28 2022-08-30 徐州安普瑞特能源科技有限公司 一种水质检测用的分液漏斗及其使用方法

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