JPH07255814A

JPH07255814A - 指圧具

Info

Publication number: JPH07255814A
Application number: JP5202894A
Authority: JP
Inventors: Shiyoukichirou Oosawa; 小吉郎大澤
Original assignee: IZUMI CHEM KK
Current assignee: IZUMI CHEM KK
Priority date: 1994-03-23
Filing date: 1994-03-23
Publication date: 1995-10-09

Abstract

(57)【要約】【目的】指圧突起(1) (1) による指圧効果に加えてお
灸効果をも発揮するようにして指圧具による治療効果を
一層向上させること。【構成】基盤(2) から複数の指圧突起(1)(1)を上方に
突出させた指圧具において、指圧突起(1)(1)に温熱体
(4) を内蔵したこと

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、指圧具、特に、基盤か
らいくつかの指圧突起が上方へ突出する構成の指圧具で
あって、その上に仰臥することによって、身体の重みで
前記指圧突起を身体のこっている箇所に押圧させて指圧
効果を得る形式の指圧具に関するものである。

【０００２】

【従来技術及び問題点】首筋、肩、背筋等のコリをほぐ
すための指圧具として、図５に示すようなものがある。
このものは、扁平な基盤(10)の対称な位置に、２個又は
４個の指圧突起(1)(1)が上方に突出するように嵌め込ま
れた構成であり、仰臥姿勢において、この指圧具を首や
背中等のコリを感じる箇所の下に載置することにより、
身体の重みで前記指圧突起(1)(1)の先端が身体の首筋や
肩等のツボを自然に押圧することとなり、快い指圧効果
が得られる形式のものである。このものでは、横になっ
てコリを感じる箇所に指圧具を当てるだけで指圧効果を
得ることができるので、手軽で無理なくコリをほぐすこ
とができる。

【０００３】しかしながら、従来の指圧具では、指圧突
起(1)(1)による指圧効果があるだけであり、患部を集中
的に加熱する作用、つまり、お灸の効果はない。本発明
は、かかる点に鑑みてなされたものであり、指圧突起
(1)(1)による指圧効果に加えてお灸効果をも発揮するよ
うにして指圧具による治療効果を一層向上させることを
その課題とする。［請求項１の発明］

【０００４】

【技術的手段】上記課題を解決する為の本発明の技術的
手段は『基盤(2) から複数の指圧突起(1)(1)を上方に突
出させた指圧具において、指圧突起(1)(1)に温熱体(4)
を内蔵した』ことである。

【０００５】

【作用】上記技術的手段は次のように作用する。この指
圧具で首筋を押圧するには、仰臥位をとり、指圧突起
(1)(1)を患部に当てる。これにより、患部が指圧でき
る。このとき、各指圧突起(1) には温熱体(4) が内蔵さ
れているから、これからの熱が指圧突起(1) の表面を介
して患部に達する。これにより、患部が集中的に加熱さ
れ、所謂、お灸効果が生じる。

【０００６】

【効果】指圧突起(1)(1)による指圧効果と、お灸効果と
が得られるから、患部の治療効果が向上する。［その他の発明］請求項２の発明は、請求項１の発明に
於いて温熱体(4) を限定したものであり、この為に採用
される技術的手段は『温熱体(4) は、熱伝導良好な伝熱
棒(41)とし、この伝熱棒(41)を指圧突起(1)(1)の先端部
に至らしめ、この伝熱棒(41)の基端部に電熱式発熱線(4
2)を巻きつけ、前記電熱式発熱線(42)への電気供給装置
を設けると共に、前記電熱式発熱線(42)の発熱温度を設
定温度に制御する為の温度制御装置(40)を設けた』こと
である。

【０００７】このものでは、電熱によって温熱体(4) が
加熱され、しかも、この加熱温度は温度制御装置(40)に
よって制御される。従って、温熱体(4) による加熱温度
が安定し、過加熱や加熱不足等が生じにくい。請求項３
の発明は、使い捨てカイロによって温熱体温熱体(4) を
加熱するようにしたものであり、このために採用される
技術的手段は『温熱体温熱体(4) は、熱伝導良好な伝熱
棒(41)とし、この伝熱棒(41)を指圧突起(1)(1)の先端部
に至らしめ、基板(2) 内に発熱材内蔵式の使い捨てカイ
ロ(K) を収容するためのカイロ収容部(5) を形成し、こ
のカイロ収容部(5) に前記伝熱棒(41)の下端を臨ませ
た』ことである。

【０００８】このものでは、使い捨てカイロ(K) からの
発熱が(41)に伝達されるから、この伝動熱によって指圧
突起(1)(1)が加熱され、上記した作用、効果が得られ
る。又、発熱源として使い捨てカイロ(K) を使用するも
のであるから、電源が不要で、使用場所の制約がなく、
便利に使用できる。また、使い捨てカイロの発熱温度
は、人体に適用する温度に設定されているから、過度に
加熱される不都合が生じない。

【０００９】

【実施例】次に、上記した本発明の実施例を図面に従っ
て詳述する。本発明の第１実施例の指圧具は、図１に示
すように、３本の高さの異なる指圧突起(1)(1)を高さの
順に並設した一対の指圧突起組(1a)(1b)を、図２に示す
ような横長略矩形状の基盤(2) の上面に、突出形成した
ものであり、前記指圧突起組(1a)(1b)は、各指圧突起が
全体として「ハ」字状となる。

【００１０】前記基盤(2) は、合成樹脂からなり、横長
矩形状の底板(2a)と蓋板(2b)とから構成され、この蓋板
(2b)に前記指圧突起が射出成型により一体的に成型され
ている。そして、前記蓋板(2b)内に後述の電装部品が組
み込まれた後、底板(2a)を嵌着して基盤(2) とするもの
である。各指圧突起(1) は中空に形成されてこの中空部
は前記蓋板(2b)の下面に開放しており、この中空部に温
熱体(4) としての金属製の伝熱棒(41)が圧入されてい
る。又、この中空部の下部の直径は前記伝熱棒(41)の直
径よりも大きく設定されており、この部分の伝熱棒(41)
の外周に電熱式発熱線(42)が巻きつけられている。

【００１１】上記指圧突起(1)(1)のうちの一つには、サ
ーミスタ(S) が内蔵され、これを用いた温度制御装置(4
0)が内蔵されている。この温度制御装置(40)は図３に示
すような構成で、前記サーミスタ(S) を挿入した温度検
知回路(43)と基準電圧設定回路(44)からの出力を比較器
(C) に入力させ、この比較器(C) からの出力を電熱式発
熱線(42)電熱式発熱線(42)の並列回路への電源投入回路
に挿入したスイッチングトランジスタ(T) のベースに印
加させた構成である。

【００１２】また、この温度制御装置(40)及び電熱式発
熱線(42)(42)には家庭用交流電源に接続される低電圧供
給装置(6) に接続されている。この低電圧供給装置(6)
は、交流電源を直流に変換するとともに、２４ボルト程
度に電圧を降下させるものである。従って、第３図に示
す電気回路には、この降下された電圧が供給される。上
記構成の指圧具では、低電圧供給装置(6) に具備させた
プラグを家庭用の電気コンセントに接続する。すると、
電熱式発熱線(42)(42)が発熱して各指圧突起(1) の伝熱
棒(41)が加温される。

【００１３】６つの伝熱棒(41)(41)のうちの一つには、
サーミスタ(S) が内蔵され、これの検知出力によって比
較器(C) がスイッチングトランジスタ(T) を「オン」−
「オフ」させる。つまり、伝熱棒(41)の温度が設定温度
以上になると、これに伴ってサーミスタ(S) の抵抗が低
下し、温度検知回路(43)からの出力電圧が基準電圧設定
回路(44)からの出力電圧よりも低くなることから、比較
器(C) からの出力電圧が低くなる。従って、スイッチン
グトランジスタ(T) が「オフ」となり、電熱式発熱線(4
2)(42)が全体的に発熱停止する。

【００１４】伝熱棒(41)の温度が低下すると、比較器
(C) への入力条件が前記とは逆になり、比較器(C) の出
力電圧が設定電圧になってスイッチングトランジスタ
(T) が「オン」となり電熱式発熱線(42)(42)が全体的に
発熱する。以上の動作の繰り返しにより伝熱棒(41)(41)
の温度は設定温度に維持される。なお、前記設定温度
は、４０℃〜５０℃程度が適当である。

【００１５】また、上記実施例では、サーミスタ(S) を
伝熱棒(41)の基端部に内蔵させたが、これを、伝熱棒(4
1)の先端部に内蔵してもよい。このように、温度検知手
段を伝熱棒(41)の先端部に設けた場合には、指圧突起
(1) のうち、人体に直接触れる部分の近傍温度を検知す
るものとなるから、温度検知精度が良い。また、指圧具
に適した温度検知となる。

【００１６】［実施例２］この実施例２は、使い捨てカ
イロ(K) によって伝熱棒(41)を加熱するようにしたもの
であり、底板(2a)と蓋板(2b)とからなる基盤(2) 内に使
い捨てカイロ(K)を収容するものである。このため、底
板(2a)は、周縁に立ち上がり部を設けた皿状体とし、蓋
板(2b)は周縁にスカート部を設けた構成とし、前記スカ
ート部と前記立ち上がり部とが密に嵌合する構成であ
る。そして、立ち上がり部に形成した凹部と、前記スカ
ート部に設けた突起とが抜止め状態に係合している。こ
の係合度合いと、底板(2a)蓋板(2b)を構成する合成樹脂
の弾性度合いとを、所定の度合いに設定することによ
り、底板(2a)と蓋板(2b)相互は分離可能となっている。
この底板(2a)と蓋板(2b)によって構成される扁平な空室
がカイロ収容室(5) となる。

【００１７】前記蓋板(2b)には、上記実施例１と同様の
中空の指圧突起(1)(1)が形成されており、各指圧突起
(1) 内には伝熱棒(41)が圧入されている。そして、伝熱
棒(41)の下端は、底板(2a)と蓋板(2b)とによって構成さ
れる上記カイロ収容室(5) 内に突出している。この突出
長さは、カイロ収容室(5) 内に使い捨てカイロ(K) を収
容したとき、使い捨てカイロ(K) と各伝熱棒(41)の下端
とが接触する程度の長さに設定されている。

【００１８】この実施例では、底板(2a)と蓋板(2b)を分
離して発熱状態にされた使い捨てカイロ(K) を底板(2a)
内に収容し、この状態で蓋板(2b)を前記底板(2a)に嵌め
合わせると、蓋板(2b)の伝熱棒(41)(41)の下端が使い捨
てカイロ(K) の上面部に対接する。この状態で、各指圧
突起(1) の先端部を患部に当てるようにして使用する
と、使い捨てカイロ(K) からの熱が伝熱棒(41)及び指圧
突起(1) を介して患部に達する。

【００１９】指圧具の使用が終わると、底板(2a)と蓋板
(2b)とを分離して使い捨てカイロ(K) を取り出すことと
なる。なお、上記実施例では、伝熱棒(41)として熱伝導
良好な金属製の棒を使用しているが、熱伝導良好であれ
ば必ずしも金属製である必要はない。また、上記実施例
では、指圧突起(1)(1)が左右に３つづつ配置された構成
であるが、指圧突起(1)(1)の配置態様が図５に示す従来
の形式の場合にも本発明は実施可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明第１実施例の断面図。

【図２】その平面図。

【図３】その電気回路の説明図。

【図４】第２実施例の断面図。

【図５】従来例の説明図。

【符号の説明】

(1) ・・・・・指圧突起 (1a)(1b)・・・指圧突起組 (4) ・・・・・温熱体 (40)・・・・・温度制御装置 (41)・・・・・伝熱棒 (42)・・・・・電熱式発熱線 (K) ・・・・・使い捨てカイロ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】基盤(2) から複数の指圧突起(1)(1)を上
方に突出させた指圧具において、指圧突起(1)(1)に温熱
体(4) を内蔵した指圧具。
【請求項２】温熱体(4) は、熱伝導良好な金属棒(41)
とし、この金属棒(41)を指圧突起(1)(1)の先端部に至ら
しめ、この金属棒(41)の基端部に電熱式発熱線(42)を巻
きつけ、前記電熱式発熱線(42)への電気供給装置を設け
ると共に、前記電熱式発熱線(42)の発熱温度を設定温度
に制御する為の温度制御装置(40)を設けた請求項１に記
載の指圧具。
【請求項３】温熱体(4) は、熱伝導良好な金属棒金属
棒(41)とし、この金属棒(41)を指圧突起(1)(1)の先端部
に至らしめ、基板(2) 内に発熱材内蔵式の使い捨てカイ
ロ(K) を収容するためのカイロ収容部(5) を形成し、こ
のカイロ収容部(5) に前記金属棒(41)の下端を臨ませた
請求項１に記載の指圧具。