JPH07255010A - 画像取り扱い装置 - Google Patents

画像取り扱い装置

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JPH07255010A
JPH07255010A JP2640195A JP2640195A JPH07255010A JP H07255010 A JPH07255010 A JP H07255010A JP 2640195 A JP2640195 A JP 2640195A JP 2640195 A JP2640195 A JP 2640195A JP H07255010 A JPH07255010 A JP H07255010A
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JP2640195A
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English (en)
Inventor
Masaomi Tomizawa
将臣 冨澤
Hiroyuki Watabe
洋之 渡部
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】貼合わせ画面における対応領域の認識精度を向
上することができる画像取り扱い装置を提供すること。 【構成】ブロック総和検出回路により特徴領域B51の
累積加算値Σを求め、それに基づき、対応領域B52を
指定し、回転成分θを含むずれ量を検出し、その回転成
分を含むずれ量に基づき、第1メモリコントローラ16
を介してフレームバッファ4の貼り合わせ画面M52を
書き換え補正画面M53を生成し、更に、補正画面M5
3の貼り合わせR53の画像データを境界バッファ17
に取り込み、基準画面の貼り合わせ部R51と貼り合わ
せ部R53とのパターンマッチング検出をパターンマッ
チング検出回路18Bにより実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像取り扱い装置、詳
しくは、画像データの所定のブロック領域に関するコン
トラスト情報を取り込み、評価する機能部を有する画像
取り扱い装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像データの所定のブロック領域
に関するコントラスト情報を取り込み、評価する機能部
を有するような画像取り扱い装置ととして、例えば、可
動ミラーを走査させることによって、1被写体像を分割
し、その分割被写体像を撮像素子で取り込み、その分割
被写体像の画像データを重複部を貼り合わせることによ
って、1被写体像に対する画像データを生成するカメラ
が考えられる。そして、この種のカメラは、通常の分解
能を持つ撮像素子を適用したとしても、効果的に得られ
る1フレーム(フィールド)の画像に対応して、精細度
の高い撮影画像データを取り込むことが可能なものであ
る。
【0003】本カメラにおいて、上記分割画像データの
貼り合わせは、できる限り食い違いなく重ね合わせる処
理が必要であるが、機械的走査精度により撮影毎に該貼
り合わせ部分が僅かにずれることが考えられることか
ら、撮影毎にずれ量を検出し、該ずれ量に基づいて貼り
合わせを行う必要がある。
【0004】そこで、考えられる貼り合わせ処理は、図
37に示すように貼り合わせの基準となる1枚目の撮影
画面M11(図3参照)の第1の貼り合わせ部R11上
のブロック領域Pから求められる2つの第1,第2特徴
領域Ba,Bbに対して、貼り合わされる2枚目の撮影
画面M12(図3参照)の第2の貼り合わせ部R12上
にあって、上記特徴領域との相関性が高く、重ね合わせ
るべき2つの対応領域Bc,Bdを検出して、そのずれ
量を検出する。そして、上記1枚目の画面に対して特徴
領域Ba,Bbと2枚目の画面の対応領域Bc,Bdを
重ね合わせるように該2枚目の画面を相対移動させるこ
とによって、該貼り合わせ部が目立たないような1被写
体像に対する撮影画面M10(図3参照)の画像データ
を生成する。上記領域の重ね合わせは、特徴領域Ba,
Bbの所定の左上点である特徴領域点Ba0,Bb0と対応
領域Bc,Bdの所定の左上点である対応領域点Bc0,
Bd0とを一致させることによって行われる。
【0005】なお、上記画像データの貼り合わせ技術
は、上記画像貼り合わせを行う分割撮影式カメラに限ら
ず、2つの被写体画像のずれ量、即ち、動きベクトル量
を検出する技術としても適用されるものである。
【0006】ところで、従来の分割画面貼り合わせカメ
ラにおいて、対応する領域との相関性を求めるための上
記特徴領域Ba,Bbが全領域白色(例えば、図37の
領域Be)、あるいは、全領域黒色のようにコントラス
トがない領域の画面であってはその対応領域を検索する
のに具合が悪い。そこで、上記特徴領域Ba,Bbを撮
影画面上に設定するために、該当する領域のコントラス
トの状態をチェックする必要がある。
【0007】このチェックの方法として、図45に示す
従来例におけるブロック総和検出処理は、基準画面の特
徴領域、例えば、4列×4行の領域の画像データ0,1
の累積加算値Σの値が一致する貼り合わせ画面上の対応
ブロック領域を対応領域として指定するものである。こ
の図の場合、基準画面側の貼り合わせ部M21上の特徴
領域B21の累積加算値Σは8である。そして、貼り合
わされる画面側の貼り合わせ部M22のブロック領域B
22,B23,B24の累積加算値Σをチェックしたと
き、0,16,8であった場合、累積加算値Σが8であ
るブロック領域B24を対応領域として指定することに
なる。
【0008】図46の例は、領域のパターンマッチング
方法を適用するものであって、画像データのパターンが
一致するブロック領域を対応領域に指定する。この場
合、特徴領域B21の画像パターンに一致するパターン
を有するブロック領域はB25,B26,B27のう
ち、ブロック領域B27を対応領域として指定すること
になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
45に示したブロック総和方式の場合、累積加算値Σが
一致したとしても画像パターンが異なるものを指定して
しまう場合がある。図47の特徴領域と対応領域の画像
データに示すように、累積加算値Σが4である特徴領域
B31に対して累積加算値Σが一致する領域として、パ
ターンが一致する領域B32が対応するがパターンが異
なるブロック領域B33,B34,B35が対応領域と
して指定されてしまうという課題がある。
【0010】また、上記図46に示したパターンマッチ
ング方式では、図48の特徴領域と対応領域の画面に示
すように、基準画面M31に対して貼り合わされる画面
M32が回転して撮影された場合、特徴領域B36に対
して、本来、対応しているブロック領域であるにも関わ
らず、パターンが相対的に傾いているために対応しない
と判断されてしまうという課題がある。
【0011】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであり、貼合わせ画面における対応領域の
認識精度を向上することができる画像取り扱い装置を提
供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、部分的に重複
する当該一の領域に係る画像と当該他の領域に係る画像
とを、重複する領域に係って少なくとも一の領域に係る
重複する領域中の第1の特徴部及び第2の特徴部として
設定した領域がこれらに対応すべき他の領域に係る重複
する領域中の第1の対応部及び第2の対応部として認識
される領域と正規に重なるようにして貼り合わせ処理す
るための機能部を有する画像取り扱い装置であって、第
1の対応部及び/又は第2の対応部の認識を、第1の特
徴部及び/又は第2の特徴部との比較対象とされる当該
部内での映像信号レベルの累算値が同等か否かの第1の
識別動作の後に、一の領域に係る画像と当該他の領域に
係る画像との相対位置を整合させる動作を行ない、この
後当該部内でのパターンが同等か否かの第2の識別動作
を行なう識別手段を備えた画像取り扱い装置である。
【0013】
【作用】本発明は、認識手段が、第1の対応部及び/又
は第2の対応部の認識を、第1の特徴部及び/又は第2
の特徴部との比較対象とされる当該部内での映像信号レ
ベルの累算値が同等か否かを識別し、一の領域に係る画
像と当該他の領域に係る画像との相対位置を整合させ、
この後当該部内でのパターンが同等か否かを識別する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。
【0015】図1は、本発明の第1実施例を示すカメラ
の主要ブロック構成図である。
【0016】本実施例のカメラは、特に黒板等に記載さ
れた文字や書類等に記載された文字や写真等の記録に好
適な画像取り扱い装置であるカメラであって、高精細な
撮影画像を得ることの可能な画面分割撮影式のカメラで
ある。そして、1フレーム(フィールド)を構成する撮
影画像データの生成は、該被写体の撮影領域を可動ミラ
ーの走査により画面水平方向に分割し、分割領域を上下
に配設された2系統のCCDで構成される2板構成撮像
光学系2により各分割領域毎に取り込む。そして、図2
に示すように水平方向に分割されたA〜Dの各領域の分
割画面領域M1〜M4の撮像画像の重複部を貼り合わせ
処理により、撮影毎に走査位置のずれ補正を行い、1撮
影画面(1フレーム)M0 の画像データとして形成せし
めるものとする。
【0017】なお、該分割画面M1〜M4には、隣接す
る画面同士で共有する重複する貼り合わせ領域R1〜R
6を有している。更に、上記分割画面M1〜M4の分割
撮影画像データはそれぞれ2系統の撮影出力で構成さ
れ、その上下2画面M1a,M1bの画像の接合処理を行う
必要があるが、この接合には、走査位置ずれが発生しな
いので、撮影の度に補正する必要はない。また、上記貼
り合わせ処理により得られた主映像信号に基づく撮像画
像は、モニタに表示されるが、更に、記録媒体に画像デ
ータとして記録される。この記録媒体としては、メモリ
カード、フロッピィディスク、ハードディスク、光磁気
ディスク等を適用し得る。また、プリンタ等に出力さ
れ、プリントアウトも可能である。
【0018】図1に示すように本カメラにおいては、被
写体像は回動ミラー機構で構成されるミラースキャン部
1で走査され、分割被写体領域毎に上下2板構成の撮像
光学系2にて結像し、各領域の分割画面M1〜M4毎
(図2参照)の2系統の撮像信号がモノクロプロセス回
路3に出力される。その出力は、分割画面の画像データ
としてフレームバッファ4に取り込まれる。このフレー
ムバッファ4においては、ミラー反転処理やノンインタ
ーレース処理と第1メモリコントローラ16を介して行
われる貼り合わせ時のずれ補正処理も行われる。
【0019】そして、補間演算回路5で補間処理がなさ
れ、その出力は、ガンマ補正回路6、擬似中間調補正回
路7を介して処理される。そして、該画像補正出力は、
像域分離回路15でコントロールされる切り換えスイッ
チ10に入力される。該切り換えスイッチ10の画像デ
ータ出力は、CPU12でコントロールされる圧縮回路
11で圧縮処理され、カード1/F13を介してメモリ
カード22に書き込まれる。
【0020】また、補間演算回路5の出力は、エッヂ強
調回路8とCPU21で閾値を設定される2値化回路9
により2値化されて、切り換えスイッチ10に入力さ
れ、また、上期2値化画像信号のうち貼り合わせられる
2分割画面の重複部分である2つの貼り合わせ部の画像
データが、第2メモリコントローラ19により書き込み
アドレスがコントロールされた状態で、後述する貼り合
わせのずれ量演算用メモリである境界バッファ17に書
き込まれる。
【0021】更に、補間演算回路5の出力は、AF(自
動合焦),AE(自動露光)処理回路14、および、像
域分離回路15に入力される。AF,AE処理回路14
の出力は、CPU21に取り込まれ、自動合焦、また
は、自動露光制御が実行される。また、上記像域分離回
路15の出力により、切り換えスイッチ10の切り換え
動作がコントロールされる。即ち、フレームバッファ4
からの補間出力が、自然画像データであると判断したと
きは、擬似中間調補正回路7の出力を取り込み、文字画
像データであると判断したときは、2値化回路9の出力
を取り込むようにコントロールされる。
【0022】上記境界バッファ17に取り込まれた画像
データであって、互いに貼り合わせられる2つ貼り合わ
せ部の画像データに基づいて、相関演算処理回路18a
にて2画像データについての動きベクトルとしての相関
演算が行われ、貼り合わせのためのずれ量がずれ算出回
路18bにて算出される。そのずれ量は、前(最初の貼
り合わせ処理では1枚目となる)の画面を基準にして、
後続の(最初の貼り合わせでは2枚目)画面のずれを移
動量(水平移動量x,垂直移動量y)と回転量(θ)と
ズーム率とで与えられる。詳しくは、図4のブロック図
により後述する。
【0023】上記ずれ量を示す移動量(水平移動量x,
垂直移動量y)と回転量(θ)とズーム率が、CPU2
1でコントロールされる第1メモリコントローラ16に
入力され、フレームバッファ4の画像データの書き込み
アドレスの補正を行う。なお、上記第1メモリコントロ
ーラ16は、上記ずれ量補正以外に、フレームバッファ
4におけるミラー歪の補正やノンインターレース処理も
行う。
【0024】次に、相関演算とずれ算出処理について、
貼り合わせ画面を示す図である図3と、上記相関演算処
理回路18aとずれ算出回路18bとで構成される検出
回路18まわりのブロック図である図4等を用いて説明
する。
【0025】図3の(A)は、2つの貼り合わせるべき
分割画面M11,M12を示し、図3の(B)は、貼り
合わせ後の画面である撮影画面M10を示している。な
お、本実施例において、被写体像は図2では4分割され
て撮影されている。しかし、以下の説明では当該2枚の
画面を貼り合わせる処理につき詳細に説明するが、それ
以上の貼り合わせは同一の処理が繰り返される。
【0026】図4の状態では、フレームバッファ4に2
枚目の撮影画像データが取り込まれた後の状態におい
て、境界バッファ17には基準となる前の(1枚目とし
て説明する)撮影画面M11の貼り合わせ部R11の2
値化画像データと貼り合わされるべき、後続の(2枚目
として説明する)撮影画面M12の重複部である貼り合
わせ部R12の2値化画像データとが取り込まれる。
【0027】ところで、従来の分割画面貼り合わせカメ
ラにおいて、図37の特徴領域Ba,Bbを撮影画面上
に設定するために、該当する領域のコントラストの状態
をチェックする方法としては、図38の画面領域拡大図
に示すように検出対象の所定数の画素数のブロック画素
数nB (この場合、5×5画素とする)で構成されるブ
ロック領域Pにおける各画素の画素データDs である
0,1データ、この例では、モノクロ画像とし、所定の
閾値を境にして求められるデータにて、黒を0,白を1
として検出する。そして、その値の総和である累積加算
値ΣP (DS )をコントラストの程度を示す指数として
求める。なお、この場合、ブロック領域Pを5×5画素
で形成させるとして該加算値Σp (Ds )は、次式で示
される。即ち、
【0028】
【数1】 Σp (Ds )=Dk +Dk +1 …………+Dk +24 となる。そして、この値が所定数の画素数nB 、この場
合、25画素数の1/2にできる限り近い値を示すよう
な領域Pを特徴領域Ba,Bbとして選定することにな
る。
【0029】そこで、この各ブロック領域に対する総和
の累積加算値Σp (Ds )は、1枚目の撮影画面の貼り
合わせ部の上方部分、または、下方部分の範囲で、画素
の位置を1行、または、1列ずつ変化させて、図39に
示すようにΣ0 (Ds )からΣ1 (Ds )……を求めて
ゆく。そのΣ0 (Ds ),Σ1 (Ds )は次式で示され
る。即ち、
【0030】
【数2】Σ0 (Ds )=D0 +D1 …………+D24
【0031】
【数3】Σ1 (Ds )=D5 +D6 …………+D29 になる。
【0032】この例においては、上記(数2),(数
3)、更に、後続するブロック領域Pに関してΣm (D
s )について上記(数1)により演算し、Σp (Ds )
が画素数nB の1/2に近い値を示すコントラストの度
合いの高い高コントラスト領域を検索して、第1特徴領
域Ba、または、第2特徴領域Bbとして設定する。
【0033】図40は、上記累積加算を行う累積加算演
算回路図である。コントロール部510により指定され
る画像メモリ511の画素m列×画素n行の領域P(p
=0)の画素データを累積加算器512にて累積加算
し、累積加算値Σp (Ds )が求められる。領域の累積
演算が終了するとリセット信号RSTによりリセットさ
れ、領域P(p=1),P(p=2)……についての演
算が順次実行される。
【0034】図41は、メモリ511の画像データ出力
信号とRST信号、および、累積加算値Σp (Ds)の
出力信号のタイムチャートを示している。
【0035】ところが、従来のカメラによる累積加算演
算処理では、領域pを1行、または、1列変える毎に上
記(数1)の演算を行うことになり、処理時間が極めて
長くなってしまう。そこで、図42の累積加算演算回路
を用いた累積演算により累積加算値Σp (Ds )を求
め、第1,第2特徴領域を設定する方法が考えられる。
【0036】この演算方法は、累積加算値Σp (Ds)
を次式によって求める。即ち、
【0037】
【数4】Σp(Ds)=Σp −1(Ds)− (Dk +…+Dk +
4)+ (Dk +25+…+Dk +29) で示す演算を行う。但し、この演算では、最初の1行目
を含む領域P(p=0)での値Σ0 (Ds )のみは(数
1)、従って、(数2)により加算演算を行う。その次
の1行下がった領域P(p=1)以降に対しては、上記
(数4)に従う。即ち、
【0038】
【数5】Σ1 (Ds )=Σ0 (Ds )−(D0 +…+D
4 )+(D25+…+D29) で示す演算を行う。上記(数5)は、前領域のΣ0 (D
s )に対して、1行目の画素データの和の値(D0 +…
+D4 )を差し引いて、新規追加(D25+…+D29)の
和の値を加えて累積加算値Σ1 (Ds )を求めることに
なる。以下の領域についても同様である。このようにし
て各ブロック領域を検索して、第1特徴領域、または、
第2特徴領域を設定する。
【0039】図42は、上記累積加算を行う累積加算演
算回路図である。前記図40に対してコントロール部5
10のSEL信号により±1が切り換えられる切り換え
スイッチ付き乗算器513を追加した回路である。他の
構成は図40と同一の構成である。この回路により上記
(数4)の演算が行われる。
【0040】図43は、図42の回路によるメモリ51
1の画像データ出力信号とSEL信号、および、累積加
算値Σp (Ds )の出力信号のタイムチャートを示して
いる。
【0041】しかしながら、この演算処理においても、
検出ブロック領域pを1行変える毎に、(数4)の(D
k +…+Dk +4 )の加算と(Dk +25+…+Dk +2
9)の加算を行う必要があって、演算時間が非常に長く
なってしまう。そして、第1特徴領域、または、第2特
徴領域を選定する場合の単位領域の画素数を増やした場
合には、更に演算時間が延びてしまい、短時間に高コン
トラストの領域の第1特徴領域、または、第2特徴領域
を選定することができず、結果的に1フレーム(フィー
ルド)を構成する画像データを得るまでに時間が掛かり
すぎてしまうことになる。
【0042】そこで、本実施例においては、評価すべき
ブロック領域を逐次移動してブロック領域内での画像の
コントラストの程度を評価する演算が極めて素早く実行
でき、高精細な画像データを素早く取り扱うことが可能
な構成としている。
【0043】次に、検出回路18を構成する相関検出回
路18aにおいて、上記図37〜図43により従来例の
カメラにおける貼り合わせ処理で説明したように、1枚
目の撮影画面M11の該貼り合わせ部R11に、m列×
n行の画素、この場合、5×5画素のブロック領域の大
きさを持つ第1の特徴領域Baと第2の特徴領域Bbを
設定し、それらの特徴領域のコントラストの程度を評価
する値、即ち、(数4)に示す画素データを加算した累
積加算値Σp (Ds )により等しい値を示すブロック領
域である。2枚目の撮影画面M12の貼り合わせ部R1
2上で第1の対応領域Bc、または、第2の対応領域B
dを検索する。
【0044】そして、検出回路18を構成するずれ算出
回路18bにおいて、上記第1の特徴領域Baと第2の
特徴領域Bb上の所定の左上点である特徴領域点Ba0,
Bb0と、上記第1の対応領域Bcと第2の対応領域Bd
上の所定の左上点である対応領域点Bc0,Bd0とを一致
させるための貼り合わせるときのずれ量を算出する。こ
のずれ量は、移動量(水平移動量x,垂直移動量y)と
回転量(θ)とズーム率で示される。
【0045】本実施例のカメラにおいては、上記第1の
特徴領域Baと第2の特徴領域Bbの位置を設定する方
法に特徴があるが、その処理の詳細については後で説明
する。上記ずれ量データは第1メモリコントローラ16
に出力され、フレームバッファ4に書き込まれている2
枚目の画像データを該ずれ量に基づいて補正する。その
後、2枚目画像データの貼り合わせ部を境界バッファ1
7のR11側に書き、そして、3枚目画像データの貼り
合わせ部をR12側に書いて繰り返す。以降に取り込ま
れる分割撮影画面についても同様にずれ量が検出され、
それぞれ貼り合わせが実行される。
【0046】図5は、図4の検出回路18の相関検出回
路18aにおける上記累積加算値Σp (Ds )を出力す
る部分のブロック構成を示す図である。
【0047】本実施例のカメラにおいては、上記第1,
第2特徴領域Ba,Bbを設定する際に、参照される検
出ブロック領域Pに関する累積加算値Σp (Ds )を求
めるのにレジスタを用いることによって演算を単純化
し、演算時間を短縮し、素早く第1,第2特徴領域B
a,Bbを設定できる。
【0048】即ち、検出ブロック領域Pは前記図38に
示すブロック領域と同一のm列×n行の画素、この場
合、5×5の画素とし、その各画素データ0,1を加算
した累積加算値を求め、a行ずつ移動させる。本例で
は、1行ずつ垂直方向に移動させて上記累積加算値を求
める。そして、前記(数2),(数3)、または、(数
4),(数5)等に示されるような演算値Σ0 (Ds
),Σ1 (Ds ),……Σp(Ds )を求めるが、その
際、本実施例の場合、図39に示されるブロック領域1
行当たりの部分和である(Dk +…+Dk+4 )の値を、
順次に行対応のレジスタ(1)18a2,レジスタ(2)
18a3,……レジスタ(n)18a4に書き込み、それら
の値を加算器18a5で加算することによってΣp (Ds
)を求める。なお、この実施例では、n=5であるこ
とからレジスタ(n)は、以下の説明では、レジスタ
(5)とする。
【0049】具体的に説明すると前記(数1)を書き換
え、(数6)を求める。即ち、
【0050】
【数6】 Σp (Ds )=Dk +Dk +1 …………+Dk +24 =(Dk +…+Dk +4 ) +(Dk +5 +…+Dk +9 ) +(Dk +10+…+Dk +14) +(Dk +15+…+Dk +19) +(Dk +20+…+Dk +24) に示す右辺の()内の各行の部分加算値をレジスタ
(1)〜レジスタ(5)にそれぞれ書き込み、それらの
レジスタの値を加算器18a5で加算して、累積加算値Σ
p (Ds )を出力する。
【0051】図6は、上記各領域の累積加算値Σp (D
s )を演算する場合のタイムチャートを示す。本図の下
方にはメモリ出力等の拡大波形を示している。対象とす
るブロック領域の画像データは図39に示す。
【0052】累積加算を開始する際、最初はメモリ17
からブロック領域の画素数m×n分の画素データD0 か
らD24を出力し、Q点の加算出力を1行分のm個のデー
タ毎にレジスタ(1)〜レジスタ(5)に格納する。レ
ジスタ切り換え時には第2メモリコントローラ19は、
CNT信号を出力し、上記各行の加算値を書き込むレジ
スタの番号順1〜n,即ち、1〜5を切り換える。ま
た、その度毎に第2メモリコントローラ19からのRS
T信号で加算器18a1の加算出力はリセットされるもの
とする。そして、各レジスタの格納値を加算回路18a5
で加算して最初のブロック領域の累積加算値Σ0(D
s)を演算する。
【0053】そこで、第2メモリコントローラ19は、
レジスタのデータを書き換えるCNT信号を出力して、
部分和データの格納先のレジスタ番号をn,即ち、5か
ら1に切り換える。従って、次の1行ずらしたブロック
領域での累積加算値Σ1 (Ds )を求める場合、新規の
1行分の画素データ、例えば、D25〜D29の和の値
は、レジスタ(1)に格納される。そして、各レジスタ
の格納値を加算回路18a5で加算して累積加算値Σ1
(Ds )を出力する。以下、領域を1行ずつずらして、
ブロック領域の重なり部を形成しながら順次累積加算値
Σp (Ds )を求める。
【0054】本実施例によれば、所定範囲の順次移動し
て指定されるブロック領域の累積加算値Σp (Ds )を
演算する場合、ブロック領域の重なり部をもって指定位
置を1行移動したときに、レジスタの値の書き換えと、
レジスタに1行分の画素データの和の格納と、ブロック
領域行数分のレジスタの値の加算を行う、少ない回数の
処理で上記累積加算値Σp (Ds )を求めることができ
る。従って、上記累積加算値Σp (Ds )によって、高
コントラストを示すブロック領域が素早く検出され、そ
の領域を第1,第2の特徴領域Ba,Bbとして選定す
ることができ、より精度の高い貼り合わせが実行でき
る。
【0055】図8は、本実施例のカメラにおける累積加
算値Σp (Ds )を求めるための演算処理回数を前記2
種類の従来例の技術の例で述べたカメラの場合と比較を
示したものである。図中、m,nはブロック領域の列,
行数を示し、kは累積加算値Σp (Ds )を求める検索
ブロック領域数を示す。本図に示すように本実施例の場
合、数分の1の処理回数となる。
【0056】なお、上記実施例においては、累積加算値
Σp (Ds )を求めるためのデータ抽出単位はブロック
領域の構成単位の1画素を単位としたが、数画素を1単
位として累積加算値Σp (Ds )を求めるようにしても
良い。
【0057】また、演算のためのブロック領域の移動単
位としても、1列,1行と限る必要はなく、上記m列,
n行のブロック領域に係って、m、または、nより小さ
い自然数aを上記単位領域(画素)の該当する方向の寸
法に乗じた量だけ列、または、行方向に移動させてもよ
い。
【0058】更に、移動方向としては水平、または、垂
直方向以外に、例えば、斜め方向等の如何なる方向への
移動を行うにせよ本発明の概念に包摂されるものであ
る。
【0059】次に、本実施例における貼り合わせ処理、
即ち、基準とする1枚目画面上に設定された上記第1,
第2の特徴領域Ba,Bbと、貼り合わせられる2枚目
画面で検索された第1,第2の対応領域を一致させ、1
枚目と2枚目の分割画面を貼り合わせる処理について説
明する。
【0060】図9は、2つの分割画面M11,M12
と、それらを貼り合わせた画面M10を示す図である。
この貼り合わせは、設定された第1,第2の特徴領域B
a,Bbと2枚目上で検索された第1,第2の対応領域
Bc,Bdを重ねる場合、図示するように第1,第2の
特徴領域Ba,Bb上の特徴点Ba0,Bb0と、第1,第
2の対応領域Bc,Bd上の対応点Bc0,Bd0に一致さ
せて貼り合わせる。
【0061】図10は、第1,第2対応点Bc0,Bd0が
ずれている場合の貼り合わせ状態を示した図である。1
枚目の画面M13の特徴点Ba0,Bb0に対応する位置ず
れのない対応点Ba0′,Bb0′に対して、2枚目の画面
M14の実際の対応点Bc0,Bd0がずれている場合、本
図のように貼り合わせを行う。
【0062】図11は、上記の画面M13,M14の貼
り合わせ処理状態を示した図であって、(A)に示すよ
うに、まず、第1の特徴点Ba0と第1の対応点Bc0とを
ずらして合わせる。そして、(B)に示すように、2枚
目の画面M14を回転させて第2の特徴点Bb0と第2の
対応点Bd0と一致させて貼り合わせを行う。
【0063】本実施例のカメラにおける特徴領域に対す
る対応領域の検索処理として、前記ブロック総和方式と
パターンマッチング方式とを併用する。
【0064】本処理では、図14の(A)に示す基準画
面M51に貼り合わせ画面M52を貼り合わせ、図14
の(B)に示す合成された1撮影画面M50を得るもの
とする。本処理を実行する回路構成は前記図4に示す検
出回路まわりのブロック構成図と略同一であるが、検出
回路自体が図15,図16に示すようにブロック総和検
出回路18Aとパターンマッチング検出回路18Bとで
構成されている点が異なる。
【0065】本処理において、まず、基準画面M51の
貼り合わせ部R51と、貼り合わせる画面M52の重複
貼り合わせ部R52の画像データを境界バッファ17に
取り込む。そして、図15の検出回路18に内蔵される
ブロック総和検出回路18Aにより特徴領域B51の累
積加算値Σを求め、その値に対応する累積加算値Σを有
するブロック領域を検索することによって、対応領域B
52を指定し、回転成分θを含むずれ量を検出する。
【0066】続いて、図16に示す検出回路まわりのブ
ロック構成図に示すように、上記検出された回転成分を
含むずれ量に基づき、第1メモリコントローラ16を介
してフレームバッファ4の貼り合わせ画面M52を書き
換え補正画面M53を生成する。その後、更に、補正画
面M53の貼り合わせR53の画像データを境界バッフ
ァ17に取り込む。そして、基準画面の貼り合わせ部R
51と上記貼り合わせ部R53とのパターンマッチング
検出を検出回路18に内蔵されるパターンマッチング検
出回路18Bにより実行する。
【0067】この場合、補正画面M53が回転補正がな
されていることから、累積加算値Σ上、パターンともに
完全に対応しているブロック領域を対応領域として指定
することになる。
【0068】このように本実施例によると、累積加算値
Σが一致し、しかも、パターンも一致するブロック領域
を検索し、特徴領域により完全に対応する対応領域を検
索することが可能となる。そして、前記図47に示した
ように、累積加算値Σが一致してもパターンが一致しな
いようなブロック領域を対応領域から除外することがで
きる。
【0069】図44は、従来の分割撮影式カメラにおけ
る貼り合わせ画面のそれぞれの貼り合わせ部の特徴点と
対応点を示した図である。
【0070】この従来例においては、基準となる画面の
貼り合わせ領域R11には、任意の位置に第1特徴点B
a0(x1 ,y1 )と第2特徴点Bb0(x2 ,y2 )がx
y座標上に設定される。そして、その領域に対応する重
ね合わせられるべき第1対応点Bc0(X3 ,Y3 )と第
2対応点Bd0(X4 ,Y4 )がXY座標上で検出され
る。上記第1特徴点Ba0(x1 ,y1 )と第2特徴点B
b0(x2 ,y2 )のy軸に対する傾き角をθ1 とし、第
1対応点Bc0(X3 ,Y3 )と第2対応点Bd0(X4 ,
Y4 )のy軸に対する傾き角をθ2 とする。なお、基準
画面と、張り合わされる画面とは前記ミラースキャンの
誤差や手振れによる位置ずれ以外に構造上の所定の静的
な座標ずれがあって、xy座標系とXY座標系とは、例
えば、
【0071】
【数7】(X,Y)=(x,y)+10 の座標ずれがある。従って、上記X,Yの値は(数7)
の補正が必要である。
【0072】この従来例における貼り合わせのずれを求
めるには、上記第1特徴点Ba0(x1 ,y1 )と第1対
応点Bc0(X3 ,Y3 )との差△x,△yと、第2特徴
点Bb0(x2 ,y2 )と第2対応点Bd0(X4 ,Y4 )
とを合わせるための回転角度差△θを求める必要があ
る。即ち、上記(数7)の補正をした後、
【0073】
【数8】△x=X1 −X3
【0074】
【数9】△y=Y1 −Y3
【0075】
【数10】 △θ=arc tan{(x2 −x1 )/(y2 −y1 )} +arc tan{(X3 −X4 )/(Y4 −Y3 )} この場合、(数10)による△θの値の演算は、arc t
anの項が2つあって、演算が複雑化する。
【0076】そこで、本実施例の場合、上記回転角度差
△θの演算が簡単に行えるずれ量演算方法を適用する。
即ち、図12に示す2つの貼り合わせ部M15,M16
のように基準となる画面M15上の第1特徴点Ba0
(x,y1 )を設定後、該特徴点Ba0を通るy軸と平行
線上に第2特徴点Bb0(x,y2 )を設定する。従っ
て、上記従来例における傾き角θ1 が0となる。貼り合
わされる画面の貼り合わせ部M16上の第1対応点Bc0
(X3 ,Y3 )と第2対応点Bd0(X4 ,Y4 )は上記
従来例と同一にして求める。第1対応点のずれ、第2対
応点の回転角は、上記(数7)の補正をした後、
【0077】
【数11】△x=X−X3
【0078】
【数12】△y=Y1 −Y3
【0079】
【数13】 θ=arc tan{(X4 −X3 )/(Y4 −Y3 )} この場合、回転ずれの△θの値は、1つのarc tanの
項を求めるだけでよく、演算が単純化し、精度も上が
る。回路規模も小さくなる。
【0080】なお、上記(数11),(数12),(数
13)の演算はソフトにより演算しても良いが、ハード
構成により演算を行うようにしてもよい。図13の演算
回路は、該演算を行うためのずれ演算回路21aのブロ
ック構成図であり、4つの減算器とarc tan(a/
b)の値を書き込んだROMテーブルにより構成されて
いる。また、このずれ量演算回路21aは、前記図4の
CPU21に内蔵される。そして、その出力△x,△
y,θは、第1メモリコントローラ16に出力され、フ
レームバッファ4の画像データの貼り合わせが行われ
る。
【0081】次に、前記基準画面の特徴領域のコントラ
スト状態に対応して貼り合わせられる画面の対応領域の
検索処理の別の変形例について説明する。
【0082】図49は、従来例における対応領域検出処
理の検出状態を示す図であって、基準画面M61と貼り
合わせ画面M62を貼り合わせる場合の第1,第2の特
徴領域A,Bと、検出された第1,第2の対応領域C,
Dを示した図である。この従来の検出処理においては、
特徴領域Aに対して、△x,△yだけ移動した対応領域
Cが検出され、更に、特徴領域Bに対応する対応領域D
が検出され、貼り合わせ画面の回転成分θが検出され
る。
【0083】図50は、上記基準画面M61と貼り合わ
せ画面M62を貼り合わせた状態を示す図であるが、貼
り合わせ画面M62を移動量△x,△yだけ移動し、更
に、相対的に角度θだけ回転させて貼り合わせる。この
貼り合わせ状態で、第2の特徴領域Bと第2の対応領域
Dとは、特徴領域間距離ABと対応領域間距離CDが合
わないために一致しない。本処理では、このような対応
領域検出ミスの状態のままで貼り合わせを行ってしまう
ことが起こり得る。
【0084】そこで、上述のような不具合が生じない対
応領域検出処理として、本変形例を提案する。この処理
における検出回路まわりのブロック構成図は、図17に
示すように、前記図4のブロック構成図と略同一である
が、検出回路18が異なる。
【0085】即ち、本検出回路における検出処理では、
図21のフローチャートに示すように、まず、一回目の
検索における対応領域として認識する許容限度の累積加
算値Σの差の許容値△dを5に設定する。即ち、特徴領
域とブロック領域との累積加算値Σの差が5以内であれ
ば、一応、そのブロック領域を対応領域として扱うこと
になる。この値△dは、適正な対応領域が求められない
ときには、順次、値を減らしてゆく。例えば、図18の
検索状態図に示すように、特徴領域B55の累積加算値
Σが100であった場合、最初の段階で差の許容値△d
を5として、累積加算値Σが80,95,99であるブ
ロック領域B56,B57,B58等を比較すると、領
域B57を対応領域としての検索許容対象として認め
る。なお、後述する次ステップの処理段階で、許容差△
dを4とした場合は、上記領域B58のみを対応領域と
しての検索許容対象として認めることにする。
【0086】続いて、図21のフローチャートにおい
て、第1の対応領域の検索のためのブロック領域位置を
示すpを0にリセットする。以下、図20に示すように
貼り合わせ部R56において、pをインクリメントしな
がらブロック領域CをCoから順次Cpへ対象とする領
域を変化させ、特徴領域Aに対してブロック領域Cpと
の累積加算値Σの差が値△d以内、この場合、5以内で
あるかをチェックする。5以内であった場合、ブロック
領域Cpを第1の対応領域として設定する。
【0087】更に、第2の対応領域の検索のためのブロ
ック領域位置を示すqを0にリセットする。以下、図2
0に示すように貼り合わせ部R56において、qをイン
クリメントしながらブロック領域DをDoから順次Dq
へ対象とする領域を変化させ、特徴領域Bに対してブロ
ック領域Dqとの累積加算値Σの差が値△d以内、この
場合、5以内であるかをチェックする。5以内であった
場合、ブロック領域Dqを第2の対応領域として設定す
る。
【0088】その後、図19に示すように第1,第2の
特徴領域A,B間の距離と上記の処理で検出された第
1,第2の対応領域C,D間の距離とを比較する。両者
の距離が一致したときは、第1,第2の特徴領域A,B
に対応する第1,第2の対応領域C,Dが検出されたと
して、ずれ量演算を実行する。
【0089】また、両者の距離が一致しないときは、累
積加算値Σの許容差の値△dをデクリメントして、前記
ブロック領域Cpとの累積加算値Σの差が上記値△d以
内であるかのチェックと、前記ブロック領域Dqとの累
積加算値Σの差が上記値△d以内であるかのチェックを
再開する。
【0090】このように適合した対応領域が求められな
い場合には、許容差の値を徐々にデクリメントしてゆ
き、累積加算値Σの差が少ない領域での検索を繰り返
す。
【0091】そして、累積加算値Σの許容差の値△dが
0となっても、適合する対応領域C,Dが検出できなか
った場合、対応領域検出不能としてアラームを鳴らす等
のエラー処理を行う。
【0092】前記図21のフローチャートに示す変形例
の対応領域検出処理に対して、更に、別の対応領域検出
処理について説明する。
【0093】この処理は、図19の分割撮影画面の貼り
合わせ部に示すように第1と第2の特徴領域間隔と検出
された第1と第2の対応領域間隔とが一致しなかった場
合、基準となる画面の特徴領域の選定自体が適正ではな
かったとして、AF,AEのやり直しやシャッタ速度、
更には、2値化処理時の閾値等の変更を行い、その状態
で特徴領域の選定と対応領域を検出をやり直すようにす
るものである。
【0094】図22は、本変形例の特徴領域,対応領域
検出処理のフローチャートである。まず、AF,AE処
理、並びに、2値化処理を行って得られた基準画面と貼
り合わせ画面をフレームバッファに書き込み、その貼り
合わせ部を境界バッファに取り込む。特徴領域A,Bの
選出を行った後、対応領域C,Dの検出を行う。そこ
で、特徴領域A,B間の距離と対応領域C,D間の距離
を比較し、一致すれば、検出された特徴領域A,Bと対
応領域C,Dとが適合性の高いものであると判別し、ず
れ量演算を行う。一致しなければ、再度、AF,AE処
理等の常数や2値化処理における閾値レベル、または、
シャッタ速度等の再設定を行って撮影し、再度、前記の
画像データの書き込みを行う。そして、特徴領域の設定
や対応領域の検出を行うことになる。
【0095】前記図21のフローチャートに示す変形例
の対応領域検出処理に対して、更に、別の対応領域検出
処理について説明する。
【0096】この処理は、図23にそのフローチャート
を示すが、図19の分割撮影画面の貼り合わせ部に示す
ような第1と第2の特徴領域間隔と検出された第1と第
2の対応領域間隔とが一致しなかった場合、ズーム倍率
を変更し、変更後の撮影画像データに基づいて対応領域
検出処理を行うものである。
【0097】更に、上記検出処理で適合する対応領域が
検出できないとき、上記図21,22,23に示すフロ
ーチャートの検出処理を順次繰り返すようにすれば、効
果的な検出が行われる。
【0098】次に、前記本発明の一実施例の画像取り扱
い装置であるカメラにおける分割画の貼り合わせと関連
する動き検出技術を有する画像取り扱い装置について説
明する。
【0099】図51は、従来の画像取り扱い装置である
ビデオカメラにおける2画像データ画面の動き検出処理
における参照画像と対象画像、並びに、代表点(特徴
点)のエリア拡大図を示すものである。
【0100】この従来例は、代表点(特徴点)マッチン
グ方法を適用するものであって、参照画像M71が動き
検出のためのマッチング基準となる画像であり、対象画
像M72が移動した後の画像とする。参照画像M71と
対象画像M72とは、4つの領域に分割される。そし
て、対象画像M72の4分割画面上にそれぞれ設定され
る代表点エリアB72は、例えば、8×8画素で構成さ
れる。また、上記代表点エリアB72に対応する画像デ
ータが検索されるべきサーチエリアR71が参照画像M
71の4分割画面上に設定される。
【0101】この従来例においては、上記画像の画像デ
ータは2値化データであり、上記代表点エリアB72の
黒,白部分に対応する画像データ0,1の総和、即ち、
累積加算値Σに等しい8×8画素で構成されるブロック
領域を参照画面M71のサーチエリアR71の中から対
応点として検出して、その検出対応点エリアのメモリ空
間アドレスと、上記代表点エリアB72のメモリ空間ア
ドレスとから移動による動き量、即ち、ずれ量が算出さ
れる。
【0102】上記従来例の場合、代表点エリア(特徴領
域)B72が対象画像の絵柄のコントラスト状態に関係
なく固定された位置に設定されており、真っ白の部分と
か、真っ黒の部分が設定されることもあり、必ずしもサ
ーチに適当な画像情報を有していない。従って、動き検
出の精度が上がらない。
【0103】この従来例に対して、ここで提案する本例
の画像取り扱い装置は、対象画像上の代表点エリアとし
てコントラストの高いエリアを速やかに選定することが
でき、精度の高い動き検出が可能とするものである。
【0104】図24は、上記提案の画像取り扱い装置の
動き検出部のブロック構成図である。
【0105】撮像系から出力される画像データは、ま
ず、1フィールド目の撮像画像データが参照画像データ
としてフィールドメモリ52に書き込まれる。同時に、
該1フィールド目の画像データにおけるコントラスト値
に関する情報が領域情報とともにコントラスト検出回路
51で検出され、動き検出回路53に取り込まれる。
【0106】その後、2フィールド目の撮像画像データ
が対象画像データとして、動き検出回路53に取り込ま
れ、同時にフィールドメモリ52より読み出され、1フ
ィールド目の参照画像データが動き検出回路53に取り
込まれる。
【0107】そこで、上述の動き検出回路53に取り込
まれている上記1フィールド目の画像データに対するコ
ントラスト情報より、高コントラスト部分を検出する。
この高コントラスト部の検出は、例えば、図27の画像
データ画面M75における所定分割数による分割画面の
内の分割エリアR75を検出することになる。そして、
高コントラスト分割エリアR75位置情報をそのまま2
枚目の画像データ用の高コントラスト位置情報として適
用する。
【0108】これは、1枚目と2枚目画像間では、高コ
ントラスト領域の大きな移動はないと見做して、1枚目
画像のコントラスト情報を2枚目用として流用するもの
である。
【0109】そして、図27に示すように2枚目の対象
画像データ用の高コントラストを示す分割エリアR25
の更にその中心位置の領域を特徴領域Bfとして指定す
る。また、動き検出回路53において、1枚目の参照画
面M74の画像データにおいて、上記高コントラストエ
リアR75に対応しているエリアR76の画像データの
中から、上記特徴領域Bfの高コントラスト状態を示す
累積加算値Σが一致する対応ブロック領域を対応領域と
して選定する。その対応領域と上記特徴領域Bfとの位
置の相対ずれ量から1枚目に対する2枚目の動き量を演
算し、動きベクトル情報として出力する。この動きベク
トル情報は、図1に示される第1メモリコントローラ1
6に出力され、フレームバッファ4の画像データの書き
換えが行われる。
【0110】図25は、上記図24の動き検出部の画像
データのコントラスト情報取り込み処理のタイムチャー
トを示す。画像データは、Aフィールドデータ,Bフィ
ールドデータ,……と順次対象画像データが出力される
と、その各フィールドでのコントラストデータがコント
ラスト検出回路51を介して動き検出回路53に取り込
まれる。同時に各フィールドの画像データがフィールド
メモリ52にも取り込まれる。
【0111】画像データ読み込み直後、垂直同期信号出
力期間中に、取り込まれている上記コントラストデータ
から対象画像の高コントラスト位置情報を読み出す。次
フィールド期間で、CPUによる対象画像上での位置指
定情報を出力する。
【0112】図26は、上記図24の動き検出部のコン
トラスト検出回路51の詳細なブロック構成と各処理経
過中の信号波形を記載した図である。検出回路51に取
り込まれた画像データ(輝度信号)はBPF(バンドパ
スフィルタ)51aで所定の高周波成分が抽出され、絶
対値処理回路51bで処理した後、累積加算器51cで
絶対値処理出力を加算し、コントラスト値として図27
に示す各分割領域に対応したアドレスにコントラストデ
ータメモリ51dに書き込む。更に、CPU51eによ
り、上記コントラストデータメモリ51dのデータか
ら、高コントラストの分割領域R75(図27参照)の
位置情報を出力する。
【0113】上記図27は、取り込み画像データ画面の
分割状態を示した図であって、本例の装置にあっては、
上記高コントラストを有する分割エリアR75を上記コ
ントラスト検出回路51で検出する。そして、該エリア
の中の中央に位置する領域を特徴領域Bfとして設定す
る。
【0114】以上説明したように、本例の画像取り扱い
装置によると、対象画像における特徴領域を設定する際
に、まず、上記対象画面の分割エリア毎のコントラスト
データを取り込み、その中で高コントラストを示す分割
エリアを検出し、その分割エリアの中心領域を上記特徴
領域に設定するので、後の対応領域検出時に用いる特徴
領域に理想的な高コントラスト領域を指定することがで
き、精度の高い動き検出が可能となる。
【0115】上記の画像取り扱い装置の図27で説明し
た特徴領域の設定方法に対する変形例として、図28に
示す方法は、図24のコントラスト検出回路51で検出
された高コントラストの分割エリアR75について、更
にそのエリアの中でコントラストを示す領域を確実に検
索する方法である。即ち、エリアR75を所定の数、例
えば、図28のように12分割する。その分割エリアP
cを順次移動して、各エリアのコントラスト情報を検出
し、高コントラストを示すエリアを特徴領域Bgとして
設定するものである。
【0116】この方法によると、分割エリアR75中の
高コントラストを示す領域を確実に検索することができ
る。
【0117】また、特徴領域の設定方法に対する別の変
形例として、図29に示す方法は、図24のコントラス
ト検出回路51で検出された高コントラストの分割エリ
アR75について、高コントラスト領域を検索する場
合、例えば、その分割エリアPfm列×n行画素で構成
するものとし、a画素分だけ行、または、列を順次移動
させながら、各エリアのコントラスト情報を検出し、高
コントラストを示すエリアを特徴領域Bgとして設定す
るものである。
【0118】この方法によると、分割エリアR75中の
高コントラストを示す領域を確実にしかも細かく検索す
ることができる。
【0119】次に、前記分割画の貼り合わせと関連する
動き検出技術についての別の例の画像取り扱い装置につ
いて説明する。
【0120】図30は、本提案の画像取り扱い装置の動
き検出部のブロック構成図である。なお、上記図30に
示す以外の撮像素子系等の構成は、図1のカメラの構成
と同一とする。
【0121】撮像系で出力される画像データは、2値化
回路61で処理され、基準となる1枚目の撮像画像デー
タの重複する部分(貼り合わせ部)Rhの2値化画像デ
ータと、重ね合わされるべき2枚目の撮像画像データの
重複する部分(貼り合わせ部)Riの2値化画像データ
とが境界バッファ62に対象画像データ、および、参照
画像データとして書き込まれる。
【0122】コントラスト検出回路63にて、1枚目の
領域Rhの中の所定の大きさ、例えば、100×100
画素のブロック領域毎の画像データ(0,1)のコント
ラスト情報を検出して、高コントラストを示す2つの領
域を高コントラストを示す領域Rh,Riの位置情報を
動き検出回路64に取り込む。更に、領域Ph,Riの
大きさより狭い領域、例えば、8×8画素のブロック領
域について、画素データ(0,1)による高コントラス
トを示す領域を検出し、その領域を2つの特徴領域B
h,Biとして設定する。
【0123】更に、上記領域Ph,Riに対応する2枚
目画像における領域Rj,Rk内において、上記特徴領
域Bh,Biのコントラスト情報(画像データの累積加
算値)と各一致するブロック領域を検索して、2つの対
応領域Bj,Bkとする。そして、1枚目画面の上記特
徴領域Bh,Biに対して、2枚目画面の上記対応領域
Bj,Bkを一致させて重ねたときの移動量と回転量を
ずれ量として出力する。
【0124】上記ずれ量は、図1に示す第1メモリコン
トローラ16に入力される。そして、フレームバッファ
4に取り込まれている2枚目画面のデータを上記ずれ量
に基づいて、移動,回転させて重ね合わせを行う。
【0125】図31は、上記コントラスト検出回路6
3、または、動き検出回路64における高コントラスト
領域の検出回路の処理状態を合わせて示したブロック構
成図である。この回路の処理状態を、例えば、8×8画
素のブロック領域についてのコントラストデータを検出
する動作として説明する。
【0126】いま、検索ブロック領域Pi,Pjの2領
域の画像データのコントラストデータについて考えると
して、画像データが図32の(A),(B)に示すよう
なデータとする。まず、図31の累積加算器65によ
り、検索ブロック領域Pi,Pjの画像データ(0,
1)を累積し、値60,30を得る。減算器66にて、
上記出力値60,30からブロック領域の画素数64の
1/2である値32を減算し、値28,−2を得る。絶
対値化回路67で絶対値をとり、減算器68にて、上記
ブロック領域の画素数の1/2である値32から上記絶
対値化した値28,2を減算し、コントラストの高さを
示すコントラストデータとして4,30を出力する。こ
の出力値により検索ブロック領域Pi,Pjのコントラ
スト状態としては領域Pjの方が高コントラストであ
り、領域Piが低コントラストであると判別される。
【0127】なお、図32の(C)に示すブロック領域
Pkのコントラストデータは、各画素が殆ど黒(0)で
あり、低コントラストである状態を示している。
【0128】次に、分割画の貼り合わせと関連する動き
検出技術を有する更に別の画像取り扱い装置について説
明する。
【0129】図33は、上記提案の画像取り扱い装置の
動き検出部のブロック構成図である。この検出部は、前
記図24に示すものと略同一の構成を有している。異な
っている点は、コントラスト検出回路51Aが対象画像
データのブロック領域のコントラスト情報を検出する処
理以外、撮影光学系のAF(自動合焦)制御用に用いら
れる点である。図1のAF/AE回路14のAF部が上
記コントラスト検出回路51Aに対応する。
【0130】図34は、AF処理用の撮影画面のAFエ
リアM81の分割状態を示し、1分割ブロックが30×
96画素のブロック領域R81で構成され、所定領域の
コントラスト情報がAF制御に用いられる。また、本変
形例の場合、この分割エリアがそのまま画像重ね合わせ
処理の特徴領域の検出にも用いられることになる。
【0131】図35に示す上記コントラスト検出回路5
1Aは、前記図26のコントラスト検出回路51と略同
一の構成を有しており、前述のようにCPU51eから
AF用のコントラスト情報も出力される。
【0132】本変形例によれば、コントラスト検出回路
51AがAF制御用と画像重ね合わせ処理の特徴領域の
検出用とに共用して用いられることから、回路規模が大
型化することがなくなる。
【0133】次に、分割画の貼り合わせと関連する動き
検出技術を用いた更に別の画像取り扱い装置について説
明する。
【0134】図36は、上記提案の画像取り扱い装置の
動き検出部のブロック構成図である。この検出部は、前
記図30に示すものと略同一の構成を有している。異な
っている点は、コントラスト検出回路63Aが対象画像
データのブロック領域のコントラスト情報を検出する処
理以外、撮影光学系のAF(自動合焦)制御用にも用い
られる点が異なる。但し、上記コントラスト検出回路6
3Aには、2値化される前の画像データが取り込まれる
ものとする。
【0135】本変形例においても、コントラスト検出回
路51AがAF制御用と画像重ね合わせ処理の特徴領域
の検出用とに共用して用いられることから、回路規模が
大型化することがなくなる。
【0136】以上説明した実施例、または、その変形例
の装置に基づいて、画像取り扱い装置として次のような
構成を有する装置が提案される。即ち、1つの画像取り
扱い装置は、当該画面において、各所定寸法を有してな
り映像信号レベル検出の単位とするものとしてその形状
と大きさを規定してなる単位領域を所定方向に沿って整
列させて構成されるブロック領域を想定し、該ブロック
領域を所定方向に沿って移動の前後において重なり部を
形成しながら逐次移動するときの毎回の停止位置での当
該ブロック領域内に含まれる上記単位領域毎の映像信号
レベルの総和を求めることによって、上記毎回の停止位
置でのブロック領域内での画像のコントラストの程度を
評価する機能部を有する画像取り扱い装置であって、上
記ブロック領域の所定数の単位領域毎の映像信号レベル
値を累積加算する累積加算手段と、上記累積加算手段に
よる当該ブロック領域の単位領域毎の映像信号レベルの
累積加算値を保持すべく設けられた保持手段と、上記保
持手段に保持された値の総和を得るための加算手段と、
上記ブロック領域の垂直又は水平方向の逐次移動に追随
して上記保持手段のうちの一部に保持された値を該逐次
移動に対応して上記累積加算手段により新たに得られる
値に更新する保持値更新手段を備えてなることを特徴と
する。
【0137】この画像取り扱い装置によると、評価すべ
きブロック領域を逐次移動してブロック領域内での画像
のコントラストの程度を評価する演算が極めて素早く実
行でき、高精細な画像データを素早く取り扱うことが可
能となる。
【0138】他の1つの画像取り扱い装置は、部分的に
重複する当該一の領域に係る画像と当該他の領域に係る
画像とを、上記重複する領域に係って少なくとも上記一
の領域に係る上記重複する領域中の第1の特徴部及び第
2の特徴部として設定した領域がこれらに対応すべき上
記他の領域に係る上記重複する領域中の第1の対応部及
び第2の対応部として認識される領域と正規に重なるよ
うにして動きを検出処理するための機能部を有する画像
取り扱い装置であって、上記第1の特徴部及び第2の特
徴部を設定するに際しこれら各部をその座標位置を表す
ための直交座標系における一方の座標位置を同じくする
如く設定する手段を備えてなることを特徴とする。
【0139】この画像取り扱い装置によると検出精度
(認識精度)、検出速度が向上し、演算の回路規模が縮
小される。
【0140】更に他の1つの画像取り扱い装置は、部分
的に重複する当該一の領域に係る画像と当該他の領域に
係る画像とを、上記重複する領域に係って少なくとも上
記一の領域に係る上記重複する領域中の第1の特徴部及
び第2の特徴部として設定した領域がこれらに対応すべ
き上記他の領域に係る上記重複する領域中の第1の対応
部及び第2の対応部として認識される領域と正規に重な
るようにして貼り合わせ処理するための機能部を有する
画像取り扱い装置であって、上記第1の対応部及び第2
の対応部として認識される領域間の距離が上記第1の特
徴部及び第2の特徴部として設定した領域間の距離と所
定の許容範囲を越えて異なる旨識別されたときには、上
記第1の特徴部及び/又は第2の特徴部についての当初
の条件を変えての設定動作、上記第1の対応部及び/又
は第2の対応部についての当初の条件を変えての認識動
作、上記異なった双方の距離を等しくするための電子的
画像倍率可変動作、又は、上記3種の動作のうちの2以
上の動作を順次実行する動作を行うための手段を備えて
なることを特徴とする。
【0141】更に他の1つの画像取り扱い装置は、部分
的に重複する当該一の領域に係る画像と当該他の領域に
係る画像とを、上記重複する領域に係って少なくとも上
記一の領域に係る上記重複する領域中の一つの特徴部と
して設定した領域がこれらに対応すべき上記他の領域に
係る上記重複する領域中の一つの対応部として認識され
る領域と正規に重なるようにして貼り合わせ処理するた
めの機能部を有する画像取り扱い装置であって、上記特
徴部を設定するに際し、この特徴部を自己の中に設定す
べき領域を該特徴部よりも大きい複数のブロックに分割
し、当該ブロック内に上記特徴部を設定するに相応する
画像のコントラスト値等の所定の第1の要件を満たすか
否かの第1の弁別動作を上記各ブロック単位での比較的
粗な領域弁別動作として実行し、その後、第1の弁別動
作によって自己の内に上記特徴部を設定するに相応する
所定要件を満たすものと弁別されたブロックについての
み同ブロック内領域について上記特徴部として設定する
に相応する画像のコントラスト値等の所定の第2の要件
を満たす小領域を特定する第2の弁別動作を当該ブロッ
ク内領域についての比較的密な領域弁別動作として実行
するための設定手段を備えてなることを特徴とする。
【0142】この画像取り扱い装置によると、特徴部の
選定が速やかになされるため、装置全体として処理速度
が向上する。
【0143】更に他の画像取り扱い装置は、画像のコン
トラスト状態の如何を識別して合焦状態の如何を評価す
るための第1の機能部、及び、部分的に重複する当該一
の領域に係る画像と当該地の領域に係る画像とを、上記
重複する領域に係って少なくとも上記一の領域に係る上
記重複する領域中の一つの特徴部として設定した領域が
これらに対応すべき上記他の領域に係る上記重複する領
域中の一つの対応部として認識される領域と正規に重な
るようにして貼り合わせ処理するための第2の機能部を
有する画像取り扱い装置であって、上記特徴部を設定す
るに際し、この特徴部を上記第1の機能部によってコン
トラストが所定程度以上あるものと識別された領域中か
ら選定する手段を備えてなることを特徴とする。
【0144】この画像取り扱い装置によると、AF手段
と特徴部設定のための手段が部分的に重複して構成され
るため簡素化される。
【0145】
【発明の効果】上述のように本発明の画像取り扱い装置
は、貼合わせ画面における対応領域の認識精度を向上す
ることができるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す画像取り扱い装置であ
るカメラの構成を示すブロック構成図である。
【図2】上記図1のカメラにおける撮影画面の分割画面
を示す図である。
【図3】上記図1のカメラにおける撮影画面の分割画面
の貼り合わせ状態を示し、(A)は分割画面、(B)は
貼り合わせ画面を示す図である。
【図4】上記図1のカメラにおける検出回路まわりの詳
細なブロック構成図である。
【図5】上記図1のカメラにおける検出回路の更に詳細
なブロック構成図である。
【図6】上記図1のカメラにおける検出回路の検出処理
のタイムチャートである。
【図7】上記図1のカメラにおける検出回路の検出処理
の検索ブロック領域の移動状態を示す図である。
【図8】上記図1のカメラと別途に規定されたカメラと
において、特徴領域検出のための検索回数を比較して示
した図である。
【図9】上記図1のカメラにおける分割画面の貼り合わ
せ状態を示す図である。
【図10】上記図1のカメラにおける分割画面の貼り合
わせ方を示す図である。
【図11】上記図1のカメラにおける分割画面の貼り合
わせ方を示す図である。
【図12】上記図1のカメラにおける分割画面の特徴領
域と対応領域を示す図である。
【図13】上記図1のカメラにおける検出回路の加算回
路の一例を示す図である。
【図14】上記図1のカメラにおける検出処理の変形例
の画面貼り合わせ状態を示す図である。
【図15】上記図1のカメラにおける検出回路の変形例
の回路のブロック構成図の一部である。
【図16】上記図1のカメラにおける検出回路の変形例
の回路のブロック構成図の一部である。
【図17】上記図1のカメラにおける検出回路の別の変
形例の回路のブロック構成図である。
【図18】上記図1のカメラにおける検出処理の変形例
の特徴領域検索状態を示す図である。
【図19】上記図1のカメラにおける検出処理の変形例
で貼り合わされる画面の特徴領域と対応領域を示す図で
ある。
【図20】上記図1のカメラにおける検出処理の変形例
で対応領域を検出するためのブロック領域の移動状態を
示す図である。
【図21】上記図1のカメラにおける検出処理の変形例
のフローチャートである。
【図22】上記図1のカメラにおける検出処理の別の変
形例のフローチャートである。
【図23】上記図1のカメラにおける検出処理の更に別
の変形例のフローチャートである。
【図24】本発明の装置に関連する画像取り扱い装置の
動き検出部のブロック構成図である。
【図25】上記図24の動き検出部のコントラストデー
タ取り込み処理のタイムチャートである。
【図26】上記図24の動き検出部のコントラスト検出
回路のブロック構成図である。
【図27】上記図24の動き検出部におけるコントラス
ト検出のための分割ブロック領域を示す図である。
【図28】上記図24の動き検出部の検出処理の変形例
における分割ブロック内の高コントラスト検索状態を示
す図である。
【図29】上記図24の動き検出部の検出処理の別の変
形例における分割ブロック内の高コントラスト検索状態
を示す図である。
【図30】本発明の装置に関連する別の例の画像取り扱
い装置の動き検出部のブロック構成図である。
【図31】上記図30の動き検出部のコントラスト検出
回路のブロック構成図である。
【図32】上記図31のコントラスト検出処理に適用さ
れるブロック領域の画像データを示す図である。
【図33】本発明の装置に関連する更に別の例の画像取
り扱い装置の動き検出部のブロック構成図である。
【図34】上記図33の動き検出部の検出処理における
検出対象画面の分割状態を示す図である。
【図35】上記図33の動き検出部のコントラスト検出
回路のブロック構成図である。
【図36】本発明の装置に関連する更に別の例の画像取
り扱い装置の動き検出部のブロック構成図である。
【図37】一つの構想による画像取り扱い装置における
貼り合わせ画面の2枚の重ね合わせ部(貼り合わせ部)
の画面を示す図である。
【図38】一つの構想による画像取り扱い装置における
貼り合わせ処理の特徴領域検出に適用されるブロック領
域の拡大図である。
【図39】一つの構想による画像取り扱い装置における
貼り合わせ処理の特徴領域検索のためのコントラスト情
報検出に適用されるブロック領域の画素拡大図である。
【図40】一つの構想による画像取り扱い装置の貼り合
わせ処理のための画像データ累積加算値演算回路のブロ
ック構成図である。
【図41】上記図40の画像取り扱い装置の累積加算値
演算回路のタイムチャートである。
【図42】他の構想による画像取り扱い装置の貼り合わ
せ処理のための画像データ累積加算値演算回路のブロッ
ク構成図である。
【図43】上記図42の画像取り扱い装置の累積加算値
演算回路のタイムチャートである。
【図44】他の構想による画像取り扱い装置の貼り合わ
せ処理における特徴領域と対応領域を示す図である。
【図45】他の構想による画像取り扱い装置の貼り合わ
せ処理における特徴領域に対応するブロック領域を検索
する状態を示す図である。
【図46】他の構想による画像取り扱い装置の貼り合わ
せ処置における特徴領域に対応するブロック領域を検索
する状態を示す図である。
【図47】他の構想による画像取り扱い装置の貼り合わ
せ処置における特徴領域に対応するブロック領域を検索
する状態を示す図である。
【図48】他の構想による画像取り扱い装置の貼り合わ
せ処置における特徴領域に対応するブロック領域を検索
する状態を示す図である。
【図49】他の構想による画像取り扱い装置の貼り合わ
せ処理における特徴領域と対応領域を示す図である。
【図50】上記図49の構想による貼り合わせ処理にお
ける貼り合わせ状態を示す図である。
【図51】他の構想による画像取り扱い装置の動き検出
処理における重ね合わせるべき対象画面と参照画面を示
す図である。
【符号の説明】
18a1 加算器(累積加算手段) 18a5 加算器(加算手段) 19 第2メモリコントローラ(レジスタ保持更新
手段) Ba 第1特徴領域(第1の特徴部) Bb 第2特徴領域(第2の特徴部) Bc 第1対応領域(第1の対応部) Bd 第2対応領域(第2の対応部) B55,Bf,Bg 特徴領域(特徴部) P,Pk ブロック領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部分的に重複する当該一の領域に係る画像
    と当該他の領域に係る画像とを、前記重複する領域に係
    って少なくとも前記一の領域に係る前記重複する領域中
    の第1の特徴部及び第2の特徴部として設定した領域が
    これらに対応すべき前記他の領域に係る前記重複する領
    域中の第1の対応部及び第2の対応部として認識される
    領域と正規に重なるようにして貼り合わせ処理するため
    の機能部を有する画像取り扱い装置であって、 前記第1の対応部及び/又は第2の対応部の認識を、前
    記第1の特徴部及び/又は第2の特徴部との比較対象と
    される当該部内での映像信号レベルの累算値が同等か否
    かの第1の識別動作の後に、前記一の領域に係る画像と
    当該他の領域に係る画像との相対位置を整合させる動作
    を行ない、この後当該部内でのパターンが同等か否かの
    第2の識別動作を行なう識別手段を備えてなることを特
    徴とする画像取り扱い装置。
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