JPH07203278A - 画像取り扱い装置 - Google Patents

画像取り扱い装置

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JPH07203278A
JPH07203278A JP5334578A JP33457893A JPH07203278A JP H07203278 A JPH07203278 A JP H07203278A JP 5334578 A JP5334578 A JP 5334578A JP 33457893 A JP33457893 A JP 33457893A JP H07203278 A JPH07203278 A JP H07203278A
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JP
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image
block
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contrast
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Application number
JP5334578A
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English (en)
Inventor
Masaomi Tomizawa
将臣 冨澤
Hiroyuki Watabe
洋之 渡部
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】各ブロック領域内での画像のコントラストの程
度を評価する演算が極めて素早く実行でき、高精細な画
像データを素早く取り扱うことが可能な画像取り扱い装
置を提供する。 【構成】ブロック領域内での画像のコントラストを評価
する画像取扱装置であって、上記ブロック領域の各行の
所定数の単位領域毎の映像信号レベル値を累積加算する
累積加算器18a1と、上記累積加算器18a1による加算
値を保持するn個のレジスタ18a2〜18a4と、該レジ
スタに保持された値の総和を得る加算器18a5と、a個
のレジスタに保持された値を更新する第2メモリコント
ローラ19を備えてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像取り扱い装置、詳
しくは、画像データの所定のブロック領域に関するコン
トラスト情報を取り込み、評価する機能部を有する画像
取り扱い装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像データの所定のブロック領域
に関するコントラスト情報を取り込み、評価する機能部
を有するような画像取り扱い装置として、例えば、可動
ミラーを走査させることによって、1被写体像を分割
し、その分割被写体像を撮像素子で取り込み、その分割
被写体像の画像データを重複部を貼り合わせることによ
って、1被写体像に対する画像データを生成するカメラ
が考えられる。そして、この種のカメラは、通常の分解
能を持つ撮像素子を適用したとしても、効果的に得られ
る1フレーム(フィールド)の画像に対応して、精細度
の高い撮影画像データを取り込むことが可能なものであ
る。
【0003】本カメラにおいて、上記分割画像データの
貼り合わせは、できる限り食い違いなく重ね合わせる処
理が必要であるが、機械的走査精度により撮影毎に該貼
り合わせ部分が僅かにずれることが考えられることか
ら、撮影毎にずれ量を検出し、該ずれ量に基づいて貼り
合わせを行う必要がある。
【0004】そこで、考えられる貼り合わせ処理は、図
37に示すように貼り合わせの基準となる1枚目の撮影
画面M11(図3参照)の第1の貼り合わせ部R11上のブ
ロック領域Pから求められる2つの第1,第2特徴領域
Ba,Bbに対して、貼り合わされる2枚目の撮影画面
M12(図3参照)の第2の貼り合わせ部R12上にあっ
て、上記特徴領域との相関性が高く、重ね合わせるべき
2つの対応領域Ba,Bdを検出して、そのずれ量を検
出する。そして、上記1枚目の画面に対して特徴領域B
a,Bbと2枚目の画面の対応領域Bc,Bdを重ね合
わせるように該2枚目の画面を相対移動させることによ
って、該貼り合わせ部が目立たないような1被写体像に
対する撮影画面M10(図3参照)の画像データを生成す
る。上記領域の重ね合わせは、特徴領域Ba,Bbの所
定の左上点である特徴領域点Ba0,Bb0と対応領域B
c,Bdの所定の左上点である対応領域点Bc0,Bd0と
を一致させることによって行われる。
【0005】なお、上記画像データの貼り合わせ技術
は、上記画像貼り合わせを行う分割撮影式カメラに限ら
ず、2つの被写体画像のずれ量、即ち、動きベクトル量
を検出する技術としても適用されるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の分割画面貼り合
わせカメラにおいて、対応する領域との相関性を求める
ための上記特徴領域Ba,Bbが全領域白色(例えば、
図37の領域Be)、あるいは、全領域黒色のようにコ
ントラストがない領域の画面であってはその対応領域を
検索するのに具合が悪い。そこで、上記特徴領域Ba,
Bbを撮影画面上に設定するために、該当する領域のコ
ントラストの状態をチェックする必要がある。
【0007】そのチェックの方法としては、図38の画
面領域拡大図に示すように検出対象の所定数の画素数の
ブロック画素数nB (この場合、5×5画素とする)で
構成されるブロック領域Pにおける各画素の画素データ
Ds である0,1データ、この例では、モノクロ画像と
し、所定の閾値を境にして求められるデータにて、黒を
0,白を1として検出する。そして、その値の総和であ
る累積加算値Σp (Ds )をコントラストの程度を示す
指数として求める。なお、この場合、ブロック領域Pを
5×5画素で形成させるとして該加算値Σp (Ds )
は、次式で示される。即ち、 Σp (Ds )=Dk+Dk+1+…………+Dk+24 …………………(1) となる。そして、この値が所定数の画素数nB 、この場
合、24画素数の1/2にできる限り近い値を示すよう
な領域Pを特徴領域Ba,Bbとして選定することにな
る。
【0008】そこで、この各ブロック領域に対する総和
の累積加算値Σp (Ds )は、1枚目の撮影画面の貼り
合わせ部の上方部分、または、下方部分の範囲で、画素
の位置を1行、または、1列ずつ変化させて、図39に
示すようにΣ0(Ds )からΣ1(Ds )……を求めてゆ
く。そのΣ0(Ds ),Σ1(Ds )は次式で示される。
即ち、 Σ0(Ds )=D0+D1+…………+D24 …………………(2) Σ1(Ds )=D5+D6+…………+D29 …………………(3) になる。
【0009】この例においては、上記(2),(3)
式、更に、後続するブロック領域Pに関してΣm (Ds
)について上記(1)式により演算し、Σp (Ds )
が画素数nB の1/2に近い値を示すコントラストの度
合いの高い高コントラスト領域を検索して、第1特徴領
域Ba、または、第2特徴領域Bbとして設定する。
【0010】図40は、上記累積加算を行う累積加算演
算回路図である。コントロール部510により指定され
る画像メモリ511の画素m列×画素n行の領域P(p
=0)の画素データを累積加算器512にて累積加算
し、累積加算値Σp (Ds )が求められる。領域の累積
演算が終了するとリセット信号RSTによりリセットさ
れ、領域P(p=1),P(p=2)……についての演
算が順次実行される。図41は、メモリ511の画像デ
ータ出力信号とRST信号、および、累積加算値Σp
(Ds )の出力信号のタイムチャ−トを示している。
【0011】ところが、上述のカメラによる累積加算演
算処理では、領域pを1行、または、1列変える毎に上
記(1)式の演算を行うことになり、処理時間が極めて
長くなってしまう。そこで、図42の累積加算演算回路
を用いた累積演算により累積加算値Σp (Ds )を求
め、前記第1,第2特徴領域を設定する方法が考えられ
る。
【0012】この演算方法は、累積加算値Σp (Ds )
を次式によって求める。即ち、 Σp (Ds )=Σp-1 (Ds )−(Dk+…+Dk+4)+(Dk+25+…+Dk+29 ) …………………(4) で示す演算を行う。但し、この演算では、最初の1行目
を含む領域P(p=0)での値Σ0 (Ds )のみは前記
(1)式、従って、(2)式により加算演算を行う。そ
の次の1行下がった領域P(p=1)以降に対しては、
上記(4)に従う。即ち、 Σ1 (Ds )=Σ0 (Ds )−(D0+…+D4)+(D25+…+D29) …………………(5) で示す演算を行う。上記(5)は、前領域のΣ0 (Ds
)に対して、1行目の画素データの和の値(D0+…+
D4)を差し引いて、新規追加(D25+…+D29)の和
の値を加えて累積加算値Σ1 (Ds )を求めることにな
る。以下の領域についても同様である。このようにして
各ブロック領域についてのコントラストの度合いを検出
し、高コントラストをもつ領域を検索して、第1特徴領
域、または、第2特徴領域を設定する 図42は、上記累積加算を行う累積加算演算回路図であ
る。前記図42に対してコントロール部510のSEL
信号により±1が切り換えられる切り換えスイッチ付き
乗算器513を追加した回路である。他の構成は図40
と同一の構成である。この回路により上記(4)式の演
算が行われる。図43は、図42の回路によるメモリ5
11の画像データ出力信号とSEL信号、および、累積
加算値Σp (Ds )の出力信号のタイムチャ−トを示し
ている。
【0013】しかしながら、この演算処理においても、
検出ブロック領域p を1行変える毎に、(4)式の
(Dk+…+Dk+4)の加算と(Dk+25+…+Dk+29)の
加算を行う必要があって、演算時間が非常に長くなって
しまう。そして、第1特徴領域、または、第2特徴領域
を選定する場合の単位領域の画素数を増やした場合に
は、更に演算時間が延びてしまい、短時間に高コントラ
ストの領域の第1特徴領域、または、第2特徴領域を設
定することができず、結果的に1フレーム(フィール
ド)を構成する画像データを得るまでに時間が掛かりす
ぎてしまうことになる。
【0014】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであり、評価すべきブロック領域を逐次移
動してブロック領域内での画像のコントラストの程度を
評価する演算が極めて素早く実行でき、高精細な画像デ
ータを素早く取り扱うことが可能な画像取り扱い装置を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の画像
取り扱い装置は、当該画面において、各所定寸法を有し
てなり映像信号レベル検出の単位とするものとしてその
形状と大きさを規定してなる単位領域を所定方向に沿っ
て整列させて構成されるブロック領域を想定し、該ブロ
ック領域を所定方向に沿って移動の前後において重なり
部を形成しながら逐次移動するときの毎回の停止位置で
の当該ブロック領域内に含まれる上記単位領域毎の映像
信号レベルの総和を求めることによって、上記毎回の停
止位置でのブロック領域内での画像のコントラストの程
度を評価する機能部を有する画像取り扱い装置であっ
て、上記ブロック領域の所定数の単位領域毎の映像信号
レベル値を累積加算する累積加算手段と、上記累積加算
手段による当該ブロック領域の単位領域毎の映像信号レ
ベルの累積加算値を保持すべく設けられた保持手段と、
上記保持手段に保持された値の総和を得るための加算手
段と、上記ブロック領域の垂直又は水平方向の逐次移動
に追随して上記保持手段のうちの一部に保持された値を
該逐次移動に対応して上記累積加算手段により新たに得
られる値に更新する保持値更新手段を備えてなることを
特徴とし、上記保持手段に蓄えられた累積加算値を更に
加算手段により加算して、映像信号レベルとしての総和
値を求める。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は、本発明の第1実施例を示すカメラの主要ブ
ロック構成図である。本実施例のカメラは、特に黒板等
に記載された文字や書籍等に記載された文字や写真等の
記録に好適な画像取り扱い装置であるカメラであって、
高精細な撮影画像を得ることの可能な画面分割撮影式の
カメラである。そして、1フレーム(フィールド)を構
成する撮影画像データの生成は、該被写体の撮影領域を
可動ミラーの走査により画面水平方向に分割し、分割領
域を上下に配設された2系統のCCDで構成される2板
構成撮像光学系2により各分割領域毎に取り込む。そし
て、図2に示すように水平方向に分割されたA〜Dの各
領域の分割画面領域M1〜M4 の撮像画像の重複部を貼
り合わ処理により、撮影毎に走査位置のずれ補正を行
い、1撮影画面(1フレーム)M0 の画像データとして
形成せしめるものとする。
【0017】なお、該分割画面M1 〜M4 には、隣接す
る画面同士で共有する重複する貼り合わせ領域R1 〜R
3 を有している。更に、上記分割画面M1 〜M4 の分割
撮影画像データはそれぞれ2系統の撮像出力で構成さ
れ、その上下2画面M1a,M1bの画像の接合処理を行う
必要があるが、この接合には、走査位置ずれが発生しな
いので、撮影の度に補正する必要はない。また、上記貼
り合わせ処理により得られた主映像信号に基づく撮像画
像は、モニタに表示されるが、更に、記録媒体に画像デ
ータとして記録される。この記録媒体としては、メモリ
カ−ド、フロッピィディスク,ハードディスク,光磁気
ディスク等を適用し得る。また、プリンタ等に出力さ
れ、プリントアウトも可能である。
【0018】図1に示すように本カメラにおいては、被
写体像は回動ミラー機構で構成されるミラースキャン部
1で走査され、分割被写体領域毎に上下2板構成の撮像
光学系2にて結像し、各領域の分割画面M1 〜M4 毎
(図2参照)の2系統の撮像信号がモノクロプロセス回
路3に出力される。その出力は、分割画面の画像データ
としてフレームバッファ4に取り込まれる。このフレー
ムバッファ4においては、ミラー反転処理やノンインタ
ーレース処理と第1メモリコントローラ16を介して行
われる貼り合わせ時のずれ補正処理も行われる。
【0019】そして、補間演算回路5で補間処理がなさ
れ、その出力は、ガンマ補正回路6,擬似中間調補正回
路7を介して処理される。そして、該画像補正出力は、
像域分離回路15でコントロールされる切り換えスイッ
チ10に入力される。該切り換えスイッチ10の画像デ
ータ出力は、CPU12でコントロールされる圧縮回路
11で圧縮処理され、カ−ドI/F13を介してメモリ
カ−ド22に書き込まれる。
【0020】また、補間演算回路5の出力は、エッヂ強
調回路8とCPU21で閾値を設定される2値化回路9
により2値化されて、切り換えスイッチ10に入力さ
れ、また、上記2値化画像信号のうち貼り合わせられる
2分割画面の重複部分である2つの貼り合わせ部の画像
データが、第2メモリコントローラ19により書き込み
アドレスがコントロールされた状態で、後述する貼り合
わせのずれ量演算用メモリである境界バッファ17に書
き込まれる。
【0021】更に、補間演算回路5の出力は、AF(自
動合焦),AE(自動露光)処理回路14、および、像
域分離回路15に入力される。AF,AE処理回路14
の出力は、CPU21に取り込まれ、自動合焦、また
は、自動露光制御が実行される。また、上記像域分離回
路15の出力により、切り換えスイッチ10の切り換え
動作がコントロールされる。即ち、フレームバッファ4
からの補間出力が、自然画像データであると判断したと
きは、擬似中間調補正回路7の出力を取り込み、文字画
像データであると判断したときは、2値化回路9の出力
を取り込むようにコントロールされる。
【0022】上記境界バッファ17に取り込まれた画像
データであって、互いに貼り合わせられる2つ貼り合わ
せ部の画像データに基づいて、相関演算処理回路18a
にて2画像データについての動きベクトルとしての相関
演算が行われ、貼り合わせのためのずれ量がずれ算出回
路18bにて算出される。そのずれ量は、前(最初の貼
り合わせ処理では1枚目となる)の画面を基準にして、
後続の(最初の貼り合わせでは2枚目)画面のずれを移
動量(水平移動量x,垂直移動量y)と回転量(θ)と
ズーム率とで与えるられる。詳しくは、図4のブロック
図により後述する。
【0023】上記ずれ量を示す移動量(水平移動量x,
垂直移動量y)と回転量(θ)とズーム率が、CPU2
1でコントロールされる第1メモリコントローラ16に
入力され、フレームバッファ4の画像データの書き込み
アドレスの補正を行う。なお、上記第1メモリコントロ
ーラ16は、上記ずれ量補正以外に、フレームバッファ
4におけるミラー歪の補正やノンインターレース処理も
行う。
【0024】次に、相関演算とずれ算出処理について、
貼り合わせ画面を示す図である図3と、上記相関演算処
理回路18aとずれ算出回路18bとで構成される検出
回路18まわりのブロック図である図4等を用いて説明
する。図3の(A)は、2つの貼り合わせるべき分割画
面M11,M12を示し、図3の(B)は、貼り合わせ後の
画面である撮影画面M10を示している。なお、本実施例
において、被写体像は図2では4分割されて撮影されて
いる。しかし、以下の説明では当該2枚の画面を貼り合
わせる処理につき詳細に説明するが、それ以上の貼り合
わせは同一の処理が繰り返される。
【0025】図4の状態では、フレームバッファ4に2
枚目の撮影画像データが取り込まれた後の状態におい
て、境界バッファ17には基準となる前の(1枚目とし
て説明する)撮影画面M11の貼り合わせ部R11の2値化
画像データと貼り合わされるべき、後続の(2枚目とし
て説明する)撮影画面M12の重複部である貼り合わせ部
R12の2値化画像データとが取り込まれる。
【0026】検出回路18を構成する相関検出回路18
aにおいて、前記図37〜図43により従来例のカメラ
における貼り合わせ処理で説明したように、1枚目の撮
影画面M11の該貼り合わせ部R11に、m列×n行の画
素、この場合、5×5画素のブロック領域の大きさを持
つ第1の特徴領域Baと第2の特徴領域Bbを設定し、
それらの特徴領域のコントラストの程度を評価する値、
即ち、前記(4)式に示す画素データを加算した累積加
算値Σp(Ds)により等しい値を示すブロック領域で
ある、2枚目の撮影画面M12の貼り合わせ部R12上で第
1の対応領域Bc、または、第2の対応領域Bdを検索
する。
【0027】そして、検出回路18を構成するずれ算出
回路18bにおいて、上記第1の特徴領域Baと第2の
特徴領域Bb上の所定の左上点である特徴領域点Ba0,
Bb0と、上記第1の対応領域Bcと第2の対応領域Bd
上の所定の左上点である対応領域点Bc0,Bd0とを一致
させるための貼り合わせるときのずれ量を算出する。こ
のずれ量は、移動量(水平移動量x,垂直移動量y)と
回転量(θ)とズーム率で示される。本実施例のカメラ
においては、上記第1の特徴領域Baと第2の特徴領域
Bbの位置を設定する方法に特徴があるが、その処理の
詳細については後で説明する。
【0028】上記ずれ量データは第1メモリコントロー
ラ16に出力され、フレームバッファ4に書き込まれて
いる2枚目の画像データを該ずれ量に基づいて補正す
る。その後、2枚目画像データの貼り合わせ部を境界バ
ッファ17のR11側に書き、そして、3枚目画像データ
の貼り合わせ部をR12側に書いて繰り返す。以降に取り
込まれる分割撮影画面についても同様にずれ量が検出さ
れ、それぞれ貼り合わせが実行される。
【0029】図5は、図4の検出回路18の相関検出回
路18aにおける上記累積加算値Σp(Ds)を出力す
る部分のブロック構成を示す図である。本実施例のカメ
ラにおいては、上記第1,第2特徴領域Ba,Bbを設
定する際に、参照される検出ブロック領域Pに関する累
積加算値Σp(Ds)を求めるのにレジスタを用いるこ
とによって演算を単純化し、演算時間を短縮し、素早く
第1,第2特徴領域Ba,Bbを設定できる。
【0030】即ち、検出ブロック領域Pは前記図38に
示すブロック領域と同一のm列×n行の画素、この場
合、5×5画素のとし、その各画素データ0,1を加算
した累積加算値を求め、a行ずつ移動させる。本例で
は、1行ずつ垂直方向に移動させて上記累積加算値を求
める。そして、前記(2),(3)式、または、
(4),(5)等に示されるような演算値Σ0 (D
s),Σ1 (Ds),……Σp (Ds)を求めるが、そ
の際、本実施例の場合、図39に示されるブロック領域
1行当たりの部分和である(Dk+…+Dk+4)の値を、
順次に行対応のレジスタ(1)18a2,レジスタ(2)
18a3,……レジスタ(n)18a4に書き込み、それら
の値を加算器18a5で加算することによってΣp (D
s)を求める。なお、この実施例では、n=5であるこ
とからレジスタ(n)は、以下の説明では、レジスタ
(5)とする。
【0031】具体的に説明すると前記(1)式を書き換
え、(6)式を求める。即ち、 Σp (Ds )=Dk+Dk+1+…………+Dk+24 =(Dk+…+Dk+4) +(Dk+5+…+Dk+9) +(Dk+10+…+Dk+14) +(Dk+15+…+Dk+19) +(Dk+20+…+Dk+24) …………………(6) に示す右辺の()内の各行の部分加算値をレジスタ
(1)〜レジスタ(5)にそれぞれ書き込み、それらの
レジスタの値を加算器18a5で加算して、累積加算値Σ
p (Ds )を出力する。図6は、上記各領域の累積加算
値Σp (Ds )を演算する場合のタイムチャ−トを示
す。本図の下方にはメモリ出力等の拡大波形を示してい
る。対象とするブロック領域の画像データは図39に示
す。累積加算を開始する際、最初はメモリ17からブロ
ック領域の画素数m×n分の画素データD0 からD24を
出力し、Q点の加算出力を1行分のm個のデータ毎にレ
ジスタ(1)〜レジスタ(5)に格納する。レジスタ切
り換え時には第2メモリコントローラ19は、CNT信
号を出力し、上記各行の加算値を書き込むレジスタの番
号順1〜n,即ち、1〜5を切り換える。また、その度
毎に第2メモリコントローラ19からのRST信号で加
算器18a1の加算出力はリセットされるものとする。そ
して、各レジスタの格納値を加算回路18a5で加算して
最初のブロック領域の累積加算値Σ0 (Ds )を演算す
る。
【0032】そこで、第2メモリコントローラ19は、
レジスタのデータを書き換えるCNT信号を出力して、
部分和データの格納先のレジスタ番号をn,即ち、5か
ら1に切り換える。従って、次の1行ずらしたブロック
領域での累積加算値Σ1 (Ds )を求める場合、新規の
1行分の画素データ、例えば、D25〜D29の和の値は、
レジスタ(1)に格納される。そして、各レジスタの格
納値を加算回路18a5で加算して累積加算値Σ1 (Ds
)を出力する。以下、領域を1行ずつずらして、ブロ
ック領域の重なり部を形成しながら順次累積加算値Σp
(Ds )を求める。
【0033】本実施例によれば、所定範囲の順次移動し
て指定されるブロック領域の累積加算値Σp (Ds )を
演算する場合、ブロック領域の重なり部をもって指定位
置を1行移動したときに、レジスタの値の書き換えと、
レジスタに1行分の画素データの和の格納と、ブロック
領域行数分のレジスタの値の加算を行う、少ない回数の
処理で上記累積加算値Σp (Ds )を求めることができ
る。従って、上記累積加算値Σp (Ds )によって、高
コントラストを示すブロック領域が素早く検出され、そ
の領域を第1,第2の特徴領域Ba,Bbとして選定す
ることができ,より精度の高い貼り合わせが実行でき
る。
【0034】図8は、本実施例のカメラにおける累積加
算値Σp (Ds )を求めるための演算処理回数を前記2
種類の従来例の技術の例で述べたカメラの場合と比較を
示したものである。図中、m,nはブロック領域の列,
行数を示し、kは累積加算値Σp (Ds )を求める検索
ブロック領域数を示す。本図に示すように本実施例の場
合、数分の1の処理回数となる。
【0035】なお、上記実施例においては、累積加算値
Σp (Ds )を求めるためのデータ抽出単位はブロック
領域の構成単位の1画素を単位としたが、数画素を1単
位として累積加算値Σp (Ds )を求めるようにしても
良い。また、演算のためのブロック領域の移動単位とし
ても、1列,1行と限る必要はなく、上記m列,n行の
ブロック領域に係って、m、または、nより小さい自然
数aを上記単位領域(画素)の該当する方向の寸法に乗
じた量だけ列、または、行方向に移動させてもよい。更
に、移動方向としては水平、または、垂直方向以外に、
例えば、斜め方向等の如何なる方向への移動を行うにせ
よ本発明の概念に包摂されるものである。
【0036】次に、貼り合わせ処理、即ち、基準とする
1枚目画面上に設定された上記第1,第2の特徴領域B
a,Bbと、貼り合わせられる2枚目画面で検索された
第1,第2の対応領域を一致させ、1枚目と2枚目の分
割画面を貼り合わせる処理について説明する。
【0037】図9は、2つの分割画面M11,M12と、そ
れらを貼り合わせた画面M10を示す図である。この貼り
合わせは、設定された第1,第2の特徴領域Ba,Bb
と2枚目上で検索された第1,第2の対応領域Bc,B
dを重ねる場合、図示するように第1,第2の特徴領域
Ba,Bb上の特徴点Ba0,Bb0と、第1,第2の対応
領域Bc,Bd上の対応点Bc0,Bd0に一致させて貼り
合わせる。
【0038】図10は、第1,第2対応点Bc0,Bd0が
ずれている場合の貼り合わせ状態を示した図である。1
枚目の画面M13の特徴点Ba0,Bb0に対応する位置ずれ
のない対応点Ba0′,Bb0′に対して、2枚目の画面M
14の実際の対応点Bc0,Bd0がずれている場合、本図の
ように貼り合わせを行う。
【0039】図11は、上記の画面M13,M14の貼り合
わせ処理状態を示した図であって、(A)に示すよう
に、まず、第1の特徴点Ba0と第1の対応点Bc0とをず
らして合わせる。そして、(B)に示すように、2枚目
の画面M14を回転させて第2の特徴点Bb0と第2の対応
点Bd0と一致させて貼り合わせを行う。
【0040】図44は、従来の分割撮影式カメラにおけ
る貼り合わせ画面のそれぞれの貼り合わせ部の特徴点と
対応点を示した図である。この従来例においては、基準
となる画面の貼り合わせ領域R11には、任意の位置に第
1特徴点Ba0(x1,y1)と第2特徴点Bb0(x2,y2)
がxy座標上に設定される。そして、その領域に対応す
る重ね合わされるべき第1対応点Bc0(X3 ,Y3)と
第2対応点Bd0(X4 ,Y4)がXY座標上で検出され
る。上記第1特徴点Ba0(x1,y1)と第2特徴点Bb0
(x2,y2)のy軸に対する傾き角をθ1 とし、第1対
応点Bc0(X3 ,Y3)と第2対応点Bd0(X4 ,Y4)
のy軸に対する傾き角をθ2 とする。なお、基準画面
と、貼り合わされる画面とは前記ミラースキャンの誤差
や手振れによる位置ずれ以外に構造上の所定の静的な座
標ずれがあって、xy座標系とXY座標系とは、例え
ば、 (X,Y)=(x,y)+10 …………………(7) の座標ずれがある。従って、上記X,Yの値は(7)の
補正が必要である。
【0041】この従来例における貼り合わせのずれを求
めるには、上記第1特徴点Ba0(x1,y1)と第1対応
点Bc0(X3 ,Y3)との差Δx,Δyと、第2特徴点
Bb0(x2,y2)と第2対応点Bd0(X4 ,Y4)とを合
わせるための回転角度差Δθを求める必要がある。即
ち、上記(7)式の補正をした後、 Δx=X1−X3 …………………(8) Δy=Y1−Y3 …………………(9) Δθ=arc tan{(x2−x1)/(y2−y1)} +arc tan{(X3−X4)/(Y4−Y3)}………(10) この場合、(10)式によるΔθの値の演算は、arc t
anの項が2つあって、演算が複雑化する。
【0042】そこで、本実施例の場合、上記回転角度差
Δθの演算が簡単に行えるずれ量演算方法を適用する。
即ち、図12に示す2つの貼り合わせ部M15,M16のよ
うに基準となる画面M15上の第1特徴点Ba0(x,y1)
を設定後、該特徴点Ba0を通るy軸と平行線上に第2特
徴点Bb0(x,y2)を設定する。従って、上記従来例に
おける傾き角θ1 が0となる。貼り合わされる画面の貼
り合わせ部M16上の第1対応点Bc0(X3 ,Y3)と
第2対応点Bd0(X4 ,Y4)は上記従来例と同一にし
て求める。第1対応点のずれ、第2対応点の回転角は、
上記(7)式の補正をした後、 Δx=X−X3 …………………(11) Δy=Y1−Y3 …………………(12) θ=arc tan{(X4−X3)/(Y4−Y3)}………(13) この場合、回転ずれのΔθの値は、1つのarc tanの
項を求めるだけでよく、演算が単純化し、精度も上が
る。回路規模も小さくなる。
【0043】なお、上記(11),(12),(13)
の演算はソフトにより演算しても良いが、ハード構成に
より演算を行うようにしてもよい。図13の演算回路
は、該演算を行うためのずれ演算回路21aのブロック
構成図であり、4つの減算器とarc tan(a/b)の
値を書き込んだROMテーブルにより構成されている。
また、このずれ量演算回路21aは、前記図4のCPU
21に内蔵される。そして、その出力Δx,Δy,θ
は、第1メモリコントローラ16に出力され、フレーム
バッファ4の画像データの貼り合わせが行われる。
【0044】次に前記基準画面の特徴領域のコントラス
ト状態に対応する貼り合わせられる画面の対応領域の検
索処理の変形例について説明する。図45は、従来例に
おけるブロック総和検出処理は、基準画面の特徴領域、
例えば、4列×4行の領域の画像データ0,1の累積加
算値Σの値が一致する貼り合わせ画面上の対応ブロック
領域を対応領域として指定するものである。この図の場
合、基準画面側の貼り合わせ部M21上の特徴領域B21の
累積加算値Σは8である。そして、貼り合わされる画面
側の貼り合わせ部M22のブロック領域B22,B23,B24
の累積加算値Σをチェックしたとき、0,16,8であ
った場合、累積加算値Σが8であるブロック領域B24を
対応領域として指定することになる。
【0045】図46の例は、領域のパターンマッチング
方法を適用するものであって、画像データのパターンが
一致するブロック領域を対応領域に指定する。この場
合、特徴領域B21の画像パターンに一致するパターンを
有するブロック領域はB25,B26,B27のうち、ブロッ
ク領域B27を対応領域として指定することになる。
【0046】ところが、上記図45に示したブロック総
和方式の場合、累積加算値Σが一致したとしても画像パ
ターンが異なるものを指定してしまう場合がある。図4
7の特徴領域と対応領域の画像データに示すように、累
積加算値Σが4である特徴領域B31に対して累積加算値
Σが一致する領域として、パターンが一致する領域B32
が対応するがパターンが異なるブロック領域B33,B3
4,B35が対応領域として指定されてしまう。
【0047】また、上記図46に示したパターンマッチ
ング方式では、図48の特徴領域と対応領域の画面に示
すように、基準画面M31に対して貼り合わされる画面
M32が回転して撮影された場合、特徴領域B36に対し
て、本来、対応しているブロック領域であるにも関わら
ず、パターンが相対的に傾いているために対応しないと
判断してしまう。
【0048】そこで、前記実施例のカメラにおける特徴
領域に対する対応領域の検索処理の変形例として提案す
るものは、前記ブロック総和方式とパターンマッチング
方式とを併用する処理である。本処理では、図14の
(A)に示す基準画面M51に貼り合わせ画面M52を貼り
合わせ、図14の(B)に示す合成された1撮影画面M
50を得るものとする。本処理を実行する回路構成は前記
図4に示す検出回路まわりのブロック構成図と略同一で
あるが、検出回路自体が図15,図16に示すようにブ
ロック総和検出回路18Aとパターンマッチング検出回
路18Bとで構成されている点が異なる。
【0049】本処理において、まず、基準画面M51の貼
り合わせ部R51と、貼り合わせる画面M52の重複貼り合
わせ部R52の画像データを境界バッファ17に取り込
む。そして、図15の検出回路18に内蔵されるブロッ
ク総和検出回路18Aにより特徴領域B51の累積加算値
Σを求め、その値に対応する累積加算値Σを有するブロ
ック領域を検索することによって、対応領域B52を指定
し、回転成分θを含むずれ量を検出する。
【0050】続いて、図16に示す検出回路まわりのブ
ロック構成図に示すように、上記検出された回転成分を
含むずれ量に基づき、第1メモリコントローラ16を介
してフレームバッファ4の貼り合わせ画面M52を書き換
え補正画面M53を生成する。その後、更に、補正画面M
53の貼り合わせ部R53の画像データを境界バッファ17
に取り込む。そして、基準画面の貼り合わせ部R51と上
記貼り合わせ部R53とのパターンマッチング検出を検出
回路18に内蔵されるパターンマッチング検出回路18
Bにより実行する。
【0051】この場合、補正画面M53が回転補正がなさ
れていることから、累積加算値Σ上、パターン上ともに
完全に対応しているブロック領域を対応領域として指定
することになる。このように本変形例によると、累積加
算値Σが一致し、しかも、パターンも一致するブロック
領域を検索し、特徴領域により完全に対応する対応領域
を検索することが可能となる。そして、前記図47に示
したように、累積加算値Σが一致してもパターンが一致
しないようなブロック領域を対応領域から除外すること
ができる。
【0052】次に、前記基準画面の特徴領域のコントラ
スト状態に対応して貼り合わせられる画面の対応領域の
検索処理の別の変形例について説明する。図49は、従
来例における対応領域検出処理の検出状態を示す図であ
って、基準画面M61と貼り合わせ画面M62を貼り合わせ
る場合の第1,第2の特徴領域A,Bと、検出された第
1,第2の対応領域C,Dを示した図である。この従来
の検出処理においては、特徴領域Aに対して、Δx,Δ
yだけ移動した対応領域Cが検出され、更に、特徴領域
Bに対応する対応領域Dが検出され、貼り合わせ画面の
回転成分θが検出される。
【0053】図50は、上記基準画面M61と貼り合わせ
画面M62を貼り合わせた状態を示す図であるが、貼り合
わせ画面M62を移動量Δx,Δyだけ移動し、更に、相
対的に角度θだけ回転させて貼り合わせる。この貼り合
わせ状態で、第2の特徴領域Bと第2の対応領域Dと
は、特徴領域間距離ABと対応領域間距離CDが合わな
いために一致しない。本処理では、このような対応領域
検出ミスの状態のままで貼り合わせを行ってしまうこと
が起こり得る。
【0054】そこで、上述のような不具合が生じない対
応領域検出処理として、本変形例を提案する。この処理
における検出回路まわりのブロック構成図は、図17に
示すように、前記図4のブロック構成図と略同一である
が、検出回路38が異なる。
【0055】即ち、本検出回路における検出処理では、
図21のフローチャートに示すように、まず、一回目の
検索における対応領域として認識する許容限度の累積加
算値Σの差の許容値Δdを5に設定する。即ち、特徴領
域とブロック領域との累積加算値Σの差が5以内であれ
ば、一応、そのブロック領域を対応領域として扱うこと
になる。この値Δdは、適正な対応領域が求められない
ときには、順次、値を減らしてゆく。例えば、図18の
検索状態図に示すように、特徴領域B55の累積加算値Σ
が100であった場合、最初の段階で差の許容値Δdを
5として、累積加算値Σが80,95,99であるブロ
ック領域B56,B57,B58等を比較すると、領域B57を
対応領域としての検索許容対象として認める。なお、後
述する次ステップの処理段階で、許容差Δdを4とした
場合は、上記領域B58のみを対応領域としての検索許容
対象として認めることにする。
【0056】続いて、図21のフローチャートにおい
て、第1の対応領域の検索のためのブロック領域位置を
示すpを0にリセットする。以下、図20に示すように
貼り合わせ部R56において、pをインクリメントしなが
らブロック領域CをC0 から順次Cp へ対象とする領域
を変化させ、特徴領域Aに対してブロック領域Cp との
累積加算値Σの差が値Δd以内、この場合、5以内であ
るかをチェックする。5以内であった場合、ブロック領
域Cp を第1の対応領域として設定する。
【0057】更に、第2の対応領域の検索のためのブロ
ック領域位置を示すqを0にリセットする。以下、図2
0に示すように貼り合わせ部R56において、qをインク
リメントしながらブロック領域DをD0 から順次Dq
へ対象とする領域を変化させ、特徴領域Bに対してブロ
ック領域Dq との累積加算値Σの差が値Δd以内、この
場合、5以内であるかをチェックする。5以内であった
場合、ブロック領域Dq を第2の対応領域として設定す
る。
【0058】その後、図19に示すように第1,第2の
特徴領域A,B間の距離と上記の処理で検出された第
1,第2の対応領域C,D間の距離とを比較する。両者
の距離が一致したときは、第1,第2の特徴領域A,B
に対応する第1,第2の対応領域C,Dが検出されたと
して、ずれ量演算を実行する。
【0059】また、両者の距離が一致しないときは、累
積加算値Σの許容差の値Δdをデクリメントして、前記
ブロック領域Cp との累積加算値Σの差が上記値Δd以
内であるかのチェックと、前記ブロック領域Dq との累
積加算値Σの差が上記値Δd以内であるかのチェックを
再開する。
【0060】このように適合した対応領域が求められな
い場合には、許容差の値を徐々にデクリメントしてゆ
き、累積加算値Σの差が少ない領域での検索を繰り返
す。そして、累積加算値Σの許容差の値Δdが0となっ
ても、適合する対応領域C,Dが検出できなかった場
合、対応領域検出不能としてアラームを鳴らす等のエラ
ー処理を行う。
【0061】前記図21のフローチャートに示す変形例
の対応領域検出処理に対して、更に、別の対応領域検出
処理について説明する。この処理は、図19の分割撮影
画面の貼り合わせ部に示すように第1と第2の特徴領域
間隔と検出された第1と第2の対応領域間隔とが一致し
なかった場合、基準となる画面の特徴領域の選定自体が
適正ではなかったとして、AF,AEのやり直しやシャ
ッタ速度、更には、2値化処理時の閾値等の変更を行
い、その状態で特徴領域の選定と対応領域を検出をやり
直すようにするものである。
【0062】図22は、本変形例の特徴領域,対応領域
検出処理のフローチャートである。まず、AF,AE処
理、並びに、2値化処理を行って得られた基準画面と貼
り合わせ画面をフレームバッファに書き込み、その貼り
合わせ部を境界バッファに取り込む。特徴領域A,Bの
選出を行った後、対応領域C,Dの検出を行う。そこ
で、特徴領域A,B間の距離と対応領域C,D間の距離
を比較し、一致すれば、検出された特徴領域A,Bと対
応領域C,Dとが適合性の高いものであると判別し、ず
れ量演算を行う。一致しなければ、再度、AF,AE処
理等の常数や2値化処理における閾値レベル、または、
シャッタ速度等の再設定を行って撮影し、再度、前記の
画像データの書き込みを行う。そして、特徴領域の設定
や対応領域の検出を行うことになる。
【0063】前記図21のフローチャートに示す変形例
の対応領域検出処理に対して、更に、別の対応領域検出
処理について説明する。この処理は、図23にそのフロ
ーチャートを示すが、図19の分割撮影画面の貼り合わ
せ部に示すような第1と第2の特徴領域間隔と検出され
た第1と第2の対応領域間隔とが一致しなかった場合、
ズーム倍率を変更し、変更後の撮影画像データに基づい
て対応領域検出処理を行うものである。
【0064】更に、上記検出処理で適合する対応領域が
検出できないとき、上記図21,22,23に示すフロ
ーチャートの検出処理を順次繰り返すようにすれば、効
果的な検出が行われる。
【0065】次に、前記本発明の一実施例の画像取り扱
い装置であるカメラにおける分割画の貼り合わせと関連
する動き検出技術を有する画像取り扱い装置について説
明する。図51は、従来の画像取り扱い装置であるビデ
オカメラにおける2画像データ画面の動き検出処理にお
ける参照画像と対象画像、並びに、代表点(特徴点)の
エリア拡大図を示すものである。
【0066】この従来例は、代表点(特徴点)マッチン
グ方法を適用するものであって、参照画像M71が動き検
出のためのマッチング基準となる画像であり、対象画像
M72が移動した後の画像とする。参照画像M71と対象画
像M72とは、4つの領域に分割される。そして、対象画
像M72の4分割画面上にそれぞれ設定される代表点エリ
アB72は、例えば、8×8画素で構成される。また、上
記代表点エリアB72に対応する画像データが検索される
べきサーチエリアR71が参照画像M71の4分割画面上に
設定される。
【0067】この従来例においては、上記画像の画像デ
ータは2値化データであり、上記代表点エリアB72の
黒,白部分に対応する画像データ0,1の総和、即ち、
累積加算値Σに等しい8×8画素で構成されるブロック
領域を参照画面M71のサーチエリアR71の中から対応点
として検出して、その検出対応点エリアのメモリ空間ア
ドレスと、上記代表点エリアB72のメモリ空間アドレス
とから移動による動き量、即ち、ずれ量が算出される。
【0068】上記従来例の場合、代表点エリア(特徴領
域)B72が対象画像の絵柄のコントラスト状態に関係な
く固定された位置に設定されており、真っ白の部分と
か、真っ黒の部分が設定されることもあり、必ずしもサ
ーチに適当な画像情報を有していない。従って、動き検
出の精度が上がらない。この従来例に対して、ここで提
案する本例の画像取り扱い装置は、対象画像上の代表点
エリアとしてコントラストの高いエリアを速やかに選定
することができ、精度の高い動き検出が可能とするもの
である。図24は、上記提案の画像取り扱い装置の動き
検出部のブロック構成図である。撮像系から出力される
画像データは、まず、1フィールド目の撮像画像データ
が参照画像データとしてフィールドメモリ52に書き込
まれる。同時に、該1フィールド目の画像データにおけ
るコントラスト値に関する情報が領域情報とともにコン
トラスト検出回路51で検出され、動き検出回路53に
取り込まれる。
【0069】その後、2フィールド目の撮像画像データ
が対象画像データとして、動き検出回路53に取り込ま
れ、同時にフィールドメモリ52より読み出され、1フ
ィールド目の参照画像データが動き検出回路53に取り
込まれる。
【0070】そこで、上述の動き検出回路53に取り込
まれている上記1フィールド目の画像データに対するコ
ントラスト情報より、高コントラスト部分を検出する。
この高コントラスト部の検出は、例えば、図27の画像
データ画面M75における所定分割数による分割画面の内
の分割エリアR75を検出することになる。そして、高コ
ントラスト分割エリアR75の位置情報をそのまま2枚目
の画像データ用の高コントラスト位置情報として適用す
る。これは、1枚目と2枚目画像間では、高コントラス
ト領域の大きな移動はないと見做して、1枚目画像のの
コントラスト情報を2枚目用として流用するものであ
る。
【0071】そして、図27に示すように2枚目の対象
画像データ用の高コントラストを示す分割エリアR75の
更にその中心位置の領域を特徴領域Bf としてに指定す
る。また、動き検出回路53において、1枚目の参照画
面M74の画像データにおいて、上記高コントラストエ
リアR75に対応しているエリアR76の画像データの中か
ら、上記特徴領域Bf の高コントラスト状態を示す累積
加算値Σが一致する対応ブロック領域を対応領域として
選定する。その対応領域と上記特徴領域Bf との位置の
相対ずれ量から1枚目に対する2枚目の動き量を演算
し、動きベクトル情報として出力する。この動きベクト
ル情報は、図1に示される第1メモリコントローラ16
に出力され、フレームバッファ4の画像データの書き換
えが行われる。
【0072】図25は、上記図24の動き検出部の画像
データのコントラスト情報取り込み処理のタイムチャ−
トを示す。画像データは、Aフィールドデータ,Bフィ
ールドデータ,……と順次対象画像データが出力される
と、その各フィールドでのコントラストデータがコント
ラスト検出回路51を介して動き検出回路53に取り込
まれる。同時に各フィールドの画像データがフィールド
メモリ52にも取り込まれる。画像データ読み込み直
後、垂直同期信号出力期間中に、取り込まれている上記
コントラストデータから対象画像の高コントラスト位置
情報を読み出す。次フィールド期間で、CPUによる対
象画像上での位置指定情報を出力する。
【0073】図26は、上記図24の動き検出部のコン
トラスト検出回路51の詳細なブロック構成と各処理経
過中の信号波形を記載した図である。検出回路51に取
り込まれた画像データ(輝度信号)はBPF(バンドパ
スフィルタ)51aで所定の高周波成分が抽出され、絶
対値処理回路51bで処理した後、累積加算器51cで
絶対値処理出力を加算し、コントラスト値として図27
に示す各分割領域に対応したアドレスにコントラストデ
ータメモリ51dに書き込む。更に、CPU51eによ
り、上記コントラストデータメモリ51dのデータか
ら、高コントラストの分割領域R75(図27参照)の位
置情報を出力する。
【0074】上記図27は、取り込み画像データ画面の
分割状態を示した図であって、本例の装置にあっては、
上記高コントラストを有する分割エリアR75を上記コン
トラスト検出回路51で検出する。そして、該エリアの
中の中央に位置する領域を特徴領域Bfとして設定す
る。
【0075】以上説明したように、本例の画像取り扱い
装置によると、対象画像における特徴領域を設定する際
に、まず、上記対象画面の分割エリア毎のコントラスト
データを取り込み、その中で高コントラストを示す分割
エリアを検出し、その分割エリアの中心領域を上記特徴
領域に設定するので、後の対応領域検出時に用いる特徴
領域に理想的な高コントラスト領域を指定することがで
き、精度の高い動き検出が可能となる。
【0076】上記の画像取り扱い装置の図27で説明し
た特徴領域の設定方法に対する変形例として、図28に
示す方法は、図24のコントラスト検出回路51で検出
された高コントラストの分割エリアR75について、更に
そのエリアの中でコントラストを示す領域を確実に検索
する方法である。即ち、エリアR75を所定の数、例え
ば、図28のように12分割する。その分割エリアPc
を順次移動して、各エリアのコントラスト情報を検出
し、高コントラストを示すエリアを特徴領域Bgとして
設定するものである。この方法によると、分割エリアR
75中の高コントラストを示す領域を確実に検索すること
ができる。
【0077】また、特徴領域の設定方法に対する別の変
形例として、図29に示す方法は、図24のコントラス
ト検出回路51で検出された高コントラストの分割エリ
アR75について、高コントラスト領域を検索する場合、
例えば、その分割エリアPfm列×n行画素で構成する
ものとし、a画素分だけ行、または、列を順次移動させ
ながら、各エリアのコントラスト情報を検出し、高コン
トラストを示すエリアを特徴領域Bgとして設定するも
のである。この方法によると、分割エリアR75中の高コ
ントラストを示す領域を確実にしかも細かく検索するこ
とができる。
【0078】次に、前記分割画の貼り合わせと関連する
動き検出技術についての別の例の画像取り扱い装置につ
いて説明する。図30は、本提案の画像取り扱い装置の
動き検出部のブロック構成図である。なお、上記図30
に示す以外の撮像素子系等の構成は、図1のカメラの構
成と同一とする。
【0079】撮像系で出力される画像データは、2値化
回路61で処理され、基準となる1枚目の撮像画像デー
タの重複する部分(貼り合わせ部)Rhの2値化画像デ
ータと、重ね合わされるべき2枚目の撮像画像データの
重複する部分(貼り合わせ部)Riの2値化画像データ
とが境界バッファ62に対象画像データ、および、参照
画像データとして書き込まれる。
【0080】コントラスト検出回路63にて、1枚目の
領域Rhの中の所定の大きさ、例えば、100×100
画素のブロック領域毎の画像データ(0,1)のコント
ラスト情報を検出して、高コントラストを示す2つの領
域を高コントラストを示す領域Rh,Riの位置情報を
動き検出回路64に取り込む。更に、領域Rh,Riの
大きさより狭い領域、例えば、8×8画素のブロック領
域について、画像データ(0,1)による高コントラス
トを示す領域を検出し、その領域を2つの特徴領域B
h,Biとして設定する。
【0081】更に、上記領域Rh,Riに対応する2枚
目画像における領域Rj,Rk内において、上記特徴領
域Bh,Biのコントラスト情報(画像データの累積加
算値)と各一致するブロック領域を検索して、2つの対
応領域Bj,Bkとする。そして、1枚目画面の上記特
徴領域Bh,Biに対して、2枚目画面の上記対応領域
Bj,Bkを一致させて重ねたときの移動量と回転量を
ずれ量として出力する。上記ずれ量は、図1に示す第1
メモリコントローラ16に入力される。そして、フレー
ムバッファ4に取り込まれている2枚目画面のデータを
上記ずれ量に基づいて、移動,回転させて重ね合わせを
行う。
【0082】図31は、上記コントラスト検出回路6
3、または、動き検出回路64における高コントラスト
領域の検出回路の処理状態を合わせて示したブロック構
成図である。この回路の処理状態を、例えば、8×8画
素のブロック領域についてのコントラストデータを検出
する動作として説明する。
【0083】いま、検索ブロック領域Pi,Pjの2領
域の画像データのコントラストデータについて考えると
して、画像データが図32の(A),(B)に示すよう
なデータとする。まず、図31の累積加算器65によ
り、検索ブロック領域Pi,Pjの画像データ(0,
1)を累積し、値60,30を得る。減算器66にて、
上記出力値60,30からブロック領域の画素数64の
1/2である値32を減算し、値28,−2を得る。絶
対値化回路67で絶対値をとり、減算器68にて、上記
ブロック領域の画素数の1/2である値32から上記絶
対値化した値28,2を減算し、コントラストの高さを
示すコントラストデータとして4,30を出力する。こ
の出力値により検索ブロック領域Pi,Pjのコントラ
スト状態ととしては領域Pjの方が高コントラストであ
り、領域Piが低コントラストであると判別される。な
お、図32の(C)に示すブロック領域Pkのコントラ
ストデータは、各画素が殆ど黒(0)であり、低コント
ラストである状態を示している。
【0084】次に、分割画の貼り合わせと関連する動き
検出技術を有する更に別の画像取り扱い装置について説
明する。図33は、上記提案の画像取り扱い装置の動き
検出部のブロック構成図である。この検出部は、前記図
24に示すものと略同一の構成を有している。異なって
いる点は、コントラスト検出回路51Aが対象画像デー
タのブロック領域のコントラスト情報を検出する処理以
外、撮影光学系のAF(自動合焦)制御用に用いられる
点である。図1のAF/AE回路14のAF部が上記コ
ントラスト検出回路51Aに対応する。
【0085】図34は、AF処理用の撮影画面のAFエ
リアM81の分割状態を示し、1分割ブロックが30×
96画素のブロック領域R81で構成され、所定領域のコ
ントラスト情報がAF制御に用いられる。また、本変形
例の場合、この分割エリアがそのまま画像重ね合わせ処
理の特徴領域の検出にも用いられることになる。
【0086】図35は、上記コントラスト検出回路51
Aは、前記図26のコントラスト検出回路51と略同一
の構成を有しており、前述のようにCPU51eからA
F用のコントラスト情報も出力される。本変形例によれ
ば、コントラスト検出回路51AがAF制御用と画像重
ね合わせ処理の特徴領域の検出用とに共用して用いられ
ることから、回路規模が大型化することがなくなる。
【0087】次に、分割画の貼り合わせと関連する動き
検出技術を用いた更に別の画像取り扱い装置について説
明する。図36は、上記提案の画像取り扱い装置の動き
検出部のブロック構成図である。この検出部は、前記図
30に示すものと略同一の構成を有している。異なって
いる点は、コントラスト検出回路63Aが対象画像デー
タのブロック領域のコントラスト情報を検出する処理以
外、撮影光学系のAF(自動合焦)制御用にも用いられ
る点が異なる。但し、上記コントラスト検出回路63A
には、2値化される前の画像データが取り込まれるもの
とする。
【0088】本変形例においても、コントラスト検出回
路51AがAF制御用と画像重ね合わせ処理の特徴領域
の検出用とに共用して用いられることから、回路規模が
大型化することがなくなる。
【0089】以上説明した実施例、または、その変形例
の装置に基づいて、画像取り扱い装置として次のような
構成を有する装置が提案される。即ち、1つの画像取り
扱い装置は、部分的に重複する当該一の領域に係る画像
と当該他の領域に係る画像とを、上記重複する領域に係
って少なくとも上記一の領域に係る上記重複する領域中
の第1の特徴部及び第2の特徴部として設定した領域が
これらに対応すべき上記他の領域に係る上記重複する領
域中の第1の対応部及び第2の対応部として認識される
領域と正規に重なるようにして動きを検出処理するため
の機能部を有する画像取り扱い装置であって、上記第1
の特徴部及び第2の特徴部を設定するに際しこれら各部
をその座標位置を表すための直交座標系における一方の
座標位置を同じくする如く設定する手段を備えてなるこ
とを特徴とする。この画像取り扱い装置によると検出精
度(認識精度)、検出速度が向上し、演算の回路規模が
縮小される。
【0090】他の1つの画像取り扱い装置は、部分的に
重複する当該一の領域に係る画像と当該他の領域に係る
画像とを、上記重複する領域に係って少なくとも上記一
の領域に係る上記重複する領域中の第1の特徴部及び第
2の特徴部として設定した領域がこれらに対応すべき上
記他の領域に係る上記重複する領域中の第1の対応部及
び第2の対応部として認識される領域と正規に重なるよ
うにして貼り合わせ処理するための機能部を有する画像
取り扱い装置であって、上記第1の対応部及び/又は第
2の対応部の認識を、上記第1の特徴部及び/又は第2
の特徴部との比較対象とされる当該部内での映像信号レ
ベルの累算値が同等か否かの第1の識別動作の後に上記
一の領域に係る画像と当該他の領域に係る画像との相対
位置を整合させる動作を行いこの後当該部内でのパター
ンが同等か否かの第2の識別動作を行う識別手段を備え
てなることを特徴とする。この画像取り扱い装置による
と、検出精度(認識精度)が向上する。
【0091】更に他の1つの画像取り扱い装置は、部分
的に重複する当該一の領域に係る画像と当該他の領域に
係る画像とを、上記重複する領域に係って少なくとも上
記一の領域に係る上記重複する領域中の第1の特徴部及
び第2の特徴部として設定した領域がこれらに対応すべ
き上記他の領域に係る上記重複する領域中の第1の対応
部及び第2の対応部として認識される領域と正規に重な
るようにして貼り合わせ処理するための機能部を有する
画像取り扱い装置であって、上記第1の対応部及び第2
の対応部として認識される領域間の距離が上記第1の特
徴部及び第2の特徴部として設定した領域間の距離と所
定の許容範囲を越えて異なる旨識別されたときには、上
記第1の特徴部及び/又は第2の特徴部についての当初
の条件を変えての設定動作、上記第1の対応部及び/又
は第2の対応部についての当初の条件を変えての認識動
作、上記異なった双方の距離を等しくするための電子的
画像倍率可変動作、又は、上記3種の動作のうちの2以
上の動作を順次実行する動作を行うための手段を備えて
なることを特徴とする。
【0092】更に他の1つの画像取り扱い装置は、部分
的に重複する当該一の領域に係る画像と当該他の領域に
係る画像とを、上記重複する領域に係って少なくとも上
記一の領域に係る上記重複する領域中の一つの特徴部と
して設定した領域がこれらに対応すべき上記他の領域に
係る上記重複する領域中の一つの対応部として認識され
る領域と正規に重なるようにして貼り合わせ処理するた
めの機能部を有する画像取り扱い装置であって、上記特
徴部を設定するに際し、この特徴部を自己の中に設定す
べき領域を該特徴部よりも大きい複数のブロックに分割
し、当該ブロック内に上記特徴部を設定するに相応する
画像のコントラスト値等の所定の第1の要件を満たすか
否かの第1の弁別動作を上記各ブロック単位での比較的
粗な領域弁別動作として実行し、爾後、第1の弁別動作
によって自己の内に上記特徴部を設定するに相応する所
定要件を満たすものと弁別されたブロックについてのみ
同ブロック内領域について上記特徴部として設定するに
相応する画像のコントラスト値等の所定の第2の要件を
満たす小領域を特定する第2の弁別動作を当該ブロック
内領域についての比較的密な領域弁別動作として実行す
るための設定手段を備えてなることを特徴とする。この
画像取り扱い装置によると、特徴部の選定が速やかにな
されるため、装置全体として処理速度が向上する。
【0093】更に他の画像取り扱い装置は、画像のコン
トラスト状態の如何を識別して合焦状態の如何を評価す
るための第1の機能部、及び、部分的に重複する当該一
の領域に係る画像と当該他の領域に係る画像とを、上記
重複する領域に係って少なくとも上記一の領域に係る上
記重複する領域中の一つの特徴部として設定した領域が
これらに対応すべき上記他の領域に係る上記重複する領
域中の一つの対応部として認識される領域と正規に重な
るようにして貼り合わせ処理するための第2の機能部を
有する画像取り扱い装置であって、上記特徴部を設定す
るに際し、この特徴部を上記第1の機能部によってコン
トラストが所定程度以上あるものと識別された領域中か
ら選定する手段を備えてなることを特徴とする。この画
像取り扱い装置によると、AF手段と特徴部設定のため
の手段が部分的に重複して構成されるため簡素化され
る。
【0094】
【発明の効果】上述のように本発明の画像取り扱い装置
は、評価すべきブロック領域を逐次移動してブロック領
域内での画像のコントラストの程度を評価する演算が極
めて素早く実行でき、高精細な画像データを素早く取り
扱うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す画像取り扱い装置であ
るカメラの構成を示すブロック構成図。
【図2】上記図1のカメラにおける撮影画面の分割画面
を示す図。
【図3】上記図1のカメラにおける撮影画面の分割画面
の貼り合わせ状態を示し、(A)は分割画面、(B)は
貼り合わせ画面を示す。
【図4】上記図1のカメラにおける検出回路まわりの詳
細なブロック構成図。
【図5】上記図1のカメラにおける検出回路の更に詳細
なブロック構成図。
【図6】上記図1のカメラにおける検出回路の検出処理
のタイムチャ−ト。
【図7】上記図1のカメラにおける検出回路の検出処理
の検索ブロック領域の移動状態を示す図。
【図8】上記図1のカメラと別途に規定されたカメラと
において、特徴領域検出のための検索回数を比較して示
した図。
【図9】上記図1のカメラにおける分割画面の貼り合わ
せ状態を示す図。
【図10】上記図1のカメラにおける分割画面を貼り合
わせ方を示す図。
【図11】上記図1のカメラにおける分割画面を貼り合
わせ方を示す図。
【図12】上記図1のカメラにおける分割画面の特徴領
域と対応領域を示す図。
【図13】上記図1のカメラにおける検出回路の加算回
路の一例を示す図。
【図14】上記図1のカメラにおける検出処理の変形例
の画面貼り合わせ状態を示す図。
【図15】上記図1のカメラにおける検出回路の変形例
の回路のブロック構成図の一部。
【図16】上記図1のカメラにおける検出回路の変形例
の回路のブロック構成図の一部。
【図17】上記図1のカメラにおける検出回路の別の変
形例の回路のブロック構成図
【図18】上記図1のカメラにおける検出処理の変形例
の特徴領域検索状態を示す図。
【図19】上記図1のカメラにおける検出処理の変形例
で貼り合わされる画面の特徴領域と対応領域を示す図。
【図20】上記図1のカメラにおける検出処理の変形例
で対応領域を検出するためのブロック領域の移動状態を
示す図。
【図21】上記図1のカメラにおける検出処理の変形例
のフローチャート。
【図22】上記図1のカメラにおける検出処理の別の変
形例のフローチャート。
【図23】上記図1のカメラにおける検出処理の更に別
の変形例のフローチャート。
【図24】本発明の装置に関連する画像取り扱い装置の
動き検出部のブロック構成図。
【図25】上記図24の動き検出部のコントラストデー
タ取り込み処理のタイムチャ−ト。
【図26】上記図24の動き検出部のコントラスト検出
回路のブロック構成図。
【図27】上記図24の動き検出部におけるコントラス
ト検出のための分割ブロック領域を示す図。
【図28】上記図24の動き検出部の検出処理の変形例
における分割ブロック内の高コントラスト検索状態を示
す図。
【図29】上記図24の動き検出部の検出処理の別の変
形例における分割ブロック内の高コントラスト検索状態
を示す図。
【図30】本発明の装置に関連する別の例の画像取り扱
い装置の動き検出部のブロック構成図。
【図31】上記図30の動き検出部のコントラスト検出
回路のブロック構成図。
【図32】上記図31のコントラスト検出処理に適用さ
れるブロック領域の画像データを示す図。
【図33】本発明の装置に関連する更に別の例の画像取
り扱い装置の動き検出部のブロック構成図。
【図34】上記図33の動き検出部の検出処理における
検出対象画面の分割状態を示す図。
【図35】上記図33の動き検出部のコントラスト検出
回路のブロック構成図。
【図36】本発明の装置に関連する更に別の例の画像取
り扱い装置の動き検出部のブロック構成図。
【図37】一つの構想による画像取り扱い装置における
貼り合わせ画面の2枚の重ね合わせ部(貼り合わせ部)
の画面を示す図。
【図38】一つの構想による画像取り扱い装置における
貼り合わせ処理の特徴領域検出に適用されるブロック領
域の拡大図。
【図39】一つの構想による画像取り扱い装置における
貼り合わせ処理の特徴領域検索のためのコントラスト情
報検出に適用されるブロック領域の画素拡大図。
【図40】一つの構想による画像取り扱い装置の貼り合
わせ処理のための画像データ累積加算値演算回路のブロ
ック構成図。
【図41】上記図40の画像取り扱い装置の累積加算値
演算回路のタイムチャ−ト。
【図42】他の構想による画像取り扱い装置の貼り合わ
せ処理のための画像データ累積加算値演算回路のブロッ
ク構成図。
【図43】上記図42の画像取り扱い装置の累積加算値
演算回路のタイムチャ−ト。
【図44】他の構想による画像取り扱い装置の貼り合わ
せ処理における特徴領域と対応領域を示す図。
【図45】他の構想による画像取り扱い装置の貼り合わ
せ処理における特徴領域に対応するブロック領域を検索
する状態を示す図。
【図46】他の構想による画像取り扱い装置の貼り合わ
せ処理における特徴領域に対応するブロック領域を検索
する状態を示す図。
【図47】他の構想による画像取り扱い装置の貼り合わ
せ処理における特徴領域に対応するブロック領域を検索
する状態を示す図。
【図48】他の構想による画像取り扱い装置の貼り合わ
せ処理における特徴領域に対応するブロック領域を検索
する状態を示す図。
【図49】他の構想による画像取り扱い装置の貼り合わ
せ処理における特徴領域と対応領域を示す図。
【図50】上記図49の構想による貼り合わせ処理にお
ける貼り合わせ状態を示す図。
【図51】他の構想による画像取り扱い装置の動き検出
処理における重ね合わせるべき対象画面と参照画面を示
す図。
【符号の説明】
18a1………………加算器(累積加算手段) 18a5………………加算器(加算手段) 19 ………………第2メモリコントローラ(レジスタ
保持更新手段) Ba …………………第1特徴領域(第1の特徴部) Bb …………………第2特徴領域(第2の特徴部) Bc …………………第1対応領域(第1の対応部) Bd …………………第2対応領域(第2の対応部) B55,Bf,Bg………特徴領域(特徴部) P,Pk …………………ブロック領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】当該画面において、各所定寸法を有してな
    り映像信号レベル検出の単位とするものとしてその形状
    と大きさを規定してなる単位領域を所定方向に沿って整
    列させて構成されるブロック領域を想定し、該ブロック
    領域を所定方向に沿って移動の前後において重なり部を
    形成しながら逐次移動するときの毎回の停止位置での当
    該ブロック領域内に含まれる上記単位領域毎の映像信号
    レベルの総和を求めることによって、上記毎回の停止位
    置でのブロック領域内での画像のコントラストの程度を
    評価する機能部を有する画像取り扱い装置であって、 上記ブロック領域の所定数の単位領域毎の映像信号レベ
    ル値を累積加算する累積加算手段と、 上記累積加算手段による当該ブロック領域の単位領域毎
    の映像信号レベルの累積加算値を保持すべく設けられた
    保持手段と、 上記保持手段に保持された値の総和を得るための加算手
    段と、 上記ブロック領域の垂直又は水平方向の逐次移動に追随
    して上記保持手段のうちの一部に保持された値を該逐次
    移動に対応して上記累積加算手段により新たに得られる
    値に更新する保持値更新手段と、 を備えてなることを特徴とする画像取り扱い装置。
JP5334578A 1993-12-28 1993-12-28 画像取り扱い装置 Pending JPH07203278A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005032125A1 (ja) * 2003-09-26 2005-04-07 Sharp Kabushiki Kaisha パノラマ画像作成装置及びパノラマ画像撮影装置
US6891978B1 (en) 1999-07-16 2005-05-10 Minolta Co., Ltd. Image processing device and method of processing picture data

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Effective date: 20040323