JPH07254348A - ヒューズおよびヒューズホルダ - Google Patents

ヒューズおよびヒューズホルダ

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JPH07254348A
JPH07254348A JP6325038A JP32503894A JPH07254348A JP H07254348 A JPH07254348 A JP H07254348A JP 6325038 A JP6325038 A JP 6325038A JP 32503894 A JP32503894 A JP 32503894A JP H07254348 A JPH07254348 A JP H07254348A
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conductor
fuse holder
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JP6325038A
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Stephen P Hassler
ポール ハスラー スティーブン
Stephen Paul Johnson
ポール ジョンソン スティーブン
John Lapp
ラップ ジョン
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Cooper Industries LLC
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    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H31/00Air-break switches for high tension without arc-extinguishing or arc-preventing means
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 改良された限流ヒューズおよび限流ヒューズ
ホルダを提供する。 【構成】 ヒューズ本体内に多数の電流路を設けた。第
1電流路は大電流融解素子を含む。第1電流路と並列の
第2電流路はトリガー用導電体を有する。トリガー用導
電体は、ヒューズ本体の外部へ延びて可動支持材に接続
されている。異常電流が発生して電流経路が第1電流路
から第2電流路へ切り換わると、第2電流路が持つ第1
スパークギャップがトリガー用導電体を切断する。第1
および第2の電流路の間に形成した第2スパークギャッ
プにより、第1スパークギャップを流れる異常電流がト
リガー導体の切断に十分な時間持続し、それによりドロ
ップアウトを確実に行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には配電装置に
関し、詳しくは限流ヒューズおよびドロップアウト型ヒ
ューズホルダに関し、更に詳しくはドロップアウト型限
流ヒューズホルダであって多数の電流路を有し、ヒュー
ズホルダを流れる電流を種々の流路間で移動させてドロ
ップアウト動作を助け、特に現在エクスパルジョンヒュ
ーズ(放出ヒューズ)と一緒に用いられる工業規格の交
換可能型カットアウトスイッチ装着器(マウンティン
グ)に装着するのに適したヒューズホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】ヒューズは、電流に応じて融解可能な素
子によって回路を保護する電流遮断装置である。所定強
度および所定持続時間の過電流または短絡電流がヒュー
ズを流れると、融解可能な素子が融解することにより回
路を開く。過電流の遮断が完了した後は、ヒューズを所
定位置に戻して交換し、使用可能な状態にする必要があ
る。
【0003】ヒューズの典型的な用途は、電力を利用す
る産業分野で配電変圧器、ケーブル、キャパシタバンク
等の設備を過電流で損傷しないように保護することであ
る。設備あるいは回路が故障したら損傷が発生しないう
ちに素早く電源から切り離すようにヒューズを配置す
る。現在用いられているヒューズには基本的な2つの型
としてエクスパルジョンヒューズ(放出ヒューズ)と限
流ヒューズがある。
【0004】この2つの型のうちエクスパルジョンヒュ
ーズの方が先に用いられていた。典型的なエクスパルジ
ョンヒューズは、融解素子(一般に「ヒューズリンク」
[fuse link] と呼ばれている部分)の長さが比較的短
く、これを「ヒューズホルダ」として知られている大き
い方の部品の一部である管状容器内に収容したものであ
る。エクスパルジョンヒューズに用いられるこの容器
は、骨繊維(bone fiber)のような有機材料で被覆して
ある。過電流に応じて融解素子が融解してアークを発生
させ、このアークで被覆を熱してガスを放出させ、この
ガスのイオン消失および爆発反応によって過電流の遮断
が起きる。エクスパルジョンヒューズの作動の特徴とし
て、大きい音と共にガス、火炎、燃焼破片が激しく噴出
するので、その時に近くにいた作業員が危険に曝され
る。このように作動が激しいので、この型のヒューズは
一般的に専ら屋外用として用いられる。また、屋外で使
用した場合でも、エクスパルジョンヒューズは爆発的な
作動をする上、イオン消失したガスが絶縁スペースに入
り込むため、その保護対象とする設備や他の設備から十
分離して設置しなくてはならない。更に、配電用電柱に
取り付けられたエクスパルジョンヒューズが炎上した破
片を辺りに撒き散らして山火事を起こすことも知られて
いる。
【0005】もう一つエクスパルジョンヒューズ特有の
欠点は、大きな異常電流を断ち切るまでに電流サイクル
の1/2、場合によっては1サイクルの時間がかかるこ
とである。その間、ヒューズが保護すべき設備は、ヒュ
ーズを通って流入する異常電流全部に耐えなければなら
ない。設備内で消費される損傷発生のエネルギーは式I
2 Tに比例する。ここで、Iは過電流の大きさ、Tはそ
の過電流状態の持続時間である。また、エクスパルジョ
ンヒューズが電流を完全に遮断するまでの間は大電流が
流れ続けるため、ネットワークに電圧降下が発生し、電
灯のフリッカやコンピュータ等の敏感な電子装置の損傷
を起こす。更に、エクスパルジョンヒューズによる過電
流の遮断が完了するまでの間に、セクショナライジング
ヒューズ、リクローザ等の保護リレーおよび保護回路装
置が、過電流を検知してネットワークの他の部分を一時
的に、場合によっては持続的に切り離してしまう。ま
た、電力需要の増大に伴い、配電ネットワークのインピ
ーダンスが低くなり、遮断能力を大きくすることが必要
になり、エクスパルジョンヒューズの能力では間に合わ
なくなってきた。
【0006】このようにエクスパルジョンヒューズは、
遮断能力に限界がある上、作動形態に危険性があり、建
築物や閉所内での使用には適さず、遮断時間がかかる等
のことが原因で、限流ヒューズの開発が早まった。限流
ヒューズは少なくとも下記の3点で需要者にとって非常
に望ましい。 (1)過電流の遮断が素早く行われ、作動に伴うアーク
のエネルギーは全てヒューズの充填砂(サンドフィラ
ー:sand filler)に吸収された後、比較的低温で熱とし
て放出されるので、アーク生成物やガスの放出もヒュー
ズ本体外部に対する力の負荷も起きない。そのため、限
流ヒューズは屋内や狭い閉所でも使用できる。更に、高
温のガスや火炎が放出されないので、他の装置との間に
は通常の電気的クリアランスを取れば十分である。
【0007】(2)過電流がヒューズの定格定常電流を
大きく超えると限流動作が起きて、ヒューズ内を流れる
電流が、ヒューズの配置箇所で配電ネットワークから通
常時に供給される電流値より小さい値に減少する。この
電流減少によって、回路が損傷を受けて故障する危険が
少なくなり、原因となった故障設備自体のダメージも少
なくて済み、配電ネットワーク全体が受ける衝撃も軽減
する。
【0008】(3)この限流動作のおかげで非常に大き
な遮断定格値が得られるので、限流ヒューズは非常に大
きな短絡電流が予想される中圧および高圧の配電回路に
用いることができる。 典型的な限流ヒューズは、1本または何本かの銀のワイ
ヤまたはリボンを融解素子として、その端部を一対の電
気端子に接続してある。融解素子は、適切な異常電流遮
断性能を得るために最小限の長さが必要であり、また正
常時の定常電流を適切に通すために十分な断面積も必要
である。このアセンブリ(融解素子と両端の端子から成
る)を、高温に耐える材料で作られた管状のハウジング
内に収容し、そして典型的にはこのハウジング内に高純
度のシリカ砂を充填した後、密封する。ハウジングの両
端にある端子でヒューズが配電ネットワークに接続され
る。アセンブリ全体のことを限流ヒューズと呼んでい
る。
【0009】大きな異常電流を断ち切る作動時には、限
流ヒューズの融解素子は全長がほとんど瞬時にして融解
する。素子全長の一部分の断面を小さくしておくと、素
子の融解はこの小断面部分で開始した後に全長に及ぶ。
その際に発生するアークの熱エネルギーは周囲の砂中に
素早く消耗する。周囲の砂はこのエネルギーで溶融ある
いは融解し、ガラス質のトンネル、いわゆる「フルグラ
イト(閃電岩)」ができる。熱エネルギーが素早く消耗
する上、溶融したガラス質のフルグライトによってアー
クが閉じ込められるので、電流が文字どおり絞られて比
較的小さい値になる。強力な融解素子として金属リボン
を用いることは、定格電流値の大きいヒューズでは極め
て一般的なことである。リボンはワイヤに比べて表面積
が大きいので、隣接する充填材への熱の伝導および輻射
の点で有利である。そのため、導電材料の体積が同じな
らば、リボン素子はワイヤ素子よりも遮断特性が高いだ
けでなく、定常電流の定格値も大きい。もう一つリボン
の大きな利点は、孔あるいは切欠を入れることにより断
面積を小さくして、望みの溶融特性を設定でき、アーク
電圧の発生を正確に制御できることである。リボン状素
子を用いた限流ヒューズに大きい異常電流が流れると、
断面積を小さくした部分が急速に加熱されてリボンの融
点に達する。その結果、一定個数の小さいアークが直列
に並んで発生するため、その瞬間に発生するアーク電圧
のスパイクの大きさを制限される。この確実なアーク形
成により、リボン素子の残部の蒸発が継続し、最終的に
素子全長に渡るアークが形成される。
【0010】電流が小さい場合として、例えば高インピ
ーダンスの故障や長時間の過負荷に対しては、全く違っ
た現象が起こる。その場合には、融解素子はゆっくりと
加熱され、そして完全に溶融するのは僅かな本数の素子
であり、恐らく1箇所だけである。1個あるいは何個か
の短いアークが発生し、融解素子の長い方の部分を焼き
進もうとする。この場合にも、アークの非常に高い熱に
よってフルグライトが形成される。しかし、最初にでき
るアークが短いという理由の他に、融解素子の焼き進み
があまり速くないため、形成したフルグライトの有効性
が高密度の熱源によって破壊する前に電流遮断ができな
いという理由で、このヒューズでは小さい電流の遮断が
できない。その結果、小さい電流に対する遮断性能を得
るために、現在用いられている限流ヒューズの多くは主
融解素子と直列に副融解素子を配列し、この副素子は小
さい異常電流に応答して融解して電流を遮断するように
設計されている。
【0011】今日、ヒューズを選定し使用する需要者に
ついて考慮すべき重要なポイントは、需要者の既存ネッ
トワーク内にそのヒューズが物理的に内蔵できる可能性
であり、また設置と保守の容易性およびコストである。
現在のネットワークでは、典型的にはエクスパルジョン
ヒューズホルダが「カットアウト」と呼ばれる装着器に
設置されている。一般的に言えば、カットアウトとは、
装着器に、需要者の電柱または横棒に取り付けるように
設計された絶縁支持体と、ヒューズホルダ、スイッチア
センブリ、またはこれらの組み合わせを受入れ且つ電気
的に係合させる一対の間隔を開けた端子とを設けたもの
である。ヒューズホルダあるいはスイッチを取り付ける
と、カットアウト装着器の端子間の「ゲート」が橋渡し
される。
【0012】用語「ヒューズカットアウト」は、カット
アウト装着器(前記)とヒューズホルダとを組み合わせ
たものを指す。ヒューズカットアウトに用いる典型的な
ヒューズホルダはカットアウトの端子から容易に取り外
せるように設計してある。そのようはヒューズホルダの
一つに「ドロップアウト」型があり、これはヒューズが
動作すると、ヒューズホルダの一端がカットアウト装着
器から取り外された状態になる。この状態になると、ヒ
ューズホルダは外されずに係合している方の端部で支持
されつつ、外された方の端部が下向きに回転し正常位置
である取付ゲート間から離れる。
【0013】エクスパルジョン型のヒューズカットアウ
トは、比較的便利で低コストの、融解して配電システム
を保護する手段となる。更に、産業界ではエクスパルジ
ョンヒューズホルダおよび装着器の寸法規格を採用して
いるので、あるメーカーのヒューズホルダが別のメーカ
ーの装着器にぴったりと合うようになっている。また、
この「互換型」カットアウトは国中の配電システムに広
く普及していて、多数のカットアウトが現在用いられて
いる。
【0014】電力需要、信頼性の高いサービス、高いレ
ベルの安全性、変圧器の過電圧保護の改良、およびシス
テムのコンパクト化に対する要請が増大するに伴って、
エクスパルジョンヒューズカットアウトを引き続き使用
することは今日の需要者のニーズには必ずしも合致しな
くなっている。既に説明したエクスパルジョンヒューズ
の問題点の多くは、限流ヒューズおよびヒューズホルダ
の使用により克服できるであろう。しかし、従来の限流
ヒューズ自体にも特有の欠点があった。
【0015】前記問題点を克服する従来の試みとして
は、例えば米国特許第3,827,010号および第
4,011,537号に開示された装置がある。これら
の装置は、ドロップアウトを組み合わせたアセンブリで
あって、限流ヒューズをエクスパルジョン型ヒューズと
並べて直列に接続したものであり、ヒューズカットアウ
トによってフルレンジの保護が確保される。しかし、こ
の装置の全長は、既存の配電システムに見られる一般的
な装着器のゲート(端子間の間隔)よりも大きい。した
がって、上記発明を効果的に利用するには、需要者は現
在用いられている文字どおり何百万基というカットアウ
トを交換しなくてはならない。このような対処の仕方
は、設備コストの面からだけでなく、恐らくもっと重大
なこととして、カットアウトの交換に伴う途方も無い労
働コストの面からも、実現性が無い。更に、この装置は
火災に対しても間隔を必要とする点でも十分な解決策に
なっていないし、直列接続された装置に対する部分的な
素子の損傷に起因する問題や、直列接続された2つ部分
の一方の再融解に起因する調整不良の問題もある。
【0016】もう一つの従来の対策は米国特許第3,8
63,187号に開示されており、エクスパルジョン型
ヒューズを限流ヒューズと直列に接続するが、後者の
「アウトゲート」はドロップアウトアセンブリの一部を
構成しないように配置する。この装置の一つの欠点は、
限流ヒューズが所定位置にボルト留めされているため、
特に悪天候のときなどは、限流ヒューズの交換が難しい
ということである。更に難しい点は、ヒューズの交換は
典型的にはネットワークが活状態のときに行われるとい
うことである。また、エクスパルジョンヒューズは作動
してドロップオープン(dropped open)していても、そこ
の限流ヒューズが作動したのかどうかを直ちに判断する
方法は無い。したがって、装置のエクスパルジョンヒュ
ーズ部分が作動した箇所では、エクスパルジョンヒュー
ズも限流ヒューズも両方共に交換するのが良い。また、
普通のエクスパルジョンヒューズに必要なスペースより
も余分に限流ヒューズの分のスペースが必要である。ま
た、、融解したヒューズにかかっていた電圧負荷がエク
スパルジョンヒューズのドロップアウト動作によって除
去できたというヒューズ作動の有無が確実に明示できる
ためには、2つのヒューズ部材を電気的に適正に調整す
る必要がある。
【0017】もう一つ別のヒューズカットアウトが米国
特許第4,184,138号に開示されており、その設
計では、直列接続した限流/エクスパルジョンヒューズ
の軸にオフセットを与えることにより、この組み合わせ
が既存の互換型カットアウトの中に物理的に収まるよう
に考慮されている。しかし、前記の3件の特許と同じよ
うに、この発明もエクスパルジョンヒューズを用いた場
合に特有の欠点として、騒音、火炎を上げるアーク生成
物の放出、調整が必要であること等の欠点がある。更
に、この装置を取り付けるための余分な機器および取付
具はやっかい物であり望ましくない。また、米国特許第
3,863,187号に関して説明したように、エクス
パルジョンヒューズの作動の際に、限流ヒューズも試験
しなければならず、あるいは交換後に試験しなければな
らず、他でコスト削減の努力をした分を食いつぶすこと
になる。
【0018】更にもう一つ、エクスパルジョンヒューズ
部分には依存しない形の従来の対策が米国特許第3,6
11,240号に示されている。この特許は限流ドロッ
プアウトヒューズホルダを開示している。しかし、この
ヒューズは、今日産業界に広く普及している工業規格の
互換型カットアウト装着器の中にぴったり収まるように
は設計されていない。また、ドロップアウト機構で爆薬
を用いており、その爆発によりヒューズがドロップオー
プン運動(drop-open movement)をする。同様に、米国
特許第3,825,871号でもヒューズのドロップア
ウトを開始させるのに爆薬を用いている。このように爆
薬を用いて一般には好結果が得られてはいるが、爆薬が
爆発し損なったために、異常電流を断ち切った後にヒュ
ーズがドロップオープンし損なうことは稀ではない。こ
のような不具合の主な原因は、長期の使用中に粉末が湿
気を多量に吸収して発火できないことである。不具合の
原因が何であれ、ドロップアウトヒューズが作動後にド
ロップオープンしない不具合があると、作動したヒュー
ズの位置が作業員には単純な目視で分からないため、も
っと時間がかかり不便な手段でどのヒューズが作動した
のかを検査しなくてはならず、非常に大きな障害と作業
の遅れの原因になる。また、ドロップオープンし損なっ
たヒューズホルダには活状態のネットワークによる電圧
負荷が引き続き掛かっているため、電流路生成(tracki
ng)や放電短絡(flash over)の起き易い状態になって
いる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
ここ10年来でヒューズ技術分野には多くの進歩があっ
たにもかかわらず、一層の進歩が産業界から望まれてい
る。特に、限流ヒューズの使用に対する需要の増大と既
存のカットアウト装着器を使うというコスト上の要請と
によって、現に使用中の互換型カットアウト装着器のゲ
ートの中にぴったりと入るような寸法のフルレンジ(fu
ll-range)の限流ヒューズホルダに対する要望がある。
作業員の危険性を無くし、火災の発生の恐れを解消し、
保護対象の設備や他の構造物の近くに安全に設置できる
ように、限流ヒューズホルダは全体を非エクスパルジョ
ン型にすると共に、エクスパルジョンヒューズの作動に
伴う騒音や電圧降下を起こさずに作動するものにする。
望ましくは、このようなヒューズホルダは、ドロップア
ウトによる変化によって、ヒューズの作動の有無を示
し、融解後のヒューズを電圧負荷から解放し、設置およ
び保守が容易にできるものにする。理想的には、ドロッ
プアウト機構が、ヒューズホルダのドロップオープン運
動を開始させるのに爆薬を用いず、機械的に作動し、定
格電流の低いヒューズでも高いヒューズでも又異常電流
が大きくても小さくても安定してドロップアウトを起こ
す機構とする。
【0020】本発明は、フルレンジの異常電流遮断能力
があり、ヒューズホルダ本体を通る多数の電流路を有す
る限流ヒューズホルダを提供する。本発明のヒューズホ
ルダは異常電流を順次種々の電流路に切り換えること
で、12アンペア程度あるいはそれ以下のような低い定
格電流値のヒューズホルダにおいて全てのレベルの異常
電流に対応してドロップアウト機構が確実に作動するよ
うにした。本発明は機械的に作動するものであり、ヒュ
ーズホルダのドロップオープン運動を開始させるために
爆薬を用いない。本発明はもう一つの利点として、構造
がコンパクトなため、今日種々の電気設備で広く用いら
れている互換型カットアウト装着器のゲートの中にヒュ
ーズホルダを取り付けることができる。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヒューズ本体
の端子間に主電流路があり、この電流路に大電流融解素
子を備えている。大電流融解素子は、間隔を開けて配置
された複数の断面減少部を持つ第1の導電セグメント
と、第1の導電セグメントの断面減少部のI2 T融解特
性と同じI2 T融解特性となる全長を持つ第2の導電セ
グメントとが、直列になっている。第1と第2の導電セ
グメントが同じ材料(例えば銀)で作られているとする
と、第2セグメントとして横断面積が第1セグメントの
断面減少部の横断面積と実質的に同じものにすれば、両
セグメントのI2 T融解特性が揃う。本発明において
は、第1電流路と平行な第2電流路と、大電流融解素子
が融解したときに異常電流を第1電流路から第2電流路
へ切り換える手段とを備えている。第2電流路にはトリ
ガー用導体があって、これがヒューズ本体の外部に延び
ており、支持ラッチに装着されている。この支持ラッチ
は、ヒューズ本体の下で支持位置と非支持位置との間を
移動できる。第1のスパークギャップが、トリガー用導
体と下部端子の導通位置との間に形成されている。異常
電流が第2電流路に切り換わると、このスパークギャッ
プが導通し始める。この第1ギャップ間のアークは燃焼
を起こしてトリガー用導体を切断し、ラッチ部材を解放
してヒューズホルダのドロップアウトを起こさせる傾向
がある。定格電流値の小さいヒューズホルダにおいてト
リガー用導体を切断するのに十分な時間にわたって異常
電流が第1スパークギャップ間を流れるようにするため
に、第2スパークギャップを第1電流路と第2電流路と
の間に設けた。望ましくは、第2スパークギャップは、
第1、第2電流路間に、大電流融解素子の第1セグメン
トと第2セグメントとを繋ぐジャンクションとして形成
する。この第2スパークギャップはヒューズホルダを通
る第3電流路を作っている。すなわち、第3電流路は、
大電流融解素子の第1導電セグメントと、第2スパーク
ギャップと、第2電流路および第1スパークギャップの
それぞれ下部とで構成される。第3電流路が存在するこ
とによって、異常電流が第2電流路に切り換わる時点と
異常電流が完全に遮断される時点との間にどのような電
流が存在したとしても、その電流が第1スパークギャッ
プ間を流れてトリガー用導体の切断を援助することがで
きる。
【0022】このように本発明は、工業規格の互換型カ
ットアウト装着器に用いることができ、爆薬を必要とせ
ずにヒューズの作動時に取付箇所からドロップアウトす
るフルレンジの限流ドロップアウトヒューズホルダを提
供することにより、ヒューズおよびヒューズホルダの技
術を大きく進歩させることができる特徴と利点を兼備す
るものである。更に、本発明は、定格電流値が小さいヒ
ューズホルダでも大きいヒューズホルダでも、小さい異
常電流と大きい異常電流のいずれでも、ドロップアウト
を起こす。
【0023】以下に、添付図面を参照して、実施例によ
り本発明を更に詳細に説明する。
【0024】
【実施例】図1に、本発明の限流ドロップアウトヒュー
ズホルダ50を従来公知の互換型カットアウト装着器1
0に取り付けた状態を示す。一般にカットアウト装着器
10は絶縁部材12の両端に上部および下部の端子支持
具17および34で上部および下部の端子アセンブリ1
6および18をそれぞれ装着して成る。一般に上部端子
アセンブリ16は、送電線(図示せず)を受け入れた締
め付けるための端子パッド42と、導電ストラップ28
と、導電ストラップ28と一体に形成されているカップ
コンタクト26とで構成される。導電ストラップ28は
カップコンタクト26と端子パッド42とを端子シャン
ト29を介して電気的に接続している。一般に下部端子
アセンブリ18は、端子パッド44と、電流シャント4
7と、装着ヒンジ35とで構成される。ヒンジ35は一
対のハンガーアーム36を有し、真鍮等の導電材料で作
られている。アーム36の中にはヒューズホルダ50を
支持するためのU字形エルボー40が形成されている。
装着ヒンジ35の上面41に取り付けられた導電スプリ
ングクリップ45はヒューズホルダ50のヒンジアセン
ブリに押し付けられていて、良好な電気的接触を確保し
てある。端子パッド44は送電線(図示せず)を受入れ
て締め付けるために設けてある。下部電流シャント47
は、装着ヒンジ35と下部端子パッド44との間に良好
な電気的接触を提供している。
【0025】この望ましい実施態様においては、ヒュー
ズホルダ50は、米国特許出願第07/946,961
号(1992年9月17日出願。その全開示内容を本願
で参考とした。)に記載のものと同様なフルレンジの限
流ドロップアウトヒューズホルダを用いている。上記出
願に開示した新規の特徴ある限流ヒューズおよびドロッ
プアウトヒューズホルダは、先行技術のヒューズおよび
ヒューズホルダに対して多くの格別な利点を有し、例え
ば、先行技術のエクスパルジョンヒューズに特有な危険
や不快を生ずることなくフルレンジの電流遮断を行う。
また、米国特許出願第07/946,961号のヒュー
ズおよびヒューズホルダは、先行技術の限流ヒューズよ
りも大幅に小型化・コンパクト化できるので、装着スペ
ースやクリアランスの比較的小さな場所に用いることが
できる。
【0026】本発明のヒューズホルダ50は、概ね定格
12アンペア以下等の定格電流の低いヒューズホルダ向
けを想定したもので、基本的にはヒューズ本体52に上
部キャップアセンブリ54と下部キャップアセンブリ5
8とを備えたものである。上部キャップアセンブリ54
は頂部コンタクト56で構成される。下部キャップアセ
ンブリ58は導電ヒンジ部材60を含み、ヒンジ部材6
0は、後に詳述するように、ヒンジ部材60と頂部コン
タクト56との間でヒューズ本体52を通る連続的な電
流路が存在するように接続されている。頂部コンタクト
56はカップコンタクト26の窪みの中に配置されてお
り、ヒンジ部材60はカットアウト装着器10のハンガ
ーアーム36で係合している。
【0027】図2に示したように、ヒューズ本体52
は、ヒューズ長軸51に沿って配された絶縁カートリッ
ジであるヒューズチューブ70で構成される。ヒューズ
チューブ70の中には大電流融解素子78および小電流
融解素子80が収容されていて、上部および下部の素子
端部材84、86の間に直列に接続されている。ヒュー
ズチューブ70は一般には管状部材の両端をそれぞれ上
部および下部の蓋72、74で閉じたものである。ヒュ
ーズ本体52内に収容された絶縁支持構造であるスパイ
ダー76が融解素子78および80を支持している。高
純度シリカ砂82等の適当な遮断・絶縁特性を持つ材料
が、スパイダー76と融解素子78、80の周囲を取り
巻き、ヒューズ本体52内部の空間部分を充填してい
る。スパイダー76は無機質の雲母製であり、長軸51
から4本のアーム100が延びており、図2ではその内
3本が見える。個々のアーム100の長さ方向に等間隔
にあるのは素子支持表面102である。
【0028】上部および下部の素子端部材84、86は
それぞれ導電材料、望ましくは銅、で形成されており、
スパイダー76のアーム100を支持すると共に、下記
のように融解素子78、80と補助ワイヤ120の端部
保持を行っている。素子端部材84、86はアングルタ
ブ209を有し、スパイダーのアーム100同士の間隔
を維持している。
【0029】図2〜図13に示したように、大電流融解
素子78自体は、第1のリボン素子90と直列接続され
たワイヤ素子94という2個の部材を直列に組み合わせ
たものである。リボン90とワイヤ94とは直列接続材
96で接続されており、接続材96は、スパイダー76
上に支持された銅製導電ストラップ97で形成されてい
て、リボン90とワイヤ94は各々がストラップ97に
半田付けしてある。リボン90の上端は上部端部材84
上の導電タブ156に半田付けしてある。
【0030】この望ましい実施態様においては、リボン
素子90およびワイヤ素子94は共に銀で作られている
が、それ以外の導電材料を用いることもできる。銀リボ
ン90は幅が約0.125〜0.25インチの範囲内で
あり、望ましくは0.188インチである。リボン90
の厚さは約0.002〜0.006インチの範囲内にす
べきである。リボン素子90は長さ方向に沿って間隔を
置いて断面積をかなり減少させた箇所がもうけてあり、
これは厚さ方向に貫通した孔を開けて断面積減少部92
を形成したものである。孔の代わりにリボンの縁部に沿
って切欠を形成しても良いし、あるいは他の手段により
素子90の導電材料を取り除いて断面積を減少させても
良い。米国特許出願第07/946,961号に記載し
たように、ヒューズホルダ50の全長および径を小さく
できるように、断面積減少部92はスパイダーアーム1
00同士の間で且つ素子支持表面102とヒューズチュ
ーブ70から離して配置してある。例えば、断面積減少
部92の中心をスパイダーアーム100の素子支持表面
102から少なくとも0.18インチ程度離すことが望
ましい。また、断面積減少部92の中心とヒューズチュ
ーブ70の内壁71との間のクリアランスを、ヒューズ
軸51からの半径に沿って測って、約0.18〜0.2
5インチの範囲内にするのが望ましく、0.23インチ
にするのが最も望ましい。
【0031】大電流融解素子78のワイヤ素子94は全
長に渡ってI2 T融解特性が、リボン素子90の断面積
減少部92のI2 T融解特性と同じになるように選択す
る。すなわち、リボン90の断面積減少部92を溶解さ
せる電流がワイヤ素子94の全長を溶解させるように、
ワイヤ素子94を選択する。素子90と素子94が共に
同じ抵抗の材料で作られている、例えば両方とも望まし
い銀で作られている場合には、ワイヤ素子94の断面積
をリボン素子90の断面積減少部92の断面積と実質的
に同じにすれば、断面積減少部92とワイヤ素子94の
2 T融解特性が揃う。ワイヤ素子94の長さは、大電
流融解素子78の全長の50%以下になるように選択す
る。ワイヤ素子94の長さは、大電流融解素子78の全
長の30%程度であることが望ましい。直列に接続され
たリボン素子90とワイヤ素子94は、スパイダーアー
ム100の素子支持表面102上に螺旋状に巻かれてい
て、やはりスパイダーアーム100の周りに螺旋状に配
置されている小電流融解素子80と直列に接続されてい
る。
【0032】図2および図3において、ワイヤ素子94
と小電流融解素子80との間の直列接続材は、スパイダ
ー76上に支持された銅製導電ストラップ79によって
形成されている。小電流融解素子80は、大電流融解素
子78が作動するように設計されている電流レベルより
も低い電流レベルで作動するように設計されている。ヒ
ューズホルダ50の定格電流値に応じて、小電流融解素
子80は一本またはそれ以上の並列接続された導電ワイ
ヤ110(図2に1本を示す)を含み、導電ワイヤ11
0は望ましくは銀等の良導体で作られていてシリコーン
ゴム被覆114内に絶縁されている。被覆されたワイヤ
110はスパイダー76の下部の周りに螺旋状に巻き付
けてある。ワイヤ110の一端は端部点116で導電ス
トラップ79に半田付けしてある。ワイヤ110の他端
は下部素子端部材86のタブ211にやはり半田付けに
より導電的に取り付けてある。
【0033】融解素子80のワイヤ110はほぼ長さの
等しい2本のワイヤで作ってあり、これら2本のワイヤ
同士はジャンクション112で、ワイヤ110よりも融
点の低い半田で半田付けしてある。ワイヤ110用に用
いる導電材料もしくはジャンクション112で用いる半
田は、ヒューズに必要な時間・電流特性に適合した温度
で融解するものである。ジャンクション112は被覆1
14で完全に絶縁されているが、図2では理解し易くす
るために被覆114を切り取った状態のワイヤ110を
示してある。
【0034】ヒューズ本体52の中には補助ワイヤ12
0も配置されている。補助ワイヤ120は、定格電流値
が大きいヒューズについては銀で形成し、定格電流値が
小さいヒューズについては電気抵抗の高い導体で形成す
ることが望ましい。スパイダーアーム100には素子支
持表面102同士の間に切欠106が形成してあり、補
助ワイヤ120はこの切欠106の部分でスパイダー7
6に巻き付けてある。図示したように、補助ワイヤ12
0は、リボン90とワイヤ94および110でできた螺
旋形の中にほぼ同心円状に配置されている。この形態で
は、補助ワイヤ120は、下記に説明するように、端部
の上部点の近く以外ではリボン90あるいはワイヤ9
4、110と接触しない。補助ワイヤ120の、接続点
96に最も近い1巻(ターン)を、接続点96の非常に
近傍に配置して両者間にスパークギャップ98を形成し
てある。望ましくは、スパークギャップ98は接続点9
6と補助ワイヤ120の最近接点との間で測って約0.
12インチである。スパークギャップ98を形成するた
めに、補助ワイヤ120は切欠107のスパイダーアー
ムセグメント108上に配置してある。セグメント10
8は、接続点96に最も近い素子支持表面102に隣接
しており、切欠107の他の部分よりも浅くしてあっ
て、ワイヤ120がリボン素子90およびワイヤ素子9
4との間に適切な間隔が開く高い位置を通るようにして
ある。切欠107の浅いセグメント108を設けてスパ
イダー76を作製する代わりに、接続点96に隣接した
スパイダーアーム100に絶縁延長部(図示せず)を締
め付け等の手段により固定してもよい。これにより、延
長部上に位置した補助ワイヤ120と接続点96との距
離は、適切な寸法のスパークギャップ98を形成するの
に必要な距離になる。あるいは、導電クリップ(図示せ
ず)を、補助ワイヤ120と一点で接触し、他端は接続
点96との間に適切な寸法のスパークギャップ98を持
つように配置してもよい。
【0035】補助ワイヤ120の下部セグメント121
は、小電流融解素子80のワイヤ110が作る螺旋形が
占める空間内に入る部分を、シリコーンゴム被覆中に絶
縁してある。補助ワイヤ120の上端は上部素子端部材
84上のタブ156に半田付けしてある。補助ワイヤ1
20の下部セグメント121はフランジ付ソケット18
6に端部が位置している。ソケット186は真鍮等の導
電材料で作られており、スパイダー76の下端にヒュー
ズ軸51に沿って形成された中央ソケット185内に収
められている。導電インサート188はソケット186
内に挿入されていて、トリガーワイヤ204と電気的に
接続されている。トリガーワイヤ204の材質は高強度
高電気抵抗のニクロムが望ましい。トリガーワイヤ20
4は下部の蓋74を通ってヒューズ本体52の外部へ延
びている。導電ソケット186、インサート188、お
よびトリガーワイヤ204は全て下部蓋74に対して電
気的に絶縁されている。
【0036】図2に最も良く示されているように、一般
に上部キャップアセンブリ54は、頂部コンタクト5
6、プルリング132、頂部エンドキャップ138、お
よび上部素子端部材84を含み、これらは全て組付けら
れていて、相互の位置は1本のボルトスタッド134を
用いて固定してある。Oリングシール136がスタッド
134の周りに頂部コンタクト56とエンドキャップ1
38との間に配置されている。ヒューズホルダ50を組
み付けるときにヒューズチューブ70に砂82を充填で
きるように、スタッド134には中心に細長い孔(図示
せず)が設けてある。
【0037】下部蓋74は一般に、底部エンドキャップ
180、下部素子端部材86、シール材182、位置決
め材184、導電ワッシャ176、および絶縁スペーサ
174で構成される。底部エンドキャップ180は銅合
金等の導電材料で形成されていて、ヒューズチューブ7
0の周りに配置された筒状本体部分190と、ほぼ筒状
で直径を絞った延長部194とを含み、延長部194は
筒状本体部分190の中心から繋がって延びて内部の凹
部を形成している。延長部194と本体190はヒュー
ズ軸51と同軸上にほぼ同心円状になっている。開口部
196は、延長部194の下面195のほぼ中心で軸5
1と交わるところに形成されている。
【0038】下部素子端部材86は、ほぼ軸51と同軸
のた中心開口214と、図2に示したように小電流融解
素子80のワイヤ110を端部で保持する点として作用
する導電タブ211とで構成される。下部素子端部材8
6は導電タブ192により底部エンドキャップ180と
電気的に接続されている。タブ192は素子端部材86
上に形成されていて、底部エンドキャップ180内に形
成された孔193を通して素子端部材86から延びてい
る。
【0039】エンドキャップ180を通して延びている
タブ192の部分はキャップ180の上に曲げられて半
田付けされている。エンドキャップ延長部194内に
は、絶縁スペーサ174、導電ワッシャ176、ワイヤ
位置決め材184、およびシール材182が同心円状に
配置されている。シール材182は、中心開口200を
持つゴムワッシャで構成される。ワイヤ位置決め材18
4は雲母、ナイロン等の絶縁材料で作られた絶縁ワッシ
ャで構成され、中心開口202を持つ。ワッシャ176
は、導電材料で作られていることが望ましく、中心開口
178と外縁表面177とを有し、この外縁表面177
は延長部194の壁と係合して電流路を構成している。
絶縁スペーサ174は、例えばゴムやナイロンで作られ
ていてよく、中心開口175を持つ。トリガワイヤ20
4、真鍮で形成されることが望ましい導電インサート1
88にろう付けまたは半田付けされている。インサート
188は、シール材182と位置決め材184との間に
配置されたフランジ189を持つ。ワイヤ位置決め材1
84の開口202は、導電ワッシャ176の開口178
の直径よりも小さい直径を持ち、それによりトリガーワ
イヤ204を開口178の中心に位置決めしている。
【0040】ソケット186は、インサート188を受
入れ且つこれと電気的に係合するもので、中心孔214
を通して下部素子端部材86内に配置され、スパイダー
76の下端内の中心凹部185内に保持されている。ソ
ケット186は、前述のように補助ワイヤ120の電気
的係合して取り付けてあるが、素子端部材86とは接触
していない。導電インサート188は、ヒューズ本体の
組付け時に、トリガーワイヤ204と一緒に、下部素子
端部材86の孔214を通して導電ソケット186内に
挿入される。トリガーワイヤ204は、開口196を通
り、スペーサ174、導電ワッシャ176、位置決め材
184、シール182の各開口175、178、20
2、200を通って、ヒューズ本体52の外部へ延びて
いる。補助ワイヤ120の下部セグメント121、ソケ
ット186、インサート188、およびトリガーワイヤ
204は全て下部のキャップとヒンジのアセンブリ58
に対して電気的に絶縁されている。スパークギャップ2
10は、ヒューズホルダ50の全ての定格電流・電圧値
について約0.040インチが望ましく、上記のように
してトリガーワイヤ204とワッシャ176との間に形
成される。
【0041】ヒューズホルダ50の下部のキャップとヒ
ンジのアセンブリ58は、ヒンジ材60、ラッチ板6
2、スプリング63、電流伝達材68、スリーブ69、
および接続材64を含む。図3〜図5を参照すると、接
続材64は、クランプのように作用し、一般にストラッ
プ部分215とこれに接続した一対のヒンジ支持材21
7とを含む。ヒンジ支持材217の両端は対の内側に曲
がっていてヒンシ支持材217に対してほぼ直角に形成
してある。ヒンジ支持材217には、2対の同軸孔21
8および220が形成されている。図3に最も良く示さ
れているように、ネジ225が同軸孔220を通して配
置されており、ヒンジ支持材217同士を引き付け合
い、底部エンドキャップ180の周りで接続材64のス
トラップ部分215を固定および締め付ける。
【0042】図3、6、7に示したように、ヒンジ材6
0は一般にベース部分232と、外へ延びた一対の側部
材234とで構成される。側部材234はテーパ付エッ
ジ240と、ショルダ部244と、2対の同軸孔23
6、250とを含む。孔236は側部材234のテーパ
付エッジ240の隣に形成されている。ショルダ部24
4はそこから外へ延びたトラニオン(trunion) 246を
持ち、カム状の電気的コンタクト面248が、図1およ
び図3に示した装着ヒンジ35の導電スプリングクリッ
プ45と電気的に係合する。側部材234の孔236と
ショルダ部244との間に孔250が形成されている。
ベース232は側部材234同士の間に延びていて、ス
ロット254を持つ。スロット254がベース232を
ほぼ2分して一対の脚部256を形成している。脚部2
56は端部258がベース232に対してほぼ45°の
傾きで外へ延びてショルダ部を形成し、このショルダ部
が図3に最も良く示されている電流伝達材68の一端と
係合しこれを支持する。
【0043】図3と図8を参照すると、スリーブ69は
一般に、両端の直径減少部224がショルダ部228を
形成している筒状本体222で構成される。中心孔22
6がスリーブ69を長手方向に貫通して形成されてい
る。直径減少部224は、支持材217がショルダ部2
28と当接するように、接続材64(図4)のヒンジ支
持材217の孔の内部に配置される。スリーブ69は、
ヒンジ支持材217同士の間に適切な間隔を維持する手
段であると共に、中心孔226を通して配置されヒンジ
材60(図3)を支持するピン230のための軸受手段
でもある。
【0044】図3、9、10に示したように、ラッチ6
2は一般にベース260、側部材262、およびヒュー
ズ拘束端部268とで構成される。側部材262はベー
ス260に接続し且つそこからほぼ直角に延びている。
側部材262の耳264には同軸孔266が形成されて
いる。ラッチ62がピン252(図3)の周りを回転で
きるように、ピン252が同軸孔266を通って配置さ
れている。側部材262同士の間にピン252を取り巻
くスプリング63も配置されていて、図3に示したよう
にラッチ62にピン252の周りを時計回りに回転させ
るように、付勢している。ラッチ62のベース260は
ラッチ面267が側部262同士の間を延びて、下記に
詳述するようにラッチ板62に係合する。図3に最も良
く示されているように、切欠269がラッチ面267に
形成されていてスプリング63のスプリングアーム65
を受け入れるようになっている。ラッチ62の自由端
は、細長い開口272を持つヒューズ保持端部268に
なっている。ラッチ材62はステンレス鋼製が望ましい
が、十分な剛性と強度がある導電材あるいは絶縁材であ
れば用いることができる。
【0045】また図2および図3を参照すると、ラッチ
62はトリガーワイヤ204とボビン124とによって
エンドキャップ180の下にラッチ位置あるいは支持位
置に保持されている。ボビン124はナイロン等の絶縁
材料で作られており、一般に糸巻き状本体126と、こ
れに接続した環状延長部128とで構成される。中心開
口129が本体126と延長部128とを貫通して形成
されている。ヒューズホルダ50を組み付ける際には、
ラッチ62のヒューズ保持端部268を回転して支持位
置にして底部エンドキャップ180の延長部194に当
接させる。ラッチ62の保持端部268内にある開口2
72をスロット状にしたのは、ボビン124の環状延長
部をヒューズ軸51と正しく軸合わせできるようにする
ためである。ボビン124の環状延長部128はラッチ
62内の開口272を通して配置され、ヒューズホルダ
52から延びているトリガーワイヤ204の端部はボビ
ン124の中心孔129を通して配置される。次に、ト
リガーワイヤ204を曲げて糸巻き状本体126の下面
にある半径方向の溝127に押し込み、クランピングバ
ンド130で本体126の両側面の所定位置に当接させ
て保持する。このように取り付けると、ラッチ62のラ
ッチ面267がラッチ板66のラッチ面と係合して、ヒ
ンジ材60と接続材64とを互いに所定角度になる「収
縮」「装備」位置("contaracted" and "charged" posi
tion)になり、ジョイント手段すなわちピン230とス
リーブ69の周りの回転を防止する。
【0046】図3および図11と参照すると、ラッチ板
66は一般に平坦な金属板であり、張り出したラッチ面
276がラッチ62(図10)のラッチ面と係合する。
ラッチ板66は更に、切欠278が接続材64のネジ2
25を受入れ、キイ溝280が「高温スティック」("h
ot stick")によりヒューズホルダ50の着脱用であり、
開口284が図3に示したピン290を受け入れる。ラ
ッチ板66はまた、開口282がスリーブ69の本体2
22を受入れる。スリーブ69は前述のように接続材6
4のヒンジ支持材217同士の間に配置される。ピン2
30は、スリーブ69の中心孔226とヒンジ材60の
孔236とを通して配置される。ラッチ板66はヒンジ
材60(図6)のスロット254内に受入れられ、その
停止ショルダ227で、ピン252を介したピン230
周りの回転を制限される。接続材64の回転装着部およ
びスリーブ69の周りのラッチ板66は、切欠278内
のネジと内側で係合することにより、ラッチ板66が回
転できない状態で接続材64に留められる。この接続手
段により、ラッチ板66と接続材64が常に一体となっ
てヒューズ本体52に沿ってジョイント手段であるピン
230とスリーブ69の周りを回転する。
【0047】電流伝達材68は図3および図12に最も
良く示されている。ピン290はラッチ板66の開口2
84を通して配置され、電流伝達材68を支持する。電
流伝達材68は、良好な導電材料であり、スプリングと
しても適している燐青銅で形成することが望ましい。電
流伝達材68は、一対のU字形脚部292、293がス
ロット294で分離されセグメント296で接続されて
いる。電流伝達材68は、ヒューズ本体52の底部エン
ドキャップ180とヒンジ材60との間に電流を通す手
段を持つ。脚部292、293はラッチ板66に跨が
り、ラッチ板66から張り出したピンに支持される。接
続セグメント296は底部エンドキャップ180と電気
的に係合し、脚部292、293の端部298はヒンジ
材60の脚部256の端部258と電気的に係合する。
ヒューズ本体52とヒンジ60との間に係合すると、電
流伝達材68はスプリングとして作用し、ヒンジ60と
ヒューズ本体52との間に12インチ・ポンド程度のト
ルクを付与し、それに助けられてヒンジ材60がその延
長位置まで回転し、ヒューズホルダ50がカットアウト
装着器10との係合状態からドロップアウトできる。
【0048】図1および図3には、ヒューズホルダ50
と、縮小・装備状態になっているヒンジ材60および接
続材64と、ラッチ62とラッチ板66がラッチした状
態を示す。このラッチ状態では、ヒューズホルダ50は
その延長位置にあり、電流は、底部エンドキャップ18
0と、電流伝達材68と、ヒンジ材60と、下部端子ア
センブリ18のヒンジ35を装着するためのスプリング
クリップとを介して、カットアウト装着器10の上部端
子16からヒューズホルダ50を通り下部端子アセンブ
リ18まで導かれる。
【0049】図13に、ヒューズホルダ50を通る種々
の電流路を模式的に示す。一般に、ヒューズホルダ50
の作動中の種々の時点で、電流は全く異なる3種類の電
流路に沿って頂部キャップ138から底部キャップ18
0まで導かれる。第1の電流路は、直列接続された大電
流融解素子78および小電流融解素子80で構成される
ものである。第2の電流路は、電気的には第1の電流路
と並列であり、補助胴体120、トリガーワイヤ20
4、スパークギャップ210、および導電ワッシャ17
6で構成される。第3の電流路は、リボン素子90、ス
パークギャップ98、補助ワイヤ120の下部、スパー
クギャップ210、および導電ワッシャ176で構成さ
れる。
【0050】先ず、定常作動時には、すなわちヒューズ
ホルダ50が作動するように設計された所定強度より低
い電流レベルでは、電流は第1の電流路に沿ってヒュー
ズホルダ50を流れる。これは、リボン素子90、ワイ
ヤ素子94、および小電流融解素子110で構成される
第1電流路は、比較的インピーダンスが高いスパークギ
ャップ98または210を含む電流路に比べて、インピ
ーダンスが非常に小さいからである。所定の高強度また
は低強度の過電流が生ずると、直列接続された素子7
8、80の一方がその全長の1箇所または何箇所かで融
解し始め、素子の溶解した部分を渡るアークが生成す
る。
【0051】高強度の異常が発生した場合は、大電流融
解素子78がリボン素子90の断面積減少部92で融解
し始めると同時にワイヤ素子94は全長で融解し始め
る。ワイヤ素子94のI2 T融解特性は、リボン素子9
0の断面積減少部92のI2 T融解特性と同じである。
融解部分の各々でアークが発生する。これらのアークは
大量の熱を放出し、アークに晒された素子部分の周りの
砂を溶解もしくは融解して、フルグライトと呼ばれるガ
ラス質のトンネルを形成する。フルグライトがワイヤ素
子94の全長とリボン素子90の個々の短い断面積減少
部92に出来上がると、素子78および80が構成する
電流路のインピーダンスが増加するので、このインピー
ダンスを挟む電圧も増加する。図2および図13に最も
良く示されているように、導電ワッシャ176のエッジ
177が下部エンドキャップ180を介して、直列接続
された素子78、80(第1の電流路)の一端と電気的
に接続しているという理由で、またトリガーワイヤ20
4が補助ワイヤ120と導電ソケット186とインサー
ト188と(第2の電流路)を介して、直列接続された
素子78、80の他端と電気的に接続しているという理
由で、直列接続された素子78、80の両端での電圧
は、スパークギャップ210の両端に直接現れる。第1
電流路の両端の電圧がギャップ210のスパークレベル
を超えると、ギャップ210が破壊(ブレークダウン)
されて導通し始め、異常電流は抵抗の増大した第1電流
路から低い抵抗の第2電流路へと切り換わる。
【0052】この状態で、大電流は第2電流路を素早く
流れて補助ワイヤ120の融解が開始する。ワイヤ12
0の第2電流路でフルグライトが形成するのに伴って生
成する第2電流路の抵抗は、第1電流路の素子78、8
0を挟む電圧を上昇させる。この電圧が上昇すると、リ
ボン素子90内に生成した短いフルグライト部ではその
ブレークダウン電圧レベルに達する。しかし、ワイヤ素
子94で形成した長いフルグライト部での絶縁耐力は、
隣接する補助ワイヤ120の部分で発生し得る電圧より
大きい。したがって、ギャップ98がブレークダウン
し、リボン素子90内のフルグライト部が短いことも原
因となって、最後の第3電流路がヒューズホルダ50内
に形成される。これが起こると、電流は強制的に大電流
用リボン素子90の残留構造部分に戻されるため、最終
的に第3電流路は異常電流を大電流用リボン素子90を
通りギャップ98を超えて、また補助ワイヤ120の残
部を通りギャップ210を超えて、エンドキャップ18
0まで導く。このように異常電流が第2電流路から第3
電流路へ切り換わることにより、電流が第2電流路へ切
り換わる時点から全体の遮断が完了する時点までの間に
ヒューズホルダ50を流れる電流は何でも、必ずエアギ
ャップ210を超えて導かれ、下記のようにトリガーワ
イヤ204の切断を助ける。
【0053】トリガーワイヤ204は高抵抗を持ってい
る。ギャップ210がブレークダウンしてトリガーワイ
ヤ204を電流が流れると、トリガーワイヤ204を介
して高I2 R加熱が、ギャップ210を超えるアークに
より発生した熱と一緒になって、トリガーワイヤ204
を切断し、トリガーワイヤ204およびボビン124に
よる保持状態にあるラッチ62を解放して自由にする解
放手段として働く。これが起こると、ラッチ62のヒュ
ーズ拘束端部268は、底部エンドキャップ180との
接触状態は解消しており、スプリング63によりエンド
キャップ180から付勢される。ヒューズホルダ50の
重量と、互換型カットアウト装着器10の頂部端子アセ
ンブリ16および導電スプリングクリップ45によりヒ
ューズホルダ50に負荷される力と、電流伝達材68か
らのスプリング力とによって、下部のキャップとヒンジ
のアセンブリ58がピン230の周りに潰れ始めて延長
位置に達し、ヒューズ本体52の上部キャップアセンブ
リ54と頂部端子アセンブリ16との係合が外れる(ド
ロップアウトする)。これが起こると、ヒューズ本体5
2と下部のキャップおよびヒンジのアセンブリ58とが
トラニオン246の周りを図3のように時計回りに回転
し始め、ヒューズホルダ50はドロップアウト位置に達
して互換型カットアウト10のハンガーアーム36に当
接する。
【0054】最終的なドロップアウト状態は、保守作業
員にとってヒューズが作動したという明瞭で十分に目視
できる表示となる。更に、過電流が発生したときにヒュ
ーズホルダ50が互換型カットアウト装着器10との係
合を解かれるようにしたことによって、作動後のヒュー
ズは電圧の負荷を受けなくて済む。この電圧の負荷が無
くならないと、ヒューズホルダ50の外表面に沿って電
流路生成(tracking)の原因になり、互換型カットアウ
ト装着器10の上部および下部の端子アセンブリ16と
18の間で放電短絡(flash over)が起こる原因にな
る。
【0055】以上詳細に説明したように、ヒューズホル
ダ50のドロップアウトは、異常電流が融解素子78、
80から補助ワイヤ120に切り換わり、それにより、
スパークギャップ210を超える電流として形成される
アークから発生する熱によってトリガーワイヤ204が
切断されることによって起こる。このように、ヒューズ
ホルダ50にドロップオープンさせる立場から、補助ワ
イヤ120があまり早く融解せずに、トリガーワイヤ2
04を切断するアークがギャップ210に発生するのに
十分な時間導通を維持することが重要である。
【0056】補助ワイヤ120の融解時間は、このワイ
ヤと流れる電流の強さと、ワイヤの寸法と、ワイヤの材
質とに依存している。したがって、個々のワイヤで融解
特性の曲線は異なる。2本のワイヤが同じ材料で作られ
ていて寸法が違う場合、どちらのワイヤも融解するのに
十分な強さの異常電流に対して、これら2本のワイヤの
融解速度は異なる。具体例を示すと、直径0.0063
インチのNiCrワイヤは6アンペアの電流に晒される
と約0.035秒で融解する。これに対して、直径0.
008インチのNiCrワイヤは同じ電流に晒されたと
きに約0.3秒で融解する。したがって、太い方のワイ
ヤを補助ワイヤ120として用いれば、ギャップ210
を渡るアークの持続時間を延ばしてトリガーワイヤ20
4を確実に切断することができる。
【0057】これに対して、ヒューズホルダの異常電流
遮断能力と、ヒューズホルダ50の上部コンタクトアセ
ンブリ54とカットアウト装着器10のカップコンタク
ト26との間がヒューズホルダ50のドロップアウト動
作により間隔が開く前に上記遮断を行う能力にとって、
ドロップアウト機能は二義的な重要性がある。ヒューズ
ホルダ50の定格電流値が減少するに連れて、ヒューズ
が遮断できる電流レベルと、遮断中の許容可能な放任電
流(let through current)(放任I2 T)とは全ての異
常電流レベルで減少する。定格電流値の大きいヒューズ
に用いられる補助ワイヤ120の寸法は、そのようなヒ
ューズの遮断性能に悪影響を及ぼすことなく比較的大き
くすることができる。これに対して、定格電流値の大き
いヒューズに通常用いられる補助ワイヤ120の寸法
は、定格電流値の小さいヒューズに用いた場合、定格電
流値の小さいヒューズに用いられる大電流融解素子78
の寸法に近くなることがあるので、定格電流値の小さい
ヒューズホルダ50についての放任I2 Tが過剰に大き
くなって遮断性能に悪影響を及ぼすことがある。また、
これら定格電流値の小さいヒューズホルダ50が遮断す
べき電流の最低レベルでも、補助ワイヤ120を含む第
2電流路に異常電流が切り換わった後に、60Hzの数
サイクル以内でトリガーワイヤ204が切断される。こ
れらの場合、補助ワイヤ120は、60Hz電流の次の
数サイクル以内で融解してこれら低レベルの電流を遮断
できるように十分に細い必要がある。この時間内に遮断
が完了しないと、ヒューズホルダ50の上部コンタクト
アセンブリ54とカットアウト装着器10のカップコン
タクト26との間にアークが生成する。このアークによ
って、カットアウト装着器10の放電短絡(flash ove
r)が起こる。補助ワイヤ120の寸法を決定する諸要
件には矛盾がある。一方では、トリガーワイヤ204の
切断を完全に行うために十分に大きな寸法でなくてはな
らず、他方では、異常電流をヒューズによって首尾よく
堰き止められるように十分に細くなくてはならない。こ
れらの両立は、トリガーワイヤ204の機械的な要件に
よってトリガーワイヤ204を必要なだけ細くできない
ため、定格電流値が小さいヒューズの場合には、更に困
難になる。
【0058】12アンペア以上の定格電流値が大きいヒ
ューズの場合には、ヒューズは12アンペア以上の定常
電流を連続して流せるように設計されており、補助ワイ
ヤ120が十分に早く融解して異常電流を遮断するとい
う要件と、スパークギャップ210の導通が十分な時間
持続してトリガーワイヤ204を切断するという要件と
の間に、矛盾は生じない。しかし、8アンペア以下とい
うように定格電流値の小さいヒューズになると、ヒュー
ズホルダ50が晒される種々の異常電流の全てを適正に
遮断するように補助ワイヤ120を選択すると、寸法は
小さくなるはずである。そのような制約の下では、ワイ
ヤ120は早く融解し過ぎるため、トリガーワイヤ20
4が切断される前にギャップ210を超える電流が流れ
なくなる。したがって、大電流素子78内にワイヤ素子
94と融解素子90および94の接続部に隣接したスパ
ークギャップ98とを組み合わせて用いることにより、
どのようなレベルの異常電流を遮断する際にも、トリガ
ーワイヤ204を切断するのに十分長い時間に渡ってギ
ャップ210を渡って電流を流すことができる。
【0059】以上、本発明の望ましい実施態様を示し説
明したが、本発明の趣旨および教示から逸脱することな
く当業者が種々の変更を行うことは可能である。上記実
施態様は単なる典型例に過ぎず、本発明はそれのみに限
定されるものではない。ここに開示した本発明は多くの
変更および改変が可能であり、それらは全て本発明の範
囲内にある。したがって、本発明の範囲は上記実施態様
の記載ではなく、特許請求の範囲によってのみ規定され
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の限流ドロップアウトヒューズ
ホルダを従来の互換型カットアウト装着器に装着した状
態を示す側面図である。
【図2】図2は、図1の限流ヒューズホルダのヒューズ
本体を示す断面図である。
【図3】図3は、図1の限流ヒューズホルダの下部のキ
ャップとヒンジのアセンブリを示す側面図である。
【図4】図4は、図3の下部キャップ・ヒンジ・アセン
ブリの接続材を示す上面図である。
【図5】図5は、図4の接続材の側面図である。
【図6】図6は、 図3の下部キャップ・ヒンジ・アセ
ンブリのヒンジ材を示す上面図である。
【図7】図7は、図6のヒンジ材の側面図である。
【図8】図8は、図3の下部キャップ・ヒンジ・アセン
ブリ用のスリーブを一部断面で示す側面図である。
【図9】図9は、図3の下部キャップ・ヒンジ・アセン
ブリのラッチ材を示す側面図である。
【図10】図10は、図9のラッチの上面図である。
【図11】図11は、図3の下部キャップ・ヒンジ・ア
センブリのラッチ板を示す側面図である。
【図12】図12は、図3の下部キャップ・ヒンジ・ア
センブリの電流伝達材を示す斜視図である。
【図13】図13は、図1のヒューズホルダを通る多数
の電流路を示す模式図である。
【符号の説明】
10…従来公知の互換型カットアウト装着器 50…本発明の限流ドロップアウトヒューズホルダ 70…ヒューズチューブ(絶縁カートリッジ) 76…スパイダー(絶縁支持構造) 78…大電流融解素子 80…小電流融解素子 82…高純度シリカ砂 90…リボン素子 92…断面積減少部 94…ワイヤ素子 98…スパークギャップ 100…スパイダーのアーム 120…補助ワイヤ 204…トリガーワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スティーブン ポール ジョンソン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14760, オレアン,ウインドフォール ロード,ル ーラルデリバリー ナンバー1 ボックス 475 (72)発明者 ジョン ラップ アメリカ合衆国,ウィスコンシン 53132, フランクリン,サウス フォーティーンフ ォース 8506

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒューズ本体と、 該本体上の第1および第2の導電端子、 該端子間の第1電流路であって、直列に接続された第1
    融解素子と第2融解素子とを含み、該第1融解素子は間
    隔を開けて配置された断面積減少部を有し、該第2融解
    素子は該第1融解素子の断面積減少部と同じI2 T融解
    特性を持つ、第1電流路と、 該端子間の第2電流路であって、該第1電流路と電気的
    に並列であり、第1スパークギャップと直列になった導
    電体を含む第2電流路と、 該第1電流路と該第2電流路との間の第2スパークギャ
    ップとを含むヒューズ。
  2. 【請求項2】 該第2融解素子の長さが、該直列に接続
    された第1および第2融解素子の合計長さの50%以下
    である請求項1記載のヒューズ。
  3. 【請求項3】 該直列に接続された第1および第2の融
    解素子が大電流融解素子を含み、該第2電流路が、該大
    電流融解素子と直列の小電流融解素子を含む請求項2記
    載のヒューズ。
  4. 【請求項4】 該第1融解素子および該第2融解素子が
    ジャンクションで相互に接合されており、該第2スパー
    クギャップが該ジャンクションと該第2電流路の該導電
    体との間に形成されている請求項1記載のヒューズ。
  5. 【請求項5】 該第2スパークギャップが約0.12イ
    ンチである請求項4記載のヒューズ。
  6. 【請求項6】 該第2融解素子の長さが、該直列に接続
    されたリボン素子とワイヤ素子の合計長さの50%以下
    である請求項4記載のヒューズ。
  7. 【請求項7】 該第2融解素子が、該第1融解素子の断
    面積減少部とほぼ同じ断面積のワイヤを含む請求項1記
    載のヒューズ。
  8. 【請求項8】 ヒューズ本体と、 該本体上の第1および第2の端子と、 該端子間の第1および第2の電流路であって、該第1電
    流路は直列に接続された大電流融解素子と小電流融解素
    子とを含み、該大電流融解素子は間隔を開けて配置され
    た複数の断面積減少部を持つ第1導電体を含む、第1お
    よび第2の電流路と、 該第1導電体と直列の第2導電体であって、該第1導電
    体の該断面積減少部のI2 T融解特性と同じI2 T融解
    特性を持つ第2導電体とを含む限流ヒューズホルダ。
  9. 【請求項9】 該第2導電体は断面積が長手方向に対し
    て均一であって、該第2導電体の断面積が該第1導電体
    の該断面積減少部の断面積とほぼ同じである請求項8記
    載のヒューズホルダ。
  10. 【請求項10】 該第1および第2の電流路同士の間の
    第1スパークギャップを更に含む請求項9記載のヒュー
    ズホルダ。
  11. 【請求項11】 該大電流融解素子の該第1および第2
    導電体がジャンクションで相互に接続されており、該第
    1スパークギャップが該ジャンクションと該第2電流路
    との間に形成されている請求項10記載のヒューズホル
    ダ。
  12. 【請求項12】 該第2電流路が第2スパークギャップ
    と直列の補助導電体を含む請求項8記載のヒューズホル
    ダ。
  13. 【請求項13】 該第1スパークギャップが約0.12
    インチである請求項11記載のヒューズホルダ。
  14. 【請求項14】 ヒューズ本体と、 該本体上の第1および第2の端子と、 融解素子を含み、過電流を該ヒューズ本体内で最初に導
    く、該端子間の第1電流路と、 該第1電流路と電気的に並列であり、直列になった上部
    導電部と下部導電部を含む、該端子間の第2電流路と、 該第1および第2の電流路の間の第1スパークギャップ
    を含む、該端子間の第3電流路と、 該過電流を該第1電流路から該第2電流路へ切り換える
    第1手段と、 該過電流を該第2電流路から該第3電流路へ切り換える
    第2手段とを含む限流ヒューズホルダ。
  15. 【請求項15】 該第1切り換え手段が該第2電流路内
    の第2スパークギャップを含む請求項14記載の限流ヒ
    ューズホルダ。
  16. 【請求項16】 該融解素子が、 間隔を開けて配置された複数の断面積減少部を有する第
    1導電体と、 該第1導電体と直列であって、断面積が該第1導電体の
    該断面積減少部の断面積とほぼ等しい第2導電体とを含
    む請求項15記載の限流ヒューズホルダ。
  17. 【請求項17】 該第3電流路が該融解素子の該第1導
    電体と該第2電流路の該下部導電部とを更に含む請求項
    16記載の限流ヒューズホルダ。
  18. 【請求項18】 該第2導電体の長さが、直列に接続さ
    れた該第1および第2導電体の合計長さの50%以下で
    ある請求項17記載の限流ヒューズホルダ。
  19. 【請求項19】 該第1および第2の導電体同士がジャ
    ンクションで相互に接続されており、該第1スパークギ
    ャップが該ジャンクションと該第2電流路との間に配置
    されている請求項17記載の限流ヒューズホルダ。
  20. 【請求項20】 該第2電流路の該下部導電部は該第2
    電流路の該上部導電部よりも抵抗が高く、該第2スパー
    クギャップが該下部導電部と該端子のいずれか一方との
    間に配置されている請求項15記載の限流ヒューズホル
    ダ。
  21. 【請求項21】 該第1導電体がリボン素子を含む請求
    項16記載の限流ヒューズホルダ。
  22. 【請求項22】 上部および下部の端子アセンブリを持
    つカットアウト装着器内に取り付けるための限流ドロッ
    プアウトヒューズホルダであって、 ヒューズ本体と、 該カットアウト装着器の該上部端子アセンブリと係合す
    るための、該ヒューズ本体上の頂部キャップアセンブリ
    と、 該カットアウト装着器の該下部端子アセンブリと係合す
    るための、該ヒューズ本体上の下部キャップ・ヒンジ・
    アセンブリと、 該頂部キャップアセンブリと該下部キャップ・ヒンジ・
    アセンブリとの間の、大電流融解素子を含む第1電流路
    であって、該大電流融解素子は間隔を開けて配置された
    複数の断面積減少部を持つ第1導電体と該第1導電体の
    該断面積減少部の断面積とほぼ等しい断面積の第2導電
    体とを含む、第1電流路と、 所定強度の電流が該第1電流路を流れたときに該ヒュー
    ズホルダの該頂部キャップアセンブリを該カットアウト
    装着器の該上部端子アセンブリとの係合状態から解放す
    る手段とを含む限流ドロップアウトヒューズホルダ。
  23. 【請求項23】 該係合解放手段が、 該頂部キャップアセンブリと該下部キャップ・ヒンジ・
    アセンブリとの間の第2電流路と、 該所定強度の電流を該第1電流路から該第2電流路は切
    り換える第1手段とを含む請求項22記載のヒューズホ
    ルダ。
  24. 【請求項24】 該第1切り換え手段が該第2電流路内
    の第1スパークギャップを含む請求項23記載のヒュー
    ズホルダ。
  25. 【請求項25】 該下部キャップ・ヒンジ・アセンブリ
    は、該ヒューズ本体上のエンドキャップと、該キャップ
    の下で非支持位置と支持位置との間を移動できる支持材
    とを含み、該第2電流路は、該ヒューズ本体から延びて
    いて該支持材に取り付けられているトリガーワイヤを含
    み、該係合解放手段は、該所定強度の過電流が該第2電
    流路に切り換わったときに該トリガーワイヤを切断する
    手段を更に含む、請求項23記載のヒューズホルダ。
  26. 【請求項26】 該切断手段が、該第2電流路内の該ト
    リガーワイヤと該エンドキャップとの間に形成された第
    1スパークギャップを含む請求項25記載のヒューズホ
    ルダ。
  27. 【請求項27】 該切断手段が、該第1および第2の電
    流路同士の間の第2スパークギャップを更に含む請求項
    26記載のヒューズホルダ。
  28. 【請求項28】 該融解素子の該第1および第2の導電
    体同士がジャンクションで相互に接続されており、該第
    2スパークギャップが該ジャンクションと該第2電流路
    との間に形成されている請求項27記載のヒューズホル
    ダ。
  29. 【請求項29】 該第2電流路が該トリガーワイヤと直
    列の補助導電体を含み、該トリガーワイヤが該補助導電
    体よりも抵抗が高く、該第2スパークギャップが該第2
    電流路と該補助導電体との間に形成されている請求項2
    7記載のヒューズホルダ。
  30. 【請求項30】 該第2電流路は上部導電部と下部導電
    部を持つ補助導電体を含み、該係合解放手段は、該頂部
    キャップアセンブリと該下部キャップ・ヒンジ・アセン
    ブリとの間の第3電流路であって、該大電流融解素子の
    該第1導電体および該補助導電体の該下部導電部を含む
    第3電流路と、該過電流を該第2電流路から該第3電流
    路へ切り換える第2手段とを含む請求項23記載のヒュ
    ーズホルダ。
  31. 【請求項31】 該第1導電体はジャンクションで該第
    2導電体と接続されており、該第2切り換え手段は該ジ
    ャンクションと該補助導電体の間のスパークギャップを
    含む請求項30記載のヒューズホルダ。
  32. 【請求項32】 該第2電流路は該補助導電体と直列に
    なったトリガー導電体を更に含み、該下部キャップ・ヒ
    ンジ・アセンブリは該ヒューズホルダを支持するラッチ
    材を含み、該トリガー導電体は該ラッチ材に取り付けら
    れている請求項31記載のヒューズホルダ。
JP6325038A 1993-12-27 1994-12-27 ヒューズおよびヒューズホルダ Pending JPH07254348A (ja)

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