JPH07253536A - テレビ画像撮影装置 - Google Patents

テレビ画像撮影装置

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JPH07253536A
JPH07253536A JP6816094A JP6816094A JPH07253536A JP H07253536 A JPH07253536 A JP H07253536A JP 6816094 A JP6816094 A JP 6816094A JP 6816094 A JP6816094 A JP 6816094A JP H07253536 A JPH07253536 A JP H07253536A
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JP
Japan
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lens
optical system
lens group
projection optical
curvature
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6816094A
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English (en)
Inventor
Mitsujiro Konno
光次郎 金野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、CRT表面に付着したゴミを拭
き取る作業スペース、回転フィルターを配置するスペー
スを確保し得て、しかも諸収差が良好に補正されたテレ
ビ画像を撮影する投影光学系および光学系を備えたテレ
ビ画像撮影装置を提供することを目的としている。 【構成】 本発明の投影光学系は、物体側の面が凸面
の負メニスカスレンズよりなる第1レンズ群と、物体側
の面が像側の面より曲率の大きい正レンズの第2レンズ
群と、明るさ絞りと、両凹レンズの第3レンズ群と、物
体側の面が像側の面より小さい曲率の正の第4レンズ群
よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビモニター上に写
った情報をフイルム上に記録するための光学系および装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、体腔内等をモニターテレビ等に映
し出して観察するようにした内視鏡システムが普及して
きている。このようなシステムは、多人数で同時に物体
を観察出来る他、画像処理技術を利用して物体像に含ま
れる情報のうち特定の情報のみを目立たせたり又は、消
去したりして表示することができるので、生体の診断や
各種検査等にも利用でき便利であり、今後その用途が一
層拡大する可能性がある。
【0003】このような内視鏡テレビシステムにおい
て、学会発表等に使用するための画像記録装置が必要不
可欠である。
【0004】この画像記録装置は、例えば、図22に示
す通りの構成のものである。この図において、図示しな
い内視鏡システムより出力されたテレビ信号TVにより
カラーテレビモニター15上に内視鏡画像を映し出す。
このカラーテレビモニター15上の画像を物体とし、撮
像レンズ16によりカラーフイルム17上に結像させ
る。この図22に示す画像記録装置は、撮像レンズ16
が本体1より分離可能であり、又この撮像レンズ16と
カメラ18とも分離可能に構成されている。このカメラ
18は、フイルムサイズに応じて16mm用と35mm用の
2種類が用意されている。又本体1の側面には開閉装置
4がとりつけられており、この開閉装置4を開いてCR
T15に付着したほこり等をふきとることが出来るよう
な構造になっている。
【0005】以上のような内視鏡撮影装置において、テ
レビモニターとしてカラーモニターを使用する場合、モ
ニターが大きいために本体のコンパクト化が出来ず、又
カラーモニターを使用するためコスト高になる欠点を有
している。そのため、最近は、図23(A)に示すよう
にテレビモニターとして白黒テレビモニター2を使用
し、図23(B)に示すような撮影光路中に赤、緑、青
の3色フィルター18,19,20および目視用ガラス
21よりなる回転色フィルター6を配置して各色に対応
する白黒画像を順次色フィルター18,19,20と同
期させて多重撮影するといった方式(以下CIR方式と
呼ぶ)が主流となりつつある。
【0006】図23(A)に示すような装置の場合、カ
メラに通常の35mm一眼レフカメラボディーを使用する
ために、撮影レンズ16として比較的バックフォーカス
の長いレンズ系が要求される。そのため、撮影レンズの
近軸構成が図24に示すようなレトロフォーカスタイプ
のレンズ系にする必要がある。
【0007】レトロフォーカスタイプにも種々の変形例
があるが、例えば図25のように負のパワーの前群を正
レンズと負レンズの2枚のレンズにて構成し又正のパワ
ーの後群を正レンズ,負レンズ,正レンズ,正レンズに
て構成するタイプのレンズ系が知られている。このよう
な構成のレトロフォーカスタイプのレンズ系において、
最も物体側のレンズを正レンズにすると入射瞳がレンズ
系の第1面より離れ画角が狭くなる。前述のようなCI
R方式を採用したモニター撮影装置は、物体がテレビモ
ニターであるため、物体の高さが一定であり、撮影レン
ズの画角が狭い場合、図27(B)に示すように図27
(A)に示す画角の広いレンズ系に比べて回転色フィル
ター18,19,20の径を大にしなければならない。
具体的には、図25に示す通りのレンズ系の場合、回転
色フィルターの位置6における光線高hがh=43.6
5となり、色フィルターによるけられが生じないように
するためには、色フィルターを43.7以上にしなけれ
ばならない。仮に対角線の長さが43.7である正方形
の色フィルターにて回転色フィルターを構成する場合、
図26(A)に示すように回転色フィルターは、直径が
192以上になる。このように回転色フィルターの径が
大になると、装置全体が大型になり、又フィルターを回
転させるモニターに大きなトルクがかかりモーターも大
型化し、騒音や耐久性等の点で好ましくない。
【0008】以上の理由から、撮影レンズ16として負
レンズを先行させたレトロフォーカス型レンズ系を用い
て極力広角にする必要がある。又、歪曲収差も良好に補
正する必要がある。
【0009】一方、負,正,負,正の近軸構成のレンズ
系の従来例として特開昭60−37514号公報に第1
実施例として示されているレンズ系があるが、モニター
撮影装置用のレンズ系ではなくカメラレンズである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の光学系の
マクロ撮影時の収差状況は、図29に示す通りである。
つまりこの収差図はこの光学系の焦点距離fを100mm
に規格化した時レンズ系の第1面から物体までの距離L
がL=2.3fの時のものである。
【0011】この従来の光学系は、通常のカメラレンズ
として使用するもので、そのため物点距離が焦点距離の
100倍程度の領域においては収差状況が非常に良好で
あるが、物点距離が焦点距離の2〜3倍程度のマクロ撮
影の領域においては、図29からもわかるように性能が
非常に劣化し、そのためモニター撮影装置用の光学系と
しては使用しえない。その理由は、この光学系は、第
1,第2,第3,第4レンズ群のマクロ撮影時の倍率を
夫々β1 ,β2 ,β3 ,β4 とすると、β1 =0.3、
β2 =−2.7、β3 =−0.3、β4 =−2.4で、
第4レンズ群の倍率が大であり、このレンズ群で収差が
発生する。即ち、球面収差とコマ収差は、第1レンズ群
と第2レンズ群とで大きく発生し、第3レンズ群と第4
レンズ群とでは余り発生しない。又非点収差は、第1レ
ンズ群と第2レンズ群で発生し、第3レンズ群で逆方向
に発生し、第4レンズ群で再度発生する。しかしFナン
バーが同じでバックフォーカスがほぼ同じ場合第4レン
ズ群の倍率が大であると、図28(A)に示すように第
4レンズ群において光線が急激に曲げられ(図のHの部
分)、本来あまり発生しないはずの球面収差やコマ収差
が第4レンズ群で発生する。
【0012】本発明は、焦点距離に対し極力広角化した
レトロフォーカスタイプの光学系で、モニターの静電気
により付着したゴミを拭き取るため作業スペースや回転
フィルターを光路中に配置するためのスペースを確保し
つつ、歪曲収差や像面湾曲を含む諸収差が補正された良
好な画質のCIR方式のモニター撮影装置用の光学系を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のモニター撮影装
置用の投影光学系は、物体側より順に、物体側に凸面を
向けた負のメニスカスレンズからなる第1レンズ群と、
物体側の面の曲率が像側の面の曲率より大きい正レンズ
よりなる第2レンズ群と、両凹レンズからなる第3レン
ズ群と、物体側の面の曲率が像側の面の曲率より小さい
正レンズからなる第4レンズ群と、第2レンズ群と第3
レンズ群の間に配置された明るさ絞りとよりなる光学系
である。
【0014】又この本発明の投影光学系は、モニターテ
レビの画像を撮影するための本発明の撮影装置に用いら
れるものである。本発明の撮影装置は、テレビ画像を表
示する表示手段と、この表示手段の前方に設けられ前記
の投影光学系を保持する手段と、投影光学系に取付けら
れていてこの投影光学系により形成される像を受けるフ
イルムを内蔵したカメラとを備えていて、表示手段から
投影光学系までの距離をLとした時、距離Lが下記の条
件(1)を満足するように構成されている。 (1) 1.5f<L<3f ただし、fは光学系全系の焦点距離である。
【0015】条件(1)においてLの値が下限の1.5
fを越えて小になるとゴミを拭きとるための作業スペー
スや回転色フィルターを光路中に配置するためのスペー
スが足りなくなる。またLの値が上限の3fを越える前
記のスペースが必要以上に大になり装置全体が大型にな
り、又光学系の焦点距離fが延びた分画角が狭くなり回
転色フィルターが大きくなる。
【0016】Lの値が条件(1)の範囲内の場合、焦点
距離を大にせずに画角を出来る限り広くするためには、
入射瞳位置を出来るだけレンズ系の第1面に近い位置に
設定すればよく、そのためには撮影レンズの最も物体側
のレンズを負レンズにすればよい。
【0017】下記の表1は、特開昭60−37514号
公報のレンズ系の3次の収差係数である。
【0018】表 1 面番号 球面収差 コマ収差 1 -0.01103 0.04272 2 0.23950 0.03831 3 -0.26851 0.29648 4 -0.00021 -0.00742 5 0.00000 0.00000 6 0.01762 0.09064 7 0.24561 -0.80495 8 -0.11362 0.50029 9 -0.12855 -0.14984 トータル -0.01918 0.00622 トータル 0.13267 -0.04304 面番号 非点収差 歪曲収差 1 -0.01838 0.08748 2 0.00068 0.00665 3 -0.03638 0.05350 4 -0.02979 -0.22956 5 0.00000 0.00000 6 0.05180 0.17822 7 0.29312 -0.42034 8 -0.24476 0.42163 9 -0.01941 -0.04608 トータル -0.00311 0.05150 トータル 0.02152 -0.35621 面番号 ペッツバール 1 -0.04941 2 0.12408 3 -0.10897 4 0.01073 5 0.00000 6 0.05214 7 0.09165 8 -0.04251 9 -0.09918 トータル -0.02148 トータル 0.14856 上記の値は、各レンズ群の倍率を考慮した値であるが、
第3レンズ群、第4レンズ群で発生する球面収差量が大
であり、トータルでキャンセルできない。
【0019】図24(A)に示すようなレトロフォーカ
スタイプの近軸構成のレンズ系において、前群の負のレ
ンズ群G1 は、物点を虚物点に変換する働きをもち、こ
の虚物点を正のレンズ群G2 により結像すると考えるこ
とが出来る。そのためレンズ群G2 は、レンズ群G1
より変換された虚物点に対して独立して収差補正する必
要があり、そのためレンズ群G2 を図24(B)に示す
ように正レンズL2,負レンズL3 ,正レンズL4 のト
リプレットタイプの近軸構成に分割する必要がある。こ
の時、リアーコンバーター等を取付けることを考慮しな
いならば、特にビハインド絞りにする必要はなく、その
分、収差補正を有利にすることが出来るので、絞り位置
ASをレンズL2 とレンズL3 の間に設置することが好
ましい。絞り位置を前記の通りにすると、絞りに対する
パワーバランスが良くなり、歪曲収差の補正にとって有
利になり、絞りに対する対称性が良くなるのでコマ収差
と非点隔差の補正にとって有利である。
【0020】以上のような近軸構成のレンズ系におい
て、負の第1レンズ群L1 は物体距離を変換するために
用いられるので、なるべくこのレンズ群単独で収差補正
されていることが好ましい。そのため第1レンズ群L1
は低分散の硝材を用いたメニスカスレンズか、このメニ
スカスレンズを含む構成にして歪曲収差および球面収差
の発生を極力押さえる必要がある。又正の第2レンズ群
2 、負の第3レンズ群L3 、正の第4レンズ群L4
三つのレンズ群で全体として理想的なトリプレットタイ
プになっているので、第2,第3,第4レンズ群は夫々
低分散、高分散、低分散の硝材を用いることが望まし
い。また、絞りは対称性と歪曲収差のためのパワーバラ
ンスを考慮して、第2レンズ群L2 と第3レンズ群L3
の間に配置するのが良い。第2レンズ群L2 は球面収差
の発生に大きくきくため、極力アプラナティクにするこ
とが望ましく、物体側の面の曲率が像側の面の曲率より
も大きなレンズにしてある。又第3レンズ群L3 は、ペ
ッツバール和や非点収差を補正するために両凹レンズに
してある。第1レンズ群L1 〜第3レンズ群L3 により
球面収差およびコマ収差はほぼ補正されるが、補正しき
れなかった非点収差は、第4レンズ群L4 の物体側の面
で補正する必要がある。この非点収差の補正量はあまり
大きくなく、また主光線が第4レンズ群L4の物体側の
面に入射する角度が大きく、第4レンズ群L4 の物体側
の面を平面に近い形状にすれば補正出来る。ここで第4
レンズ群L4の像側の面は、コマ収差が補正過剰になら
ないように球面の中心と射出瞳位置とがほぼ同じ位置に
なるように設定する必要がある。そのために前述のよう
に第4レンズ群L4 の物体側の面の曲率が像側の面の曲
率よりも小さくなるようにしてある。
【0021】本発明のモニター撮影用の光学系は、下記
条件(2)を満足することが望ましい。 (2) 1.6<|fG1/fG2|<2.5 ただし、fG1は第1レンズ群の焦点距離、fG2は第2レ
ンズ群,第3レンズ群,第4レンズ群の合成焦点距離で
ある。
【0022】カラーモニターは、シャドウマスク(モニ
ター発光面のRGBの蛍光体を分けるためのマスク)の
製作上、あまり小型にすることが出来ないが、白黒モニ
ターは小型になし得る。しかし、フイルムは規格品の3
5mmフイルムを用いるため、前述の撮影レンズは大きな
倍率のものが望まれる。このように大きな倍率の光学系
を実現するためには、焦点距離を長くするか物体距離を
短くすれば良い。しかし、焦点距離を長くすると、前述
のように画角が狭くなり、回転色フィルターが大型にな
るため物体距離を短くする必要がある。
【0023】しかしレトロフォーカスタイプの光学系
は、主点位置が像面側に移動するという特徴を有するの
で、物体距離を短くして高倍率にしようとすると、モニ
ターから光学系の第1面までの距離Lが小さくなり、モ
ニターの静電気により付着したゴミを拭き取るための作
業スペースや回転色フィルターを光路中に配置するため
のスペースを確保できなくなる。
【0024】この距離Lを十分確保するためには、実際
の距離Lに対し光学系の前側焦点位置fF をなるべく物
体側に近づければよい。そのため、レトロフォーカスタ
イプの光学系でありながら主点位置をなるべく物体側に
もってくるようにレトロフォーカスタイプの光学系の前
群の負のパワーと後群の正のパワーの比が適切な値にな
るように規定する必要がある。
【0025】この条件は、レトロフォーカスタイプの光
学系前群の負のパワーと後群の正のパワーの比で規定で
きる。なぜなら、主点の位置は焦点距離比と主点間隔に
より決まる。しかし、条件(1)を満足するようにし
て、モニター撮影装置としての寸法の条件がほぼ決めら
れ、それにより前群と後群の主点間隔もほぼ決められ
る。そのために自由度として最も大きいのは各群の焦点
距離である。
【0026】以上の理由から本発明の光学系は、条件
(2)を満足することが好ましい。条件(2)の下限の
1.6を越えて前群G1 と後群G2 の焦点距離の比が小
さくなると、主点位置が像側にずれるためにモニターの
静電気によって付着したゴミを拭きとるための作業スペ
ースや回転色フィルターを光路中に配置するためのスペ
ースを確保することができなくなる。また、上限の2.
5を越えて前群G1 と後群G2 の焦点距離の比が大きく
なるとバックフォーカスが短くなる。この条件(2)に
より、本発明の光学系は、図25に示す光学系と明らか
に異なることがわかる。
【0027】本発明の光学系は、前述のように球面収差
の発生を極力抑えるために、前群G1 のレンズ群L1
メニスカス状にしたが、これのみで、レンズ群L1 を独
立して補正することが出来ない。
【0028】このような光学系において、各レンズ群で
の収差の発生状況は次の通りである。つまり球面収差
は、第1レンズ群L1 と第2レンズ群L2 で大きく発生
し、第3レンズ群L3 と第4レンズ群L4 ではあまり発
生しない。又コマ収差は、第1レンズ群L1と第2レン
ズ群L2 とで大きく発生し第3レンズ群L3と第4レン
ズ群L4 ではあまり発生しない。更に非点収差は、第1
レンズ群L1 と第2レンズ群L2 で発生し、第3レンズ
群L3 で逆方向に大きく発生し、第4レンズ群で発生す
る。したがって全系の収差を良好に補正するためには、
第4レンズ群L4を、第1レンズ群L1 〜第3レンズ群
3 で補正しきれなかった非点収差をおもに補正するよ
うにすればよく、球面収差やコマ収差が発生しないよう
にすればよい。
【0029】又光学系トータルの倍率は、はじめから決
まっており、また第1レンズ群L1 の倍率は、ゴミを拭
きとれるようにスペースを確保するためにほぼ決まり、
更に第3レンズ群L3 の倍率は、光学系を最もコンパク
トな構成にするために−1付近に設定することが望まし
いので決定されていると考えられる。そのため第4レン
ズ群L4 の倍率を極力小さくするためには第2レンズ群
2 の倍率を小さくすればよく、絞りより物体側のレン
ズ群の倍率β1 ,β2 を小さく設定すればよい。具体的
には、β1 ,β2 の値が下記条件(3)を満足すること
が好ましい。 (3) |β1 ・β2 |<0.4 尚このときの光学系第1面から物体までの距離Lは、前
記の条件(1)を満足する。
【0030】条件(3)において、|β1 ・β2 |が条
件を越えて小さくなると球面収差の発生を抑えられなく
なる。
【0031】また、この条件は、第4レンズ群L4 の焦
点距離f4 によっても規定できる。つまり下記条件
(4)を満足することが好ましい。 (4) 0.3<f4 /f<0.72 ただし、f4 は光学系全系の焦点距離である。
【0032】条件(4)において、下限の0.3を越え
ると第4レンズ群L4 のパワーが強くなり第4レンズ群
の倍率が大きくなるので、球面収差の発生を抑えること
が出来なくなる。また上限の0.72を越えると第4レ
ンズ群L4 の倍率が小さくなりすぎて、第2レンズ群L
2 の倍率が大きくなるので第2レンズ群L2 の焦点距離
が短くなり、第2レンズ群L2 で発生する球面収差を補
正できなくなる。
【0033】また、下記条件(5)を満足することが好
ましい。 (5) |β1 |<|β2 |<|β3 |<|β4 | 本発明の光学系は、トリプレットに比べて負のレンズが
1枚多く、ペッツバール和がトリプレットとは異なる。
つまり、通常のトリプレットタイプにおいて、ペッツバ
ール和を0にするためには、負レンズの光線高を極力低
くしパワーを強くするが、本発明の光学系は、トリプレ
ットタイプよりも負レンズが1枚多いため、ペッツバー
ル和を補正する上で有利である。そのため、像面湾曲を
補正するために無理に負レンズのパワーを決める必要が
なく、第3レンズ群L3 は、もっぱら光学系の全長をコ
ンパクトにするために倍率が−1程度になるようにパワ
ーを決めることが可能である。第1レンズ群L1 の屈折
率は、第3レンズ群のパワーに合わせて屈折率を選択す
ることが出来るが、第1レンズ群L1 〜第4レンズ群L
4 中の最もマージナル光線高が低くなるレンズであるた
め、屈折率をなるべく小さくすることが望ましい。その
ために第1レンズ群L1 の屈折率n1 が下記条件(6)
を満足することが望ましい。 (6) n1 <1.52 この条件(6)を満足しないと像面湾曲が正の方向に発
生し、モニター撮影装置として必要な像面の平坦性を達
成し得なくなる。
【0034】本発明の光学系は、トリプレットタイプに
比べ負レンズが多いためコマ収差が正方向に発生し易く
なり、ベスト像面が正方向に湾曲しがちであるため像面
湾曲が正方向に発生するため好ましくない。
【0035】本発明の光学系において条件(5)に示す
ような倍率になるように第1〜第4レンズ群の焦点距離
を設定しないと収差が発生する。そのため第1レンズ群
1 の焦点距離f1 が下記条件(7)を満足することが
望ましい。 (7) −2<f1 /f<−0.6 条件(7)は、球面収差を補正するための近軸条件を規
定するものである。つまり、第1レンズ群L1 によって
物点が近接物点に変換されるので、第2レンズ群L2
降のレンズ群(レンズ系)にとって第1レンズ群L1
焦点距離により物点距離が変わる。
【0036】条件(7)の上限の−0.6を越えて第1
レンズ群L1 に大きなパワーを持たせると、第2レンズ
群L2 に入射する光束のNAが大になる。そのため第1
レンズ群L1 の焦点距離に応じて第2レンズ群L2 の焦
点距離や第1レンズ群と第2レンズ群の間隔を変化させ
たとしても球面収差の発生を抑えることが出来ない。ま
た下限の−2を越えて第1レンズ群L1 のパワーが弱く
なるとレトロフォーカスタイプとして必要な前群の負の
パワーが弱くなり必要なバックフォーカスを確保出来
ず、又メニスカスレンズの曲率半径差が小さくなって製
作しにくい形状になる。
【0037】本発明において、第2レンズ群L2 ,第3
レンズ群L3 の焦点距離f2 ,f3 が下記条件(8)を
満足することが望ましい。 (8) −0.22<f2 ・f3 /f2 <−0.14 条件(8)は、コマ収差と非点間隔を補正するための条
件である。本発明の光学系は、前述のようにトリプレッ
トタイプに比べて負レンズが多いためペッツバール和の
補正にとっては有利であるが、コマ収差特にサジタル方
向のコマ収差が正方向に発生しやすく、ベスト像面が正
方向に湾曲しやすい。そのためモニター撮影装置として
必要な像面の平坦性を保ち得にくくなる。そのためサジ
タル方向のコマ収差を補正するための条件が必要にな
る。本発明光学系のタイプの場合、コマ収差および非点
隔差を第2レンズ群L2 と第3レンズ群L3 で打消し合
うようにしている。このように収差補正のためにf2
3 は、f2 /f3 =一定になるように変化する。しか
し、f2 ,f3 が同時に小さくなると、全系で負のパワ
ーが強くなるため、サジタルコマが発生しやすくなる。
また、f2 ,f3 が同時に大になるとコマ収差は良好に
補正されるが、第1レンズ群L1 〜第3レンズ群L3
よって非点収差を補正しきれなくなるので、この残留非
点収差を第4レンズ群で必要以上に補正しなければなら
なくなる。そのため球面収差やサジタル方向のコマ収差
が一層大になる。以上の理由から、コマ収差と非点収差
を補正するためには前記条件(8)を満足することが好
ましい。
【0038】条件(8)において下限の−0.22を越
えてf2 ,f3 が大になると非点隔差を補正しきれなく
なり、また上限の−0.14を越えてf2 ,f3 が小さ
くなるとサジタルコマが発生してベスト像面の湾曲が生
じる。
【0039】本発明の光学系において、下記条件(9)
を満足することが好ましい。 (9) −0.1<r42/r41<0.5 ただしr41,r42はそれぞれ第4レンズ群L4 の物体側
の面および像側の面の曲率半径である。
【0040】条件(9)は、球面収差やコマ収差が補正
過剰にならないようにして、第1レンズ群〜第3レンズ
群にて補正できなかった残留非点隔差を補正するための
条件である。
【0041】前述のように、第4レンズ群L4 の像側の
面は非点隔差を発生させないため、第4レンズ群L4
物体側の面のベンディングにより非点隔差とサジタルコ
マの発生量が決まる。r42の値はほぼ一定であるため、
41の値はr42との相対値にて規定すればよい。条件
(9)において、上限の0.5を越えてr41が正のメニ
スカス形状になると第4レンズ群L4 の物体側の面によ
る負のパワーが強くなりサジタルコマを補正できない。
下限の−0.1を越えて第4レンズ群L4 が両凸形状に
なると球面収差が補正不足になる。
【0042】
【実施例】本発明のモニター撮影装置で用いる光学系の
例を示す。 実施例1 f=100,Fナンバー 7.0 r1 =60.4095 d1 =7.0198 n1 =1.51728 ν1 =69.56 r2 =31.0921 d2 =13.1362 r3 =41.8256 d3 =7.0198 n2 =1.88300 ν2 =40.78 r4 =-309.2320 d4 =3.4353 r5 =∞(絞り) d5 =4.2678 r6 =-73.4453 d6 =4.6799 n3 =1.80518 ν3 =25.43 r7 =46.6113 d7 =11.8757 r8 =6968.6747 d8 =9.3598 n4 =1.75500 ν4 =52.33 r9 =-44.3830 L=231.65 , L/f=2.317 , fG1=−134.861, fG2
=69.079,|fG1/fG2|=1.95, β1=0.36047,β2
−0.80425,β3=−1.21677,β4=−1.58462,|β1
β2|=0.29, f1=-134.861 f2=42.119,f3=−34.809,f4=58.447,f4/f
0.584,f1/f=−1.34861,f3・f2/f2=−0.14
7,r42/r41=−0.0063689
【0043】実施例2 f=100,Fナンバー 6.9 r1 =55.2546 d1 =7.0746 n1 =1.51728 ν1 =69.56 r2 =31.2277 d2 =13.3470 r3 =42.4782 d3 =7.0746 n2 =1.88300 ν2 =40.78 r4 =-391.7651 d4 =3.5458 r5 =∞(絞り) d5 =4.3945 r6 =-82.7200 d6 =4.7164 n3 =1.80518 ν3 =25.43 r7 =46.9327 d7 =11.9535 r8 =3078.0832 d8 =9.4328 n4 =1.75500 ν4 =52.33 r9=-46.5179 L=233.463, L/f=2.335 ,fG1=−154,322,
G2=70.777,|fG1/fG2|=2.18, β1=0.305
6,β2=−0.76332,β3=−1.3294,β4=−1.4248,
|β1・β2|=0.298, f1=-154.322 f2=43.735,f3=−36.595,f4=60.775 ,f4/f
=0.608,f1/f=−1.54322,f3・f2/f2=−0.16
004823,r42/r41=−0.0151126
【0044】実施例3 f=100,Fナンバー 7.0 r1 =67.9729 d1 =7.0044 n1 =1.51633 ν1 =64.15 r2 =32.6353 d2 =13.2753 r3 =41.8013 d3 =7.0044 n2 =1.88300 ν2 =40.78 r4 =-382.2351 d4 =3.5256 r5 =∞(絞り) d5 =4.3584 r6 =-73.4322 d6 =4.6696 n3 =1.80518 ν3 =25.43 r7 =47.5027 d7 =6.3257 r8 =634.4000 d8 =19.3789 n4 =1.77250 ν4 =49.66 r9 =-47.0507 L=231.15, L/f=2.312,fG1=−130.379, f
G2=68.842,|fG1/fG2|=1.89, β1=0.35353,
β2=−0.85415,β3=−1.11034,β4=−1.66244,|
β1・β2|=0.302, f1=−130.379 f2=43.006,f3=-35.216,f4=57.413,f4/f
0.574,f1/f=−1.3038,f3・f2/f2=−0.151,
42/r41=−0.07417
【0045】実施例4 f=100,Fナンバー 7.0 r1 =61.3275 d1 =7.0067 n1 =1.51633 ν1 =64.15 r2 =31.6797 d2 =13.2194 r3 =42.2249 d3 =7.0067 n2 =1.88300 ν2 =40.78 r4 =-442.5308 d4 =3.5267 r5 =∞(絞り) d5 =4.3675 r6 =-79.9865 d6 =4.6712 n3 =1.80518 ν3 =25.43 r7 =45.9104 d7 =6.2126 r8 =∞ d8 =3.0362 n4 =1.72000 ν4 =50.25 r9 =46.8330 d9 =16.3490 n5 =1.77250 ν5 =49.66 r10=-46.8330 L=228.9, L/f=2.29 ,fG1=−138.024, f
G2=69.671,|fG1/fG2|=1.98, β1=0.36581,
β2=−0.84922,β3=−1.08946,β4=−1.64882,|
β1・β2|=0.311, f1=−138.024 f2=43.952,f3=−35.638,f4=57.322,f4/f
0.5732,f1/f=−1.38024,f3・f2/f2=−0.156
627,r42/r41=0
【0046】実施例5 f=100,Fナンバー 7.0 r1 =62.1620 d1 =7.0715 n1 =1.51633 ν1 =64.15 r2 =31.1840 d2 =13.3448 r3 =41.5397 d3 =7.0800 n2 =1.88300 ν2 =40.78 r4 =-385.1733 d4 =3.5612 r5 =∞(絞り) d5 =4.4251 r6 =-79.9517 d6 =4.7143 n3 =1.80518 ν3 =25.43 r7 =44.6898 d7 =6.2538 r8 =∞ d8 =3.0643 n4 =1.72000 ν4 =50.25 r9 =46.9086 d9 =16.5001 n5 =1.77250 ν5 =49.66 r10=-46.9086 L=231, L/f=2.31,fG1=−131.407, fG2
68.812,|fG1/fG2|=1.91, β1=0.35473,β2
=−0.84548,β3=−1.13251,β4=−1.64042,|β1
・β2|=0.3, f1=−131.407 f2=42.797,f3=-35.012,f4=32.9,f4/f =0.3
29,f1/f=−1.31407 , f3・f2/f2=−0.14984
085,r42/r41=0
【0047】実施例6 f=100,Fナンバー 7.0 r1 =50.9102 d1 =6.9319 n1 =1.51633 ν1 =64.15 r2 =24.7419 d2 =10.7570 r3 =43.3770 d3 =6.9402 n2 =1.76200 ν2 =40.10 r4 =-149.7907 d4 =3.3858 r5 =∞(絞り) d5 =4.5316 r6 =-147.7122 d6 =4.6213 n3 =1.84666 ν3 =23.78 r7 =50.8191 d7 =5.8207 r8 =-87.5912 d8 =3.0038 n4 =1.57501 ν4 =41.49 r9 =92.8188 d9 =16.1745 n5 =1.77250 ν5 =49.66 r10=-40.0356 L=228.8, L/f=2.288,fG1=−102.468, f
G2=64.355,|fG1/fG2|=1.59, β1=0.3,β2
=−1.3284,β3=−0.933,β4=−1.4765,|β1・β
2|=0.4, f1=−102.468 f2=44.839,f3=−44.187,f4=62.881,f4/f
0.629,f1/f=−1.02468, f3・f2/f2=−0.
19813,r42/r41=0.4571 ただしr1 ,r2 ,・・・ は、各レンズ面の曲率半径、d
1 ,d2 ,・・・ は各レンズの肉厚およびレンズ間隔、n
1 ,n2 ,・・・ は各レンズの屈折率、ν1 ,ν2 ,・・・
は各レンズのアッベ数である。又IHは像高、2ωは画
角である。
【0048】本発明の光学系は、モニター撮影用とし使
用されるもので、モニターの曲率を考慮しなければなら
ないが、モニターの曲率は非常に小であるので、実際は
それほど影響がない。
【0049】又、光学系には、シャッターをおくスペー
スが必要になるが、各実施例は、レンズ系の最も像側の
位置にシャッターがおかれている。尚このシャッターは
図示していない。
【0050】実施例中、実施例1〜実施例3は、夫々図
1〜図3に示す構成で、第1レンズ群L1 ,第2レンズ
群L2 ,第3レンズ群L3 ,第4レンズ群L4 を夫々単
レンズにて構成し、必要最小限の枚数で構成している。
【0051】また、実施例4,実施例5は図4,図5に
示す通りで、第2レンズ群L2 ,第3レンズ群L3 ,第
4レンズ群L4 をトリプレットタイプにせず、第4レン
ズ群L4 を低屈折率低分散の負レンズと高屈折率低分散
の正レンズとを組合わせテッサータイプに設定すること
により非点隔差を補正するのに有利にしている。この場
合、第4レンズ群を下記条件(10)を満足するように
することが望ましい。 (10) 0<n42−n41<0.2 ただしn41は第4レンズ群の物体側の負レンズの屈折
率、n42は第4レンズ群の像側の正レンズの屈折率であ
る。
【0052】テッサータイプの効果を十分引き出すため
には、前記の第4レンズ群の屈折率差を大にすることが
よい。しかし、条件(10)の上限の0.2を越えると
接合面の曲率が小になり、テッサータイプの効果が十分
得られなくなる。また物体側の凹面の曲率が大になり、
サジタルコマが発生する。
【0053】又、実施例6は図6に示す通りの構成で、
第4レンズ群を低屈折率低分散の硝材を用いた正レンズ
と高屈折率高分散の硝材を用いた負レンズとを接合した
ダブレットにして倍率色収差を補正している。
【0054】下記の表2は、前記の実施例4の光学系の
収差係数を示す。
【0055】 表 2 面番号 球面収差 コマ収差 1 -0.01811 0.05516 2 0.17123 -0.11846 3 -0.18243 0.35548 4 -0.02218 -0.15280 5 0.00000 0.00000 6 0.06046 0.24505 7 0.11100 -0.48632 8 -0.01037 0.10604 9 -0.01306 0.04983 10 -0.10369 -0.04534 トータル -0.00716 0.00865 トータル 0.05015 -0.06060 面番号 非点収差 歪曲収差 1 -0.01866 0.07939 2 0.00911 -0.02868 3 -0.07697 0.12736 4 -0.11697 -0.29474 5 0.00000 0.00000 6 0.11037 0.22994 7 0.23675 -0.49795 8 -0.12051 0.41084 9 -0.02113 0.03189 10 -0.00220 -0.01487 トータル -0.00021 0.04317 トータル 0.00150 -0.30235 面番号 ペッツバール 1 -0.05955 2 0.11528 3 -0.11911 4 -0.01136 5 0.00000 6 0.05981 7 0.10420 8 0.00000 9 -0.00394 10 -0.09981 トータル -0.01449 トータル 0.10147 この実施例4の3次の収差係数を、特開昭60−375
14号の従来のレンズ系の収差係数である表1に示す3
次の収差係数と比較すればわかる通り、実施例の光学系
は収差が良好に補正されていることがわかる。
【0056】又図13〜図15に示す光学系は、前述の
実施例1〜6とは異なる構成の光学系で、撮影サイズの
小さいフイルムを使用する場合の光学系である。これら
の光学系も、本発明のモニター撮影装置における光学系
として使用することが出来る。この光学系のデーター
は、下記の通りであり、又その収差状況は図16乃至図
18に示す通りである。 例1 f=100 ,IH=35.1,有効Fナンバー=7 ,物点距離=430 r1 =296.4949 d1 =13.1671 n1 =1.74077 ν1 =27.79 r2 =-296.4949 d2 =1.3167 r3 =88.9146 d3 =10.5732 n2 =1.72916 ν2 =54.68 r4 =28.2641 d4 =40.7971 r5 =∞(絞り) d5 =38.5134 r6 =-177.3863 d6 =13.1671 n3 =1.57099 ν3 =50.80 r7 =-57.8169 d7 =2.0387 r8 =193.6530 d8 =7.0225 n4 =1.75520 ν4 =27.51 r9 =62.8871 d9 =21.9452 n5 =1.51633 ν5 =64.15 r10=-125.2203
【0057】例2 f=100 ,IH=35.1,有効Fナンバー=7 ,物点距離=415 r1 =351.5433 d1 =12.7156 n1 =1.76182 ν1 =26.55 r2 =-351.5433 d2 =1.2716 r3 =131.5047 d3 =10.2107 n2 =1.69680 ν2 =55.52 r4 =36.7944 d4 =87.5743 r5 =∞(絞り) d5 =24.1542 r6 =-206.2035 d6 =12.7156 n3 =1.72916 ν3 =54.68 r7 =-82.6076 d7 =1.9688 r8 =179.4486 d8 =6.7817 n4 =1.76182 ν4 =26.55 r9 =71.5848 d9 =21.1927 n5 =1.51633 ν5 =64.15 r10=-162.8466
【0058】例3 f=100 ,IH=35.1,有効Fナンバー=7 ,物点距離=397 r1 =363.8031 d1 =12.1453 n1 =1.76182 ν1 =26.55 r2 =-363.8031 d2 =1.2145 r3 =111.1291 d3 =9.7567 n2 =1.77250 ν2 =49.66 r4 =37.8851 d4 =109.3073 r5 =∞(絞り) d5 =4.0484 r6 =-284.3245 d6 =12.1453 n3 =1.72916 ν3 =54.68 r7 =-83.8306 d7 =9.3114 r8 =156.1394 d8 =6.4775 n4 =1.78472 ν4 =25.68 r9 =67.5438 d9 =20.2421 n5 =1.51633 ν5 =64.15 r10=-232.1242 本発明の投影光学系を備えた画像観察装置の具体的構成
を示すと図19の通りである。この図において、1は画
像表示装置のハウジング(本体)であって、内部にはC
RT2が設けられ、CRT2の正面の壁面には開口3が
設けられている。又、CRT2の上部には開閉窓4が設
けられている。CRT2と開口3との間には複数のフィ
ルター5, 5’を取り付けた回転フィルター板6が設
けられている。回転フィルター板6は回転軸7に固定さ
れ、外周部には歯が設けられている。8はモーターであ
って、その回転軸9にはギアー10が取り付けられてい
る。このギアー10は回転フィルタ板6の外周部の歯と
噛合しており、モーターの回転に伴い回転フィルター6
板が回転軸7の周りに回転する。11は撮影レンズを内
蔵した撮影アダプターであって、ハウジング1の開口部
3に設けたマウント部12によってハウジング1に対し
着脱可能である。撮影アダプターの他端にはカメラ13
が取り付けられる。
【0059】この配置によって、回転フィルター6の回
転とともにフィルター5 ,5’が順次CRT2から撮
影レンズに至る光路上に位置し、CRT2上に表示され
た画像から発した光は各フィルター5を介して撮影レン
ズによりカメラ13のフィルム14等の記録手段上に結
像される。
【0060】この構成では、開閉窓を開いて手又は治具
を挿入してゴミ等を拭き取ることができる。又、回転色
フィルター6が光学系に極めて近い位置に配置されてい
るため、回転色フィルターを小型にすることができると
共に、ゴミを拭き取る場合等にも有利である。、又、投
影光学系を含むアダプター11はマウント部12を介し
て本体1と着脱可能になっているが、図20(A)に示
すように、投影光学系の第1レンズ(最も物体側のレン
ズ)15の第1面がマウント面12よりも内側にあり、
図20(B)に示すようにアダプター11とカメラ13
を接続したままカメラボディーを上にして机等において
もレンズが当たらないようになっている。この場合、図
20(C)に示すように、マウントとは別にレンズが当
たるのを防止するための枠16を設けても良い。
【0061】尚、本体1の開閉窓4は設けなくても良
い。特に、外部からの電波ノイズを防ぐためには開閉窓
4をなくして電気絶縁性を高くすることが望ましい。こ
のための構成を図21に示す。
【0062】図21において、本体1は電波ノイズを防
止するために金属製とされる。17はCRT2の画面に
ゴミが付着するのを防止するための封止部材である。封
止部材17は筒状部18とその先の拡張部19とからな
り、筒状部はCRT2の画面をカバーするように取り付
けられている。拡張部19には回転フィルター及びギア
ー9が内蔵され、モーター8の回転軸が拡張部の壁面を
貫通してギアー9に取り付けられている。封止部材17
の長さは本体2の開口部3までの距離よりやや短く、開
口部3側の端面には開口が設けられていてガラス板18
が取り付けられている。ガラス板18には透明導電膜等
の帯電防止コーティングが施されている。その他の構成
は図19と同じである。
【0063】この構成では、開口部3以外は電磁的に遮
蔽されるため、電波ノイズの悪影響を軽減することがで
きる。又、ガラス板18が開口部3に近接しているた
め、ゴミ等の除去も簡単に行なうことが出来る。
【0064】尚、封止部材17は開口部3にまで延在さ
せても良い。この場合は、ガラス板は封止部材ではなく
本体の開口部に装着するようにしても良い。本発明の撮
影装置は、以上述べた構成にすることにより所定の倍率
を確保しつつ色フィルター位置における光線高がh=3
7.46になり、対角が37.5である正方形の色フィ
ルター回転色フィルターを構成した時、図26(B)に
示すように回転色フィルターの径は最低168の大きさ
になり、図26(A)の従来のものと比較して十分小で
ある。したがって装置全体の小型化も可能になり、又回
転色フィルターを回転させるモーターのトルクが少なく
て済む。
【0065】以上説明した本発明は、特許請求の範囲の
各請求項に記載した発明の他、次に述べる各項の構成の
ものも発明を構成すると考える。
【0066】(1)請求項の5又は6に記載した光学系
で第1レンズ群が単レンズよりないものの屈折率n1
下記条件(6)を満足する投影光学系。 (6) n1 <1.52 (2)請求項1,2,3,4,5又は6あるいは前記の
(1)の項のいずれかに記載された光学系で、第1レン
ズ群の焦点距離f1 、光学系全系の焦点距離をfとする
時、下記条件(7)を満足する投影光学系。 (7) −2<f1 /f<−0.6 (3)請求項1,2,3,4,5又は6あるいは前記の
(1)又は(2)の項のいずれかに記載された光学系
で、第2レンズ群,第3レンズ群の焦点距離を夫々f
1 ,f2 、光学系全系の焦点距離をfとする時、下記の
条件(8)を満足す投影光学系。 (8) −0.22<f2 ・f3 /f<−0.14 (4)請求項1,2,3,4,5又は6あるいは前記の
(1),(2)又は(3)の項のいずれかに記載された
光学系で、第4レンズ群の物体側の面と像側の面の曲率
半径を夫々r41,r42とする時、下記条件(9)を満足
する投影光学系。 (9) −0.1<r42/r41<0.5 (5)請求項1,2,3,4,5又は6あるいは前記の
(1),(2),(3)又は(4)の項のいずれかに記
載された光学系で、下記の条件(10)を満足する投影
光学系。 (10) 0<n42−n41<0.2 (6)請求項2,3,4,5又は6あるいは前記の
(1),(2),(3),(4)又は(5)の項のいず
れかに記載された光学系で、前記の表示手段と前記の投
影光学系との間に透過波長領域が互いに異なる複数のフ
イルターを択一的に挿脱可能に配置した投影光学系。
【0067】
【発明の効果】本発明の投影光学系およびこの投影光学
系を備えたテレビ画像撮影装置は、光学系をレトロフォ
ーカスタイプであってこれにより焦点距離に対して極め
て広角化することにより、モニター表面に付着したゴミ
を拭き取るためのスペースや回転色フイルターを光路中
に配置するスペースを確保しかつ歪曲収差,像面湾曲を
含む収差を良好にして、良好な画質でのモニター画面の
撮影を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学系の実施例1の断面図
【図2】本発明の光学系の実施例2の断面図
【図3】本発明の光学系の実施例3の断面図
【図4】本発明の光学系の実施例4の断面図
【図5】本発明の光学系の実施例5の断面図
【図6】本発明の光学系の実施例6の断面図
【図7】上記実施例1の収差曲線図
【図8】上記実施例2の収差曲線図
【図9】上記実施例3の収差曲線図
【図10】上記実施例4の収差曲線図
【図11】上記実施例5の収差曲線図
【図12】上記実施例6の収差曲線図
【図13】本発明の装置に使用可能な光学系の例1の断
面図
【図14】本発明の装置に使用可能な光学系の例2の断
面図
【図15】本発明の装置に使用可能な光学系の例3の断
面図
【図16】上記の例1の収差曲線図
【図17】上記の例2の収差曲線図
【図18】上記の例3の収差曲線図
【図19】本発明のテレビ画像撮影装置の構成を示す図
【図20】前記撮影装置に取付けられる光学系のマウン
トの構成を示す図
【図21】本発明の画像撮影装置の他の構成を示す図
【図22】従来の画像撮影装置の構成を示す図
【図23】回転色フイルターを用いた画像撮影装置の構
成を示す図
【図24】撮影レトロフォーカスタイプの撮影光学系の
近軸配置を示す図
【図25】従来のレトロフォーカスタイプの光学系の例
を示す図
【図26】図24の光学系に配置される回転色フイルタ
ーの構成を示す図
【図27】画像撮影光学系の画角と回転色フイルターの
フイルターサイズとの関係を示す図
【図28】従来の四つのレンズ群よりなるレトロフォー
カスタイプの光学系の近軸構成を示す図
【図29】従来の光学系のマクロ撮影時の収差曲線図
【符号の説明】
1 ハウジング 2 CRT 4 開閉窓 6 回転色フィルター 11 撮影アダプター 13 カメラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側より順に、物体側に凸面を向けた負
    のメニスカスレンズからなる第1レンズ群と、物体側の
    面の曲率が、像側の面の曲率より大きい正レンズからな
    る第2レンズ群と、両凹レンズからなる第3レンズ群
    と、物体側の面の曲率が像側の面の曲率より小さい正レ
    ンズからなる第4レンズ群と、前記の第2レンズ群と第
    3レンズ群との間に配置された明るさ絞りとを備えた投
    影光学系。
  2. 【請求項2】請求項1の投影光学系を備えたテレビ画像
    投影装置であって、テレビ画像を表示する表示手段と、
    前記表示手段の前方において前記投影レンズを保持する
    手段と、前記投影光学系の像側に取付けられ該投影光学
    系により形成される像を受けるフイルムを内蔵するカメ
    ラとを備え、前記表示手段から投影光学系までの距離を
    L、前記投影光学系の焦点距離をfとする時、下記の条
    件(1)を満足するテレビ画像撮影装置。 (1) 1.5f<L<3f
  3. 【請求項3】前記投影光学系が下記条件(2)を満足す
    る請求項1又は請求項2の投影光学系。 (2) 1.6<|fG1/fG2|<2.5 ただしfG1は前記第1レンズ群の焦点距離、fG2は前記
    第2,第3,第4レンズ群の合成焦点距離である。
  4. 【請求項4】前記投影光学系が下記条件(4)を満足す
    る請求項3の投影光学系。 (4) 0.3<f4 /f<0.72 ただし、f4 は前記第4レンズ群の焦点距離である。
  5. 【請求項5】下記条件(1),(3)を満足する請求項
    1,2又は3の投影光学系。 (1) 1.5f<L<3f (3) |β1 ・β2 |<0.4 ただし、Lは前記表示手段から投影光学系までの距離、
    fは前記投影光学系の焦点距離、β1 ,β2 は夫々第1
    レンズ群および第2レンズ群の倍率である。
  6. 【請求項6】下記条件(5)を満足する請求項4又は5
    の投影光学系。 (5) |β1 |<|β2 |<|β3 |<|β4 | ただし、β1 ,β2 ,β3 ,β4 は夫々第1レンズ群,
    第2レンズ群,第3レンズ群,第4レンズ群の倍率であ
    る。
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