JPH07253236A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH07253236A
JPH07253236A JP6047171A JP4717194A JPH07253236A JP H07253236 A JPH07253236 A JP H07253236A JP 6047171 A JP6047171 A JP 6047171A JP 4717194 A JP4717194 A JP 4717194A JP H07253236 A JPH07253236 A JP H07253236A
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control table
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色 正 男 一
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設置された環境如何にかかわらず効率的な運
転を行なえるようにする。 【構成】 通常の運転に先立って、動特性を入手するた
めの運転が行なわれる。テーブル更新手段13の応答学
習手段14は、この運転中に、インバータ周波数決定手
段11,室温センサ17,外気温センサ18からそれぞ
れインバータ周波数F,室内検出温度Ta,外気温度T
oを入力し、ToをパラメータとするTa−F特性を求
める。GA処理手段15は、遺伝的アルゴリズム手法を
用いて、この動特性に最も適合した候補テーブルを選択
し、周波数制御テーブル12の内容を、この候補テーブ
ルの内容に更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インバータ回路に対す
る周波数制御によりコンプレッサモータを可変速制御す
る空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】室内空調では、室内温度とコンプレッサ
モータ速度とは密接な関係がある。例えば、暖房運転に
おいては、コンプレッサモータ速度が大きくなるほど室
温は高くなり、一方、コンプレッサモータ速度が小さく
なるほど室温は低くなる。そして、コンプレッサモータ
の速度は、インバータ回路に対する周波数制御により可
変することができるので、結局、室内温度はインバータ
周波数とも密接な関係を有することになる。
【0003】そして、空気調和機の実際の運転では、設
定温度と現在の室温との偏差に応じてインバータ周波数
が決定される。例えば、上記偏差が大きい場合には、イ
ンバータ周波数を大きくしてできるだけ早く室温が設定
温度に到達するように制御が行なわれ、また、上記偏差
が小さい場合又はゼロの場合には、インバータ周波数を
小さくするか又はゼロ(運転停止)にする制御が行なわ
れる。
【0004】このような、設定温度と室内温度との各偏
差に対応するインバータ周波数の値は、周波数制御テー
ブルという表に予め記憶されている。そして、インバー
タ周波数決定回路は、上記偏差を検出した後、周波数制
御テーブルを参照し、その偏差に対応するインバータ周
波数の値を読み出していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、周波数制御
テーブルの具体的な周波数の値は、工場の製造段階にお
いて決定され、書込みが行なわれている。この場合の周
波数の値は、ある基準的な環境を想定し、この環境にお
ける室温とインバータ周波数との間の特性に適合するよ
うに決定されたものである。したがって、工場の出荷時
においては、どの空気調和機も、その周波数制御テーブ
ルの内容は同一のものとなっていた。
【0006】しかし、実際の空気調和機が設置される環
境は必ずしも同様の環境であるとは限らない。例えば、
外部環境について言えば、都心部と寒冷地とでは、外気
温が大きく異なるため、同一室温に対応するインバータ
周波数の値は大きく異なってくるはずである。同様に、
室内環境についても、部屋の壁の厚さや材質等、あるい
は内部熱源の有無等の相違により、同一室温に対するイ
ンバータ周波数の値が大きく異なるはずである。
【0007】したがって、工場出荷時において周波数制
御テーブルの内容が一律に決定されている空気調和機を
そのまま使用すると、場所によっては、室温とインバー
タ周波数との間の特性に、立上り時間の増大、オーバー
シュート、ハンチング等の現象が生じ、効率的な運転が
行なわれない場合があった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、工場出荷時において周波数制御テーブルの内容が
一律に決定されている空気調和機であっても、設置後に
おいては設置された環境如何にかかわらず、効率的な運
転を行うことが可能な空気調和機を提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明は、インバータ回路
に対する周波数制御によりコンプレッサモータを可変速
制御し、しかも、この周波数制御を、室内設定温度と室
内検出温度との偏差に応じた周波数に関するデータが書
込まれた周波数制御テーブルに基いて行う空気調和機に
おいて、運転時の周波数及び室内検出温度を入力して、
これらの間の動特性を求め、この動特性に適合するよう
に、前記周波数制御テーブルに書込まれた周波数に関す
るデータを更新するテーブル更新手段を備えたことを特
徴としている。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記テーブル更新手段は、前記運転時の周
波数及び室内検出温度を入力して、これらの間の動特性
を求める応答学習手段と、前記応答学習手段が求めた動
特性に基き、遺伝的アルゴリズム手法を用いて、前記周
波数制御テーブルの周波数に関するデータを書替えるG
A処理手段と、を有することを特徴としている。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、運転モードとして動特性入手モード
が設定されており、前記応答学習手段は、この動特性入
手モードにおける運転中に室内機が取り付けられている
部屋の動特性を求めるものであることを特徴としてい
る。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記動特性入手モードの選択を、運転が行
なわれていない場合に選択し、強制的に運転を行なわせ
る運転制御手段を備えたことを特徴としている。
【0013】請求項5記載の発明は、インバータ回路に
対する周波数制御によりコンプレッサモータを可変速制
御し、しかも、この周波数制御を、室内設定温度と室内
検出温度との偏差に応じた周波数に関するデータが書込
まれた周波数制御テーブルに基いて行う空気調和機にお
いて、複数の動特性に対してGA処理した結果作成され
た複数の周波数制御テーブルを予め有しており、運転を
行うことにより求めた動特性に基き、これら複数の周波
数制御テーブルの中から最適な周波数制御テーブルを選
択するテーブル選択手段を備えたことを特徴としてい
る。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の
いずれかの発明において、前記周波数制御テーブルに記
載されているデータは、このデータとその時運転してい
るインバータ周波数の値とから、予め離散的に設定され
た所定の周波数の中の1つの周波数を選択するためのデ
ータであることを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明の構成において、テーブル
更新手段は、空気調和機が実際に設置されて運転された
ときの周波数と室内検出温度との間の動特性を求めてい
る。そして、テーブル更新手段は、この求めた動特性に
適合するように、周波数制御テーブルに書込まれた周波
数に関するデータを更新する。
【0016】すなわち、工場出荷時における周波数制御
テーブルの周波数に関するデータは一定の基準に従って
一律に書込まれたものであるのに対し、実際に空気調和
機が設置される環境は千差万別である。したがって、工
場出荷時の周波数制御テーブルをそのまま用いて周波数
制御を行ったのでは、必ずしも効率的な運転を行うこと
ができない。
【0017】しかし、上記構成によれば、テーブル更新
手段は、学習能力を発揮して、実際に空気調和機が設置
された環境における動特性を求め、これに適合するよう
にテーブルの内容を更新するので、その環境に応じた効
率的な周波数制御が可能となる。
【0018】請求項2記載の発明の構成によれば、周波
数制御テーブルの更新を、GA処理手段が遺伝的アルゴ
リズム手法を用いて行うので、最適なテーブルへの更新
が可能となる。
【0019】請求項3記載の発明の構成では、上記動特
性を通常の運転モードとは別個に設けた専用の動特性入
手モードにおいて入手するようにしている。したがっ
て、周波数の値を上限値から下限値まで種々の値に変化
させることができ、通常の運転モードでは必ずしも得る
ことのできない周波数の領域についての特性をも得るこ
とができる。
【0020】請求項4記載の発明の構成では、運転制御
回路が、空気調和機の運転が行なわれていない場合、す
なわち利用者が室内に不在の場合に、上記動特性入手モ
ードを選択し、強制的に運転を行なわせて動特性を入手
できるようにしている。これは、動特性入手モードでの
運転では、周波数の値が種々変化して室温も大きく変動
するため、室内に居る利用者が不快感を感じる場合があ
ることを考慮したものである。
【0021】請求項5記載の発明の構成では、テーブル
選択手段は、予め用意されている複数のテーブルの中か
ら最適にテーブルを選択すればよいので、処理動作をよ
り簡単化することができる。
【0022】請求項6記載の発明の構成によれば、周波
数制御テーブルのデータと現在の周波数とで決定される
インバータ周波数は、予め離散的に設定された所定の周
波数から選択される。つまり、インバータ周波数の領域
に応じて変化幅の大きな周波数制御や小さな周波数制御
が可能になる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図4に基い
て説明する。図1は本実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【0024】図1において、交流電源1からの交流電力
はコンバータ回路2で直流電力に変換され、コンデンサ
3で平滑化された後、インバータ回路4で再度交流電力
に変換されてコンプレッサモータ5に供給される。
【0025】コンプレッサ6はコンプレッサモータ5に
より回転駆動されるようになっており、その吐出側から
吐出される冷媒は、暖房モードであれば、まず、四方弁
7を介して室内熱交換器8に送られ、ここで熱交換され
る。熱交換された冷媒は、膨張弁9を通って室外熱交換
器10へ送られ、ここで再び熱交換された後、四方弁7
を介してコンプレッサ6の吸入側へ循環されるようにな
っている。
【0026】インバータ回路4に対する周波数制御は周
波数制御回路により行なわれるようになっている。この
周波数制御回路は、インバータ周波数決定手段11、周
波数制御テーブル12及びテーブル更新手段13により
構成されている。そして、テーブル更新手段13は、応
答学習手段14及びGA処理手段15により構成されて
いる。
【0027】インバータ周波数決定手段11は、室温設
定器であるリモコン16により室内設定温度Tsが設定
された後、一定時間毎に室温センサ17から室内検出温
度Taを入力し、これらの偏差(Ts−Ta)に対応す
る周波数の値を読み出してインバータ周波数Fを決定す
るようになっている。
【0028】応答学習手段14は、室温センサ17及び
インバータ周波数決定手段11からそれぞれ室内検出温
度Ta及びインバータ周波数Fを入力すると共に、外気
温センサ18から外気温度Toを入力するようになって
いる。そして、外気温度ToをパラメータとしたTa−
Fについての動特性を求めるようになっている。
【0029】GA処理手段15は、応答学習手段14が
求めたTa−Fについての動特性に基いて、周波数制御
テーブル12から得られるデータに対してGA(遺伝的
アルゴリズム)処理を施し、最適化された周波数になる
ように、周波数制御テーブル12の内容を更新するよう
になっている。
【0030】図2は周波数制御テーブル12の具体例を
示す説明図である。図2の縦軸は、所定時間t毎に検出
される室温Taの設定温度Tsに対する偏差E(t)=
Ts−Taを所定レベル毎に示したものであり、横軸
は、偏差E(t)の変化率ΔE(t)を所定レベル毎に
示したものである。
【0031】例えば、設定温度Tsを20℃とした場
合、今回検出した温度Taが19.5℃であれば、偏差
E(t)は(Ts−Ta)=(20−19.5)=0.
5となる。そして、前回検出した温度Taが18.5℃
であったとすると、そのときの偏差E(t)は(Ts−
Ta)=(20−18.5)=1.5てあるから、変化
率ΔE(t)は(0.5−1.5)=−1.0となる。
【0032】このような、各偏差E(t)と各変化率Δ
E(t)とが交差する各欄には、A11,…,A95等の記
号で示したインバータ周波数に関するデータが書込まれ
ている。
【0033】本実施例では、上記のデータA11,…,A
95は、予め定められているインバータ周波数の中から1
つを選択するため、現在のインバータ周波数のレベルに
対して増加又は減少すべきステップ数を示すデータとな
っている。したがって、この図2のテーブルによっては
運転を開始させることはできないので、運転開始時にお
いては、図3に示した、運転開始用周波数テーブルが使
用される。この図3における運転周波数の値は離散的に
設定されており、低周波数側では間隔が小さくなってお
り、高周波数側では間隔が大きくなっている。
【0034】図2に示されたA11,…,A95等のデータ
は、図3に示された100HZ,70HZ,…,8HZ,0HZ
の運転周波数のいずれかを選択するためのステップ数で
ある。例えば、現在の周波数が50HZの場合であって、
図2においてA11が特定され、このA11の数値が+2で
あったとすると、図3における50HZの運転周波数の2
ステップ上の運転周波数100HZが選択される。あるい
は、A95が特定され、このA95の数値が−2であったと
すると、50HZの運転周波数の2ステップ下の運転周波
数30HZが選択される。
【0035】上述したように、運転開始時においては、
室温Taと設定温度Tsとの差E(t)に基き図3から
運転周波数が決定され、運転が開始される。その後、所
定時間t(例えば1分)毎にE(t)が検出され、下式
により変化率ΔE(t)が算出される。 ΔE(t)=〔今回のE(t)〕−〔前回のE(t)〕 そして、今回のE(t)とΔE(t)とに基き、図2に
おいて該当するデータが選択されることになる。
【0036】図4は、GA処理手段15が行うGA処理
の内容を説明するための説明図である。いま、周波数制
御テーブル12として用いることが可能なテーブル(こ
のようなテーブルを候補テーブルと称することにす
る。)が50個あるとすると、固体数は50である。G
A処理手段15は、応答学習手段14が求めた動特性を
参照しながら50個の各候補テーブル同士をかけ合わせ
て、交叉率200%すなわち元の固体数50に対して2
倍の固体数となる100個の候補テーブルを生成する。
なお、交叉処理は、具体的には、二つのテーブルを選択
し、テーブルの行列の1部分を無作為に特定し、その部
分を二つのテーブル間で入れ換える、というものであ
る。したがって、この時点での合計候補テーブル数は新
たに生成した100個の候補テーブルと、元の50個の
候補テーブルとを合わせた150個となる。
【0037】次いで、GA処理手段15は、突然変異率
を50%として、150個の候補テーブルのうち75枚
に対して突然変異を生じさせるようにする。この突然変
異は、応答学習手段14が求めた動特性に対してより適
合度が高い候補テーブルが得られるようにするため、意
図的に生じさせるようにしたものである。
【0038】そして、GA処理手段15は、応答学習手
段14が求めた動特性を基に、突然変異を生じさせた7
5枚の候補テーブルと、その他の75枚の候補テーブル
に対して、周波数と室温変化をシミュレートする。そ結
果、制御性の良いものを、動特性に対して適合度が高い
ものとし、その順に上位25個の候補テーブルをピック
アップする。この25個は基の固体数50の50%に当
たるため、エリート率は50%となる。
【0039】この後、GA処理手段15は、第2回目の
処理を行うことになるが、そのためには固体数を元の数
と同じ50にしておく必要がある。しかし、第1回目の
処理では上位25個の候補テーブルがピックアップされ
ただけであり、まだ25個の候補テーブルが不足してい
る。そこで、残りの125個の候補テーブルに対して
「ルーレット処理」と呼ばれる処理を施し、動特性に対
して適合度が高いものが選ばれる可能性が大きくなるよ
うに、25個の候補テーブルをピックアップする。
【0040】これにより、固体数が50となったので、
GA処理手段15は第2回目の処理を行う。そして、こ
のような処理を500回繰り返す。つまり、「世代」の
欄の500は、このような処理回数を表わしている。な
お、突然変異率は第1回目では50%であったが、第2
回目では49.9%、第3回目では49.8%というよ
うに、0.1%ずつ次第に小さくなっていく。したがっ
て、第500回目では突然変異率は0%となる。
【0041】そして、GA処理手段15は、第500回
目の処理の終了時点における候補テーブルのうちから、
動特性に対して最も高い適合度を有するものを1個選択
し、メモリに書込まれている周波数制御テーブル12の
内容を、この選択された候補テーブルの内容に更新す
る。
【0042】次に、上記のように構成される本実施例の
動作を図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0043】まず、工場から出荷された状態のままの空
気調和機を所定の場所に設定した後、通常の運転モード
とは別個に設定されている「動特性入手モード」で運転
を行う(ステップ1)。なお、動特性入手テーブルで運
転を行う前においては、標準的な負荷の下に工場内でG
A処理を行うことにより作成された内容のままである周
波数制御テーブルを用いて運転が行なわれることにな
る。このように、動特性を入手するための専用のモード
で運転を行うことにより、インバータ周波数を上限値か
ら下限値まで連続的に変化させることができる。したが
って、通常の運転モードでは必ずしも得られない周波数
領域の特性についても短時間で得ることができる。
【0044】また、この動特性入手モードでの運転操作
は、室内に居る利用者が手動で行なってもよいが、イン
バータ周波数の大幅な変化に伴なって室温も大きく変動
するため、利用者に不快感を与える場合がある。そこ
で、図1では図示を省略してある運転制御回路が、運転
停止の状態にあること、すなわち利用者が室内に居ない
ことを検出して、強制的に動特性入手モードでの運転を
開始するようにしてもよい。
【0045】上記の動特性モードでの運転が開始される
と、応答学習手段14は、室温センサ17,インバータ
周波数決定手段11,外気温センサ18から、それぞれ
室内検出温度Ta,インバータ周波数F,外気温度To
を入力する。そして、外気温度Toをパラメータとした
室内検出温度Taとインバータ周波数Fとの間の動特性
を求め(ステップ2)、これをGA処理手段15に出力
する。
【0046】GA処理手段15は、既述したGA処理を
行なって、応答学習手段14から入力した動特性に対し
て最も適合度の高い最適の候補テーブルを1枚選択する
(ステップ3)。そして、メモリに書込まれている周波
数制御テーブル12の内容を、この最適の候補テーブル
の内容に更新する(ステップ4)。これにより、テーブ
ル更新手段13のテーブル更新動作は終了する。
【0047】この後に行なわれる通常の運転モードにお
いて、インバータ周波数決定手段11は、リモコン16
及び室温センサ17から温度Ts,Taを入力し、更新
された周波数制御テーブル12における偏差E(T)=
Ta−Taと変化率ΔE(t)との関係から増減すべき
周波数の値を特定し、インバータ周波数Fを決定する。
このようなインバータ周波数Fによる運転は、その空気
調和機が実際に設置された環境に最も適した効率の良い
運転となる。
【0048】なお、上記実施例では、1つの周波数制御
テーブル12の内容をGA処理手段15が書き換える構
成としたものを示したが、予め種々の負荷条件における
動特性に対してGA処理を行なった結果選ばれた周波数
制御テーブル12を複数種類用意しておき、応答学習手
段14が求めた動特性に最も近いものをこの複数種類の
中から選択し、この選択された周波数制御テーブルに基
づいて、インバータ周波数決定手段11がインバータ周
波数Fを決定するようにしてもよい。この場合には、周
波数制御テーブル12の内容の書き換えが不要となるの
で、その分処理が簡単になる。
【0049】また、上記実施例では、遺伝的アルゴリズ
ムによる手法を用いて、周波数制御テーブル12を更新
する例について説明したが、もちろん、他のアルゴリズ
ムによる手法を用いるようにしてもよい。
【0050】さらに、上記実施例では図2におけるデー
タA11,…,A95がステップ数であるものとして説明し
たが、増減すべき周波数値をそのまま書込むようにして
もよい。例えば、図2においてA21が特定され、このA
21の数値が+10HZであったとすると、現在の周波数に
10HZを加算した値がインバータ周波数となる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、空気調
和機が実際に設置された環境における動特性を入手する
ようにし、この動特性に基いて周波数制御テーブルを更
新する構成としたので、設置された環境如何にかかわら
ず効率的な運転を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示すブロック図。
【図2】図1における周波数制御テーブルの具体例を示
す図表。
【図3】図1の実施例で用いられる運転開始用周波数テ
ーブルの具体例を示す図表。
【図4】図1におけるGA処理手段の処理内容を説明す
るための図表。
【図5】図1の動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
11 インバータ周波数決定手段 12 周波数制御テーブル 13 テーブル更新手段 14 応答学習手段 15 GA処理手段 Ts 室内設定温度 Ta 室内検出温度 F インバータ周波数

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インバータ回路に対する周波数制御により
    コンプレッサモータを可変速制御し、しかも、この周波
    数制御を、室内設定温度と室内検出温度との偏差に応じ
    た周波数に関するデータが書込まれた周波数制御テーブ
    ルに基いて行う空気調和機において、 運転時の周波数及び室内検出温度を入力して、これらの
    間の動特性を求め、この動特性に適合するように、前記
    周波数制御テーブルに書込まれた周波数に関するデータ
    を更新するテーブル更新手段を備えたことを特徴とする
    空気調和機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の空気調和機において、 前記テーブル更新手段は、 前記運転時の周波数及び室内検出温度を入力して、これ
    らの間の動特性を求める応答学習手段と、 前記応答学習手段が求めた動特性に基き、遺伝的アルゴ
    リズム手法を用いて、前記周波数制御テーブルの周波数
    に関するデータを書替えるGA処理手段と、 を有することを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の空気調和機におい
    て、 運転モードとして動特性入手モードが設定されており、
    前記応答学習手段は、この動特性入手モードにおける運
    転中に室内機が取り付けられている部屋の動特性を求め
    るものであることを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】請求項3記載の空気調和機において、 前記動特性入手モードの選択を、運転が行なわれていな
    い場合に選択し、強制的に運転を行なわせる運転制御手
    段を備えたことを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】インバータ回路に対する周波数制御により
    コンプレッサモータを可変速制御し、しかも、この周波
    数制御を、室内設定温度と室内検出温度との偏差に応じ
    た周波数に関するデータが書込まれた周波数制御テーブ
    ルに基いて行う空気調和機において、 複数の動特性に対してGA処理した結果作成された複数
    の周波数制御テーブルを予め有しており、運転を行うこ
    とにより求めた動特性に基き、これら複数の周波数制御
    テーブルの中から最適な周波数制御テーブルを選択する
    テーブル選択手段を備えたことを特徴とする空気調和
    機。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかに記載の空気調
    和機において、 前記周波数制御テーブルに記載されているデータは、こ
    のデータとその時運転しているインバータ周波数の値と
    から、予め離散的に設定された所定の周波数の中の1つ
    の周波数を選択するためのデータであることを特徴とす
    る空気調和機。
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Cited By (5)

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