JPH07252712A - 雨衣・防寒衣用フード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この種のフードの頭部側面部分の布のだぶつ
きを防止し、着用時の視野を確保するとともに、顔面と
フードとの間の隙間の形成を無くする。 【構成】 フード本体２の顔面開口部３に沿って紐通し
４を形成し、紐通し４の内部に紐５を通し、この紐５を
あご当て部１０で止め具６により長さ調整可能とすると
ともに、顔面開口部３の両こめかみ位置から後頭部にか
けて紐通し９を形成し、この紐通し９の内部に紐７を通
し、紐７の一端を顔面開口部３のこめかみ部に固定し、
後頭部で止め具８により長さ調整可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、雨衣または防寒用のフ
ードの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】パーカ、アノラックなどの雨衣や防寒衣
にフードが襟内に折り畳み可能な状態で、または襟口に
対して着脱自在な状態で取り付けられている。このフー
ドは、通常、柔軟な布で構成されている。このため、着
用時にはフードの頭部側面がだぶつき、その結果、形状
が定まらず、前方の視界特に横方向の視界をさえぎり、
視野を狭めてしまう。また顔面との間に隙間が形成され
るため、その部分から冷風や雨などが進入し、必要な機
能が確保できなくなる。

【０００３】

【発明の目的】したがって、本発明の目的は、この種の
フードの頭部側面部分の布のだぶつきを防止し、着用時
の視野を確保するとともに、顔面とフードとの間の隙間
の形成を無くすることである。

【０００４】

【発明の解決手段】そこで、本発明は、雨衣・防寒衣用
フードにおいて、フード本体の顔面開口部に沿って紐通
しを形成し、紐通しの内部に紐を通し、この紐をあご当
て部で止め具により長さ調整可能とするとともに、顔面
開口部の両こめかみ位置から後頭部にかけて紐通しを形
成し、この紐通しの内部に紐を通し、紐の一端を顔面開
口部のこめかみ部に固定し、後頭部で止め具により長さ
調整可能とし、着用時に、上記紐の長さを調整すること
によって、フード本体の側面でのだぶつきを防止し、ま
た顔面開口部での密着性を改善している。

【０００５】

【実施例】図１ないし図３は、本発明の雨衣・防寒衣用
フード１の構成を示している。この雨衣・防寒衣用フー
ド１は、防水布製のフード本体２により構成されてい
る。フード本体２は、前面で、顔面開口部３を形成して
おり、その顔面開口部３の開口縁に沿って例えば裏地に
より紐通し４が形成されており、この紐通し４の内部に
紐５が通されている。紐５は、フード本体２の両側のあ
ご当て部１０の部分から外部にでて、左右の止め具６に
よって紐通し４の内部の長さ調整可能な状態となってい
る。なお、この実施例で、紐７は、ゴム紐となってい
る。

【０００６】また、上記フード本体２の顔面開口部３の
両こめかみ位置から斜め後方の後頭部にかけて、表地に
縫い付けた防水布により紐通し９が形成されており、こ
の紐通し９の内部に、例えば１本の紐７が通されてい
る。すなわち、この紐７の各端は、こめかみ位置で固定
されており、後頭部から外部にでて、共通の止め具８に
よって、長さ調整可能な状態となっている。この紐７
は、例えばゴム紐として構成されている。

【０００７】なお、上記顔面開口部３の上側部分につば
１１が形成されており、また首回りに沿って雨衣や防寒
衣の首回りに取り外し可能となるように、フード本体２
の首部にボタン１２が取り付けられている。そして、こ
のあご当て５の掛け合わせ面に、ベルクロファスナ１３
が設けられている。

【０００８】上記構成の雨衣・防寒衣用フード１の着用
時に、止め具６を操作して、紐通し４の内部の紐５の長
さを調整することによって、顔面開口部３の開口面積が
調整できるため、その絞り込みによって、顔面開口部３
を着用者の顔面に密着させることができる。また、止め
具８を操作して、内部の紐７の長さを調節することによ
って、フード本体２の側面部分のだぶつきをなくし、顔
面開口部３のこめかみ部分を後方に引いて、着用時の視
野を確保することができる。

【０００９】しかも、このように絞り込んだ状態で、顔
面開口部３が着用者の顔面に密着するため、この部分か
らの雨水や寒風の進入が未然に防止できる。また、この
紐７の絞り込みによって、フード本体２に全体が着用者
の頭部に適当な圧迫力で固定できるため、強風などによ
って、雨衣・防寒衣用フード１が抜けることもなく、ま
た頭部とともに動くため、着用感もよくなる。

【００１０】なお、上記実施例は、フード本体２の側面
に紐通し９を連続状態で形成し、そこに紐７を通してい
るが、この紐通し９は、ベルト通し状に、不連続な状態
で設けられていてもよく、また左右の紐７は、それぞれ
独立の止め具８によって固定されるようになっていても
よい。また、この止め具８に代えて、あご当て５と同様
に、ベルクロファスナなどによって長さ調整できるよう
にしてもよい。したがって、止め具８は、図示のものに
限らず、ベルクロファスナや紐止めなどを含む概念であ
る。

【００１１】

【発明の効果】本発明では、フード本体の顔面開口部お
よび顔面開口部こめかみ位置から後頭部にかけて長さ調
整可能な紐が設けられているため、その紐の長さを調整
することによって、顔面開口部やフード側面部分のだぶ
つきがなくなり、雨水や寒風の進入が顔面からの進入が
防止でき、またフード本体の開口部が顔面に密着するた
め、着用時の視野が確保でき、また着用感も良くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】雨衣・防寒衣用フードの斜面図である。

【図２】雨衣・防寒衣用フードの正面図である。

【図３】雨衣・防寒衣用フードの背面図である。

【符号の説明】

１ 雨衣・防寒衣用フード ２ フード本体 ３ 顔面開口部 ４ 紐通し ５ 紐 ６ 止め具 ７ 紐 ８ 止め具 ９ 紐通し １０ あご当て部 １１ つば １２ ボタン １３ ベロクロファスナ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 フード本体（２）の顔面開口部（３）に
   沿って紐通し（４）を形成して、紐通し（４）の内部に
   紐（５）を通し、この紐（５）をあご当て部（１０）で
   止め具（６）により長さ調整可能とするとともに、顔面
   開口部（３）の両こめかみ位置から後頭部にかけて紐通
   し（９）を形成し、この紐通し（９）の内部に紐（７）
   を通し、紐（７）の一端を顔面開口部（３）のこめかみ
   部に固定し、後頭部で止め具（８）により長さ調整可能
   としたことを特徴とする雨衣・防寒衣用フード（１）。