JPH07251419A - 成形機の型締め装置及び型締め方法 - Google Patents

成形機の型締め装置及び型締め方法

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JPH07251419A
JPH07251419A JP3464495A JP3464495A JPH07251419A JP H07251419 A JPH07251419 A JP H07251419A JP 3464495 A JP3464495 A JP 3464495A JP 3464495 A JP3464495 A JP 3464495A JP H07251419 A JPH07251419 A JP H07251419A
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JP
Japan
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mold clamping
oil
mold
cylinder
oil chamber
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JP3464495A
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English (en)
Inventor
Minoru Takada
実 高田
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Nissei ASB Machine Co Ltd
Original Assignee
Nissei ASB Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 簡単な構造によって型締めラムの高速移動が
可能な成形機の型締め装置および型締め方法を提供す
る。 【構成】 型締め装置には、型締め板18に連結された
型締めラム20を有する型締めシリンダ100と、型締
めラム20と連動するピストン22を有する補助シリン
ダ101とが設けられる。型締めシリンダ100には、
型締めラム20を前進駆動させる第1油室30と、型締
めラム20を後退駆動させる第2油室32とが設けられ
る。補助シリンダ101には、ピストン22の前進駆動
により油が排出される第3油室34が設けられる。第1
油室30と第3油室34とは、油路36により接続され
ている。第1油室での型締めラムの受圧面積をS1と
し、第3油室でのピストンの受圧面積をS2としたと
き、S1>S2の関係に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形機の型締め装置
と、それを用いた型締め方法に関し、さらに詳しくは、
装置の小型化を維持しながら型閉じを高速にて行える型
締め装置及び型締め方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、射出成形やブロー成形等に用いられる金型では、型
の開閉時間を短縮して成形時間を短縮することが望まれ
ている。
【0003】そこで、このような要望を満たすための型
締め装置の一例としては、直圧式型締め装置と称される
装置がある。
【0004】直圧式型締め装置は、油圧機構によって発
生させた圧力を、型の高速移動力および型締め力として
直接作用させる方式のものである。
【0005】そして、この直圧式型締め装置には、
(1)ブースタラム方式、(2)補助シリンダ方式、
(3)増圧シリンダ方式がある(例えば、1992年9
月10日発行、日刊工業新聞社刊、「プラスチック成形
加工入門」16版、第131〜134頁)。
【0006】ブースタラム方式は、型締めシリンダの底
部に固定された細径のブースタラムを型締めラムの中心
に挿入し、ブースタラムによって型締めラムを高速移動
させるようにした方式である。
【0007】また、補助シリンダ方式は、型締めラムと
は別に、例えば2組の補助シリンダを装備し、この補助
シリンダを用いて型締めラムを高速移動させるようにし
た方式である。
【0008】さらに増圧シリンダ方式は、直列に連結し
た型締めラムおよび増圧ラムを備え、型閉じの際には型
締めラムが挿填されている型締めシリンダ側に油を供給
する。その後、型締め時には、増圧ラムが挿填されてい
る増圧シリンダ側へも油を供給する。これによって、増
圧された型締め力を得るようにしている。
【0009】前記の方式のうち、ブースタラム方式およ
び補助シリンダ方式では、型締めラムの移動に必要な圧
力と型締め時に必要な圧力とを切り換えるための機構と
して、プリフィルバルブが用いられている。このプリフ
ィルバルブは、例えば、スプール弁や開閉弁によって構
成され、スプールの移動あるいは弁の開閉によって、油
の供給経路を切り換えることができる。
【0010】一方、増圧シリンダ方式では、増圧シリン
ダの内径と増圧ラムの外径との比によって増圧比が設定
される。この増圧比と増圧シリンダに供給される油の圧
力とに基づいて、型締め圧力が設定されるようになって
いる。
【0011】ところで、上記した直圧式型締め装置で
は、装備およびこれの設備に要するスペースが大きくな
る虞れがあった。
【0012】つまり、プリフィルバルブを用いる方式の
装置では、ブースタラム、あるいは補助シリンダ内のピ
ストンと連動して前進移動される型締めラムの後部油室
に対し、型締めラムの移動時に発生する負圧を利用し
て、タンクより油が充填されるようになっている。この
ため、充填される油は、空気の混入を防止することがで
きるように、型締め時に必要な量よりも多い油をタンク
内に確保しておくことが必要とされる。これにより、タ
ンクの容量が大きくなるので、オイルタンクの設置スペ
ースが大きく必要となる。したがって、型締め装置を設
置するためのスペースに対してオイルタンクが占める割
合が多くなり、スペース効率が悪くなる。また、型同士
の当接が開始されるまで型閉じ移動する型締めラムは、
型のキャビティ面同士が接触する直前又は直後に高圧の
油が供給されるようになっている。しかも、高圧の油が
供給されるまでの間は、前記したように、単に型締めラ
ムの後部油室に対して負圧による油の吸引がなされてい
るだけである。このため、型締め時には、シリンダ内に
て負圧下から正圧下に急激な圧力変化が生じることで、
型締め駆動中に衝撃や騒音が発生する虞れがある。
【0013】さらに、高速移動部と型締めラムとにそれ
ぞれ油の供給経路を設定したり、あるいはこれらの供給
経路を切り換えるための構造が必要となるなど、構造が
複雑になることは否めなかった。
【0014】一方、増圧ラムを用いる方式の装置では、
型締めラムと増圧ラムとが直列に連結されているので、
装置の占有スペースが大きくなり、設置箇所でのスペー
ス効率が悪くなる。
【0015】また、型締めラムおよび増圧シリンダに対
してそれぞれ油を供給するようになっていることから、
きわめて大量の油が必要となるので、所定の移動量およ
び型締め圧力を得る際の油の消費量が増加してエネルギ
ー効率が悪くなる。
【0016】そこで、本発明の目的は、型締め装置にお
ける従来の問題に鑑み、装置の大型化を防止するととも
に、簡単な構造によって型締めラムの高速移動が可能な
成形機の型締め装置および型締め方法を提供することに
ある。
【0017】本発明の他の目的は、油圧経路に空気を巻
き込むことなく、しかも、型締め時に生ずる衝撃や騒音
を低減できる成型機の型締め装置及び型締め方法を提供
することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明装置は、
型締め板に固定された金型を、型閉じ、型締め及び型開
き駆動する成型機の型締め装置において、油が収容され
たタンクと、前記タンクより油を供給するポンプと、前
記型締め板に連結された型締めラムを進退移動案内し、
かつ、型閉じ及び型締め時に前記ポンプより油が導入さ
れて前記型締めラムを前進駆動させる第1油室と、型開
き時に前記ポンプより油が導入されて前記型締めラムを
後退駆動させる第2油室と、を有する型締めシリンダ
と、前記型締めラムと連動するピストンを進退移動案内
し、かつ、前記ピストンの前進移動により型閉じ時及び
型締め時に油が排出され、型開き時に油が導入される第
3油室を有する補助シリンダと、前記型締めシリンダの
第1油室と前記補助シリンダの前記第3油室とに接続さ
れた油路と、を備え、前記型締めシリンダの前記第1油
室での前記型締めラムの受圧面積をS1とし、前記補助
シリンダにおける前記第3油室での前記ピストンの受圧
面積をS2としたとき、 S1>S2 の関係に設定されていることを特徴とする。
【0019】本発明装置によれば、型閉じ時に、前記型
締めシリンダの第1油室に対して、前記ポンプより圧送
される油と、前記ピストンの前進移動により前記補助シ
リンダの第3油室から流れ出た油とを供給できる。従っ
て、受圧面積差(S1−S2)に基づき前記型締めラム
を前進移動させて、本発明方法の高速型閉じ工程を実施
することができる。このとき、第3油室の油を第1油室
に補充できるので、ポンプを介してタンクより供給すべ
き油量は受圧面積差に対応する分の比較的少量で済む。
従って、タンク容量が少なくて済み、装置が小型化され
る。
【0020】本発明装置の一態様によれば、前記型締め
シリンダ及び補助シリンダの一方または双方を複数設け
ることができる。この場合、一又は複数の前記型締めラ
ムの前記受圧面積の総和をΣS1とし、一又は複数の前
記ピストンの前記受圧面積の総和をΣS2としたとき、
ΣS1>ΣS2の関係に設定される。こうすると、受圧
面積差(ΣS1−ΣS2)に基づき前記型締めラムを前
進移動させて、本発明の一態様である高速型閉じ工程を
実施することができる。この型閉じ工程の終期に実施さ
れる型締め工程を実現するには、前記油路途中に該油路
を連通、遮断させる第1のバルブ手段を設けることが好
ましい。この第1のバルブ手段は、前記型閉じ時及び型
開き時に前記油路を連通状態とし、前記型締め時に前記
油路を遮断することができる。こうすると、型締め時に
は、前記型締めシリンダの前記第1油室に対して、前記
ポンプから油の供給を継続しながら、前記補助シリンダ
の前記第3油室からの油の供給を断つことができる。こ
れにより、型閉じ速度をスローダウンさせて型締めする
ことができる。しかも、型締めシリンダの第1油室に
は、常に正圧が作用しているので、従来のものと違って
負圧から正圧に圧力が急変するような事態が発生しな
い。また、シリンダ内が負圧にならないので、油路中に
空気が巻き込まれることも防止される。
【0021】さらに加えて、前記型締め時に前記第3油
室と前記タンクとのドレイン経路を連通させ、前記型閉
じ時及び前記型開き時に前記ドレイン経路を遮断させる
第2のバルブ手段を設けることが好ましい。こうする
と、前記補助シリンダの前記第3油室からの型締め時に
は不要となる油を、タンクに排出して、第1の油室への
供給を断つことが容易となる。
【0022】またこの時、型締め時での前記型締めシリ
ンダの第1油室の容積の総和は、型開き時での前記補助
シリンダの前記第3油室の容積の総和よりも大きく設定
されることが好ましい。型開き時に、第3油室に供給す
べき油の全てを、第1油室より排出される油にて賄うこ
とができるからである。
【0023】上述の型締め工程にて型締めラムの速度を
スローダウンさせるには、第3油室からの油の供給を断
つ代わりに、第2油室からの油の排出速度を型閉じ工程
の時より遅くする本発明方法の他の態様を利用すること
もできる。このためには、前記型締めシリンダの前記第
2油室と前記タンクとの間のドレイン経路の流路断面積
を可変する第3のバルブ手段を設けることが好ましい。
第3のバルブ手段は、型締め時の前記流路断面積を型閉
じ時よりも小さくすることで、第2油室からの油の排出
速度を遅くすることができる。
【0024】一又は複数の前記型締シリンダにおける前
記第2の油室での前記型締めラムの受圧面積の総和ΣS
3を、前記型締めシリンダにおける前記第1の油室での
前記型締めラムの受圧面積の総和ΣS1よりも小さくす
ると良い。型開きも高速で実施できるからである。特
に、前記受圧面積の総和ΣS3を、受圧面積差(ΣS1
−ΣS2)と実質的に等しく設定すれば、型閉じ速度と
型開き速度とを実質的に同速度にできる。
【0025】前記補助シリンダは、前記ピストンを挟ん
で前記第3油室と対向する部屋が、孔を介して大気と連
通される。ピストンの円滑な移動を確保するためであ
る。この孔はタンク内の大気と連通させるとさらに良
い。第3油室からピストンを介して漏れた油を、孔を介
してタンクに戻れるからである。
【0026】前記金型の長手方向のほぼ中心位置に対応
する箇所にて、前記型締めラムを前記型締め板に連結
し、前記型締めラムの軸線に対して線対称となる箇所に
て、複数の前記ピストンを前記型締め板に連結すると良
い。あるいは、前記金型の長手方向のほぼ中心位置に対
応する箇所にて、前記ピストンを前記型締め板に連結
し、前記ピストンの軸線に対して線対称となる箇所に
て、複数の前記型締めラムを前記型締め板に連結すると
良い。いずれの場合も、型締め板に偏心荷重が作用せ
ず、型開閉が円滑となり、型締め力が偏らずに金型に伝
達される。
【0027】
【実施例】まず、本発明における高速型閉の原理につい
て、図9A,図9Bを参照して説明する。
【0028】図9Aにおいて、型締めシリンダ100に
おける第1油室30での型締めラム20の受圧面積をS
1とし、補助シリンダ101における第3油室34での
ピストン22の受圧面積をS2(S2<S1)とする。
高速型閉の際には、型締めラム20を前進駆動させるた
めの第1油室30と補助シリンダ101の第3油室34
とは連通している。そして、型閉じ時に型締めシリンダ
100側の第1油室30に流れ込む油の全量をQ1(cc
/sec )とし、補助シリンダ101の第3油室34から
流れ出る油量をQ2(cc/sec )、およびオイルポンプ
からの供給油量をQ(cc/sec )とすると、 Q1=Q+Q2……(1) の関係が成立する。仮に、型締めラム20を毎秒ΔLだ
け移動させる場合を考えると、型締めシリンダ100側
の第1油室30に毎秒供給すべき油量Q1は、図9Bの
ハッチング部及びクロスハッチング部に対応する体積と
なり、 Q1=ΔL×S1……(2) となる。ここで、型締めラム20と連動するピストン2
2も毎秒ΔLだけ移動するため、補助シリンダ101の
第3油室34から毎秒排出される油量Q2は、 Q2=ΔL×S2……(3)となる。
【0029】すなわち、図9Bのクロスハッチング部の
体積に相当する比較的多量の油量が、補助シリンダ10
1からの供給によって賄える。
【0030】前記式(1)〜(3)より、ポンプから毎
秒供給されるべき油量Qは、 Q=Q1−Q2=ΔL(S1−S2)……(4) となる。
【0031】従って、ポンプより毎秒供給すべき油量Q
は、図9Bのハッチング部に対応する受圧面積差(S1
−S2)に比例した少量で済む。このため型閉駆動に
は、比較的小型のオイルポンプを用いることができ、し
かもこのオイルポンプの定格によって定まる供給油量Q
を一定値とした場合、型締めラムの毎秒当たりの移動量
すなわち型閉速度は、Q/(S1−S2)となり、受圧
面積差を少なくするほど高速型閉が可能となる。
【0032】このように、図9Aに示す型締めシリンダ
リンダ100内に、受圧面積差(S1−S2)で型締め
ラム20を駆動させることができる、同図の鎖線で示す
高速シリンダ100aが内蔵されたと同じ結果となる。
【0033】型閉駆動の終期にて型閉速度をスローダウ
ンさせるには、型締めシリンダ100の第1油室30へ
のオイルポンプからの油量Qの供給を継続する一方で、
補助シリンダ101の第3油室34からの油量Q2の供
給を断てば良い。
【0034】こうすることで、ポンプからの供給量Qが
一定であれば、Q=(ΔL′×S1)となる。式(4)
との比較から明らかなように、型締めラム20が単位時
間あたりに移動する量ΔL′が少なくなる。このため、
型締めラム20の速度をスローダウンさせることがで
き、所望の型締め力を確保できる。
【0035】なお、型締めラム20の速度をスローダウ
ンさせるには、第3油室34からの油の供給を断つ代わ
りに、型締めシリンダ100の第2油室32から排出さ
れる油の排出速度を、型閉じ時よりも型締め時に遅くし
ても良い。この場合、第2油室32のドレイン経路に、
例えば電磁比例弁を設ければ、流路断面積を可変させて
排出速度を変えることができる。
【0036】また、型開き方向に型締めラム20が復動
するときにおいては、型締めシリンダ100における第
2油室32での型締めラム20の受圧面積S3を比較的
小さく設定しておけば、単位時間あたりのポンプからの
供給量が少なくできるとともに高速型開きが行える。特
に、受圧面積S3を、受圧面積差(S1−S2)と実質
的に等しく設定すれば、型閉じ速度と型開き速度とを実
質的に同速度にできる。
【0037】以下、上述した原理に基づく本発明の実施
例を図面を参照して説明する。
【0038】図1〜図3は、本発明による型締め装置
を、射出成形機に適用した場合として示す断面図であ
る。
【0039】なお、図1〜3は、それぞれ、型閉じ駆動
状態、型締め駆動状態及び型開き駆動状態をそれぞれ示
している。
【0040】まず、本実施例に係わる型締め装置の構成
を、図1を参照して説明する。
【0041】射出成形に用いられる射出コア型10は、
タイバー12の延長方向一方に固定された保持部材14
に取り付けられ、射出キャビティ型16と対面してい
る。
【0042】射出キャビティ型16は、タイバー12に
沿って図において上下方向に摺動可能な型締め板18に
取り付けられている。
【0043】型締め板18には、射出キャビティ型16
の取付け面と反対側の面に型締めラム20およびピスト
ン22、22の軸方向一端が固定されている。
【0044】型締めラム20は、本実施例の場合、射出
キャビティ型16の底面中央部に対向して型締め板18
に固定されており、また、ピストン22、22は、型締
めラム20をはさんで線対称となる位置で型締め板18
に固定されている。
【0045】機台26には、複数の油室が内部に形成さ
れており、その一つが型締めラム20を収容するための
型締めシリンダ100である。機台26にはさらに、ピ
ストン22、22を収容するための補助シリンダ10
1、101が形成されている。型締めシリンダ100に
は、型閉時に型締めラム20を前進駆動させる第1油室
30と、型締めラム20を型開き方向に後退駆動させる
第2油室32とが設けられている。そして、本実施例で
は、これら第1、第2油室30、32の両方に油が充填
されている。
【0046】また、ピストン22、22を収容する補助
シリンダ101は、ピストン22、22のヘッドをはさ
んでロッドが位置する側が第3油室34とされ、第3油
室34にのみ油が充填されている。なお、ピストンヘッ
ドをはさんで第3油室34、34と対向する各室は、孔
35を介して大気に連通させてある。
【0047】そして、機台26の内部には、型締めシリ
ンダ100の第1油室30と補助シリンダ101,10
1の第3油室34,34とを連絡する油路36が設けら
れている。この油路36は、各補助シリンダ101の第
3油室34同士を接続するとともに、型締めシリンダ1
00の第1油室30側への油の移動を許容する逆止弁3
8を介して第1油室30に連絡している。
【0048】このような油の供給経路を設定された型締
めシリンダ100および補助シリンダ101は、前記各
油室30,34での受圧面積の関係を次のように設定さ
れている。
【0049】つまり、型締めシリンダ100の第1油室
30での型締めラム20の受圧面積をS1とし、補助シ
リンダ101の各第3油室34でのピストン22、24
の受圧面積S2の総和をΣS2とした場合、 S1>ΣS2 の関係が設定されている。
【0050】これにより、型締めラム20は、スローダ
ウン動作開始直前までの型閉じ駆動の間、図9Aに示す
高速移動シリンダ部100aが内蔵されたと同じ状態と
なり、この部分に作用する圧力が加えられることにて型
閉方向に高速移動することができる。
【0051】型締めシリンダ100および補助シリンダ
101の各油室に対しては、油を給排する油圧回路40
が設けられている。
【0052】すなわち、油圧回路40は、オイルポンプ
50及びタンク52と、前記各油室30,32,34と
の間の油路中に設けられた第1、第2の方向切り換え弁
42、44を備えている。
【0053】本実施例の場合、第1、第2の方向切り換
え弁42、44は、オイルポンプ50に接続された入力
ポート42a,44aと、タンク52に接続されたドレ
インポート42b,44bとを備えた電磁駆動式の切り
換え弁である。
【0054】そして、第1の方向切り換え弁42は、型
締めシリンダ100の第1油室30と補助シリンダ10
1の第3油室34との連通および遮断の各態位を設定す
るためのものである。
【0055】図1に示す型閉じ駆動状態及び図3に示す
型開き駆動状態では、第1の方向切り換え弁42の入力
ポート42aが、逆止弁38にパイロット圧を設定する
接続状態に切り換えられている。この接続状態ではオイ
ルポンプ50からの油圧が、逆止弁38に対しパイロッ
ト圧として導入されて、逆止弁38が連通に近い状態に
設定される。なお、逆止弁38での連通に近い状態と
は、パイロット圧が設定されることで、油路を閉鎖して
いる部材、例えばポペット弁が完全に閉じるのでなく正
逆両方向での油の流通を許容することを意味している。
したがって、図1に示す型閉じ駆動状態及び図3に示す
型開き駆動状態では、油路36及び逆止弁38を介し
て、型締めシリンダ100の第1油室30と、補助シリ
ンダ101の第3油室34とが連通状態に設定される。
【0056】これに対して、図2に示す型締め駆動状態
では、第1の方向切り換え弁42の入力ポート42aの
接続が遮断され、ドレインポート42bが油路36に接
続される。この場合、逆止弁38は、型締めシリンダ1
00の第1油室30と補助シリンダ101の第3油室3
4との連通状態を遮断する。また、補助シリンダ101
の第3油室34はドレインポート42bを介してタンク
52に接続される。
【0057】一方、第2の方向切り換え弁44は、型締
めラム20を往復移動させるための圧力設定および型締
め圧力の設定を司るものである。
【0058】この第2の方向切り換え弁44は、図1に
示す型閉じ駆動状態では、入力ポート44aが型締めシ
リンダ100の第1油室30と連通状態となる。このた
め、オイルポンプ50からの油が型締めシリンダ100
の第1油室30に導入される。また、型締めシリンダ1
00の第2油室32は、ドレインポート44bを介して
タンク52に接続される。第2の方向切り換え弁44の
上述した接続状態は、図2に示す型締め駆動状態の時も
同様である。
【0059】第2の方向切り換え弁44は、図3に示す
型開き駆動状態の時には、その入力ポート44aが型締
めシリンダ100の第2油室32と接続される。同時
に、そのドレインポート44bが型締めシリンダ100
の第1油室30と接続される。この接続状態の設定によ
り、型締めシリンダ100の第2油室32に対してオイ
ルポンプ50からの油が導入される。第1油室30内の
油は、逆止弁38を経由して補助シリンダ101の第3
油室34に帰還し、残りがタンク52に排出される。
【0060】次に、図1〜図3に示す型閉じ駆動状態、
型締め駆動状態及び型開き駆動状態の各動作内容につい
て説明する。
【0061】型閉じ駆動状態 図1に示す型閉じ駆動状態では、オイルポンプ50から
の油圧が、入力ポート42aを介して逆止弁38にパイ
ロット圧として作用し、逆止弁38が連通に近い状態に
なることで型締めシリンダ100の第1油室30と補助
シリンダ101の第3油室34とが連通した状態に設定
される。
【0062】一方、型締めシリンダ100の第1油室3
0には、オイルポンプ50からの油が導入される。ま
た、型締めシリンダ100の第2油室32からの油は、
方向切り換え弁44のドレインポート44bを介してタ
ンク52に排出される。
【0063】ここで、型閉じ時には、ポンプ50からの
油は、逆止弁38が開放されていることから、補助シリ
ンダ101の第3油室34に向けても流れようとする。
【0064】しかし、実際には、補助シリンダ101の
第3油室34に入り込む油はない。第2の方向切り換え
弁44のポート44aがつながることで、補助シリンダ
101の第3油室34のピストン22の受圧面積よりも
受圧面積が大きい型締めシリンダ100の第1油室30
の型締めラム20の圧力が高まり、型締めラム20が移
動を開始する。このため、型締めラム20の移動に伴う
ピストン22の移動によって、第3油室34から油が押
出されて、逆止弁38を介して第1油室30に流れ込
む。
【0065】そして、型締めラム20が型閉じのために
前進する場合には、図9Bに示すΔL(S1−S2)=
Qの油量がポンプ50より供給されればよい。上述した
通り、ΔL・S2=Q2の油量は第3油室34より補給
されるからである。これにより、型締めラム20は、上
述した原理に基づき高速移動される。
【0066】型締め駆動状態 型閉じ動作の終期では、図2に示すように、第1の方向
切り換え弁42の接続状態が切り換えられる。これによ
り、逆止弁38にはパイロット圧が作用しないので、第
1、第3油室30、34の連通状態が遮断され、第3油
室34からの油は第1油室30には供給されずに、ドレ
インポート42bを介してタンク52に排出される。こ
の結果、第1油室30に供給される油は、ポンプ50か
らの定量Qの油に減量されるので、型締めラム20の型
閉じ速度がスローダウンされる。これにより、通常実施
されるスローダウンを特別な構造を用いることなく型締
め機構そのもので実行することができる。
【0067】上記の動作は、型同士が当接した後も続行
される。型同士の当接後には、型締めラム20には反力
が作用するため、第1油室30での圧力が上昇し、これ
により型締めに必要な圧力が設定されることになる。
【0068】型開き駆動状態 型締め及びその後の成形工程が終了した場合には、第
1、第2の方向切り換え弁42、44が図3に示す状態
に切り換えられる。この結果、パイロット圧が作用する
逆止弁38が連通に近い状態とされるとともに、型締め
シリンダ100の第2油室32にはオイルポンプ50か
らの油が導入され、第1油室30から油が排出される。
【0069】型締めシリンダ100の第2油室32への
油の導入および第1油室30からの油の排出によって型
締めラム20が復動し、型締め板18に連結されている
ピストン22、22も復動する。
【0070】一方、型締めシリンダ100の第1油室3
0から排出された油の多くは、油路36および逆止弁3
8を経由して補助シリンダ101の第3油室34に流れ
込み、その余剰の油がタンク52へ排出される。
【0071】この場合、型締め時での型締めシリンダ1
00の第1油室30の容積が、型開き時の補助シリンダ
101の第3油室34の容積よりも大きくされているの
で、第3油室34に帰還する油に不足が生じるようなこ
とはなくせる。また、この場合には、型締めシリンダ1
00の第2油室32内にオイルポンプ50からの油が送
り込まれることで高速復動する。
【0072】このように、本実施例によれば、型締めシ
リンダ100の第1油室30の型締ラム20の受圧面積
を、補助シリンダ101の第3油室34のピストン22
の受圧面積よりも僅かに大きくするだけで、型締めシリ
ンダに高速移動シリンダを組込んだと同じ状態が得られ
る。しかも、型締めシリンダ100の第1油室30に対
して受圧面積差に応じた少ない体積Qの油を供給するだ
けでよい。
【0073】さらに、本実施例によれば、型締めラム2
0の往動開始時から常に一定した圧力、具体的には正圧
の油を型締めシリンダ100の第1油室30に供給する
だけでよいので、従来のものと違って、型締めシリンダ
100内の油圧力が負圧下から急変するようなことがな
い。
【0074】また本実施例によれば、型締めラム20と
ともにピストン22、22が強制的に連動するので、補
助シリンダ101内の第3油室34は負圧化されること
なく油が強制的に排出されることになり、空気の混入を
防止することができる。
【0075】ところで、本発明による型締め装置は、前
記した射出成形機にのみ適用されことに限らず、成形用
金型を用いる装置であるブロー成形機にも適用すること
が可能である。
【0076】図4には、本発明による型締め装置を適用
したブロー成形機の構造を示す一部断面図である。
【0077】図4に示したブロー成形機は、射出成形さ
れたプリフォーム300からボトルをブロー成形するも
のである。ブロー成形部には、上下にタイバー102が
設けられており、このタイバー102に沿って摺動可能
に支持されている型締め板104が設けられている。そ
して、この型締め板104にはブローキャビティ型の割
型106が取り付けられている。
【0078】前記型締め板104には、水平方向に往復
動可能なピストン108が固定され、このピストン10
8は、補助シリンダ200に装備されている。また、型
締め板104には、補助シリンダ200をはさんで上下
で対称となる位置に、互に同じ構造からなる往復動可能
な型締めラム110が挿填されている型締めシリンダ2
02が固定されている。
【0079】このような補助シリンダ200および型締
めシリンダ202の配置は、プリフォーム300がブロ
ー成形される際の型開き防止の観点から、型の長手方向
で一様な型締め圧力を作用させるためである。
【0080】一方、型締めシリンダ202および補助シ
リンダ200は、例えば、成形機の機台112に設けら
れている。
【0081】そして、型締めシリンダ202には、図1
に示した型締めシリンダ20と同様に、型閉じの際に型
締めラム110を前進駆動する第1油室114と、これ
と反対側に位置する第2油室116とが設けられ、これ
ら両油室114,116内に油が充填されている。
【0082】また、補助シリンダ200には、ピストン
108の一方の第3油室118にのみ油が充填されてい
る。なお、補助シリンダ200における第3油室118
と反対側の室は、孔201を介して大気に連通させてあ
る。
【0083】そして、型締めシリンダ202における第
1油室114と補助シリンダ200における第3油室1
18とは、図1に示した場合と同様に、油路(図示され
ないが、図1において符号36で示した油路に相当す
る)により連絡されている。
【0084】そして、型締めシリンダ202および補助
シリンダ200は、前記各油室の受圧面積の関係が図1
に示した場合と同じ関係に設定されている。つまり、複
数の型締めシリンダ202の第1油室114の受圧面積
S1の総和をΣS1とし、補助シリンダ200の第3油
室118の受圧面積をS2としたとき、ΣS1>S2の
関係に設定されている。
【0085】次に、図4に示す型締め装置に用いられる
油圧回路210について、図5〜図8を参照して説明す
る。なお、図5〜図8においては、図4に示す4本の型
締めシリンダ202の内の1本と、2本の補助シリンダ
200のうちの1本のみを図示している。また、図5は
油圧回路210の全体の構成を示し、図6〜図8はそれ
ぞれ、型閉じ駆動状態、型締め駆動状態及び型開き駆動
状態の場合の油圧回路210の接続状態を示している。
【0086】図5において、補助シリンダ200及び型
締めシリンダ202と、オイルポンプ50及びタンク5
2との間には、開閉弁120、第1〜第3の逆止弁12
2〜126、第1〜第4の方向切り換え弁130〜13
6が設けられている。
【0087】開閉弁120は、第1の逆止弁122を介
してパイロットポートの油がタンク52側に圧抜きされ
た場合にのみ、型締めシリンダ202の第1油室114
と、補助シリンダ200の第3油室118とを連通状態
に設定するものである。第1〜第3の逆止弁122〜1
26は、図5において下部方向から上部方向への油の流
入のみを許容し、パイロット圧が設定された場合にのみ
両方向からの油の移動を可能としている。
【0088】第1の方向切り換え弁130は、開閉弁1
20の開閉制御と、補助シリンダ200の第3油室11
8とタンク52との間のドレイン経路の開閉制御とを行
うものである。第2の方向切り換え弁132は、型締め
シリンダ202の第2油室116とタンク52との間の
給油経路及びドレイン経路の開閉を制御するものであ
る。第3の方向切り換え弁134は、型締めシリンダ2
02の第1油室114とタンク52との間の給油経路及
びドレイン経路の開閉を制御するものである。第4の方
向切り換え弁136は、ブロー成形部に設けられたスト
レッチロッド駆動部の油圧制御を行うものである。本実
施例ではこの第4の方向切り換え弁136を、型締めシ
リンダ202の第1油室114とタンク52との間のド
レイン経路の開閉制御弁に兼用している。
【0089】次に、油圧回路210の動作内容につい
て、型閉じ、型締め及び型開きの各状態を示す図6〜図
8に従って説明する。
【0090】型閉じ駆動状態 図6には、型閉じ駆動状態における油圧回路210の接
続状態が示されている。ポンプ50から供給される油
は、第3の方向切り換え弁134の入力ポート134
a、第3の逆止弁126を介して、型締めシリンダ20
2の第1油室114に流れ込むことになる。これによ
り、型締めシリンダ202内の型締めラム110が前進
移動され、金型の型締めが開始される。型締め板104
が前進移動すると、これと一体的に、補助シリンダ20
0内のピストン108が前進移動する。このピストン1
08の前進移動により、補助シリンダ200の第3油室
118内の油が押し出されることになる。
【0091】ここで、型締めシリンダ202の第1油室
114と、補助シリンダ200の第3油室118とを結
ぶ油路途中の開閉弁120は、連通状態に設定されてい
る。すなわち、ポンプ50からの油は、第2,3の方向
切り換え弁132,134の入力ポート132a,13
4aを経由して開閉弁120を押し開けて型締めシリン
ダ202の第1油室114へ供給される。開閉弁120
のパイロットポートの油は、第1の方向切り換え弁13
0の入力ポート130aから導入されたポンプ圧で逆止
弁122を押し上げることでオイルタンクへ圧抜きされ
る。したがって、ピストン108の移動により補助シリ
ンダ200の第3油室118より押し出された油は、開
閉弁120を経由して、型締めシリンダ202の第1油
室114に流れ込むことになる。これにより、この型閉
じ駆動状態においては、図1に示す実施例と同様に、型
締めシリンダ202及び補助シリンダ200の受圧面積
差に基づいて、金型を高速型閉じ移動することができ
る。
【0092】型締め駆動状態 図7は、型締め駆動状態における油圧回路210の接続
状態を示している。図6と比較すると、第1の方向切り
換え弁130の切り換え位置のみが異なっている。この
型締め駆動状態では、開閉弁120へパイロット圧を設
定するための油圧経路が連通されているため、開閉弁1
20は閉状態に設定される。このため、型締めシリンダ
202の第1油室114と補助シリンダ200の第3油
室118との間の油路が遮断されている。したがって、
型締めシリンダ202の第1油室114には、補助シリ
ンダ200の第3油室118より押し出された油は供給
されず、ポンプ50からの油のみによって駆動されるた
め、型締めラム110の速度がスローダウンされる。こ
れにより、第1実施例と同様に、所定の型締め力を確保
することができる。
【0093】補助シリンダ200の第3油室118から
押し出された油は、第2の逆止弁124を経由して、タ
ンク52内に戻されることになる。
【0094】型開き駆動状態 図8は、型開き駆動状態における油圧回路210の接続
状態を示している。この型開き駆動状態では、オイルポ
ンプ50からの油圧が、第2の方向切り換え弁132の
入力ポート132aを経由して、型締めシリンダ202
の第2油室116に作用することになる。これにより、
型締めシリンダ202の型締めラム110が後退駆動
し、金型の型開き移動が開始される。型締め板104が
後退移動することで、型締めラム110と一体となっ
て、補助シリンダ200内のピストン108も後退移動
する。このとき、型締めシリンダ202の第1油室11
4内より押し出された油は、タンク52へ第2、3切り
換え弁132,134を経由して排出されると共に、補
助シリンダ200の第3油室118にも供給されること
になる。これは、開閉弁120によって第1油室114
及びパイロット圧が作用しており、第1油室114及び
第3油室118を結ぶ油路が連通状態とされているから
である。
【0095】したがって、ピストン108の後退移動に
伴い補助シリンダ200の第3油室118に供給すべき
油は、型締めシリンダ202の第1油室114より押し
出された油の一部により賄うことができる。第1油室1
14より押し出された油の残りは、第3の逆止弁12
6、第2,3の切り換え弁132,134のドレインポ
ート132b,134bを経由して、タンク52に戻さ
れる。ここで、第3の逆止弁126には、第4の方向切
り換え弁136の入力ポート136aを経由して、ポン
プ50からの油圧がパイロット圧として作用している。
このため、第3の逆止弁126は連通状態に維持され、
第1油室114とタンク52との間のドレイン経路が確
保されている。
【0096】本実施例では、第3の逆止弁126を連通
状態とするタイミングを、ストレッチロッドの成形品内
部からの後退移動と同期させている。このために、第4
の方向切り換え弁136として、ストレッチロッドの駆
動制御用の切り換え弁を兼用している。
【0097】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明装置及び本発
明方法によれば、型締めシリンダ及び補助シリンダの型
閉じ時における受圧面積差(S1−S2)に基づき、型
締めラムを高速型閉じ駆動することができ、しかもタン
ク容量が少なくて済むため装置が小型化される。また、
型閉じ時から型締め時にかけて、型締めシリンダの第1
油室には常に正圧が作用しているので、型締め時に衝撃
や異音が発生することが防止される。さらに、シリンダ
内圧力が負圧にならないので、油路中に空気が巻き込ま
れることも防止される。
【0098】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による型締め装置を射出成形機に適用し
た実施例の概略断面図であり、型閉じ駆動状態を示して
いる。
【図2】図1に示す型締め装置の型締め駆動状態を示す
概略断面図である。
【図3】図1に示す型締め装置の型開き駆動状態を示す
概略断面図である。
【図4】本発明の型締め装置をブロー成形機に適用した
場合を説明するための概略断面図である。
【図5】図4に示す型締め装置に用いられる油圧回路を
模式的に示す回路図である。
【図6】図5に示す油圧回路の型閉じ駆動時の接続状態
を示す概略説明図である。
【図7】図5に示す油圧回路の型締め駆動時の接続状態
を示す概略説明図である。
【図8】図5に示す油圧回路の型開き時の接続状態を示
す概略説明図である。
【図9】図9Aは、本発明による型締め装置の高速移動
原理を説明するための模式図であり、図9Bは、型締め
ラムの移動時に実行される油の供給状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
18,104 型締め板 20,110 型締めラム 22,108 ピストン 30,114 第1油室 32,116 第2油室 34,118 第3油室 50 ポンプ 52 タンク 100,202 型締めシリンダ 101,200 補助シリンダ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型締め板に固定された金型を、型閉じ、
    型締め及び型開き駆動する成型機の型締め装置におい
    て、 油が収容されたタンクと、 前記タンクより油を供給するポンプと、 前記型締め板に連結された型締めラムを進退移動案内
    し、かつ、型閉じ及び型締め時に前記ポンプより油が導
    入されて前記型締めラムを前進駆動させる第1油室と、
    型開き時に前記ポンプより油が導入されて前記型締めラ
    ムを後退駆動させる第2油室と、を有する型締めシリン
    ダと、 前記型締めラムと連動するピストンを進退移動案内し、
    かつ、前記ピストンの前進移動により型閉じ時及び型締
    め時に油が排出され、型開き時に油が導入される第3油
    室を有する補助シリンダと、 前記型締めシリンダの第1油室と前記補助シリンダの前
    記第3油室とに接続された油路と、 を備え、前記型締めシリンダの前記第1油室での前記型
    締めラムの受圧面積をS1とし、前記補助シリンダにお
    ける前記第3油室での前記ピストンの受圧面積をS2と
    したとき、 S1>S2 の関係に設定されていることを特徴とする成形機の型締
    め装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記型締めシリンダ及び補助シリンダの一方または双方
    が複数設けられ、一又は複数の前記型締めラムの前記受
    圧面積の総和をΣS1とし、一又は複数の前記ピストン
    の前記受圧面積の総和をΣS2としたとき、 ΣS1>ΣS2 の関係に設定されていることを特徴とする成形機の型締
    め装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記油路を連通状態又は遮断状態に切り換える第1のバ
    ルブ手段をさらに設けたことを特徴とする成型機の型締
    め装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 前記型締め時に前記第3油室と前記タンクとのドレイン
    経路を連通させ、前記型閉じ時及び前記型開き時に前記
    ドレイン経路を遮断させる第2のバルブ手段をさらに設
    けたことを特徴とする成型機の型締め装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、 前記型締めシリンダの前記第2油室と前記タンクとの間
    のドレイン経路の流路断面積を可変する第3のバルブ手
    段を設け、前記第3のバルブ手段は、型締め時の前記流
    路断面積を型閉じ時よりも小さくすることを特徴とする
    成型機の型締め装置。
  6. 【請求項6】 請求項2において、 型締め時での前記型締めシリンダの第1油室の容積の総
    和は、型開き時での前記補助シリンダの前記第3油室の
    容積の総和よりも大きく設定されていることを特徴とす
    る成形機の型締め装置。
  7. 【請求項7】 型締め板に固定された金型を型締めする
    成型機の型締め方法において、 前記型締め板に連結された型締めラムを進退移動案内
    し、かつ、型閉じ及び型締め時にポンプより油が導入さ
    れて、受圧面積S1の前記型締めラムを前進駆動させる
    第1油室と、型開き時に前記ポンプより油が導入され
    て、前記型締めラムを後退駆動させる第2油室と、を有
    する型締めシリンダを配置し、 前記型締めラムと連動する受圧面積S2のピストンを進
    退移動案内し、かつ、前記ピストンの移動により型閉じ
    時及び型締め時に油が排出され、型開き時に油が導入さ
    れる第3油室を有する補助シリンダを配置し、 前記型締めシリンダの第1油室に対して、前記ポンプよ
    り圧送される油と、前記ピストンの前進移動により前記
    補助シリンダの第3油室から流れ出た油と、を供給し
    て、受圧面積差(S1−S2)に基づき前記型締めラム
    を前進移動させて高速型閉じする工程と、 を有することを特徴とする成形機の型締め方法。
  8. 【請求項8】 請求項12において、 前記型締めシリンダ及び補助シリンダの一方または双方
    を複数配置し、 前記型閉じ工程は、一又は複数の前記型締めラムの前記
    受圧面積の総和をΣS1とし、一又は複数の前記ピスト
    ンの前記受圧面積の総和をΣS2としたとき、受圧面積
    差(ΣS1ーΣS2)に基づき、前記型締めラムを前進
    移動させて高速型閉じすることを特徴とする成型機の型
    締め方法。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8において、 前記型締めシリンダの前記第1油室に対して、前記ポン
    プから油の供給を継続しながら、前記補助シリンダの前
    記第3油室からの油の供給を断って、型閉じ速度をスロ
    ーダウンさせて型締めする工程を設けたことを特徴とす
    る成型機の型締め方法。
  10. 【請求項10】 請求項7乃至9のいずれかにおいて、 成形後に前記型締めシリンダの前記第2油室に前記ポン
    プからの油を供給して前記型締めラムを後退移動させる
    型開き工程を有し、前記型開き工程では、前記型締めラ
    ムの後退移動により前記型締めシリンダの前記第1油室
    から排出される油を、前記補助シリンダの前記第3油室
    に戻し供給することを特徴とする成型機の型締め方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 型締め時での前記型締めシリンダの第1油室の容積の総
    和は、型開き時での前記補助シリンダの前記第3油室の
    容積の総和よりも大きく設定し、 前記型開き工程では、前記第3油室に戻し供給される油
    の全てを、前記第1油室からの油で賄うことを特徴とす
    る成形機の型締め方法。
  12. 【請求項12】 型締め板に固定された金型を型締めす
    る成型機の型締め方法において、 前記型締め板に連結された型締めラムを進退移動案内
    し、かつ、型閉じ及び型締め時にポンプより油が導入さ
    れて、受圧面積S1の前記型締めラムを前進駆動させる
    第1油室と、型開き時に前記ポンプより油が導入され
    て、前記型締めラムを後退駆動させる第2油室と、を有
    する型締めシリンダを配置し、 前記型締めラムと連動する受圧面積S2のピストンを進
    退移動案内し、かつ、前記ピストンの移動により型閉じ
    時及び型締め時に油が排出され、型開き時に油が導入さ
    れる第3油室を有する補助シリンダを配置し、 前記型締めシリンダの第1油室に対して、前記ポンプよ
    り圧送される油と、前記ピストンの前進移動により前記
    補助シリンダの第3油室から流れ出た油と、を供給し
    て、受圧面積差(S1−S2)に基づき前記型締めラム
    を前進移動させて高速型閉じする工程と、 前記型締めシリンダの前記第1油室に対して、前記ポン
    プから油の供給を継続しながら、前記型締めシリンダの
    前記第2油室からの油の排出速度を前記型閉じ時よりも
    遅くして、型締めラムの移動速度をスローダウンさせて
    型締めする工程と、 を有することを特徴とする成型機の型締め方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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