JPH07248499A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JPH07248499A
JPH07248499A JP6038195A JP3819594A JPH07248499A JP H07248499 A JPH07248499 A JP H07248499A JP 6038195 A JP6038195 A JP 6038195A JP 3819594 A JP3819594 A JP 3819594A JP H07248499 A JPH07248499 A JP H07248499A
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JP
Japan
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liquid crystal
alignment
crystal display
regions
orientation
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Application number
JP6038195A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Hasegawa
励 長谷川
Kazuyuki Haruhara
一之 春原
Hiroyuki Osada
洋之 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH07248499A publication Critical patent/JPH07248499A/ja
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1337Surface-induced orientation of the liquid crystal molecules, e.g. by alignment layers
    • G02F1/133753Surface-induced orientation of the liquid crystal molecules, e.g. by alignment layers with different alignment orientations or pretilt angles on a same surface, e.g. for grey scale or improved viewing angle
    • G02F1/133757Surface-induced orientation of the liquid crystal molecules, e.g. by alignment layers with different alignment orientations or pretilt angles on a same surface, e.g. for grey scale or improved viewing angle with different alignment orientations

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  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 有効視野角が広く且つ、良好な表示品位を有
する液晶表示素子を提供することを目的とする。 【構成】 表面に電極を有した第1及び第2の基板上に
配向膜を形成し、次に前記電極が相対向するように前記
第1、第2の基板に液晶が狭持された液晶表示素子にお
いて、配向方向が異なる領域が市松模様状に形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は広い視野角を有する液晶
表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】TN型液晶表示素子は種々の優れた特性
を備えているために、最も広く用いられている。しかし
ながら、このTN型液晶表示素子は、見る角度や方向に
よってコントラスト比や表示色が変化するという視野角
依存性がある。この原因は、電圧印加時の液晶分子の立
ち上がり方向が一方向に規定されているため、液晶表示
素子を鉛直方向から見た場合と斜め方向から見た場合で
は、液晶分子の立ち上がりの角度が見かけ上異なるから
である。
【0003】このような問題を解決するものとして、1
画素内に液晶分子の立ち上がり方向が180度異なる二
領域を設けた液晶表示素子を用いて視角依存性を改善す
る方法(Two Domain TN :TDTNと称する)が提案さ
れている。これは液晶分子の立ち上がり方向を互いに逆
方向にして、視角特性を相互補償させるものである。
【0004】このような液晶表示素子を図15に示す。
図中151は配向方向152はディスクリネーションラ
インを示す。このようにTDTNセルは、異なる配向領
域の境界においてON状態の時に境界線上でディスクリ
ネーションライン152が発生するという問題がある。
このディスクリネーションラインが著しく光抜けを生じ
るため、液晶表示素子のコントラストを低下させるとい
う問題があった。上記問題を解決するために図16に示
すように、異なる配向領域の境界にマスク161を設け
ることが為されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、図15
や図16に示すタイプの液晶表示素子を真正面以外の角
度から見ると、表示した色や形によっては細かい筋が見
えるという問題点を見いだした。これは、画素が横一行
全て同じ視角特性を有する配向方向領域で、行毎に上下
方向の視角方向が異なる配向領域が並んでいるので、真
正面以外の角度から見ると、色ずれして一行一行が筋状
に見えるからである。この筋は図形などの直線で構成さ
れる画像を表示する際に明瞭に観察でき、場合によって
は表示がかなり見づらくなるものである。また、異なる
配向方向領域のストライプのパターンと平行に線を表示
させると、線のエッジが鈍ったり、上下方向で視角が違
ったりする問題があることも分かった。本発明は上記問
題点に鑑み為されたもので、パネルが筋状に鈍って見え
ることのない広視野角な液晶表示素子を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明による液晶表示素子は、表面に電極と配向膜を
有する第1の基板と、表面に電極と配向膜を有する第2
の基板と、前記第1及び第2の基板は前記配向膜が互い
に向かい合うように対向配置され、第1及び第2の基板
間に液晶が挟持された液晶表示素子であって、前記第1
或いは第2の基板上の配向膜の内少なくとも一方は異な
る配向方向を有する領域に分割されており、第1の配向
方向を有する第1の配向領域の辺を介して隣接する上下
方向及び左右方向の領域は第1の配向領域とは異なる配
向方向を有する配向領域を有することを特徴とするもの
である。
【0007】また、本発明による液晶表示素子は前記第
1及び第2の基板上の電極の内少なくとも一方は非透光
性の電極であり、前記第1の領域と前記異なる配向方向
を有する領域との境界は前記非透光性電極上に位置する
ことによりマスクされていることを特徴とするものであ
る。こうすることによってディスクリネーションライン
による光漏れを防ぐことができ、高いコントラストを実
現できる。更にマスクとして信号線や走査線を利用する
ことにより、別途別のマスクを必要としないので開口率
を低下させることもない。
【0008】また、第1の配向領域に隣接する上下方向
及び左右方向の配向領域はそれぞれ同じ配向方向を有し
ても良いし、異なっていても良い。但し少なくとも前記
第1の配向領域とは異なる配向方向を有することが必要
である。
【0009】好ましくは、第1の配向領域に隣接する上
下方向及び左右方向の配向領域は前記第1の配向方向と
180゜異なる配向方向でそれぞれ同じ配向方向を有す
るほうがよい。こうすることにより、2回のラビング工
程で十分に高品質な液晶表示素子を提供することが可能
となる。
【0010】また、本発明による液晶表示装置は、表面
に電極と配向膜を有する第1の基板と、表面に電極と配
向膜を有する第2の基板と、前記第1及び第2の基板は
前記配向膜が互いに向かい合うように対向配置され、第
1及び第2の基板間に液晶が挟持された液晶表示素子で
あって、前記第1或いは第2の基板上の配向膜の内少な
くとも一方は異なる配向方向を有する領域に分割されて
おり、前記異なる配向方向を有する領域は市松模様状に
配置されていることを特徴とするものである。
【0011】市松模様状に画面を分割しても、視角依存
性を補償する効果や、視角の広さには影響はない。こう
することによってパネル全面に渡って均一で広視野な液
晶パネルを実現できる。
【0012】ここで上記異なる配向領域は、画素を単位
としても良いし、R,G,Bを一つの単位とするいわゆ
る絵素を単位としても良い。即ち液晶分子の立ち上がり
方向を画素或いは絵素同士で視角を補償し合うようにで
きる。
【0013】本発明において、配向方向の異なるAとB
という画素(あるいは複数の画素群)が隣接していると
すると、表示画面全面に渡ってAとBの画素数がほぼ同
じであれば、視角を補償することができる。好ましく
は、表示画面上において1mm×1mmの領域のどこを
選んでも、AとBの画素数が一致していると完全に視角
を補償することができる。但しAとBの画素数の一方が
他方の80%〜120%の範囲であれば、肉眼で見て十
分に視角を補償することができる。
【0014】しかし、AとBの画素数が大きく異なって
いる場合、例えばAの画素数がBの2倍以上ある場合に
は、補償しきれずに、視角依存性が生じ階調反転が起こ
ってしまう。但し、車載用や駅、空港などの公共施設で
の表示板など特定用途に用いる液晶表示素子で、主に素
子を見る方向が決まっている場合は、その見る方向に応
じて視角を補償したほうがよく、前記割合にする必要は
ない。
【0015】
【作用】本発明の液晶表示素子は、液晶分子の配向方向
が異なった複数の領域を互いに辺を介して隣接するよう
に配置させることによって、液晶の立ち上がり方向が前
記領域で異なるため、隣接する領域同士で視角を補償し
合い、階調反転のない広い視野角を有し、筋状の線が見
えない液晶表示素子を提供できる。
【0016】また、本発明の液晶表示素子は配向方向が
互いに異なった領域と領域の境界部分は、信号線、ゲー
ト線、ブラックマトリックス等が配置された非画素部上
となる。その結果、前記ディスクリネーションライン
は、信号線、走査線、ブラックマトリックス等の画素電
極以外の非画素部上に生じるため、これら非画素部で隠
すことができる。カラーフィルタ側基板は、R(赤色フ
ィルタ)とG(緑色フィルタ)とB(青色フィルタ)の
間にあるブラックマトリックスで隠すことができる。ゆ
えに、従来のアレイ基板およびカラーフィルタ基板をそ
のまま使用することができ、液晶の配向方向(立ち上が
り方向)が異なる領域の境界部分に生じる前記ディスク
リネーションラインを隠すための新たなブラックマトリ
ックス部分の追加は必要ない。
【0017】
【実施例】以下本発明の液晶表示素子の実施例を詳細に
説明する。 (実施例1)図1から図7を用いて本実施例における液
晶表示素子の製造工程を示す。
【0018】先ず、透明共通電極が形成されたカラーフ
ィルタ(図示せず)付き10インチガラス基板11(図
1(a))と、画素電極及びTFT駆動素子が形成され
た10インチガラス基板14(図1(b))を用意す
る。画素サイズは100×300μm、絵素サイズは3
00×300μmである。基板11、基板14ともに既
にイミド化されているポリイミド(JSRシリーズ、例
えばJSR−1051(日本合成ゴム社製))を印刷法
で1000オングストローム厚に形成し配向膜12、1
5とする。
【0019】次に、配向膜12、15付きの基板13、
16をセルを組み立てたとき液晶分子が90°捻れにな
るように第1回目のラビング配向処理を行う。図2は基
板13、16を配向膜側からみた平面図であり、第1回
目のラビング配向処理の方向は図の矢印の方向とする。
図1はカラーフィルタ付き基板13及びTFT付き基板
16の断面図であり、ラビング方向は便宜上右斜め上か
ら左斜め下の方向を左の矢印、左斜め下から右斜め上方
向を右の矢印で示している。
【0020】次に、図3に示すようにこの基板13、1
6のラビング処理した配向膜12、15上にアクリル系
ポジ型レジストを塗布して露光・現像し、レジストパタ
ーン17を1絵素毎に図4に示すような市松模様状に形
成する。レジストパターン17の厚さは、1μmとし
た。
【0021】次に、レジストパターン17が形成されて
いる基板13、16を第1回目のラビング方向と180
°方向を変えて、つまり図2の矢印と反対方向に第2回
目のラビング配向処理を行う。図3に示すようにレジス
トパターン17のない部分は第2回目のラビング方向に
配向処理され、レジストパターン17のあるところは第
1回目のラビング方向の配向方向が維持される。
【0022】図5はレジストパターン17を剥離した基
板13、16の配向膜側からみた平面図である。次に、
基板13と基板16のラビング配向処理回数の同じ配向
領域が重なるようにスペーサ(図示せず)を介して配置
し、シール剤30によりシールして液晶セルを作製す
る。ここでは図5において基板13、16の角A、B、
C、Dが重なるようにセルを形成した。この液晶セルに
液晶組成物ZLI−1132(E.Merck社製)を
注入し、液晶表示素子を作製した。
【0023】この様子を図6、図7に示す。図7はセル
のTFT基板16側からみた平面図であり図7はセルの
断面図である。図6において破線で示した矢印はカラー
フィルタ基板13の配向方向を示し、実線で示した矢印
はTFT基板16の配向方向を示している。また、図7
においてTFT基板16の配向方向を示す矢印は、右斜
め下から左斜め上方向を左向き、左斜め上から右斜め下
方向を右向きに表している。
【0024】図8はTFT基板の配向方向を示す拡大平
面図である。図中18はゲート線、19は信号線、20
はTFT、矢印はそれぞれ配向方向を表す。この様に本
実施例においてはR,G,Bを単位とする1絵素毎に異
なる配向領域を設けている。この様にして作製された液
晶表示素子では、それぞれの配向領域は辺を介して隣接
する上下方向左右方向の領域が異なる配向方向を有して
いる。
【0025】この液晶表示素子について液晶の配向を調
べたところ、90°ツイストの均一な配向が得られた。
この液晶表示素子を駆動したところ、全方位よりほぼ均
一な高品位表示が得られた。通常のTN型セルと比べて
上下方向の視角が大幅に広がり、全方位から見て階調反
転はほとんど起こっていなかった。図9にコントラスト
曲線を示す。この様に極めて良好な視角特性を得ること
ができた。
【0026】本実施例では、1絵素ごとに市松模様状に
液晶分子の配向方向が異なった領域を有している。従っ
て素子を駆動したとき、行毎に発生する筋状の線は観察
されなかった。液晶分子の配向方向が互いに異なった領
域と領域の境界部分は、信号線19及びゲート線18上
に存在する。従って境界部分に発生するディスクリネー
ションラインは信号線19及びゲート線18上に存在す
るので、本素子の光抜けは信号線19及びゲート線18
で隠されることにより、極めて良好なコントラストを得
ることができる。
【0027】また、対向するカラーフィルタ基板11側
から本実施例による液晶表示素子を見た場合には、前記
境界部分はRGBのカラーフィルタの境目にあるブラッ
クマトリックス下に存在するため、光抜けは発生しな
い。
【0028】本実施例では、2回目のラビング前に形成
するレジストの厚さを1μmとした。レジストの厚みを
変化させてラビングを行った結果、レジストの厚さは5
μm未満、0.02μm以上が適当であることがわかっ
た。この理由は、厚さが5μm以上だとラビング方向に
対してレジストパターンの陰となる部分が正常にラビン
グされずに液晶配向不良が起こり、ラビング1回と2回
の境目の輝線が太くなってしまう。場合によっては、こ
の輝線が、ブラックマトリックス、信号線、ゲート線で
隠しきれなくなる。また、レジストが0.02μmより
薄くなると、レジストの下地のポリイミドも延伸され、
ラビング方向が1方向だけになってしまう。つまり、T
DTNが形成されなくなる。
【0029】なお、スーパーツイステッドネマティック
(STN)において、強くラビングを行う場合は、レジ
ストの厚みは、3μm未満、0.03μm以上が好まし
い。 (実施例2)本実施例は投射型液晶表示素子であり、画
素サイズが30μm角と小さいために画素ごとに液晶の
配向方向を変えるのが困難であるので、2画素単位で液
晶の配向方向を変た。実施例1と同一部分は同一符号を
用い詳しい説明は省略する。
【0030】透明共通電極が形成された3インチのガラ
ス基板11と画素電極およびTFT駆動素子が形成され
た3インチガラス基板14を用意する。画素サイズは3
0×30μmである。
【0031】基板11、基板14にポリアミック酸溶液
を塗布し、190℃で1時間焼成することでイミド化率
が92%のポリイミドを1000オングストローム厚に
形成し配向膜12、15とする。
【0032】このようにして得られた基板13、16を
セルを組み立てたとき液晶分子が90°捻れになるよう
に第1回目のラビング配向処理を行った。この基板1
3、16のラビング処理した配向膜12、15上にエポ
キシ系ポジ型レジストを塗布して露光・現像し、厚さ
0.5μmのレジストパターン17を2画素ごとに市松
模様状に形成する。この基板を第2回目のラビング配向
処理を施す。ラビング方向は、第1回目のラビング方向
と180°変えて行う。
【0033】1画素ごとに配向方向を変えると、30×
30μmのレジストパターンが市松模様上に形成された
上をラビングしなければならない。ラビング布がレジス
トの端面に引っかかるため、30×30μmという狭い
領域は正常にラビング(2回目)ができなかった。本実
施例では2画素ごとに配向方向を変えたので、レジスト
パターンは60×30μmと粗になり、2回目のラビン
グは正常にできた。
【0034】このレジストを剥離後、基板1と2のラビ
ング配向処理数の同じ配向膜同士が内側になるようにス
ペーサを介して配置し、シール剤30によりシールして
液晶セルを作製した。この液晶セルに液晶組成物ZLI
−1695(E.Merck社製:Δn=0.062
5)を注入し、液晶層厚d=4.0μmにて液晶表示素
子を作製した。図10はTFT基板16側の配向の様子
を示す。
【0035】この液晶表示素子について液晶の配向を調
べたところ、均一な配向が得られた。この液晶表示素子
を駆動し、コントラストの視角依存性を測定したとこ
ろ、全方位よりほぼ均一な高品位な表示が得られた。
【0036】液晶の配向方向が1方向である通常の投射
型液晶表示素子では、レンズで集光してスクリーンに映
し出すので、視角特性は存在しないと考えられている。
しかし、実際に投射型液晶表示素子を作製したところ、
レンズが持つわずかな集差(ゆがみ)によって、スクリ
ーン上でも視角依存性が発生してしまう。本実施例で
は、液晶の配向方向を2画素ごとに変えたので、隣接す
る2画素同士の液晶分子の立ち上がり方向が異なるため
視角が補償され、投射したスクリーン上で全方位より均
一な高品位表示が得られた。また、全方位から見て階調
反転は起こっていなかった。ゆえに、本発明は投射型に
も有効である。
【0037】本実施例では、2画素ごとに配向方向を変
えたが、画素サイズが9.5"VAGの1/33と小さいた
め、表示には何等問題はなかった。本実施例では、2画
素ごとに市松模様状に液晶分子の配向方向が異なった領
域を有している。従って素子を駆動するとき行毎に発生
する筋状の線は観察されなかった。また、液晶分子の配
向方向が互いに異なった領域と領域の境界部分は、信号
線およびゲート線上に存在する。従って境界部分に発生
するディスクリネーションラインは信号線及びゲート線
上に存在し、本素子の光抜けは信号線およびゲート線で
隠されるため、発生しない。信号線、ゲート線は薄膜ト
ランジスタを有するアレイ基板側にあるが、対向する基
板側から本素子を見た場合には、前記境界部分はブラッ
クマトリックス下に存在するため、光抜けは発生しなか
った。 (実施例3)本実施例はカラースーパーツイスティッド
型液晶表示素子であり、信号線、ゲート線、薄膜トラン
ジスタを有しないため、カラーフィルタ基板に設けられ
たブラックマトリックスで、配向方向の異なる領域間の
境界に発生するデスクリネーションラインを隠した。
【0038】透明電極が形成された10インチのガラス
基板及び透明電極とカラーフィルタが形成された10イ
ンチガラス基板を用意した。画素サイズは450×45
0μmである。
【0039】基板11、基板14にポリアミック酸溶液
を塗布し、260℃で1時間焼成することでイミド化率
が99%のポリイミドを700オングストローム厚に形
成し配向膜12、15とした。
【0040】このようにして得られた基板13、16を
セルを形成したとき液晶分子が240°捻れになるよう
に第1回目のラビング配向処理を行った。この基板1
3、16のラビング処理した配向膜上に環化ゴム系ネガ
型レジストを塗布して露光・現像し、厚さ2μmのレジ
ストパターン17を1画素ごとに市松模様状に形成し
た。この基板を第2回目のラビング配向処理した。ラビ
ング方向は、第1回目のラビング方向と180°を変え
た。
【0041】このレジストを剥離後、基板11と16の
ラビング配向処理数の同じ配向膜同士が内側になるよう
にスペーサを介して配置し、シール剤30によりシール
して液晶セルを作製した。この液晶セルに液晶組成物Z
LI−1695(E.Merck社製:Δn=0.06
25)を注入し、液晶層厚d=6.5μmにて液晶表示
素子を作製した。図11はこの液晶表示素子の平面図を
表す。図中21はY軸方向の電極、22はX軸方向の電
極を表す。図中破線の矢印は上基板のラビング方向を示
し、実線の矢印は下基板のラビング方向を示す。ここで
破線の矢印方向はX電極に対して150゜、実線の矢印
はX電極に対して30゜傾いている。
【0042】この液晶表示素子について液晶の配向を調
べたところ、均一な配向が得られた。この液晶表示素子
を駆動し、コントラストの視角依存性を測定したとこ
ろ、全方位よりほぼ均一な高品位な表示が得られた。
【0043】本実施例では、市松模様状に液晶分子の配
向方向が異なった領域を有している。従って素子を駆動
するとき行毎に発生する筋状の線は観察されなかった。
また、液晶分子の配向方向が互いに異なった領域と領域
の境界部分は、表示電極のないところ(非画素部)に存
在する。境界部分に発生するディスクリネーションライ
ンは、カラーフィルタ基板のブラックマトリックス下に
存在するため、光抜けは発生しなかった。 (実施例4)本実施例はTFT型液晶表示素子での実施
例で、液晶分子の配向方向が異なった領域の分割法が違
う以外は(実施例1)と同様にして本発明の液晶表示素
子を形成した。
【0044】透明共通電極が形成された6インチのガラ
ス基板11と画素電極およびTFT駆動素子が形成され
た6インチガラス基板14を用意した。画素サイズは1
00×300μmである。
【0045】基板11、基板14にポリイミド溶液を塗
布し、180℃で1時間焼成することでポリイミド配向
膜を500オングストローム厚に形成し配向膜12、1
3とした。
【0046】このようにして得られた基板13、16を
セルを組み立てたとき液晶分子が90°捻れになるよう
に第1回目のラビング配向処理を行った。この基板1
3、16のラビング処理した配向膜上にポリイミド系ネ
ガ型レジストを塗布して露光・現像し、レジストパター
ン17を形成した。この基板をラビング配向処理した。
ラビング方向は、第1回目のラビング方向と180°を
変えた。
【0047】基板13と16のラビング配向処理数の同
じ配向膜同士が内側になるようにスペーサを介して配置
し、シール剤30によりシールして液晶セルを作製し
た。この液晶セルに液晶組成物ZLI−1695(E.
Merck社製:Δn=0.0625)を注入し、液晶
層厚d=5.0μmにて液晶表示素子を作製した。図1
1はこの液晶表示素子のTFT基板の配向の様子を示す
図である。
【0048】この液晶表示素子について液晶の配向を調
べたところ、均一な配向が得られた。この液晶表示素子
を駆動し、コントラストの視角依存性を測定したとこ
ろ、全方位よりほぼ均一な高品位な表示が得られた。ま
た、階調反転が起こらなくなり、CRT並みの視野角が
得られた。また行毎に発生する筋状の線は観察されなか
った。 (実施例5)本実施例はTFT型液晶表示素子で、液晶
分子の配向方向が異なった領域の分割法が違う以外は
(実施例1)と同様にして本発明の液晶表示素子を形成
した。
【0049】透明共通電極が形成された6インチのガラ
ス基板11と画素電極およびTFT駆動素子が形成され
た6インチガラス基板14を用意した。画素サイズは1
00×300μmである。
【0050】基板11、基板14にポリイミド溶液を塗
布し、180℃で1時間焼成することでポリイミド配向
膜を500オングストローム厚に形成し配向膜12、1
5とした。
【0051】このようにして得られた基板13、16を
セルを組み立てたとき液晶分子が90°捻れになるよう
に第1回目のラビング配向処理を行った。この基板1
3、16を図13のように市松模様状にプレチルト角が
低くなるように処理した。プレチルト角を下げる処理と
は、プレチルトを下げたい部分に200nm〜500n
mの紫外光を照射したり、赤外光(熱線)を当てたり、
アルカリ性溶液を浸漬したり、アセトン等の有機溶剤を
浸漬したりすることである。好ましい有機溶剤は、アセ
トン、乳酸エチル、エチルセルソルブアセテート、ジア
セトンアルコール、プロピレングリコールモノブチルエ
ーテル等溶解パラメータが8.7から12.6cal
1/2 ・cm-3/2、好ましくは9.2から10.0cal
1/2 ・cm-3/2のものがよい。
【0052】基板13と16のプレチルト角を下げる処
理をした領域としなかった領域が対向するようにスペー
サを介して配置し、シール剤30によりシールして液晶
セルを作製した。この液晶セルに液晶組成物ZLI−1
695(E.Merck社製:Δn=0.0625)を
注入し、液晶層厚d=5.0μmにて液晶表示素子を作
製した。
【0053】この液晶表示素子について液晶の配向を調
べたところ、均一な配向が得られた。プレチルト角を下
げる処理をした領域としなかった領域では、液晶分子の
立ち上がり方向が逆になり、互いに視角を補償し合っ
た。この液晶表示素子を駆動し、コントラストの視角依
存性を測定したところ、全方位よりほぼ均一な高品位な
表示が得られた。また、素子を駆動したとき、行毎に発
生する筋状の線は観測されなかった。また、階調反転が
起こらなくなり、CRT並みの視野角が得られた。 (実施例6)本実施例は液晶分子の配向方向が異なった
領域の分割法が画素或いは絵素単位ではなく、画素中央
の補助容量線の上下で分割されているものである。
【0054】透明共通電極が形成された6インチのガラ
ス基板11と画素電極およびTFT駆動素子が形成され
た6インチガラス基板14を用意した。画素サイズは1
00×300μmである。
【0055】基板11、基板14にポリイミド溶液を塗
布し、180℃で1時間焼成することでポリイミド配向
膜を500オングストローム厚に形成し配向膜12、1
5とした。
【0056】このようにして得られた基板13、16を
セルを組み立てたとき液晶分子が90°捻れになるよう
に第1回目のラビング配向処理を行った。この基板1
3、16のラビング処理した配向膜上にポリイミド系ネ
ガ型レジストを塗布して露光・現像し、レジストパター
ン17を形成した。この基板を第2回目のラビング配向
処理した。ラビング方向は、第1回目のラビング方向と
180°変えた。レジストを剥離して、図14のように
配向処理した配向膜を得た。図中23は補助容量線を示
す。
【0057】基板13と16のラビング配向処理数の同
じ配向膜同士が内側になるようにスペーサを介して配置
し、シール剤30によりシールして液晶セルを作製し
た。この液晶セルに液晶組成物ZLI−1695(E.
Merck社製:Δn=0.0625)を注入し、液晶
層厚d=5.0μmにて液晶表示素子を作製した。
【0058】この液晶表示素子について液晶の配向を調
べたところ、均一な配向が得られた。この液晶表示素子
は補助容量線上にディスクリネーションラインが発生し
たため、補助容量線上にブラックマトリックスを設け
た。その結果、コントラストがやや低下しが、コントラ
ストの視角依存性を測定したところ、全方位よりほぼ均
一な高品位な表示が得られた。また、素子を駆動したと
き、行毎に発生する筋状の線は観測されなかった。ま
た、階調反転が起こらなくなり、CRT並みの視野角が
得られた。
【0059】なお、本発明はTFTを用いたTN−LC
Dのみならず、駆動手段としては、MIMを用いたアク
ティブマトリックス駆動でも、スイッチング素子を用い
ない単純な電極構造によるマルチプレックス駆動でも優
れた効果が得られることはいうまでもなく、TN以外の
STN,FLC,PC,ECBモードや、これらに染料
を添加したGHモードの液晶表示素子に応用しても優れ
た効果を期待できる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、液晶分子の配向方向が
異なった複数の領域を互いに辺を介して隣接するように
配置させることによって、液晶の立ち上がり方向が前記
領域で異なるため、隣接する領域同士で視角を補償し合
い、階調反転のない広い視野角を有し、筋状の線が見え
ない液晶表示素子を提供できる。また、異なる配向領域
の境界を電極やブラックマトリックスにより隠すことに
より、光抜けのなく高いコントラストを有する液晶表示
素子を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による液晶表示素子の製造方法を説明
する図
【図2】 本発明による液晶表示素子の製造方法を説明
する図
【図3】 本発明による液晶表示素子の製造方法を説明
する図
【図4】 本発明による液晶表示素子の製造方法を説明
する図
【図5】 本発明による液晶表示素子の製造方法を説明
する図
【図6】 本発明による液晶表示素子の製造方法を説明
する図
【図7】 本発明による液晶表示素子の製造方法を説明
する図
【図8】 本発明の第1の実施例の液晶表示素子のTF
T基板の配向の様子を示す図
【図9】 本発明の第1の実施例の液晶表示素子のコン
トラスト曲線を示す図
【図10】 本発明の第2の実施例の液晶表示素子のT
FT基板の配向の様子を示す図
【図11】 本発明の第3の実施例の液晶表示素子の平
面図
【図12】 本発明の第4の実施例の液晶表示素子のT
FT基板の配向の様子を示す図
【図13】 本発明の第5の実施例の液晶表示素子のT
FT基板の配向の様子を示す図
【図14】 本発明の第6の実施例の液晶表示素子のT
FT基板の配向の様子を示す図
【図15】 従来の液晶表示素子の配向の様子を示す図
【図16】 従来の液晶表示素子の配向の様子を示す図
【符号の説明】
11 基板 12 配向膜 14 基板 15 配向膜 17 レジストパターン 18 ゲート線 19 信号線 20 TFT 30 シール剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に電極と配向膜を有する第1の基板
    と、 表面に電極と配向膜を有する第2の基板と、 前記第1及び第2の基板は前記配向膜が互いに向かい合
    うように対向配置され、第1及び第2の基板間に液晶が
    挟持された液晶表示素子であって、 前記第1或いは第2の基板上の配向膜の内少なくとも一
    方は異なる配向方向を有する領域に分割されており、 第1の配向方向を有する第1の配向領域の辺を介して隣
    接する上下方向及び左右方向の領域は第1の配向領域と
    は異なる配向方向を有する配向領域を有することを特徴
    とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】表面に電極と配向膜を有する第1の基板
    と、 表面に電極と配向膜を有する第2の基板と、 前記第1及び第2の基板は前記配向膜が互いに向かい合
    うように対向配置され、第1及び第2の基板間に液晶が
    挟持された液晶表示素子であって、 前記第1或いは第2の基板上の配向膜の内少なくとも一
    方は異なる配向方向を有する領域に分割されており、 前記異なる配向方向を有する領域は市松模様状に配置さ
    れていることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2の基板上の電極の内少な
    くとも一方は非透光性の電極であり、前記第1の領域と
    前記異なる配向方向を有する領域との境界は前記非透光
    性電極上に位置することによりマスクされていることを
    特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。
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