JPH07248318A - 超音波探触子用ダンパー - Google Patents

超音波探触子用ダンパー

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JPH07248318A
JPH07248318A JP6679594A JP6679594A JPH07248318A JP H07248318 A JPH07248318 A JP H07248318A JP 6679594 A JP6679594 A JP 6679594A JP 6679594 A JP6679594 A JP 6679594A JP H07248318 A JPH07248318 A JP H07248318A
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JP
Japan
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damper
block
vibrator
blocks
ultrasonic probe
Prior art date
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Pending
Application number
JP6679594A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Akama
辰也 赤間
Tadahiro Nomura
忠宏 野村
Takeshi Kusakari
岳 草刈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
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  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】特に低周波超音波探触子に適した、超音波探触
子用ダンパーを提供する。 【構成】タングステン等の粉末を混合した硬化性注型材
により形成されたブロックと、超音波の波長より充分に
薄いか、または厚さが超音波の半波長の整数倍に等しい
膜材、例えばシリコンゴムシートとを交互に積み重ねて
一体にしてダンパーを構成する。ダンパーの最上段と最
下段とはブロックになるようにする。そして最下段のブ
ロックの表面に振動子を接着剤により固定する。ブロッ
クとゴムシートとの境界においては超音波の反射はほと
んど生じず、かつゴムシートにおいて超音波は大きく減
衰するので、良好なダンピング特性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波探傷装置に使用
される超音波探触子、特に低周波用超音波探触子のダン
パーに関する。
【0002】
【従来の技術】超音波探触子(以下「探触子」という)
のダンパーは、振動子の自由振動を機械的に抑圧させ、
探触子の分解能を向上させる機能を有する。このため、
ダンパーは、音響インピーダンスが振動子の音響インピ
ーダンスと略等しいこと及び超音波の伝播損失が大きい
ことが要求される。この特性を満たすために、タングス
テン、アルミナ等の微小粉体を混合したエポキシ系注型
材を加圧硬化させたダンパーが振動子の背面に接着剤を
使用して固定されて用いられている。
【0003】図3及び図4は実開昭55−174158
号において、開示されている探触子用ダンパーである。
図3において、2が振動子、3が超音波送受波面、20
がダンパー、21が反射面である。振動子2とダンパー
20とは図示を省略した接着材により一体に固定されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、探傷周波数が低下すると、ダンパーの
単位距離あたりの超音波伝播損失が小さくなるので、ダ
ンパーが効果を発揮しなくなる。振動子からダンパーに
入射した超音波パルスが反射面21で反射して振動子に
伝播してくるまでに充分に減衰せず、振動子によりエコ
ーとして受信されるので、被検査材中に存在する欠陥に
よるエコーと識別できなくなるからである。
【0005】上記の問題の解決策として、ダンパーの反
射面に凹凸をつけ、この面において超音波パルスの乱反
射を生じさせて、実効的に超音波の減衰を増大させる対
策が行われている。図4のダンパーはその一例であっ
て、22がダンパー、23が反射面につけられた凹凸で
ある。しかし、この解決策は、超音波の周波数が低くな
ると、凹凸23による乱反射効果が小さくなり、凹凸2
3における反射波エネルギーのかなりの部分が振動子に
帰って来るという問題があった。さらに、この対策はダ
ンパーの加工時間を増大させる、または金型コストを増
大させる、すなわち製造コストを増大させるという問題
があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の問題点に着目してなされたもので、超音波探触子の
振動子の超音波送受波面と反対側の面に設けられる超音
波探触子用ダンパーを、硬化性注型材により形成される
複数のブロックと1または複数の薄膜材とを交互に積み
重ねて一体に構成することにより、上記の問題点を解決
することを目的とする。
【0007】
【作用】前記ブロックと前記薄膜材との境界における反
射率の低減方法を示す。図2に媒質Aに挟まれた媒質層
Bに超音波が垂直入射する場合を示す。同図において1
1ー1及び11ー2が媒質A、12が媒質層Bであり、
13が入射波の方向を示し、14が反射波の方向を、1
5が透過波の方向を示す。媒質11−1から11−2へ
の超音波エネルギー透過率が1に等しくなるか、または
1に近づく条件を求める(例えば、山本美明著、日刊工
業新聞社刊(昭和56年)「超音波基礎工学」の第66
頁〜第69頁、特に(8.15)式を参照)。ただし、
媒質層Bは超音波の減衰が非常に大きいことを条件とし
てその材料が選択されるので、その音響インピーダンス
は媒質Aの音響インピーダンスに近似的にも等しくない
とする。 (1)媒質層Bの厚さが媒質層B中における超音波の波
長に比して充分小さくなっていくと、透過率は1に近づ
く。 (2)媒質層Bの厚さが媒質層B中における超音波の半
波長の整数倍に等しくなると、透過率は1に等しくな
る。
【0008】媒質層Bをゴムシートとすると、ゴム中の
音速はおよそ1000m/secであるから、超音波の周波
数を1MHzとして、その波長はおよそ1mmである。これ
に比して充分に薄いゴムシートを薄膜材として用いれ
ば、または厚さがおよそ0.5mmもしくは1mm、・・・
であるゴムシートを膜材として用いれば、前記ブロック
と前記薄膜材または膜材(以下の記述においては、「薄
膜材または膜材」を「薄膜材」と記す)の境界面におけ
る超音波の透過率を1に近づけることができる。
【0009】ゴムシートにおける超音波伝播損失はブロ
ックにおける超音波伝播損失より非常に大きいので、振
動子とダンパーとの音響インピーダンスの整合をとり、
かつダンパー内における超音波の反射を小さくしつつ、
ダンパーにおける超音波伝播損失を大幅に増大させるこ
とができる。ダンパーの構成は振動子の超音波送受波面
と反対の面にまずブロックを重ねその上にゴムシートと
ブロックとを交互に積み重ねてある。この構成により、
小形でありながら、ダンピング効果が大きいダンパーを
得ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に基づいて説
明する。同図においてはダンパー、2は振動子、3は
振動子の超音波送受波面、4ー1、4ー2、4ー3及び
4ー4はブロック、5ー1、5ー2及び5ー3は薄膜
材、6はダンパーの超音波反射面である。ダンパー
水平断面形状は振動子2の水平断面形状とほぼ一致して
いる。振動子2とダンパーとは図示を省略した接着材
により一体に固定される。
【0011】ブロック4ー1、4ー2、4ー3および4
ー4の材質は入手及び成形の容易さの観点からエポキシ
系、ポリウレタン系、ポリイミド系またはシリコン系硬
化性注型材が望ましい。さらに振動子とブロックとの音
響インピーダンス整合をとるためにこれらの注型材にタ
ングステン、酸化アルミニュウム(アルミナ)、酸化珪
素(シリカ)、4酸化3鉛、銀等の粉体を混合すること
が望ましい。この粉体の粒子径および硬化性注型材との
混合比は探触子の設計仕様、超音波の周波数、振動子の
音響インピーダンス等により実験的に決定される。各ブ
ロックの厚さは等しい必要はない。ブロックと薄膜材と
の境界面における超音波の反射率は完全にゼロではない
ので、振動子に最も近い前記境界面における超音波の反
射波が振動子に戻るまでに充分に減衰する程度の厚さが
必要である。
【0012】上記においては、薄膜材として、ゴムシー
トを例示したが、超音波の減衰が大きく、前記硬化性注
型材に接着可能であれば特にゴムシートに限定されな
い。しかし、前記硬化性注型材を熱硬化する場合には耐
熱性が必要なので、シリコンゴムシートが望ましい。シ
リコンゴムシートはその性質の長期間における安定性の
点からも前記薄膜材として望ましい。薄膜とする場合
は、その厚さは反射率を十分に小さくする程度に薄いこ
とが望ましいが、一方超音波の減衰を大きくするにはあ
る程度の厚さが必要である。両要因のバランスを取った
厚さを実験的に決定する必要がある。
【0013】前記硬化性注型材のいずれかに、前記粉体
のいずれかと硬化材とを混合し充分に攪拌してブロック
原料を作り、それをプレスの型にブロック4ー1を成形
するに必要な量だけ注ぐ。その上に薄膜材5ー1をの
せ、さらに前記ブロック原料をブロック4ー2を形成す
るに必要な量だけ注ぐ。この作業を必要な層数が形成さ
れるまで繰り返す。それからプレスで加圧成形した後
に、硬化させてダンパーを完成させる。
【0014】完成されたダンパーは振動子と接着され、
図示しないケースに収納固定される。図1においてはブ
ロックの層数は4であるが、特に4であるべき理由はな
い。探触子の仕様とダンパーの材料の特性に応じて層数
が決定されるべきである。
【0015】上記実施例において、1枚の振動子を使用
した垂直型探触子について説明したが、本発明の実施は
それにとどまらない。斜角型探触子あるいは送信用及び
受信用2枚の振動子を使用した分割型探触子、多数の振
動子を並べたアレイ型探触子にも実施可能である。
【0016】
【発明の効果】低周波超音波探触子においても、その減
衰が大きい超音波探触子用ダンパーを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である。
【図2】薄い中間層における超音波の伝播図である。
【図3】従来例を示す図である。
【図4】従来の改良例を示す図である。
【符号の説明】 ダンパー 2 振動子 3 超音波送受波面 4ー1、4ー2、4ー3、4ー4 ブロック 5ー1、5ー2、5ー3 薄膜材 6 反射面 11ー1、11ー2 媒質A 12 媒質層B 13 入射波の方向 14 反射波の方向 15 透過波の方向 20 ダンパー 21 反射面 22 ダンパー 23 反射面につけられた凹凸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波探触子の振動子の超音波送受波面
    と反対側の面に設けられる超音波探触子用ダンパーにお
    いて、硬化性注型材により形成される複数のブロックと
    1または複数の薄膜材とを交互に積み重ねて一体に構成
    したことを特徴とする超音波探触子用ダンパー
  2. 【請求項2】 薄膜材の一部または全部を、その厚さが
    その材料中の超音波の半波長の整数倍である膜材とした
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波探触子用ダン
    パー
  3. 【請求項3】硬化性注型材に粉体を混合したことを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の超音波探触子用
    ダンパー
JP6679594A 1994-03-10 1994-03-10 超音波探触子用ダンパー Pending JPH07248318A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19601656A1 (de) * 1996-01-18 1997-07-24 Teves Gmbh Alfred Bedämpfter Ultraschallwandler
JP2007158468A (ja) * 2005-11-30 2007-06-21 Toshiba Corp 超音波探触子および超音波画像装置
JPWO2013183292A1 (ja) * 2012-06-05 2016-01-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 超音波送受波器およびそれを備えた超音波流量計

Cited By (4)

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