JPH0724667B2 - 歯科ユニット用汚水分離器 - Google Patents

歯科ユニット用汚水分離器

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JPH0724667B2
JPH0724667B2 JP3028386A JP2838691A JPH0724667B2 JP H0724667 B2 JPH0724667 B2 JP H0724667B2 JP 3028386 A JP3028386 A JP 3028386A JP 2838691 A JP2838691 A JP 2838691A JP H0724667 B2 JPH0724667 B2 JP H0724667B2
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JP
Japan
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sewage
separator
gas
liquid separation
slit
Prior art date
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JP3028386A
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JPH04266756A (ja
Inventor
敬一 田中
行規 金子
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TOKYO GIKEN INC.
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TOKYO GIKEN INC.
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歯科ユニット用汚水
分離器に係り、更に詳細には、汚水吸引管より吸引した
汚水をサイクロン状にして気液気分離器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の歯科ユニット用汚水分離器として
は、歯の治療時に口内に溜った液や血液等の汚水を、通
常バキューム・ブロアを用いて吸い出し、混合基体から
汚水だけを分離するため管路途中に汚水分離器が設けら
れている。その汚水分離器は、分離器の内容積をある程
度大きくとり、満水になった時にバキューム・ブロアを
一旦停止させ、分離器内の汚水を排出させる方法がとら
れていた。また、診療台の内部に設置できるように小型
化して、サイクロン方式で気液分離を行う、例えば特公
昭63−24697号に記載の汚水分離器が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとき従来の技
術において、前者の分離器の内容積を大きくとり吸引さ
れてきた汚水の流速を分離器内で落し気液分離を行う方
法では、流体の特性等を考慮して形状を考える必要がな
く、構造が簡単で部品点数も少なくてすむという利点が
あった。しかし、分離器の内容積をある程度大きくしな
いと流速が落ちず、ポンプに汚水が流れこむという問題
があった。
【0004】また、別途機械室を設ける場合には、ある
程度の設置場所が得られるため、分離器の大きさについ
ては、さほど問題にならないが、近年機械室の確保も難
かしいため、各診療台(吸引ホースのすぐ後)に分離器
を設置する必要が生じてきている。
【0005】この場合、充分な分離効果を得るようにす
るには、分離器自体の寸法が大きくなり診療台内部に設
置できなかったり、診療台内に設置できるように小型に
すると、充分に流速が落ちずポンプに汚水が入ってしま
い易いという問題がある。
【0006】この発明は、上述のごとき従来の問題点に
鑑みて成されたもので、汚水をサイクロ状に流出させて
気液分離を行ない、簡単な構造で流れを制御し、小型化
とコストの低減を図った歯科ユニット用汚水分離器を提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述のごとき従来の問題
点に鑑みて、本発明は、下部に排出管を備えた円筒形状
の汚水分離器本体の上部に上蓋を設け、上記汚水分離器
本体内に垂直状に設けた隔壁板によって汚水分離器本体
内を汚水吸引室と気液分離室とに区画して設けると共に
上記両室の下部側を連通して設け、前記汚水吸引室内に
設けた有底の筒体に、前記汚水分離器本体の内面に沿う
方向へ汚水を流出するスリットを設けると共に、上記筒
体の上部に汚水吸引管を接続して設け、前記スリットか
ら汚水吸引室に流出して前記気液分離室側へ流動する汚
水を下方向に誘導する巻条板を前記汚水吸引室内に設
け、バキューム・ブロアに接続する排気管を前記気液分
離室の上部に接続してなるものである。
【0008】
【作用】上記構成において、バキューム・ブロアを作動
し排気管を介して気液分離室内の排気を行うと、汚水分
離器本体内部が負圧となり、汚水吸引管を介して汚水の
吸引が行われる。
【0009】汚水吸引管を介して吸引された汚水は筒体
に至り、筒体に設けたスリットから汚水分離器本体の汚
水吸引室の内面に沿う方向に流出し、気液分離室方向に
流動するときに、巻条板によって下方向に誘導される。
したがって、汚水分離器本体内の汚水に下方向へ指向し
た旋回流を生じることになる。
【0010】上述のごとく汚水に旋回流が生じることに
より遠心力を応用しての分離が行われることとなり、気
液分離の能率が向上し、全体的構成をより小型化するこ
とが可能になるものである。
【0011】また、前述のごとく旋回流が生じた状態に
おいて下部の排出管から汚水の排出を行うと、汚水分離
器本体の底部に溜る傾向にあるスケールの排出をも容易
に行うことができるものである。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0013】図4を参照するに、歯科ユニット用の汚水
分離器1は、円筒形状をした汚水分離器本体3の上部に
上蓋7を備えている。各診療台より吸引する汚水吸引管
5は、上記上蓋7に設けた汚水用接続口9に接続されて
いる。更に、上蓋7には排気用接続口11が設けられ、
この排気用接続口11に接手13が装着され、接手13
より排気管15を介してバキューム・ブロア17に接続
されている。
【0014】前記汚水分離器本体3の下部には、汚水分
離器本体3内に溜まった汚水を排出する排出弁19を備
えた排出管21が設けられ、この排出管21の出側に強
制吸引するためのエジェクタ23が設けられている。
【0015】また、汚水分離器本体3の内部には、汚水
分離器本体3の内部を汚水吸引室43と気液分離室とに
区画する隔壁板29が垂直に設けてある。そして、上記
汚水吸引室43には、前記上蓋7より垂下され汚水吸引
管5と連通するスリット25を備えた有底の筒体27が
設けられている。筒体27と隔壁板29との間には、汚
水分離器本体3の汚水吸引室43に流出して気液分離室
側へ流動する汚水を、渦巻き状で下方向に流れを誘導す
る巻条板31が接続されている。更に、前記上蓋7に設
けた排気用接続口11の直下の気液分離室内には、弁座
33を備えたフロート35が上下動自在に設けられてい
る。
【0016】上記構成により、バキューム・ブロア17
の作動により診療台より吸引された患者の口腔内に溜ま
った唾液、粉塵等の汚水は、汚水吸引管5を経て汚水分
離器本体3内に吸引される。その汚水は、筒体27のス
リット25より流出し、汚水分離器本体3の内壁に沿っ
て流れると同時に、巻条板31にそって下方向に指向さ
れ渦巻き状に流れる。
【0017】すなわち、汚水に旋回流が生じるので、遠
心力を応用しての分離が行われることとなり、気液分離
の能率が向上することとなる。
【0018】そして、汚水分離器本体3内に溜まった汚
水の水位が上昇し、フロート35を押し上げることによ
り弁座33が排気用接続口11を閉じ吸引を停止する。
この時が、汚水分離器本体3の内部に汚水が充満した時
であり、排出弁19を開くと共に必要に応じてエジェク
タ23を作動させて汚水を器外へ強制排出する。
【0019】前記筒体27、巻条板31、隔壁板29の
構成について、更に詳細に説明する。図1、図2および
図3を参照するに、上蓋7に設けた汚水用接続口9の直
下にパイプを用いて形成した筒体27が垂下して設けら
れ、この筒体27の下部は下板37によって塞がれてい
て、筒体27の下部に所定長さで鉛直方向にスリット2
5が穿設されている。このスリット25の切欠方向は、
図1および図3に示されているように、汚水分離器本体
3の内壁に沿って排出された汚水が廻るような位置に設
けられている。
【0020】一方、前記上蓋7のほぼ中央部より、板状
の隔壁29が垂下して設けられ、この隔壁板29の下部
には連通路39a,39bが設けられている。
【0021】更に、この隔壁板29と前記筒体27との
間に、板状の巻条板31が設けられていて、巻条板31
は、筒体27に穿設されたスリット25の上端を基点と
して筒体27を囲繞し、滑らかな傾斜面41を形成し
て、汚水が下向きの渦巻き状に流れるようになってい
る。
【0022】なお、符号45は、気液分離室に設けたフ
ロート支持板であり、フロート支持用穴47を備えてい
る。また、符号49は、フロート支持用穴47を備えた
フロート支持板である。
【0023】上記構成により、筒体27のスリット25
より汚水分離器本体3の汚水吸引室43内へ排出された
汚水は、汚水分離器本体3の内壁に沿って気液分離室側
へ流れると共に、巻条板31に案内され下向きの渦巻き
状に流れ、旋回流となって気液分離が行われる。
【0024】なお、本実施例では強制吸引させるエジェ
クタ23を設けてあるが、エジェクタ23を設けたとき
は、フロート35は必ずしも無くても良い。しかし、こ
の場合、満水を検知してエジェクタ23にエアーを送る
検知部材は必要であり、また、エジェクタ23が設けら
れていない汚水分離器に適用することも可能である。
【0025】図5は本発明の第2実施例を示すものであ
る。この実施例においては、スケール等がヘドロ状にな
って筒体27のスリット25に目詰りを生じた場合に、
その目詰りを解消するための装置を設けたものである。
【0026】すなわち本実施例においては、筒体27の
スリット25の目詰りを解消するために、筒体27に清
掃用のエアーパイプ51を配置し、このエアーパイプ5
1のエアー噴出口をスリット25に指向して設けたもの
である。したがって、エアーパイプ51からエアーをス
リット25に噴出せしめることにより、スリット25の
目詰りを解消することができるものである。
【0027】前記エアーパイプ51は、スリット25に
沿って移動できるように上下動自在に設けることが望ま
しいものである。また、清掃用クリーナー流入口53を
設けて、筒体27内へ清掃用クリーナーを流入する構成
とすることが望ましいものである。
【0028】なお、筒体27のスリット25の目詰りを
解消するための構成としては、上記実施例に限ることな
く、種々の態様で実施可能なものである。例えば、前記
エアーパイプ51に代えて清掃用作動杆を上下動自在に
設け、この作動杆に設けた掻爪部又はブラシ部をスリッ
ト25に係合せしめて上下動することにより、スリット
25の目詰りを解消する構成とすることも可能なもので
ある。
【0029】なお、図5における符号55はエアーバル
ブ、57はエアーバルブ用パイロット弁であり、その他
の構成は第1実施例の構成とほぼ同一であるので、同一
機能を奏する構成部には同一符号を付することとしてよ
り詳細な説明は省略する。
【0030】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、要するに本発明は、下部に排出管(21)を
備えた円筒形状の汚水分離器本体(3)の上部に上蓋
(7)を設け、上記汚水分離器本体(3)内に垂直状に
設けた隔壁板(29)によって汚水分離器本体(3)内
を汚水吸引室と気液分離室とに区画して設けると共に上
記両室の下部側を連通して設け、前記汚水吸引室内に設
けた有底の筒体(27)に、前記汚水分離器本体(3)
の内面に沿う方向へ汚水を流出するスリット(25)を
設けると共に、上記筒体(27)の上部に汚水吸引管
(5)を接続して設け、前記スリット(25)から汚水
吸引室に流出して前記気液分離室側へ流動する汚水を下
方向に誘導する巻条板(31)を前記汚水吸引室内に設
け、バキューム・ブロア(17)に接続する排気管(1
5)を前記気液分離室の上部に接続してなるものであ
る。
【0031】上記構成により、本発明によれば、バキュ
ーム・ブロアを作動し排気管を介して気液分離室内の排
気を行うと、汚水分離器本体内部が負圧となり、汚水吸
引管を介して汚水の吸引が行われる。
【0032】汚水吸引管を介して吸引された汚水は筒体
に至り、筒体に設けたスリットから汚水分離器本体の汚
水吸引室の内面に沿う方向に流出し、気液分離室方向に
流動するときに、巻条板によって下方向に誘導される。
したがって、汚水分離器本体内の汚水に下方向へ指向し
た旋回流を生じることになる。
【0033】上述のごとく汚水に旋回流が生じることに
より遠心力を応用しての分離が行われることとなり、気
液分離の能率が向上し、全体的構成をより小型化するこ
とが可能になるものである。
【0034】また、前述のごとく旋回流が生じた状態に
おいて下部の排出管から汚水の排出を行うと、汚水分離
器本体の底部に溜る傾向にあるスケールの排出をも容易
に行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の主要部を示し、図4におけるI矢示
部の拡大図である。
【図2】図Iにおける右側の側面図である。
【図3】図IにおけるIII 矢示部の底面図である。
【図4】この発明を実施する一実施例の歯科ユニット用
汚水分離器の断面図である。
【図5】第2実施例の断面説明図である。
【符号の説明】 1 汚水分離器 3 汚水分離器本体 5 汚水吸引管 7 上蓋 15 排気管 17 バキューム・ブロア 21 排水管 25 スリット 27 筒体 29 隔壁板 31 巻条板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部に排出管(21)を備えた円筒形状
    の汚水分離器本体(3)の上部に上蓋(7)を設け、上
    記汚水分離器本体(3)内に垂直状に設けた隔壁板(2
    9)によって汚水分離器本体(3)内を汚水吸引室と気
    液分離室とに区画して設けると共に上記両室の下部側を
    連通して設け、前記汚水吸引室内に設けた有底の筒体
    (27)に、前記汚水分離器本体(3)の内面に沿う方
    向へ汚水を流出するスリット(25)を設けると共に、
    上記筒体(27)の上部に汚水吸引管(5)を接続して
    設け、前記スリット(25)から汚水吸引室に流出して
    前記気液分離室側へ流動する汚水を下方向に誘導する巻
    条板(31)を前記汚水吸引室内に設け、バキューム・
    ブロア(17)に接続する排気管(15)を前記気液分
    離室の上部に接続してなることを特徴とする歯科ユニッ
    ト用汚水分離器。
JP3028386A 1991-02-22 1991-02-22 歯科ユニット用汚水分離器 Expired - Lifetime JPH0724667B2 (ja)

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JPH04266756A JPH04266756A (ja) 1992-09-22
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