JPH07245938A - 半導体交流スイッチ装置の素子故障検出装置 - Google Patents

半導体交流スイッチ装置の素子故障検出装置

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JPH07245938A
JPH07245938A JP6030577A JP3057794A JPH07245938A JP H07245938 A JPH07245938 A JP H07245938A JP 6030577 A JP6030577 A JP 6030577A JP 3057794 A JP3057794 A JP 3057794A JP H07245938 A JPH07245938 A JP H07245938A
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JP
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circuit
signal
failure
semiconductor
semiconductor switching
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JP6030577A
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Eiji Sato
栄治 佐藤
Yukihiko Hatano
幸彦 秦野
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Toshiba Corp
Toshiba IT and Control Systems Corp
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Toshiba Corp
Toshiba MEC Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体スイッチング素子の短絡故障を確実に
検出すると共に、オープン故障も検出できるようにす
る。 【構成】 半導体交流スイッチ装置21は、主回路24
から交流電動機26への給電を制御回路によるサイリス
タ22,23のオンオフ制御により行う。判定回路31
は、サイリスタ22,23のオフ時に、負荷電流を変流
器28,全波整流回路29,ローパスフィルタ(LP
F)30を介して得られる検出信号Sdに基づいて、L
FP30のオフセット電圧を検出してその後の検出信号
Sdを補正する。サイリスタ22,23の故障判定にお
いては、判定回路31は、オフ制御信号出力時に補正検
出信号Sdaが所定以上のときに短絡故障を判定し、オ
ン制御信号出力時に信号Sdがゼロのときオープン故障
を判定し、半波通電状態であるときに一方のオープン故
障を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体スイッチング素
子を用いたスイッチ回路により交流電源から負荷への給
電を制御するようにしたものにおいて、その半導体スイ
ッチング素子の故障状態を検出する半導体交流スイッチ
装置の素子故障検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のものとして、例えば、図4に示
すようなものがある。すなわち、半導体交流スイッチ装
置1は、2個のサイリスタ2,3を逆並列接続した状態
とし、三相交流電源の主回路4から回路遮断器5,サイ
リスタ2,3を介して交流電動機6に接続されている
(一相分のみを図示)。素子故障検出装置7において
は、サイリスタ2,3を流れる負荷電流を変流器8によ
り検出する。この検出電流信号を整流回路9,ローパス
フィルタ10を介して比較器11に入力し、基準電圧設
定器12により設定される故障判定の電流基準値信号S
kを超えるとAND回路13に「H」レベルの信号を出
力する。AND回路13には、インバータ回路14を介
して図示しない制御回路からサイリスタ2,3に与える
オン制御信号Son,オフ制御信号Soff が入力されるよ
うになっている。
【0003】上記構成において、半導体交流スイッチ装
置1においては、サイリスタ2,3は、制御回路から
「H」レベルのオン制御信号Sonでオンし、「L」レベ
ルのオフ制御信号Soff でオフし、このオン,オフの制
御信号Son,Soff はインバータ回路14にも入力され
る。サイリスタ2,3のオンにより、交流電源から交流
電動機6に給電されるようになる。
【0004】さて、制御回路から「L」レベルのオフ制
御信号Sonが出力されている状態つまりサイリスタ2,
3がオフ状態となるように制御されている状態では、イ
ンバータ14は「H」レベルの信号を出力するが、この
とき、サイリスタ2,3がオフ状態であるから変流器8
の検出電流はゼロであり、比較器11は、「L」レベル
の信号を出力するから、AND回路13は正常状態を呈
する「L」レベルの信号を出力する。
【0005】ところが、サイリスタ2,3が短絡故障を
起こしている場合には、制御回路からサイリスタ2,3
に対してオフ制御信号Soff が出力されているにもかか
わらず交流電動機6に通電される。このとき、変流器8
の検出電流に対するローパスフィルタ10の出力信号S
dが電流基準値信号Skを超えるようになると比較器1
1は「H」レベルの信号を出力するので、AND回路1
3は故障状態を呈する「H」レベルの故障判定信号Sp
を出力するようになる。これにより、サイリスタ2,3
の短絡故障が検出されるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成に
おいて、ローパスフィルタ10としてオペアンプを含ん
で構成されたものを用いる場合には、入力信号に対して
オペアンプが発生するオフセット電圧分がドリフトされ
た信号が出力されることがある。このため、比較器11
には、変流器8による検出電流のレベルに対してローパ
スフィルタ10が発生するオフセット電圧分だけ変動し
た信号が入力されるようになる。
【0007】これにより、例えば、実際には負荷電流の
レベルが故障レベルに達していない場合でも故障状態で
あると誤判定したり、その逆に、負荷電流のレベルが故
障レベルを超えている場合でも正常状態であると誤判定
するなどの不具合が生じることがある。
【0008】また、従来構成のものでは、サイリスタ
2,3の短絡故障状態のみが検出可能な構成であるた
め、例えば、サイリスタ2,3が開放(オープン)状態
となっている故障には対処できず、別途に検出装置を設
ける必要があった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、フィルタ内部で発生するオフセット電
圧で出力信号がドリフトする場合でも、これを補正する
ことができて正確な故障検出を行うことができると共
に、短絡故障以外の故障状態を判定することができるよ
うにした半導体交流スイッチ装置の素子故障検出装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、負荷に交流電
源を供給する主回路に設けられた半導体スイッチング素
子を制御手段から出力するオン制御信号およびオフ制御
信号により制御するようにした半導体交流スイッチ装置
に設けられ、前記半導体スイッチング素子の故障を検出
するようにした半導体交流スイッチ装置の素子故障検出
装置を対象とするものであり、前記半導体スイッチング
素子を介して流れる負荷電流を検出する電流検出手段
と、この電流検出手段の検出出力を整流する整流回路
と、この整流回路の整流出力から高周波成分を除去する
フィルタと、前記半導体スイッチング素子のオフ状態で
前記フィルタの出力信号に基づいてオフセット補正値を
設定するオフセット設定手段と、前記フィルタからの出
力信号のレベルを前記オフセット補正値で補正して補正
検出信号とし、その補正検出信号に基づいて前記半導体
スイッチング素子の故障を判定する判定手段とを設けて
構成したところに特徴を有する。
【0011】また、前記判定手段を、前記制御手段によ
るオフ制御信号の出力状態において前記補正検出信号の
レベルが所定の故障検出レベルを超えるときに前記半導
体スイッチング素子の短絡故障を判定するように構成す
ると良い。
【0012】そして、前記判定手段を、前記制御手段に
よるオン制御信号の出力状態において前記補正検出信号
のレベルがゼロ相当値であるときに、前記半導体スイッ
チング素子の開放故障を判定するように構成することも
できる。
【0013】さらに、前記半導体スイッチング素子を、
順方向および逆方向への通電を行うための2個の素子か
ら構成し、前記判定手段を、前記補正検出信号のレベル
が前記交流電源の半波通電に相当する変化を呈するとき
に、前記2個の半導体スイッチング素子のうちの一方の
故障を判定するように構成しても良い。
【0014】
【作用】請求項1記載の半導体交流スイッチ装置の素子
故障検出装置によれば、オフセット設定手段は、半導体
スイッチング素子がオフ状態にあるときつまり負荷電流
が流れていないときにフィルタからの出力信号に基づい
てオフセット補正値を求めて設定する。そして、判定手
段は、このオフセット補正値によりフィルタから入力さ
れる信号を補正して補正検出信号とし、その補正検出信
号に基づいて故障判定を行うので、フィルタ内で発生す
るオフセットにより負荷電流の検出レベルが変動してい
る場合でも、これに無関係に正確な負荷電流に相当した
検出信号を得ることができ、半導体スイッチング素子の
故障状態を確実に判定することができるようになる。
【0015】請求項2記載の半導体交流スイッチ装置の
素子故障検出装置によれば、制御手段からオフ制御信号
が出力されている状態、つまり、本来半導体スイッチン
グ素子がオフしている状態において、判定手段は、補正
検出信号のレベルが故障検出レベルを超えている場合
に、半導体スイッチング素子が短絡故障を起こすことに
より負荷電流が発生しているとして短絡故障を判定する
ようになる。
【0016】請求項3記載の半導体交流スイッチ装置の
素子故障検出装置によれば、制御手段からオン制御信号
が出力されている状態、つまり、本来半導体スイッチン
グ素子がオンしている状態において、判定手段は、補正
検出信号のレベルがゼロ相当値である場合に、半導体ス
イッチング素子が開放(オープン)故障状態であること
により負荷電流が流れていないとして開放故障を判定す
るようになる。
【0017】請求項4記載の半導体交流スイッチ装置の
素子故障検出装置によれば、2個の半導体スイッチング
素子のうち、いずれかが短絡故障している場合には、判
定手段は、制御手段からオフ制御信号が出力されている
状態で、補正検出信号のレベルが交流電源の半波通電状
態に相当する変化を呈していることから一方の半導体ス
イッチング素子の短絡故障状態を判定する。
【0018】また、いずれかの半導体スイッチング素子
が開放(オープン)故障している場合には、判定手段
は、制御手段からオン制御信号が出力されている状態
で、補正検出信号のレベルが交流電源の半波通電状態に
相当する変化を呈していることから一方の半導体スイッ
チング素子の開放故障状態を判定する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1ないし
図3を参照して説明する。すなわち、電気的構成を示す
図1において、半導体交流スイッチ装置21は、三相交
流電源に接続されるもので、ここでは一相分を代表して
示している。半導体スイッチング素子としての2個のサ
イリスタ22,23は、互いに逆方向に通電路を形成す
るように逆並列接続されている。交流電源に接続される
主回路24は、回路遮断器25,サイリスタ22,23
を介して負荷である交流電動機26に接続されている。
なお、この図においては、三相交流電源に対応して構成
されるもののうちの1相分の主回路を代表して示してい
る。サイリスタ22,23は、図示しない制御手段とし
ての制御回路からオン制御信号,オフ制御信号として、
「H」レベル,「L」レベルのゲート信号Son,Soff
が与えられてオンオフ制御されるようになっている。
【0020】素子故障検出装置27は次のように構成さ
れる。電流検出手段としての変流器28はサイリスタ2
2,23から交流電動機26に至る通電経路に設けられ
ている。変流器28の出力端子は整流手段としての全波
整流回路29を介してローパスフィルタ30に接続され
ている。ローパスフィルタ30は、オペアンプを含んで
構成される一般的なもので、全波整流回路29の出力信
号から高周波成分を遮断して検出信号Sdを判定回路3
1に与える。
【0021】オフセット設定手段および判定手段として
の機能を有する判定回路31は、マイクロコンピュー
タ,ROM,RAM,A/D変換器などから構成されて
おり、オフセット設定プログラムおよび故障判定プログ
ラムが記憶されている。この判定回路31には、インバ
ータ回路32を介して制御回路が接続されており、サイ
リスタ22,23に与えるゲート信号Son,Soff が入
力されるようになっている。
【0022】次に、本実施例の作用について、図2およ
び図3のフローチャートをも参照して説明する。 (1)オフセット電圧値の設定 制御回路は、サイリスタ22,23に対して「H」レベ
ルのゲート信号Sonを与えてオンさせると共に、「L」
レベルのオフ制御信号Soff を与えてオフさせるように
なっている。そして、このオン,オフの制御信号Son,
Soff は判定回路31にも与えられるようになってい
る。また、サイリスタ22,23がオンされて交流電動
機26に主回路24側から通電されるようになると、そ
の負荷電流は変流器28により検出され、全波整流回路
29により全波整流され、この後、ローパスフィルタ3
0により高周波成分が除去された検出信号Sdとして判
定回路31に入力されるようになっている。
【0023】そして、判定回路31は、制御回路からサ
イリスタ22,23に「H」レベルのゲート信号Sonが
与えられる直前に、図2に示すオフセット設定プログラ
ムを実行してオフセット電圧値ΔSvを設定するように
なる。判定回路31は、まず、ローパスフィルタ30か
ら入力される検出信号SdをA/D変換して入力し(ス
テップS1)、続いて、繰り返しカウンタNの値を
「1」に設定する(ステップS2)と共に、変数Pの値
を「0」にクリアする(ステップS3)。
【0024】次に、判定回路31は、入力されたオフセ
ット電圧信号のデジタル値Svを変数Pに加算し(ステ
ップS4)、カウンタNの値を「1」加算する(ステッ
プS5)。そして、カウンタNの値が所定の繰り返し回
数nに達したか否かを判断し(ステップS6)、「N
O」の場合にはステップS4に戻って上述の加算処理を
繰り返し、以下カウンタNの値が繰り返し回数nに達す
るまでステップS4〜S6を繰り返す。そして、判定回
路31は、ステップS6で「YES」と判断すると、続
くステップS7で、n回の加算結果Pの値をnで割って
1回あたりの平均値を演算し、これをオフセット電圧値
信号ΔSvとして設定してプログラムを終了する。
【0025】これにより、サイリスタ22,23がオフ
している状態つまり負荷電流が流れていない状態で、ロ
ーパスフィルタ30から判定回路31に入力されている
電圧のレベルであるオフセット電圧値のレベルをオフセ
ット電圧値信号ΔSvとして判定回路31により検出し
たことになるのである。
【0026】(2)故障検出動作 次に、制御回路からサイリスタ22,23に「H」,
「L」のゲート信号Son,Soff が出力されている状態
で、判定回路31は、図3に示す故障判定プログラムに
したがって、常時サイリスタ22,23の動作状態を判
定するようになる。なお、ここでは、サイリスタ22,
23が(a)正常である場合、(b)一方あるいは両方
短絡故障している場合、(c)両方オープン(開放)故
障している場合、(d)一方がオープン故障している場
合に分けて説明する。
【0027】(a)正常である場合 すなわち、まず、制御回路からサイリスタ22,23に
オン制御信号である「H」レベルのゲート信号Sonが出
力されている状態では、判定回路31は、プログラムを
開始すると、ローパスフィルタ30からの信号を入力し
てA/D変換器によりデジタル化された検出信号Sdに
変換し(ステップT1)、続いて、検出信号Sdからオ
フセット電圧値信号ΔSvを減算して補正するようにな
る(ステップT2)。これにより、ローパスフィルタ3
0から入力された検出信号Sdのオフセット電圧分が補
正されるので、変流器28によって検出された負荷電流
に相当する正確な電流値に対応する補正検出信号Sda
を得ることができるようになる。
【0028】さて、判定回路31は、次に、制御回路か
らサイリスタ22,23に出力されている信号がオフ制
御信号に相当する「L」レベルのゲート信号Soff であ
るか否かを判定する。いま、制御回路からゲート信号S
off が出力されている状態を考えているから、判定回路
31は、インバータ回路32を介して「H」レベルの信
号が与えられており、したがって、ここでは「YES」
と判断して、ステップT4に移行し、サイリスタ22,
23が故障しているか否かを判定する。
【0029】サイリスタ22,23が正常である場合に
は、制御回路からゲート信号Soffが与えられているこ
とからオフ状態にあり、判定回路31により検出された
補正検出信号Sdaのレベルがゼロに相当する値となる
ので、「NO」と判断してプログラムを終了するように
なる。
【0030】次に、制御回路からオン制御信号である
「H」レベルのゲート信号Sonが出力されている状態に
おいては、判定回路31は、上述と同様にしてステップ
T1,T2を経て負荷電流に対応する補正検出信号Sd
aを得ると、続くステップT3で「YES」と判断して
ステップT5に移行する。ここでは、判定回路31は、
半波通電の故障状態ではないことから「NO」と判断し
てステップT6に移行し、ここでも補正検出電流Sda
の値がゼロではないことから「NO」と判断してプログ
ラムを終了するようになる。
【0031】(b)一方あるいは両方短絡故障の場合 次に、サイリスタ22,23のうちの一つでも短絡故障
をしている場合には、制御回路から「H」レベルのゲー
ト信号Soff が出力されている状態であるにもかかわら
ず、交流電動機26に負荷電流が通電されている状態と
なっていることから、判定回路31は、ステップT3を
経てステップT4に移行すると、補正検出信号Sdaの
値が所定レベルを超えている場合に「YES」と判断し
てステップT7に移行し、故障判定信号Spを出力する
ようになる。制御回路は、この故障判定信号Spを受け
ると、電源を遮断して交流電動機26への通電制御を停
止すると共に、故障状態であることを表示動作あるいは
報知動作などにより使用者に知らせる等の故障処置を確
実に実施することができる。
【0032】(c)両方オープン故障の場合 サイリスタ22,23が共にオープン(開放)故障をし
ている場合には、制御回路から「H」レベルのゲート信
号Sonが出力されている状態であるにもかかわらず、交
流電動機26に負荷電流が通電されなくなる。そこで、
判定回路31は、ステップT3からステップT5に移行
して「NO」と判断した後、ステップT6では補正検出
信号Sdaが負荷電流のレベルがゼロであることを示し
ていることから、「YES」と判断してステップT7に
移行するようになり、故障判定信号Spを出力してプロ
グラムを終了するようになる。
【0033】(d)いずれか一方がオープン故障してい
る場合 次に、サイリスタ22,23のうち一方がオープン故障
している場合には、制御回路から「H」レベルのゲート
信号Sonが出力されている状態で、交流電動機26に対
して一方向にのみ通電されることになり、負荷電流は半
波通電状態となっている。そこで、判定回路31は、ス
テップT3を経てステップT4になると、ここで「YE
S」と判断してステップT7に進み、故障判定信号Sp
を出力してプログラムを終了するようになる。
【0034】このような本実施例によれば、判定回路3
1により、サイリスタ22,23のオフ状態におけるロ
ーパスフィルタ30の出力信号Svを所定回数(n回)
検出してその平均値を演算してローパスフィルタ30の
オフセット電圧値信号ΔSvを求め、このオフセット電
圧値信号ΔSvによって検出信号Sdを補正して補正検
出信号Sdaを得るようにしたので、交流電動機26に
流れる負荷電流を正確に検出することができ、常に正し
い故障判定を行うことができるようになる。
【0035】また、本実施例によれば、判定回路31に
より、制御回路からのオン制御信号である「H」レベル
のゲート信号Sonの出力状態における補正検出信号Sd
aから、負荷電流がゼロに相当しているときには両者の
オープン故障を判定し、半波通電状態から一方のオープ
ン故障を判定するようにしたので、サイリスタ22,2
3の短絡故障だけではなく、一方あるいは両者のオープ
ン故障も検出することができるようになる。
【0036】本発明は、上記実施例にのみ限定されるも
のではなく、以下のように変形あるいは拡張できる。半
導体スイッチング素子は、トランジスタ、FET、IG
BTあるいはGTOでも良いし、あるいは双方向性を有
するトライアックを1個用いる構成としても良い。交流
電源は単相の交流電源でも良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体交
流スイッチ装置の素子故障検出装置によれば、次のよう
な効果を得ることができる。すなわち、請求項1記載の
半導体交流スイッチ装置の素子故障検出装置によれば、
オフセット設定手段により、半導体スイッチング素子の
オフ状態でフィルタの出力信号に基づいてオフセット補
正値を設定し、判定手段により、フィルタからの出力信
号のレベルをオフセット補正値で補正した補正検出信号
に基づいて半導体スイッチング素子の故障を判定するよ
うにしたので、フィルタ内で発生するオフセットにより
負荷電流の検出レベルが変動している場合でも、これに
無関係に正確な負荷電流に相当した検出信号を得ること
ができ、半導体スイッチング素子の故障状態を確実に判
定することができるという優れた効果を奏する。
【0038】請求項2記載の半導体交流スイッチ装置の
素子故障検出装置によれば、判定手段により、制御手段
からオフ制御信号が出力されている状態で、補正検出信
号のレベルが故障検出レベルを超えている場合に、故障
判定信号を出力するようにしたので、半導体スイッチン
グ素子の一方あるいは双方の短絡故障状態を判定するこ
とができるという優れた効果を奏する。
【0039】請求項3記載の半導体交流スイッチ装置の
素子故障検出装置によれば、判定手段により、制御手段
からオン制御信号が出力されている状態で、補正検出信
号のレベルがゼロ相当値である場合に、故障判定信号を
出力するようにしたので、負荷電流が流れていない状態
つまり半導体スイッチング素子が開放(オープン)故障
状態であることを判定することができるという優れた効
果を奏する。
【0040】請求項4記載の半導体交流スイッチ装置の
素子故障検出装置によれば、判定手段により、補正検出
信号のレベルが交流電源の半波通電状態に相当する変化
を呈している場合に、故障判定信号を出力するようにし
たので、いずれかの半導体スイッチング素子が開放(オ
ープン)故障している場合にも故障状態を判定すること
ができるようになるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気的構成図
【図2】オフセット設定プログラムのフローチャート
【図3】故障検出プログラムのフローチャート
【図4】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
21は半導体交流スイッチ装置、22,23はサイリス
タ(半導体スイッチング素子)、24は主回路、25は
回路遮断器、26は交流電動機(負荷)、27は素子故
障検出装置、28は変流器(電流検出手段)、29は全
波整流回路(整流手段)、30はローパスフィルタ(フ
ィルタ)、31は判定回路(オフセット設定手段,判定
手段)、32はインバータ回路である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷に交流電源を供給する主回路に設け
    られた半導体スイッチング素子を制御手段から出力する
    オン制御信号およびオフ制御信号により制御するように
    した半導体交流スイッチ装置に設けられ、前記半導体ス
    イッチング素子の故障を検出するようにしたものにおい
    て、 前記半導体スイッチング素子を介して流れる負荷電流を
    検出する電流検出手段と、 この電流検出手段の検出出力を整流する整流回路と、 この整流回路の整流出力から高周波成分を除去するフィ
    ルタと、 前記半導体スイッチング素子のオフ状態で前記フィルタ
    の出力信号に基づいてオフセット補正値を設定するオフ
    セット設定手段と、 前記フィルタからの出力信号のレベルを前記オフセット
    補正値で補正して補正検出信号とし、その補正検出信号
    に基づいて前記半導体スイッチング素子の故障を判定す
    る判定手段とを具備したことを特徴とする半導体交流ス
    イッチ装置の素子故障検出装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、前記制御手段によるオ
    フ制御信号の出力状態において前記補正検出信号のレベ
    ルが所定の故障検出レベルを超えるときに前記半導体ス
    イッチング素子の短絡故障を判定することを特徴とする
    請求項1記載の半導体交流スイッチ装置の素子故障検出
    装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記制御手段によるオ
    ン制御信号の出力状態において前記補正検出信号のレベ
    ルがゼロ相当値であるときに、前記半導体スイッチング
    素子の開放故障を判定することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の半導体交流スイッチ装置の素子故障検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記半導体スイッチング素子は、順方向
    および逆方向への通電を行うための2個の素子からな
    り、 前記判定手段は、前記補正検出信号のレベルが前記交流
    電源の半波通電に相当する変化を呈するときに、前記2
    個の半導体スイッチング素子のうちの一方の故障を判定
    することを特徴とする請求項1記載の半導体交流スイッ
    チ装置の素子故障検出装置。
JP6030577A 1994-02-28 1994-02-28 半導体交流スイッチ装置の素子故障検出装置 Pending JPH07245938A (ja)

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