JPH0724548A - エンジン用ロッカーアームの生産方法 - Google Patents

エンジン用ロッカーアームの生産方法

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JPH0724548A
JPH0724548A JP19536593A JP19536593A JPH0724548A JP H0724548 A JPH0724548 A JP H0724548A JP 19536593 A JP19536593 A JP 19536593A JP 19536593 A JP19536593 A JP 19536593A JP H0724548 A JPH0724548 A JP H0724548A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 共用可能な金型部品を共用化して、使用する
ことによって、必要な金型部品点数を大幅に減らすこと
ができ、安価に生産することができるエンジン用ロッカ
ーアーム1の生産方法を提供する。 【構成】 複数個のロッカーアーム形状部1a〜1dが
つなぎ部2により連結された半加工品に対し、穴抜き加
工と、分割加工と、トリミング加工と、横穴明け加工
と、横穴サイジング加工と、分断加工と、仕上げサイジ
ング加工とを、前記各加工時毎に共用化できない金型部
品であるパンチ51、雌ダイス52、ストリッパ53、
及びカウンタ54を交換して順次汎用プレス機により行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン用ロッカーア
ームの生産方法およびその生産設備に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、4サイクルガソリンエンジンにお
ける代表的な動弁系の構造例としては、カム軸をシリン
ダブロックに設けて、プッシュロッドとロッカーアーム
を介して弁を駆動するプッシュロッド/ロッカー方式
と、カム軸がシリンダヘッドに配置され、ロッカーアー
ムまたはリフターを介して弁を駆動する頭上カム軸方式
とに分類される。そして、いずれの場合も1シリンダ当
たり4〜6個のロッカーアームが使用される為、生産量
が大変膨大になる。
【0003】しかしながら、前記エンジン用ロッカーア
ームを加工する方法としては、熱間ハンマーないし熱間
鍛造プレスにより所定のロッカーアーム形状部を製作
し、その後、数箇所の横穴ボーリング加工、横穴リーマ
加工、フライス盤によるエンド切り欠き加工等の切削加
工後、縦穴ドリル加工、タッピング加工、浸炭焼入れ
後、中心部両端研磨加工、数箇所の横穴ホーニング加
工、切り欠き部の研磨加工等を経て完成に至る。このロ
ッカーアームの熱間鍛造品素材より完成に至る迄の工程
プロセスは、前述したように非常に多くの工程を経なけ
ればならない。しかも、各工程は多くの工数(加工時
間)を必要としている。また、長い間の努力による合理
化や、生産ラインの自動化が図られているが、現状の生
産方法における生産原価の低減は既に限界に達している
ため生産性を上げることができないという解決すべき課
題がある。
【0004】そこで、本出願人は穴明けなどの切削加工
に代えて順次汎用プレス機により加工を行うことによ
り、ロッカーアームの加工時間を大幅に短縮することが
でき、それによって安価に製造することができるように
したもので、汎用プレス機によるエンジン用ロッカーア
ームの生産方法の提案を行っている(1993年6月3
0日特許出願)。
【0005】また、通常エンジンの1シリンダにおいて
使用されているロッカーアームは1個1個形状が異なっ
ている。そのため、例えば1シリンダ当たり4個のロッ
カーアームを使用する場合には、4セットの金型が必要
となり、金型に非常に大きな投資が必要となる。その問
題点に対して本出願人は、1面の金型における各ロッカ
ーアーム形状部の形状を、1シリンダの別々のロッカー
アームの形状に対応した異なった形状とすることによっ
て、1セットの金型で全ての種類のロッカーアームを生
産することができ、金型費を抑えることができるため、
少量の生産においても対応可能なロッカーアームの生産
方法をも同時に前記特許出願において提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記1
面の金型における各ロッカーアーム形状部の形状を、1
シリンダの別々のロッカーアームの形状に対応した異な
った形状とすることによって、1セットの金型で全ての
種類のロッカーアーム1を生産することができるエンジ
ン用ロッカーアームの生産方法によると、少量の生産に
おいても対応が可能ではあるが、多くの加工工程を経て
いるために、各工程に合わせて金型を備える必要があ
り、依然として、金型には多額の投資が必要となる。従
って、1個当たりの生産コストが高いという解決すべき
課題があった。本発明は、上記の課題を解決するために
なされたもので、共用可能な金型部品を共用化して、共
用化できないパンチ、雌ダイス、ストリッパ、及びカウ
ンタを前記各加工時毎に交換して使用することによっ
て、必要な金型部品点数を大幅に減らすことができ、安
価に生産することができるエンジン用ロッカーアームの
生産方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための具体的手段として、複数個のロッカーアー
ム形状部がつなぎ部により連結された半加工品に対し、
前記各ロッカーアーム形状部の所定位置に施す穴抜き加
工と、つなぎ部を切断して所定個数毎に分割する分割加
工と、つなぎ部を一部分残して所定個数毎のロッカーア
ーム形状部の外周を打抜くトリミング加工と、所定箇所
に施す横穴明け加工及び横穴サイジング加工と、前記残
された一部分のつなぎ部を切断して各ロッカーアーム形
状部毎に分断する分断加工と、仕上げサイジング加工と
を行うため、順次汎用プレス機にセットされる金型部品
のうち、少なくともパンチ、雌ダイス、ストリッパ、及
びカウンタ以外の金型部品を共用化したことを特徴とす
るエンジン用ロッカーアームの生産方法が提供される。
【0008】
【作用及び発明の効果】上記構成のエンジン用ロッカー
アームの生産方法によれば、複数個のロッカーアーム形
状部がつなぎ部により連結された半加工品に対し、前記
各ロッカーアーム形状部の所定位置に施す穴抜き加工
と、つなぎ部を切断して所定個数毎に分割する分割加工
と、つなぎ部を一部分残して各対毎のロッカーアーム形
状部の外周を打抜くトリミング加工と、所定箇所に施す
横穴明け加工及び横穴サイジング加工と、各ロッカーア
ーム形状部毎に分断する分断加工と、仕上げサイジング
加工とを、前記各加工時毎に共用化できない金型部品で
あるパンチ、雌ダイス、ストリッパ、及びカウンタを交
換して順次汎用プレス機により行う。従って、必要な金
型部品点数を大幅に減らすことができ、金型に要するコ
ストを下げることができるため、安価に製造することが
できるという優れた効果がある。
【0009】
【実施例】本発明のエンジン用ロッカーアームの生産方
法の一実施例を添付図面を参照して説明する。図1は4
個のロッカーアーム形状部が一体に成形された状態を示
す平面図である。図2は前記一体に成形されたロッカー
アーム形状部の断面図である。図3は各工程における加
工温度と加工取り数を示した工程図である。本実施例は
図3に示すように、1面の金型で4個のロッカーアーム
形状部1a〜1dがつなぎ部2によって一体となるとと
もに、下穴加工が施された半加工品の形状加工を熱間鍛
造プレスにより行う。続いて4個が一体となった前記ロ
ッカーアーム形状部1a〜1dに対する外周トリミング
及び穴抜き加工と、前記ロッカーアーム形状部1a〜1
dと、ロッカーアーム形状部1aと1b及び1cと1d
の2組に分割する2分割加工と、前記ロッカーアーム形
状部1aと1b及び1cと1dに対する横穴加工及び横
穴サイジング加工とをそれぞれプレス加工にて行う。続
いてタッピング加工をタッピングマシンにて行い、前記
ロッカーアーム形状部1aと1b及び1cと1dを1個
づつに分断する分断加工と、分断された各ロッカーアー
ム形状部1a〜1dに対する仕上げサイジング加工とを
プレス加工にて行う。続いて熱処理及び浸炭焼入加工、
内径研磨加工、そして内径ホーニング加工を行って完成
に至るものである。そして、前記各加工毎に共用できな
いパンチ51、雌ダイス52、ストリッパ53、及びカウ
ンタ54を交換して、前記各加工を行う。
【0010】図8は共用化された金型部品を示す断面図
である。上型である上ダイアッセンブリ20は汎用プレ
ス機に接続されるシャンク21、上ダイベース22、中
空円筒状の4本のスライドガイド23、パンチプレート
24、及びパンチホルダ27が設けられ、それぞれが螺
着されて一体に組付けられる。前記パンチプレート24
にはカウンタ挿通孔25及びカウンタガイド凹部26が
設けられる。下型である下ダイアッセンブリ30は下ダ
イベース31の中央部にノックアウトガイド凹部34を
設けたノックアウトガイド33が取り付けられ、その上
部にノックアウト挿通孔41を設けた2枚のダイスプレ
ート35、36が設けられ、その上部にノックアウト挿
通孔41及びダイス取付け凹部42を備えたダイスホル
ダ37を設けて、それぞれが螺着されて一体に組付けら
れる。また四方の角部には前記スライドガイド23に挿
通されるべく、前記スライドガイド23に対応する位置
に、4本のガイドポスト32が設けられる。また、前記
ノックアウト挿通孔41及びノックアウトガイド凹部3
4に、それぞれ、ノックアウトピン40及びノックアウ
ト円盤39を摺動可能に挿通する。そして、図示略のス
プリング又はシリンダによって加圧されたクッションピ
ン38によって、前記ノックアウト円盤39が上方向に
加圧される。以上述べた構成から成る前記上ダイアッセ
ンブリ20及び下ダイアッセンブリ30は、前記各加工
に共用で使用され交換されない。
【0011】次に、各工程の作動を詳細に説明する。図
9はプレス加工によって行われる各加工と、平面形状、
及び取り替えられる金型部品の関係を示す説明図であ
る。まず、第1工程では、常温にて丸棒鋼材を4個取り
に対応する所定の体積に切断して、ロッカーアーム素材
1が形成される。そして、第2工程で摂氏1000〜1
200度に加熱され、図10に示すように、前記上ダイ
アッセンブリ20にパンチ51を取り付け、前記下アッ
センブリ30に雌ダイス52を取り付けて熱間鍛造加工
が行われる。該熱間鍛造加工によって図1に示すように
4個の同一形状のロッカーアーム形状部1a〜1dと、
該ロッカーアーム形状部1a〜1dを接続するつなぎ部
2が同時に形成される。この時外周部にはばり3が発生
する。前記つなぎ部2によって4個のロッカーアーム形
状部1a〜1dが一体となるため、次工程の第3〜第5
工程において、各ロッカーアーム形状部1a〜1dの位
置関係が正確に保持され、ぶれやがたつきなどが起こら
ない。従って、成形される寸法精度が向上する。
【0012】第3工程のトリミング加工は、図11に示
すように、前記上ダイアッセンブリ20にパンチ51、
ストリッパ53、及びスプリング55を取り付け、前記
下アッセンブリ30に雌ダイス52を取り付けて、摂氏
1000〜1200度に加熱した状態で、前記外周部の
ばり3を取り除くばり取りを行う。また熱によって金型
との摩擦が大きくなることによるロッカーアーム1の形
状の狂いを修正するサイジング加工も同時に行われる。
続いて、第4工程でロッカーアーム形状部1a〜1dの
側面に、図12に示すように、前記上ダイアッセンブリ
20に穴抜きピン56を設けたパンチ51、ストリッパ
53、及びスプリング55を取り付け、前記下アッセン
ブリ30に雌ダイス52を取り付けて、丸穴4及び角穴
5を摂氏600〜800度の加熱状態で加工する。前記
丸穴4及び角穴5は、加工指示寸法よりも直径あるいは
幅が0.5〜5ミリ程度の小さい下穴をまずプレス加工
して、その後のサイジング加工により加工指示寸法に加
工される。また、前記丸穴4及び角穴5を奇麗に仕上げ
る目的で、穴抜きピン56はテーパ状に形成され先端の
角部分はR面取りされている。
【00013】上記各工程によってロッカーアーム形状
部1a〜1dの平面部の加工が終了する。次に前記ロッ
カーアーム形状部1a〜1dの側面部の加工を実施する
前に、つなぎ部2を取り除く必要がある。そのため、第
5工程での2分割加工によって摂氏200〜800度の
温度で、ロッカーアーム形状部1a〜1dが図4に示す
ように一対のロッカーアーム形状部1aと1b及び1c
と1dに2分割される。その後つなぎ部2の一部分2a
(図4の斜線部)を残して各対毎のロッカーアーム形状
部1a,1b及び1c,1dの外周を打抜くトリミング
加工が、図13に示すように、前記上ダイアッセンブリ
20にボス57を設けたパンチ51、ストリッパ53、
カウンタ54、及びスプリング55を取り付け、前記下
アッセンブリ30に雌ダイス52を取り付けた金型によ
って行われる。前記トリミング加工を行う雌ダイス52
は図5に示すように、入口角部58にR面取りまたはテ
ーパー部を設けてばりが発生するのを防止する。また、
この時の雌ダイス52とボス57とのクリアランスは、
打ち抜かれるロッカーアーム形状部1a〜1dの厚さの
0.2〜2%程度に設定する。これらの加工処置を施こ
すことによりロッカーアーム形状部1の側面は奇麗な面
で仕上げられると同時に、熱間及び温間加工時としては
高精度に加工することができる。加工されるロッカーア
ーム形状部1a〜1dの厚さが20ミリの場合では、
0.05ミリ以下の寸法誤差で製作することができる。
【0014】続いて摂氏200〜600度の温度で、第
6工程である横穴加工が、図14に示すように、前記上
ダイアッセンブリ20に抜きピン58を設けたパンチ5
1、ストリッパ53、及びスプリング55を取り付け、
前記下アッセンブリ30に雌ダイス52を取り付けた金
型によって行われる。前記2分割加工によって分割さ
れ、図6に示すように一対となっているロッカーアーム
形状部1aと1b及び1cと1dに対して同時に横穴6
を設ける。この場合に、加工指示寸法に対して直径で
0.05〜2ミリ程度の取り代を設けて加工される。ま
たロッカーアーム1a〜1dの横穴6には、一般的なも
のとして1つ穴タイプと2つ穴タイプが有るが、2つ穴
タイプで穴と穴の間隔が接近している場合には、一方の
穴をこの工程で行い、他方の穴は次工程で行うようにし
て金型の強度が低下するのを防止する。この横穴加工時
における抜きピン58は図7に示すように、角部59に
R面取りまたはテーパー部を設ける。それによって、加
工後の横穴6の内壁面が滑らかに仕上がるため、次工程
の横穴サイジング加工時に、横穴6の内壁面に傷、欠
け、破断面の発生を防止することができる。
【0015】次に摂氏200〜600度の温度で、第7
工程である横穴サイジング加工が、図15に示すよう
に、前記上ダイアッセンブリ20にサイジングピン60
を設けたパンチ51、ストリッパ53、及びスプリング
55を取り付け、前記下アッセンブリ30に雌ダイス5
2を取り付けた金型によって行われる。前記横穴加工と
同様に2個同時に加工される。前記横穴加工によって加
工された横穴の直径0.05〜2ミリ程度の取り代をサ
イジング加工する。この場合にロッカーアーム形状部1
a〜1dの外形形状を壊さないように、金型の雌ダイス
52とストリッパー53はロッカーアーム形状部1と同
一形状になるような凹部が設けられる。続いて第8工程
であるタッピング加工が、冷間でロッカーアーム形状部
1a〜1dが2個で一体になった状態に対して行われ
る。この工程は一般的なタッピングマシンにより2個の
一体となったロッカーアーム形状部1aと1b、または
1cと1dに、2軸タップによって同時に加工される。
【0016】そして、第9工程で分断加工である4分割
加工が、図16に示すように、前記上ダイアッセンブリ
20に打ち抜き板61を設けたパンチ51、ストリッパ
53、カウンタ54、及びスプリング55を取り付け、
前記下アッセンブリ30に雌ダイス52を取り付けた金
型によって行われる。それによって、2組の一体となっ
たロッカーアーム形状部1aと1b、及び1cと1dを
つなぐつなぎ部2の一部分2aを打ち抜いて4個の独立
したロッカーアーム形状部1a,1b,1c,1dに分
断される。この4分割加工は、前記横穴サイジング加工
時と同様にロッカーアーム形状部1a〜1dの既に加工
を終了している形状を壊さないように設定された雌ダイ
ス52とストリッパー53によってロッカーアーム形状
部1a〜1dのうちの1個を挟み込み、平面部の角穴5
及び横穴6にはパイロットピン(図略)を差し込んでプ
レスにて行われる。
【0017】続いて第10工程で前記4分割されたロッ
カーアーム形状部1a,1b,1c,1dをそれぞれ冷
間で、精度の向上及び最終仕上げの目的で汎用プレス機
にて、図17に示すように、前記上ダイアッセンブリ2
0にパンチ51、ストリッパ53、カウンタ54、及び
スプリング55を取り付け、前記下アッセンブリ30に
雌ダイス52を取り付けた金型によって仕上げサイジン
グ加工を行う。この場合の金型構造はカム(図略)を利
用してプレス機の1ストロークで同時に形状や穴径等の
寸法修正を行う。これにより次工程の焼入れ歪みを見越
して僅かでも精度の向上を図り、精度の高いロッカーア
ーム1を製作する。そのためロッカーアーム1が大量に
生産されても常に高い精度で生産することができる。そ
して、第11工程で熱処理及び浸炭焼入れ加工が行わ
れ、第12工程で内径研磨加工、第13工程で内径ホー
ニング加工が行われて完成に至る。
【0018】本実施例では、金型1面で4個取りとして
いるが、それに限定されるものではない。1面の金型に
おける多数個取り加工では、同時加工数量が多いほど生
産性は高いが、同時に金型製作上の難度も高くなり、金
型の強度も問題となる。また、熱間鍛造加工だけでな
く、その後の冷間プレス加工についても考慮が必要とな
る。したがって、生産されるロッカーアーム1の形状や
加工難度及び生産数量などを考慮して1個取りから6個
取り程度の金型に決定される。
【0019】また本実施例では、金型1面で製作される
ロッカーアーム1の形状は同じ形状のものとしている。
それに対して、1シリンダの別々のロッカーアーム1の
形状に対応した異なった形状とすることも可能である。
この場合には1セットの金型で全ての種類のロッカーア
ーム1を生産することができるため、金型費を抑えるこ
とができる。従って、以上述べた点に留意して、ロッカ
ーアーム1を生産する場合には、1面の金型での製品の
取り数、及び1面の金型で同じ種類を生産するか別々の
種類を生産するかを決定する。
【0020】上記実施例によると、エンジン用ロッカー
アームの金型を一般の汎用プレス装置に組み込むことが
できるので、特別な装置を必要としない。そして、汎用
プレス装置に組み込んで一体として、エンジン用ロッカ
ーアームの専用加工装置とすることも可能である。ま
た、各加工に合わせて部品を交換した金型を使用するこ
とによって、前記汎用プレス装置は1台のみで実施する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の4個のロッカーアーム形状部が一体に
成形された状態を示す平面図である。
【図2】図1におけるロッカーアーム形状部を示す断面
図である。
【図3】各工程と加工温度及び加工取り数を表す工程図
である。
【図4】2分割後のロッカーアーム形状部を示す平面図
である。
【図5】2分割加工を行う雌ダイスを示す断面図であ
る。
【図6】横穴が加工された状態を示す側面図である。
【図7】横穴加工時のパンチを示す断面図である。
【図8】共用化された金型部品の概略を示す断面図であ
る。
【図9】プレス加工によって行われる各加工と、平面形
状、及び取り替えられる金型部品の関係を示す説明図で
ある。
【図10〜図17】各加工用に部品が交換された金型の
概略を示す断面図である。
【符号の説明】
1...ロッカーアーム素材、 1a〜1d...ロッカーアーム形状部、 2...つなぎ部、 3...ばり部、 4...丸穴、 5...角穴、 6...横穴 51...パンチ、 52...雌ダイス、 53...ストリッパ、 54...カウンタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のロッカーアーム形状部がつな
    ぎ部により連結された半加工品に対し、前記各ロッカー
    アーム形状部の所定位置に施す穴抜き加工と、つなぎ部
    を切断して所定個数毎に分割する分割加工と、つなぎ部
    を一部分残して所定個数毎のロッカーアーム形状部の外
    周を打抜くトリミング加工と、所定箇所に施す横穴明け
    加工及び横穴サイジング加工と、前記残された一部分の
    つなぎ部を切断して各ロッカーアーム形状部毎に分断す
    る分断加工と、仕上げサイジング加工とを行うため、順
    次汎用プレス機にセットされる金型部品のうち、少なく
    ともパンチ、雌ダイス、ストリッパ、及びカウンタ以外
    の金型部品を共用化したことを特徴とするエンジン用ロ
    ッカーアームの生産方法。
JP19536593A 1993-07-12 1993-07-12 エンジン用ロッカーアームの生産方法 Expired - Lifetime JPH0829377B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003181586A (ja) * 2001-12-11 2003-07-02 Sumitomo Heavy Ind Ltd 鍛造プレス
JP2007056729A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Nsk Ltd ロッカーアームの製造方法

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JP2003181586A (ja) * 2001-12-11 2003-07-02 Sumitomo Heavy Ind Ltd 鍛造プレス
JP2007056729A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Nsk Ltd ロッカーアームの製造方法

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