JPH0724533Y2

JPH0724533Y2 - 自立壁で囲まれた衛生設備室

Info

Publication number: JPH0724533Y2
Application number: JP1988016833U
Authority: JP
Inventors: 正仁杉野
Original assignee: 株式会社イナックス
Priority date: 1988-02-10
Filing date: 1988-02-10
Publication date: 1995-06-05
Anticipated expiration: 2003-02-10
Also published as: JPH01119755U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は自立壁及び天井パネルで囲まれ、内部に便器、
浴槽、洗面器などの衛生設備が設けられた衛生設備室に
関する。

［従来の技術］衛生設備室を構成する場合、壁面を自立壁とし、かつ天
井パネルをこれら自立壁の間に架け渡すようにして設け
ることが例えばユニットバスルーム等で行なわれてい
る。

［考案が解決しようとする課題］この種の自立壁を有する衛生設備室においては、大型に
なると天井パネルも大型になり、該天井パネルが橈むお
それがある。

また、天井パネルが大型になると、複数の小パネルをそ
れらの辺同志を突き合せて連結することにより所要の大
きさとする場合が生ずるが、このように小パネル同志を
連結してなる天井パネルでは継目が目立ち、見栄が悪く
なり易い。

［課題を解決するための手段］本考案の自立壁で囲まれた衛生設備室は、自立壁及び天
井パネルで囲まれた衛生設備室であって、該天井パネル
は複数枚の小パネルを、それらの辺同志を突き合せて連
結してなる衛生設備室において、床から天井まで立ち上
る間仕切り壁を設け、天井パネルを該間仕切り壁に支承
させてなり、該間仕切り壁は、フレームを備え、該間仕
切り壁の厚みは前記天井パネルの小パネル同志の継目幅
よりも大であり、該間仕切り壁の上面が、該小パネル同
志の継目部分に当接し、且つ該継目を覆い隠しているこ
とを特徴とするものである。

［作用］本考案の衛生設備室にあっては、フレームを内蔵した間
仕切り壁が天井パネルを支承するので、天井パネルの橈
みが防止される。

本考案においては、間仕切り壁の厚みが天井パネルの小
パネル同志の継目幅よりも大であり、この継目が間仕切
り壁によって隠されているため、見栄が向上する。

［実施例］以下図面を参照して実施例について説明する。

第１図は本考案の実施例に係る衛生設備室の天井パネル
を取り除いた状態における平面図、第２図及び第３図は
第１図のII−II線、III−III線に沿う断面図、第４図は
第２図のIV−IV線に沿う断面図、第５図は壁面構成を示
す斜視図、第６図は間仕切り壁の設置構造を示す斜視
図、第７図は同部分断面図、第８図は天井パネルの平面
図、第９図は第８図のIX−IX線に沿う断面図である。

符号10はコンクリート製の躯体床であり、該躯体床10上
には方形枠上にベースアングル12が敷設され、該ベース
アングル12上に壁パネルよりなる自立壁14、16、18、20
が立設され、これら自立壁の間に架け渡されるように天
井パネル22が設置されている。尚、自立壁14と自立壁20
との間にはドア24が設けられている。衛生設備室内には
浴槽26、洋風便器28、洗面カウンター30等の衛生設備が
設けられている。尚、衛生設備室の床面は躯体10に貼り
付けられたタイル32にて構成されている。

浴槽26の周囲には手摺り34、石鹸入れ36、吐水栓38、吐
水栓38の調節ダイヤル40、タオルハンガー42、フック4
4、該フック44に掛けられたシャワーヘッド46、カーテ
ンレール48、該カーテンレール48に掛けられたカーテン
50等が設けられている。洋風便器28周りの自立壁16、18
には手摺り52、ペーパーホルダ54、灰皿56、棚58等が設
けられている。洗面カウンター30には洗面器60、湯水混
合水栓62等が設けられ、該洗面カウンター30周りの自立
壁18、20には鏡64、66が設けられている。また、自立壁
20にはワードローブ66が設けられている。第５図の符号
66aはワードローブ設置用の開口を示し、該開口66aの縁
部にはフレーム66bが取り付けられ、該フレーム66bを介
して自立壁20の背後側にワードローブ66が設置される。
尚、このような衛生設備室は一般に温度が高いのでワー
ドローブ66内に衣類を吊しておくとしわが伸び易いとい
う効果が奏される。

自立壁14、18からは間仕切り壁68、70が該自立壁14、18
と直交する方向に設けられており、これら間仕切り壁6
8、70は躯体床10から天井パネル22にまで達するように
設けられている。第６、７図に示す如く、躯体床10上に
はこれら間仕切り壁68、70を設置するためのベースアン
グル72がアンカーボルト74により固定設置されており、
間仕切り壁68、70は該ベースアングル72上に立設され
る。尚、第６、７図は間仕切り壁70の設置構造に関する
ものであるが、間仕切り壁68も同様にして施工されてい
る。

ベースアングル72にはブラケット76を介してボルト78が
立設されており、間仕切り壁70のフレーム70aを上側か
ら押さえるように装着されたプレート80が、前記ボルト
78に螺合するナット82により下方に押圧されており、フ
レーム70aがベースアングル72とプレート80との間で堅
固に挟持されている。

自立壁18には間仕切り壁70の側辺を止め付けるためのボ
ルト挿通口18aが穿設されており、壁パネル18の裏側か
ら挿通されたボルト84が間仕切り壁70の側面を貫通し、
固定金具86を介して該ボルト84にナット88を締め込むこ
とにより間仕切り壁70の側面が自立壁18に密着するよう
にして連結される。

第６図の符号90はカウンター取付金具を示す。前記洗面
カウンター30の側辺は該カウンター取付金具90を介して
間仕切り壁70に支持されており、他側辺は同様の取付金
具90（第５図参照）により自立壁20に支持されている。
第６図の符号70bはこれらナット88の締め付けやカウン
ター取付家具90の取り付け施工を行なうための開口であ
り、該開口70bには施工終了後にタイルが被装される。

この間仕切り壁70の壁面にはヘアドライヤ91が設けられ
ており、該ヘアドライヤ91のリード線91aは間仕切り壁7
0内を引き通され、自立壁18の裏面側に通されている。

第８図に示す如く、天井パネル22は複数枚（本実施例で
は６枚）の小パネル22a〜22fの連結体として構成されて
おり、洋風便器28の上方の小パネル22aと浴槽26上方の
小パネル22eにはそれぞれ照明及び排気口を兼る排気口
付き照明器具22A、22Eが設けられている。ドア24近傍の
小パネル22fには照明器具22Fが設けられている。また、
洗面カウンター30の上方には小パネル22bの下面側に沿
って照明器具92が設けられている。該照明器具92は蛍光
灯92aと下面側に設けられたルーバー92bを備えている。

また、小パネル22cには点検口22Cが設けられている。

これら小パネル22a〜ｆは、第９図に示す如く、鋼板22S
と該鋼板22Sの裏面に貼着された耐火材22Tを備えてお
り、鋼板22Sの辺部は直角に折曲されてフランジ22Uとな
っており、これらフランジ22U同志がボルト22W及びナッ
ト22Xにより連結されている。そして、第８、９図に示
す如く、小パネル22a、22bの継目及び小パネル22e、22f
の継目Ｊはそれぞれ間仕切り壁70、68の上面に位置する
ように設置されている。尚、間仕切り壁70、68はそれら
の先端がそれぞれ小パネル22c、22dにも若干掛かるよう
に延在されている。符号94は小パネルを門仕切り壁に止
め付けるビスを示す。なお、第８、９図の通り、間仕切
り壁68、70の厚みは、継目Ｊの継目幅（継目Ｊの延在方
向と直交方向の幅）よりも十分に大きなものとなってい
る。

このように構成された衛生設備室にあっては、天井パネ
ル22が間仕切り壁68、70で支承されており、該天井パネ
ル22が橈むおそれがない。特に本実施例にあっては、小
パネル22a、22bの継目及び小パネル22e、22fの継目がそ
れぞれ間仕切り壁70、68で隠される構成となっており、
小パネルの継目Ｊがそれだけ目立たず見栄えが良い。ま
た、この間仕切り壁70、68が小パネル22c、22dをも一部
支える構成となっており、小パネル22c、22dの部分にお
いても橈みが確実に防止されている。

本考案においては、図示以外の衛生設備、例えば小便
器、洋風便器、手洗き器等を設けるようにしても良い。
また床を防水パンで構成しても良い。更に、天井、壁等
の構成材はFRPなど各種材質のものとし得ることは明ら
かである。

［効果］以上の通り、本考案の衛生設備室は、間仕切り壁が天井
を支承としており、天井パネルの橈みが防止され、堅固
で耐久性に優れた構成となっている。また、本考案では
天井パネルを複数の小パネルの連結体にて構成し、この
小パネル同志の継目を間仕切り壁の上面で隠すようにし
ているので、該継目を目立たないものとし、見栄えを向
上することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す平面図、第２図、第３
図、第４図はそれぞれ縦断面図、第５図は壁構成を示す
斜視図、第６図及び第７図は間仕切り壁70の組立て説明
図、第８図は天井パネルの平面図、第９図は第８図のIX
−IX線に沿う要部断面図である。 10……躯体床、12……ベースアングル、14、16、18、20
……自立壁、22……天井パネル、22a〜22f……小パネ
ル、26……浴槽、28……洋風便器、30……洗面カウンタ
ー、68、70……間仕切り壁、Ｊ……継目。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】自立壁及び天井パネルで囲まれた衛生設備
室であって、該天井パネルは複数枚の小パネルを、それ
らの辺同志を突き合せて連結してなる衛生設備室におい
て、床から天井まで立ち上る間仕切り壁を設け、天井パネル
を該間仕切り壁に支承させてなり、該間仕切り壁は、フレームを備え、該間仕切り壁の厚みは前記天井パネルの小パネル同志の
継目幅よりも大であり、該間仕切り壁の上面が、該小パネル同志の継目部分に当
接し、且つ該継目を覆い隠していることを特徴とする自
立壁で囲まれた衛生設備室。