JPH0337478Y2

JPH0337478Y2 -

Info

Publication number: JPH0337478Y2
Application number: JP1985080967U
Authority: JP
Priority date: 1985-05-31
Filing date: 1985-05-31
Publication date: 1991-08-08
Also published as: JPS61196690U

Description

【考案の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉この考案は、集合住宅、ホテルばかりでなく一
般用住宅にまで利用できる洗面化粧ユニツトに関
するものである。

〈従来の技術〉集合住宅やホテルなど、単一の内装をもつた建
築物の洗面所や脱衣室、浴室、トイレなどの建築
には、規格化したユニツトを、工期短縮、コスト
ダウンのために使用している。例えば、洗面脱衣
室用のユニツトはFRP（強化プラスチツク）、ス
テンレス鋼板、ほうろう引鋼板などで、洗面カウ
ンターと洗面ボールなどを一体成形した躯体に、
蛇口、給排水管などを予め工場で組付けると共
に、洗面脱衣室の内装用パネルや床面板などのユ
ニツト部材を同じく工場で製作し、施工現場で
は、ユニツト部材の据付のみで、洗面脱衣室を完
成するものである。

ところで、ユニツト化を広範囲に行うほど、現
場での作業は省力化できるが、あまり広範囲に工
場で一体化してまうと、梱包、輸送、搬入などが
大掛かりになりすぎる。そこで、通常は、下部構
造である洗面台及び床面板並に上部構造となる化
粧鏡や化粧棚などを設けた内装パネルに分割し、
施工工場において、洗面台や内装用パネルを接続
し、この内装用パネルを柱や間柱に適宜止着して
洗面脱衣室を形成している。

また、従来の洗面化粧台は洗面カウンターと化
粧鏡が一体状であるから、搬送や設置に際しては
極めて取り扱い難い。

〈考案が解決しようとする課題〉しかし、前記した分割した洗面脱衣室ユニツト
における上部構造物と下部構造物の結合は、単に
下部構造物の上面に上部構造物を載置するのみ
で、上部構造物と下部構造物との間に隙間が生じ
る。従つて、洗面ポールではねた水や、パネル面
で結露水が上記隙間から洗面カウンターの裏面へ
回り込んでいる。そして、廻り込んだ水は、根太
や柱の腐食の原因となつており、通常では見えな
いところなので、気が付かないうちに腐食が進行
して大事と成ることもしばしばである。

〈課題を解決するための手段〉本考案は上記に鑑みなされたもので、洗面ボー
ルを有する洗面カウンターの後縁に低い立上がり
壁を一体に設け、該立上がり壁の上縁に後方に向
く受片を延設し、該受片に***部を長手方向に突
設するとともに後縁に水返し片を直立させ、上記
した受片に載置するパネルの下縁に前記した***
部と嵌合する溝部を設けるとともに、パネルの後
側を水返し片で支持するようにしたものである。

〈実施例〉以下、本考案の一例を図面の実施例について説
明すると、本考案の洗面化粧ユニツト１は、下方
部分である洗面台２と上方部分であるパネル３と
を有する。

洗面台２は、洗面ボール４と洗面カウンター５
を、例えばFRPで石けん置や小物置と共に一体
成形し、キヤビネツト６の上部に組付けたもので
ある。洗面カウンター５の後縁には低く***する
立上り壁７を一体的に形成する。この立上り壁７
は、洗面カウンター５の横巾全長に***してい
る。そして上記立上り壁２の上縁には後方に水返
し片９を直立させる。また、受片８には長手方向
に延びる台形の***部１０を突設するが、この隆
起部１０は中実でも中空でもよい。

更に、上記水返し片９の下端には、キヤビネツ
ト６の裏面を閉塞する下壁１１を延設する。

尚、洗面カウンター５には、給水栓や止水栓な
ど必要な小物類が取付けてあり、また、キヤビネ
ツト６内には給排水管が取付けてある。上記した
キヤビネツト６は合板などで別に製造してもよい
し、FEPで上記洗面カウンター５と共に一体成
形することもできる。

一方、洗面化粧ユニツト１の上方に設置するパ
ネル３は、例えば２枚のステンレス鋼板からなる
前板１２及び後板１３を適当な厚みを形成するよ
うな間隔をおいて対向させ、周囲を接合して厚肉
な一枚板としたものである。このパネル３には、
適宜、鏡や化粧棚、サイドポケツト、あるいは照
明灯やコンセントを設置し、その電源コードを内
蔵する。そして、パネル３の下縁は、前板１２、
後板１３の下端をそれぞれ向合わせに折曲して折
曲片１４，１５を形成し、これらの折曲片１４，
１５の間に、前記洗面台２に設けた受片８の***
部１０と嵌合するような溝部１６を設けて両端に
鍔１７，１８を形成した底板１９を、その鍔１
７，１８で止着している。また、このパネル３の
内部、即ち前板１２と後板１３との対向間隔に発
砲樹脂その他の材質の断熱材２０を充填して強度
や断熱効果を高めることができる。

尚、このパネル３は、ステンレス鋼板ばかりで
なく、他の金属板やほうろう引鋼板、あるいは
FRPの一体成形物または上記の組合せとするこ
とができる。

上記のような本考案による洗面化粧ユニツト
は、脱衣室、その他の室内に設置することができ
るし、また、浴室に隣接する所定の室内に洗面台
２を載置し、必要により間柱ａまたは床ｂ、ある
いは根太等に例えばボルトで固定する。そして、
キヤビネツト６内に延出している給排水管を構築
物内に配管済の給水パイプ及び排水パイプに夫々
接続する。

また、パネル３を、洗面カウンター５の後縁の
立上り壁７の受片８に、***部１０と溝部１６と
が嵌合するように載置し、図示していない埋込み
ボルトなどでパネル３を間柱ａに止着すれば、洗
面化粧ユニツトの設置は完了する。

尚、洗面カウンター５にパネル３を載置する場
合、***部１０及び溝部１６により位置決めが容
易となるばかりでなく、***部１０は洗面台２と
パネル３との間に侵入する水の止水壁の役目も果
たすことができる。

本考案の洗面化粧ユニツトによれば、洗面台２
とパネル３との間に水が侵入しても、受片８の後
縁の水返し片９により、パネルの裏側に水が侵入
しない。また、受片８に***部１０を設けた場合
には、この***部１０も水の侵入を阻止するの
で、二重の止水効果を得ることができる。

尚、本考案における洗面台２とパネル３との接
合構造は、洗面台２ばかりでなく、例えば洗面台
２に並設するサイドキヤビネツトとパネルとの接
合にも利用できる。

〈考案の効果〉以上要するに、本考案は洗面ボールを有する洗
面カウンターの後縁に低い立上がり壁を一体に設
け、該立上がり壁の上縁に後方に向く受片を延設
し、該受片に***部を長手方向に突設するととも
に後縁に水返し片を直立させ、上記した受片に載
置するパネルの下縁に前記した***部と嵌合する
溝部を設けるとともに、パネルの後側を水返し片
で支持してなるので、室内や壁面への設置が極め
て容易で、しかも洗面台とパネルとの隙間に水が
染み込んでも後面にまで染み出すことがない。し
たがつて、建築物の躯体にまで水が廻り込むこと
がない。

また、洗面台とパネルとを組み立てる場合に特
にパネルの位置決めが簡単なばかりでなく、搬送
や設置作業が著しく容易になるので、実用的価値
の高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は洗面化粧ユニツトの正面図、第２図は
側面図、第３図は洗面台のへ平面図、第４図は第
２図のの部分の拡大断面図である。１は洗面化粧ユニツト、２は洗面台、３はパネ
ル、４は洗面ボール、５は洗面カウンター、７は
立上り壁、８は受片、９は水返し片、１０は***
部、１６は溝部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

洗面ボールを有する洗面カウンターの後縁に低
い立上がり壁を一体に設け、該立上がり壁の上縁
に後方に向く受片を延設し、該受片に***部を長
手方向に突設するとともに後縁に水返し片を直立
させ、上記した受片に載置するパネルの下縁に前
記した***部と嵌合する溝部を設けるとともに、
パネルの後側を水返し片で支持してなる洗面化粧
ユニツト。