JPH07244492A - 発声機能付表示装置及び当該装置を用いた対象物視認方法並びに教育方法 - Google Patents

発声機能付表示装置及び当該装置を用いた対象物視認方法並びに教育方法

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JPH07244492A
JPH07244492A JP6034363A JP3436394A JPH07244492A JP H07244492 A JPH07244492 A JP H07244492A JP 6034363 A JP6034363 A JP 6034363A JP 3436394 A JP3436394 A JP 3436394A JP H07244492 A JPH07244492 A JP H07244492A
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JP
Japan
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liquid crystal
display panel
crystal display
text data
transmissive liquid
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JP6034363A
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Inventor
Makoto Kimura
真琴 木村
Yoshio Morishita
喜郎 森下
Akira Hatakei
彰 畑井
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Daishin Kiki Kk
Original Assignee
Daishin Kiki Kk
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 教育用途や商談、会議等の対人関係を中心と
した用途への応用や、実物を提示しながら説明したりあ
るいは実物を観察しながら行う作業等に応用するのに適
した発声機能付表示装置とこの装置を用いた対象物視認
方法並びに教育方法を提供せんとするものである。 【構成】 透過型液晶表示パネル(4)を認識者と認識
対象物との間に介在させ、認識者は、音声合成器が読み
上げる認識対象物の関連情報を聞くと同時に、透過型液
晶表示パネル(4)に表示された認識対象物の関連情報
を見ながら、その背後に透視されている認識対象物の3
次元実像を視認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音声合成器と透過型液晶
表示パネルとを組み合わせた表示装置と当該装置を用い
た対象物視認方法並びに教育方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近にいたって音声合成用の半導体チッ
プが開発されだし、この半導体チップを用いた音声合成
器の用途開発が期待されている。この音声合成器はテキ
ストデータをそのまま読み上げることができるものであ
り、例えば、各種メッセージを人工音声で案内したりす
る装置への応用が試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように人工音声に
よる各種案内装置が提案されているものの、これら装置
は単に聴覚のみに訴えるだけであり、視覚情報と連動さ
せたものはほとんど提案されていない。このような現状
のなかで本出願人は実願平5−18923号を出願し、
この中で案内メッセージを表示する装置と音声合成器と
を融合させた移動物体搭載用のテキスト音声合成装置を
提案している。この装置はICカードから読み取られた
テキストデータを音声合成器によって読み上げると同時
に、テキストデータを本体一体型の表示装置又は別体型
の表示装置に表示させるものである。この装置には汎用
性があり、その応用分野も広いのであるが、逆にこの装
置を特定分野に応用しようとすると種々の改良が必要と
なってくる。例えば、教育用途や商談、会議等の対人関
係を中心とした用途への応用や、実物を提示しながら説
明したりあるいは実物を観察しながら行う作業等に応用
するには、改善の余地があり、これら使用用途の性格を
反映したより効果的な使用方法が可能となる装置構成が
求められている。
【0004】本発明はかかる現況に鑑みてなされたもの
であり、教育用途や商談、会議等の対人関係を中心とし
た用途への応用や、実物を提示しながら説明したりある
いは実物を観察しながら行う作業等に応用するのに適し
た発声機能付表示装置とこの装置を用いた対象物視認方
法並びに教育方法を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を実
現する方法として、表示装置として透過型液晶表示パネ
ルを用い、この透過型液晶表示パネルを認識者と認識対
象物との間に介在させ、認識者は、音声合成器が読み上
げる認識対象物の関連情報を聞くと同時に、透過型液晶
表示パネルに表示された認識対象物の関連情報を見なが
ら、その背後に透視されている認識対象物の3次元実像
を視認する手法を着想した。
【0006】このような着想を具体化した本発明の発声
機能付表示装置は、日本語又は外国語の言葉を文字の集
合で表現してなるテキストデータとその関連情報を記憶
する取り外し可能な記憶媒体と、前記記憶媒体を着脱可
能に装着して媒体内の記憶内容を読み書きする入出力部
と、前記入出力部によって読み取られた日本語又は外国
語のテキストデータを、対象言語特有のアクセント及び
イントネーションを付与して人工音声に変換して読み上
げる音声合成器と、前記テキストデータとその関連情報
の一方又は両方を表示する機能を有し、認識者と認識対
象との間に介在させられるドットマトリックス方式の透
過型液晶表示パネルと、音声合成器が読み上げるテキス
トデータの読み上げタイミングと透過型液晶表示パネル
へのテキストデータ又は関連情報の表示タイミングをコ
ントロールする制御部と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0007】テキストデータは透過型液晶表示パネルに
単に表示させるだけでもよいが、音声合成器が現在読み
上げている該当箇所を指摘する手段を設けてもよい。
【0008】透過型液晶表示パネルへの表示は、パネル
の片面から見たときのみ正方向表示が可能なものであっ
てもよいが、反対面から見たときにも正方向表示が可能
となるように左右反転表示機構を備えさせてもよい。
【0009】テキストデータのデータ授受は、通常はI
Cカード、フロッピーディスク、CD−ROMやMO
(書換え可能な光磁気ディスク)等を用いて行うが、こ
れら方法に加えて、通信回線を用いる方法もある。
【0010】
【作用】このような構成の発声機能付表示装置は次のよ
うにして使用される。先ず、テキストデータとその関連
情報がワードプロセッサやパソコン等を用いて作成され
る。このテキストデータは、音声合成器がサポートして
いる言語で記述されるもので、音声合成器が日本語対応
であれば日本語で記述し、他方、英語、中国語等の外国
語対応であればその対象言語で記述する。関連情報とし
ては図形データ等が対象となる。
【0011】次いで、記憶媒体が本発声機能付表示装置
に装着される。発声機能付表示装置の主要部である透過
型液晶表示パネルは認識者と認識対象物との間に挟まれ
るようにして配置されており、透過型液晶表示パネルを
挟んで認識者と認識対象物は対面している。記憶媒体が
装着されると、記憶媒体内のテキストデータとその関連
情報が装置本体内に読み込まれ、適宜操作することによ
りこのデータが音声合成器によって人工音声に変換され
て読み上げられる。テキストデータの読み上げは、対象
言語特有のアクセント及びイントネーションが付与され
て読み上げられる。
【0012】テキストデータが読み上げられると同時
に、透過型液晶表示パネルにはテキストデータとその関
連情報の一方又は両方が読み上げ内容と整合するように
制御されながら表示される。表示情報としては文字情報
のみの場合もあるが、画像情報のみの場合あるいは文字
情報と画像情報を共に含む場合もある。透過型液晶表示
パネルに表示されるテキストデータを含む関連情報は認
識対象物に関連しており、したがって、認識者は透過型
液晶表示パネルを通して表示パネルの向こう側にある認
識対象物の実像を見ながら、当該認識対象物に関係する
情報を人工音声と画面表示によって得ることになる。
【0013】音声合成器が現在読み上げている該当箇所
を指摘する手段を透過型液晶表示パネルに設けたときに
は、読み上げに伴って該当表示部分にアンダーライン等
の目印が付されたり反転表示されたりする。
【0014】透過型液晶表示パネルに左右反転表示機構
を付設したときには、表示パネルを挟んで人物同士が対
面した場合、必要に応じて画面の左右を切替え表示する
ことにより、両側の人物は共に正画像を見ることができ
る。
【0015】また、通信制御部を設けた場合は、記憶媒
体を介したデータの変更や更新に加えて、通信回線を通
じてテキストデータや関連情報の変更や更新を行うこと
もできる。
【0016】このような発声機能付表示装置のより具体
的な用途としては、例えば対面教育等が挙げられる。こ
の場合は、学生や子供等の教育を受ける者が、透過型液
晶表示パネルを間に挟んで先生や母親等の教育を行う者
と対面するものとし、先生や母親の手振り身振りをまじ
えた説明や実物を用いた説明を透過型液晶表示パネルに
表示されたテキストデータ及びその関連情報を通して見
ることにより対象物を認識するものであり、優れた学習
効果が得られる。
【0017】
【実施例】次に本発明の詳細を図示した実施例に基づき
説明する。図1は本発明の発声機能付表示装置のシステ
ム構成を示す簡略ブロック図であり、図2は同装置の一
実施例を示す外観説明図である。本装置は、図1に示す
如く、ICカードに代表される記憶媒体1と、この記憶
媒体1を着脱可能に装着して媒体内のデータを読み書き
する入出力部2と、当該入出力部2によって読み取られ
たテキストデータを読み上げる音声合成器3と、記憶媒
体1から読み取ったテキストデータ及び関連情報を表示
するドットマトリックス方式の透過型液晶表示パネル4
と、音声合成器3が読み上げるテキストデータの読み上
げタイミングと透過型液晶表示パネル4へのテキストデ
ータ又は関連情報の表示タイミングをコントロールする
制御部5とから主として構成されている。また記憶媒体
1へのテキストデータ及び関連情報の書き込みは、外部
配置されたワードプロセッサやパーソナルコンピュータ
等のデータ作成装置6によって行い、これらデータは記
憶媒体1を介して発声機能付表示装置に渡すように構成
されている。
【0018】記憶媒体1としては取り外し可能なものが
採用され、例えばICカード、フロッピーディスク、C
D−ROM、MO等が使用可能である。ICカードとし
ては、テキストデータ及びその関連情報を記憶し、且つ
記憶内容の書換えが可能なものであれば任意のものが使
用できるが、一般的にはスタティックRAMを用い、且
つメモリー内容が内蔵バッテリによってバックアップさ
れたRAMカードと称するものが安価で適している。勿
論、フラッシュメモリ等の不揮発メモリを用いたICカ
ードを使用することも可能であり、更に、場合によって
はメモリと共にCPUを内蔵したICカードを用いるこ
とも可能である。また、入出力部2との結合は有接点方
式となすことも可能であるが、工作機械や産業機器に広
く使用されている、磁気結合を利用した無接点方式を採
用することが好ましい。ICカード等の記憶媒体1には
主としてテキストデータや当該テキストデータに関連す
る図形データが記録されるが、本発声機能付表示装置を
作動制御するためのプログラムを前記データと一緒に記
録してもよい。
【0019】本発声機能付表示装置へのデータ授受は、
通常は記憶媒体1を介して行われるが、この方法に加え
て通信回線を利用することも考慮される。例えば本発声
機能付表示装置に通信制御部7を内蔵させたり、あるい
は通信制御アダプターを外部接続できるようにすれば、
一般公衆回線やISDNを通じてテキストデータや関連
情報の授受を行うことも可能となる。
【0020】音声合成器3としては、複数のLSIを基
板上に集積して構成したものや主要部を単一の超LSI
で構成されたものなど、公知のものが使用できる。また
音声合成器3にはアンプも搭載されており、十分な音量
による読み上げが可能となっている。従来のいわゆる音
声合成回路と称されるものは、マイク等を用いてサンプ
リングしたアナログ音声データを一旦A/D変換によっ
てデジタル信号に変換して記録し、人工音声を発音する
際にはデジタル信号をD/A変換によってアナログ信号
に逆変換した後、このアナログ信号をアンプで増幅して
発音していたのに対し、本発明で用いる音声合成回路3
は、パソコンやワープロによって作成されたテキストフ
ァイルのデータを人工音声で直接読み上げるものであ
り、マイクによる音声の吹き込みをまったく必要としな
い。また音声合成器3には言語に応じてアクセント及び
イントネーションを調整する機能が付加されており音声
合成LSIを交換することにより、例えば日本語、英
語、中国語等の各国言語に対応した自然な発音ができる
ように構成されている。テキスト音声合成器は既に製品
化が完了しており、本発明にはこのような汎用のテキス
ト音声合成器を利用することができる。
【0021】透過型液晶表示パネル4は、文字表示とグ
ラフィック表示が共に可能なドットマトリックス方式の
ものが用いられる。透過型液晶表示パネル4は、反射板
を保有せず、パネルの反対側がパネルを通じて透視でき
る液晶パネルであり、例えばオーバーヘッドプロジェク
ターと組み合わせた商品等が既に開発されている。透過
型液晶表示パネル4では、表面に映し出された正画像を
裏面側から見た場合、その画像は左右反転画像となる
が、必要に応じて表示画像を左右反転できる機構を設け
れば、反対面からの観察に対しても適宜切替え表示する
ことで対応することができる。また、透過型液晶表示パ
ネル4としては、モノクロタイプ及びカラータイプの両
方が利用可能であるが、コスト面からはモノクロタイプ
を用いることが現実的である。
【0022】図2は本発声機能付表示装置の一実施例で
あり、脚部によって自立したパネル状ケース8内に発声
機能付表示装置の主要部品の全てを組み込んだ場合であ
る。パネル状ケース8には、透過型液晶表示パネル4a
が嵌め込まれ、その上部には発声用のスピーカ9が取り
付けられており、また透過型液晶表示パネル4の下部に
は操作部10が配置され、またパネル状ケース8の側部
にはICカード装着部11が設けられている。また必要
に応じて補助操作用のタッチペン12が設けられてい
る。図中6はワードプロセッサやパーソナルコンピュー
タ等のデータ作成装置であり、このデータ作成装置6に
よって作成されたテキストデータとその関連情報がIC
カード1aを介して発声機能付表示装置に伝達される。
【0023】図3は発声機能付表示装置の他の実施例で
あり、操作部10a、ICカード装着部11a及び各種
回路群を組み込んだコントロールボックス13をパネル
状ケース8aと別体構成した場合である。透過型液晶表
示パネル4aにはテキストデータや当該テキストデータ
に関連する画像データ等が表示されるが、これらデータ
の表示タイミングは音声合成器が読み上げるテキストデ
ータの読み上げタイミングと整合させている。テキスト
データの表示手法としては、読み上げられる文字を一字
ずつ、その都度表示させる場合と、数行分のテキストデ
ータを一括表示させる場合とがある。テキストデータを
一括表示する場合は、図4に示すように表示文字中の読
み上げ該当文字に下線等の印をつけたり、あるいは該当
文字を反転表示し、読み上げ箇所を把握しやすくするこ
とが望まれる。
【0024】図例の実施例ではパネル状ケース8aは脚
部によって立設しているが、吊り下げることもできる。
また透過型液晶表示パネル4aの大きさは本発声機能付
表示装置の使用目的に応じて適宜決定される。
【0025】発声機能付表示装置としては他にも種々の
態様が考慮されるが、例えば図5に示すように、透過型
液晶表示パネル4bを前面に配し、側枠14からイヤホ
ン9aを導出したゴーグルを構成したり、あるいは図示
しないがこの装置をヘルメットと一体化させてヘルメッ
トに操作部や各種回路群を内蔵させること等が考慮され
る。
【0026】また、会見や会議等におけるスピーチに従
来使用されている原稿映写機(プロンプター)の代替装
置を構成することもできる。従来のプロンプターは、机
上に水平設置されたバックライト型液晶に表示された文
字映像を、目線高さ位置に斜め姿勢で設けられたハーフ
ミラーに投影するものであったが、本実施例では図6に
示すように、机上のバックライト型液晶を廃するととも
に透過型液晶表示パネル4cを目線高さ位置に直接配し
た装置を提案するものである。この場合、透過型液晶表
示パネル4cの裏面側に文字映像が映し出されないよう
に、偏光板や液晶材料を工夫する必要がある。本装置に
は発声装置が内蔵されているために、必要に応じて表示
内容を耳で確認することも可能であり、例えば慣れない
人が外国語でスピーチをする場合などには強力な支援機
能が発揮される。
【0027】上述した各発声機能付表示装置の利用範囲
は広範囲にわたっている。ここでは数例の応用例につい
て説明する。図7は幼児教育に利用した場合である。こ
の場合、透過型液晶表示パネル4を間に挟んで、子供と
母親が対面し、母親は例えば絵本等に描かれた「猫」の
画を示しながら「猫」についての説明を手振り身振りを
交えて語る。一方、透過型液晶表示パネル4には、
「猫」の英語表現である「CAT」が表示されるととも
にその文字が音声合成器によって正しい発音で「キャッ
ツ」と読み上げられる。必要に応じて、「猫」の鳴き声
や更には、より詳細な「猫」に関する説明をデータベー
スから呼び出して読み上げさせることもできる。読み上
げの声としては、なるべく母親に似せるため、女性の声
が適している。子供は透過型液晶表示パネル4を通して
見た絵本や母親の身振り、及び母親の語りによって
「猫」の概念を理解すると同時に、透過型液晶表示パネ
ル4に表示された英文字「CAT」とその発音「キャッ
ツ」によって、「猫」の英語表現を文字と音の両方から
学習する。また、必要に応じて発声される鳴き声やより
詳細な補助説明を聞くことにより、「猫」に関するより
詳細な知識を習得するものである。本教育方法では母親
が対面していることから、子供は温かい雰囲気で且つ安
心して学習することができ、また透過型液晶表示パネル
4に文字や画像が表示されることにより、子供は興味を
もって学習を続けることができ、しかも、正しい発音で
の「猫」の外国語表現を習得したり、猫の鳴き声や詳細
な補助説明を聞くこともできるので、優れた学習効果が
発揮される。母親が提示するものは絵本に限らず、他の
教材であってもよい。また本教育方法の適用範囲は母親
と子供との関係だけに限定されず、他への応用も可能で
あり、例えば英会話教室等における対面教育等にも利用
できる。尚、この装置へのテキストデータ及び関連情報
の供給はICカード等の記憶媒体を用いて行うことに加
えて、電話回線等を通じて供給してもよい。この場合、
絵本の出版社が同時にテキストデータ及び関連情報の提
供者ともなり、定期的に新データを送ったりデータ更新
をするサービスを行うようにすれば、最新のデータが手
軽に入手できるようになる。また出版社にとっては顧客
をつなぎ止める方策としても活用できる。
【0028】図8は、本装置を組み立て作業訓練等に利
用した場合であり、特に精密部品の組み立て手順の学習
に利用したものである。この例では、作業台上に配置さ
れた精密部品15の上方に透過型液晶表示パネル4が配
置され、この表示パネル4の表示内容を拡大レンズ16
を通して観察しながら作業することを想定している。表
示パネル4には、各精密部品の組み立て位置や組み立て
手順が表示され、且つ必要に応じて組み立て手順や注意
事項が音声案内される。この方法によれば組み立て対象
である精密部品と表示パネル4に表示された画像を共に
作業者の視野内に収めることができ、しかも音声案内も
同時に提供されるから、作業者は組み立て対象から眼を
離すことなく、作業訓練を進めることができる。
【0029】図9は、本装置を商品展示会やショーウィ
ンドーに利用した場合である。図は見学者と展示商品1
7との間に透過型液晶表示パネル4を介在させ、この表
示パネル4に展示商品17の商品説明を表示し、且つ人
工音声でも商品説明を行うものである。表示パネル4は
独立設置してもよいが、ショーウィンドーの一部に埋め
込むことも可能であり、またショーウィンドーのガラス
板全体を透過型液晶表示パネル4を用いて構成すること
も考慮される。このような構成の本装置は工場の見学窓
等にも利用できる。このような利用方法によれば、展示
商品や見学対象の実物像を見ながら、その商品や見学対
象の説明を文字画像等と人工音声の両方によって受ける
ことができるので、理解しやすく且つ印象に残る商品紹
介や工場紹介が可能となる。
【0030】図10は、本装置を各種商談や打合せ等を
支援する装置に利用した場合である。図は打ち合わせる
両人が、透過型液晶表示パネル4を挟んで対面している
様子を示している。透過型液晶表示パネル4には打合せ
事項が表示されると同時に、打合せ内容に関する音声案
内が音声合成器によってなされる。透過型液晶表示パネ
ル4に表示する画像としては、テキストデータは勿論の
こと、グラフィックデータも含まれ、例えば機械設計図
面や建築設計図面等も表示される。この場合、表示パネ
ル4に表示される画像は、パネルを挟んで対面している
両人のいずれにとっても活用できるものである必要があ
ることから、図示するように表示画面を左右反転表示で
きる機構を付設することが好ましい。特に表示画像がテ
キストデータを含む場合は反転表示機構は不可欠であ
る。このような利用方法によれば、表示パネル4に表示
された打合せ事項及び内容と、この内容を読み上げる音
声案内に従うことで、打合せを円滑に進めることができ
る。
【0031】
【発明の効果】本発明の発声機能付表示装置は、認識す
る者と認識対象物との間に透過型液晶表示パネルを配置
し、この透過型液晶表示パネルに認識対象物に関する文
字情報及び関連情報を表示すると同時に、表示パネルに
表示された内容を音声合成器によって読み上げる構成と
したから、認識者は認識対象物に関する音声案内を聞き
ながらそれに対応するテキストデータをはじめとする2
次元視覚情報が表示された透過型液晶表示パネルを通し
て、認識対象物の実物像を視認することが可能となり、
認識対象物に対する理解が促進される。
【0032】またこのような装置を特に教育分野に適用
した場合は、対面教育の温かい雰囲気を残しながら、正
確且つ多角的な関連情報を透過型液晶表示パネルを通し
て提供できるので、優れた学習効果が得られる。
【0033】請求項2記載のように、音声合成器が現在
読み上げている該当箇所を指摘する手段を透過型液晶表
示パネルに設けたときには、表示文字が外国語であって
も読み上げ箇所を見失うことがないので、語学学習用途
に適している。
【0034】請求項3記載のように、透過型液晶表示パ
ネルに左右反転表示機構を備えさせたときは、表示パネ
ルを挟んで人物同士が対面して商談する場合などにも、
表示パネルを切替え表示することにより、両側の人物が
いずれも正画像を見ることができるようになる。
【0035】請求項4記載のように、通信制御部を設け
た場合は、記憶媒体を介したデータの変更や更新に加え
て、通信回線を通じてデータのテキストデータの授受や
更新を行うこともでき、最新のデータを手軽に入手する
ことが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の発声機能付表示装置のシステム構成
を示す簡略ブロック図
【図2】 本発明の発声機能付表示装置の一実施例を示
す外観説明図
【図3】 本発明の発声機能付表示装置の他の実施例を
示す外観説明図
【図4】 透過型液晶表示パネルに読み上げている該当
箇所を指摘する手段を設けた例を示す説明図
【図5】 本発明の発声機能付表示装置の他の実施例を
示す説明用図
【図6】 本発明の発声機能付表示装置の他の実施例を
示す説明用図
【図7】 本発明の発声機能付表示装置の利用方法の一
例を示す説明図
【図8】 本発明の発声機能付表示装置の利用方法の他
の例を示す説明図
【図9】 本発明の発声機能付表示装置の利用方法の他
の例を示す説明図
【図10】 本発明の発声機能付表示装置の利用方法の
他の例を示す説明図
【符号の説明】
1 記憶媒体 1a ICカー
ド 2 入出力部 3 音声合成器 4 透過型液
晶表示パネル 4a 透過型液晶表示パネル 4b 透過型
液晶表示パネル 4c 透過型液晶表示パネル 5 制御部 6 データ作
成装置 7 通信制御部 8 パネル状
ケース 8a パネル状ケース 9 スピー
カ 9a イヤホン 10 操作部 10a 操作部 11 ICカ
ード装着部 11a ICカード装着部 12 タッチ
ペン 13 コントロールボックス 14 側枠 15 精密部品 16 拡大レ
ンズ 17 展示商品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/18 R

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 日本語又は外国語の言葉を文字の集合で
    表現してなるテキストデータとその関連情報を記憶する
    取り外し可能な記憶媒体と、 前記記憶媒体を着脱可能に装着して媒体内の記憶内容を
    読み書きする入出力部と、 前記入出力部によって読み取られた日本語又は外国語の
    テキストデータを、対象言語特有のアクセント及びイン
    トネーションを付与して人工音声に変換して読み上げる
    音声合成器と、 前記テキストデータとその関連情報の一方又は両方を表
    示する機能を有し、認識者と認識対象との間に介在させ
    られるドットマトリックス方式の透過型液晶表示パネル
    と、 音声合成器が読み上げるテキストデータの読み上げタイ
    ミングと透過型液晶表示パネルへのテキストデータ又は
    関連情報の表示タイミングをコントロールする制御部
    と、 を備えた発声機能付表示装置。
  2. 【請求項2】 透過型液晶表示パネルに表示されたテキ
    ストデータのうち、音声合成器が現在読み上げている該
    当箇所を指摘する手段を設けてなる請求項1記載の発声
    機能付表示装置。
  3. 【請求項3】 透過型液晶表示パネルを反対面から見た
    ときの表示が正画像となるよう、左右反転表示機構を備
    えさせてなる請求項1又は2記載の発声機能付表示装
    置。
  4. 【請求項4】 通信回線を通じてテキストデータ授受を
    行う通信制御部を設けてなる請求項1、2又は3記載の
    発声機能付表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の発声機能付表示装置を用
    いた視認方法であって、 透過型液晶表示パネルを挟んで認識者と認識対象とを対
    面させるとともに、記憶媒体から読み取った認識対象に
    関する関連情報を透過型液晶表示パネルに表示しながら
    テキストデータを対象言語特有のアクセント及びイント
    ネーションを伴った人工音声で読み上げると同時に、認
    識対象の関連情報が表示された透過型液晶表示パネルを
    通して透過型液晶表示パネルの向こう側に位置する認識
    対象の3次元実像を視認してなる対象物視認方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の発声機能付表示装置を用
    いた教育方法であって、 立設した透過型液晶表示パネルを挟んで教示者又は教示
    対象物と教育を受ける者とを対面させるとともに、記憶
    媒体から読み取った教示内容に関する情報を透過型液晶
    表示パネルに表示しながらテキストデータを対象言語特
    有のアクセント及びイントネーションを伴った人工音声
    で読み上げると同時に、教示者の動作又は教示対象物に
    関連する情報が表示された透過型液晶表示パネルを通し
    て透過型液晶表示パネルの向こう側に位置する教示者又
    は教示対象物の3次元実像を視認するようにしてなる教
    育方法。
JP6034363A 1994-03-04 1994-03-04 発声機能付表示装置及び当該装置を用いた対象物視認方法並びに教育方法 Pending JPH07244492A (ja)

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