JPH07243720A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH07243720A
JPH07243720A JP3458194A JP3458194A JPH07243720A JP H07243720 A JPH07243720 A JP H07243720A JP 3458194 A JP3458194 A JP 3458194A JP 3458194 A JP3458194 A JP 3458194A JP H07243720 A JPH07243720 A JP H07243720A
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JP
Japan
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refrigerant
liquid
dryer
liquid refrigerant
pipe
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Pending
Application number
JP3458194A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Matsuo
弘樹 松尾
Yasushi Yamanaka
康司 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP3458194A priority Critical patent/JPH07243720A/ja
Publication of JPH07243720A publication Critical patent/JPH07243720A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2339/00Details of evaporators; Details of condensers
    • F25B2339/04Details of condensers
    • F25B2339/044Condensers with an integrated receiver

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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組付コストや製品コストを上昇させることな
く、受液器一体型冷媒凝縮器の放熱面積の縮小化を防い
で車両用冷凍装置の冷凍能力の低下を防止する。 【構成】 直管状の金属パイプ内に、多数の乾燥剤より
なるドライヤ34を封入し、このドライヤ34の両側に
フィルタ35、36を挿入した。さらに、金属パイプ内
に、フィルタ35、36の両側にホルダ37、38を挿
入して、ドライヤ34およびフィルタ35、36を位置
決めした後に、金属パイプを所定の箇所で折曲げて曲が
り部44、49〜51を形成してドライヤコンプリート
9を製作した。そして、このドライヤコンプリート9
を、受液器一体型冷媒凝縮器3の出口と膨張弁5の入口
とを接続する複数本のリキッド配管のうちの1本のリキ
ッド配管として冷凍サイクル8に組み付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷媒凝縮器の出口か
ら膨張弁の入口までの液冷媒配管の中にドライヤを挿入
した冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば車両用冷凍装置において、
車両への搭載性を向上する目的で、受液器を冷媒凝縮器
と一体化した受液器一体型冷媒凝縮器を用いた冷凍サイ
クルが多く提案されつつある。その中で、実公平5−2
6442号公報には、冷凍サイクル中の水分を取り除く
目的で、冷媒凝縮器の受液部内にドライヤを封入した技
術が開示されている。
【0003】また、従来より、受液器内にドライヤを封
入しないで、内部にドライヤを封入したドライヤコンプ
リートを新設して、このドライヤコンプリートを冷媒凝
縮器の出口と膨張弁の入口とを接続する複数本の液冷媒
配管途中に接続するようにした技術も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の従来
の技術においては、冷媒凝縮器の受液部内にドライヤを
封入しており、ある程度のドライヤによる脱水性能を得
るために、ドライヤの封入部分の容積を大きくしなけれ
ばならない。よって、冷媒凝縮器の受液部の体格がかな
り大型化してしまい、大きな取付スペースが必要とな
る。したがって、車両のエンジンルーム内のように取付
スペースを大きく取ることができない場合、すなわち、
取付スペースが一定の場合には、受液部の体格が大型化
した分だけ、冷媒凝縮器のコア部面積、つまり冷媒凝縮
器の放熱面積を小さくしないと車両のエンジンルーム内
へ搭載できないことになる。この結果、受液部内にドラ
イヤを封入しないものと比較して、冷媒凝縮器の放熱面
積が小さくなるので、車両用冷凍装置の冷凍能力が低下
するという問題点があった。
【0005】また、後者の技術においては、内部にドラ
イヤを封入したドライヤコンプリートを新設して、この
ドライヤコンプリートを新たに2本の液冷媒配管途中に
接続する必要があるので、組付コストや製品コストを上
昇させてしまうという問題点があった。
【0006】この発明は、組付コストや製品コストを上
昇させることなく、冷媒凝縮器の放熱面積の縮小化を防
いで冷凍能力の低下を防止することが可能な冷凍装置の
提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、内部に流入
した冷媒を凝縮液化させる冷媒凝縮器と、この冷媒凝縮
器より流入した液冷媒を減圧させる減圧手段と、前記冷
媒凝縮器の出口と前記減圧手段の入口とを接続し、内部
を液冷媒が流れる液冷媒配管と、この液冷媒配管内に封
入され、液冷媒中の水分を取り除くドライヤとを備えた
技術手段を採用した。
【0008】なお、前記冷媒凝縮器を、内部を流れる冷
媒を凝縮液化させる凝縮部、およびこの凝縮部の出口側
端部に接続され、内部に流入した冷媒を気液分離して液
冷媒のみ前記液冷媒配管内に流出させる受液部により構
成しても良い。
【0009】そして、前記ドライヤを、前記液冷媒配管
に形成された曲がり部内に封入しても良い。また、前記
ドライヤを、液冷媒を濾過する複数の濾過袋内に封入
し、前記複数の濾過袋を、数珠状に連結しても良い。さ
らに、前記液冷媒配管内の前記ドライヤの前後に、液冷
媒を濾過する2つのフィルタを設け、前記2つのフィル
タを、液冷媒が通過可能なホルダにより前記液冷媒配管
内に固定しても良い。
【0010】
【作用】この発明によれば、冷媒凝縮器内を通過する際
に凝縮液化された液冷媒は、冷媒凝縮器の出口と減圧手
段の入口を接続する液冷媒配管内に流入し、この液冷媒
配管内を通過する際に液冷媒配管内に封入されたドライ
ヤにて水分が取り除かれる。
【0011】
【実施例】次に、この発明の冷凍装置を車両用冷凍装置
に適用した複数の実施例に基づいて説明する。
【0012】〔第1実施例の構成〕図1ないし図2はこ
の発明の第1実施例を示したもので、図1は車両用冷凍
装置の冷凍サイクルを示した図である。車両用冷凍装置
1は、冷媒圧縮機2、受液器一体型冷媒凝縮器3、サイ
トグラス4、膨張弁5および冷媒蒸発器6を、金属パイ
プやゴムパイプ等よりなる冷媒配管7によって順次接続
して冷凍サイクル8を構成している。冷媒圧縮機2は、
車両のエンジンルーム(図示せず)内に設置されたエン
ジンやモータ等の駆動手段(図示せず)から電磁クラッ
チ等の係脱手段(図示せず)を介して回転動力が伝達さ
れる。この冷媒圧縮機2は、駆動手段から回転動力が伝
達されると、冷媒蒸発器6より内部に吸入したガス冷媒
を圧縮して、高温、高圧のガス冷媒を受液器一体型冷媒
凝縮器3へ吐出する。
【0013】受液器一体型冷媒凝縮器3は、車両のエン
ジンルーム内の走行風を受け易い場所に取付ブラケット
(図示せず)を介して一体的に取り付けられている。そ
して、受液器一体型冷媒凝縮器3は、熱交換を行うコア
部11、このコア部11の水平方向の一端側に接続され
た第1ヘッダ12、およびコア部11の他端側に接続さ
れた第2ヘッダ13等から構成され、炉中にて一体ろう
付けして製造されている。
【0014】コア部11は、凝縮部14および過冷却部
15よりなり、上端部および下端部にコア部11の形状
を保持するためのサイドプレート16、17がろう付け
等の手段により接合されている。凝縮部14は、複数の
凝縮用チューブ18および複数のコルゲートフィン19
よりなり、これらはろう付け等の手段により接合されて
いる。この凝縮部14は、冷媒圧縮機2より内部に流入
したガス冷媒をクーリングファン(図示せず)等により
送られてくる室外空気と熱交換させて冷媒を凝縮液化さ
せる凝縮手段として働く。
【0015】過冷却部15は、複数の過冷却用チューブ
20および複数のコルゲートフィン21よりなり、これ
らはろう付け等の手段により接合されている。この過冷
却部15は、凝縮部14より下方に隣接して設けられ、
内部に流入した液冷媒をクーリングファン等により送ら
れてくる室外空気と熱交換させて液冷媒を過冷却する過
冷却手段として働く。
【0016】複数の凝縮用チューブ18および複数の過
冷却用チューブ20は、耐腐食性、熱伝導性に優れたア
ルミニウム合金等を押出し加工することによって内部に
複数の冷媒通路(図示しない)を有する偏平管形状に製
造されている。また、この実施例では、凝縮用チューブ
18の本数を過冷却用チューブ20の本数より多くして
あり、実験的経験によれば、過冷却用チューブ20の本
数はコア部11の全体の15%〜20%程度が好まし
い。
【0017】複数のコルゲートフィン19、21は、冷
媒の放熱効率を向上させるための放熱フィンで、耐腐食
性、熱伝導性に優れたアルミニウム合金等の金属プレー
トの両面をクラッド処理し、その金属プレートをプレス
加工することによって断面形状がコルゲート形状に形成
されている。
【0018】第1、第2ヘッダ12、13は、それぞれ
複数の部材により構成され、上下方向に延びる円筒形状
を呈する。第1、第2ヘッダ12、13は、耐腐食性、
熱伝導性に優れたアルミニウム合金等の金属プレートの
両面をクラッド処理し、その金属プレートをプレス加工
または押出し加工することによって所定の形状を得てい
る。
【0019】なお、第1ヘッダ12は、複数の凝縮用チ
ューブ18の上流側端および複数の過冷却用チューブ2
0の下流側端がろう付け等の手段により接合されてい
る。さらに、第1ヘッダ12は、セパレータ22、入口
配管23および出口配管24をろう付け等の手段により
接合している。
【0020】セパレータ22は、略円板形状に形成さ
れ、第1ヘッダ12の内部を、入口側連通室25と出口
側連通室26とに分割する仕切り手段である。入口側連
通室25は、コア部11のうち複数の凝縮用チューブ1
8の上流側端のみに連通する部屋である。出口側連通室
26は、コア部11のうち複数の過冷却用チューブ20
の下流側端のみに連通する部屋である。
【0021】入口配管23は、円管形状を呈し、冷媒圧
縮機2の吐出口より吐出された高温、高圧のガス冷媒を
入口側連通室25内に流入させるための流入手段で、ろ
う付け等の手段により第1ヘッダ12に接合されてい
る。出口配管24は、円管形状を呈し、出口側連通室2
6内の液冷媒を冷媒配管7へ流出させる流出手段で、ろ
う付け等の手段により第1ヘッダ12に接合されてい
る。
【0022】第2ヘッダ13は、複数の凝縮用チューブ
18の下流側端および複数の過冷却用チューブ20の上
流側端がろう付け等の手段により接合されている。この
第2ヘッダ13は、内側プレート131、外側プレート
132、受液部29を形成するタンク133より構成さ
れ、両端部の開口部を閉塞するキャップ134、135
を備えている。内側プレート131および外側プレート
132は、両側面をクラッド処理したアルミニウム合金
等の金属プレートをプレス加工にて成形することにより
製造される。外側プレート132は、プレス加工にて爪
状係止部(図示しない)を形成していると共に、冷媒流
入口30および冷媒流出口31を形成している。
【0023】タンク133は、アルミニウム合金等の押
出し成形品であり、プレス加工等の追加工にて冷媒流入
口30、冷媒流出口31を形成している。そして、外側
プレート132とタンク133とは、タンク133側の
冷媒流入口30および冷媒流出口31にそれぞれ外側プ
レート132の爪状係止部を挿入してかしめた後に炉中
一体ろう付けにて接合される。また、タンク133は、
両側面をクラッド処理したアルミニウム合金等の金属プ
レートをプレス加工にてタンク状に加工したものを使用
しても良い。そして、外側プレート132およびタンク
133の壁で第1セパレータ27が形成され、さらにこ
の第1セパレータ27および内側プレート131に第2
セパレータ28がろう付け等の手段により接合されてい
る。
【0024】第1セパレータ27は、図示左側の第1の
部屋と図示右側の第2の部屋(受液部)29に仕切る仕
切り手段で、第1の部屋と第2の部屋を連通する円形状
の冷媒流入口30および円形状の冷媒流出口31を形成
している。第2セパレータ28は、第1の部屋の内部
を、上側連通室32と下側連通室33とに分割する仕切
り手段である。上側連通室32は、複数の凝縮用チュー
ブ18の下流側端のみに連通する部屋である。下側連通
室33は、複数の過冷却用チューブ20の上流側端のみ
に連通する部屋である。
【0025】受液部29は、凝縮部14より冷媒流入口
30を介して内部に流入した気液二相状態の冷媒をガス
冷媒と液冷媒とに気液分離して、冷媒流出口31を介し
て液冷媒のみ過冷却部15に供給する受液器として働
く。
【0026】サイトグラス4は、受液器一体型冷媒凝縮
器3の出口より下流側に接続され、冷凍サイクル8内を
循環する冷媒の状態を観察するものである。このサイト
グラス4は、車両のエンジンルーム内において点検者が
視認し易い場所、例えば受液器一体型冷媒凝縮器3に隣
設した冷媒配管7の途中に単独で架装されている。
【0027】膨張弁5は、本発明の減圧手段であって、
サイトグラス4の出口と冷媒蒸発器6の入口との間に接
続され、サイトグラス4より流入した高温、高圧の液冷
媒を膨張して低温、低圧の気液二相状態の冷媒にするも
のである。この膨張弁5は、冷媒蒸発器6の出口側の冷
媒過熱度を所定値に維持するよう弁開度を自動調整する
温度作動式膨張弁が用いられている。なお、膨張弁5の
代わりに、キャピラリチューブや固定絞り等の減圧手段
を用いても良い。
【0028】冷媒蒸発器6は、膨張弁5の出口と冷媒圧
縮機2の吸入口との間に接続され、膨張弁5より内部に
流入した気液二相状態の冷媒をブロワ(図示せず)の回
転により送られてくる主に室外空気と熱交換させて冷媒
を蒸発気化させ、空気を冷却させる冷却手段である。
【0029】冷媒配管7は、受液器一体型冷媒凝縮器3
の出口配管24とサイトグラス4の入口とを接続する複
数本(一般的には2本)の液冷媒配管(冷凍サイクル8
の高圧配管、リキッド配管)を有している。なお、この
実施例では、複数本の液冷媒配管のうちの1本の液冷媒
配管を、内部にドライヤ34、2つのフィルタ35、3
6および2つのホルダ37、38を封入したドライヤコ
ンプリート9に代えている。
【0030】ドライヤコンプリート9は、本発明の液冷
媒配管であって、アルミニウム合金等の金属パイプで、
両端部に中央部より径の細い縮管部41、42を有して
いる。縮管部41は、円管状を呈し、先端外周に受液器
一体型冷媒凝縮器3の出口配管24等の他の配管と接続
するためのジョイント43を取り付けている。なお、縮
管部41の途中には、小さい取付スパースを有効に利用
するため、液冷媒の流れ方向を変えるように曲げられた
曲がり部44が形成されている。また、縮管部42は、
円管状を呈し、先端外周にサイトグラス4等の他の配管
と接続するためのジョイント45を取り付けている。
【0031】そして、縮管部41、42間には、略円錐
形状のテーパ部46、47を介して拡管部48が円管状
に形成されている。この拡管部48は、例えば1.5m
×φ12の容積を備え、途中に、液冷媒の流れ方向を変
えるように曲げられた曲がり部49〜51が形成されて
いる。これらの曲がり部44、49〜51により、エン
ジンルーム内の複数の補機を避けながらドライヤコンプ
リート9を取り回すことができるので、サイトグラス4
を視認し易い場所に設置でき、且つエンジンンルーム内
の小さい取付スパースを有効に利用できる。
【0032】ここで、冷媒中の水分濃度が高くなると、
膨張弁5やキャピラリチューブ等の減圧手段の小孔が凍
結により閉塞して冷凍サイクル8の作動に大きな妨げに
なる。この他に、塩素を含むフロン系冷媒中の水分はフ
ロンの加水分解を生起し、腐食性の高い塩酸(塩化水
素)を発生させたり、スラッジ生成の原因ともなり、金
属配管類の腐食などを起こし易くする。また、冷媒圧縮
機2内のシリンダ内面やピストンに所謂鍍金現象を引き
起こす原因になることもある。
【0033】そこで、この実施例では、冷凍サイクル8
内の水分を除去するドライヤ34を、ドライヤコンプリ
ート9の拡管部48内に取り付けている。ドライヤ34
としては、多数のフロン系冷媒用乾燥剤(合成ゼオライ
ト、アルミナゲル、シリカゲル等のシリカアルミナ吸着
剤)が用いられている。
【0034】また、冷凍サイクル8内にゴミ、砂、金属
等の異物が存在すると、膨張弁5や冷媒圧縮機2の弁機
構に引っ掛かってその作動を妨げたり、ピストン、軸受
等の摺動部に焼き付きを引き起こしたりする恐れが多
い。その上、ドライヤ34の乾燥剤が長期間使用してい
る間に崩壊したり、磨耗して微粉化して冷凍サイクル8
内に流出することにより、その微粉も同様に不具合を引
き起こす。
【0035】そこで、この実施例では、冷凍サイクル8
内のゴミ、砂、金属等の異物を除去する2つのフィルタ
35、36を、ドライヤ34の両側を挟み込むようにド
ライヤコンプリート9の拡管部48内に取り付けてい
る。2つのフィルタ35、36としては、樹脂製フェル
ト、目の細かい金網等の濾過材が用いられ、拡管部48
内の通路を塞ぐように挿入されている。
【0036】2つのホルダ37、38は、多数の***が
開けられたパンチングメタルよりなり、ドライヤコンプ
リート9の拡管部48内に圧入されている。これらのホ
ルダ37、38は、2つのフィルタ35、36をドライ
ヤコンプリート9の拡管部48の両端部にそれぞれ保持
固定する保持手段である。なお、2つのフィルタ35、
36の材質として剛性のあるものを用いた場合には2つ
のホルダ37、38を設けなくても良い。
【0037】〔第1実施例の製造方法〕次に、この実施
例のドライヤコンプリート9の製造方法を図1に基づい
て簡単に説明する。先ず、例えばφ12の直管状の金属
パイプ内に、所定の量(例えば120cc)のドライヤ
34を挿入し、このドライヤ34の両側の2つのフィル
タ35、36をそれぞれ挿入し、これらのフィルタ3
5、36の両側に2つのホルダ37、38をそれぞれ挿
入する。
【0038】そして、金属パイプの両端部を絞り加工し
て例えばφ8の縮管部41、42および拡管部48を形
成し、この縮管部41、42に連なるテーパ部46、4
7にて2つのホルダ37、38をそれぞれ固定して、ド
ライヤ34および2つのフィルタ35、36の位置決め
を行う。
【0039】そして、縮管部41および拡管部48の所
定の箇所を折り曲げて曲がり部44、49〜51を形成
してドライヤコンプリート9を製作する。その後に、こ
のドライヤコンプリート9の縮管部41の先端外周にジ
ョイント43を溶接、ろう付け、かしめ等の手段により
結合する。また、同様にして、ドライヤコンプリート9
の縮管部42の先端外周にジョイント45を溶接、ろう
付け、かしめ等の手段により結合する。
【0040】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
車両用冷凍装置1の作用を図1に基づいて簡単に説明す
る。車両用冷凍装置1の運転が開始されると、冷媒圧縮
機2がエンジンやモータ等の駆動手段によって回転駆動
され、吸入口より吸入したガス冷媒を圧縮する。
【0041】このため、冷媒圧縮機2の吐出口より吐出
された高温、高圧のガス冷媒は、入口配管23を通って
第1ヘッダ12の入口側連通室25内に流入する。入口
側連通室25内に流入したガス冷媒は、入口側連通室2
5内で凝縮部14を構成する複数の凝縮用チューブ18
に分配される。
【0042】そして、複数の凝縮用チューブ18に分配
されたガス冷媒は、これらの凝縮用チューブ18を通過
する際にコルゲートフィン19を介して室外空気と熱交
換して凝縮液化され、一部のガス冷媒を残して殆ど液冷
媒となる。このような気液二相状態の冷媒は、複数の凝
縮用チューブ18より第2ヘッダ13の上側連通室32
内に流入する。上側連通室32内に流入した気液二相状
態の冷媒は、一旦集められた後に、第1セパレータ27
に形成された冷媒流入口30を通って受液部29内へ流
入する。
【0043】受液部29では、その断面積をある程度大
きく(例えば500mm2 )とることで冷媒の速度を低減
させ、且つ気泡状のガス冷媒の浮力を利用して気液分離
している。さらに、第2ヘッダ13内に第2セパレータ
28を設けることによって、複数の凝縮用チューブ18
のうちの最下部の凝縮用チューブ18の下流端から複数
の過冷却用チューブ20のうちの最下部の過冷却用チュ
ーブ20の上流端までの流路長さを長くとっている。
【0044】その上、第2セパレータ28によって、複
数の凝縮用チューブ18から第2ヘッダ13内に流入し
た冷媒がUターンして複数の過冷却用チューブ20へ流
出するようにしているので、気液二相状態の冷媒が遠心
力により気液分離し気泡状のガス冷媒がより一箇所(内
側)に集められる。
【0045】すなわち、冷媒流入口30が上側連通室3
2の下部で開口しており、冷媒流入口30と冷媒流出口
31とが比較的に接近しているので、気液二相状態の冷
媒が冷媒流入口30→受液部29→冷媒流出口31を通
過する時に、遠心力を受けて比重の大きい液冷媒が第2
ヘッダ13の外側部に移行し、比重の小さい気泡状のガ
ス冷媒が受液部29内の上方部に集まる。
【0046】したがって、受液部29内で気液二相状態
の冷媒が効率良く気液分離するため、受液部29の上部
にガス冷媒が、下部に液冷媒が溜まることになる。よっ
て、受液部29内において気液界面ができるだけの充分
な冷媒が冷凍サイクル8内に充填されているならば、受
液部29の下部にある冷媒流出口31からは過冷却度を
持たない液冷媒のみが下側連通室33内に流入する。下
側連通室33内に流入した液冷媒は、下側連通室33内
で過冷却部15を構成する複数の過冷却用チューブ20
に分配される。
【0047】そして、複数の過冷却用チューブ20に分
配された液冷媒は、これらの過冷却用チューブ20を通
過する際にコルゲートフィン21を介して室外空気と熱
交換して過冷却され、過冷却度を持つ液冷媒となり、第
1ヘッダ12の出口側連通室26内に流入する。
【0048】出口側連通室26内に流入した液冷媒は、
出口配管24を通ってドライヤコンプリート9内に流入
する。ドライヤコンプリート9内に流入した液冷媒は、
縮管部41の曲がり部44を通ってホルダ37の多数の
***より拡管部48内に流入する。拡管部48内に流入
した液冷媒は、フィルタ35を通過する際にフィルタ3
5にゴミ、砂、金属等の異物が取り除かれた後にドライ
ヤ34にて液冷媒中の水分が取り除かれる。水分が取り
除かれた液冷媒は、フィルタ36を通過する際にフィル
タ36に崩壊したり、摩耗により微粉化した乾燥剤の微
粉が取り除かれ、ホルダ38の***を通って縮管部42
内に流入する。
【0049】縮管部42内に流入した液冷媒は、ドライ
ヤコンプリート9の他端部より流出した後に、サイトグ
ラス4を通って膨張弁5内へ流入する。膨張弁5内へ流
入した液冷媒は、膨張弁5を通過する際に急激に膨張し
て霧状冷媒になる。霧状冷媒は、冷媒蒸発器6内に流入
して車室内へ吹き出す空気と熱交換して蒸発気化した後
に冷媒圧縮機2の吸入口より吸入される。なお、冷媒と
熱交換して冷却された空気は、車室内へ吹き出される。
そして、以上の作動を繰り返すことにより車室内が冷房
される。
【0050】〔第1実施例の効果〕以上のように、車両
用冷凍装置1は、受液器一体型冷媒凝縮器3の受液部2
9内にドライヤ34を封入していないので、受液器一体
型冷媒凝縮器3の取付スペースが一定の場合でも、受液
部29が大型化しない。よって、受液器一体型冷媒凝縮
器3のコア部11の面積、つまり受液器一体型冷媒凝縮
器3の放熱面積を縮小化する必要がなくなるので、車両
用冷凍装置1の冷凍能力の低下を防止することができ
る。
【0051】また、1本の液冷媒配管をドライヤコンプ
リート9に変更するだけで、冷凍サイクル8中の異物や
水分を取り除くことができるので、液冷媒配管の本数を
増加させる必要はない。したがって、既成の液冷媒配管
の途中に新設したドライヤコンプリートを接続する従来
の技術と比較して、組付工数が減少することになり、組
付コストや製品コストを低下させることができる。
【0052】さらに、ドライヤコンプリート9に曲がり
部44、49〜51を設けることにより、小さい取付ス
ペース内でも、例えば120ccのドライヤ34を封入
するために必要な所定の封入容積を確保することがで
き、且つ取回しの自由度の高いドライヤコンプリート9
を提供することができる。
【0053】なお、受液器一体型冷媒凝縮器3の過冷却
部15より流入した液冷媒が過冷却度を持つため、膨張
弁5より上流側のドライヤコンプリート9内や液冷媒配
管内での圧力損失により液冷媒はガス化しない。このた
め、膨張弁5内にはガス冷媒を含まない単相の液冷媒が
供給されるため、膨張弁5内に流入する液冷媒の冷媒循
環量が低下することはない。これにより、充分な量の霧
状冷媒が冷媒蒸発器6内へ供給されるので、車両用冷凍
装置1の冷凍能力の低下を防止することができる。
【0054】〔第2実施例〕図2はこの発明の第2実施
例を示したもので、車両用冷凍装置を示した図である。
この実施例では、樹脂製フェルトよりなる濾過袋61内
にドライヤ34を少量ずつ袋詰めし、その濾過袋61を
数珠つなぎにしたドライヤフィルタ62を直管状の金属
パイプに封入した後に、曲げ加工を行ってドライヤコン
プリート9を製作している。
【0055】この実施例では、金属パイプの内径に対し
て余裕を持たせた状態でドライヤフィルタ62を封入す
ることができるので、第1実施例と比較して曲げ加工を
容易にすることができる。また、複数の濾過袋61がゴ
ミ、砂、金属等の異物を取り除くフィルタとして働くの
で、第1実施例のように、ドライヤ34の前後にフィル
タやホルダが不要となり、経済性に優れる。
【0056】〔変形例〕この実施例では、本発明を車両
用冷凍装置1に適用したが、本発明を工場、建築物等の
定置式の冷凍装置に適用しても良く、飛行機や船舶用冷
凍装置に適用しても良い。
【0057】この実施例では、受液器一体型冷媒凝縮器
3に過冷却部15を設けたが、受液器一体型冷媒凝縮器
3に過冷却部15を設けなくても良い。また、ドライヤ
コンプリート9の曲がり部の数は、冷媒凝縮器、膨張弁
の位置関係に応じて自由に選定できる。
【0058】この実施例では、受液器一体型冷媒凝縮器
3の出口とサイトグラス4の入口とを接続するドライヤ
コンプリート9内にドライヤ34を封入したが、サイト
グラス4の出口と膨張弁5の入口とを接続するリキッド
配管内にドライヤを封入しても良い。
【0059】また、過冷却部15を設けていない受液器
一体型冷媒凝縮器の出口と別途設けたスーパークーラ
(冷媒過冷却器)の入口とを接続するリキッド配管内に
ドライヤを封入しても良く、さらにスーパークーラ(冷
媒過冷却器)の出口と膨張弁5の入口とを接続するリキ
ッド配管内にドライヤを封入しても良い。なお、サイト
グラス4は設けなくても良い。また、2本以上のリキッ
ト配管内にドライヤを分けて封入しても良い。つまり、
2本のリキッド配管をドライヤコンプリートとして用い
ても良い。
【0060】
【発明の効果】この発明は、取付スペースが一定の場合
でも冷媒凝縮器の放熱面積を小さくする必要はないの
で、冷凍装置の冷凍能力の低下を防止することができ
る。また、2本の液冷媒配管の途中にドライヤを封入し
たドライヤコンプリートを接続する必要もないので、組
付工数を減少することができ、組付コストや製品コスト
を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に用いた車両用冷凍装置
を示した構成図である。
【図2】この発明の第2実施例に用いた車両用冷凍装置
を示した構成図である。
【符号の説明】
1 車両用冷凍装置 3 受液器一体型冷媒凝縮器 5 膨張弁(減圧手段) 8 冷凍サイクル 9 ドライヤコンプリート(液冷媒配管) 11 コア部 14 凝縮部 29 受液部 34 ドライヤ 35 フィルタ 36 フィルタ 37 ホルダ 38 ホルダ 44 曲がり部 49 曲がり部 50 曲がり部 51 曲がり部 61 濾過袋 62 ドライヤフィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)内部に流入した冷媒を凝縮液化させ
    る冷媒凝縮器と、 (b)この冷媒凝縮器より流入した液冷媒を減圧させる
    減圧手段と、 (c)前記冷媒凝縮器の出口と前記減圧手段の入口とを
    接続し、内部を液冷媒が流れる液冷媒配管と、 (d)この液冷媒配管内に封入され、液冷媒中の水分を
    取り除くドライヤとを備えた冷凍装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の冷凍装置において、 前記冷媒凝縮器は、内部を流れる冷媒を凝縮液化させる
    凝縮部、 およびこの凝縮部の出口側端部に接続され、内部に流入
    した冷媒を気液分離して液冷媒のみ前記液冷媒配管内に
    流出させる受液部を有することを特徴とする冷凍装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の冷凍装置において、 前記ドライヤは、前記液冷媒配管に形成された曲がり部
    内に封入されていることを特徴とする冷凍装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の冷凍装置において、 前記ドライヤは、液冷媒を濾過する複数の濾過袋内に封
    入され、 前記複数の濾過袋は、数珠状に連結していることを特徴
    とする冷凍装置。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の冷凍装置において、 前記液冷媒配管は、前記ドライヤの前後に、液冷媒を濾
    過する2つのフィルタを有し、 前記2つのフィルタは、液冷媒が通過可能なホルダによ
    り前記液冷媒配管内で固定されていることを特徴とする
    冷凍装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040015863A (ko) * 2002-08-14 2004-02-21 한라공조주식회사 자동차용 냉방시스템
DE19655397B4 (de) * 1995-11-22 2010-07-29 Volkswagen Ag Trockneranordnung am Kältemittel-Kondensator einer Fahrzeug-Klimaanlage
DE102012112708B4 (de) 2012-12-20 2022-09-08 Denso Automotive Deutschland Gmbh Kältemittelkreislauf, insbesondere in einem Fahrzeug
WO2023276374A1 (ja) * 2021-06-30 2023-01-05 株式会社クボタ 作業機

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