JPH0724032U - 乾燥感知形自動散水制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 本考案は盆栽鉢などの用土が乾燥し散水を
必要とする時に用土の乾燥度を電気的に検出し自動的に
散水を行うことを目的としたもの。 【構 成】 本考案は電源回路、検出回路、タイマー回
路および散水回路により構成され用土に差し込んだ検出
電極５の水分が不足すると抵抗値が大きくなり電圧降下
が増加するため、検出用トランジスタ９の働きにより検
出用リレー８が動作し、同時にタイマー用リレー１３が
動作し電磁弁１６が開くため水道水が散水用ノズルを通
して散水する。検出用リレー８が動作するとタイマー用
コンデンサ１１が充電され、これによりタイマー用リレ
ー１３は継続して動作しこの充電された電荷がなくなる
まで継続して散水する。検出感度、散水時間はそれぞれ
感度調整用可変抵抗器４、時間調整用可変抵抗器１２に
より調整が可能のため、自動的に効率よく散水ができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、乾燥感知形自動散水制御装置に係わり、電気的に用土の乾燥度を検 出して自動的に散水する制御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

自動散水装置にはタイマーを利用して、設定した時間になると自動的に散水す るものはあるが、雨天の時や乾燥していない場合でも時間になると散水され、又 真夏の晴天で風が強い場合等には短時間で用土が乾燥するが、設定した時間にな らないと散水出来ない欠点がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

盆栽や園芸の用土への散水は用土の乾燥度により行うが、用土の乾燥度と散水 時間を予め設定しておき、用土が設定した乾燥度に達することにより設定した時 間の散水を自動的に行うもので前述の欠点を解消しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、盆栽鉢等の用土に２本の電極を差し込み、用土の電気抵抗により乾 燥度を検出し、家庭で使用する水道水を利用し電磁弁、散水用ノズルを通して自 動的に散水することにより問題点を解決している。

【０００５】

【作用】

用土に水分が多い場合は電気抵抗が小さく、水分が蒸発するに従い電気抵抗が 大きくなるため、用土を通した電気回路に電圧をかけて用土の電圧降下によりト ランジスタを利用して水道水を開閉する電磁弁を動作させ、散水用ノズルを通し て用土に散水するもので、用土が乾燥することにより電圧降下が大きくなりトラ ンジスタが動作し散水を開始するとともに、タイマー回路が動作して一定の時間 散水を継続する。 用土が散水されると電気抵抗が小さくなり回路の電圧降下が低下するためトラ ンジスタは動作を停止し、予め設定した時間タイマーが動作すると散水を停止す る。

【０００６】

【実施例】

以下、添付図面に従って実施例を説明する。家庭で一般に使用している交流１ ００Ｖを電源とし、電源回路、検出回路、タイマー回路および散水回路から構成 される。

【０００７】 電源回路 交流１００Ｖを電源とし、電磁弁１６の動作用、降圧用トランス１により変圧 し、検出回路、タイマー回路および散水回路などの電源としている。

【０００８】 検出回路 降圧用トランス１の二次側一方に分圧抵抗３を通して検出用直流変換器６に接 続しこれの交流側に並列に感度調整用可変抵抗器４と検出電極５を直列に接続す る。 検出電極５は盆栽鉢１８の代表の用土の中に電極を入れ、用土の水分により抵 抗値が変化すると、この抵抗値と感度調整用可変抵抗器４の抵抗値を加えた抵抗 値が分圧抵抗器３と分圧されるため感度調整用可変抵抗器４を一定に制定してお くことにより検出電極５は用土が乾燥すると抵抗値が上がり検出用直流変換器６ の交流側に加わる電圧が上昇する。 交流側の電圧変化を検出用直流変換器６により直流電圧とし検出用トランジス タ９のベースに加え、エミッタを通して電流が流れる。 検出用トランジスタ９のベース側に一定以上の電流が流れると、リレー、タイ マー用直流変換器７を電源とし検出用リレー８、コレクタ、エミッタを通して電 流が流れるため、検出用リレー８が動作し接点が閉となる。なおテストボタン２ を押すことにより検出回路に加わる電圧が上昇するため上記と同様に動作する。

【０００９】 タイマー回路および散水回路 検出回路で検出用リレー８の接点が閉じることによりリレー、タイマー用直流 変換器７によりタイマー用リレー１３が動作し、同時にタイマー用コンデンサ１ ０が充電される。 タイマー用リレー１３が動作することによりこの接点が閉じ水道水を開閉する 電磁弁１６が開き散水用ノズル１７から散水を開始する。 散水すると用土の水分が多くなり検出電極５の抵抗値が低下するため検出用ト ランジスタ９のベースに加わる電圧が制定値以下になると検出用リレー８の接点 が開放されるがタイマー用コンデンサ１０に充電された電荷を電源とし、タイマ ー用リレー１３のベース、エミッタに電流が流れるためタイマー用リレー１３に 継続して電流が流れ、時間調整用可変抵抗器１２で設定した時間継続して散水す る。なおタイマー用抵抗器１１は時間の調整、分流用抵抗器１５は回路の安定の 働きをしている。

【００１０】

【考案の効果】

用土の乾燥度を感知して自動的に散水するため効率的に散水出来るとともに長 期の旅行などでも水切れの心配がなく、乾燥度や散水時間も任意に調整出来、テ ストボタンを押すことによりタイマーで設定した時間の散水を行うことか出来る また、乾燥度を検出する検出電極は交流を使用しており劣化がなく電極間の電 圧は０、５Ｖ以下のため感電などの危険もない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の乾燥感知形自動散水制御装置の実施例
を示す回路図である。

【符号の説明】

１ 降圧用トランス ２ テストボタン ３ 分圧抵抗器 ４ 感度調整用可変抵抗器 ５ 検出電極 ６ 検出用直流変換器 ７ リレー、タイマー用直流変換器 ８ 検出用リレー ９ 検出用トランジスタ １０ タイマー用コンデンサ １１ タイマー用抵抗器 １２ 時間調整用可変抵抗器 １３ タイマー用リレー １４ タイマー用トランジスタ １５ 分流抵抗器 １６ 電磁弁 １７ 散水用ノズル １８ 盆栽鉢

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 盆栽や園芸などにおいては用土がある程
   度乾燥したら散水を要するが、用土の水分で乾燥度を電
   気的に検出し、水道水を利用して自動的に散水すること
   を特徴とする乾燥感知形自動散水制御装置。