JPH07238870A - ディーゼル機関の排気ガス還流装置および排気ガス還流方法 - Google Patents
ディーゼル機関の排気ガス還流装置および排気ガス還流方法Info
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- JPH07238870A JPH07238870A JP6052707A JP5270794A JPH07238870A JP H07238870 A JPH07238870 A JP H07238870A JP 6052707 A JP6052707 A JP 6052707A JP 5270794 A JP5270794 A JP 5270794A JP H07238870 A JPH07238870 A JP H07238870A
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- egr
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- Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、ディーゼル機関の排気ガス還流装
置および排気ガス還流方法に係わり、特には、排気ガス
の一部を冷却し、かつ、水分を除去して還流し、ディー
ゼル機関の耐久性が向上するディーゼル機関の排気ガス
還流装置および排気ガス還流方法の改良の提供を目的と
する。 【構成】 排気ガスの一部を吸気側に還流させる排気ガ
ス還流回路を設け、排気ガス還流回路でススを除去し、
かつ、冷却して吸気側に還流させるディーゼル機関にお
いて、排気ガス還流回路上流側で排気ガスのススを除去
した後に、排気ガスを冷却して熱交換器の冷却効率を維
持する。
置および排気ガス還流方法に係わり、特には、排気ガス
の一部を冷却し、かつ、水分を除去して還流し、ディー
ゼル機関の耐久性が向上するディーゼル機関の排気ガス
還流装置および排気ガス還流方法の改良の提供を目的と
する。 【構成】 排気ガスの一部を吸気側に還流させる排気ガ
ス還流回路を設け、排気ガス還流回路でススを除去し、
かつ、冷却して吸気側に還流させるディーゼル機関にお
いて、排気ガス還流回路上流側で排気ガスのススを除去
した後に、排気ガスを冷却して熱交換器の冷却効率を維
持する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼル機関の排気
ガス還流装置および排気ガス還流方法に係わり、特に
は、排気ガスの一部をススを除去した後に冷却して吸気
側に還流させるディーゼル機関の排気ガス還流装置およ
び排気ガス還流方法に関する。
ガス還流装置および排気ガス還流方法に係わり、特に
は、排気ガスの一部をススを除去した後に冷却して吸気
側に還流させるディーゼル機関の排気ガス還流装置およ
び排気ガス還流方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車等に搭載されるエンジンに
おいて、排気ガス中のＮＯX （窒素酸化物）を低減する
ために、排気ガスの一部を冷却して吸気側に還流させる
排気ガス還流（以下、ＥＧＲという。）は、特開平４−
１７５４５３号公報で知られている。また、排気ガス中
に含まれるカーボンが吸気通路の内壁面に付着して蓄積
し、更に蓄積後カーボン塊となって剥離離脱したりし
て、エンジン本体に不具合を生じさせないため、排気通
路と吸気通路の過給機の上流側を連通したＥＧＲ通路
に、ＥＧＲ熱交換器、ＥＧＲフイルタを設けるものも、
特開平４−３０１１７２号公報で知られている。
おいて、排気ガス中のＮＯX （窒素酸化物）を低減する
ために、排気ガスの一部を冷却して吸気側に還流させる
排気ガス還流（以下、ＥＧＲという。）は、特開平４−
１７５４５３号公報で知られている。また、排気ガス中
に含まれるカーボンが吸気通路の内壁面に付着して蓄積
し、更に蓄積後カーボン塊となって剥離離脱したりし
て、エンジン本体に不具合を生じさせないため、排気通
路と吸気通路の過給機の上流側を連通したＥＧＲ通路
に、ＥＧＲ熱交換器、ＥＧＲフイルタを設けるものも、
特開平４−３０１１７２号公報で知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、排気ガ
スの一部を冷却して吸気側に還流させて排気ガス中のＮ
ＯX を低減しても、ディーゼル機関用の燃料は脱硫処理
がされていないために、燃料の中に硫黄（サルファＳ）
が含まれているために排ガス、即ち、ＥＧＲガス中には
ＳＯ2 が含まれる外に、ススも混入している。これらの
ＥＧＲガスをディーゼル機関内部に入れるとＳＯ2 が酸
化されてＳＯ3 となり、水と反応して硫酸（Ｈ2 Ｓ
Ｏ4 ）となり、ピストンリングとシリンダーライナの間
からオイルパンに落下して潤滑油に入る。このＨ2 ＳＯ
4 ＋潤滑油の成分Ｃａ（ＯＨ）2 が反応してＣａＳＯ4
となる。このとき、硫酸によるシリンダライナ、ピスト
ンリングの腐食磨耗、および、オイル中和によりアルカ
リ価が低下し、タペット、カムシャフト等の潤滑を阻害
し、ディーゼル機関の耐久性が損なわれる。また、ディ
ーゼル機関においては、ＥＧＲ通路に順次にＥＧＲ冷却
器とＥＧＲフイルタを付けた場合に、ＥＧＲ冷却器で生
ずる水により上記と同様に硫酸（Ｈ2 ＳＯ4 ）が発生
し、ＥＧＲフイルタが侵されて耐久性が損なわれるとと
もに、排気ガス中のススがＥＧＲ冷却器に溜まり冷却効
率が低下するという問題が発生している。
スの一部を冷却して吸気側に還流させて排気ガス中のＮ
ＯX を低減しても、ディーゼル機関用の燃料は脱硫処理
がされていないために、燃料の中に硫黄（サルファＳ）
が含まれているために排ガス、即ち、ＥＧＲガス中には
ＳＯ2 が含まれる外に、ススも混入している。これらの
ＥＧＲガスをディーゼル機関内部に入れるとＳＯ2 が酸
化されてＳＯ3 となり、水と反応して硫酸（Ｈ2 Ｓ
Ｏ4 ）となり、ピストンリングとシリンダーライナの間
からオイルパンに落下して潤滑油に入る。このＨ2 ＳＯ
4 ＋潤滑油の成分Ｃａ（ＯＨ）2 が反応してＣａＳＯ4
となる。このとき、硫酸によるシリンダライナ、ピスト
ンリングの腐食磨耗、および、オイル中和によりアルカ
リ価が低下し、タペット、カムシャフト等の潤滑を阻害
し、ディーゼル機関の耐久性が損なわれる。また、ディ
ーゼル機関においては、ＥＧＲ通路に順次にＥＧＲ冷却
器とＥＧＲフイルタを付けた場合に、ＥＧＲ冷却器で生
ずる水により上記と同様に硫酸（Ｈ2 ＳＯ4 ）が発生
し、ＥＧＲフイルタが侵されて耐久性が損なわれるとと
もに、排気ガス中のススがＥＧＲ冷却器に溜まり冷却効
率が低下するという問題が発生している。
【０００４】本発明は上記従来の問題点に着目し、ディ
ーゼル機関の排気ガス還流装置および排気ガス還流方法
に係わり、特には、排気ガスの一部をススを除去した後
に冷却するとともに、水分も除去して還流し、冷却効率
の低下を防ぎ、かつ、ディーゼル機関の耐久性が向上す
るディーゼル機関の排気ガス還流装置および排気ガス還
流方法の改良の提供を目的とする。
ーゼル機関の排気ガス還流装置および排気ガス還流方法
に係わり、特には、排気ガスの一部をススを除去した後
に冷却するとともに、水分も除去して還流し、冷却効率
の低下を防ぎ、かつ、ディーゼル機関の耐久性が向上す
るディーゼル機関の排気ガス還流装置および排気ガス還
流方法の改良の提供を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のディーゼル機関の排気ガス還流装置および
その制御方法の第１発明では、ディーゼル機関の負荷に
応じて排気ガスの一部を吸気側に還流させるとともに、
吸気側に還流させるガスを冷却し、かつ、ススを除去し
て吸気側に還流させるディーゼル機関において、排気ガ
ス還流回路上流側から順次に、ディーゼル機関の負荷に
応じて還流させる量を設定するＥＧＲ率調量用バルブ、
還流させる排気ガスのススを除去するＥＧＲフィルタ、
ススを除去したガスを冷却し、かつ水分を除去する水分
除去付ＥＧＲ熱交換器を配置したことを特徴とする。
に、本発明のディーゼル機関の排気ガス還流装置および
その制御方法の第１発明では、ディーゼル機関の負荷に
応じて排気ガスの一部を吸気側に還流させるとともに、
吸気側に還流させるガスを冷却し、かつ、ススを除去し
て吸気側に還流させるディーゼル機関において、排気ガ
ス還流回路上流側から順次に、ディーゼル機関の負荷に
応じて還流させる量を設定するＥＧＲ率調量用バルブ、
還流させる排気ガスのススを除去するＥＧＲフィルタ、
ススを除去したガスを冷却し、かつ水分を除去する水分
除去付ＥＧＲ熱交換器を配置したことを特徴とする。
【０００６】第１発明を主体とする第２発明では、排気
ガス還流回路の上流側の取り出し位置をディーゼル機関
と過給機との間に配置している。
ガス還流回路の上流側の取り出し位置をディーゼル機関
と過給機との間に配置している。
【０００７】第１発明を主体とする第３発明では、水分
除去付ＥＧＲ熱交換器はＥＧＲ冷却器の下方に水抜きタ
ンクを設けたディーゼル機関の排気ガス還流装置。
除去付ＥＧＲ熱交換器はＥＧＲ冷却器の下方に水抜きタ
ンクを設けたディーゼル機関の排気ガス還流装置。
【０００８】第３発明を主体とする第４発明では、水抜
きタンク又はドレン配管の途中に酸性の水を中和する中
和剤層を設けている。
きタンク又はドレン配管の途中に酸性の水を中和する中
和剤層を設けている。
【０００９】第５発明では、排気ガスの一部を吸気側に
還流させる排気ガス還流回路を設け、排気ガス還流回路
でススを除去し、かつ、冷却して吸気側に還流させるデ
ィーゼル機関において、熱交換器の冷却効率を維持する
ため排気ガス還流回路上流側で排気ガスのススを除去
し、その後に排気ガスを冷却することを特徴とする。
還流させる排気ガス還流回路を設け、排気ガス還流回路
でススを除去し、かつ、冷却して吸気側に還流させるデ
ィーゼル機関において、熱交換器の冷却効率を維持する
ため排気ガス還流回路上流側で排気ガスのススを除去
し、その後に排気ガスを冷却することを特徴とする。
【００１０】第６の発明では、排気ガスの一部を吸気側
に還流させる排気ガス還流回路を設け、排気ガス還流回
路にススを除去し、かつ、冷却して吸気側に還流させる
ディーゼル機関において、吸気側に還流させる排気ガス
中の酸性の水分を低減してから還流させることを特徴と
する。
に還流させる排気ガス還流回路を設け、排気ガス還流回
路にススを除去し、かつ、冷却して吸気側に還流させる
ディーゼル機関において、吸気側に還流させる排気ガス
中の酸性の水分を低減してから還流させることを特徴と
する。
【００１１】
【作用】上記構成によれば、ディーゼル機関において、
ＥＧＲ回路に順次にＥＧＲフイルタとＥＧＲ熱交換器と
を配置しているので、ススがＥＧＲ熱交換器に溜まり冷
却効率を低下する恐れがない。また、ＥＧＲ熱交換器を
後方に配置しているのでＥＧＲフイルタが硫酸により侵
されることなく耐久性が向上し、さらに、ＥＧＲ熱交換
器に水抜きタンクを設けているので、ＥＧＲ熱交換器で
生ずる水により上記と同様に硫酸（Ｈ2 ＳＯ4 ）が発生
しても水抜きタンクに溜まり、ディーゼル機関内に水と
Ｈ2 ＳＯ4 が入らない。従って、タペット、カムシャフ
ト等も損なうことなく、ディーゼル機関の耐久性は向上
する。また、水抜きタンク又はドレン配管の途中に中和
剤層を設けているために、環境破壊を防止できる。
ＥＧＲ回路に順次にＥＧＲフイルタとＥＧＲ熱交換器と
を配置しているので、ススがＥＧＲ熱交換器に溜まり冷
却効率を低下する恐れがない。また、ＥＧＲ熱交換器を
後方に配置しているのでＥＧＲフイルタが硫酸により侵
されることなく耐久性が向上し、さらに、ＥＧＲ熱交換
器に水抜きタンクを設けているので、ＥＧＲ熱交換器で
生ずる水により上記と同様に硫酸（Ｈ2 ＳＯ4 ）が発生
しても水抜きタンクに溜まり、ディーゼル機関内に水と
Ｈ2 ＳＯ4 が入らない。従って、タペット、カムシャフ
ト等も損なうことなく、ディーゼル機関の耐久性は向上
する。また、水抜きタンク又はドレン配管の途中に中和
剤層を設けているために、環境破壊を防止できる。
【００１２】
【実施例】以下に、本発明に係わるディーゼル機関の排
気ガス還流装置および排気ガス還流方法につき、図面を
参照して詳細に説明する。図１は本発明のディーゼル機
関の排気ガス還流装置の一実施例の全体システム図を示
す。図１において、ディーゼル機関１０への空気供給回
路（図１の実線の矢印Ａで示す。）には、吸気フィルタ
１１から過給機１２のブロア１２ａ、および、インター
クーラ１３が配設され、供給空気は吸気フィルタ１１で
空気中のゴミが除去された後に、ブロア１２ａで加圧さ
れ、インタークーラ１３で冷却されてディーゼル機関１
０のシリンダ室１０ａに送られている。インタークーラ
１３には冷却水用の冷却水配管１４が連結されている。
また、インタークーラ１３からの冷却水配管１４は後述
する水分除去付ＥＧＲガス熱交換器３０に接続されてい
る。このとき、インタークーラ１３と水分除去付ＥＧＲ
ガス熱交換器３０への配管は別々の冷却水から取っても
良い。
気ガス還流装置および排気ガス還流方法につき、図面を
参照して詳細に説明する。図１は本発明のディーゼル機
関の排気ガス還流装置の一実施例の全体システム図を示
す。図１において、ディーゼル機関１０への空気供給回
路（図１の実線の矢印Ａで示す。）には、吸気フィルタ
１１から過給機１２のブロア１２ａ、および、インター
クーラ１３が配設され、供給空気は吸気フィルタ１１で
空気中のゴミが除去された後に、ブロア１２ａで加圧さ
れ、インタークーラ１３で冷却されてディーゼル機関１
０のシリンダ室１０ａに送られている。インタークーラ
１３には冷却水用の冷却水配管１４が連結されている。
また、インタークーラ１３からの冷却水配管１４は後述
する水分除去付ＥＧＲガス熱交換器３０に接続されてい
る。このとき、インタークーラ１３と水分除去付ＥＧＲ
ガス熱交換器３０への配管は別々の冷却水から取っても
良い。
【００１３】ディーゼル機関１０からの排ガスの排気回
路（図１の点線矢印Ｂで示す。）には、過給機１２のタ
ービン１２ｂと、排気マフラ１５とが配設されている。
また、空気供給回路と排ガスの排気回路との間のＥＧＲ
回路（図１の一点鎖線の矢印Ｃで示す。）には、ＥＧＲ
率調量用バルブ２１と、ＥＧＲフィルタ２２と、水分除
去付ＥＧＲガス熱交換器３０とが配設されている。ＥＧ
Ｒ回路と排気回路との接続位置Ｅは排気回路のディーゼ
ル機関１０とタービン１２ｂとの間にあり、ＥＧＲ回路
と空気供給回路との接続位置Ｆは空気供給回路の吸気フ
ィルタ１１とブロア１２ａとの間にある。
路（図１の点線矢印Ｂで示す。）には、過給機１２のタ
ービン１２ｂと、排気マフラ１５とが配設されている。
また、空気供給回路と排ガスの排気回路との間のＥＧＲ
回路（図１の一点鎖線の矢印Ｃで示す。）には、ＥＧＲ
率調量用バルブ２１と、ＥＧＲフィルタ２２と、水分除
去付ＥＧＲガス熱交換器３０とが配設されている。ＥＧ
Ｒ回路と排気回路との接続位置Ｅは排気回路のディーゼ
ル機関１０とタービン１２ｂとの間にあり、ＥＧＲ回路
と空気供給回路との接続位置Ｆは空気供給回路の吸気フ
ィルタ１１とブロア１２ａとの間にある。
【００１４】ＥＧＲ回路のＥＧＲ率調量用バルブ２１で
は、ディーゼル機関１０の負荷に応じて空気供給側に戻
すＥＧＲガス量を調整してＥＧＲフィルタ２２に送り、
ＥＧＲフィルタ２２では排気ガス中のススを除去する。
水分除去付ＥＧＲガス熱交換器３０では、空気供給回路
に供給する排気ガスを冷却するとともに、排気ガスから
冷却時に生ずる水を除去して空気供給回路に入らないよ
うにしている。
は、ディーゼル機関１０の負荷に応じて空気供給側に戻
すＥＧＲガス量を調整してＥＧＲフィルタ２２に送り、
ＥＧＲフィルタ２２では排気ガス中のススを除去する。
水分除去付ＥＧＲガス熱交換器３０では、空気供給回路
に供給する排気ガスを冷却するとともに、排気ガスから
冷却時に生ずる水を除去して空気供給回路に入らないよ
うにしている。
【００１５】次に、水分除去付ＥＧＲガス熱交換器３０
について説明する。図２は水分除去付ＥＧＲガス熱交換
器３０の第１実施例であり、水分除去付ＥＧＲガス熱交
換器３０は排気ガス冷却器３１と水抜きタンク３２とか
らなり、排気ガス冷却器３１にＥＧＲフィルタ２２を経
た排気ガスからの配管３３が接続されるとともに、冷却
された排気ガスが水抜きタンク３２に出ていく配管３６
が排気ガス冷却器３１の下方に接続されている。また、
排気ガス冷却器３１には冷却水の配管３４、３５が接続
されている。水抜きタンク３２からは空気供給回路の接
続位置Ｆへの配管３７が配設されている。
について説明する。図２は水分除去付ＥＧＲガス熱交換
器３０の第１実施例であり、水分除去付ＥＧＲガス熱交
換器３０は排気ガス冷却器３１と水抜きタンク３２とか
らなり、排気ガス冷却器３１にＥＧＲフィルタ２２を経
た排気ガスからの配管３３が接続されるとともに、冷却
された排気ガスが水抜きタンク３２に出ていく配管３６
が排気ガス冷却器３１の下方に接続されている。また、
排気ガス冷却器３１には冷却水の配管３４、３５が接続
されている。水抜きタンク３２からは空気供給回路の接
続位置Ｆへの配管３７が配設されている。
【００１６】上記において、ディーゼル機関１０からの
ＳＯX 、ＮＯXが含まれた排気ガスは、排気ガス冷却器
３１で冷却されて結露水が発生し、この結露水とＳＯX
あるいはＮＯX が反応して、硝酸あるいは硫酸となって
落下し、この硫酸あるいは硝酸は排気ガス冷却器３１の
下方の配管３６から水抜きタンク３２に出ていき、水抜
きタンク３２に溜まる。これにより、水抜きタンク３２
から空気供給回路の接続位置Ｆへ出ていく配管３７中に
は硝酸あるいは硫酸が含まれておらず、また、水分も少
なくなっている。
ＳＯX 、ＮＯXが含まれた排気ガスは、排気ガス冷却器
３１で冷却されて結露水が発生し、この結露水とＳＯX
あるいはＮＯX が反応して、硝酸あるいは硫酸となって
落下し、この硫酸あるいは硝酸は排気ガス冷却器３１の
下方の配管３６から水抜きタンク３２に出ていき、水抜
きタンク３２に溜まる。これにより、水抜きタンク３２
から空気供給回路の接続位置Ｆへ出ていく配管３７中に
は硝酸あるいは硫酸が含まれておらず、また、水分も少
なくなっている。
【００１７】図３は水分除去付ＥＧＲガス熱交換器４０
の第２実施例であり、構成は第１実施例とほぼ同じであ
り、同一部品には同一符号を付しているが、第１実施例
とは次の点が相違している。排気ガス冷却器４１から冷
却された排気ガスが水抜きタンク３２に出ていく配管４
４が排気ガス冷却器４１の横から出ている。また、排気
ガス冷却器４１と水抜きタンク３２との間には、水を水
抜きタンク３２に送る配管４５が排気ガス冷却器４１の
下方から出ている。
の第２実施例であり、構成は第１実施例とほぼ同じであ
り、同一部品には同一符号を付しているが、第１実施例
とは次の点が相違している。排気ガス冷却器４１から冷
却された排気ガスが水抜きタンク３２に出ていく配管４
４が排気ガス冷却器４１の横から出ている。また、排気
ガス冷却器４１と水抜きタンク３２との間には、水を水
抜きタンク３２に送る配管４５が排気ガス冷却器４１の
下方から出ている。
【００１８】なお、排気ガスの流れは第１実施例と同様
なため説明は省略するが、結露水とＳＯX あるいはＮＯ
X が反応して落下する硝酸あるいは硫酸は専用の配管４
５を通って水抜きタンク３２に出ていき、水抜きタンク
３２に溜まる。
なため説明は省略するが、結露水とＳＯX あるいはＮＯ
X が反応して落下する硝酸あるいは硫酸は専用の配管４
５を通って水抜きタンク３２に出ていき、水抜きタンク
３２に溜まる。
【００１９】図４はＥＧＲガス熱交換器３０又は４０に
配設されている水抜きタンク３２の実施例の水抜きタン
ク５１であり、中和剤５２が挿入されているとともに、
下方からドレン用の配管５３が設けられている点が異な
る。また、中和剤はドレン配管の途中にあっても良い。
上記において、水抜きタンク５１に溜まった硝酸ある
いは硫酸は中和浄化され、中和された水は所定の時期に
排水される。
配設されている水抜きタンク３２の実施例の水抜きタン
ク５１であり、中和剤５２が挿入されているとともに、
下方からドレン用の配管５３が設けられている点が異な
る。また、中和剤はドレン配管の途中にあっても良い。
上記において、水抜きタンク５１に溜まった硝酸ある
いは硫酸は中和浄化され、中和された水は所定の時期に
排水される。
【００２０】図５は中和剤５２の配置の他の実施例であ
り、水抜きタンク３２の下方からドレン用の配管５３
が、このドレン用の配管５３に接続されて中和剤層のタ
ンク５５が配設され、さらに、その下にドレンコック５
６が配設されている。上記において、水抜きタンク３２
に溜まった硝酸あるいは硫酸は中和浄化され、中和され
た水は所定の時期に排水される。なお、上記実施例にお
いて、図２、図３にドレン用の配管、および、ドレンコ
ックを付設しても良いことはいうまでもない。
り、水抜きタンク３２の下方からドレン用の配管５３
が、このドレン用の配管５３に接続されて中和剤層のタ
ンク５５が配設され、さらに、その下にドレンコック５
６が配設されている。上記において、水抜きタンク３２
に溜まった硝酸あるいは硫酸は中和浄化され、中和され
た水は所定の時期に排水される。なお、上記実施例にお
いて、図２、図３にドレン用の配管、および、ドレンコ
ックを付設しても良いことはいうまでもない。
【００２１】上記構成において次に作動について説明す
る。まず、水分を除去した排気ガスを空気供給回路に還
流するＥＧＲ回路について説明する。ＥＧＲ回路は上流
（ディーゼル機関１０のシリンダ室１０ａの排気側）よ
り順次、ＥＧＲ率調量用バルブ２１、ＥＧＲフィルタ２
２、水分除去付ＥＧＲガス熱交換器３０の排気ガス冷却
器３１、水抜きタンク３２の順で配設されている。次
に、ＥＧＲ率調量用バルブ２１は、ディーゼル機関１０
への図示しない燃料の噴射ポンプの噴射量あるいは機関
の回転速度等の信号を受けて制御装置６５からの信号に
より制御され、負荷に応じて空気供給側に戻すＥＧＲガ
ス量を調整している。ＥＧＲフィルタ２２では、ディー
ゼル機関１０にススが入らないようにフィルタで捕集す
るだけでなく、排気ガス冷却器３１の上流側に設置する
ことにより排気ガス冷却器３１にススが堆積することを
防止し、冷却効率の維持している。
る。まず、水分を除去した排気ガスを空気供給回路に還
流するＥＧＲ回路について説明する。ＥＧＲ回路は上流
（ディーゼル機関１０のシリンダ室１０ａの排気側）よ
り順次、ＥＧＲ率調量用バルブ２１、ＥＧＲフィルタ２
２、水分除去付ＥＧＲガス熱交換器３０の排気ガス冷却
器３１、水抜きタンク３２の順で配設されている。次
に、ＥＧＲ率調量用バルブ２１は、ディーゼル機関１０
への図示しない燃料の噴射ポンプの噴射量あるいは機関
の回転速度等の信号を受けて制御装置６５からの信号に
より制御され、負荷に応じて空気供給側に戻すＥＧＲガ
ス量を調整している。ＥＧＲフィルタ２２では、ディー
ゼル機関１０にススが入らないようにフィルタで捕集す
るだけでなく、排気ガス冷却器３１の上流側に設置する
ことにより排気ガス冷却器３１にススが堆積することを
防止し、冷却効率の維持している。
【００２２】排気ガス冷却器３１により、硝酸あるいは
硫酸の結露温度以下に排気ガスを冷却し、結露水と一緒
に水抜きタンク３２に溜めてディーゼル機関１０内に、
酸性の水分を入れない。上記の各機能において、ＥＧＲ
回路の取り出し分岐点を過給機のタービン上流とし、高
圧の排気ガスを還流させることにより、ＥＧＲ率調量用
バルブ２１、ＥＧＲフィルタ２２、水分除去付ＥＧＲガ
ス熱交換器３０の排気ガス冷却器３１、水抜きタンク３
２の通気抵抗に勝ることができ、ＥＧＲガスをスムーズ
に還流できる。
硫酸の結露温度以下に排気ガスを冷却し、結露水と一緒
に水抜きタンク３２に溜めてディーゼル機関１０内に、
酸性の水分を入れない。上記の各機能において、ＥＧＲ
回路の取り出し分岐点を過給機のタービン上流とし、高
圧の排気ガスを還流させることにより、ＥＧＲ率調量用
バルブ２１、ＥＧＲフィルタ２２、水分除去付ＥＧＲガ
ス熱交換器３０の排気ガス冷却器３１、水抜きタンク３
２の通気抵抗に勝ることができ、ＥＧＲガスをスムーズ
に還流できる。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ＥＧＲフイルタの後にＥＧＲ熱交換器を配置しているの
でススにより冷却効率の低下が防止できるとともに、冷
却により発生する硫酸によりＥＧＲフイルタが侵される
ことなくなる。また、ＥＧＲ熱交換器に水抜きタンクを
設けているので、硫酸（Ｈ2 ＳＯ4 ）が発生しても水抜
きタンクに溜まり、ディーゼル機関内にＨ2 ＳＯ4 が入
ることなくディーゼル機関の耐久性は向上する。また、
水抜きタンクに中和剤を設けているために、環境破壊も
防止できるという優れた効果が得られる。
ＥＧＲフイルタの後にＥＧＲ熱交換器を配置しているの
でススにより冷却効率の低下が防止できるとともに、冷
却により発生する硫酸によりＥＧＲフイルタが侵される
ことなくなる。また、ＥＧＲ熱交換器に水抜きタンクを
設けているので、硫酸（Ｈ2 ＳＯ4 ）が発生しても水抜
きタンクに溜まり、ディーゼル機関内にＨ2 ＳＯ4 が入
ることなくディーゼル機関の耐久性は向上する。また、
水抜きタンクに中和剤を設けているために、環境破壊も
防止できるという優れた効果が得られる。
【図１】本発明のディーゼル機関の排気ガス還流装置の
一実施例の全体システム図を示す。
一実施例の全体システム図を示す。
【図２】本発明の水分除去付ＥＧＲガス熱交換器３０の
第１実施例の概略図である。
第１実施例の概略図である。
【図３】本発明の水分除去付ＥＧＲガス熱交換器３０の
第２実施例の概略図である。
第２実施例の概略図である。
【図４】水抜きタンクの実施例の概略図である。
【図５】水抜きタンクの他の実施例の概略図である。
１０……ディーゼル機関、１１……吸気フィルタ、１２
……過給機、１３……インタークーラ、１５……排気マ
フラ、２１……ＥＧＲ率調量用バルブ、２２……ＥＧＲ
フィルタ、３０、４０……水分除去付ＥＧＲガス熱交換
器、３１、４１……排気ガス冷却器、３２、５１……水
抜きタンク、５２……中和剤層、５５……中和剤層タン
ク、５６……ドレンコック。
……過給機、１３……インタークーラ、１５……排気マ
フラ、２１……ＥＧＲ率調量用バルブ、２２……ＥＧＲ
フィルタ、３０、４０……水分除去付ＥＧＲガス熱交換
器、３１、４１……排気ガス冷却器、３２、５１……水
抜きタンク、５２……中和剤層、５５……中和剤層タン
ク、５６……ドレンコック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０２Ｆ 1/66 ５２１ Ａ ５３０ Ｂ Ｆ０２Ｂ 37/00 ３０２ Ｆ
Claims (6)
- 【請求項１】 ディーゼル機関の負荷に応じて排気ガス
の一部を吸気側に還流させるとともに、吸気側に還流さ
せるガスを冷却し、かつ、ススを除去して吸気側に還流
させるディーゼル機関において、排気ガス還流回路上流
側から順次に、ディーゼル機関の負荷に応じて還流させ
る量を設定するＥＧＲ率調量用バルブ、還流させる排気
ガスのススを除去するＥＧＲフィルタ、ススを除去した
ガスを冷却し、かつ、水分を除去する水分除去付ＥＧＲ
熱交換器を配置したことを特徴とするディーゼル機関の
排気ガス還流装置。 - 【請求項２】 請求項１において、排気ガス還流回路の
上流側の取り出し位置をディーゼル機関と過給機との間
に配置したディーゼル機関の排気ガス還流装置。 - 【請求項３】 請求項１において、水分除去付ＥＧＲ熱
交換器はＥＧＲ冷却器の下方に水抜きタンクを設けたデ
ィーゼル機関の排気ガス還流装置。 - 【請求項４】 請求項３において、水抜きタンク又はド
レン配管の途中に酸性の水を中和する中和剤層を設けた
ディーゼル機関の排気ガス還流装置。 - 【請求項５】 排気ガスの一部を吸気側に還流させる排
気ガス還流回路を設け、排気ガス還流回路でススを除去
し、かつ、冷却して吸気側に還流させるディーゼル機関
において、熱交換器の冷却効率を維持するため排気ガス
還流回路上流側で排気ガスのススを除去し、その後に排
気ガスを冷却することを特徴とするディーゼル機関の排
気ガス還流方法。 - 【請求項６】 排気ガスの一部を吸気側に還流させる排
気ガス還流回路を設け、排気ガス還流回路にススを除去
し、かつ、冷却して吸気側に還流させるディーゼル機関
において、吸気側に還流させる排気ガス中の酸性の水分
を低減してから還流させることを特徴とするディーゼル
機関の排気ガス還流方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6052707A JPH07238870A (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | ディーゼル機関の排気ガス還流装置および排気ガス還流方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6052707A JPH07238870A (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | ディーゼル機関の排気ガス還流装置および排気ガス還流方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07238870A true JPH07238870A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12922374
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6052707A Pending JPH07238870A (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | ディーゼル機関の排気ガス還流装置および排気ガス還流方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07238870A (ja) |
Cited By (19)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19633190A1 (de) * | 1996-08-17 | 1998-02-19 | Daimler Benz Ag | Kühlsystem für eine Brennkraftmaschine |
| EP0826868A1 (de) * | 1996-08-24 | 1998-03-04 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Verfahren zur Abgasreinigung einer Brennkraftmaschine |
| DE19705631A1 (de) * | 1997-02-14 | 1998-08-20 | Audi Ag | Zusatzkühleinrichtung für Verbrennungsmotoren |
| DE19736500A1 (de) * | 1997-08-22 | 1998-12-24 | Daimler Benz Ag | Mehrzylindrige Brennkraftmaschine mit V-förmig angeordneten Zylinderreihen |
| DE19735306A1 (de) * | 1997-08-14 | 1999-02-18 | Audi Ag | Brennkraftmaschine |
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| DE10003329B4 (de) * | 1999-01-27 | 2006-04-27 | Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd., Nagasawa | Verfahren zum Löten eines EGR-Kühlers |
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| CN112302838A (zh) * | 2019-08-02 | 2021-02-02 | 广州汽车集团股份有限公司 | Egr废气再循环***及汽车 |
-
1994
- 1994-02-25 JP JP6052707A patent/JPH07238870A/ja active Pending
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