JPH07238296A - 1,1,3,3−テトラメチルブチルエステル含有香料組成物 - Google Patents
1,1,3,3−テトラメチルブチルエステル含有香料組成物Info
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- JPH07238296A JPH07238296A JP5255494A JP5255494A JPH07238296A JP H07238296 A JPH07238296 A JP H07238296A JP 5255494 A JP5255494 A JP 5255494A JP 5255494 A JP5255494 A JP 5255494A JP H07238296 A JPH07238296 A JP H07238296A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来になかった優れた香気及び持続性を有
し、各種の調合香料の持続性香気香味賦与ないし変調剤
として有用な新規な香料組成物を得る。 【構成】 一般式 【化3】 (式中、Rは水素、炭素数2〜11のアルキル基、フェ
ニル基、水酸基又はメトキシ基が置換したフェニル基、
2−フェニルエテニル基、ベンジル基、又はR’OCH
2 基を表し、R’は炭素数1〜2のアルキル基又はフェ
ニル基を表す)で示される1,1,3,3−テトラメチ
ルブチルエステルを含有することを特徴とする香料組成
物。
し、各種の調合香料の持続性香気香味賦与ないし変調剤
として有用な新規な香料組成物を得る。 【構成】 一般式 【化3】 (式中、Rは水素、炭素数2〜11のアルキル基、フェ
ニル基、水酸基又はメトキシ基が置換したフェニル基、
2−フェニルエテニル基、ベンジル基、又はR’OCH
2 基を表し、R’は炭素数1〜2のアルキル基又はフェ
ニル基を表す)で示される1,1,3,3−テトラメチ
ルブチルエステルを含有することを特徴とする香料組成
物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の香気物質と他の
合成及び天然の芳香成分とを混合した香料組成物に関す
る。
合成及び天然の芳香成分とを混合した香料組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エステル化合物は香気物質として、例え
ば、酢酸イソブチル、サリチル酸イソアミル、ギ酸シト
ロネリル、酢酸ゲラニル、安息香酸メチルなど多くの化
合物が知られており、調合香料の基調剤、和調剤、変調
剤、保調剤などとして用いられている。その中で、第三
級アルコールのエステル化合物としては、例えば、酢酸
リナリル(英国特許第1174404号明細書)、酢酸
テルピニル(特開昭63−122796号公報)、1,
1,3,3−テトラメチルブチルアセテート(米国特許
第3484386号明細書)などが知られている。
ば、酢酸イソブチル、サリチル酸イソアミル、ギ酸シト
ロネリル、酢酸ゲラニル、安息香酸メチルなど多くの化
合物が知られており、調合香料の基調剤、和調剤、変調
剤、保調剤などとして用いられている。その中で、第三
級アルコールのエステル化合物としては、例えば、酢酸
リナリル(英国特許第1174404号明細書)、酢酸
テルピニル(特開昭63−122796号公報)、1,
1,3,3−テトラメチルブチルアセテート(米国特許
第3484386号明細書)などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の公知の香気物質
として知られているエステル化合物を含有する香料組成
物は夫々特有な香気を有しているが、これらと異なる香
気を持ち、且つ、持続性の優れた香料組成物が望まれて
いる。
として知られているエステル化合物を含有する香料組成
物は夫々特有な香気を有しているが、これらと異なる香
気を持ち、且つ、持続性の優れた香料組成物が望まれて
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前述の要望
に応ずる香料組成物を開発する目的で鋭意研究した結
果、次に示す1,1,3,3−テトラメチルブチルエス
テルを含有させることにより目的を達成することができ
るとの知見を得て本発明を完成した。即ち、本発明は、
一般式
に応ずる香料組成物を開発する目的で鋭意研究した結
果、次に示す1,1,3,3−テトラメチルブチルエス
テルを含有させることにより目的を達成することができ
るとの知見を得て本発明を完成した。即ち、本発明は、
一般式
【化2】 (式中、Rは水素、炭素数2〜11のアルキル基、フェ
ニル基、水酸基又はメトキシ基が置換したフェニル基、
2−フェニルエテニル基、ベンジル基、又はR’OCH
2 基を表し、R’は炭素数1〜2のアルキル基又はフェ
ニル基を表す)で示される1,1,3,3−テトラメチ
ルブチルエステルを含有することを特徴とする香料組成
物に関する。
ニル基、水酸基又はメトキシ基が置換したフェニル基、
2−フェニルエテニル基、ベンジル基、又はR’OCH
2 基を表し、R’は炭素数1〜2のアルキル基又はフェ
ニル基を表す)で示される1,1,3,3−テトラメチ
ルブチルエステルを含有することを特徴とする香料組成
物に関する。
【0005】本発明の組成物に必須の成分である1,
1,3,3−テトラメチルブチルエステルを具体的に示
すと、 a)1,1,3,3−テトラメチルブチル ホルメー
ト、1,1,3,3−テトラメチルブチル プロピオネ
ート、1,1,3,3−テトラメチルブチル イソプロ
ピオネート、1,1,3,3−テトラメチルブチル ブ
チレート、1,1,3,3−テトラメチルブチル イソ
ブチレート、1,1,3,3−テトラメチルブチル ピ
バレート、1,1,3,3−テトラメチルブチル ペン
タノエート、1,1,3,3−テトラメチルブチル ヘ
キサノエート、1,1,3,3−テトラメチルブチル
イソヘプタノエート、1,1,3,3−テトラメチルブ
チルオクトエート、1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル デカノエート、1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル ラウレート、1,1,3,3−テトラメチルブチル
2−エチルヘキサノエート、1,1,3,3−テトラ
メチルブチル 3,5,5−トリメチルヘキサノエー
ト、1,1,3,3−テトラメチルブチル シクロヘキ
シルカルボキシレートなどの脂肪酸エステル類、 b)1,1,3,3−テトラメチルブチル ベンゾエー
ト、1,1,3,3−テトラメチルブチル サリチレー
ト、1,1,3,3−テトラメチルブチル p−ヒドロ
キシベンゾエート、1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル m−メトキシベンゾエート、1,1,3,3−テト
ラメチルブチル p−メトキシベンゾエートなどの無置
換又は置換ベンゾエート類、 c)1,1,3,3−テトラメチルブチル メトキシア
セテート、1,1,3,3−テトラメチルブチル エト
キシアセテート、1,1,3,3−テトラメチルブチル
フェノキシアセテートなどの置換アセテート類、 d)1,1,3,3−テトラメチルブチル フェニルア
セテート、 e)1,1,3,3−テトラメチルブチル シンナメー
ト、 などがある。
1,3,3−テトラメチルブチルエステルを具体的に示
すと、 a)1,1,3,3−テトラメチルブチル ホルメー
ト、1,1,3,3−テトラメチルブチル プロピオネ
ート、1,1,3,3−テトラメチルブチル イソプロ
ピオネート、1,1,3,3−テトラメチルブチル ブ
チレート、1,1,3,3−テトラメチルブチル イソ
ブチレート、1,1,3,3−テトラメチルブチル ピ
バレート、1,1,3,3−テトラメチルブチル ペン
タノエート、1,1,3,3−テトラメチルブチル ヘ
キサノエート、1,1,3,3−テトラメチルブチル
イソヘプタノエート、1,1,3,3−テトラメチルブ
チルオクトエート、1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル デカノエート、1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル ラウレート、1,1,3,3−テトラメチルブチル
2−エチルヘキサノエート、1,1,3,3−テトラ
メチルブチル 3,5,5−トリメチルヘキサノエー
ト、1,1,3,3−テトラメチルブチル シクロヘキ
シルカルボキシレートなどの脂肪酸エステル類、 b)1,1,3,3−テトラメチルブチル ベンゾエー
ト、1,1,3,3−テトラメチルブチル サリチレー
ト、1,1,3,3−テトラメチルブチル p−ヒドロ
キシベンゾエート、1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル m−メトキシベンゾエート、1,1,3,3−テト
ラメチルブチル p−メトキシベンゾエートなどの無置
換又は置換ベンゾエート類、 c)1,1,3,3−テトラメチルブチル メトキシア
セテート、1,1,3,3−テトラメチルブチル エト
キシアセテート、1,1,3,3−テトラメチルブチル
フェノキシアセテートなどの置換アセテート類、 d)1,1,3,3−テトラメチルブチル フェニルア
セテート、 e)1,1,3,3−テトラメチルブチル シンナメー
ト、 などがある。
【0006】上記a)〜e)で分類した化合物は夫々、
a)果実様、花香様、b)木様、花香様、c)草様、
d)バルサム香様、e)フリージャ花香様の如き特有の
香気を有している。
a)果実様、花香様、b)木様、花香様、c)草様、
d)バルサム香様、e)フリージャ花香様の如き特有の
香気を有している。
【0007】前述の1,1,3,3−テトラメチルブチ
ルエステルは、1,1,3,3−テトラメチルブチルア
ルコールとカルボン酸、カルボン酸無水物又はカルボン
酸ハロゲン化物を原料として用いて、通常のエステル化
反応により製造することができる。又、1,1,3,3
−テトラメチルブチルアルコールと他のエステルを用い
てエステル交換反応によっても製造することができる。
ルエステルは、1,1,3,3−テトラメチルブチルア
ルコールとカルボン酸、カルボン酸無水物又はカルボン
酸ハロゲン化物を原料として用いて、通常のエステル化
反応により製造することができる。又、1,1,3,3
−テトラメチルブチルアルコールと他のエステルを用い
てエステル交換反応によっても製造することができる。
【0008】本発明の香料組成物に必須の1,1,3,
3−テトラメチルブチルエステルは特有の清涼感のある
香気を有し、且つ、優れた持続性を有しているので、新
たな香気物質として有用であろうとの着想を得、次に例
示するようにその特性が確認された。即ちそのまま単独
で芳香賦与剤などの香料組成物として使用することがで
き、又調合香料の基調剤、和調剤、変調剤、保調剤とし
て他の香料成分などと混合し香料組成物として使用する
こともできる。又、本発明の香料組成物を芳香賦与剤や
香味賦与剤として、例えば化粧品、芳香剤、香水、洗
剤、石鹸、シャンプー、リンスなどに配合することもで
きる。
3−テトラメチルブチルエステルは特有の清涼感のある
香気を有し、且つ、優れた持続性を有しているので、新
たな香気物質として有用であろうとの着想を得、次に例
示するようにその特性が確認された。即ちそのまま単独
で芳香賦与剤などの香料組成物として使用することがで
き、又調合香料の基調剤、和調剤、変調剤、保調剤とし
て他の香料成分などと混合し香料組成物として使用する
こともできる。又、本発明の香料組成物を芳香賦与剤や
香味賦与剤として、例えば化粧品、芳香剤、香水、洗
剤、石鹸、シャンプー、リンスなどに配合することもで
きる。
【0009】前記(化2)で示される1,1,3,3−
テトラメチルブチルエステルを例えば、ベルガモット
油、レモン油、ゼラニウム油、マンダリン油、ラベンダ
ー油などの合成精油、オレンジ油、ライム油、レモン
油、グレープフルーツ油、オークモス油、シトロネラ
油、ベチバー油、シンナモ油、パチョリー油、クローブ
油、ベルガモット油、ローズ油などの天然精油に配合す
るとトップノートの優れた香料組成物を調整することが
できる。更に又、天然香料、及び、合成香料物質、例え
ば、ヒドロキシシトロネラール、n−デカナール、シト
ラール、ヘリオトロピンなどのアルデヒド類、α−ヨノ
ン、p−メチルアセトフェノン、ベンザルアセトンなど
のケトン類、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタ
ールなどのアセタール類、リナロール、ゲラニオール、
ネロール、ベンジルアルコール、ターピネオールなどの
アルコール類、サフロール、1−メチルシクロドデカン
−1−イルメチルエーテルなどのエーテル類、酢酸ベン
ジル、リナニルアセテート、メチルジヒドロジャスモネ
ートなどのエステル類、クマリン、γ−ウンデカラクト
ンなどのラクトン類、などのうち二種以上を配合した調
合香料、例えば、ジャスミン、ローズ、鈴蘭、リラ、バ
イオレット、モクセイ、カーネーション、ミューゲ、ラ
ベンダーなどのフレグランス組成物、又、ストロベリ
ー、レモン、オレンジ、グレープフルーツ、アップル、
パイナップルなどのフレーバー組成物に前述の1,1,
3,3−テトラメチルブチルエステルを配合することに
よりマイルドで持続性の強調された香料組成物を調整す
ることができる。
テトラメチルブチルエステルを例えば、ベルガモット
油、レモン油、ゼラニウム油、マンダリン油、ラベンダ
ー油などの合成精油、オレンジ油、ライム油、レモン
油、グレープフルーツ油、オークモス油、シトロネラ
油、ベチバー油、シンナモ油、パチョリー油、クローブ
油、ベルガモット油、ローズ油などの天然精油に配合す
るとトップノートの優れた香料組成物を調整することが
できる。更に又、天然香料、及び、合成香料物質、例え
ば、ヒドロキシシトロネラール、n−デカナール、シト
ラール、ヘリオトロピンなどのアルデヒド類、α−ヨノ
ン、p−メチルアセトフェノン、ベンザルアセトンなど
のケトン類、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタ
ールなどのアセタール類、リナロール、ゲラニオール、
ネロール、ベンジルアルコール、ターピネオールなどの
アルコール類、サフロール、1−メチルシクロドデカン
−1−イルメチルエーテルなどのエーテル類、酢酸ベン
ジル、リナニルアセテート、メチルジヒドロジャスモネ
ートなどのエステル類、クマリン、γ−ウンデカラクト
ンなどのラクトン類、などのうち二種以上を配合した調
合香料、例えば、ジャスミン、ローズ、鈴蘭、リラ、バ
イオレット、モクセイ、カーネーション、ミューゲ、ラ
ベンダーなどのフレグランス組成物、又、ストロベリ
ー、レモン、オレンジ、グレープフルーツ、アップル、
パイナップルなどのフレーバー組成物に前述の1,1,
3,3−テトラメチルブチルエステルを配合することに
よりマイルドで持続性の強調された香料組成物を調整す
ることができる。
【0010】前述の1,1,3,3−テトラメチルブチ
ルエステルは芳香成分及び保留性能において香料組成物
に高度に有用であり、その組成物中の配合量はその目的
によっても異なるが、通常全体の0.01〜30重量%
の範囲で使用される。
ルエステルは芳香成分及び保留性能において香料組成物
に高度に有用であり、その組成物中の配合量はその目的
によっても異なるが、通常全体の0.01〜30重量%
の範囲で使用される。
【0011】
【発明の効果】本発明の組成物に必須の化合物は特有の
香気を有するため、これを基調剤、和調剤、変調剤、保
調剤などとして配合した香料組成物は従来存在していた
ものとは異なる香気を有し優れたブースター効果があ
り、更に優れた持続性を有していて工業的に有用であ
る。
香気を有するため、これを基調剤、和調剤、変調剤、保
調剤などとして配合した香料組成物は従来存在していた
ものとは異なる香気を有し優れたブースター効果があ
り、更に優れた持続性を有していて工業的に有用であ
る。
【0012】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
る。
【0013】実施例 1 下記の各成分(重量部)を混合することによりローズ調
の基礎組成物を製造した。 上記組成物100gに1,1,3,3−テトラメチルブ
チルプロピオネート5gを混合し香料組成物を調整し
た。このものはシャープでソフトなフレッシュ感のある
新規なローズ様の香気を有しており、新規なローズ様の
調合香料が得られた。更に、専門パネラー5人により、
1,1,3,3−テトラメチルブチルプロピオネートを
添加したものと添加しないものについて1カ月後の香気
の変化を官能試験した。その結果、未添加のものは香気
が変化していたのに対し、添加したものは変化がなく、
持続性が向上していた。
の基礎組成物を製造した。 上記組成物100gに1,1,3,3−テトラメチルブ
チルプロピオネート5gを混合し香料組成物を調整し
た。このものはシャープでソフトなフレッシュ感のある
新規なローズ様の香気を有しており、新規なローズ様の
調合香料が得られた。更に、専門パネラー5人により、
1,1,3,3−テトラメチルブチルプロピオネートを
添加したものと添加しないものについて1カ月後の香気
の変化を官能試験した。その結果、未添加のものは香気
が変化していたのに対し、添加したものは変化がなく、
持続性が向上していた。
【0014】実施例 2〜5 1,1,3,3−テトラメチルブチルプロピオネートの
代わりに夫々1,1,3,3−テトラメチルブチルイソ
ブチレート、1,1,3,3−テトラメチルブチルイソ
ヘプタノエート、1,1,3,3−テトラメチルブチル
ラウレート、1,1,3,3−テトラメチルブチルベン
ゾエートを変調剤として用いる以外は実施例1と同様に
香料組成物を調整した。これらの香気は夫々重厚感が増
し、且つ、ナチュラル感が向上しており、良好な調合香
料が得られた。更に、これらを実施例1と同様に添加と
無添加の場合の1カ月後の香気の変化を官能試験した結
果、添加したものは何れも持続性が向上していた。
代わりに夫々1,1,3,3−テトラメチルブチルイソ
ブチレート、1,1,3,3−テトラメチルブチルイソ
ヘプタノエート、1,1,3,3−テトラメチルブチル
ラウレート、1,1,3,3−テトラメチルブチルベン
ゾエートを変調剤として用いる以外は実施例1と同様に
香料組成物を調整した。これらの香気は夫々重厚感が増
し、且つ、ナチュラル感が向上しており、良好な調合香
料が得られた。更に、これらを実施例1と同様に添加と
無添加の場合の1カ月後の香気の変化を官能試験した結
果、添加したものは何れも持続性が向上していた。
【0015】比較例 1 実施例1に示したローズ調の基礎組成物100gに、米
国特許第3484386号明細書に記載されている1,
1,3,3−テトラメチルブチルアセテート5gを混合
し、得られた香料組成物を実施例1と同様にパネラーに
より1カ月後の香気の変化を官能試験した。その結果、
1カ月後にはローズ様の香気が変化し、且つ弱くなって
おり、持続性がなかった。
国特許第3484386号明細書に記載されている1,
1,3,3−テトラメチルブチルアセテート5gを混合
し、得られた香料組成物を実施例1と同様にパネラーに
より1カ月後の香気の変化を官能試験した。その結果、
1カ月後にはローズ様の香気が変化し、且つ弱くなって
おり、持続性がなかった。
【0016】実施例 6〜7 下記の各成分(重量部)を混合することによりジャスミ
ン調の基礎組成物を製造した。 上記組成物100gに1,1,3,3−テトラメチルブ
チルホルメート10gを混合し香料組成物を調整した。
このものの香気はトップノートがマイルドな新規なジャ
スミン様の新規な調合香料が得られた。又、1,1,
3,3−テトラメチルブチルホルメートの代わりに、
1,1,3,3−テトラメチルブチルラウレートを保調
剤として用いると重厚感の増した調合香料が得られた。
更に、これらを実施例1と同様に添加と無添加の香気の
変化を官能試験した結果、添加したものは何れも持続性
が向上していた。
ン調の基礎組成物を製造した。 上記組成物100gに1,1,3,3−テトラメチルブ
チルホルメート10gを混合し香料組成物を調整した。
このものの香気はトップノートがマイルドな新規なジャ
スミン様の新規な調合香料が得られた。又、1,1,
3,3−テトラメチルブチルホルメートの代わりに、
1,1,3,3−テトラメチルブチルラウレートを保調
剤として用いると重厚感の増した調合香料が得られた。
更に、これらを実施例1と同様に添加と無添加の香気の
変化を官能試験した結果、添加したものは何れも持続性
が向上していた。
【0017】実施例 8 下記の各成分(重量部)を混合することによりスズラン
調の基礎組成物を製造した。 上記組成物100gに1,1,3,3−テトラメチルブ
チルサリチレート10gを混合し香料組成物を調整し
た。このものはシャープでソフトなフレッシュ感のある
新規な香気を有しており、スズラン様の新規な調合香料
が得られた。更に、実施例1と同様に添加と無添加の場
合の1カ月後の香気の変化を官能試験した結果、添加し
たものは持続性が向上していた。
調の基礎組成物を製造した。 上記組成物100gに1,1,3,3−テトラメチルブ
チルサリチレート10gを混合し香料組成物を調整し
た。このものはシャープでソフトなフレッシュ感のある
新規な香気を有しており、スズラン様の新規な調合香料
が得られた。更に、実施例1と同様に添加と無添加の場
合の1カ月後の香気の変化を官能試験した結果、添加し
たものは持続性が向上していた。
【0018】実施例 9〜11 1,1,3,3−テトラメチルブチルサリチレートの代
わりに夫々1,1,3,3−テトラメチルブチルベンゾ
エート、1,1,3,3−テトラメチルブチルイソブチ
レート、1,1,3,3−テトラメチルブチル エトキ
シアセテートを用いる以外は実施例8と同様に香料組成
物を調整した。これらの香気は夫々ナチュラル感が向上
しており、良好な調合香料が得られた。更に、これらを
実施例1と同様に添加と無添加の場合の1カ月後の香気
の変化を官能試験した結果、添加したものは何れも持続
性が向上していた。
わりに夫々1,1,3,3−テトラメチルブチルベンゾ
エート、1,1,3,3−テトラメチルブチルイソブチ
レート、1,1,3,3−テトラメチルブチル エトキ
シアセテートを用いる以外は実施例8と同様に香料組成
物を調整した。これらの香気は夫々ナチュラル感が向上
しており、良好な調合香料が得られた。更に、これらを
実施例1と同様に添加と無添加の場合の1カ月後の香気
の変化を官能試験した結果、添加したものは何れも持続
性が向上していた。
【0019】実施例 12〜15 下記の各成分(重量部)を混合することによりライラッ
ク調の基礎組成物を製造した。 上記組成物100gに1,1,3,3−テトラメチルブ
チル メトキシアセテート10gを混合し香料組成物を
調整した。このものの香気はナチュラル感が増し、且
つ、優れた持続性を有する新規なライラック様の新規な
調合香料が得られた。又、1,1,3,3−テトラメチ
ルブチル メトキシアセテートの代わりに夫々1,1,
3,3−テトラメチルブチル p−メトキシベンゾエー
ト、1,1,3,3−テトラメチルブチルシンナメー
ト、1,1,3,3−テトラメチルブチル フェノキシ
アセテートを用いても良好な調合香料が得られた。更
に、これらを実施例1と同様に添加と無添加の香気の変
化を官能試験した結果、添加したものは何れも持続性が
向上していた。
ク調の基礎組成物を製造した。 上記組成物100gに1,1,3,3−テトラメチルブ
チル メトキシアセテート10gを混合し香料組成物を
調整した。このものの香気はナチュラル感が増し、且
つ、優れた持続性を有する新規なライラック様の新規な
調合香料が得られた。又、1,1,3,3−テトラメチ
ルブチル メトキシアセテートの代わりに夫々1,1,
3,3−テトラメチルブチル p−メトキシベンゾエー
ト、1,1,3,3−テトラメチルブチルシンナメー
ト、1,1,3,3−テトラメチルブチル フェノキシ
アセテートを用いても良好な調合香料が得られた。更
に、これらを実施例1と同様に添加と無添加の香気の変
化を官能試験した結果、添加したものは何れも持続性が
向上していた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/92
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、Rは水素、炭素数2〜11のアルキル基、フェ
ニル基、水酸基又はメトキシ基が置換したフェニル基、
2−フェニルエテニル基、ベンジル基、又はR’OCH
2 基を表し、R’は炭素数1〜2のアルキル基又はフェ
ニル基を表す)で示される1,1,3,3−テトラメチ
ルブチルエステルを含有することを特徴とする香料組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5255494A JPH07238296A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 1,1,3,3−テトラメチルブチルエステル含有香料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5255494A JPH07238296A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 1,1,3,3−テトラメチルブチルエステル含有香料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07238296A true JPH07238296A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12918039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5255494A Pending JPH07238296A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 1,1,3,3−テトラメチルブチルエステル含有香料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07238296A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1780258A1 (en) | 2005-10-31 | 2007-05-02 | Kao Corporation | Perfume composition |
JP2008127340A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Nikko Chemical Co Ltd | 脂肪酸エステルおよび化粧料 |
US7445790B2 (en) | 2002-05-09 | 2008-11-04 | Shiseido Company, Ltd. | External preparations for skin |
JP2022504929A (ja) * | 2018-10-16 | 2022-01-13 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 香料として使用するための第三級アルカノールのエーテル及びエステル |
WO2023160805A1 (en) * | 2022-02-25 | 2023-08-31 | Symrise Ag | Fragrances with methoxy acetate structure |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP5255494A patent/JPH07238296A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7445790B2 (en) | 2002-05-09 | 2008-11-04 | Shiseido Company, Ltd. | External preparations for skin |
EP1780258A1 (en) | 2005-10-31 | 2007-05-02 | Kao Corporation | Perfume composition |
JP2008127340A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Nikko Chemical Co Ltd | 脂肪酸エステルおよび化粧料 |
JP2022504929A (ja) * | 2018-10-16 | 2022-01-13 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 香料として使用するための第三級アルカノールのエーテル及びエステル |
WO2023160805A1 (en) * | 2022-02-25 | 2023-08-31 | Symrise Ag | Fragrances with methoxy acetate structure |
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