JPH0723380Y2

JPH0723380Y2 - カートン用台座

Info

Publication number: JPH0723380Y2
Application number: JP1989125174U
Authority: JP
Inventors: 隆中込
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1989-10-27
Filing date: 1989-10-27
Publication date: 1995-05-31
Anticipated expiration: 2004-10-27
Also published as: JPH0364210U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、球状の食品を持ち運ぶために使用されるカー
トンに係わるものであり、詳しくは該カートンの底に挿
入される台座に関するものである。

［従来の技術］従来から、メロン、西瓜等の球状の食品を一つずつ収納
して持ち運ぶためにキャリーカートンが広く使用されて
いる。そして、その中に収納した球状の食品を安定させ
るために、従来は、第５図（ａ）に示されるような紙製
の底仕切11が使用されていた。この底仕切は、第５図
（ｂ）に示す形状で供給されており、カートン内に食品
を収納する前に、第５図（ａ）のように組み立ててその
底に挿入するようになっている。そして、底仕切11には
複数の切込み12が中心部の穴13から放射状に設けられて
いるので、球状の食品が収納されると、切込みが設けら
れている部分が下方に折れ、食品の底部がその部分に収
まるので安定して支えることができる。

［考案が解決しようとする課題］しかしながら、上記の底仕切11は組み立てる前に積み重
ねてあると隙間がないので、一枚ずつ取るのが面倒であ
り、さらに、カートンへ挿入する時には組み立てなけれ
ばならないことから作業性が悪いという問題点があっ
た。また、底仕切11は紙製で強度がないことから、食品
を安定して支えるために、組み立てた大きさはカートン
の内面に隙間なく入る寸法にされており、このためカー
トン内への挿入がしづらいという問題点もあった。

本考案は、従来の台座が有するこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、カー
トン内への挿入が簡単であるとともに、球状の食品を安
定して支えるためのカートン用台座を提供しようとする
ものである。

［課題を解決するための手段］上記目的を達成するために、本考案のカートン用台座
は、底面が４角形状であるカートンの底に挿入されて球
状の食品を支える台座であって、該台座は薄板状の熱可
塑性樹脂で形成されており、その中央に円形凹状の窪み
部と該窪み部と連続して周囲に８角形状の脚部とを備
え、該脚部は前記カートンの内面形状に沿った４つの辺
を有するとともに該４つの辺の隣接した２辺を結ぶ辺を
有しており、さらに脚部先端の裏側以外の脚部表面に突
起が設けられていることを特徴としている。また、上記
窪み部の底に孔を設けてあってもよい。

そして、上記カートン用台座は、発泡プラスチックで形
成することが好ましいものである。

［作用］本考案のカートン用台座は、カートンの内面形状に沿っ
た４つの辺の隣接した２辺を結ぶ辺を縦にしてカートン
内に挿入されることにより余裕を持ってカートンの底に
セットされ、セットされた台座はカートンの内面形状に
沿った４つの辺によりがたつきが防止される。

そして、カートン用台座がカートン内に挿入されセット
されると、球状の食品が台座の上に載せられ、この球状
の食品は台座の円形凹状の窪み部により安定して支えら
れる。

また、カートン用台座を積み重ねた場合には、脚部表面
に設けられた突起により、台座相互の間に隙間が形成さ
れる。

また、窪み部の底に形成された孔は、通気を良くする作
用がある。

［実施例］以下、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。

第１図は本考案のカートン用台座の一実施例を示す斜視
図、第２図は同じく平面図、第３図は第１図のIII−III
断面図、第４図は本実施例のカートン用台座の使用状態
を示す斜視図である。

カートン用台座１は熱可塑性樹脂を射出成形することに
より形成されており、第３図から分かるように全体とし
て薄板状のものであって、その中央に円形凹状の窪み部
２と、この窪み部２に連続して周囲に８角形状の脚部３
とを備えている。そして、使用状態を示す第４図から分
かるように脚部３はカートンＣの内面形状に沿った４つ
の辺ａを有するとともに、この４つの辺ａの隣接した２
辺を結ぶ辺ｂを４つ有している。

また、脚部３の上方には突起４が４ヶ所に設けられてい
る。この突起４は、カートン用台座１を積み重ねた場合
にその相互の間に隙間が生じるようになっていればよい
ものであって、この実施例のように、必ずしも脚部３の
上方に４ヶ所設ける必要はなく、脚部３の裏側或いは表
側を問わず、その表面の任意の場所に設けてよいもので
ある。ただ、台座１の使用時においては、脚部３先端の
裏側がカートンＣの底に当接するので、ここに設けるこ
とは避ける必要がある。また、積み重ねた場合に傾かな
いように複数の場所に設けることが好ましい。

また、カートン用台座１の窪み部２の底に孔を設けて、
食品のムレ防止を図るようにしてもよいものである。さ
らに、第１図〜第３図に示す本実施例のように、脚部の
周辺にフランジ部分５を延設して、カートンＣの底との
接触面積を大きくし、安定度を増すようにすることが好
ましい。

このようなカートン用台座１をカートンＣ内に挿入する
時には、辺ｂの部分を縦にして入れることにより、容易
に挿入することができる。そして、辺ｂを４ヶ所設けて
あるので、どの方向に傾けてもカートンＣ内への挿入が
容易に行える。さらに、カートンＣが底面の正方形の場
合には、４ヶ所に設ける辺ｂの長さを辺ａの長さと同じ
にすることにより、カートンＣ内への挿入がさらに容易
となる。そして、台座１がカートンＣの底にセットされ
ると、４つの辺ａが底の周囲に接した状態となるので台
座１はカートンＣの中で回転することがない。また、本
考案のカートン用台座１は、辺ａ及び辺ｂがあることに
よって、例えば脚部の平面形状が円形のものと比べれ
ば、強度があり変形しにくいものである。

上述の実施例では、熱可塑性樹脂を射出成形してカート
ン用台座１を形成するものを挙げたが、本考案のカート
ン用台座は、発泡プラスチックで形成するとより一層好
ましいものである。特に発泡ポリスチレンで形成するの
が好ましいが、発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタン等
により形成することも可能である。そして、発泡プラス
チックで形成する場合には、それぞれもとの樹脂に発泡
剤を配合した成形材料をそのまま、或いは予備発泡した
ものを金型に入れて加熱することにより成形品としてカ
ートン用台座が得られる。

［考案の効果］本考案のカートン用台座は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載のような効果を奏する。

球状の食品が円形凹状の窪み部に載せられるので、食品
はその表面に傷が付かず、カートン内で安定して持ち運
ぶことができる。特に、台座を発泡プラスチックで形成
した場合は、そのクッション性により食品はソフトに支
持され、運搬中にがたつくことがあっても表面に傷が付
くことを確実に防止できる。

そして、カートン内への挿入時に組み立てる必要がなく
そのまま挿入でき、さらに、傾けるだけで容易に挿入で
きるとともに、挿入後はがたつくことがないので、梱包
時の作業効率を高めることができる。

さらに、脚部表面に突起を設けるすることにより、積み
重ねた時に台座相互の間に隙間ができるので一枚ずつ容
易に取ることができ、作業効率を一段と高めることがで
きる。

また、窪み部の底に孔を設ける構成を採用することによ
り、収納されている食品底部のムレを防止することがで
きる。

また、台座だけで使用することも可能であるため、その
上に食品を載せて商品ディスプレイにも使用することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のカートン用台座の一実施例を示す斜視
図、第２図は同じく平面図、第３図は第１図のIII−III
断面図、第４図は本実施例のカートン用台座の使用状態
を示す斜視図、第５図（ａ）は従来使用されていた紙製
の底仕切を示す斜視図、第５図（ｂ）は同じく展開図で
ある。１…カートン用台座、２…窪み部、３…脚部、４…突
起、５…フランジ部分、a,b…辺、Ｃ…カートン

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】底面が４角形状であるカートンの底に挿入
されて球状の食品を支える台座であって、該台座は薄板
状の熱可塑性樹脂で形成されており、その中央に円形凹
状の窪み部と該窪み部と連続して周囲に８角形状の脚部
とを備え、該脚部は前記カートンの内面形状に沿った４
つの辺を有するとともに該４つの辺の隣接した２辺を結
ぶ辺を有しており、さらに脚部先端の裏側以外の脚部表
面に突起が設けられていることを特徴とするカートン用
台座。
【請求項２】窪み部の底に孔を設けたことを特徴とする
請求項（１）記載のカートン用台座。
【請求項３】発泡プラスチックで形成されていることを
特徴とする請求項（１）又は（２）記載のカートン用台
座。