JPH07231899A - ハンドピース並びにこれに使用される工具 - Google Patents

ハンドピース並びにこれに使用される工具

Info

Publication number
JPH07231899A
JPH07231899A JP6175645A JP17564594A JPH07231899A JP H07231899 A JPH07231899 A JP H07231899A JP 6175645 A JP6175645 A JP 6175645A JP 17564594 A JP17564594 A JP 17564594A JP H07231899 A JPH07231899 A JP H07231899A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coupling
tool
shaft
handpiece
drive sleeve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6175645A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3143017B2 (ja
Inventor
Hans Loge
ハンス・ロージェ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaltenbach and Voigt GmbH
Original Assignee
Kaltenbach and Voigt GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE4408574A external-priority patent/DE4408574A1/de
Application filed by Kaltenbach and Voigt GmbH filed Critical Kaltenbach and Voigt GmbH
Publication of JPH07231899A publication Critical patent/JPH07231899A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3143017B2 publication Critical patent/JP3143017B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C1/00Dental machines for boring or cutting ; General features of dental machines or apparatus, e.g. hand-piece design
    • A61C1/08Machine parts specially adapted for dentistry
    • A61C1/14Tool-holders, i.e. operating tool holders, e.g. burr holders
    • A61C1/141Tool-holders, i.e. operating tool holders, e.g. burr holders in an angled handpiece
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C1/00Dental machines for boring or cutting ; General features of dental machines or apparatus, e.g. hand-piece design
    • A61C1/08Machine parts specially adapted for dentistry
    • A61C1/18Flexible shafts; Clutches or the like; Bearings or lubricating arrangements; Drives or transmissions
    • A61C1/185Drives or transmissions
    • A61C1/186Drives or transmissions with torque adjusting or limiting means

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】操作が簡単で、確実な工具の装着並びに/もし
くは保持並びに/もしくは位置付けがなされる、医科も
しくは歯科用の処置具を提供する。 【構成】ハウジング3内に、回転可能に設けられ、工具
のシャフトが挿入される駆動スリーブ7と、これら両者
の回転ロック接続と軸方向の接続とを、夫々し、シャフ
トに形成されたカップリング凹所18と、このカップリ
ング凹所と係合可能に駆動スリーブに設けられたカップ
リングピン19とにより構成された2つの解放可能なカ
ップリングとを具備する。これらカップリングは共通の
カップリング凹所により形成され、また、前記カップリ
ングピンはカップリング凹所と係合するカップリング位
置とカップリング凹所を解放する非カップリング位置と
の間で移動可能で、ばね力によりカップリング位置へと
付勢されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工具としての解放可
能な装置を備え、例えば、医科で使用される、折曲、も
しくは真っ直ぐなハンドピースに関する。
【0002】
【従来の技術】医科もしくは歯科用の器具は、得に、こ
れらが支持する工具の観点もしくは駆動の機能の観点か
ら、夫々異なっている。種々の機能を果たすために、工
具が処置中、駆動部により回転される処置具が知られて
いる。1つの機能は、例えば、歯の穴開けや削りのよう
な、歯材の除去である。
【0003】このように回転駆動工具を備えた処置具
は、回転駆動力を回転部に伝達する、例えば、処置位置
にあるねじを締め付けたり緩めたりするように、工具の
適当な形成と共に使用され得る。このような機能のため
に、工具は、例えば1〜3 rpmのような低速度で通
常回転される。反対に、材料の除去のためには、例え
ば、40000 rpm以上の高速で回転される。
【0004】他の種類の医科もしくは歯科用の器具で
は、工具は、例えば、歯磨きもしくは基部の溝堀のため
の処置具の場合と同じように、前後に軸方向に移動され
る。また、工具が長手方向に沿って変位されると同時
に、長軸を中心として回転もしくは前後に回動されるよ
うな処置具も知られている。
【0005】医科もしくは歯科用の器具の使用におい
て、処置工具は、例えば、これが使い古されたり別の処
置工具に取換えられるときに、取換えられなければなら
ない。この処置具において、処理工具の着脱を果たすた
めに2つのカップリングが使用されている。一方のカッ
プリングは、駆動スリーブ中でシャフトの回転をロック
するためであり、他方のカップリングは、駆動スリーブ
中で軸方向の接続を果たすためである。夫々の場合、一
方のカップリングは工具の駆動を果たし、他方のカップ
リングは駆動シャフト中で工具を保持する機能を果たし
て、駆動シャフトから不必要に抜けるのをわ防止する。
もし、工具のシャフトが駆動シャフト中に不適当に維持
されていると、処置の間に工具が外れてしまう危険性が
あり、これは処置位置で重大な結果となる。
【0006】交換したりする方法は、一方では患者の治
療を妨げ、また他方では、処置者の注意を必要とするの
で、処置具で処置工具の着脱を簡単にしょうとした多く
の装置がいままでに開発されている。
【0007】この目的のために、シャフトを平坦にする
ことによりシャフトに形成された凹所を有し、この凹所
に、シャフトを支持する駆動スリーブ内のピンが結合し
ている。可能な限り遊びを無くして駆動スリーブ中にシ
ャフトを取着するために、カップリングの凹所の基部
と、基部に支持されたカップリングピンの一端面との管
のより正確なマッチングが必要である。しかし、このよ
うな正確なマッチングをすることは、駆動スリーブ中へ
のカップリングピンの挿入をより困難にする。これは、
この挿入が正確なマッチング位置においてのみ可能であ
るからである。駆動スリーブ中にシャフトの回転をロッ
クして接続する、このようなカップリングを備えた装置
は、DE−A−2822708,DE−B−30121
52,DE−A−3012240,DE−B−3040
537,並びにDE−A−3442386に、回転駆動
処置工具として記載されている。
【0008】DE−A−2822708には、折曲され
たヘッドの形の歯科用処置具が開示されている。この処
置具は、駆動スリーブ中にシャフトの回転をロックして
(回転しないようにして)接続するための上記カップリ
ングに加えて、駆動スリーブ内にシャフトを軸方向に接
続する、前記カップリングとは別のカップリングを備え
ている。後者のカップリングは、互いに径方向に対面し
た2つのローラ状のカップリングピンを有し、これらピ
ンは夫々駆動スリーブの凹所内に装着され、ばねにより
径方向内方に付勢され、工具をカップリングするための
工具のシャフトに形成された環状溝内にラッチ留めして
いる。かくして、工具は医科なる回転位置にも挿入可能
であり、そして、カップリングピンは径方向外方に変位
してカップリング位置で環状溝中に自己駆動的に入るこ
とが環状溝により確実になる。そして、工具を解放する
ためには、スパイクを工具から離れた側からハウジング
中の孔に挿入し、このスパイクで工具を押す。この結
果、カップリングピンは、これに作用するばね力に抗し
て、環状溝の外へと径方向に変位する。
【0009】DE−A−3442386には、いわゆる
折曲されたヘッドを備えた歯科用処置具が開示されてい
る。この処置具では、処置工具はドリルの形態をし回転
可能に装着される。また、この処置工具は、工具のシャ
フトに形成された平たく延びた凹所と、この凹所中に係
合するカップリング突起もしくはピンとからなり、回転
可能な接続を果たすための解放可能なカップリングによ
り周方向に固定される。さらに、この処置工具は、リン
グばねによりシャフトの環状溝中へと径方向内方に付勢
され、かつ、工具を駆動スリーブから取り外すことがで
きるように工具から離れた折曲されたヘッドの側に設け
られた圧力部材により環状溝から径方向外方に外され得
るラッチ部材により構成された、駆動スリーブとの軸方
向の接続を果たす解放可能なカップリングにより固定さ
れる。
【0010】処置工具と、この工具に対応した駆動体と
の間の回転ロック機能は、処置工具が回転駆動される処
置具と、処置工具がこれの長手方向にそって前後に、ま
た同時に周方向に駆動体により変位される処置工具との
両者に存在する。
【0011】WO90/00884には、処置工具が長
手方向にのみ沿って前後に変位する、折曲されたヘッド
を備えた処置工具が開示されている。この処置工具はや
すり工具であり、このシャフトは、前後に軸方向に変位
される駆動スリーブにより装着されるか(図2の例のよ
うに)、折曲されたヘッドに直接装着される(図4の例
のように)。前者の場合、工具のシャフトを駆動スリー
ブに軸方向に接続する解放可能なカップリングが詳述し
ないクランプ接続により設けられている。この場合、シ
ャフトと駆動スリーブとの間の回転ロック接続のための
解放可能なカップリングは、駆動スリーブが回転しない
ので、必要としない。
【0012】さらに、既知の処置具では、角度位置設定
装置が処置具と駆動スリーブとの間に設けられている。
この装置はシャフトに配設され軸方向と径方向とに突出
したカップリングピンにより形成されている。このピン
は、工具が挿入されると、いずれの場合も、駆動スリー
ブの外周面に形成され周方向に沿って分布した複数のカ
ップリング凹所の1つに軸方向に挿入され得る。このよ
うな角度位置設定装置は、工具が歯をやすりがけするよ
うなもので、丸くなく、特に、刃の形状の断面を有す
る、処置具には得に重要である。
【0013】さらに、回転阻止カップリングが、駆動ス
リーブと折曲されたヘッドハウジングとの間に設けられ
ている。このカップリングは、折曲されたヘッドハウジ
ングから径方向内方に突出したカップリングピンにより
構成され、駆動スリーブと折曲されたヘッドハウジング
との間の細長いガイドにより形成されている。このピン
は駆動スリーブの外周面に形成された細長い溝中に係合
する。
【0014】さらに、これら既知の処置具では、過度の
回転を防止するカップリングが処置具に設けられてい
る。このカップリングは所定値を越えるトルクが工具に
かかったときに、工具の回転固定を解除する。この過度
の回転を防止するカップリングは、カップリングピンが
挿入されるハウジングの細長い溝が駆動スリーブのフラ
ンジ(図1の例のように)か、工具のシャフトのフラン
ジ(図4の例のように)形成されることにより構成され
ている。このフランジは、工具に過度のトルクが作用し
たときに、これに打ち勝つことができるように柔らかい
材料で形成され、かくして、フランジの破損が生じ得
る。
【0015】D−A−4218683には、長手方向に
変位可能な処置工具を備えた歯科用処置具が開示されて
いる。この処置具では、ハウジングと駆動スリーブとの
間に、回転防止カップリングと、過度の回転を防止する
カップリングと、角度位置設定装置とが設けられてい
る。さらに、駆動スリーブと工具のシャフトとの間に
は、駆動スリーブ内のシャフトの回転ロックのための解
放可能なカップリングと、駆動スリーブ内にシャフトを
軸方向に接続するための解放可能なカップリングとが設
けられている。これらカップリングはシャフトと駆動ス
リーブとをクランプ接続する。この既知の形態におい
て、前記過度の回転を防止するカップリングと、角度位
置設定装置とは、駆動スリーブとハウジングとの間に設
けられ、互いに係合可能な歯部により形成されている。
一方の歯部は、過度の回転を防止するカップリングを解
放するか特別の角度位置を設定するために、歯接続を外
すように工具の軸方向に押圧され得る。歯部の係合位置
において、回転防止カップリングが有効である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述した全ての従来の
装置は、工具の挿入並びに装着を巧みにしなければなら
ず、使用者が非常に注意しなければならないという共通
の欠点を有する。これは、工具を処置具中に、カップリ
ング凹所がカップリングピンと一致する位置で挿入しな
ければならないので、避けることはできない。この目的
のために、処置工具のこの特別の位置を示したマークを
付けたとしても、まずマークを合わせ、次に処置工具の
位置を設定しなければならないので、巧みな操作と注意
とが必要である。
【0017】全ての既知の場合、マークをつけたときで
さえも、まず工具のシャフトを処置具中に挿入し、次
に、カップリング凹所とカップリングピンとが一致する
ように比較的大きくもしくは小さく回転させ、さらにカ
ップリング位置へとおななければならない。
【0018】WO90/00885にて開示されている
ように、周方向に分布して配設される角度位置設定装置
の複数のカップリングを利用する場合、上記必要とされ
た巧みさと注意とは減少するかもしれないが、それでも
必要である。
【0019】ここで考えている形式のハンドピースとし
ては、医科、特に歯科用として好ましくは直線形状のも
のが使用され得る。この分野で、材料の除去作業は、回
転機能を有し、ハンドピースに装着され得る工具によ
り、特に、人工身体部もしくはモデルに対して行われ
る。ハンドピースは、比較的大きな動力を工具に伝達す
るのに適しており、異なる工具が使用者に親しんだ方法
で迅速に装着、解放、もしくは交換できる。上述した形
式のハンドピースは、K9−ハンドピース形式950の
称号のもとで、本出願人により市販され、かくして既知
である。このハンドピースにおいて、軸方向と周方向と
の両方向の工具の取扱いは、スリット円錐クランプスリ
ーブのクランプテンションに基づいている。
【0020】本発明の目的は、操作が簡単で、確実な工
具の装着並びに/もしくは保持並びに/もしくは位置付
けがなされる、上位概念に記したような形式の医科もし
くは歯科用の処置具を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる第1の
態様のハンドピースは、工具のための解放可能な装着装
置を備え、特に医科用の折曲したもしくは直線状をし、
ハウジングと、このハウジング内に、中心軸を中心とし
て駆動体により回転可能に設けられ、工具がシャフトの
所で挿入さる駆動スリーブと、前記駆動スリーブ中でこ
れとシャフトとの回転ロック接続をするための解放可能
なカップリングと、前記駆動スリーブとシャフトとの軸
方向の接続をする解放可能なカップリングとを具備し、
各カップリングは、シャフトに形成されたカップリング
凹所と、このカップリング凹所と係合可能に駆動スリー
ブに設けられたカップリングピンとにより構成されてい
るハンドピースにおいて、前記2つのカップリングは少
なくとも1つの共通のカップリング凹所により形成さ
れ、また、前記カップリングピンはカップリング凹所と
係合するカップリング位置とカップリング凹所を解放す
る非カップリング位置との間で移動可能なように装着さ
れ、圧縮ばねの力によりシャフトに対してカップリング
位置へとシャフトに対して付勢されていることを特徴と
する。
【0022】また、この発明の第2の態様のハンドピー
スは、工具のための解放可能な装着装置を備え、特に医
科用の折曲したもしくは直線状のハンドピースであり、
ハウジングと、このハウジング内に、中心軸を中心とし
て駆動体により回転可能に設けられ、工具がシャフトの
所で挿入さる駆動スリーブと、前記駆動スリーブ中でこ
れとシャフトとの回転ロック接続をするための解放可能
なカップリングと、前記駆動スリーブとシャフトとの軸
方向の接続をする解放可能なカップリングとを具備し、
各カップリングは、シャフトに形成されたカップリング
凹所と、このカップリング凹所と係合可能に駆動スリー
ブに設けられたカップリングピンとにより構成されてい
るハンドピースにおいて、前記カップリングピンはカッ
プリング凹所と係合するカップリング位置とカップリン
グ凹所を解放する非カップリング位置との間で移動可能
なように装着され、圧縮ばねの力によりシャフトに対し
てカップリング位置へとシャフトに対して付勢されてい
ることを特徴とする。
【0023】また、この発明の第3の態様のハンドピー
スは、工具のための解放可能な装着装置を備え、特に医
科用の折曲したもしくは直線状のハンドピースであり、
ハウジングと、前記ハウジング内に、中心軸に沿って駆
動体により前後に変位可能に、またもし適当であれば中
心軸を中心として揺動可能に設けられ、工具がシャフト
の所で挿入さる駆動スリーブと、前記駆動スリーブ中で
これとシャフトとの軸方向の接続をするための解放可能
なカップリングと、前記駆動スリーブ内でこれとシャフ
トとを周方向に接続をする解放可能なカップリングとを
具備するハンドピースにおいて、前記シャフトを軸方向
に接続するカップリング並びに/もしくはシャフトを周
方向に接続するカップリングは、シャフトに形成された
複数もしくは共通のカップリング凹所により形成され、
そしてカップリングピンはカップリング凹所中に係合す
るカップリング位置とカップリング凹所を解放する非カ
ップリング位置との間で移動可能なように装着され、圧
縮ばねの力によりシャフトに対してカップリング位置へ
とシャフトに対して付勢されていることを特徴とする。
【0024】また、この発明の第4の態様のハンドピー
スは工具のための解放可能な装着装置を備え、特に医科
用の折曲したもしくは直線状のハンドピースであり、ハ
ウジングと、前記ハウジング内に、中心軸を中心として
回転もしくは揺動可能にそして/または中心軸沿って駆
動体により前後に変位可能に設けられ、工具がシャフト
の所で挿入さる駆動スリーブと、前記シャフトに形成さ
れたカップリング凹所と駆動スリーブに設けられたカッ
プリングピンとにより形成された解放可能なオーバロー
ド保護カップリングとを具備するハンドピースにおい
て、前記カップリングピンはカップリング凹所中に係合
するカップリング位置とカップリング凹所を解放する非
カップリング位置との間で移動可能なように装着され、
カップリング位置へと、そして好ましくはばねの力によ
りシャフトへと付勢されていることを特徴とする。
【0025】また、この発明の第5の態様のハンドピー
スは工具のための解放可能な装着装置を備え、特に医科
用の折曲したもしくは直線状のハンドピースであり、ハ
ウジングと、このハウジング内に、中心軸を中心として
回転もしくは揺動可能にそして/または中心軸沿って駆
動体により前後に変位可能に設けられ、工具がシャフト
の所で挿入さる駆動スリーブと、前記工具とシャフトと
の間に設けられ、複数のカップリング凹所と、これら凹
所の内の選定されたものに係合する解放可能な回転もし
くは角度設定装置とを具備するハンドピースにおいて、
前記カップリング凹所は前記シャフトに設けられ、また
前記カップリングピンは駆動スリーブに設けられ、この
カップリングピンはカップリング凹所中に係合するカッ
プリング位置とカップリング凹所を解放する非カップリ
ング位置との間で移動可能なように装着され、カップリ
ング位置へと、そして好ましくはばねの力によりシャフ
トへと付勢されていることを特徴とする。
【0026】
【作用】第1の態様の発明によれば、回転ロック接続と
軸方向ロック接続との両方のために1つの共通のカップ
リングが設けられ、径方向に移動可能なカップリングピ
ンがカップリング凹所中に自己駆動的にラッチ留めされ
シャフトを弾性的に押圧する。この結果、強固で確実な
工具の装着が果たされる。好ましくは径方向内方に、ば
ね力で付勢されたカップリングピンが挿入された工具の
シャフトにより径方向外方に押圧され、カップリング凹
所がカップリングピンとアラインメントしている限りは
カップリング凹所内に自己駆動的にラッチ留めされよう
にハンドピースは構成されている。しかし、工具は、使
用者の通常の扱い方で押されてシャフトが挿入端位置に
きたときに、カップリングピンとカップリング凹所とが
アラインメントしていない場合には、シャフトは周方向
に回転される。この回転は、カップリングピンがカップ
リング凹所内に自己駆動的にラッチ留めされるまで必要
である。カップリング凹所がカップリングピンと一致し
ないときに、従来技術で必要であった工具をさらに軸方
向に押すことは、本発明の構成では不要である。
【0027】カップリングピンのカップリング凹所中へ
の径方向の導入のために、リング状の制御部材が設けら
れている。この制御部材は、付勢方向の軸に対して広が
った制御形状もしくは制御面を有し、また、ばねにより
弾性的に変位可能でカップリングピンをカップリング凹
所中に押圧する。
【0028】第2ないし第5の態様のハンドピースは、
互いに異なるカップリングを有しており、前記第1の態
様と同等の効果を奏する。特に第4並びに第5の態様の
ハンドピースでは、工具のオーバロードのときに、工具
は自己駆動的に非駆動となり、工具並びにこの工具に作
用するカップリングの損傷が防げる。カップリングばね
の力と制御面もしくは端は適当なディメンションに、も
しくは形状に形成される。さらに、工具のシャフトに形
成されたカップリング凹所と、この凹所中で容易に係合
するカップリングピンとを有する、この発明に係わるカ
ップリングは、この発明に従う全てのカップリングに使
用することができ、かくして、設計と製造との出費を、
また必要な製造エリアを減じることができる。
【0029】本発明のは範囲で“カップリングピン”と
いう用語は、多くの形態のものが、機能を果たすことが
できるので、非常に広く解釈される。例えば、ピンもし
くはペグ状のカップリング部材やカップリング凹所方向
への凸部が含まれ、これらはカップリング凹所中に導入
される。
【0030】工具のシャフトが挿入されるときのカップ
リング位置準備位置へのカップリングピンの径方向外方
への移動は、カップリングピンのシャフトと当接する側
に、当接傾斜面もしくは丸くなった部分を設け、これら
により、工具のシャフトと当接したときにカップリング
ピンを径方向外方に押圧させることにより、達成され
る。
【0031】種々の形態のものがカップリングを解放す
るためにこの発明では設けられ得る。例えば、カップリ
ング凹所の外へとカップリングピンを軸方向外方に移動
させ得るレバー機構のような機構が設けられ得る。ま
た、例えば、カップリングばねから径方向に移動される
場合にはカップリングピンの付勢を減じるかなくすこと
が可能である。
【0032】また、工具の軸方向並びに/もしくは周方
向でカップリング凹所に向かうカップリングピンの端部
を楔形状もしくは丸められた形状、特に、半球状に形成
するのが好ましい。これら形状にすることにより、幾つ
かの効果が得られる。一方、工具を回転させることによ
り所定の力を与えることにより、カップリングピンをカ
ップリング凹所の外に変位させることが、かくして、カ
ップリングを解放させることが可能である。さらに、こ
のような構成により、工具をカップリング位置に自己駆
動的に中心合わせさせることができ、装置がさらに簡単
となる。
【0033】駆動スリーブ中でのシャフトの回転ロック
接続と軸方向の接続のためのこの発明に係わるカップリ
ングにとって、周方向でカップリング凹所と堺をなす2
つの腹部もしくは縁部と、工具の挿入方向から離れた側
でカップリング凹所と堺をなす1つの腹部もしくは縁部
とが、満足した機能を果たすために有効で有る。工具の
挿入移動を規制するストッパーが駆動スリーブに設けら
れているとき、両側で堺をなしているようなカップリン
グ凹所中にカップリングピンを高信頼性でラッチ留めす
ることができる。尚、このストッパーは、カップリング
ピンが後者の後ろで直接係合する位置に設けられるのが
有効である。この様な構成は、回転のロックの目的ばか
りではなく、工具が不要に落下したり外れたりするのを
防ぐためである。カップリング凹所を、得に、円形の凹
所、好ましくは、わん型ずきん(calotte)の形
状で、特に丸くなった腹部もしくは縁部により全ての側
に堺を作ることは重要である。
【0034】本発明に係わる構成により、所定値以上の
能動もしくは受動トルクが並びに/もしくは軸方向の引
く力もしくは押す力が工具に加わった場合、自己駆動的
なカップリングの解除を自動的に可能にするオーバロー
ド保護カップリングが同時に、夫々の場合に設けられ得
る。前記所定値は、例えば、工具の弾性リミット並びに
/もしくは取扱われるボディのロードリミットにより決
定される。このオーバロード保護カップリングは、工具
との駆動接続を自己駆動的に解放する。この結果、工具
は、ロード値が高くなることによる損傷がなく、回転も
しくは長手方向の変位が可能となる。回転駆動される工
具により、上記オーバーロード保護カップリングは、回
転もしくは回動力がねじ回しのように工具に伝達される
ときに、特に効果が有る。軸方向に変位可能な工具にお
いて、オーバーロード保護カップリングは、工具が円形
でない断面を有するときに特に効果がある。このような
工具においては、損傷をおこすようなトルクが、処置具
並びに工具によって処置されるボディ、例えば、歯に加
えられ得る危険性がある。上記過度の回転防止カップリ
ングにおいては、伝達されうるトルクは損傷が生じない
値に制限されている。
【0035】長手方向にのみ変位可能な工具において、
長手方向に有効にオーバーロード保護カップリングは、
処置されるボディに所定値以上の引くもしくは押す力を
生じさせることから工具を防止することができる。この
手段により、処置の安全性が非常に改善されまた確保さ
れる。
【0036】本発明の範囲内において、周方向に分布す
るように配設された複数のカップリング凹所と、少なく
とも1つ、好ましくはカップリング凹所と同数のカップ
リングピンとを設けることは有効である。これら手段に
より、カップリング力もしくはテンションを大きくする
ことができると共に、工具のシャフトの挿入並びに装着
を容易にすることができる。かくして、周方向に互いに
隣接したカップリング凹所の隣接した縁部が、互いに非
常に近接して、もしくは共通の凹所周縁部に位置するよ
うにかず並びに/もしくはサイズでカップリング凹所を
設けることが好ましい。このような手段により、不可欠
の位置不一致の挿入のときに、工具のシャフトは、挿入
と同時に周方向に移動して2つの近接したカップリング
凹所の一方に自己駆動的にラッチ留めされる。
【0037】複数のカップリング凹所が周方向に分布す
るように配設されている場合、本発明に係わる形態は、
工具のための角度位置設定装置を同時に形成する。この
装置は、異なる角度位置で、工具を駆動スリーブ中に挿
入させることを可能にする。かくして、カップリングを
回動もしくは打ち勝つことにより、ある角度位置から別
の角度位置に工具を変位させることが可能となる。
【0038】EP0305357から、解放可能なカッ
プリングにより自由端部に歯科用のやすり工具の軸が装
着される処置具が知られている。そして、このカップリ
ングは、シャフトの外周面に周方向に分布して形成され
た複数のわん型ずきん形状部と、工具ホルダーの径方向
孔中に位置し、カップリング位置でわん型ずきん形状部
中に係合する2つのカップリングボールとにより構成さ
れている。しかし、このような処置具は異なる技術分野
のものであり、回転並びに軸方向の移動に対して固定と
なっている。この処置具においては、やすり工具を支持
するために、ブッシュ状の固定工具ホルダーが、カップ
リングボールを備えた孔が形成されたブッシュ壁部に設
けられている。さらに、カップリング位置で、カップリ
ングボールがわん型ずきん部中に付勢力がなくて係合
し、さらに、僅かの遊びがカップリングボールとわん型
ずきん部との間に形成され、この結果、やすり工具が径
方向に振動できる、ように構成されている。また、円筒
状のテンションスリーブが、カップリング位置でカップ
リングボールを支持する機能を果たし、このスリーブ
は、カップリングと解放とを果たすように長手方向に変
位可能で、あり、この円筒内周面はカップリングボール
を径方向外方に境をしている。
【0039】この発明に係わる解決は、回転駆動、軸方
向変位駆動もしくはこれら両者の動きを組み合わせた駆
動を果たす工具に適している。かくして、この発明に係
わる解決は、この分野の状態の場合のように、形状ロッ
ク方法に有効なカップリングにのみ基礎をおいてはな
く、カップリングに有効な形状ロックと力ロックとの組
み合わせに基礎をおいている。かくして、形状ロックは
カップリングピンがカップリング凹所中に係合すること
により与えられ、また力ロックはカップリングピンをカ
ップリング凹所に押圧する付勢力により与えられる。
【0040】この発明は、またこの発明に従うハンドピ
ースに特に使用され得て有効な請求項23に従う工具に
関する。
【0041】本発明の態様は、問題を解決するのに貢献
した従属項にも含まれ、カップリングと非カップリング
との両方の操作を簡単にし、簡単かつ小型の構成を可能
にし、真っ直ぐなもしくは折曲された処置具もしくはハ
ンドピース内に効果的に組み込まれ得、そして経済的に
製造可能な構成となっている。
【0042】
【実施例】この実施例で、前端部、即ち、ヘッド端部1
は、部分的に示すハンドピース2の一部である。このヘ
ッド端部は、ハンドピース2のグリップスリーブ2aの
前方延出部である、折曲したヘッドハウジング3を有す
る。このグリップスリーブ2aの長手方向の中心軸は符
号4で示されている。本発明においては、図7並びに図
8に示すように、真っ直ぐなハンドピース2として理解
され得る。
【0043】図2に特に示すように、角度を持ったヘッ
ドハウジング3もしくはグリップスリーブ2aは軸に沿
って延びたベアリング孔5を有し、この孔5の前端は、
この孔5と直交した、段形状のベアリング透孔6内に開
口している。このベアリング透孔6内には、中空でほぼ
円筒形状の駆動スリーブ7が回転可能に装着されてい
る。図1に示す処理工具9は、工具の中心軸9aに沿っ
て延び、円筒状の支持シャフト11の所で、工具側から
駆動スリーブ7の円筒孔8中に挿入可能になっている。
また、この工具は、カップリング12により駆動スリー
ブ7と結合され得る。図2に示す形態では、回転駆動ド
リル工具が示されている。
【0044】前記駆動スリーブ7を装着するために、ロ
ーラベアリングとして構成され得る1対のベアリング1
3が、ハウジング3中に、中心軸4の両側で、互いに軸
方向に離間するようにして装着されている。
【0045】駆動スリーブ7を駆動するために、ハンド
ピース2内に駆動シャフト列が装着されている。この駆
動シャフト列の最前の駆動シャフト部14はベアリング
孔5内に回転可能に装着され、またベベルギア駆動体の
ベベルギア15もしくは後端に設けられた歯付きカップ
リングにより、駆動シャフト列の残りの駆動シャフト
(図示せず)に駆動的に接続されている。駆動スリーブ
7の回転駆動のために、ベベル車16が駆動シャフト部
14の最前端に取着されている。このベベル車は、駆動
スリーブ7に装着もしくはこれと一体的に形成された、
リング状のベベル車17と係合している。
【0046】前記カップリング12は駆動スリーブ7中
への工具シャフト11の回転ロック接続(一体となって
回転するような係合)と、軸方向の接続(装着シャフト
11が駆動スリーブ7に対して軸方向に移動するのを阻
止する係合)とを果たす。このカップリングは、工具シ
ャフトの外周面に形成された少なくとも1つのカップリ
ング凹所18と、駆動スリーブ7に設けられたカップリ
ング突起もしくはピン19とにより形成されている。こ
の突起もしくはピン19は、カップリング位置と非カッ
プリング位置との間で移動可能なように、駆動スリーブ
7の径方向ガイド21内に設けられており、カップリン
グ位置へと、即ち、カップリング凹所18の方向にばね
の付勢力(矢印22で示す)により付勢されている。
【0047】前記カップリング凹所18は、好ましくは
わん型ズキンの形状、ほぼ矩形の形状、もしくは鈍角の
中空コーンの形状を有する。そして、この実施例では、
カップリングピン19は、ガイド21を形成する径方向
穴23内で径方向に移動可能なボールにより形成されて
いる。この穴23の内縁領域は、装着シャフト11が抜
かれたときに、ボール19が内方に移動して穴23から
外れるのを防止するように少し傾斜した傾斜面23aを
有している。このボール19がカップリング凹所18と
係合しているときに、このボールと傾斜面23aとの間
には僅かの間隙が生じている。
【0048】カップリング凹所18は、これの軸方向も
しくは周方向に対面した端面もしくは側面により、カッ
プリングピン19が間に係合しているカップリング部材
対24もしくは25を形成している。互いに周方向に離
間したカップリング部材対24により、装着シャフト1
1と駆動スリーブ7との回転ロック手段が設けられてい
る。一方、装着シャフト11の長手方向に離間したカッ
プリング部材対25により軸方向に有効なカップリング
部材が設けられている。
【0049】カップリングを解放するための作動装置2
6がカップリング12に設けられている。この作動装置
26は、ばねの付勢力22に抗して、カップリングピン
19をカップリング凹所18内のカップリング位置に付
勢する圧力部材27を有する。この実施例では、この圧
力部材27は軸方向に移動可能に設けられているが、径
方向には移動可能ではなく、圧力面28によりカップリ
ングピン19を押して、これを工具の軸9aに対して傾
斜した方向に動かす。また、前記作動装置26は、この
場合、押しボタン31の形態をした手動作動部材29を
有する。この押しボタン31は、好ましくは、処理工具
9から離れた側から操作され、また、好ましくは、駆動
スリーブ7の回転軸に沿って前後に移動されうるように
装着されている。押しボタン31の操作は、ハウジング
3の、処理工具9から離れた側の壁33に形成された開
口32を介して行われる。かくして、この押しボタン3
1は、工具から離れた初期位置(カップリング位置)で
開口32の上リムと一致しているか、このリムもしくは
ハウジングより所定のストロークもしくはそれよりも少
し多く突出している。圧縮ばね34が、押しボタン31
と駆動スリーブ7との間に配設されており、押しボタン
31を工具から離れた初期位置に付勢している。この位
置で、傾斜した圧力面28はカップリングピン19を押
圧し、この結果、押しボタン31がさらに外方に移動す
る(カップリング位置)のを阻止している。
【0050】前記圧力部材27と作動部材29とは、駆
動スリーブに対して回転可能にも、また回転しないよう
にも装着され得る。
【0051】前記カップリング12は、オーバロード保
護カップリングの場合、ボール19の弾性付勢力の結果
として、周方向と軸方向との両方向に打ち勝つ、即ち、
解放され得る。
【0052】即ち、処理工具9を周方向に回動させる
か、処理工具9を長手方向に変位させることにより、カ
ップリングピン19をカップリング凹所18から抜くこ
とができる。かくして、上記処置工具に作用する回動も
しくは軸方向の力が比較的大きい場合には、カップリン
グは解放される。
【0053】また、本発明に係わるカップリングによれ
ば、処置工具9のためのオーバロード保護が与えられ
る。このオーバロードの保護は、オーバロードの場合、
カップリング12が自動的もしくは自身の力で解放する
ことである。
【0054】上述したように、カップリング12が、装
着シャフト11を装着するために、簡単な構造の場合、
装着シャフト11は駆動スリーブ7中へと押され、この
結果、注意は、例えば、所定のマークの助けで、カップ
リングピン19と同じ回転位置に可能な限り近ずくよう
にカップリング凹所18の配置に向けられ得る。押圧す
ると、装着シャフト11は、一回の移動で、カップリン
グ12がラッチ留めし、ストッパーにより規制され得る
軸方向の端部の挿入位置に挿入される。カップリング凹
所18とカップリングピン19との位置がアラインメン
トされていない限りは、装着シャフト11は、カップリ
ングピン19がカップリング凹所18内に自己作動係合
する挿入位置へとさらに回転される。
【0055】カップリング12を解放するために、押し
ボタン31を操作者の手の1本の指で内方に押すと、圧
力部材27はカップリングピン19から離れて、カップ
リングピン19は解放される。指のさらなる押圧力か同
時に働く圧縮ばねの付勢力により、装着シャフト11は
工具側へ軸方向におされて、カップリング係合は外れ
る。
【0056】テンションが自己規制するか、カップリン
グ12が、周方向または長手方向に処理工具9に作用す
ることにより、打ち勝つか解放するように、圧力面28
の傾斜角度Wを選ぶことが有効である。どちらの場合に
も、処理工具9は押しボタン31を手で内方に押すこと
により、カップリング係合が解除するように押され得
る。
【0057】複数のカップリング凹所18が周方向に配
設されているので、装着シャフト11が駆動スリーブ7
中に挿入されたときに、複数のカップリング凹所18が
カップリングピン19とラッチ係合するために利用さ
れ、この結果、ラッチ係合がより容易になされること
は、効果的である。
【0058】上記構成において、本実施例で理解できる
ように、駆動スリーブ7と同軸的に配設され、カップリ
ングピン19を囲むリングに圧力部材27を配設するこ
とは好ましい。このリングは、例えば、駆動スリーブ7
上やハウジング3内のガイド内で案内され得る。かくし
て、カップリングピン19を付勢するために、周方向に
分布するように配設された1もしくは複数の圧縮ばね3
4が設けられ得る。これら圧縮ばね34は、工具から離
れた装着シャフト11の端面38と押しボタン31との
間に配設されている。この押しボタン31は、押圧リン
グ27aの径方向の壁により好ましくは形成され得る。
【0059】カップリングを解除する場合の処理工具9
の上記排出のために、スラスト部材39が、工具から離
れた駆動スリーブ7の一端の領域内に軸方向に変位可能
に装着されている。このスラスト部材は、押しボタン3
1と駆動接続し、押しボタン31が押されたときに、工
具から離れた、工具シャフトの一端に対して内方に押さ
れる。この結果、工具シャフトは押し出され得る。好ま
しくは、リング状のスラスト部材39と押しボタン31
との間に圧縮ばね35を配設するのが望ましい。
【0060】駆動スリーブ7と好ましくはリング状のス
ラスト部材39との間には、細長いガイド41が好まし
くはスラスト部材39のために設けられている。この細
長いガイド41は、例えば、複数の径方向ガイドアタッ
チメント42が駆動シャフトに形成された複数の細長い
ガイド溝43中に、夫々係合した構成となっている。
【0061】図3並びに図4に示す構成に係われば、好
ましくは、装着シャフト11の外周面に、1つもしくは
複数のカップリング凹所18を横切る面内で、リング状
の(環状の)溝44が形成されている。、このリング状
の溝44の断面形状は、ボールの曲率に従って湾曲され
るか、中空のコーン形状になっている。かくして、リン
グ状の溝44の有効深さは、カップリング凹所18の有
効深さよりも浅くなっており、この結果、周方向に有効
にカップリング部材対24が、また、軸方向に有効にカ
ップリング部材対25が存在することが重要である。
【0062】リング状の溝44により、軸方向の固定が
果たされ、これは、複数のカップリングピン19が所定
位置にラッチ留めされていないときに有効である。これ
らの手段により、カップリング/ラッチングは位置を見
付けるために、装着シャフト11の挿入もしくは回転時
に、周方向に指向したガイドが構成されている。
【0063】複数のカップリング凹所18が設けられて
いる場合、これらが周方向に僅かの間隔で、好ましくは
互いに堺をなして、即ち、接して位置するように数とサ
イズとを選択することが好ましい。これら手段により、
装着シャフト11の挿入時カップリング係合を見付ける
ことがより簡単になる。これは、挿入時にカップリング
凹所18とカップリングピン19とが互いにすぐに見付
からな場合に、シャフトを僅かに回転させるだけでカッ
プリング12をラッチ留めすることができるからであ
る。
【0064】前記付加的なリング状の溝44を設けるこ
とにより、挿入終了位置のいかなる回転配置に駆動スリ
ーブ7中の装着シャフト11を軸方向に予め固定するこ
とができる。この結果、処理工具9が不必要に落下する
危険性をかなりの可能性で防止することができる。ま
た、このリング状の溝44を設けることにより、、予め
軸方向の固定が行われた状態で、カップリング12のラ
ッチ留めが、装着シャフト11の軸方向の変位の危険性
がなく、処理工具9を回転させることにより達成できる
効果がある。
【0065】1もしくは複数のカップリングピン19を
形成する1もしくは複数のボールと円錐の圧力面28と
の間の表面圧縮を減じるために、ボールのサイズと形状
に合った複数の傾斜した溝を圧力面28に形成すること
が好ましい。これら溝は、中でボールの一列形状のベア
リングを可能にする。
【0066】図5,図6並びに図12に示す処理工具9
は、カップリング凹所18が、これらの周縁18が周方
向に隣り合うもの相互が近接して共通の周縁部18bを
形成するように、配設されている点が前記実施例のもの
と相違する。尚、これら図面で、前記実施例と同じもし
くは類似した部材は同じ参照符号を付してある。このよ
うな構成は、装着シャフト11の円周外面に周方向に沿
って形成された中空でコーン形状のカップリング凹所1
8の直径d1を適当に設定するか、カップリング凹所1
8の深さを適当に設定するか、もしくは/並びにカップ
リング凹所18の数を適当に選定するかすることにより
達成される。かくして、本発明の範囲内で、周縁部18
bが図5に示すように外周面11aに位置しているか、
周縁部18bが外周面11aの下に位置しているか、即
ち、これら周縁部18が図7に示す形態のように外周面
11aに対して径方向内方に変位しているような構成に
することが好ましい。
【0067】図5に示す形態において、直径d1は以下
のようにして設定される。
【0068】d1=装着シャフト11の外周の長さ/カ
ップリング凹所18の数 これに反して、図7に示す形態では、外周面11aでの
周方向の直径d2は以下ののようになる。
【0069】d2>装着シャフト11の外周の長さ/カ
ップリング凹所18の数 図7に示す形態で、周縁部19cは外周面11aから径
方向内方に離間して互い切れており、周縁部19cは、
図7に示すように、内方に丸くなって引っ込んでいる。
図7は図6を矢印P方向から見た図に対応し、また図5
はP1方向から見た図に対応している。
【0070】内方に丸くなって引っ込んだ周縁部19c
は、例えば、シャフト11の挿入の後、1もしくは複数
のカップリングピン19が周縁部19c上に位置してい
る場合でも、形態をロックする効果を有しかつ弾性力を
生じさせるシャフト11(圧力点)の支持をする。反対
に、図5に示す形態では、カップリング凹所の摩擦力に
基づいて、シャフト位置で力のロックを果たすのみであ
る。
【0071】これら形態で、カップリング凹所18の円
錐の角度w1(開き角)は、好ましくは180°であ
る。シャフト11中へのカップリング凹所18の働きは
種々の方法でなされ得る。ドリルもしくはミル工具(図
示せず)を使用する限りは、平坦な凹所底面18dがカ
ップリング凹所18内に形成され、この底面18dは小
円d3として表され、回転するドリルもしくはミル工具
の中間領域にいわゆるステージにより形成される。
【0072】上述した形態の場合、図6に示すように、
カップリング部材19は、これと対応したカップリング
凹所18の中空円錐面18eを支持する。凹所底面18
dと、カップリング部材と、カップリング部材、即ち、
カップリングピン19との間には好ましくは自由空間が
形成されている。
【0073】工具9のカップリング状態、即ち、カップ
リングピン19がカップリング凹所18内に位置してい
るときには、カップリングピン19をカップリング凹所
18から抜くためには、カップリング12を作動装置2
6で解放する操作をした後に、軸方向並びに/もしくは
周方向の引っ張り並びに/もしくは回転力を処理工具9
に加えることが必要である。
【0074】共通の周縁部18b内の周縁18aの終り
は、装着シャフト11の挿入で、カップリングピン19
が周縁部18bの上に位置しているときに、装着シャフ
ト11がカップリングピン19のばね力により2つの周
方向の一方に回転してしまうような不安定な状態が生じ
るときに、カップリングピン19がカップリング凹所1
8中に落ち込むことができるので有効である。
【0075】反対に、このような不安定な状態は、周方
向の間隙がカップリング凹所18相互間に設けられてい
れば、生じない。かくして、シャフトの周方向の特別な
回転は、カップリングピン19がカップリング凹所18
中に落ち込むことができるようにするためには、上記挿
入位置で必要である。
【0076】前記カップリング凹所18は、図に示すよ
うに、装着シャフト11の自由端の領域に好ましくは位
置している。
【0077】好ましい実施例では、シャフトの直径は
2.5mm、ボールの直径は、好ましくは1.15m
m、そしてカップリング凹所18とカップリングピン1
9は夫々8個である。かくして、装着シャフト11の自
由端とカップリング凹所18との間の間隙11bは、好
ましくは、直径d1の半分よりも少し広い。好ましく
は、この間隙11bは約3mmよりも広くなく、好まし
くは約1mm以下である。
【0078】図8並びに図9に示すハンドピース2の形
態は、以下の点が上述したものとは異なる。尚、この例
で、前記実施例と同じもしくは類似の部分は同じ符号を
付してある。
【0079】図2に示す形態において、圧力部材27
と、作動部材29もしくは押しボタン31により構成さ
れた共通部材は、駆動スリーブ7と共に回転される。例
えば、回転を阻止しながら、押しボタン31を操作する
ことは可能であるが、これでは満足できない。かくし
て、図8並びに図9に示す形態では、作動部材29と押
しボタン31とは、手動操作される能動駆動部材29a
を備えた受動部材となっており、この能動駆動部材29
aは、ここでは押しボタン31aの形状をし、上に配設
され、ハウジング3もしくはこの中にねじ留めされたカ
バー部3a中で中心軸9aに沿ってガイド45中を案内
される。このために、ヘッドハウジング3の壁33もし
くはカバー部3aに穴46が形成されており、前記能動
駆動部材29aもしくは押しボタン31aは、移動分の
遊びを有して穴46のデメンションに適合している。ま
た、この能動押しボタン31aは圧縮ばね47により上
方の初期位置に付勢されている。この圧縮ばね47の下
端は上ベアリング13に取着された留めリング48上に
支持されている。上記上方初期位置で、好ましくはキャ
ップ形状(図8並びに図9を参照)の押しボタン31a
は、これの自由縁に設けられた外方リング部材が穴46
の内方肩面51と係合している。尚、この内方肩面51
には、穴46の上方縁部にテーパ面が形成されている。
前記初期位置において、押しボタン31aの径方向壁3
1bと受動作動部材29もしくは受動押しボタン31と
の間には狭い間隙が存在し、受動押しボタン31は中央
に開口52を有する。
【0080】図8並びに図9に示す形態において、単一
の圧縮ばね34が圧力部材27もしくは受動作動部材2
9を付勢するために設けられており、この圧縮ばね34
は構造上の高さを減じるために円錐巻きの形状を有す
る。このような形状にすることにより、能動駆動部材2
9aもしくは能動押しボタン31aは回転部材から離れ
て配設され、能動駆動部材29aもしくは能動押しボタ
ン31aは、回転中もしくは処理工具9の解放もしくは
取り外しのための回転の停止のときに操作され得る。
【0081】圧力部材(リング)27が1もしくは複数
のカップリングピン19を径方向内方に付勢する付勢力
並びに自己規制作用は、圧力部材27の傾斜もしくは円
錐面に傾斜角Wに依存せず、圧力部材27の内径dに依
存する。この内径dが、図3並びに図7に示すように、
カップリング位置で全てのボールを囲む仮想円よりも僅
かに短い時には、この領域にあるボールの曲率は、僅か
に傾斜した傾斜面の方法で有効となる。かくして、一方
では、大きい径方向内方に向いた付勢力が生じ、また、
他方では、カップリングが自己規制をする。即ち、1も
しくは複数のカップリングピン19、またはボールを径
方向外方に押したり、工具の長手方向の変位により圧力
リングを下方に引いたりすることが不可能となる。この
ことは、このような形態では、周方向もしくは軸方向の
工具のオバーロードを自己駆動的に解放するニオバーロ
ード保護カップリングが利用できない。
【0082】図11ないし図15に示す形態において、
本発明は直線型ハンドピース55の形状の処置具に適用
されている。このような処置具は、口腔の外の歯科処
置、並びに、いわゆるテクニカル・ワーク・ステーショ
ンと呼ばれる歯もしくは歯部のモデルでの作業のため
に、特に使用されている。
【0083】このハンドピース55の主要部はスリーブ
状のハウジング56である。このハウジング56の中に
は、駆動シャフト57がほぼ同軸的に配設され、また図
12にローラベアリングとして前ベアリング59のみが
示されたベアリングにより長手方向の中心軸を中心とし
て回転可能に装着されている。この駆動シャフト57の
前部は、好ましくは処理工具9用の駆動スリーブ61と
して一体に形成されている。この処理工具9は、駆動ス
リーブ61中に前方から挿入され得る。また、前記前ベ
アリング59は、部分的にテーパが形成された駆動スリ
ーブ61の細径部を支持している。装着シャフト11を
着脱可能に固定するために、、装着シャフト11と駆動
スリーブ61との間に、工具のシャフトと駆動スリーブ
とを回転ロック接続(相対的に回転しないように接続)
するために、また、駆動スリーブ61内に装着シャフト
11を軸方向に固定するように接続するために、前記実
施例のカップリング12と基本的に同じ開放可能なカッ
プリング(従って、参照符号12を付してある)が設け
られている。このカップリング12を解放するために、
ハンドピース55には、前述したものとは異なる作動装
置62が設けられている。この作動装置62は、ハウジ
ング56の外周で、ハウジングの前端から離れた所に配
設された回転スリーブ63を有する。この回転スリーブ
63は駆動部材64により圧力部材65に接続されてい
る。このカップリング12は、傾斜もしくは円錐面28
と、カップリングピン19と、ガイド孔23もしくは2
3aと、カップリングピン19に作用するカップリング
凹所18とが、前記実施例と基本的には同じように設け
られている。
【0084】前記回転スリーブ63は、前方で段部状に
傾斜したリング形状の凹所66内に、この凹所66の後
方境界面67とキャップ69との間に位置するように配
設されている。このキャップ69は、ねじ68により、
ハウジング56の前方傾斜部上に前方からねじ留めされ
ている。また、このキャップ69の後端面は前方規制面
71として凹所66と接している。このような構造にお
いて、キャップ69をハウジングのテーパ部56aの肩
部に当接させると、回転スリーブ63は、回転のための
遊びを残して境界面67,71間に装着される。このキ
ャップ69は、前方に細くなった円錐形となっている。
【0085】前記駆動部材64は、回転スリーブ63の
回転を圧力部材65の軸方向の移動に変換する。この駆
動部材64は、部分円の回りに配設された1もしくは複
数の、この実施例では2つの駆動ピン、もしくは好まし
くは駆動ボール72を有する。これら駆動ピンもしくは
駆動ボールはテーパが形成されたハウジング本体56a
に形成された1つのガイド溝73内に配設されている。
このガイド溝73は、週報項に傾斜して延びており、ま
た、駆動ボール72の径は、スリーブ状の前記ハウジン
グ本体56aの壁厚よりも長く設定されている。かくし
て、駆動ボール72はハウジング本体56aの壁を越え
て内方ないし外方に突出している。長溝74が回転スリ
ーブ63の内面に形成されており、また、環状溝75
が、ボールの突出した部分を受けるように、スリーブ状
の圧力部材65の外面に形成されている。前記長溝74
は、好ましくは、内方リング部材63aを通って連続的
に延びており、傾斜したガイド溝73の軸方向の変位長
さ76よりも長く設定されている。また、前記環状溝7
5の幅bは、これに対応したボールのディメンシヨンよ
りも長く設定されており、この結果、環状溝75の後方
境界面75aは図12に示すカップリング位置で、1も
しくは複数の駆動ボール72とは少し離間している。
【0086】スリーブ状の圧力部材65は、駆動シャフ
ト57と共に回転ユニットを構成しているので、カップ
リング状態で、圧力部材65に駆動ボール72が当接す
ることが防止される。この点に関して、前記実施例のガ
イド孔23の場合と同様に、ガイド溝73は下縁領域に
テーパが形成され、圧力部材65内に駆動ボール72が
落ち込むことが防止されている。好ましくは、スペーサ
スリーブ77が、ハウジング本体56aのガイド溝73
内に領域に挿入されて固定もしくは支持されている。こ
のスペーサスリーブ77はガイド溝73と一致したガイ
ド溝77aを有するが幅方向に少し傾斜している。この
結果、駆動ボール72は径方向内方に落ちることがな
く、圧力部材65から離間している。
【0087】以下に、作動装置62の機能を説明する。
【0088】図12に示すカップリング12のカップリ
ング位置において、後端部が回転スリーブ63の領域に
突出した長さcのスリーブ状の圧力部材65は、圧縮ば
ね78によりカップリングボール19に当接するように
付勢されている。この結果、カップリングボール19は
カップリング凹所18内に、径方向内方に押圧されてい
る。カップリングを解放するために、好ましくはスパイ
ラルばねで形成された回転ばね79により与えられるば
ね力に抗して、回転スリーブ63はハウジング56に対
して回転される。この回転ばね79は、リング部材63
aの後端面63bと凹所66の段部面66aとの間に配
設され、また、一端が回転スリーブ63に、そして他端
がハウジング本体56aに、例えば、孔中にフック掛け
された湾曲端部により接続されている。
【0089】前記駆動ボール72は回転スリーブ63と
ハウジング56との間の相対的回転によって回転され、
この結果、駆動ボール72は、ガイド溝73中にこれに
沿って斜めに走行し、このために軸方向後方に移動し、
環状溝75の境界面75aを押圧する。この結果、スリ
ーブ状の圧力部材65は圧縮ばね78の付勢力に抗して
後方に変位し、かくして、カップリングボール19は処
理工具9を引くことにより後方に変位してカップリング
12が解放される。
【0090】圧縮ばね78のテンションにより、回転ス
リーブ63は、解放後に、初期位置に自己駆動により戻
される。これと同時に、圧力部材65は、圧縮ばね78
によりカップリング位置へと前方に押される。処理工具
9の駆動スリーブ61中への挿入は、圧力部材65の傾
斜面もしくは中空円錐面を適当な大きさの傾斜にしてお
き、スリーブ状の圧力部材65を圧縮ばね78の力に抗
して後方に、装着シャフト11の挿入時のカップリング
ボール19の径方向外方への変位により変位させること
により行われ得る。かくして、装着シャフト11はカッ
プリングボール19間にさらに挿入され、そしてカップ
リングボール19がカップリング凹所18の領域に達し
たときに、カップリング12が圧縮ばね78の力により
自己駆動的に閉じ、そしてカップリングボール19が装
着シャフト11に対してカップリング凹所18内にラッ
チ留めされる。
【0091】傾斜角度Wを適当に大きくすることによ
り、このカップリング12は、軸方向並びに/もしくは
周方向で有効なオーバロード保護カップリング70を形
成する。そして、これは、軸方向並びに/もしくは周方
向での工具のオーバロードのときに自己駆動的に解放さ
れる。
【0092】しかし、傾斜面もしくは中空円錐面の傾斜
角度が小さい場合には、回転スリーブ63を回転させて
スリーブ状の圧力部材65を後方のカップリング位置に
変位させて、装着シャフト11をこの位置に挿入し、回
転スリーブ63を解放することが必要である。この後、
圧力部材65は、ばね力により初期位置に自己駆動的に
戻されるか回転スリーブ63を初期位置に戻るように回
転させる。かくして、カップリング12は自己駆動的に
閉じる。
【0093】複数のカップリング凹所18を有する本発
明に係わる形態により、処理工具9のためのボール設定
装置80が、また形成される。これにより、特別の初期
ボールが設定され得、このことは、例えば、工具がスク
リュードライバーの場合のねじ回し駆動を与えるような
低回転駆動のときに例えば意味がある。
【0094】装着シャフト11の挿入位置においてカッ
プリングボール19にカップリング凹所18が対向する
位置にあるようにするのを確実にするために、この位置
を規定するストッパーAを駆動スリーブ61内に装着シ
ャフト11の自由端に対して設けるのが有効である。こ
のストッパーAは、駆動スリーブ61内に固定されたス
トッパー体81により、例えば、形成され得る。
【0095】回転スリーブ63が夫々所定位置に止まる
圧力点もしくはラッチ位置を与えるために、横方向ラッ
チ凹所82がガイド溝73の始め並びに/もしくは終り
に設けられ得る。この横方向ラッチ凹所82内で駆動ボ
ール72が圧縮ばね78のテンションによりラッチ留め
される。グリップする安全性を増すために、回転スリー
ブ63の外周面にひだもしくはグリップ溝を形成するこ
とは有効である。
【0096】前記実施例と同じもしくは類似した部分は
同じ符号を付した図16に示した実施例は、いわゆる折
曲ヘッドを有する処置具を示す。ここで処理工具9は、
長手方向に前後に変位される駆動体により駆動され、ま
た、回転もしくは揺動され得る。このような形態は、例
えば、既知のやすりがけもしくは掘る処置工具(ファイ
ルもしくはルートキャナル処置工具)のように、長手方
向に可動な工具に適している。
【0097】この形態において、駆動スリーブ7は駆動
シャフト14の両側で、スライドベアリングからなるベ
アリング13により長手方向に変位可能に装着されてい
る。好ましくはシールリップを有するシールリング13
aが、ヘッドハウジング3と駆動スリーブ7との間でベ
アリング13の工具側に接触リングとして設けられてい
る。前記駆動シャフト14は、駆動シャフト14の回転
を駆動スリーブ7の軸方向の移動に変換する駆動体、特
に、エキセントリック駆動体により駆動スリーブ7に接
続されている。このために、エキセントリック駆動ボー
ル85が駆動シャフト14に設けられている。この駆動
ピン85は、駆動シャフト14が回転したときに駆動ス
リーブ7が長手方向に前後するように、移動の遊びを有
して、駆動スリーブ7の凹所86内に係合している。こ
の凹所86は駆動スリーブ7に直接形成されるか、駆動
スリーブ7の横方向装着部材86aに形成され得る。も
し、凹所86が駆動ピン85の回転面内で全ての側に閉
じていると、これの前後の移動のときに駆動スリーブ7
は中心軸9aを中心として揺動する。一方、もし、凹所
86が破線で簡単に示すように例えばリング装着部材に
形成された環状溝86bのように形成されていれば、駆
動スリーブ7は、これが駆動されたときに中心軸9aを
中心として回転しない。かくして、駆動スリーブ7は特
定のボールに固定されない。このような形態において、
トルクはほとんど処理工具9に処理位置へと与えられ得
るか、僅かのトルクのみが与えられ得る。
【0098】また、この形態で、カップリング12は、
工具の周方向並びに/もしくは長手方向に有効であり、
また/もしくは、処理工具9の長手方向並びに/もしく
は周方向に有効なオーバロード保護カップリング70ま
たは/もしくは回転または角度位置設定装置80に有効
な接続を提供する。
【0099】前記オーバロード保護カップリング70
は、特に、細長い断面形状の平坦なやすりがけ工具のよ
うに断面形状が丸くない工具に適している。この場合、
トルクは、工具で歯(例えば、歯のスペース内)に与え
られ得、これにより歯がオーバロードになるかもしれな
い。しかし、これは、オーバロード保護カップリングが
破損するようなトルクの伝達を阻止するので、このカッ
プリングにより防止され得る。
【0100】[発明の効果]処理工具9に少なくとも1
つのカップリング凹所18を有する、本発明に係わる工
具装着装置もしくは解放可能なカップリング装置は、確
実な工具の装着と比較的大きなトルクの伝達とが可能な
ので、特に、歯科用の処置具のための小型の構成と、特
に、医科もしくは歯科用の処置ハンドピースのための比
較的大型のハイパワーの処置具との両方に適している。
かくして、本発明に係わる装置は、約1.5mmないし
3mmの径、特に、1.6mmないし2.35mmの歯
科処置に有用である径の処置具に対する歯科処置具に適
している。
【0101】本発明に係わる形態は、金属、特に、スチ
ールの処理工具9とプラスチックの処理工具9との両方
に適している。かくして、工具は、回転工具もしくは軸
方向に変位可能な工具に適している。
【0102】本発明によれば、さらに以下のような効果
がある。
【0103】折曲した器具と直線状の器具の両者に対す
る工具の装着操作が、使用者に親しみ易く、楽で、簡単
で、確実である。
【0104】回転に信頼性があり、工具の径方向の遊び
が少ない。
【0105】器具もしくはハンドピースへの工具の軸方
向の固定に遊びがない。
【0106】特別な角度位置に工具を向けないで装着す
ることができる。
【0107】工具を装着するときに、自己駆動的にラッ
チロック位置にもたらされる。
【0108】片手で操作でき、適当なドリルスタンドの
使用を可能にする。
【0109】器具もしくはハンドピースには比較的ばね
力の小さい1つの圧縮ばねを使用できるので走行の質が
良い。
【0110】消毒装置、特に、熱による消毒装置での取
り扱いに対してカップリングもしくは装着装置は影響さ
れない。
【0111】単一の工具シャフト形状が直線状のハンド
ピースと折曲したハンドピースとの両方に必要である可
能性がある。
【0112】図12に示すように、処理工具9に対する
ストッパーAは、図1ないし図10並びに図16に示す
全ての他の形態のものにも適用され得る。このストッパ
ーAは挿入移動を規制するので、工具に設けられた腹部
18eもしくは少なくとも1つのカップリング凹所18
の縁部が不要となる。
【0113】腹部18eもしくは縁部が工具にあると、
カップリング位置(ラッチ位置)でストッパーAと装着
シャフト11との間に僅かの間隙を形成するのに有効で
ある。かくして、装着シャフト11が挿入されるとき、
ストッパーAはカップリング位置を越える挿入を防止
し、おおよそのカップリング位置を決定する。そして、
カップリング位置での中心合わせは、ばね力により自己
駆動的に果たされる。
【0114】カップリング12が、軸方向に有効なオー
バロード保護カップリングを提供するが、ストッパーA
は、一方の軸方向、即ち、ストッパーの軸方向のオーバ
ロード保護カップリングの有効性をキヤンセルする。
【0115】
【発明の効果】この発明に係わるハンドピースは。可か
輪操作が簡単で、確実な工具の装着並びに/もしくは保
持並びに/もしくは位置付けがなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる、いわゆる折曲されたヘッド
を備えた歯科用の処置具の形態のハンドピースの前端
部、即ちヘッド側を示す側面図である。
【図2】ヘッド端部を拡大して示す縦断面図である。
【図3】図2の一部の変形例を示す断面図である。
【図4】図3の一部を拡大して示す断面図である。
【図5】図6のP1側から見た図に対応する本発明に係
わるハンドピースのための材料除去工具を示す斜視図で
ある。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図6のP側から見た図に対応する工具シャフト
の変形例を示す図である。
【図8】歯科用の処置具の形態のハンドピースの変形例
の前端部、即ちヘッド側を示す側面図である。
【図9】図8に示す処置具のヘッド端部の縦断面図であ
る。
【図10】図8に示す処置具を拡大して示す側面図であ
る。
【図11】特に、医科もしくは歯科の分野に適した、本
発明に係わる直線状の延出部を備えたハンドピースを示
す側面図である。
【図12】図11に示す処置具を軸に沿って切断した断
面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線に沿う断面図
である。
【図14】図12に示す処置具の駆動スリーブを示す断
面図である。、
【図15】図12の処置具を拡大して示す断面図であ
る。
【図16】この発明の他の実施例に係わる、折曲された
ヘッドを備えた歯科用の処置具の形態のハンドピースの
前端部、即ちヘッド側を示す側面図である。
【符号の説明】
2,55…ハンドピース、3,56…ハウジング,7,
61…駆動スリーブ、9…処置工具、9a…中心軸、1
1…シャフト、18…カップリング凹所、19…カップ
リングピン(ボール)、34…圧縮ばね、70…オーバ
ロード保護カップリング、80…角度位置設定装置。

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具(9)のための解放可能な装着装置
    を備え、特に医科用の折曲したもしくは直線状のハンド
    ピース(2;55)であり、 ハウジング(3;56)と、 前記ハウジング内に、中心軸(9a:58)を中心とし
    て駆動体により回転可能に設けられ、工具(9)がシャ
    フト(11)の所で挿入さる駆動スリーブ(7;61)
    と、 前記駆動スリーブ(7;61)中でこれとシャフト(1
    1)との回転ロック接続をするための解放可能なカップ
    リングと、 前記駆動スリーブ(7)とシャフト(11)との軸方向
    の接続をする解放可能なカップリングとを具備し、各カ
    ップリングは、シャフト(11)に形成されたカップリ
    ング凹所(18)と、このカップリング凹所と係合可能
    に駆動スリーブ(7;61)に設けられたカップリング
    ピン(19)とにより構成されているハンドピースにお
    いて、 前記2つのカップリングは少なくとも1つの共通のカッ
    プリング凹所(18)により形成され、また、前記カッ
    プリングピン(19)はカップリング凹所(18)と係
    合するカップリング位置とカップリング凹所(18)を
    解放する非カップリング位置との間で移動可能なように
    装着され、圧縮ばね(34)の力によりシャフト(1
    1)に対してカップリング位置へとシャフト(11)に
    対して付勢されていることを特徴とするハンドピース。
  2. 【請求項2】 工具(9)のための解放可能な装着装置
    を備え、特に医科用の折曲したもしくは直線状のハンド
    ピース(2;55)であり、 ハウジング(3;56)と、 前記ハウジング内に、中心軸(9a:58)を中心とし
    て駆動体により回転可能に設けられ、工具(9)がシャ
    フト(11)の所で挿入さる駆動スリーブ(7;61)
    と、 前記駆動スリーブ(7;61)中でこれとシャフト(1
    1)との回転ロック接続をするための解放可能なカップ
    リングと、 前記駆動スリーブ(7)とシャフト(11)との軸方向
    の接続をする解放可能なカップリングとを具備し、各カ
    ップリングは、シャフト(11)に形成されたカップリ
    ング凹所(18)と、このカップリング凹所と係合可能
    に駆動スリーブ(7;61)に設けられたカップリング
    ピン(19)とにより構成されているハンドピースにお
    いて、 前記カップリングピン(19)はカップリング凹所(1
    8)と係合するカップリング位置とカップリング凹所
    (18)を解放する非カップリング位置との間で移動可
    能なように装着され、圧縮ばね(34)の力によりシャ
    フト(11)に対してカップリング位置へとシャフト
    (11)に対して付勢されていることを特徴とするハン
    ドピース。
  3. 【請求項3】 工具(9)のための解放可能な装着装置
    を備え、特に医科用の折曲したもしくは直線状のハンド
    ピース(2;55)であり、 ハウジング(3;56)と、 前記ハウジング内に、中心軸(9a)に沿って駆動体に
    より前後に変位可能に、またもし適当であれば中心軸
    (9a)を中心として揺動可能に設けられ、工具(9)
    がシャフト(11)の所で挿入さる駆動スリーブ(7)
    と、 前記駆動スリーブ(7)中でこれとシャフト(11)と
    の軸方向の接続をするための解放可能なカップリング
    と、 前記駆動スリーブ(7)内でこれとシャフト(11)と
    を周方向に接続をする解放可能なカップリングとを具備
    するハンドピースにおいて、 前記シャフト(11)を軸方向に接続するカップリング
    並びに/もしくはシャフト(11)を周方向に接続する
    カップリングは、シャフト(11)に形成された複数も
    しくは共通のカップリング凹所(18)により形成さ
    れ、そしてカップリングピン(19)はカップリング凹
    所(18)中に係合するカップリング位置とカップリン
    グ凹所(18)を解放する非カップリング位置との間で
    移動可能なように装着され、圧縮ばね(34)の力によ
    りシャフト(11)に対してカップリング位置へとシャ
    フト(11)に対して付勢されていることを特徴とする
    ハンドピース。
  4. 【請求項4】 工具(9)のための解放可能な装着装置
    を備え、特に医科用の折曲したもしくは直線状のハンド
    ピース(2;55)であり、 ハウジング(3)と、 前記ハウジング内に、中心軸(9a)を中心として回転
    もしくは揺動可能にそして/または中心軸(9a)沿っ
    て駆動体により前後に変位可能に設けられ、工具(9)
    がシャフト(11)の所で挿入さる駆動スリーブ(7)
    と、 前記シャフト(11)に形成されたカップリング凹所
    (18)と駆動スリーブ(7)に設けられたカップリン
    グピン(19)とにより形成された解放可能なオーバロ
    ード保護カップリングとを具備するハンドピースにおい
    て、 前記カップリングピン(19)はカップリング凹所中に
    係合するカップリング位置とカップリング凹所(18)
    を解放する非カップリング位置との間で移動可能なよう
    に装着され、カップリング位置へと、そして好ましくは
    ばね(34)の力によりシャフト(11)へと付勢され
    ていることを特徴とするハンドピース。
  5. 【請求項5】 工具(9)のための解放可能な装着装置
    を備え、特に医科用の折曲したもしくは直線状のハンド
    ピース(2;55)であり、 ハウジング(3)と、 前記ハウジング内に、中心軸(9a)を中心として回転
    もしくは揺動可能にそして/または中心軸(9a)沿っ
    て駆動体により前後に変位可能に設けられ、工具(9)
    がシャフト(11)の所で挿入さる駆動スリーブ(7)
    と、 前記工具とシャフト(11)との間に設けられ、複数の
    カップリング凹所(18)と、これら凹所の内の選定さ
    れたものに係合する解放可能な回転もしくは角度設定装
    置とを具備するハンドピースにおいて、 前記カップリング凹所(18)は前記シャフト(11)
    に設けられ、また前記カップリングピン(19)は駆動
    スリーブ(7)に設けられ、このカップリングピン(1
    9)はカップリング凹所(18)中に係合するカップリ
    ング位置とカップリング凹所(18)を解放する非カッ
    プリング位置との間で移動可能なように装着され、カッ
    プリング位置へと、そして好ましくはばね(34)の力
    によりシャフト(11)へと付勢されていることを特徴
    とするハンドピース。
  6. 【請求項6】 複数のカップリングカップリング凹所
    (18)がシャフトの外周面の周りに分布するように配
    設され、これら凹所は、好ましくは1もしくは同じ横方
    向の面内に配設されていることを特徴とする前記請求項
    のいずれか1のハンドピース。
  7. 【請求項7】 シャフト(11)を軸方向並びに/もし
    くは周方向に接続するカップリング並びに/もしくはオ
    ーバロード保護カップリング(70)並びに/もしくは
    角度位置設定装置(80)は、1もしくは複数の共通の
    カップリング凹所(18)により形成されていることを
    特徴とする前記請求項のいずれか1のハンドピース。
  8. 【請求項8】 前記カップリングピン(19)はカップ
    リング単がボールのように丸められ、好ましくはボール
    により形成されていることを特徴とする前記請求項のい
    ずれか1のハンドピース。
  9. 【請求項9】 前記カップリングピン(19)は径方向
    ガイドに装着され、特に、駆動スリーブの径方向ガイド
    孔(8)内に装着されていることを特徴とする前記請求
    項のいずれか1のハンドピース。
  10. 【請求項10】 移動ストッパー(23a)がカップリ
    ングピン(19)に対応して設けられ、このストッパー
    は、工具(9)が抜かれたときに、カップリングピン
    (19)がホルダー、特に駆動スリーブ(7)から脱落
    するのを防止すことを特徴とする前記請求項のいずれか
    1のハンドピース。
  11. 【請求項11】 前記ガイド孔(8)はカップリングピ
    ン(19)の断面のディメンションよりも小さいディメ
    ンションで内端部にテーパが形成されている請求項9も
    しくは10のハンドピース。
  12. 【請求項12】 前記カップリングピン(19)の径方
    向のディメンションは駆動スリーブ(7;56a)の径
    方向の厚さよりも長いことを特徴とする前記請求項のい
    ずれか1のハンドピース。
  13. 【請求項13】 前記カップリングピン(19)と駆動
    スリーブ(7)とは、特にリングもしくはスリーブによ
    り形成され、軸方向に変位可能に装着された圧力部材
    (27;65)により変位可能であり、この圧力部材は
    カップリングピン(19)に傾斜もしくは円錐面(2
    8)で作用し、ばねの力により軸方向に付勢されている
    ことを特徴とする前記請求項のいずれか1のハンドピー
    ス。
  14. 【請求項14】 前記圧力部材(27)ハウジング
    (3)の外側から作動部材(29,29a)により操作
    されるか、直接手動で操作され、特に、側方もしくは工
    具から離れた側から作動部材(29,29a;62)に
    より接続され、この作動部材により圧力部材はばね(3
    4;78)の力に抗して、カップリングピン(19)を
    解放する解放位置に変位可能であることを特徴とする請
    求項13のハンドピース。
  15. 【請求項15】 折曲されたヘッドを有し、また前記駆
    動スリーブ(7)は、処置具の長手方向の中心軸(4)
    に直交するように、この折曲されたヘッド内に装着され
    ていることを特徴とする前記請求項のいずれか1のハン
    ドピース。
  16. 【請求項16】 前記作動部材(29a)は、工具から
    離れたヘッドの側で、ヘッドハウジングのガイド(4
    5)もしくはカバー部(3a)内のガイド(45)中に
    長手方向に変位可能に装着され、工具(9)から離れる
    方向にばね(47)により付勢されていることを特徴と
    する請求項15のハンドピース。
  17. 【請求項17】 カップリング位置で作動部材(29
    a;72)と圧力部材(27;65)との間にスペース
    もしくは間隙が形成されていることを特徴とする請求項
    14ないし16のいずれか1のハンドピース。
  18. 【請求項18】 処置具(55)はほぼ直線状に延出
    し、駆動スリーブ(61)は、この処置具の前方にほぼ
    同軸的に配設され、そして工具(9)は駆動スリーブ
    (61)中に前方より挿入可能であることを特徴とする
    前記請求項のいずれか1のハンドピース。
  19. 【請求項19】 好ましい共通カップリング(12)を
    解放するために、処置具の外面に配設され移動可能な作
    動部材(29,29a;63)を備え、この作動部材
    は、処置具(1;55)を通る駆動接続により圧力部材
    (27;65)に駆動接続されていることを特徴とする
    前記請求項のいずれか1のハンドピース。
  20. 【請求項20】 作動部材(63)は、外面と平行に移
    動可能に設けられていることを特徴とする前記請求項の
    いずれか1のハンドピース。
  21. 【請求項21】 作動部材(63)は、処置具(55)
    の長手方向の中心軸(58)を中心として揺動もしくは
    回転可能に装着されており、また、駆動体(64)が、
    周方向の動きを軸方向の動きに変換するような駆動接続
    で配設され、さらに、作動部材(63)は回転リングも
    しくは回転スリーブにより形成されていることを特徴と
    する前記請求項のいずれか1のハンドピース。
  22. 【請求項22】 作動体(64)は、処置具のハウジン
    グ(56)を径方向に貫通した少なくとも1つの支持ピ
    ン(72)を有し、このピンは、ハウジング(56)の
    壁に周方向に傾斜して延出するように形成されたガイド
    溝(73)内に変位可能に配設され、またハウジング
    (56)の壁(56a)径方向内方並びに外方に突出、
    このピンの径方向外端は細長い溝内で作動部材(63)
    と駆動接続され、またこのピンの径方向内端は圧力部材
    (65)の環状溝(75)内に突出していることを特徴
    とする前記請求項のいずれか1のハンドピース。
  23. 【請求項23】 ハンドピースの駆動スリーブ(7)に
    挿入され、これと組みをなして支持される円周外側面を
    有するシャフト(11)を備えた、前記請求項のいずれ
    か1のハンドピースのための工具(9)において、 前記シャフト(11)の外周面にはこれの周方向に等間
    隔で分布した複数もしくは1つのカップリング凹所(1
    8)が設けられていることを特徴とする工具。
  24. 【請求項24】前記1もしくは複数のカップリング凹所
    (18)は、工具(9)から離れた側で、中心軸(9
    a)の長手方向に1つの腹部もしくは縁部(23)によ
    り堺をなし、また周方向に2つの互いに対向した腹部も
    しくは縁部(24)により堺をなしている前記請求項の
    いずれか1のハンドピースもしくは工具。
  25. 【請求項25】 前記カップリング凹所(18)は、ま
    た、これの側方で1つの腹部もしくは縁部(25)によ
    り堺をなしていることを特徴とする前記請求項のいずれ
    か1のハンドピースもしくは工具。
  26. 【請求項26】 前記腹部もしくは縁部(25)はリン
    グ状の溝(44)により形成され、また前記カップリン
    グ凹所(18)はこのリング状の溝(44)中に配設さ
    れ、カップリング凹所(18)の深さは、リング状の溝
    (44)の実効深さよりも深いことを特徴とする前記請
    求項のいずれか1のハンドピースもしくは工具。
  27. 【請求項27】 前記カップリングピン(19)並びに
    /もしくは少なくとも1つの腹部もしくは縁部(25)
    並びに/もしくはシャフト(11)の自由端は、シャフ
    ト(11)が駆動スリーブ(7)に挿入もしくはこれか
    ら抜かれるときにカップリングピン(19)がカップリ
    ング位置から変位するように、丸められた並びに/もし
    くは縁取りがされた面により形作られていることを特徴
    とする前記請求項のいずれか1のハンドピースもしくは
    工具。
  28. 【請求項28】 前記カップリング凹所(18)は外に
    広がっている並びに/もしくは前記カップリングピン
    (19)はこれのカップリング端で狭くなっていること
    を特徴とする前記請求項のいずれか1のハンドピースも
    しくは工具。
  29. 【請求項29】 前記カップリング凹所(18)は、中
    空の円錐形、特に、直角もしくは鈍角円錐形の断面を有
    し、頂角(w1)は105°ないし135°、好ましく
    は120°であることを特徴とする前記請求項のいずれ
    か1のハンドピースもしくは工具。
  30. 【請求項30】 周方向で互いに接近した複数のカップ
    リング凹所(18)の周縁(18a)は互いに離間して
    いるか、共通の周縁部(18b)により堺をなしている
    ことを特徴とする前記請求項のいずれか1のハンドピー
    スもしくは工具。
  31. 【請求項31】 8つのカップリング凹所(18)もし
    くはカップリングピン(19)か設けられていることを
    特徴とする前記請求項のいずれか1のハンドピースもし
    くは工具。
  32. 【請求項32】 少なくとも工具のシャフト(11)は
    金属、特にスチール、もしくはプラスチックにより形成
    されていることを特徴とする前記請求項のいずれか1の
    ハンドピースもしくは工具。
JP06175645A 1993-07-30 1994-07-27 ハンドピース並びにこれに使用される工具 Expired - Fee Related JP3143017B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4325665 1993-07-30
DE4408574A DE4408574A1 (de) 1993-07-30 1994-03-14 Winkelförmiges oder gerades Handstück mit einer lösbaren Spannvorrichtung für ein Werkzeug, insbesondere für medizinische Zwecke
DE4408574.5 1994-03-14
DE4325665.1 1994-03-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07231899A true JPH07231899A (ja) 1995-09-05
JP3143017B2 JP3143017B2 (ja) 2001-03-07

Family

ID=25928191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06175645A Expired - Fee Related JP3143017B2 (ja) 1993-07-30 1994-07-27 ハンドピース並びにこれに使用される工具

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5584689A (ja)
EP (1) EP0642770B1 (ja)
JP (1) JP3143017B2 (ja)
AT (2) ATE230956T1 (ja)
BR (1) BR9402998A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002065697A (ja) * 2000-08-29 2002-03-05 Manii Kk 歯科用ハンドピース
JP2012525182A (ja) * 2009-05-07 2012-10-22 ヴェー ウント ハー デンタルヴェルク ビュールモース ゲーエムベーハー 医療用ハンドピース
JP2018149341A (ja) * 2014-08-08 2018-09-27 ヴェー ウント ハー デンタルヴェルク ビュールモース ゲーエムベーハー 振動伝達ハンドピースからの駆動運動を医療用、特に歯科用器具に伝達する結合装置
US10828129B2 (en) 2014-08-08 2020-11-10 W&H Dentalwerk Bürmoos GmbH Tool-coupling device for a vibration transferring handpiece

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6000940A (en) * 1997-05-01 1999-12-14 Buss; Rick A. Surgical bur shank and locking collet mechanism
DE19731522C1 (de) 1997-07-23 1999-02-11 Eska Implants Gmbh & Co Halter für ein chirurgisches Instrument
DE19751682A1 (de) * 1997-11-21 1999-06-17 Kaltenbach & Voigt Medizinisches oder dentalmedizinisches Behandlungsinstrument zur insbesondere spanabhebenden Behandlung von Körpergewebe oder einem Ersatzstoff und Werkzeug für ein solches Behandlungsinstrument
US6209886B1 (en) * 1999-04-30 2001-04-03 Medtronic, Inc. Resecting tool with independent variable axial extension for tool implements and guide sleeves
US6074140A (en) * 1999-07-09 2000-06-13 Banner American Products, Inc. Quick-release chuck assembly
FR2799114B1 (fr) 1999-09-30 2001-11-09 Anthogyr Sa Piece a main dentaire comportant des moyens mecaniques de limitation de couple
JP2005520580A (ja) * 2001-08-28 2005-07-14 カルテンバッハ ウント ホイクト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント カンパニー カーゲー 互いに鈍角をなす前及び後軸部を有する医療又は歯科−医療用ハンドピース
AT413330B (de) 2002-04-18 2006-02-15 W & H Dentalwerk Buermoos Gmbh Drehmomentübertragung für ein chirurgisches oder dentales, rotierendes werkzeug
CA2414908A1 (en) * 2002-12-20 2004-06-20 Derek Turner Dental handpiece
FR2858540B1 (fr) * 2003-08-04 2006-03-17 Micro Mega Int Mfg Sa Dispositif de preparation canalaire
FR2858541A1 (fr) * 2003-08-04 2005-02-11 Micro Mega Int Mfg Sa Contre-angle utilise en endodontie
US8123523B2 (en) * 2005-07-26 2012-02-28 Angstrom Manufacturing, Inc. Prophy angle and adapter
US20080268397A1 (en) * 2005-10-20 2008-10-30 Graham John W Method and System for Temporary Skeletal Anchorage in Orthodontics
FR2906130B1 (fr) * 2006-09-22 2009-09-18 Micro Mega Int Mfg Sa Contre-angle tournevis universel pour implantologie
DE102007022295A1 (de) * 2007-03-14 2008-09-25 Heraeus Kulzer Gmbh Dentales Instrument
FR2915084B1 (fr) * 2007-04-17 2009-05-29 Micro Mega Int Mfg Sa Dispositif de retention axiale d'une queue d'instrument dentaire comportant un axe traverse par au moins une goupille de blocage.
NL2001989C (en) * 2008-09-16 2010-03-17 Meyn Food Proc Technology Bv Device for picking or plucking poultry-feathers and an apparatus for driving such a device.
US8381830B2 (en) * 2009-05-05 2013-02-26 Black & Decker Inc. Power tool with integrated bit retention device
US8622401B2 (en) * 2009-02-27 2014-01-07 Black & Decker Inc. Bit retention device
US8800999B2 (en) * 2009-02-27 2014-08-12 Black & Decker Inc. Bit retention device
EP2233103B1 (de) * 2009-03-26 2017-11-15 W & H Dentalwerk Bürmoos GmbH Medizinisches, insbesondere dentales, Handstück
CN201446519U (zh) * 2009-06-05 2010-05-05 南京德朔实业有限公司 电动工具
KR101970379B1 (ko) * 2011-11-21 2019-04-18 베 운트 하 덴탈베르크 뷔르무스 게엠베하 의료용 공구, 특히 치과용 또는 외과용 공구를 위한 구동 장치
WO2014003848A1 (en) * 2012-06-29 2014-01-03 Gyrus Acmi, Inc. Blade retention mechanism for surgical instrument
GB2531736A (en) * 2014-10-28 2016-05-04 Reid Lifting Ltd A davit
DE102021118412A1 (de) * 2021-07-16 2023-01-19 Aesculap Ag Automatische RFID-Werkzeugkupplung

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2010210A (en) * 1933-06-01 1935-08-06 Degussa Holder for dental instruments
US4007528A (en) * 1975-10-22 1977-02-15 Shea John J High speed bone drill
AT349614B (de) * 1977-06-08 1979-04-10 Buermoos Dentalwerk Kopf fuer zahnaerztliche winkelstuecke
DE3029284C2 (de) * 1980-08-01 1983-11-03 Kaltenbach & Voigt Gmbh & Co, 7950 Biberach Zahnärztliches Handstück
DE3012152C2 (de) * 1980-03-28 1986-02-20 Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München Haltevorrichtung für ein rotierendes zahnärztliches Werkzeug
DE3040537C2 (de) * 1980-10-28 1986-02-27 Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München Vorrichtung zum Lösen einer Halte- oder Spannvorrichtung für ein zahnärztliches Werkzeug
DE3012240A1 (de) * 1980-03-28 1981-10-08 Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München Haltevorrichtung fuer ein rotierendes zahnaerztliches werkzeug
FR2555041A1 (fr) * 1983-11-23 1985-05-24 Micro Mega Sa Poussoir
AT388283B (de) * 1987-08-24 1989-05-26 Buermoos Dentalwerk Zahnaerztliches handstueck
US4976625A (en) * 1988-04-08 1990-12-11 Bernard Weissman Inherently nonrotating reciprocating dental tool
US5028181A (en) * 1990-05-14 1991-07-02 Grumman Aerospace Corporation Quick change right angle and offset drill head
DE4218683C2 (de) * 1992-06-05 1995-08-31 Kaltenbach & Voigt Handstückkopf für ein zahnärztliches Handstück, mit einem Gehäuse, in dem ein Behandlungswerkzeug axial längs seiner Mittelachse hin und her verschiebbar gelagert ist

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002065697A (ja) * 2000-08-29 2002-03-05 Manii Kk 歯科用ハンドピース
JP2012525182A (ja) * 2009-05-07 2012-10-22 ヴェー ウント ハー デンタルヴェルク ビュールモース ゲーエムベーハー 医療用ハンドピース
JP2018149341A (ja) * 2014-08-08 2018-09-27 ヴェー ウント ハー デンタルヴェルク ビュールモース ゲーエムベーハー 振動伝達ハンドピースからの駆動運動を医療用、特に歯科用器具に伝達する結合装置
US10828129B2 (en) 2014-08-08 2020-11-10 W&H Dentalwerk Bürmoos GmbH Tool-coupling device for a vibration transferring handpiece

Also Published As

Publication number Publication date
US5584689A (en) 1996-12-17
EP0642770A2 (de) 1995-03-15
JP3143017B2 (ja) 2001-03-07
BR9402998A (pt) 1995-04-11
EP0642770A3 (de) 1995-07-12
ATE185261T1 (de) 1999-10-15
ATE230956T1 (de) 2003-02-15
EP0642770B1 (de) 1999-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07231899A (ja) ハンドピース並びにこれに使用される工具
US5924864A (en) Handpiece for medical purposes, in particular for a medical or dental treatment device, preferably for a cutting treatment of a dental root canal
JP4295459B2 (ja) 外科用器具の切断アクセサリー
US5944525A (en) Dental implant and method and apparatus for installing the same
EP1909673B1 (en) Torque limiting device
EP1993465B1 (en) Dental system for root and root tip extraction
CN1879576B (zh) 包括弹性夹具的牙科或外科用的手持件
JP2781125B2 (ja) 医療又は歯科用ハンドピース
US20110152866A1 (en) Intraosseous injection system
US4811736A (en) Surgical drill and bur for use therewith
EP2077769B1 (en) System for bone cutting
US6179615B1 (en) Dental drill with integral guide
WO1990005498A1 (en) Dental reamer tool
US20080254410A1 (en) One-handle oral extraction device
US5217371A (en) Dental prosthetic extracting tool
US20080025788A1 (en) Helical lead for a drive shaft collet
US6062858A (en) Medical or dental handpiece with a tool for processing by machining
EP0689802B1 (en) Dental treatment device for forming screw hole for embedment of implant material
US20100035203A1 (en) Dental Treatment Instrument with Coupling Device for Transmission of Motion and for Releasable Attachment of a Treatment Tool
US20120189979A1 (en) Chuck mechanism for dental handpiece and dental handpiece using the mechanism
EP0925762B1 (de) Werkzeug für ein winkelförmiges oder gerades Handstück mit einer lösbaren Spannvorrichtung für das Werkzeug, insbesondere für medizinische Zwecke
JP2002058683A (ja) 医療用ハンドピース
US20220054225A1 (en) Hand operated surgical instrument having an improved tool bit connector
US5586885A (en) Dental file/reamer instrument
KR102291283B1 (ko) 임플란트 유도 수술에서의 볼 조인트 타입의 동력전달기구

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees