JPH07230666A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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Publication number
JPH07230666A
JPH07230666A JP6019436A JP1943694A JPH07230666A JP H07230666 A JPH07230666 A JP H07230666A JP 6019436 A JP6019436 A JP 6019436A JP 1943694 A JP1943694 A JP 1943694A JP H07230666 A JPH07230666 A JP H07230666A
Authority
JP
Japan
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signal
program
recording
time
programs
Prior art date
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Application number
JP6019436A
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English (en)
Inventor
Noritaka Kishida
教敬 岸田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)
  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一本のテープに全く互換のない映像信号が複
数個記録されていても、複雑な判別手段を用いることな
く、速やかに異なる映像信号を切り換えて再生すること
ができ、また、録画予約の際にHD信号とNTSC信号
の番組の重複が生じた場合、その重複期間の番組を録画
できる磁気記録再生装置を得る。 【構成】 異なるフォーマットの映像信号ごとに識別信
号を設け、映像信号を記録すると同時にその映像信号に
応じた識別信号を書き込む。再生時、その識別信号も同
時に読み出して判別し、映像信号に適した再生手段を選
択して再生動作を行う。また、複数の番組の予約に係わ
る開始時刻と終了時刻をそれぞれ記憶し、HD番組とN
TSC番組どうしの重複期間を検出し、重複期間が生じ
たときにはその重複しているHD番組をNTSC信号に
変換し、他の重複しているNTSC番組とを同時に予約
記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一つの磁気記録媒体
に複数個の番組を別々に記録、再生することができるV
TR等の磁気記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現行のテレビ放送は、VHFやUHFの
地上放送のほかに衛星を使ったBS放送やCS放送が普
及しつつある。このような放送番組数の増加に伴って、
同時刻に2つの番組を記録したいという要求が起こり得
るが、現在、世界中に普及している家庭用VTRのほと
んど全ては、1台で1つの映像信号しか記録できないの
で、2つの映像信号を同時に記録するには2台のVTR
が必要である。しかし、最近、ヘリカル走査方式で2つ
の映像信号を同時に1つのテープに記録するVTRが特
開平5−22742号公報等で提案されている。
【0003】また、現行放送の代表として、走査線52
5本、アスペクト比4:3のNTSC放送があるが、そ
の一方で現行の放送とは異なる走査線1125本、アス
ペクト比16:9のハイビジョン放送が次世代の映像メ
ディアとして注目されている。家庭用VTRもまた、現
行放送を記録するVTRが全世界に普及しているが、最
近、ハイビジョン放送を記録する家庭用VTRが提案さ
れている。例えば、テレビジョン学会技術報告 Vol.1
5,No.50,PP.1 〜6,VIR ’91-33,CE’91-44(Sep,1991)
に示される山下他の“ 民生用ハイビジョンVTR 仕
様”における提案がその一例である。
【0004】その一方で、上記のようなVTRを一つに
まとめて、全く方式が異なる映像信号である現行放送
(NTSC)の信号と、ハイビジョン放送(HD)の信
号を記録再生するVTRも提案されている。図31に示
すように、2組の逆アジマスの一対の回転ヘッド1a、
2aおよび1b、2bを、隣合う回転ヘッド1a、1b
および2a、2bが逆アジマスとなるように、さらに適
当な段差と取り付け角を設けてドラム3に取り付ける。
そして、ドラム3を映像信号の垂直同期信号に同期させ
て約1800rpmで回転させ、さらに、ドラム半回転
の間にテープ4をヘッド幅の3倍ピッチで走行させる
と、テープ上には図32に示すような、1フィールドあ
たり2本のトラックとおよそ同トラック幅の1本のガー
ドバンドが描かれる。HD信号の場合は、1フィールド
の輝度信号Y、2つの色差信号PB 、PR を2トラック
に振り分けて記録する。即ち、2本のトラックで1番組
を記録する。また、NTSCの2番組の場合は、1番組
の1フィールドをTA トラックに、もう1番組の1フィ
ールドをTB トラックにそれぞれ別々に記録する。この
ようにすることで、2組の回転ヘッドでNTSCの2番
組とHD信号とを1本のテープ上に記録することができ
る。
【0005】このようなVTRを用いれば、VTRが2
台なくてもNTSC放送の信号を2番組同時に記録でき
るので、図33(a)に示すような、たとえば12:0
0〜13:30の予約番組Aと、12:00〜13:0
0の予約番組Bに重複期間Cが生じたとしても、予約番
組の一部を記録できないということはない。使用者は予
約設定を行う際に予約番組AをTA トラックに、予約番
組BをTB トラックに記録するようにすればよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような2番組同時記録は、NTSC信号のように1フィ
ールド内の1トラックに1番組を記録する場合に限ら
れ、HD信号のように1フィールド2トラックに1番組
を記録する場合には行なうことはできない。さらに、図
33(b)のように予約の際にHD放送の番組とNTS
C放送の番組が重なれば、その重複期間のどちらかの番
組(図ではNTSC放送の番組)は記録できないという
問題が生じる。また、HD信号のように2トラックに1
番組を記録する規格の場合、テープ速度を標準モードよ
り遅くして記録するような長時間モードが存在しないの
で、予約記録したいHD番組の時間よりテープ残量が短
ければ、番組を最後まで記録できないという問題も生じ
る。
【0007】さらに、上記のような予約に限らず、この
ようなVTRを用いると、一本のテープにHD信号とN
TSC信号が混在することが起こり得る。従来、一本の
テープにこのような互換のない映像信号を混在して記録
し、それを判別して再生する方法については、例えば映
像信号の中にこれらを判別するための信号を付加するこ
とも考えられるが、回路が複雑になる等の問題もあっ
た。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、一本のテープに全く互換性のな
い映像信号が複数個記録されていても、複雑な追加回路
や判別手段を用いることなく、速やかに異なる映像信号
を切り換えて再生することができる磁気記録再生装置を
得ることを目的とする。
【0009】また、予約の際に生じる2番組の重複期
間、とくにHD放送とNTSC放送の2番組予約で生じ
る重複期間の2番組同時記録を行なうことのできる磁気
記録再生装置を得ることを目的とする。
【0010】また、予約記録したいHD番組の時間より
テープ残量が短かくてもその番組を最後まで記録するこ
とのできる磁気記録再生装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る磁気記録
再生装置は、複数の情報信号に応じた識別信号を発生す
る識別信号発生手段と、前記情報信号を記録すると同時
に前記識別信号を前記情報信号とは別トラックに書き込
む識別信号書き込み手段と、複数の情報信号を再生する
複数の情報信号再生手段と、前記識別信号を検出する識
別信号読み出し手段と、読み出された識別信号の種類を
判別する識別信号判別手段とを備えたものである。
【0012】前記情報信号を識別する識別信号を、コン
トロール信号を記録するコントロールトラックに記録
し、情報信号とともに一定のタイミングで書き込まれた
コントロール信号の間に、前記コントロール信号と逆極
性の位相差をもつ信号を書き込む位相信号書き込み手段
と、前記位相差を複数個設け、それらの位相差の組み合
わせを情報信号ごとに異ならせて発生する位相識別信号
発生手段と、位相差の組み合わせを判別する判別手段
と、その判別手段に基づき、情報信号再生手段を選択し
て情報信号を再生する手段を備えたものである。
【0013】また、複数の番組の予約に係わる開始時刻
および終了時刻をそれぞれ記憶する予約時刻記憶手段
と、予約時刻記憶手段に記憶された時刻から異なる方式
の番組どうしの重複期間を検出する予約番組重複期間検
出手段と、重複期間が存在したときにA方式の番組をB
方式の信号に変換する手段と、重複期間中はB方式変換
後の番組と他の重複しているB方式の番組とを同時に予
約記録する手段を備えたものである。
【0014】また、複数の番組の予約に係わる開始時刻
および終了時刻をそれぞれ記憶する予約時刻記憶手段
と、先行予約記録中の番組が予約終了時刻以降に延長さ
れたかどうかを検出する番組延長検出手段と、先行番組
の延長された時間と他の後行予約番組の予約時刻が重複
しているかどうかを検出する予約番組重複期間検出手段
と、重複期間が存在したときには重複している複数の番
組を同時に予約記録する手段を備えたものである。
【0015】また、A方式の番組の予約に係わる開始時
刻および終了時刻から予約番組の時間を検出する予約時
間検出手段と、A方式の番組を記録するための媒体の走
行速度における媒体の残り時間を検出する媒体残量検出
手段と、A方式の番組の予約時間と媒体残量時間を比較
する比較手段と、媒体残量時間がA方式の番組の予約時
間より短ければA方式の媒体の走行速度での記録時間と
B方式の媒体の走行速度での記録時間との和が前記媒体
残量時間と等しくなるようなA方式からB方式への切り
換え時間を演算する切り換え時間演算手段と、A方式の
番組を予約記録中に前記切り換え時間になったときにA
方式の番組をB方式の信号に変換する手段と、切り換え
時間後は変換後の信号をB方式の番組として記録する手
段を備えたものである。
【0016】また、N(Nは1以上の整数)個の番組を
同時に予約記録することのできる磁気記録再生装置にお
いて、N個の番組の予約に係わる開始時刻および終了時
刻をそれぞれ記憶する予約時刻記憶手段と、前記予約記
憶手段の記憶時刻から重複期間と重複番組数を検出する
予約番組重複検出手段と、重複番組が検出された場合に
は重複番組が存在することを表示する重複番組表示手段
と、その重複番組を同時に記録する場合、その重複番組
数がN個以下であれば、そのN個以下の番組がすべてに
ついてどの番組がどの領域に記録されるかとともに表示
する、あるいはN個より多いならば、すべての番組が同
時予約記録されないことを記録されない番組とともに表
示する重複番組表示手段と、その表示に従って重複番組
の予約記録を行なう予約記録手段を備えたものである。
【0017】
【作用】本発明における磁気記録再生装置は、情報信号
を記録するときにその情報信号に応じた識別信号を、そ
の情報信号が記録されるトラックとは異なるトラックに
書き込み、再生時、その識別信号を判別して情報信号に
適した再生手段を選択して再生動作を行う。
【0018】また、コントロール信号の位相差信号を複
数個設け、記録時はそれら位相差の組み合わせを情報信
号ごとに異ならせてコントロールトラックに書き込み、
再生時は、その組み合わせを判別して、判別結果に基づ
き、情報信号再生手段を選択する。
【0019】また、予約記録のときにA方式の番組とB
方式の番組に重複期間が生じた場合は、重複期間中のA
方式の番組をB方式の信号に変換し、重複期間中はB方
式変換後の番組と重複している番組とを同時に記録す
る。
【0020】また、予約記録のときに先行番組と後行番
組に重複期間が存在しないにもかかわらず、先行番組が
延長されたことによって後行番組との間に重複期間が生
じた場合は、延長によって生じた重複期間中の番組を同
時に記録する。
【0021】また、媒体記録残量時間がA方式の番組の
予約時間より短ければ、A方式の媒体の走行速度での記
録時間とB方式の媒体の走行速度での記録時間との和が
前記媒体残量時間と等しくなるようなA方式からB方式
への切り換え時間を演算して、A方式の番組を予約記録
中にその切り換え時間になったときはA方式の番組をB
方式の信号に変換して、切り換え時間後は変換後の信号
をB方式の番組として記録する。
【0022】また、重複した番組数が同時記録できる番
組数以下であれば、どの番組がどの領域に記録されるか
を表示して重複番組を記録し、重複した予約番組数が同
時記録できる番組数より多ければ、重複した番組のうち
記録できない重複番組を表示してその番組を記録しな
い。
【0023】
【実施例】
実施例1.本発明の磁気記録再生装置の具体的実施例に
ついて図1以降を参照しながら説明する。図1は本発明
の実施例1の磁気記録再生装置の映像記録系のブロック
回路図である。1a、2a、1b、2bは回転(映像)
ヘッド、5は供給リール、6は巻取リール、7はCTL
ヘッド、8はキャプスタン(キャプスタンモータは図示
しない)、9はNTSC放送を受信する第一のNTSC
チューナ、10はNTSC放送を受信する第二のNTS
Cチューナ、11はHD放送を受信するHDチューナ、
12は第一のNTSC映像信号前処理部、13は第二の
NTSC映像信号前処理部、14はHD映像信号前処理
部、15a、15bは切り換え部、16、17は回転ヘ
ッド1a、2a、1b、2bにてテープに映像信号を記
録するための記録信号後処理部であり、FM変調器等で
構成されている。18はテープのコントロールトラック
に記録するCTL信号を発生するCTL信号発生部、1
9はCTL信号検出部、20はCTL信号切り換え部、
21はキャプスタンモータ駆動部、22は出力信号切り
換え部、23は操作部、24はシステムマイクロコンピ
ュータ(以下、「システムマイコン」という)(機構系
制御マイコンを含む)である。なお、回転ヘッド1aか
ら2bは図31に示すようにドラム3に配置される。
【0024】図2は本実施例1の磁気記録再生装置に係
るCTL信号を説明するための図である。CTL信号は
システムマイコン24の指令を受けてCTL信号発生部
18にて作成され、図32に示すように、記録する映像
信号に同期して、CTLヘッド7にてテープ4の下端の
コントロールトラックに1フレームごと記録される。こ
こで、CTL信号の周期は変化させず、デューティ比
(CTL信号の立ち上がりエッジから立ち下がりエッジ
までの時間)のみを変化させ、デューティ比60±5 %
を“0”のCTL信号、25±5%を“1”のCTL信
号とする。さらに、“0”のCTL信号をデューティ比
60%に対して+2.5%、−2.5%変化させ、デュ
ーティ比62.5%を“L”のCTL信号、デューティ
比57.5%を“S”のCTL信号とする。両者とも
“0”のCTL信号の許容範囲内である。なお、“1”
のCTL信号の場合には、デューティ比は27.5%、
22.5%となり、同様に“L”のCTL信号、“S”
のCTL信号とする。
【0025】システムマイコン24は、HD信号を記録
するときには図3のように“L”のCTL信号を連続し
て書き込み、NTSC信号を記録ときには“S”のCT
L信号を連続して書き込むようにCTL信号発生部18
を制御する。このとき、“L”、“S”のCTL信号
は、“0”、“1”のCTL信号の組合せに関係なく記
録される。こうすれば、HD信号が記録されている領域
のコントロールトラックには、HD信号を示す識別信号
を含むCTL信号が書き込まれることになり、NTSC
信号が記録されている領域のコントロールトラックに
は、NTSC信号を示す識別信号を含むCTL信号が書
き込まれることになる。
【0026】次に動作について図4のフローチャートと
図5の動作図を用いて説明する。記録されるテープは図
5(a)に示すようにあらかじめNTSC信号が記録さ
れているものとし、コントロールトラックには“0”の
“S”のCTL信号が書き込まれているものとする。C
TLヘッド7は図5(a)のテープ停止位置上で止まっ
ていることになるが、操作部23でHD番組を記録する
ように操作すると、システムマイコン24は、まず、テ
ープ4を巻戻すようにキャプスタンモータ駆動部21に
指令し、キャプスタン8を逆回転させる(図5ではあた
かもCTLヘッド7が動くように表わしている)。と同
時に巻戻すテープ量を計測するために、CTL信号切り
換え部20をCTL信号検出部19側に切り換え、前に
記録されているCTL信号をシステムマイコン24にて
カウントする(ステップ100)。次にステップ101
でCTL信号19発から39発目のCTL信号のデュー
ティを読み込み、前に記録されている映像信号を判別す
る。この場合はNTSC信号が前もって記録されている
と判別する。
【0027】ステップ102で所定のCTL信号の数
(例えば40発)だけテープを巻戻すとステップ103
に移り、今度はキャプスタンを正回転させてテープを記
録方向に送り、CTL信号をカウントする。と同時に記
録するHD信号と前に記録されているCTL信号との位
相同期合わせを行なう(ステップ104)。
【0028】ステップ105では、テープを正回転し始
めてからのCTLカウント数が、位相同期合わせを行っ
てテープ速度が安定するまでの必要十分な時間に相当す
るカウント数(例えば20発)になると、ステップ10
6に移る。そして、ステップ101で判断した映像信号
と記録する映像信号が同じならば、ステップ109に移
り、そうでなければ、ステップ107に移る。
【0029】ステップ107では、テープの位相制御を
行いながら、CTL信号切り換え部20を定められたタ
イミングだけCTL信号発生部18側に切り換えて、H
D信号を表わす“L”のCTL信号を書き込む。すなわ
ち、CTL信号の立ち上がりエッジ前後のタイミングで
はCTL信号切り換え部20をCTL信号検出部19側
に切り換え、CTL信号の入力時刻を読み込んでテープ
の位相を制御する。
【0030】そして、それ以外のタイミングではCTL
信号切り換え部20をCTL信号発生部18側に切り換
えてデューティ62.5%の“L”のCTL信号を書き
込む。ステップ108では、書き込む“L”のCTL信
号が所定の数(例えば10発)になると、切り換え部1
5a、15bをそれぞれHD信号前処理部14側に切り
換えてCTL信号11発目以降にHD信号の記録を行な
う。“L”のCTL信号は、HD信号の記録されている
間書き込まれる(ステップ107)。
【0031】HDチューナ11より受信されるHD映像
信号は、HD信号前処理部14へ入力されるほか、出力
信号切り換え部22を通して外部にモニタされている
(出力信号切り換え部22の動作の詳細については後で
述べる)。HD信号前処理部14では、1フィールドの
HD映像信号であるY、PB 、PR 信号を2トラックに
記録するように振り分けてそれぞれに適当な処理を施
す。そして処理された信号のうち、一つの信号は切り換
え部15aを通して第一の記録信号後処理部16へ入力
され、FM変調等の後処理を施した後にヘッド1a、2
aにてテープに記録される。もう一つの信号もまた切り
換え部15b、第二の記録信号後処理部17を通して回
転ヘッド1b、2bにてテープに記録する。
【0032】前記図4のフローチャートの説明に従え
ば、HD信号を記録した後のテープは図5(b)のよう
になる。NTSC信号が記録されているテープにHD信
号をつなぎ撮りした場合には、HD信号が記録される領
域よりCTL信号10発分だけ前からHD信号を示す
“L”のCTL信号がコントロールトラックに書き込ま
れることになる。また、HD信号が記録されている領域
から“1”の“L”CTL信号が書き込まれているが、
この“1”は頭出し信号を意味している。頭出し信号を
書き込まない場合は“0”の“L”CTL信号が書き込
まれる。
【0033】なお、HD信号が記録されているテープに
HD信号をつなぎ撮りを行なった場合は、図4のフロー
チャートでステップ106からステップ109に移るの
で、“L”のCTL信号10発の書き込みを行わず、位
相合わせ再生を行った後すぐにHDの映像信号の記録が
行なわれる。
【0034】また、CTL信号が全く記録されていない
状態のテープ(例えば購入後すぐのテープ)にHDの映
像信号を記録する場合は、位相合わせ等の動作を行なわ
ず、テープを巻戻した後にすぐHD信号の記録とそれを
表わす“L”のCTL信号を書き込むようにすればよ
い。この動作は図4のフローチャートには示していない
が、テープを巻き取ると同時に時間を計測するタイマー
等をスタートさせ、ある一定時間内にCTL信号が検出
されなければステップ109に移るようなシーケンスを
行なえば簡単に実現できる。
【0035】第一のNTSCチューナ9より受信される
NTSCの番組(NTSC−A信号)を記録する場合、
前記したステップ100からステップ106までの動作
を行なった後、位相合わせを行いながら“S”のCTL
信号を10発書き込み、ステップ109と同様にNTS
C信号を記録する。システムマイコン24は切り換え部
15aを第一のNTSC信号前処理部12側に切り換
え、NTSC−A信号は第一のNTSC信号前処理部1
2にて適当な処理を施され、第一の記録信号後処理部1
6にてFM変調等が行われて、回転ヘッド1a,2aに
て記録される。このとき、切り換え部15bは中点に切
り換えられ、回転ヘッド1b、2bによって他の信号の
記録を行わないようにしている。
【0036】第二のNTSCチューナ10より受信され
るNTSCの番組(NTSC−B信号)を記録する場
合、前記したステップ100からステップ106までの
動作を行なった後、位相合わせを行いながら“S”のC
TL信号を10発書き込み、ステップ109と同様にN
TSC信号を記録する。システムマイコン24は切り換
え部15bを第二のNTSC信号前処理部13側に切り
換える。NTSC−B信号は第二のNTSC信号前処理
部13にて適当な処理を施され、第二の記録信号後処理
部17にてFM変調等が行われて、回転ヘッド1b、2
bにて記録される。このとき、上記と同様に切り換え部
15aは中点に切り換えられ、回転ヘッド1a、2aに
よって他の信号の記録を行わないようにしている。な
お、この中点は単に記録を行わないという物理的意味を
表わしているにすぎない。
【0037】NTSC−A信号、NTSC−B信号の2
つを同時に記録する場合は、前記したステップ100か
らステップ106までの動作を行なった後、位相合わせ
を行いながら“S”のCTL信号を10発書き込み、ス
テップ109と同様にNTSC信号を記録する。システ
ムマイコン24は切り換え部15a、15bをそれぞれ
第一のNTSC信号前処理部12、第二のNTSC信号
前処理部13の側に切り換え、上記と同様に回転ヘッド
1a、1bあるいは2a,2bにて同時に記録する。
【0038】次に再生系について説明する。図6は本発
明の磁気記録再生装置の再生系のブロック回路図で、図
1と同一符号はそれぞれ同一部分を示しており、30は
第一の再生信号前処理部、31は第二の再生信号前処理
部でありFM復調等で構成されている。32a、32b
は切り換え部、33は第一のNTSC信号後処理部、3
4は第二のNTSC信号後処理部、35はHD信号後処
理部でそれぞれ記録時の前処理部と逆の動作を行って、
テープより得られた信号をもとの映像信号にする。22
は外部に再生された映像信号を出力する出力信号切り換
え部、19はCTLヘッド7より再生されたCTL信号
を検出するCTL信号検出部である。なお、記録モード
と同様にシステムマイコン24にて各種制御が行われ
る。
【0039】映像信号の流れについては記録モードと逆
の関係になるのでその説明を省略し、CTL信号の読み
出し動作について図7のフローチャートを用いて説明す
る。外部操作パネル23より再生の指令が送られると、
システムマイコン24は再生動作を行うよう各種制御を
行い、特にキャプスタン駆動部21はシステムマイコン
24の指令を受けて、ドラム3のヘッド切り換え信号に
同期させてテープ4を一定速度で送るようにキャプスタ
ンモータを制御する(ステップ120)。
【0040】CTL信号検出部19で検出されたCTL
信号は前述するキャプスタンモータの位相制御に用いら
れるほか、後述する再生映像信号後処理部の切り換えに
用いられる。テープ速度が安定した後、システムマイコ
ン24はCTL信号の立ち上がりエッジから立ち下がり
エッジまでの時間を内蔵のカウンタにて計測し、
“L”、“S”のCTL信号の判別を行う(ステップ1
21)。読み込んだCTL信号のデューティ比を検出し
た後、そのCTL信号が“L”ならばステップ123に
移り、“S”ならばステップ125に移る(ステップ1
22)。
【0041】ステップ123で“L”のCTL信号が1
0回連続して検出されたならば、ステップ124にて切
り換え部32a、32bをHD信号後処理部35側へ、
出力信号切り換え部22をHD信号後処理部35側に切
り換えて、HD信号の再生画を得る。ステップ125で
“S”のCTL信号が10回連続して検出されたなら
ば、ステップ126にて切り換え部32a、32bをN
TSC信号後処理部33、34側へ、出力信号切り換え
部22をNTSC信号後処理部33、34側に切り換え
て、NTSC信号の再生画を得る。すなわち、切り換え
部22や32がが誤検出等により安易に切り換わらない
ように、CTL信号10発分のヒステリシスを持たせて
いる。
【0042】テープが停止した状態から再生を行なった
場合は、テープが安定した後およそ0.33secで映
像信号の種類を判定するので、十分速く再生画を得るこ
とができる。
【0043】また、NTSC信号とHD信号がつなぎ撮
りされている領域を再生した場合、映像信号記録時にそ
の映像信号が記録される領域よりCTL信号10発分だ
け前からその映像信号を表わすCTL信号をコントロー
ルトラックに書き込むようにしているので、CTL信号
を10発検出した後、再生画をすばやくその頭から得る
ことができる。
【0044】なお、NTSC−A信号、NTSC−B信
号の2つが同時に記録されている領域では、使用者が操
作部23にてそのどちらかを選択し、システムマイコン
24がそれに応じて出力信号切り換え部22を切り換え
るようにすればよい。
【0045】また、NTSC−A信号あるいはNTSC
−B信号のどちらか一方が記録されている場合、システ
ムマイコンは24は再生エンベロープが検出される側に
出力信号切り換え部22を切り換えるようにすればよ
い。
【0046】CTL信号の検出方法については、例え
ば、“0”のCTL信号のときは、デューティ比60%
に相当するカウント値をスレッショルドとして、それ以
上であれば“L”のCTL信号、それ以下であれば
“S”のCTL信号とすればよい(“1”のCTL信号
のときは、デューティ比25%相当のカウント値をスレ
ッショルドとする)。
【0047】また、テープ変動が大きく上記のような方
法でデューティ比の判別が困難であれば、CTL信号の
周期も同時にカウンタにて計測してデューティ比を演算
してもよい。
【0048】次に、チューナからの映像信号や再生映像
信号をモニタ等で視るための出力信号切り換え部22に
ついて説明する。全く互換のないHD信号とNTSC信
号を使用者が視るためには、それぞれに対応したモニタ
を用意しなけらばならない。その一方で、最近はHD番
組とNTSC番組の両方を視ることのできるモニタもあ
るが、再生のとき、モニタ入力であるHD信号とNTS
C信号が切り換わるごとに使用者がそれに合わせてモニ
タを操作しなければならず、面倒である。それらの問題
点を解消するために、出力信号切り換え部22は次のよ
うな構成となっている。
【0049】図8は出力信号切り換え部22のブロック
回路図であり、aは第一のチューナ9からの第一のNT
SC信号、bはHDチューナ11からのHD信号、cは
第二のNTSCチューナ10からの第二のNTSC信
号、dは第一のNTSC信号後処理部33からの第一の
NTSC信号、eはHD信号後処理部35からのHD信
号、fは第二のNTSC信号後処理部34からの第二の
NTSC信号を表わし、それぞれ図1と図6に対応して
いる。40はチューナからの信号と再生信号処理部から
の信号を切り換えるモード切り換え部、41は第一のN
TSC信号と第二のNTSC信号とを切り換えるNTS
C信号切り換え部、42はNTSC信号をHD信号に変
換するNTSC/HD変換部、43はHD信号切り換え
部、44はNTSC信号出力端子、45はHD信号出力
端子である。
【0050】出力信号切り換え部22の出力はNTSC
信号出力端子44とHD信号出力端子45の2系統あ
り、それぞれモニタのNTSC信号入力端子、HD信号
入力端子に入力される。gはモード切り換え部40の制
御信号、hはNTSC信号切り換え部41の制御信号、
iはHD信号切り換え部43の制御信号であり、gから
iの制御信号すべてシステムマイコン24にて制御され
ている。
【0051】モード切り換え部40は記録のときにはチ
ューナ側に切り換わり、再生のときには、再生信号処理
部側に切り換わる。この切り換えはシステムマイコン2
4によって行われる。モニタ切り換えは、HD信号とN
TSC信号の判別方法が、再生の場合はテープからの読
み込まれる判別信号によって行われるのに対し、記録の
場合はHD信号とNTSC信号の判別方法が使用者のチ
ューナ選択によって行われる。以降、再生の場合の動作
を説明し、記録の場合の動作は説明を省略する。
【0052】例えば、使用者がHD信号からNTSC信
号に変わるようなテープを再生しているとする。最初は
HD信号を再生しているのでHD信号切り換え部43は
モード切り換え部40側になっており、使用者はHD番
組をモニタで視ることができる。再生途中でNTSC信
号に変わると、NTSC信号切り換え部41はシステム
マイコン24の指令を受けて第一のNTSC信号側に切
り換わり、NTSC信号は出力端子44に出力されると
同時にNTSC/HD信号変換部42に入力される。N
TSC/HD変換部42はNTSC規格である信号をH
D信号に変換するもので、例えば、NTSC信号の走査
線525本を内蔵のメモリ等を用いて1125本のHD
信号に変換し、この変換されたHD信号は、システムマ
イコン24の指令を受けて動作するHD信号切り換え部
43を通して出力端子45に出力される。この結果、使
用者がテープを再生するときに常にHD信号出力からの
信号をモニタで視るようにしていれば、再生途中でHD
信号とNTSC信号とが交互に変わっても、モニタ側で
再生信号ごとに切り換えることなく両方の番組を視るこ
とができる。
【0053】また、図9に示すように、出力信号切り換
え部22で行っていた切り換えを、モニタ内にて行うよ
うにしてもよい。図において、jはモニタへの制御信
号、46は制御信号jを出力する制御信号出力端子、5
0はモニタ、51はNTSC信号入力端子、52はHD
信号入力端子、53は制御信号入力端子であり、それぞ
れ出力信号切り換え部22とケーブル等で接続されてい
る。54はモニタ内のNTSC信号処理部であり、NT
SC信号のY信号、C信号からRGBの信号を作成す
る。55はNTSC偏向部であり、NTSC信号の垂
直、水平同期信号からブラウン管を駆動する駆動信号を
作成する。56はモニタ内のHD信号処理部であり、H
D信号のY信号、PB 、PR 信号からRGBの信号を作
成する。57はHD偏向部であり、HD信号の垂直、水
平同期信号からブラウン管を駆動する駆動信号を作成す
る。58はRGB信号、および偏向信号を切り換えるモ
ニタ切り換え部、59はブラウン管であり、NTSC信
号およびHD信号の両方を映し出すことができる。60
はモニタ操作部、61はモニタシステムマイクロコンピ
ュータ(以下、「モニタシステムマイコン」という)で
ある。
【0054】次に、動作を説明する。いま、例えば、使
用者がNTSC信号からHD信号に変わるようなテープ
を再生しているとする。HD信号切り換え部43がNT
SC/HD変換部40側になっていたならば、テープか
ら再生されるNTSC信号はモニタ50のNTSC入力
端子51、およびHD信号入力端子52から入力され
る。テープを再生し始めたときに、その信号がNTSC
信号ならば、モニタシステムマイコン61は、制御信号
jの指令を受けてモニタ切り換え部58をNTSC側に
切り換える。
【0055】モニタ切り換え部58がNTSC側に切り
換わっている状態で、使用者がNTSC信号を視ている
ときにテープの再生信号がHD信号に変わった場合は、
HD信号切り換え部43をモード切り換え部40側に切
り換えてHD出力端子45から再生HD信号を出力する
と同時に、NTSC信号からHD信号に切り換わったと
いう制御信号jを制御信号出力端子46に出力する。モ
ニタシステムマイコン61はその指令を受けてモニタ切
り換え部58をHD側に強制的に切り換える。このよう
にすることで、再生途中でNTSC信号からHD信号に
変わっても、使用者はわずらわしい操作をすることなく
HD信号を視ることができる。
【0056】また、再生されるNTSC信号はNTSC
/HD変換部42を通してHD信号出力端子45にも出
力されている。使用者はモニタ切り換え部58をHD側
に切り換えることによってこの変換された信号を視るこ
ともできる。その状態でテープの再生信号がHD信号に
変わった場合は、HD信号切り換え部43をモード切り
換え部40側に切り換えてHD出力端子45から再生H
D信号を出力すると同時に、NTSC信号からHD信号
に切り換わったという制御信号jを制御信号出力端子4
6に出力する。モニタシステムマイコン61はその指令
を受けてモニタ切り換え部58をHD側に強制的に切り
換えようとするが、あらかじめHD側に切り換わってい
るので、この動作は意味を持たない。この場合でも、使
用者はわずらわしい操作をすることなくHD信号を視る
ことができる。
【0057】一方、使用者がHD信号からNTSC信号
に変わるようなテープを再生している場合も同様であ
る。HD信号を再生中は、HD信号切り換え部43はモ
ード切り換え部40側に切り換わり、テープから再生さ
れるHD信号はモニタ50のHD入力端子52から入力
されるので、モニタ切り換え部58はHD側に切り換わ
る。この状態でテープの再生信号がNTSC信号に変わ
った場合は、HD信号切り換え部43をNTSC/HD
変換部42側に切り換えてHD出力端子45から変換さ
れた信号を出力する。このときシステムマイコン24は
制御信号として、NTSC信号に変わったというような
制御信号jをあえて送らないようにしている。これは制
御信号を送らなくても、モニタ切り換え部58を前の状
態のまま保持したままで再生されたNTSC信号を視る
ができるためである。もし、使用者がHD信号切り換え
部43をモード切り換え部40側に固定(このことはN
TSC/HD変換部42が出力信号切り換え部22内に
構成されていないことと等価)したならば、再生された
NTSC信号がNTSC出力端子44のみに出力される
ので再生された信号に応じた制御信号jをモニタ50に
送り、その制御信号jに応じてモニタ切り換え部58を
切り換える。HD信号切り換え部を固定するかしないか
は操作部23から入力すればよい。
【0058】なお、上記実施例1ではVTRの出力切り
換え部22の内部にNTSC/HD信号変換部42やH
D信号切り換え部43を設けている場合について説明し
たが、これらをモニタ50内に設けてもよく、同様の効
果が得られる。このときVTRからモニタ50に送られ
る制御信号は制御信号i、jの2本になるが、これらを
1つにまとめてもよい。
【0059】さらに、上記実施例1は映像信号と制御信
号を分けてモニタ50と接続しているが、これらを一つ
にまとめてもよい。例えば、モニタ50に送られるHD
信号に制御信号をDC(直流)重畳する方法がある。こ
れは制御信号ごとにあるDC値(制御信号iは2volt、
制御信号jは4volt)を定め、本来AC(交流)信号で
あるHD信号にこのDC値を加算してモニタ50に送
る。モニタ50ではこのDC値を検出して、該当する切
り換え部を切り換える。このような方法でも上記実施例
1と同様な効果が得られる。
【0060】なお、上記実施例1ではCTL信号のデュ
ーティ比を検出する手段として、カウンタを用いてCT
L信号の立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの
時刻を計測する方法で説明したが、CTL信号の立ち上
がりエッジから立ち下がりエッジまでの、再生映像信号
中に含まれる水平同期信号をカウントしてもよく、同様
の効果が得られる。NTSC信号の場合、CTL信号1
周期の水平同期信号は525本なので、デューティ比6
2.5%の“L”のCTL信号は水平同期信号約328
本、デューティ比57.5%の“S”のCTL信号は3
01本で判別できる。
【0061】実施例2.上記実施例1では記録する映像
信号に応じて“L”または“S”のCTL信号のみを連
続して書き込むようにした場合について説明したが、
“L”、“S”のCTL信号の組合せはこれに限るもの
ではない。例えば図10に示すように、HD信号を記録
するときは“L”、“S”のCTL信号2回ずつ交互
に、NTSC信号を記録するときには“L”、“S”の
CTL信号を1回ずつ交互に並べるという具合いに、記
録する映像信号ごとにその交互に並べる数を変えるよう
な組合せでもよく、同様の効果が得られる。
【0062】実施例3.本発明の磁気記録再生装置の実
施例3について図11以降を参照しながら説明する。図
11は実施例3のブロック回路図で、図1と同一符号は
それぞれ同一または相当部分を示している。図におい
て、70はHD信号をNTSC信号に変換するHD/N
TSC変換部、71a、71bは切り換え部、72は予
約時刻や予約番組を記憶するほか、予約番組の重複期間
を検出するタイマ用マイクロコンピュータ(以下、「タ
イママイコン」という)、73は予約設定画面を表示す
る表示部である。なお、以下各実施例において、それぞ
れのチューナから出力される信号は非同期なので、2番
組同時記録の場合は、各信号処理間で同期をとって信号
間の位相を合わせるようなフレームシンクロナイザが必
要であるが、以下説明する各実施例では説明の都合上図
示を省略している。また、FM変調等で構成されている
記録信号後処理部についても説明の都合上図示を省略し
ている。
【0063】次に動作について説明する。予約動作は、
図12に示すようなフローチャートにしたがって実行さ
れる。今日の日付は1993年7月25日(日)であ
り、図13に示す翌日26日の三つの番組のうち、最初
に予約番組1(P1)と予約番組2(P2)を予約し、
後に予約番組3(P3)を予約するものとする。まず、
操作部23にある図示していない予約設定ボタンを押
す。タイママイコン72はその入力にしたがって表示部
73に予約画面を表示させる。使用者は予約画面を見な
がら、HD放送1チャンネルの19:00から20:3
0のドキュメント番組を予約する(ステップ130)。
次にNTSC放送6チャンネルの21:00から23:
00のドラマ番組を図14のように予約し、予約設定ボ
タンを押して、予約設定を終了する(ステップ13
1)。タイママイコン16は設定された予約番組のなか
で重複期間が存在するかどうかを判別する(ステップ1
32)。そして、重複期間が存在しなければ予約設定表
示を終了して(ステップ133)、一応の予約設定動作
を終える。
【0064】しばらくして使用者は翌日のNTSC放送
10チャンネルの20:00から22:00のバラエテ
ィ番組を予約し忘れているのに気づき、上記と同様に予
約設定(図15(a))を行い、ステップ131で予約
設定を終了する。ステップ132で重複期間を判別する
が、このときP1とP2、P2とP3が重複しているの
で、ステップ134に移る。タイママイコン72は重複
期間が存在していることを表示部73を通して使用者に
知らせるとともに、予約設定の訂正、すなわち重複期間
において2番組同時記録を行なってもよいかを使用者に
質問する(図15(b))。
【0065】使用者は予約設定の間違いがあったり2番
組同時記録を行なわない場合には「いいえ」を選択する
ので、ステップ130に戻って予約設定をやり直す。2
番組同時記録を行なう場合には「はい」を選択するの
で、ステップ136に移る。この実施例では3番組以上
の番組の同時記録を行なうことができない。重複してい
る番組は2番組なのでステップ137に移り、ステップ
137では2番組同時記録を行なうことを図15(c)
のように予約設定画面に表示する。この表示において、
Aは重複期間中その番組をTA トラックに記録すること
を示し、Bは同様にTB トラックに記録することを示
す。
【0066】このような状態で26日の19:00にな
ると、タイママイコン72はP1のドキュメント番組を
記録するために予約記録動作を開始する。まず、タイマ
マイコン72は、HDチューナ11の選曲を1チャンネ
ルとし、システムマイコン24は切り換え部15a、1
5bをそれぞれHD信号処理部14側へ切り換える。H
Dチューナ11より得られる映像信号はHD信号処理部
14にて2つに振り分けられ、それぞれのヘッドにてT
A 、TB 両トラックに記録される。
【0067】つぎに、時刻が20:00になると、タイ
ママイコン72はP1のドキュメント番組とP3のバラ
エティ番組を記録を行うが、P1はHD信号の番組のた
めに2トラックを使用するので、このままでは2番組の
同時記録を行うことができない。このためタイママイコ
ン72は切り換え部71aをHD/NTSC変換部70
側に、切り換え部15aを第一のNTSC信号処理部1
2側に、切り換え部71bを第二のNTSCチューナ1
0側に、切り換え部15bを第二のNTSC信号処理部
13側に切り換えるようシステムマイコン24に指令
し、と同時に第二のNTSCチューナ10の選曲を10
チャンネルとする。こうすることで、HDチューナ11
からのHD信号はHD/NTSC変換部70によってN
TSC信号に変換され、P1のドキュメント番組はTA
トラックにNTSC信号として記録される。そして第二
のNTSCチューナ10からの映像信号はバラエティ番
組もまたTB トラックに記録される。このようにするこ
とで、2番組の同時記録を行うことができる。
【0068】つぎに、時刻が20:00になると、切り
換え部15aを中点に切り換えて、HD放送であるP1
のドキュメント番組の記録を終了する。NTSC放送で
あるP3のバラエティ番組は引続き記録される。なお、
切り換え部15a、bの中点は無信号記録を意味し、説
明の都合上物理的に3入力で表わしている。
【0069】つぎに、時刻が21:00になると、タイ
ママイコン72は第一のNTSCチューナ9の選曲を6
チャンネルとし、システムマイコン24は切り換え部7
1aを第一のNTSCチューナ5側へ、切り換え部15
aを第一のNTSC信号処理部12側へ切り換える。第
一のチューナ9より得られる映像信号は第一のNTSC
信号処理部12を経てTA トラックに記録され、22:
00にバラエティ番組が終わるまでTA 、TB 両トラッ
クによる2画面同時記録が行なわれる。
【0070】つぎに、22:00になると、システムマ
イコン24は切り換え部15bを中点に切り換えてTB
トラックへの映像信号の記録を終了し、さらに23:0
0になると、テープ4を止めて一連の予約記録動作を終
了する。この記録予約によって記録された番組の記録パ
ターンは図16のようにTA 、TB トラックに記録され
る。なお、実際のパターンは図32に示すようにヘリカ
ル走査方式によって記録トラックはテープの進行方向に
斜めに描かれ、かつ2番組同時記録の場合はトラック毎
交互に記録されるが、この図16では簡単に概念的に表
わしている。
【0071】なお、HD放送とNTSC放送の2番組が
重複し同時記録を行うときには、HD/NTSC変換部
8に通してNTSC信号に変換された信号を、強制的に
TAトラックに記録するよう構成している。これは、記
録したHD放送の番組が再生途中で2番組記録のために
NTSC信号に変わっても、システムマイコン24が自
動的にTA トラックを再生するようにしておけば、使用
者は画面切り換え等のわずらわしい操作を行なわなくと
も同じ番組を続けてみることができるようにするためで
ある。
【0072】また、図15(c)で予約設定を行なった
後、NTSC放送8チャンネルの21:30から23:
30の番組を予約設定したとする(図17(a))と、
このとき21:30から22:00の30分間だけは3番
組が予約されているので、、タイママイコン72はステ
ップ134でこのことを使用者に知らせる。そして、ス
テップ135で使用者が訂正を行わず2番組同時記録を
求めたならば、ステップ136からステップ138に移
り、ステップ138で予約開始時間が一番遅いP4の番
組が30分間だけ記録されないことを使用者に知らせる
ために図17(b)のP4の横にCを表示する。そして
再びステップ136に移り、22:00以降のP4の番
組がP2の番組の同時記録で行なわれることを使用者に
知らせるために、P4の横にBを表示する。結果的にP
4の横の表示はCBとなる。もし使用者がステップ13
5で訂正を求め、P4の番組の開始時刻を22:00に
訂正したならば、P4の横の表示は、P4の番組を2番
組同時記録でTB トラックに記録することを意味するB
となる。このことで、使用者は予約設定した番組がどの
ようにテープに記録されるのかをあらかじめ知ることが
できる。
【0073】一方、予約記録を行う際でも映像信号ごと
にその映像信号を表わす識別信号をCTL信号に重畳し
て書き込んでいる。例えば、19:00からはHD信号
であるドキュメント番組を記録するので、HD信号を表
わす識別信号を映像信号を記録すると同時に書き込む。
20:00からは2番組同時記録のためにNTSC信号
に変換されたドキュメント番組とバラエティ番組を記録
するので、その番組が始まる20:00少し前(例え
ば、CTL信号10発分の時間)からHD信号を記録す
ると同時にNTSC信号を表わす識別信号を書き込み始
める。20:00になるとNTSC信号を記録し、それ
を表わす識別信号も書き込む。この識別信号を書き込む
ことによって、記録されたドキュメント番組を再生する
ときに、再生途中でHD信号からNTSC信号に変わっ
ても、モニタの切り換えも含めて速やかに再生信号を切
り換えることができる。
【0074】なお、この一連の動作は、前記した実施例
1および実施例2で詳しく述べているので、ここではこ
れ以上詳細には述べない。また、以下説明する実施例4
以降についても、識別信号の書き込み、読み込みについ
ての説明を省略する。また、それにともない、図11で
は前記識別信号を読み書きするためのCTL信号発生部
18、CTL信号検出部19、およびCTLヘッド7の
図示を説明の簡略化のために省略している。
【0075】実施例4.上記実施例3では、最初にHD
放送を予約記録し、つぎにNTSC信号を予約記録する
場合について説明したが、図18(a)のような最初に
NTSC信号を予約記録し、つぎにHD信号を予約記録
してお互いの番組に重複期間が存在する場合でも同様で
ある。すなわち、まず図18(b)に示すように、1
9:00からはNTSC信号であるP1の番組をTA ト
ラックに記録する。重複期間中である20:00から2
0:30の間においては、P1の番組はTA トラックに
記録し、HD信号であるP2の番組は、切り換え部71
bをHD/NTSC変換部70側に、切り換え部15b
を第二のNTSC信号処理部13側にそれぞれ切り換
え、HD信号をNTSC信号に変換して2番組同時記録
を行なう。そして20:30以降は切り換え部15a,
15bをHD信号処理部14側へ切り換えて、HD信号
を2トラックに振り分けながら記録を行なう。
【0076】このように、予約設定したHD信号の番組
とNTSC信号の番組に重複期間が存在したときは、重
複期間中のHD信号をHD/NTSC変換部70によっ
てNTSC信号に変換し、NTSC信号の2番組同時記
録を行なうようにしているので、2番組が重複しても両
方の番組を記録することができる。
【0077】実施例5.図19は本発明の実施例5のブ
ロック回路図で、図11と同一符号はそれぞれ同一部分
を示しており、74は放送中の番組が延長されたかどう
かを判断する番組延長判断部であり、判断結果はタイマ
マイコン72に入力される。実施例3では、予約設定を
行なった2つの番組に重複期間が存在した場合について
説明した。実施例5では予約設定時に重複期間が存在し
ないにもかかわらず、番組延長のために重複期間が存在
してしまう場合の動作について説明する。
【0078】使用者は表示部17の予約画面を見なが
ら、図20のようにHD放送1チャンネルの19:00
から21:00のスポーツ番組を、NTSC放送4チャ
ンネルのドラマを記録するように設定する。この2つの
番組には重複期間が存在しないので、図12のフローチ
ャートに従って予約設定はこのまま終了する。
【0079】タイママイコン72は予約設定時間になる
と図21の予約記録動作のフローチャートに従い、P1
の予約記録を行うためにHDチューナ7を1チャンネル
に選曲する。システムマイコン15は切り換え部13
a、13bをそれぞれHD信号処理部側へ切り換え、テ
ープが標準スピードで走行するようキャプスタン22を
制御する。HDチューナ7より出力される映像信号はH
D信号処理部12にて2つに振り分けられ、それぞれの
トラックに記録される(ステップ140)。
【0080】つぎに時刻が21:00になると、タイマ
マイコン72はP2のドラマを記録するためにステップ
142で第一のNTSCチューナ5を4チャンネルと
し、切り換え部13aを第一のNTSC信号処理部10
側に、切り換え部13bを中点にそれぞれ切り換え、テ
ープが長時間モードで走行するようキャプスタン22を
制御する。このときテープはドラム半回転の間にヘッド
幅と同等のピッチだけ走行するようになるので、図22
のようにテープ4上にはヘッド1a、2aにて記録され
たトラックが交互に並ぶことになる。23:00になる
とステップ143でテープを止めて一連の予約記録動作
を終了する。
【0081】最近のスポーツ番組は例えば野球やサッカ
ーの場合、延長戦を含めて2時間枠では試合を最後まで
放送することができず、通常は時間の許す限り放送時間
を延長することが少なくない。図20の予約設定ではス
ポーツ番組が延長されても予約では別チャンネルにて次
の番組を予約記録するように設定しているので、延長時
間分の番組は記録することができない。
【0082】この問題点を解消するために実施例5で
は、番組延長判断部74を新たに設けている。これは、
今放送中の番組が延長したかどうかを判断するものであ
る。なおここで説明する番組延長判断部74の判断方法
については、例えば野球放送の場合、野球放送の特徴的
なシーンを抽出して、その抽出結果が存在している限り
は野球放送が放送されている、すなわち放送終了予定時
刻以降に野球放送の抽出が行われているならばこの野球
放送は延長されていると判断してもよいし、あるいは、
番組が延長されるときには放送局側から放送信号に番組
延長用の信号を付加し、受信側でこの信号を検出するよ
うにしてもよく、番組延長が判断されるのであればこれ
らに限られない。
【0083】上記番組延長判断部74は、図21のフロ
ーチャートではステップ141に相当する。予約記録中
のP1の番組が延長されたと判断されたときにはステッ
プ144に移り、P1の延長時間と後で予約されるP2
の予約時間とが重なっていないかどうかを判断する。P
1の番組が最大長延長されてもP2の番組と重ならない
とき(例えば、P1とP2の番組に1時間の開きがあ
り、P1の番組が30分延長された場合)にはステップ
142に移り、P1の延長分の番組と上記したP2の予
約記録を行う。図20の予約設定ではP1の番組が延長
されるとP2の番組と重なってしまうのでステップ14
5に移る。
【0084】この延長時間においてはP1とP2の2番
組同時記録が行われる。P1はHD番組なので、システ
ムマイコン24は切り換え部71aをHD/NTSC変
換部70側に、切り換え部15aを第一のNTSC信号
処理部12側にそれぞれ切り換え、HD番組であるP1
の延長時間分だけをNTSC信号に変換してTA トラッ
クに記録する。またタイママイコン72は第二のNTS
Cチューナ10の選曲を4チャンネルとし、と同時にシ
ステムマイコン24は切り換え部15bを第二のNTS
C信号処理部13側へ切り換え、P2の番組はP1の番
組が延長されたことによってTB トラックに記録され
る。2番組同時記録なのでテープスピードは標準モード
になるようにキャプスタン8は制御される。
【0085】P1の番組の延長が終るとP2の番組だけ
の記録となる。もともとP2の番組は3倍モードで予約
記録するように設定されているので、テープ速度を3倍
モードに戻す。タイママイコン72は第一のNTSCチ
ューナ9の選曲を4チャンネルとし、と同時に切り換え
部15bを中点にして、P2の番組を記録する。この時
間延長されなかった場合とされた場合の記録パターンを
概念的に表わすと、図23のようになる。P2の番組が
標準モードで記録するように設定されていたならば、第
二のNTSCチューナの選曲は4チャンネルのままに、
システムマイコン24は切り換え部15aを中点に切り
換えて、引続きP2の番組をTB トラックに記録する。
P2の予約終了時刻になると、ステップ153にて予約
記録を終了する。
【0086】実施例6.上記実施例5では延長される番
組はHD信号の番組で、延長されたことによってNTS
C信号の番組と重複する場合について説明したがこれに
限られるものではない。たとえば延長される先行番組は
NTSC信号の番組で、延長されたことによって後行H
D信号の番組と重複する場合もある。この場合は、まず
先行番組であるNTSC信号の番組を予約記録する。そ
の番組が延長されて後で記録するHD信号の番組と重複
するときは、P1の番組をTA トラックに記録し、重複
するHD信号の番組をNTSC信号に変換して重複期間
中2番組同時記録を行なう。P1の延長が終了すればP
2の番組であるHD信号を2トラックに振り分けながら
記録を行なう。この記録パターンを概念的に表わすと、
図24のようになる。
【0087】実施例7.また延長される先行番組がNT
SC信号の番組であり、延長されたことによって重複す
る番組もNTSC信号の場合もある。このとき重複期間
中は延長されたNTSC信号の先行番組をTA トラック
に、重複するNTSC信号の後行番組をTB トラックに
記録するようにして2番組同時記録を行なう。この記録
パターンを概念的に表わすと図25のようになる。
【0088】このように、予約設定のときに重複期間が
存在していないにもかかわらず、番組が延長されて予約
番組どうしに重複期間が生じた場合、重複期間中のHD
信号の番組をNTSC信号に変換して、重複期間中は先
行、後行の番組ともNTSC信号で2番組同時に記録を
行なうようにしているので、延長されて2番組に重複期
間が生じても両方の番組を記録することができる。
【0089】実施例8.図26は本発明のブロック回路
図で、図19と同一符号はそれぞれ同一部分を示してお
り、5はテープ4を供給するための供給リール、75は
供給リールの回転速度に比例した信号を出力する供給リ
ールFG(Frequency Generator )部、6はテープ4を
巻取るための巻取リール、76は巻取リールの回転速度
に比例した信号を出力する巻取リールFG部である。
【0090】つぎに、動作について図27のフローチャ
ートを用いて説明する。使用者は前述した予約設定(図
12のフローチャート)により、3時間分のHD放送を
予約記録するが、記録テープの残量は2時間しかなかっ
たとする。このような状態の中で、タイママイコン72
は予約開始時間になると、切り換え部15a、15bを
HD信号処理部12側に切り換えるようにシステムマイ
コン24に指令し、標準モードのテープスピードで予約
記録動作を行なう(ステップ150)。HD信号は隣会
う2つのヘッドに振り分けてられ、標準モードとしてテ
ープをヘッド幅の3倍ピッチで走行させるので、記録さ
れたテープは図23の左半分のようになる。
【0091】一方、テープ残量は、供給リールFG部7
5、巻取リールFG部76からの回転速度に比例したF
G信号をシステムマイコン24に入力してマイコン内で
演算を行い、シリアルデータとしてタイママイコン72
に送られる。ステップ151でタイママイコン72は予
約開始時刻と終了時刻とから予約記録時間を演算し、さ
きに演算したテープ残量時間と比較する。テープ残量が
長ければ、予約終了時間までHD信号を2トラックに振
り分けながら標準モードでテープに記録する(ステップ
156)。テープ残量が短ければ次ステップに移る。
【0092】標準モードで記録したときのテープ残量時
間が予約番組時間より短ければ、最初は標準モードのテ
ープスピードで記録を行い、最適なところでテープスピ
ードが3分の1の長時間モードで記録すればよい。ステ
ップ152でその記録モードの切り換え時間を演算す
る。これは簡単な演算で導き出される。例えば、3時間
のHD番組を2時間のテープに記録するには、標準モー
ドで始めにHD信号で1時間30分記録し、後にHD信
号をNTSC信号に変換してそのNTSC信号を3分の
1の長時間モードで1時間30分記録すればよい。
【0093】したがって、ステップ153でHD信号を
標準モードで記録したときのテープ残量時間が30分に
なると、ステップ154に移り、システムマイコン24
はタイママイコン72の指令を受けて切り換え部71a
をHD/NTSC変換部側70に、切り換え部15aを
第一のNTSC信号処理部12側に、切り換え部15b
を中点にそれぞれ切り換え、ステップ155でテープス
ピードが標準モードの3分の1になるようキャプスタン
23を制御する。以降、予約終了時間になるまでNTS
C信号に変換されたHD放送を記録する。このとき記録
するヘッドは1a、2aの1組だけであり、長時間モー
ドのテープは1フィールドあたり1つのヘッド幅だけ走
行するので、テープには図28の右半分のようなガード
バンドがないトラックパターンが形成される。
【0094】このように、予約記録すべきHD放送時間
よりテープ残量時間の方が短かい場合は、まずHD信号
を標準モードで記録を行い、そしてタイママイコンが演
算した最適なところでHD信号をNTSC信号に変換
し、変換されたNTSC信号を長時間モードで記録する
ようにしたので、テープ残量が短いテープにもHD放送
を最後まで記録することができる。
【0095】実施例9.なお上記実施例3から実施例8
では、図31に示すヘッド配置にて、HD信号を記録す
るときには、1a、1b,および2a、2bの2つのヘ
ッドが1フィールド毎交互に、テープ4はドラム半回転
の間にヘッド幅の3倍ピッチで走行させてHD信号を2
トラックに振り分けながら記録するようにし、NTSC
信号を記録するときには、1a、2aの2つのヘッドが
1フィールド毎交互に、テープはHD信号記録時の3分
の1で走行させるようにした場合について説明した。以
下別の記録フォーマットの場合について図29および図
30を用いて説明する。
【0096】図29に示すヘッド配置は、上記実施例3
ないし8と同じではあるが、記録の方法が異なる。まず
記録する映像信号を圧縮し、ディジタル映像信号とす
る。そして、ドラム3の回転数は9000rpmとし、
圧縮されたHD信号をディジタル記録するときには、テ
ープ4はドラム半回転毎の間にヘッド幅の2倍ピッチで
走行させて1フレームのHD信号を20本のトラックに
記録するようにする。また、圧縮されたNTSC信号を
ディジタル記録するときには、ドラムの回転はそのまま
にヘッドを1a,1bの2つで、テープはHD信号記録
時の2分の1で走行させるようにすると、テープにはそ
れぞれ図30(a),(b)のようなトラックパターン
が形成される。
【0097】このような記録方式においても、1台のV
TRで2つの異なる信号であるHD信号とNTSC信号
を記録することができ、NTSC信号を記録するときの
テープ走行速度は、HD信号を記録するときの2分の1
の速度である。前記実施例3ないし8と同様に、予約記
録を行うときに、テープ残量時間が記録したいHD放送
時間より短いと判断したときは、タイママイコンがNT
SC信号で記録を行う切り換わり時間を演算する。そし
てその番組をHD信号で記録し、切り換わり時間になる
とタイママイコンはHD信号をNTSC信号に変換し、
変換されたNTSC信号でその番組を記録するようにす
れば、残量が短いテープにもHD放送を最後まで記録す
ることができる。
【0098】また上記実施例3ないし8では、予約記録
を行う際に映像信号ごとにその映像信号を表わす識別信
号をCTL信号に重畳して書き込む場合について説明し
たが、これに限られるものではない。例えば、図30に
示すように、映像信号を書き込むトラックの一部にデー
タ領域80を設け、そのデータ領域80に映像信号の種
類を示す識別信号を書き込むようにしてもよく、また、
映像信号の垂直帰線期間内の一部に映像信号の種類を示
す識別信号を書き込むようにしても同様の効果が得られ
る。
【0099】また、上記実施例3ないし8では、予約等
に関する制御はタイママイコン72で、切り換え部等に
関する制御はシステムマイコン24で行う場合について
説明したが、この2つのマイコンの機能を1つのマイコ
ンで行うようにしても同様の効果が得られる。
【0100】また、上記各実施例では、2番組同時記録
の場合について説明したが、図32のガードバンドに相
当するトラックに信号を記録する回転ヘッドを1組新た
に設けて、ここにNTSC信号を記録して3番組の同時
記録を行ってもよく、また、音声信号やデータ信号を記
録し、このデータ信号を映像信号の種類を示す識別信号
として書き込んでも同様の効果が得られる。
【0101】また、上記各実施例では、映像信号として
NTSC信号やHD信号について説明したが、PAL信
号やSECAM信号等でも同様の効果が得られる。
【0102】また、上記各実施例では、映像信号の信号
源としてチューナを用いた例について説明したが、他の
信号源、例えば他のVTR等からの出力信号を外部入力
端子から入力しても同様の効果が得られる。
【0103】また、上記各実施例では、情報信号として
映像信号について説明したが、音声信号や、映像信号と
音声信号を多重した信号等でも同様の効果が得られる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
少なくとも2つ以上の信号方式の情報信号を一つの記録
媒体に記録、再生する場合において、記録する情報信号
に応じた識別信号を書き込み、再生するときは、読み込
まれる識別信号を判別して、その判別結果に基づき記録
された情報信号に適した再生信号処理手段を選択するよ
うにしたので、複雑な判別手段や、回路を用いることな
く速やかに情報信号を再生することができる。
【0105】また、記録する情報信号の信号方式に応じ
てCTL信号のデューティ比を所定量変化させて書き込
み、再生するときは読み込まれるCTL信号のデューテ
ィ比を判別して、それに基づき情報信号に適した再生信
号後処理部を切り換えるようにしたので、複雑な判別手
段を用いることなく、速やかに異なる情報信号を切り換
えて再生することができる。
【0106】また、予約記録のときにA方式の番組とB
方式の番組に重複期間が生じた場合は、重複期間中のA
方式の番組をB方式の信号に変換し、重複期間中はB方
式変換後の番組と重複している番組とを同時に記録する
ようにしたので、重複した複数の番組を記録することが
できる効果がある。
【0107】また、予約記録のときに先行番組と後行番
組に重複期間が存在しないにもかかわらず、先行番組が
延長されたことによって後行番組との間に重複期間が生
じた場合でも、延長によって生じた重複期間中の複数の
番組を同時に記録することができる効果がある。
【0108】また、媒体残量時間がA方式の番組の予約
時間より短ければA方式の媒体の走行速度での記録時間
とB方式の媒体の走行速度での記録時間との和が前記媒
体残量時間と等しくなるようなA方式からB方式への切
り換え時間を演算して、A方式の番組を予約記録中にそ
の切り換え時間になったときはA方式の番組をB方式の
信号に変換して、切り換え時間後は変換後の信号をB方
式の番組として記録するようにしたので、媒体残量時間
が短くてもA方式の番組をすべて記録することができる
効果がある。
【0109】また、重複した番組数が同時記録できる番
組数以下であれば、どの番組がどの領域に記録されるか
を表示して重複番組を記録し、重複した予約番組数が同
時記録できる番組数より多ければ、重複した番組のうち
記録できない重複番組を表示してその番組を記録しない
ようにしたので、使用者は予約した重複番組の状態を確
認することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の映像信号記録系の構成を示
すブロック回路図である。
【図2】実施例1のCTL信号のデューティ比を示す図
である。
【図3】実施例1の識別信号を示す図である。
【図4】実施例1の識別信号書き込みのフローチャート
である。
【図5】実施例1の識別信号書き込み動作を示す図であ
る。
【図6】実施例1の映像信号再生系の構成を示すブロッ
ク回路図である。
【図7】実施例1の識別信号読み出しのフローチャート
である。
【図8】実施例1の出力信号切り換え部のブロック回路
図である。
【図9】実施例1の出力信号切り換え部とモニタの他の
構成例を示すブロック回路図である。
【図10】本発明の実施例2のCTL信号のデューティ
比を示す図である。
【図11】本発明の実施例3の映像信号記録系の構成を
示すブロック回路図である。
【図12】実施例3の予約動作のフローチャートであ
る。
【図13】実施例3の予約番組の時間割を示す図であ
る。
【図14】実施例3の予約設定表示を示す図である。
【図15】実施例3の予約設定表示を示す図である。
【図16】実施例3のテープの記録パターンを示す概念
図である。
【図17】実施例3の予約設定表示を示す図である。
【図18】本発明の実施例4の予約設定表示とテープの
記録パターンを示す概念図である。
【図19】本発明の実施例5の映像信号記録系の構成を
示すブロック回路図である。
【図20】実施例5の予約設定表示を示す図である。
【図21】実施例5の予約記録のフローチャートであ
る。
【図22】実施例5のNTSC信号長時間モード記録の
トラックパターンを示す図である。
【図23】実施例5の予約番組が延長された場合とされ
なかった場合のテープの記録パターンを示す概念図であ
る。
【図24】本発明の実施例6の予約番組が延長された場
合とされなかった場合のテープの記録パターンを示す概
念図である。
【図25】本発明の実施例7の予約番組が延長された場
合とされなかった場合のテープの記録パターンを示す概
念図である。
【図26】本発明の実施例8の映像信号記録系の構成を
示すブロック回路図である。
【図27】実施例8の予約記録のフローチャートである
【図28】実施例8のテープのトラックパターンを示す
図である。
【図29】本発明の実施例9のヘッド配置とテープのト
ラックパターンを示す図である。
【図30】実施例9のトラックパターンを示す図であ
る。
【図31】従来例および各実施例のヘッド配置を示す図
である。
【図32】従来例のトラックパターンを示す図である。
【図33】従来例の予約記録における記録パターンを示
す概念図である。
【符号の説明】
1a 回転ヘッド 1b 回転ヘッド 2a 回転ヘッド 2b 回転ヘッド 7 CTLヘッド 12 第一のNTSC信号前処理部 13 第二のNTSC信号前処理部 14 HD信号前処理部 15a 切り換え部 15b 切り換え部 18 CTL信号発生部 19 CTL信号検出部 20 CTL信号切り換え部 22 出力信号切り換え部 24 システムマイクロコンピュータ 32a 切り換え部 32b 切り換え部 33 第一のNTSC信号後処理部 34 第二のNTSC信号後処理部 50 モニタ 70 HD/NTSC変換部 71a 切り換え部 71b 切り換え部 72 タイマ用マイクロコンピュータ 73 表示部 74 番組延長判断部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/7826 5/92 9/80 H04N 9/80 A 8224−5D G11B 27/28 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つ以上の信号方式である情
    報信号を記録する複数の情報信号記録手段と、記録され
    た情報信号を再生する複数の情報信号再生手段とを備え
    た磁気記録再生装置において、前記複数の情報信号を識
    別するための識別信号を各々の情報信号毎に発生する識
    別信号発生手段と、前記情報信号記録手段を用いて情報
    信号を記録すると同時にその情報信号に該当する識別信
    号を前記情報信号とは別トラックに書き込む識別信号書
    き込み手段と、情報信号を再生するときに前記識別信号
    を読み出す識別信号読み出し手段と、読み出された識別
    信号を判別する識別信号判別手段と、前記識別信号判別
    手段の判別結果に基づき前記情報信号再生手段を選択し
    て情報信号を再生する手段を備えたことを特徴とする磁
    気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記識別信号は、コントロールトラック
    に記録され、情報信号とともに一定のタイミングで書き
    込まれたコントロール信号の間に、前記コントロール信
    号と逆極性の位相差をもつ信号を書き込んだ信号であ
    り、前記位相差を複数設け、それら位相差の組合せを前
    記複数の情報信号ごとに異ならせて書き込み、前記識別
    信号判別手段にてその位相差の組合せを判別し、その判
    別結果に基づき前記情報信号再生手段を選択して情報信
    号を再生する構成としたことを特徴とする請求項1記載
    の磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 複数の番組のうち少なくとも2つはお互
    いに異なる方式(簡単にA方式、B方式)の信号であ
    り、異なる方式(A方式、B方式)の番組であれば別々
    に予約記録することができ、あるいは同一の方式(B方
    式)であれば複数の番組を同時に予約記録することので
    きる磁気記録再生装置において、複数の番組の予約に係
    わる開始時刻と終了時刻をそれぞれ記憶する予約時刻記
    憶手段と、予約時刻記憶手段に記憶された時刻から異な
    る方式の番組どうしの重複期間を検出する予約番組重複
    期間検出手段と、重複期間が存在したときにA方式の番
    組をB方式の信号に変換する手段と、重複期間中はB方
    式変換後の番組と他の重複しているB方式の番組とを同
    時に予約記録する手段を備えたことを特徴とする磁気記
    録再生装置。
  4. 【請求項4】 複数の番組のうち少なくとも2つはお互
    いに異なる方式(簡単にA方式、B方式)の信号であ
    り、異なる方式(A方式、B方式)の番組であれば別々
    に予約記録することができ、あるいは同一の方式(B方
    式)であれば複数の番組を同時に予約記録することので
    きる磁気記録再生装置において、複数の番組の予約に係
    わる開始時刻と終了時刻をそれぞれ記憶する予約時刻記
    憶手段と、先行予約記録中の番組が予約終了時刻以降に
    延長されたかどうかを検出する番組延長検出手段と、先
    行番組の延長された時間と他の後行予約番組の予約時刻
    が重複しているかどうかを検出する予約番組重複期間検
    出手段と、重複期間が存在したときには重複している複
    数の番組を同時に予約記録する手段を備えたことを特徴
    とする磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 複数の番組のうち少なくとも2つはお互
    いに異なる方式(簡単にA方式、B方式)の信号であ
    り、B方式の番組を記録する磁気記録媒体の走行速度は
    A方式を記録する磁気記録媒体の走行速度より遅く、A
    方式、B方式の番組を別々に一つの磁気記録媒体に記録
    することができる磁気記録再生装置において、A方式の
    番組の予約に係わる開始時刻と終了時刻とから予約番組
    の時間を検出する予約時間検出手段と、A方式の番組を
    記録するための媒体の走行速度における媒体の残り時間
    を検出する媒体残量検出手段と、A方式の番組の予約時
    間と媒体残量時間を比較する比較手段と、媒体残量時間
    がA方式の番組の予約時間より短ければA方式の媒体の
    走行速度での記録時間とB方式の媒体の走行速度での記
    録時間との和が前記媒体残量時間とほぼ等しくなるよう
    なA方式からB方式への切り換え時間を演算する切り換
    え時間演算手段と、A方式の番組を予約記録中に前記切
    り換え時間になったときにA方式の番組をB方式の信号
    に変換する手段と、切り換え時間後は変換後の信号をB
    方式の番組として記録する手段を備えたことを特徴とす
    る磁気記録再生装置。
  6. 【請求項6】 N(Nは1以上の整数)個の番組を同時
    に予約記録することのできる磁気記録再生装置におい
    て、N個の番組の予約に係わる開始時刻と終了時刻をそ
    れぞれ記憶する予約時刻記憶手段と、前記予約記憶手段
    の記憶時刻から重複期間と重複番組数を検出する予約番
    組重複検出手段と、重複番組が検出された場合には重複
    番組が存在することを表示する重複番組表示手段と、そ
    の重複番組を同時に記録する場合、その重複番組数がN
    個以下であれば、そのN個以下の番組がすべてについて
    どの番組がどの領域に記録されるかとともに表示する、
    あるいはN個より多いならば、すべての番組が同時予約
    記録されないことを記録されない番組とともに表示する
    重複番組表示手段と、その表示に従って重複番組の予約
    記録を行なう予約記録手段を備えたことを特徴とする磁
    気記録再生装置。
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