JPH0723005Y2 - 電動機 - Google Patents

電動機

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Publication number
JPH0723005Y2
JPH0723005Y2 JP1988061393U JP6139388U JPH0723005Y2 JP H0723005 Y2 JPH0723005 Y2 JP H0723005Y2 JP 1988061393 U JP1988061393 U JP 1988061393U JP 6139388 U JP6139388 U JP 6139388U JP H0723005 Y2 JPH0723005 Y2 JP H0723005Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
electric motor
lead wire
leader
insulation
wire insulation
Prior art date
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Application number
JP1988061393U
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English (en)
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JPH01166445U (ja
Inventor
京二 平野
孝俊 原
Original Assignee
アイチーエマソン電機株式会社
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Publication date
Application filed by アイチーエマソン電機株式会社 filed Critical アイチーエマソン電機株式会社
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Publication of JPH01166445U publication Critical patent/JPH01166445U/ja
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  • Insulated Conductors (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は電動機に関するものである。
〈従来技術〉 第2図は電動機の固定子の製造途中の一形態を示すもの
である。第2図に至る製造過程を説明すると、先ず鉄心
1にスロット絶縁2を介して外層コイル4,4を挿入し、
コイルから引き出される端末電線(以下引出線という)
6a,6bにチューブ状の引出線絶縁7a,7bを挿通する。次に
内層コイル5,5を挿入し、この内層コイルの引出線6c,6d
に先と同様引出線絶縁7c,7dを挿通して構成するもので
ある。
上記引出線絶縁は、ポリエステル又はフッ素樹脂製の厚
さ50〜200μm程度のチューブであり、後工程における
引出線の傷防止と、配線上異相コイルと接触し易い引出
線の電気的絶縁を目的として装着されるものである。
第2図に示すように構成された電動機の引出線は、後工
程で相互に結線されたり、あるいはリード線と結線され
たり、あるいは直接端子が取り付けられて、電動機の口
出部を構成するものである。
上記のように構成される電動機にあっては、引出線の結
線に間違いが生じると、電動機の性能が全く別異のもの
となって、目的とする用途に全く供し得ないものとなっ
てしまう。従って引出線の誤結線は絶対に防止しなくて
はならないにもかかわらず、実際の電動機の製作におい
てはしばしば発生し得るものである。特に引出線とリー
ド線と結線箇所が電動機固定子上においてほぼ同一箇所
に集中する場合、あるいは電動機の極数や相数が多い場
合等は、確実に誤結線の危険率が高くなるものである。
この誤結線の防止策としては、予め色分けされた引出線
絶縁を使用して各引出線を色分けする方法が有効であ
り、この方法により結線作業者による各引出線の識別を
容易にすることができる。そこで従来は、ポリエステル
系を織り込んだ編組スリーブを引出線に直接被せたり、
あるいは引出線絶縁を構成するチューブ上に被せ、この
編組を色分けすることにより各引出線の識別を行ってい
る。また別の手段として、引出線絶縁を構成するチュー
ブ自体にインクを付着させて、このインクを色分けする
ことにより各引出線の識別を行っている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし上記ポリエステル系の編組スリーブは、それ自体
に多数の隙間が存在するため、引出線に直接被せて使用
する場合は、引出線の傷防止及び電気的絶縁を達成する
ために2重乃至3重に被せる必要が生じて、多大なコス
トアップとなってしまう。また一般にポリエステル系の
編組スリーブは、ポリエステル等のチューブと比較して
高価なものであるため、これを引出線絶縁を構成するチ
ューブ上に被せて使用する場合においても、材料費及び
制作費の面において引出線絶縁が高価なものとなってし
まい、電動機をコストアップさせるものであった。また
インクを付着させたチューブの場合は、ポリエステル又
はフッ素樹脂がインクの付着し難い素材であるため、一
度付着したインクが消失したり色相にムラが生じたりし
て色の識別がし難くなって結線作業を遅滞させるもので
あり、さらに確実にインクを付着させる必要上、インク
の付着作業に工数を要するため、これまた電動機をコス
トアップさせるものであった。
〈課題を解決するための手段〉 本考案の電動機は、引出線絶縁として、薄テープをラッ
プ巻してチューブ状に形成したものを使用する。またこ
の引出線絶縁は、前記薄テープのラップ部分に色糸を介
挿し、この色糸を挟持するように前記ラップ部分を溶着
して形成するものである。この引出線絶縁は、電動機の
複数の引出線のうちの一部又は全部に挿通して使用され
るものであり、1台の電動機において複数の引出線に適
用する場合は、各引出線絶縁の挟持する色糸を色分けす
ることによって各引出線を識別するものである。
〈作用〉 電動機の各引出線に挿通される引出線絶縁は、挟持する
色糸の色相が相互で明確に相違して構成され、この相違
から各引出線の相違が識別されて、結線作業者による各
引出線の識別が容易となる。
〈実施例〉 第1図は本考案の電動機に使用する引出線絶縁7を示
し、厚さ50〜100μm程度の透明なポリエステルフィル
ムのテープ8をラップ巻してチューブ状に形成してあ
る。この引出線絶縁7のラップ部分10には、内側と外側
のテープ8間に所定の色相のポリエステル系9がラップ
と同時に介挿されており、一方ラップ部分10は、色糸9
をチューブの内側に包み込んで挟持するように色糸9に
沿って超音波溶着されて、溶着部分11が形成されてい
る。尚図面には明示しないが、実際にはテープ8が透明
であるため、引出線絶縁7の背部の色糸9も透視され
て、この結果色糸9は引出線絶縁7の外周に沿って螺旋
模様を描き、どの角度から見てもその色相は鮮明であ
る。
上記のように構成された引出線絶縁7は、第2図に示し
たように電動機固定子の引出線6a,6b,6c,6dに挿通さ
れ、その引出機の識別に寄与するものである。この場
合、複数の引出線のうちの一部に挿通して、例えば従来
品のような別構造の引出線絶縁と併用したり、あるいは
複数の引出線の全部に挿通して使用されるものである。
勿論、1台の電動機に複数の引出線絶縁7を使用する場
合は、相互に異なる色相の色糸9を使用して相互を色分
けするものである。
また第1図に示した引出線絶縁7の別形態として、色糸
9を全く介挿しないで、単に透明なポリエステルフィル
ムのテープ8をラップ巻してチューブ状に形成し、この
ラップ部分10を超音波溶着して構成した引出線絶縁も、
無色という色相の一つの識別要素として利用できるもの
である。この場合、注目すべきさらに別の特徴として、
溶着部分が引出線絶縁の外周に沿って螺旋模様を描いて
おり、この模様が、従来のポリエステル等のチューブと
比較したとき、それらとの相違を識別し得るに十分な外
観上の相違を有している点である。さらにポリエステル
フィルム又はチューブは一般に、原料への添加物を調整
することにより、コストアップさせることなくそのくも
り度を容易に調整し得るものであり、例えば上記透明な
フィルムに代えてくもり度の大きな乳白色のフィルムを
使用することにより、地色の異なる引出線絶縁を形成す
ることができるものである。従って、溶着による螺旋模
様のチューブと模様のない従来のチューブとの組み合わ
せ、さらには地色を変えた前記2種類のチューブを組み
合わせることによっても、引出線絶縁を相違させて、こ
れらが挿通される引出線の識別が達成されるものであ
る。
〈考案の効果〉 本考案によれば、色糸の色相の相違によって複数の引出
線絶縁を明確に区別でき、これらの相違から各引出線の
相違が結線作業者によって容易且つ確実に識別されて、
電動機の誤結線の危険率を低下させ、電動機の品質を向
上させることができる。また高価な編組スリーブを使用
する必要がなく、さらに識別の目安となる色相や模様が
ムラになったり消失したりすることが皆無であるため、
結線作業を遅滞させることがなく、作業能率を向上させ
て電動機のコストダウンに大きく寄与するものである。
また一般にポリエステルフィルム等のテープは、大型装
置による押し出し加工によって製作されるポリエステル
等のチューブと比較して大変安価なものであり、従って
このテープを超音波溶着してチューブ状に形成するため
の加工費を加えても、本考案の電動機に使用する薄テー
プをラップ巻した引出線絶縁及びこれに色糸を挟持させ
た引出線絶縁は従来品と比較して安価に製作できるもの
であり、この点からも電動機のコストダウンに寄与でき
るものである。
さらに本考案による別の効果として、引出線絶縁の溶着
部分が硬化することにより、チューブとして形成したと
きに腰の強いものとなる特長が挙げられる。これは、従
来においては引出線絶縁の腰が弱いために、引出線への
挿通口が偏平状になったり、あるいは挿通前の引出線絶
縁が途中で折れ曲がったりして、引出線への挿通作業が
非常にし難かったものであり、これに対し本考案によれ
ば、上記従来の欠点が改善されて、引出線絶縁の引出線
への挿通作業における作業性が向上して工数を低減し得
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示し、電動機に使用する引出
線絶縁の一部を解体して示す斜視説明図、第2図は電動
機の固定子の製造途中の一形態を示す斜視図である。 3…クサビ、6a,6b,6c,6d…端末電線(引出線)、7,7a,
7b,7c,7d…引出線絶縁、8…テープ、9…色糸、10…ラ
ップ部分、11…溶着部分。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄テープをラップ巻してこのラップ部分に
    色糸を介挿すると共に、前記色糸を挟持するように前記
    ラップ部分を溶着してチューブ状に形成した引出線絶縁
    を、コイルから引き出される複数の端末電線の一部又は
    全部に挿通して構成したことを特徴とする電動機。
JP1988061393U 1988-05-10 1988-05-10 電動機 Expired - Lifetime JPH0723005Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988061393U JPH0723005Y2 (ja) 1988-05-10 1988-05-10 電動機

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JP1988061393U JPH0723005Y2 (ja) 1988-05-10 1988-05-10 電動機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01166445U JPH01166445U (ja) 1989-11-21
JPH0723005Y2 true JPH0723005Y2 (ja) 1995-05-24

Family

ID=31287065

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JP1988061393U Expired - Lifetime JPH0723005Y2 (ja) 1988-05-10 1988-05-10 電動機

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JPS628089Y2 (ja) * 1981-06-22 1987-02-25

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JPH01166445U (ja) 1989-11-21

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